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[SSメモ] 28-229  2011/9/25

  • 以下本編-

リレーションズ異聞  

ヴォーカルの千早とビジュアルの美希。
そんな風にお互いの持ち味で補い合う私たちのユニット。
いつからだろう、二人揃って担当プロデューサーを好きになったのは。
お互いがその気持ちに気付いていながら、何もないような顔をして過ごす日々は
ある日、唐突に終わりを告げた。

レッスンが終わり、私だけダンスの不出来で居残りを命じられる。
済まなさそうな顔の美希を、私は強がった笑顔で送り出す。
顔を洗い、汗ばんだTシャツを予備のタンクトップに着替えた私は
レッスンスタジオに戻ったところでプロデューサーに抱きすくめられた。

「千早、君が好きなんだ」
「ぷ、プロデューサー? あっ、あの……んん!」
驚いて目を閉じる余裕もないまま、私は彼に唇を奪われてしまう。
「ほ、本気……なのですか?」
「本気じゃないとこんなことはできない。それとも俺じゃダメか?」

恋愛経験を持たない私はそれだけで有頂天になってしまった。
美希の先を越した優越感、それも“女”として私が選ばれた喜び。
「ダメだなんて……わ、私もプロデューサーのことが好きです」
「そうか、うれしいよ千早」

二度目のキスまでは大人しい軽いキスだったけれど
三度目には彼の舌が私の口内に入ってきた。
キスはそれだけで終わらず、彼の唇が首筋を伝い落ち、私の胸を催促する。
最初からいきなりそんなこと……
戸惑いはあったけれど、拒絶するのが怖かった。
自分の体が、女としてどれだけの価値があるのかよく分かっているつもりだ。
もしここで拒絶することで、彼の目が美希に移ってしまえば
私なんて簡単にお払い箱だ。
だから我慢した。
彼の手が肩からストラップをはずし、私の胸は外気にさらされる。

「思った通り、綺麗だ……千早のおっぱい」
「は、恥ずかしいです、そんなこと」
「ここにもキスするよ?」
「あっ、あの、私汗かいてますから、シャワー、ああっ!」

私の返事を待たず、彼の唇が乳首をついばみ、咥えられる。
最初くすぐったくて、無意識に身をよじって逃げようとしたけれど
彼の手がそれを許さず、そのうちそれが快感なのだと気付かされる。

「あっ、むね…気持ちいい、です、ああっ、あんっ……」
静かなスタジオに、彼が乳房を咀嚼するペチャクチャという音が響く。
既に体から力は抜け、彼にしがみついて立つのがやっとだった。
その私を抱きすくめたまま、彼の口は胸からさらに下がっていく。

もしかして、いまこの場で?
まさか。こんな場所で……告白されたその場で?
だけど彼の動きは止まらず、その手がスパッツの上から
私の女の子に添えられる。

「やぁ、ダメ……」
「嫌か?」
「……ここでは……イヤ」
そういうのが精一杯だった。


二時間後、私は彼の部屋のベッドで、生まれたままの姿で横たわっていた。
破瓜の痛みは想像以上だったけれど、自分が選ばれた優越感を思い浮かべて
なんとか乗り切った。
好きな人に初めてをあげることができたのが嬉しくて、一通り終わったあと
私からキスをせがんでもみた。
その夜は彼の腕に抱きしめられたまま眠り、朝早く目覚めた彼にもう一度求められ
今度は大した痛みがなかったことが嬉しくて、終わったあと一緒にシャワーを
浴びながら、何度も彼にキスをせがんでいる私。
そんな風にして私と彼の関係は始まった。


「美希には絶対に気取られないように」

そんな当然のことをしょっちゅう口にする彼。
コンビの一方だけが男女の関係になったのだ。
発覚すればどんな大変なことになるかくらい分かっている。
だから言われるまでもなく美希への接し方には気を使った。
それはもう滑稽なくらいに。

平均すると週に一度、場所は決まって彼の部屋。
限られた時間の中、慌しく体を交えるだけの付き合いだったけれど
私は満足していた。
たとえ1、2時間だけでも私が彼のプライベートを独占できること。
そして彼が私の体に満足して果ててくれること。
初めての経験から一月が過ぎるころには、私にもセックスの快感が
分かり始めてきたと思う。


一通りのことを私が覚えると、彼は次々と新しい行為を私に求める。
ただベッドに横たわり、男の人のされるがままなのが女のセックス
と思っていたのは私の錯覚だったらしい。

口でされる愛撫。
それから口でする愛撫。
最初はどちらも驚くしかなかったけれど、快感を覚えてしまえば
それが当たり前になり、私の行為で彼が気持ちよさそうな声を立てるのも
私にとっては快感になった。

