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[SSメモ] 26 2011/06

千早さん短編集ファイル9393から。
お題:ブラジャーつけて→ちーちゃんとお着替え
という突如受信した電波をテキストに表したらもどかしい微エロ。


  • 以下本編-



3曲のアンコールを終え、楽屋にもどると同時に倒れ伏した千早は
そのまま死んだように眠り、かっきり一時間後に眼を覚ました。
そして楽屋にいるのが俺だけだと分かると、おもむろに衣装を脱ぎ捨て手を差し出す。
俺は用意してあった蒸しタオルを渡し、体を拭う彼女を見守る。
背中を向けてさえいれば平気とばかり、無防備な全身を拭う千早は
大きな化粧鏡に自分の裸身が映っているのには全く頓着しない。
それどころか、鏡の中で俺の視線を絡め合うと、悦に入った笑みを浮かべる。
それが気まずく、逸らした視線の先にある、長い髪が半ば隠した控えめな膨らみ。
千早は俺の視線をたどり、その向いた先を知ると顔を顰めてあかんべーをする。

「背中、拭いてください」
低い声の許しが出て、俺は千早の真後ろに近づく。
鏡の前に腰掛けて前屈みになった千早の背中を、少し力を入れて汗を拭ってやる。
「着替え、出してもらえますか?」
千早のバッグを開け、可愛らしい巾着袋からブラを取り出す。
その間、千早は髪をざっくりまとめて終わり、俺の準備を待っている。
両手を軽く前に出して見せるのは、つまり俺につけるのを手伝えということであり
今すぐブラをつけるということは、触れるのは駄目という意思表示であり
俺が懇願の目を鏡の中の千早に向けても、先ほど乳房を盗み見した罰のつもりか
千早は頬をぷっと膨らませ、とんがらせた唇が横を向く。

小さくため息をつき、ご褒美を諦めた俺がブラを通そうとすると
千早はさっとそれを奪い取って、鏡を通して俺を見る。
「そんなに欲しいのですか?」
俺は千早の同情を誘うよう、ことさら悲しげな顔をつくり小さく頷く。
そうすると彼女は、俺のほうに向き直り、慈悲深い笑顔を俺に見せてくれる。
「しょうがないですね。少しだけ……ですよ」
揃えた膝に両手を置くと、少し反らした胸を俺に近づける。

俺は千早の頬に指を添え、赤みの差した唇に感謝の気持ちを捧げると膝をつき、
麗しき歌姫の汗ばんだ乳首をそっと咥え舌を絡める。

「んっ……そう……あはぁ……」

陥没気味の乳首を吸ってやると、いっちょ前に勃起しながらぷくりと膨らみを増す。

「あぁ、もっと……そこ、強くていいからぁ……」

命じられるまま、俺は無心に唇を、舌を動かす。

「あぁっ、そこ……吸って。そう、もっといっぱい……」

膨らんだ乳首を強く吸いながら、唇を大きく開いて乳房全体を頬張るように口に収める。
俺の舌が乳首を弾くたびに千早の体も敏感な反応を見せ
最後に軽く歯を立ててやると、大きく息を吐き出した千早が俺の頭を抱き寄せる。
おしまいの合図に、俺は唇を外して柔らかい乳房に頬を押し付ける。

「私のおっぱい……美味しかったですか?」

俺が頷くと、千早は髪を撫でながら、好き、と小さな声で呟く。


「後ろ、止めてもらえますか?」
千早は替えのブラジャーに腕を通してから、背中を見せる。
「先に拭いてからだろ」
唾液にまみれた乳房を拭おうと、冷めた蒸しタオルに手を伸ばすと
千早はそれを掴んで遠くに放り投げた。

「このままで。あなたの匂い、つけたままにしておきます」
そして楽しそうにクスクス笑った。

やれやれだ。気まぐれなお姫様に逆らえない。
彼女が愛撫の間、ずっと握り締めていたため型の崩れたパッド部分を丁寧に直し、
カップを膨らみにあてがって位置を整える。
鏡越しに千早を見ると、まだクスクス笑いながらそこでいいです、と頷いた。
ホックを止めて、つむじにおしまいの合図代わりのキス。
離れようとした俺の袖を引き、千早の目がさっきの巾着袋に向かう。

「まだ……終わってませんよ?」


今度は俺が首を横に振る。
巾着袋から目をそらすとバッグからTシャツを引っ張り出した。
無言でそれを差し出すと、一瞬は頬を膨らませた千早がニヤリと笑いTシャツを被る。
立ち上がった後姿。ロンTの裾はぎりぎりパンツを覆い隠す位置にある。

しまった、そういうことか。
俺の狼狽をよそに、千早は鏡の中で俺を見つめたまま、ゆっくりパンツを下ろしていく。
Tシャツがまくれあがっても、当然頓着なんてしない。
丸く張ったヒップラインを見せ付けながらパンツを脱ぎ去ると
小さく丸めたそれを、巾着袋の中身と入れかえた千早は
替えのパンツを丸めてもったまま、笑顔を引っ込め鏡の俺を見つめている。

そう、鏡の中の千早の目はこういっている。

「そこにもキス、していいですよ」と。



俺は大きく3つ深呼吸を重ねてから、千早に近づいて膝を折る。
軽く開いた足の間から、微かに見える千早の陰毛。
剥きたてのゆでたまごのように艶々光る、この可愛らしい尻に。
キスなどしようものなら到底それだけでは終わりそうにない。

俺は平手でパチンと小気味のよい音をくれてやると
千早に囁く。

続きはベッドで、と。


おしまい。

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