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[SSメモ] 084 2012/03/03

モノノケm@sterシリーズのうちの亜美・真美編。

  • 以下本編-


血を吸わせる時に上半身裸になるのは、服に血が付くとクリーニング代が馬鹿に
ならないという世知辛い理由であって、それ以外特に理由はない。
ちなみにズボンは脱がない、というか脱げない理由がある。

それはさておき。
目の前で膝を揃えて待っている愛しの姫がそろそろ涎を垂らしそうだから
壁にもたれて胡坐をかくと手招きしてやる。
遠慮がちに膝にあがった真美の背中を軽く抱いて首を傾げてみせると
真美は舌先で数回なぞったあと、ぴったり合わせた唇の中で鋭い歯を立てる。
チクリした痛みも穿孔から浸透した唾液のおかげですぐに消え、
同時に血流にのった唾液はムズ痒い快感を全身に運んでいく。
“蚊”のようだというとこの子たちは怒るが、俺にしてみればこんな状況で
快感を与えられても生殺しなだけで、まだ痒くなったほうがましである。

そうはいっても可愛い少女を抱っこして、柔らかい体の感触を堪能したり
乳臭い体臭を満喫できるというのは中々にいいものである。
まだ子供っぽさが抜けないせいか、プリプリのお尻をさりげなく撫でようが
発達中の乳房を俺の胸に押し付けようがまるでお構いなし。
それでも遠慮がちにチュー…コクン、チュー…コクンと血を吸う真美を抱いていると
疚しさよりも愛おしさが勝るものらしい。少し汗ばんだ髪を撫でながら話しかける。

「どうだ、美味いか?」
「……にいちゃん、昨日焼肉たべたでしょ」
「そんなことも分るのか。ひょっとしてニンニク臭いか?」
「ううん、それはへーき。真美は濃いい味も好きだからね」
「そっか。じゃあ遠慮せずに吸いたいだけ吸えばいいぞ」
「分ってるけどさぁ……兄ちゃんに悪いし……」
「真美の飲む分くらい全然平気っていってるだろ、ほら遠慮するなって」

ポンとお尻を叩いてやると、待ちかねていたようチュルルルと勢いよく吸い始める。
可愛い姫に命を分け与えているという心情的な快感も大きいのだが
この瞬間爆発的に増大する肉体的快感が実は楽しみでもある。
全身に行き渡った唾液の成分によるものだが、浮遊感を伴うこの快感は
本来なら並みの人間が味わうことができない類のものらしい。

その結果、本能のまま勃起した愚息が雌を求め勝手にうねり始めるのを
なんとか理性で抑えようにも、真美が動き回るからどうしても接触は避けられない。
(これがズボンを脱げない理由である)
何枚かの布地越しでも真美の柔らかい秘部と接触するだけで暴発しそうなほど
敏感になっているというのに、吸血に夢中の真美はそんなことにはお構いなく
無意識にこすりつけるように動かすものだからたまったものではない。

(は、早く終わってくれ真美、俺の理性がやばい…)
吸血自体はそう時間がかからないから、そのあとすぐ真美は首筋から牙を外すと
噛み跡を丁寧に舌でなぞって止血を施してくれるわけだが、
それが終わって力の抜けた体を俺にもたれかけた、そのときである。
クチュ。
「…んぁっ!」 「うぉっ!!」
油断した俺が真美を支え損ねたため、お互いの股間がもろに密着していた。
「やん、兄ちゃぁん……だめだよぉ」
「ダメって言われても……俺も力がはいらない、真美がどいてくれ」
「んんっ、むりぃ……真美も動けないもん、にいちゃん、熱いのなんとかして」
「真美だって熱いくせに……うっ、ほら持ち上げてくれ」
「んにゃぁ……これ…なんか気持ちいいかも」
「こら真美、こすり付けるな……待て、ダメだって」
「にいちゃん、どっちだよぉ」
「動かずにじっとしててくれ、マジでやばい」
「やばいって何が?」

