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[SSメモ] 071 2011/10/10 28-539

書庫用コメント
2011.10.10の響誕生日用にまとめたSS。

  • 以下本編-


忙しい夏休みが過ぎ、ようやく実現したささやかな沖縄へのバカンス。
響の友人が案内してくれた、プライベートビーチのような海岸の簡素な小屋が
俺と響、二人だけのリゾートホテルというわけだ。
昼は響の友人が集まって賑やかなバーベキューパーティー。
その後海岸で泳ぎ遊んで、夕方友人たちが引き上げてしまうと
響は電池が切れたらしく、小屋にもどってそのまま眠りこんでしまった。
やっと二人きりになれたと思いながら響の無邪気な寝顔を眺めているうち
俺もつられて眠り込んでいたらしい。気がつけばもう夜だった。

日が落ちれば寝苦しいという程の暑さでも無いのだが、エアコンの冷風に慣れた
軟弱な体に南国の気候は相性がよくないのかもしれない。
寝直そうと目を閉じてみたものの、妙にべとつく寝汗を気にしながら何度も寝返りを
打っている間に、いつのまにか眠気は醒めてしまう。

俺は眠りを諦め、頬杖をついて改めて響の寝姿を眺めることにする。
大の字という女の子にあるまじき寝姿が妙に似合う、それがこの娘のいいところか。
それでもまくれ上がったタンクトップから無防備にさらけだされたヘソ、ホットパンツ
から突き出された生足を見ているうち、下半身が不埒なことになり始めた。
忙しすぎてたっぷり2週間は響と肌を交えておらず、相当溜まっている自覚があった。
実際湧き上がった性欲は切実だったが、子供のように遊び疲れて眠り込んだ
響を起こすのも躊躇われた。
寝たままのところを犯してやれば、この純情娘は面白い反応を見せてくれるだろうが
この娘を女にした夜をふと思い出してしまい、伸びかけた手が止まる。



ふた月ほど前。
ほんの成り行きから俺と響は体を交えて以来、俺たちは男女の関係にあった。
他愛のない雑談がきっかけだった。
料理も得意だと言い張る響をからかってやると、むきになって証拠を見せてやると
息巻いていたのだが、まさか連絡もなく自宅に突撃してくるとは思わなかった。
材料まで用意してきたのを追い返すのも気の毒で、家に上げて作らせて見たところ、
言う通りなかなか大した腕前だった。

お世辞抜きで褒めてやれば、気を良くして子供のようにはしゃいだあと
急に昼寝がしたい、とこれまた子供のようなことを言い出した響。
一緒に寝ようといったのは当然冗談なわけで、いつものように変態呼ばわりされて
さっさと退散するつもりだったのを、何を考えたのかまともに受け止めた響
寝室のカーテンを閉じて部屋を暗くすると、目の前でシャツとスカートを脱ぎ捨て
下着姿でベッドに潜り込んだ。

仕事では何度も見ている響の肢体。
魅力的だが、それゆえ女として見るつもりのなかったその体を
この時はまともに女として見てしまった。
響の下着は平凡ゆえ生々しさがあり、俺ははっきり欲情していた。
この娘は俺を誘っている。これは俺へのOKサインだ。
そう勝手に理由をこじつけた俺は、服を脱ぎ捨てベッドに侵入した。
響から伝わる体温は熱く、そのさらりとした肌に汗ばんだ俺の体を密着させ
両手首を掴んで押さえつけると、驚いた顔で俺を見上げる響。
俺がその唇を奪おうと顔を寄せても、目を逸らさず拒絶の言葉を口にすることなく、
俺はそれを了承と受け取るとそのまま響の唇を奪い、ゆっくりその体を開いていった。
行為の間中、懸命に声を殺して俺にしがみついていた響。
どうやら俺が初めてだったらしい。
その時散らした処女の証は、まだシーツにうっすら残っている。

成り行きで抱いただけのつもりが、俺は響のしなやかで奔放な肢体に夢中になった。
週に1度は泊まりにくるよう仕向けたし、仕事の途中でも適当な空き時間があれば、
人目につかない場所を探して響の体を貪ったりもした。
家に呼んだときは二人で料理をしたり、テレビを見て一緒に笑い転げたりもしたが、
二人でいる時間の大半は体を交えていたはずだ。