だから要求がエスカレートしていっても、私は拒否するどころか
それを喜んで受け入れた。
両手を縛られ、服を着たまま犯されるよう後ろからしてもらったときも。
あるいは四つんばいになり、女の子だけじゃなく、その後ろの穴に彼が
舌を這わしてきたときも。
そのあと彼に入れられながら、指でその穴を犯されたときだって
私があげたのは喜びの声だけだった。


「今度はこっちでやってみるか?」
そんな彼の言葉を聴いただけでアソコをきゅんと反応させている
エッチで変態な女の子、それが私だった。
だからその次の機会がきたとき、彼がメールで指示してきたものを
薬局で買い揃えるのに、なんのためらいもなかった。
紙袋に詰め込まれた浣腸剤やグリセリン、ついでにコンドーム。
それが何のために、どのように使われるのかが分かっていて
それを考えただけで私は濡れ始めている。


恥ずかしいはずの格好も、今では興奮と刺激を増すだけの役割。
トイレとシャワーで入念に準備を済ませると、彼の待つベッドに向かう。

「千早、上になって」
そういわれても、すぐに彼のものを入れたい気持ちを少し我慢。
彼の顔の上に腰を下ろしてから、既に固くなっているペニスを口に含む。
彼の舌が私のアソコを穿つのを堪えながら、私も舌を絡めてゆく。
先ほどきれいにしたばかりの後ろの穴に触れられる舌が心地よい。
後ろ、つまりお尻の穴でするのをアナルセックスというらしいけど
それはいったいどんな快感を私にもたらしてくれるのだろう。
そんなことを考えていると、無意識に性器を彼の顔に押し付けている。

「欲しいんだろ、千早。いいぞ、またがって」
「……で、では」
ベッドサイドに用意しておいたコンドームを開封して、教わったやり方で
彼のペニスに装着すると、彼のをあてがいながらゆっくり腰を下ろす。
「ほら、好きなように動いていいから」
「あっ、やっ、待ってください。最初はゆっくり、あ、あぁん……」

時折下から腰を突き上げられ、それが子宮口を刺激するのが気持ちよく
どんどん私の動きも早まっていく。
目を閉じ、下半身に意識を集中させながら。
はしたない喘ぎ声と一緒に、半開きの口から涎をこぼしながら
最初の絶頂の予感が背筋をぞくりと這い上がりかけた瞬間

「あは、千早さん、涎垂らしてるの」

すぐ後ろに聞こえた、よく知った明るい声。

「み、美希? どうして……ここに?」
「ハニーのおちんちん、気持ちいいでしょ?」
「ま、待ってください、離して、だめ、やぁ、い、いっちゃう」

なぜこの場に美希が?
なぜプロデューサーはそんな平気な顔を?
快感に溺れかけている頭に、そんな理性的な思考が働くわけがない。
それでも無意識に逃れようとする私を、彼はしっかり捕まえ激しく突き上げる。
すでに絶頂寸前だった私は、彼のその動きで無理やり頂点の押し上げられ
美希の見ている前であっけなくいかされてしまった。
妹のように大切にしてきた、年下の美希の目の前ではしたない大きな声を
たてて、私は彼の胸に崩れ落ちる。

今私が達したのは、男の人とセックスしている場面を見られたのが引き金だった。
余韻が冷めてくるほど恥ずかしさがましていき、伏せた顔を上げられない私に
美希は無邪気な声で追い討ちをかける。

「千早さん、今からが本番なんだよ。だから、がんばってなの」

今からが本番……それはどういうこと、美希?
まだ言葉にならない私の疑問に、美希の手が的確に答えをくれた。
ぬるりとした感触と一緒に、彼女のしなやかな指が私のお尻に侵入する。

「こっちの初めては美希がもらうからね?」

「ちょ、ちょっと美希、あなた何をいってるの?」
「だぁかぁらぁ、千早さんのアナルのバージンは美希がもらうの。
ホントは千早さんの処女も欲しかったけど、さすがにこれでヴァージン喪失なんて
女の子としてかわいそうだもん」


そういって彼女が取り出したのは、男性のペニスを模した形状の奇怪な道具。
同じ形をしたものが両側についていることだった。

私はまたがったまま彼の手足で下から拘束され、身動きもままならない。
いや、身動きができたとしても美希の指による愛撫に抵抗はできなかったはずだ。
この前彼にされたときとは全然違う、やさしくしなやかな愛撫。
最初のうちこそ、軽い痛みと排泄をともなうような違和感があったが
すぐに慣れてしまうと、指の細さにもどかしさを感じ始めている。
彼との行為の前に、自分の手で丁寧に洗浄をすませてある私のお尻の穴を
美希の指が無心に動き回り、そろそろ私も声が漏れそうになってきている。