焦って尻を持ち上げようとした手が痺れのせいで滑ってしまい
ミニスカートから剥き出したパンツの中心部にそれは見事に着地した。
そこは湿っているなどという生易しい状態ではなかった。
しかも濡れたパンツ越しに花弁に触れられたのが気持ちよかったらしく
真美は俺にしがみついたまま、ビクビクと体を奮わせるのが妙にエロく
「にいちゃん、だ、だめだよぉ」などと弱々しい声で訴えるものだからつい調子に乗り
指先を禁断の地へ進めることと相成った。
まだ少女のはずのソコは熱いぬめりで満ちた雌の沼地と化していて
ぷにぷにとした未熟な花びらも、なぞる指先を迎えるよう徐々にその花を開かせ
女の部分を露出させ始める。


あの時少しでもタイミングが遅れたら、俺の指先は間違いなく真美の処女膣に
侵入を果たしていたに違いない。
真美は可愛く喘ぎながらも、俺の耳元で小鳥さんが近づいていることを告げ
我に返った俺は慌てて指を抜くと真美を膝から降ろしたのである。

「兄ちゃんのエッチ……」
潤んだ瞳で色っぽく睨む真美に怒りの色はない。
「すまん、ついその、調子に乗ってしまった」
「キモチ良かったお礼! ……じゃまた今度続きしよーね」
真美はどさくさ紛れに俺にキスを一つ残して、パタパタと部屋を出て行った。

「ふぅー、マジでやばかった」
「何がやばかったのですか、プロデューサーさん」
「ひょえ! 小鳥さん、いつのまに」
「『兄ちゃんのエッチ』のあたりからです」

ヤバイ、見られていたか?
入社した日にこの人から受けた警告が頭をよぎる。

‐担当アイドルが可愛いからといって、手を出しちゃダメですよ。
‐どうしてもってときは……命と引き換えにする価値がある事か考えてくださいね。

顔はニコニコ笑っていても、その目はまるで俺の魂まで見透かすようだった。
穏やかな笑顔の事務員さんは仮の姿で、その本性は……

「あの子たちもそろそろ思春期だし、好奇心旺盛で大変なのは分ります」
「…はい」
「けど、ちょっとやり過ぎだったとは思いませんか?」
「見逃してください、ほんの出来心でした」
「まぁ、今回は……見逃してあげなくもないですけど」
いいながらその視線はチラチラと俺の股間に注がれている。
狙われているのか? それともお姉さんがxxxあげようか的展開か?

「随分つらそうですね。何ならお姉さんが楽にしてあげようかな?」
「い、いいんですか?」
「……いいわけないでしょ、こんな昼間から事務所の中で!」
「おっしゃるとおりでございます」
咄嗟に俺は土下座をして頭を畳に擦り付けた。

 ◇

さて、今度は亜美である。
外見はそっくりでも、性格や行動は真美に比べてかなりストレート。
“食事”のときも、遠慮がちな真美と違って積極的である。
俺の着替えも待ちきれず、まとわりついてボタンを外したり、ネクタイを引っ張ったり。
そうして準備ができると、文字通り押し倒した俺に跨りおもむろにガブリと噛み付く
なかなかダイナミックなヴァンパイアちゃんである。

亜美が噛むときは真美のように入念な準備はしてくれないからかなり痛い。
それに唾液を流し込まれるとなぜか痺れが走り、快感ではなく感覚の麻痺が
全身に広がっていくわけだが、実はそれが案外気持ちいい。
魔物に命を吸い出される犠牲者のマゾ的快感と勝手に考えているが
亜美が俺の血を吸い取るときの、ジュルルルル…というやや大げさな擬音や
はあはあという粗い息ですら快感に一役買っているような気もしている。

一度吸い始めれば満腹するまで夢中で吸い続ける亜美。
ジュルルルル……ゴクリ。ジュルルルル…ゴクリ。
その合間に無意識に立てる、聞き様によっては悩ましい鼻声と吐息。
それを俺は痺れた全身と、かすみ始めた頭で感じ取り陶然となる。

特に今日は跨った亜美がもぞもぞと体をこすり付けてくるから
刺激された下半身はあっけなく理性の箍を解き放ってフル勃起しており
少女の柔らかい股間に刺激され、まるで射精のようにドクドクと先走りが
流れ出るのが分るくらいである。