すぐに行為に慣れた響は、そんな俺の扱いに文句のひとつもいわず、
ただ俺が求めるがままおとなしく、そして恥ずかしそうに体を開いてくれる。
仕事では勝気で自信満々どころか自信過剰なくせに、いちゃつきながらこのあと
する行為を囁いてやるだけで、羞恥に頬を染めてうつむくような純情な娘。
それが俺だけが知る響の素顔だった。
そして俺はそれを楽しむため、セックスは男の一方的な愛撫だと教え込み、
響にはいつも受身でいさせた。
そうすることで、いつまでも恥じらい初々しい、そのくせ体だけは敏感で
奔放な反応を見せるよう仕立てあげようとしたのである。



起きているときの、ころころ変わる表情も好きだが、
寝ているときの穏やかで無邪気な顔はもっと好きだ。
だから今夜は月明かりのもと、夜通し眺めていようかと思い始めた頃。
熟睡しているはずの響がぱっちりと目を開けた。

「なぁ……プロデューサー、眠れないのか?」
「ああ、いや……さっきまで俺も寝ていてな。今さっき目を覚ましたとこだ」
「やっぱり暑かったのかな。ごめん、こんな変な場所で」
「最高の場所で響と二人きりなんだぞ、文句を言えば罰があたる」
「うん……そっかぁ」
「どうした、しおらしい顔して。遊んだ疲れがまだ残ってるのか?」

いつものようにからかったつもりだったが、
響は神妙な顔して窓の外に浮かぶ満月を仰ぎ見ている。

「自分、なんか言ってなかった?」
「ん? なんかって寝言のことか」
「好きとかそんなこと……いや、今のはなんでもないぞ!」
それだけいうと、慌てた様子で立ち上がり、テラスに飛び出していく。

「まてよ、響。どこいくんだ」
「ちょっと泳いでくる!」
そういうとタンクトップを脱ぎ捨て、その場でショートパンツもおろすと
隠すものがない肢体をダイナミックに弾ませながら、波打ち際にしぶきをあげる。

「おーい! プロデューサーもおいでよ。裸で泳ぐのは気持ちいいんだぞ!」

月明かりの照らす砂浜に、くっきり浮かび上がる響の浅黒い裸体。
先ほどの欲情が戻ってきたのを感じながら、俺も服を全部脱ぎ捨てると
響を追って砂浜に走り出た。
誰もいないこの海岸で、波に包まれながら響を抱くのもいいだろう。

「ほらぁ、こっちだぞ……へへっ、変態には捕まらないぞ」

あと一歩で届く手の先を、ひらりと身をかわし、乳房を揺らして逃げ回る響。
滾っていく性欲を嘲笑うように、遠浅の海岸を縦横無尽に駆け回る彼女に
一度も手を触れられないうち体力が尽きた俺は、波打ち際にひっくり返った。


「なんだプロデューサー。もう諦めるのか?」
「だいたい響を捕まえるのなんてムリだ。やる前に死ぬ」
「ふーん。じゃいいんだ、今夜はしなくても」
俺の顔をまたいで立つと、モデルのように腰に手をあて体を誇示してみせる響。
月の影で輪郭しか見えないが、陰毛から滴る海水がぽつぽつと顔に落ちる。

「ああ。諦めよう、残念だが」
「なら自分が捕まえてやるさ。そしたら自分がしたいようにしてもいいだろ?」
そういうと響はぺたんと腰を下ろし、覆いかぶさってきた。
「キスするからじっとしててよ?」
「俺は何かしちゃだめか?」
「そ、そう。ダメだぞ、自分が捕まえたんだから。大人しくしてて……んっ」

こういう時にしては珍しく積極的だったが、唇を重ねた途端遠慮勝ちになる響。
今もらったキスだって、唇が触れるか触れないかだけで終わっている。
「遠慮しなくていいんだぞ?」
「し、してないぞ。今のは挨拶みたいなもんさ。ほら、んむっ…」
少し力の入った、それでも唇をなぞるだけのキス。

「へへっ、どうだった? よかったか?」
「もう少し濃いのを頼むぜ」
そういいながら、腹にまたがった響の体をそっと足のほうにずらしてやる。
「あっ、こら……触っちゃだめだぞ。うわわっ動くのもだめだって」
「それならちゃんと満足させてくれよ」
「わ、分かったから動かないで、あ、あたってくすぐったいぞ」
真剣な顔の響がおかしくて、俺は突き上げていた腰の動きを止めてやる。