「ね、千早さん。今美希の指、何本はいっていると思う?」

不意に問いかけられ、ただ指の感触だけを追っていた私は答えにつまる。
「三本だよ。これならきっとだいじょうぶだね。そろそろいくよ、千早さん?」

後ろにいる美希がどんな顔をして、どんな準備をしているのかわからない。
けれどさっきみた奇怪な道具がどう使われるかは見なくても分かった。

「んっ……はいったの」
私よりも年下のくせに、私よりも艶かしい女の声で美希が告げる。
「千早さん、見て見て!」
首を無理やり捻られて見えたものは、やはり予想に違わなかった。
作り物のペニスの片方を自らの胎内に収めた美希。
その股間からまるで男性のように聳え立つもう片方のペニス。
可愛らしい美希の裸体から、にょっきり突き出した黒く異形なそれが
今からわたしのどこを犯そうとしているのかはもう考えるまでもない。
そして美希はそこにローションを垂らしながら、楽しげな笑みを私に向ける。

「じゃあいくよ。力、抜いてないと痛いよ?」

美希の指で入念に慣らしほぐされた私のお尻に、奇怪なペニスの先端が
ぐいっと押し付けられる。
だけどそれは思ったような固さではなく、本物のペニスのような感触で
私のすぼまった穴をゆっくり押し広げながら穿ち始める。

「い、いやぁ、美希……まって、痛いから、お願い」
「最初は痛いものなの。力ぬいて、千早さん。全部はいっちゃうと楽なの」
「うぁ、あああ、やぁ、やだ……あっ、あがぁ!」
膨らんだ先端が通り抜けた瞬間、美希がぐいぐいと腰をおしつけてきて
それは一気に私の奥まで挿入されていた。
膣を彼のペニスで犯され、今美希のつけた男性器にお尻まで犯され。
二つのペニスが薄い組織を通してこすれあいながら、じわじわと私の体を
嬲り始めている。

「どう、千早さん?」
「いっやぁぁ、な、なにこれ……す、すごく…きもぢいい」
「でしょ? 千早さんのアナルのバージンは美希がもらったからね」
「あっ、まって、まだそんな、う、うごかさ、なぁ、あああああっ!!」

我慢できなくなったのか、美希が急激に腰を動かし始めたため
既に限界まで来ていた私の思考は、真っ白になってはじけとんだ。
彼と美希にサンドイッチにされ、二つの性器を同時に犯されながら
唇を彼に犯され、美希の指で乳首を愛撫されながら
何度も何度も絶頂し、気が狂うほど、いや実際その最中は頭がおかしく
なっていたに違いない。
耳元で美希が囁くまま、私は彼女に恭順を誓いながら
私はその日、いままで達したことのないくらい高い頂点を極め
セックスの快楽による初めての失神を味わうことになった。


こうして私は性の道具として、星井美希に仕えることになった。
彼が私に愛を囁いたのも、こうなるために美希が命令して仕組んだことだと
教えられたが、今となってはそんなこともうどうでもよかった。
美希のいうことを聞いていれば、時々彼を、いや彼とて美希の道具だけれど、
私に貸してもらえるのだから。


だから、美希が彼との行為を済ませたあと、美希のソコに口をつけて
彼が残した精液をきれいに吸い取ることだって全然平気。
ピンク色の綺麗な花びらを丁寧に舌でなぞっていくと
美希がかわいい声で反応してくれることに嬉しさも感じている。

「舐めるのは千早さんのほうが上手なの。だからごほうびにキスしていいよ?」

美希の膣内から吸い上げた精液を口にためたまま、私は嬉々として彼女に抱きつく。
彼女と唇を重ね、彼のだしたものをくちゅくちゅと唾液で混ぜ合わせながら
二人一緒に味わうのは最高のごほうびだ。

この次はビデオカメラで三人が交わる姿を撮影することになっている。
それだって楽しみで仕方がない。
美希の好奇心と探究心は限りがなく、こうして次々と新しい
性の楽しみ方を増やしていってくれる。

彼に性器を犯され、お尻も犯され、私の中にもたっぷりと注いでもらえる。
そのときは美希が私のあそこに、お尻に口をつけてくれるのも好き。
彼に後ろを、そうして美希に前を犯されるのはもっと好き。
だって、セックスの間中、ずっと美希の唇や綺麗なおっぱいを感じられるから。

最初美希が私のお尻を犯したときのように、そろそろ私もあれを
やらせてもらえることになっている。
その理由は。
もうすぐ私たちのコンビユニットに、近いうち新しい女の子を迎え入れ、
トリオになることが計画されているから。

その子の初めてを奪う役を私に授けられるため
がんばらなければ。


「ねえ、千早さんって犬、好きだったよね?」
「ええ美希。犬は大好きよ」
「へへっ……じゃあ今度はね」



おしまい

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