「……んくっ、んぁあ……にいちゃぁん……気持ち、いい?」
「うっ、ああ、亜美。今日はいつもよりも凄いぞ」
「でしょ……真美のじゃ満足できなかったの、亜美がよくしてあげるからね」
そういって再び亜美は俺の首筋に牙をつきたてる。

んっ? 気持ちいいとか満足できないとか何いってるんだよ亜美は。
しかも股で挟んでズボン越しの素股など、お子様のくせに生意気な……
だが多少もどかしくても、柔らかい雌肉でリズミカルに擦りあげられるのは
それだけでいかされそうなくらい気持ちがいい。

「んっ、んはぁ……どう、にいちゃん……感じる?」
「うっ、ああ、いいぞ亜美、いやまて、気持ちよすぎてやばい」
「じゃあ……亜美も気持ちよくしてくれる?」
「あ……ああ、いいぞ。亜美はどうしてほしいんだ?」
「真美がしてもらったのと同じこと、こんな風に」

そういうと亜美は腕を掴んで自分の股間にさしいれた。
もうパンツはお漏らししたように愛液が染みぐしょぐしょになっている。
俺は揃えた指先でクロッチの部分をなぞりながら、徐々に中指を曲げてゆき
花弁の中心にその指先を沈めようとする。

「んにゃぁ、にいちゃん……パンツだめぇ……ちゃんと触って」
「触ってってどこをだよ」
「いじわるいわないで……亜美のここだよぉ……指いれていいから」
「入れていいって、お前まだ処女だろうが」
「指なら大丈夫だから、お願いにいちゃん、我慢できないよぉ」
「わ、分った。でも痛かったらちゃんというんだぞ」
「うん、その前にパンツ脱いじゃうね」

今日は小鳥さんが用事で外出しているから、多少の脱線は大丈夫のはず。
本当は大丈夫でもなんでもないのだが、痺れと快感のせいで理性は満足に働かず
前回未遂に終わった真美のリベンジをすることしか考えられない。
俺は体を起こすと、パンツを脱ぎ捨てた亜美を膝の上に抱き寄せた。
真美のときは向かい合わせだったが、亜美に向こうをむかせたのは
そのほうがアレでアソコを愛撫しやすいからである。

「いくぞ亜美」
太ももからじわじわと撫で上げながら、空いている手をシャツの裾から潜り込ませる。
「んあっ! にいちゃんの手つきやらしいよぉ」
「嫌だったら止めるけど?」
「んんっ、やぁ、やめないでいいよぉ……いやじゃないし気持ちいいもん」
「そうか。じゃあここはどうだ、亜美」
花弁に届いた手をゆるやかに前後させながら、開き始めた花弁に指一本を沈め
慎重に亜美の小さなボタンを探っていく。
あった。
まだ小さくて未発達なボタンでも、機能だけはいっちょまえらしい。
指先で軽くつつくたびに亜美の体がびくびくと反応するのが面白い。

「あっ! やぁ、ああっ! やん、に、にいちゃ……ああん!」
「気持ちいいだろ、ここ」
「いい、きもちいい、あぁ、んあ、や、だ、だめ、へん…」
「どうした亜美、つらいのならやめようか」
「やっ、やめない、まだ…もっと、ああん、んぁああ」
「じゃあ……亜美の中、ほんとに入れちゃうぞ?」
「うっ、うん……いれて、にいちゃんの入れて、亜美をにいちゃんのものにして」

既に花弁の中はとろとろの蜜で溢れているから潤滑の心配はなさそうだが
一応亜美の年齢を考慮して、丹念に膣口まわりを指先でほぐしていく。
そして宛がった指先に力を入れなくても沈みそうになるのを確認してから
ゆっくりと指を亜美の中に沈めていく。