神妙な顔で三度目のキス。
今度は長く、深かった。
何もするなと言われていたが、こんな調子では夜が明けてしまいそうだから
催促するように舌で唇をなぞってやると、ようやく響も意図を理解できたのか
おずおずと舌を伸ばしてくる。
それを絡めとり、ペースをあげていくと響もエンジンがかかってきたらしく、
ぴちゃくちゃ舌を激しく絡ませながら、溢れる唾液を啜りあげる。

「んあぁ…んむっ、はぁ…あむぅっ…い、いいの、しても?」
響の秘部が熱く潤んでいるのは、密着した太ももの感触でよくわかるが
それでもまだ響は、その先に進むことにやや遠慮があるらしい。
「いいぞ響。今日は自分のしたいようにしてみてご覧」
それで納得できたのか、今度は唇ではなく首筋に顔を埋めてきた。
いつも俺が責めている順番を思い出しながら、それをなぞっているのだろう。
だが俺が歯をあて、甘噛みし、目立たない場所にキスマークをつけるところを
響はただひたすら唇と舌で丹念になぞっていくだけである。
くすぐったさが焦らされているようで、何度か腰の動きで催促するが
響は全然意に介さない。

夢中で俺の体を舐めている響の舌が、ゆっくり首筋から胸元に降りてくると
体をずらしながら一直線に下半身に向かってゆく。
そしてついに股間まで到達すると、起立しっぱなしの砲身をじっと見つめる。

「ここも……して…ほしいんだろ?」
足の上にまたがった響が、恐る恐る俺の怒張に手を伸ばす。
「無理するなよ。やり方知らないんだろ」
「し、知ってるさ、それくらい。今までは手加減していただけさ」
「そこまでいうなら、頼もうかな」
「ああ、自分に任しといてよ」


それでもまだ決心がついていなかったのか、何度か深呼吸を繰り返したあと
ようやく意を決したらしく、大きく開いた口で怒張を根元まで飲み込んでいく。
響の中は熱く、いきなりちゅるりと吸い取られて俺は思わず呻いていた。
咥えるまではおっかなびっくりだったくせに、俺が気持ちいいと褒めてやると
喜んだ響は上目遣いで俺をみつめながら、咥えたり舐めたりしてくれる。

「ふふ、どうだ。プロデューサー、気持ちよすぎるだろ?」
「あぁ、ああ…可愛い響に口でしてもらうだけでいきそうだ」
「そういう見え透いたお世辞をいうとこうだからな」
「ま、まて噛むのならもっと優しく、うわぁ、ちょ響、たのむ」
「い、痛かったのか? ごめん……」

ふざけて響が歯を立てた箇所を、こんどは響の舌が丁寧になぞっていく。
「な、はやく響ので治してくれ。痛くてたまらん」
「治すって……これじゃだめなのか?」
「ああ……響のエッチな液体をたっぷりつけて、響の中で治してくれ」
「な、何いってるんだよ、恥ずかしいよそんなこと」
「お願いだ、早く響と一つになりたいんだ、たのむよ響、入れてくれないか」

響は動きを止めると俺をじっと見つめる。
それから先端にチュッと軽いキスをくれると、顔をあげた。
「そ…そんなに入れてほしいのか?」
「ああ。響が上になったまま入れてくれ」
「じゃあ、もっとちゃんとお願いして!」
「分かった。響、そのまま俺を…俺のチンポを響のアソコに入れてくれ」
「そ、そんな言い方、恥かしすぎるぞ……」
「お願いだよ響。もう我慢できないから、早く俺を犯してくれ」
「うっ、しょうがないなぁ……じゃあ入れてやるけど……あのさぁ」
「どうした響。まだ焦らす気か?」
「い、いや…違うよぉ。これからどうしたらいいんだ?」

俺は伸ばした手で響の締まった尻を抱えこむと、少し前に誘導する。
「そのまま腰を少し上げて。そうそう、それで手でソレを支えて」
「こ、こう……んぁっ、んんっ」
「いきなりじゃなくて、ゆっくりとなじませるんだぞ」
「なじませるって……あっ、だめ、固いよぉ、これ」
響が腰をうろうろさせている間にも、何度か俺の先端と響の花弁が触れ合って
そのたびに二人とも溜息が漏れてでる。