「んっ……くぅ、んはぁ……にいちゃんのが……きてる」
「痛くないか、大丈夫か?」
「うん、へ、へーき……ぁあ、にいちゃんの太いよぉ」

第一関節までは抵抗なく潜り込んだが、第二関節のあたりで抵抗を感じた。
このあたりが限界点だろうと見て、俺は侵入をそこで停止させた。

「にいちゃ……はいった?」
「ああ、分るか亜美」
「うん……にいちゃんので犯されてるみたい、んっ、あはぁ……」
「亜美がもう少し大人になったら、そのときは本当に……」
「いいよ、にいちゃんなら。亜美と真美はにいちゃんのものになるから」
「ああ、そうだ。二人とも俺の大事なお姫様だからな」

幼い少女でも雌であることに変わりはないのだろう。
亜美は俺の指だけで達することができたのか、膝の上でくったりしている亜美の
背中をさすってやりながら微笑にも見える寝顔を見守っていた。
そういや亜美とはまだキスをしてなかったことを思い出した。
身を屈めて顔を近づけたところで亜美の目がパチリと開いた。

「んっふっふー、待ってたよ兄ちゃん。真美とだけなんてズルイかんね」
「双子のテレパシーだっけ? 隠しごとできないもんな、さっきのあれだって」
「もちのロンだよ、にいちゃん!」
「しょうがないか、亜美と真美は二人でひとつだもんな」
軽いキスをひとつあげてから、亜美の頭を撫でてやる。


小鳥さんが戻ってきたのは、俺たちがすっかりクールダウンしたあとで
その表情を見る限りでは俺の乱行はばれてなさそうである。
密かに安堵のため息を漏らした瞬間、小鳥さんが俺の名を呼んだ。
匂いでばれる……わけがない。亜美の移り香は行為の必然であるわけだし
そうじゃない匂いは事後に何度も洗浄しているから問題ない……はずだし。
ズボンだってファブ○―ズ漬けみたいなもんだし。


「そうね、プロデューサーさんのことは信用していますけど」
「ちょ、顔近いですよ小鳥さん」
「あら、いいじゃないですか。知らない仲でもあるまいし……」
彼女は胸に顔を埋めながら俺の手を柔らかい手のひらで包み込む。
「大きな逞しい手……こんな腕に抱きしめられたら素敵だなぁ」
「えっ、いやいや、そんなこと」
「うふふっ、照れないで。それとも私なんかじゃ嫌かしら」
「ととととと、とんでもない! 俺でよければ、その……」

小鳥さんは俺の手をまさぐりながら、右手の中指を立てるようにして指を絡めてくる。
「でもこの指はダメ。悪戯がすぎるものね」
「え゛っ?」
「洗ったくらいじゃ誤魔化せないの。覚えておいてね」
「い、いててて、小鳥さん折れる、指折れちゃう!」
「いいことしたんだから我慢しなさい」
「ぎぇえええ、やめてぇええええ」
「ふふ、うそよ」

彼女が指を開放して柔らかい微笑を浮かべてもまだ冷や汗は止まらなかった。
どこにそんな力があるのか、握られた指は万力で締めつけられているようで、
外すどころか抵抗すらできなかった。
彼女はその指を今度は愛しそうに頬ずりしてから鼻の下にもっていく。
「亜美ちゃんも……そろそろみたいね」
「…………?」
そろそろ? 何がそろそろなんだ?



レッスンの昼休み、天気の良さにつられて俺たち三人はスタジオの屋上で
日向ぼっこをしながら昼飯を食べていた。
といっても俺の血ではない。普段から代用している人間の食事である。

「あっ、千早お姉ちゃんだ」
「どこだ、俺には見えないぞ。真美は分るか?」
「見るんじゃなく音だよ、ほらまた。千早お姉ちゃん今日は頑張るねぇ」
「二人とも何ニヤニヤしてんだよ、その顔やらしいぞ」
「しょうがないっしょ……やらしいのは千早お姉ちゃんにいってほしいよね」
「さっぱり意味が分らん」
「分らない方が幸せってこともあるんだよ、兄ちゃん」

如月千早。
超多忙な売れっ子にして、セイレーンといわれる魔性の歌声の持ち主。
美しくも猛々しい翼を広げて飛ぶ姿は、その歌声同様見るものを魅了してやまない。
恐らく今も遥か上空を飛び回りながら、思う存分歌っているのだろうけど
その蒼き猛禽も地上では華奢な少女の姿であり、大人しく物静かな佇まいからは
気難しくてピーキーな性格はとても窺えない。
俺には近寄りがたい存在でも、この二人は随分と懐いているようである。

「そういやお前達は空は飛べないのか、コーモリに変身して」
「まだコドモだからできるわけないっしょ」
「じゃあ大人になったらできるようになるのか」
「まあね。でも亜美はまだコドモのままでいるほうがいいな」
「真美もそー思うよ。兄ちゃんはどう思う?」
「子供のままでいたいっても、吸血鬼だって成長はするんだろ?」
「するけど……ニンゲンの成長とはちょっと違うからね」
「そうなのか。俺は…そうだな、今のままでも可愛いけど、ちょっと大人の二人も
見てみたい気がするな」
「つまり亜美と真美に大人の階段を上らせたいんだよねぇ?」
「この前から積極的に責めるようになってきたしねぇ?」
「いやいやちょっと待て、責めるとかいわないでくれよ」
「あははは、冗談に決まってるっしょ、昼間っからお盛んですなあ」

照れ隠しのつもりで3つ目のハンバーガに手を伸ばし青空を見上げる。
確かに今指摘されたのが俺の本音なのである。年齢不詳の吸血鬼でも外見は
12才の少女だから歯止めができているのである。そうでなければ……

「それよりさぁ、今度のお休み兄ちゃんち遊びにいっていい?」
「いいけどなんで俺んちなんだ? 遊園地とかの方が楽しいだろ」
「兄ちゃんちがいいんだよ。ねえ亜美?」
「そうそう。ベッドの下に埋まった夢を探すんだよねぇ真美」
「埋まってないって。それ一体どこ情報だよ」
「決まってるっしょ、そんなの。ピヨちゃんの式(式神)はえげつないからねぇ」
「洒落にならないよそれ。でも小鳥さんが凄い術者っての、やっぱ本当なんだ?」
「まぁ……凄いっちゃ凄いのかなぁ、亜美?」
「そうだね……ある意味凄い……のかもね」
「なんか微妙だな……」
「それよりさっきの話、決まりでいいっしょ?」
「俺はいいけどご両親の許可はちゃんともらうんだぞ」
「ああ、それは大丈夫。パパもママも頑張ってこいっていってくれるから」
「何を頑張るんだか」
「そ……それは家事とかベッドの下の掃除に決まってるっしょ」
「そうそう、なんならハダカエプロンでお料理されてあげてもいいよ?」
「ベッドから離れなさい、俺は布団だから。それと料理は君たちがしなさい」

ともかくそんな訳で二人を自宅に招待することになった。
見つかって困るお宝は厳重に封印し、差し支えないものを適当に散りばめておく。
可愛い姫たちが遊びに来てくれるのだから、少しはサービスしてやらないと。



「兄ちゃんには正直失望したよ。なにこの幼稚なオカズ……」
「ほんとほんと、期待はずれもハナハダしい」
「部屋も全然男臭くないし、むしろ女の子の部屋みたいな香りだよ」
「これはアロマオイルといってだなぁ……って話聞けよ」
「うーむ、この箪笥から怪しい気配がする」
「その段は下着だから開かなくていいから」
「つまりここがお宝の封印場所ってわけだね!」
「おまいたち、一体何しに来たんだよ。料理とかしてくれるんじゃなかったのか」
「そうそう、そうだった」
「たしかに兄ちゃんの意見も一理あるよね」
「で、何を作ってくれるんだ? 今日は随分おしゃれだけどエプロン持ってきたか?」
「大丈夫、エプロンなんて必要ない!」
「そうそう、それより亜美たちの勝負服に気付くとは流石にいちゃんだ」
「あのさ、もっと分るように説明してくんないかな? さっきから話が全然見えない」