「わかるだろ、腰動かして、ほらそのままゆっくり下げてきて」
響が探るように腰を動かしているうち、ようやく亀頭が開き始めた膣口にはまり込む。
それを感じとった響がゆっくり腰を下げていく。

「こ、ここ? 大丈夫なの、これで」
「ああ。入っていくのがわかるだろ? もう少し、うわ」
半分ほど飲み込まれたあたりで不意に響が腰を落とし、狭くてきつい膣襞に
擦り付けられた刺激で、強烈な快感が一気に押し寄せてくる。

「は、入った……自分のなかにプロデューサーのが入ってる……?」
「ああ、ちゃんと入ってるよ。チンポが響に犯されて気持ちいいぞ」
「そっ、そんならもっと気持ちよくしてあげるさ」
響の腰使いは最初こそぎこちなかったが、コツをつかんでしまえば
彼女が得意とするダンスそのままに、速くて激しい腰のグラインドのせいで
俺はあっというまに絶頂に向かって追い詰められていく。


絶頂の果てに頭が真っ白になるというのを、官能小説あたりでよく見かける
比喩的表現と思うのは間違いだ。
俺に跨って激しく腰を使う響の、膣全体で絞り上げるような締め付け。
そして耐え難い快感を懸命にこらえるよう、歯を食いしばり懇願するような
目つきで俺を見つめる響の表情。
心身両面に与えられる途方もない快感の刺激に抗う術などなく
俺はものの数分で射精の予感を覚え、動きを加減するよう懇願したが
すでに自分も奥深くを突き上げられる快感に夢中の響には届かず
そのうち手足の先から痺れ始め、真剣にやばいと思い始めた直後
下半身から脊椎を強烈な電気が走ったかと思うと、頭の中が真っ白に弾け、
同時に俺は腰を反り返らせながら響の子宮めがけて白濁を注ぎ込んでいた。


避妊をしていないことはとっくに理解していた。
だがこのとき俺が考えていたのは、妊娠のリスクなんかではなかった。
突き上げる勢いで子宮口をこじ開け、中に直接精液を注ぎ込んでやりたい。
この可愛い少女を俺の種汁で孕ませてやりたい、それだけだった。

とにかく溜まっていたのと強烈な快感のせいで、射精は長く大量だった。
この調子なら本当に子宮にもたっぷり注ぎ込んだのかもしれない。
そんなことを考えながら、遠のきかけた意識をなんとか呼び寄せて
達したあと胸元にぐったりと倒れこんできた響を抱きしめてやる。

優しく打ち寄せる波に包まれ、俺も響きもぐったりとして動けなかったが
まだ繋がったままの内部では、まるで精液を最後の一滴まで絞りとるかのように
響の膣が俺のペニスを締め上げながら蠕動を続けている……



夏の余韻を残す沖縄から東京に戻ってくれば、もう寒いくらいの秋である。
響の素肌から日焼けの跡が薄れていくころ、彼女から告げられた一言を聞いて
ほっとしたのも事実だが、半分は残念に思ってもいる。
もし出来ていたなら、責任を取るという名目で響を俺のものにできていたのだから。

「なんだよプロデューサー。ちゃんときたんだからもっと安心すればいいのに」
「そんなことよりさ、もし出来てたとしたら響はどうした?」
「決まってるさ。男の子だったら自分が名前を決めて、女の子なら……」
「俺が決めていい、か……はは、ははははは、そりゃそうだな」
「何だよ、何かおかしいのか?」
「いや、そうじゃない。そうじゃないさ、あははははは」
「あのさ、いっとくけど次はちゃんと避妊してよね! 
赤ちゃんつくるのは自分をトップアイドルにしてからだぞ!」
「分かった分かった」

そういって俺はにやけた顔を引っ込め、敏腕プロデューサーの表情を見せる。
つられた響が笑顔を引き締め、Bランクを狙うクールで生意気なアイドルの顔を
見せたところを俺は抱き寄せ強引に唇を重ねてやる。
「んんっ……ちょっとずるいぞプロデューサー……あっ、やめ……んんっ」
ホットパンツの隙間から差し入れた人差し指が響を貫いていくと
抵抗は緩んで、表情が蕩け始める。


やっぱり響は照れて恥ずかしがる素顔が一番可愛い。
この純情で可憐なチビ娘はやっぱり俺が嫁にするしかないと改めて決心をする。


おしまい。

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