二人は同時に顔を見合わると、完璧にシンクロした台詞でこういった。

「亜美と真美が料理するのは兄ちゃんなんだよ!」

「いやちょっと待て、お前たち吸血鬼だろ? 兄ちゃんたべるなんておかしいよ!」
「大丈夫だよ、初めてでも痛くしないから」
「そうそう、むしろキモチイイくらいだってピヨちゃんもいってたし」
「冗談だよな、亜美に真美。今の冗談だよね?」
「兄ちゃん必死過ぎだよw それじゃあそろそろ」
「うんうん、はじめちゃおっか」
そういうと亜美が前から抱きつき、真美は俺の背中にしがみついた。

「兄ちゃん、いただきまーーーす!!」

亜美がニヤニヤ笑いながら尖った牙を剥き出しにして首筋に迫ってくる。
「お、おいおい……そういうことかよ」
「んっふっふ、どうだろうねぇ?」
次の瞬間、背中に抱きついた真美が俺の左側に噛み付いた。
いつもの丁寧さはなく、ぞぶりと鋭い牙が首を貫いたのがはっきり分る。
唾液の浸透が少ない分、痛みがダイレクトに頭に響く。

「っぅ……今日はいきなりか」
「じゃあ亜美も」
今度は亜美が右の首筋に噛み付く。もちろん真美同様に痛みが走る。

「吸うのはいいけど……なんで今日は」
とりあえず左手を亜美の背中に回し、右手は後にやって真美の尻を支える。
いつもと違い二人同時に吸われると、脳への血流が一気に減少するらしい。
すこしふらつきながら、なんとか姿勢を保とうとするのだが
その時になってようやく効き始めた唾液の効果がいつもとは違うことに気付いた。
体全体がピリピリ痺れながら燃え上がるように熱く脈打ち始めている。

「ンクっ、チュルル、コクッ……ぷはーっ、どう真美、そろそろいい感じ?」
「ゴクゴクゴクリ…………ふー。そうだね、もういいみたい」
「「それじゃあ!!」」
「な なに す る   き   だぁ……」
「いいことだよ。ごめんね痛くして。でも今からはキモチいいはずだから」
「ちょ……ま、て…………うご……けん ぞ」

全身の痺れはますます強くなり、意識ははっきりしているのに体の方は
指先すら自分の意思で動かせない。
何とか二人を止めようとしたが、もう口も舌も痺れのせいで動かない。
その俺を二人はフロアに横たえ、服に手をかけた。
シャツが開かれ、二人がかりでズボンを引き摺り下ろされると
なぜかそこだけは滾るような灼熱感とともに固く聳えているのが分る。

「……わぁお! 兄ちゃんのってひょっとして凄くない?」
「確かに凄いかもね……パパのより遥かにデカイし」
「顔は優しいのにここは性格同様スケベなんだね」
「あっはは、だれうま!」
二人は楽しそうに笑いながら、その小さい手で俺の怒張をいじくりまわしている。

「でもさぁ、こんなにデカイの……ホントにはいるのかな?」

おいおい、まさかお前ら……ほんとに本気でやる気のか?
そうだとしたら、なんとかして止めないといけな……などという心配は杞憂だった。

「大丈夫だって、真美たちがもうちょっと大人の体になったらできるって。
きょうはその準備のためのギシキなんだから」
「そだったね、今日は手と口だけだから」


いやいや、あかんって!手と口で何しはるきでっか!!
だが必死で叫ぼうとする口が温かく柔らかいもので塞がれた。
そして同時に太ももあたりにも同じような重さが着地する。
亜美と真美が俺に跨ったと分ったのは、顔を塞いだ部分の匂いである。
どちらが顔の上に座ったのかは分らないが、滴りはじめた雌の体液が口に流れ込み
少し酸味があるトロリとしたのを味わい喉を通した瞬間、今度は体の中から
熱くしびれはじめ、猛った怒張にさらに力をもたらすようだった。

その先端を両側から柔らかく濡れた唇が触れる。
チュル、クチュと音を立てながら二人の幼い舌と唇が灼熱の砲身を這い回り
時折先端を包んではだらだれととめどなく流れる先走りを吸い取っていく。

「あみぃ……この味すごい……血なんかよりはるかにパワーあるよ」
「んくっ、コクン……ほんとだぁ、体のなか、すごく熱くなっちゃう」
「これだけで凄いんだから、兄ちゃんのアレ受けたら……」
「マジ、凄いことになりそう!!」

二人はそういうと、さらに熱をこめて砲身を舐め始めた。
こういう時でも二人のコンビネーションは絶妙で、一人が咥えるともう一人は
下に回って根元や睾丸に舌を這わせる。
あるいは上と下から交互に、あるいは二人が同時に下から舐めあげたり。

一応俺もそういった経験はあるものの
二人同時というのは始めてだったし、この幼い姉妹のツインフェラは
想像以上の魔力的快感を俺に浴びせかけている。
舐め方もしゃぶり方も、恐らくはじめてだろうからぎこちないのだが
陳腐な言い方をするなら、愛情がたっぷりとこもっているのがわかる。
男根に与えられる快楽に夢中の俺は、きづかないうちに自由になっていた口を
顔の上にある亜美(真美?)の秘裂に押し付け、奥から溢れる愛液を
すすっては飲み下し、舌を膣に差し入れさらなる蜜を催促している。

「にいちゃん、すごい……亜美、舌で犯されちゃってるみたい」
「いいなあ、真美もあとでしてもらわないと、ムチュ……クチュウゥゥ」
「ねえ、それよりなんか兄ちゃんの、びくびくしてない?」
「んっー、そうなのかな、ペロペロ……そろそろってやつ?」

ああ、そうだ亜美、それに真美。
お前達のフェラが気持ちよすぎて兄ちゃんもうだめだ
このままだと……いく、いきそうだ
お前達の……その可愛い舌と口で……いかせてくれ
もう、なにがなんでもいい、どうでもいいから早く、頼む
もっと強く吸って、舐めて、俺の精液を出させてくれ……!

「うん、分ったよにいちゃん、亜美に任せて!」
「真美もだよ、ほらこうしてあげる、むちゅうううううう!」
「うぉおおおお、いく、いくぞ亜美、真美、でるぞぉおお!」

快感が絶頂に達した瞬間。
脳髄から走った電気が脊椎を経て股間に達して射精のトリガーを引いた。
普段の数倍にも及ぶ爆発的な膨張感を伴い、精嚢から迸った大量の精液が
放水の勢いで噴出し、その先に亜美と真美の口が待ち構えていた。

どびゅるるるるる、どびゅるる、どびゅる……

亜美と真美は亀頭を挟むようにぴったりと唇を重ね合わせていたけれど
射精の勢いがそれを上回ったため、最初の迸りはその口内に収まったものの
後半は既に二人も満杯の口では受け止めきらず、鼻といわず頬といわず
噴出した精液でほぼ真っ白に染め上げられていた。

「んっ、んんんっ、んんんん?」
「んっ、んっ。んんん!」
ごくっ、ゴクリ。
二人が喉を鳴らして俺の精液を飲み下していく。

「凄い、にいちゃん凄い、パワーくる、ああぁ、きた、熱いのが、ああああっっ!」
「真美にも、ああ、うああ、うあうああああ、んんぁあああ、すご、ああっ!!」
手を取り合って俺に跨っていた二人は、口々にさけびながら
俺からずりおち、二人して体をまるめながら痙攣を始める。

「お、おい亜美、真美どうした! なんかまずいのかこれ」
「まずくない、むしろ……おいちい、ああぁ、あつい、からだがあついよ」
「うあうあああ、やぁ、変になるよおお、にいちゃん、真美へんになるぅ」

目の前でもがき苦しむ……というよりもだえているというほうが合っている?
やがて痙攣が治まっていくにつれ、二人の叫びも段々と落ち着いてきて
やがて静かになったのだが。

俺は目を疑った。

「ぷはぁーー、成功したみたいだね」
「うんうん、やっぱ兄ちゃんで間違いなかったよ!」
「あ、亜美……それに真美だよな?」

「そうだよ。って何そんな顔してるんだよ」
「いや何ってお前ら……どうなってんだよこれは」


「「んっふっふ、これが吸血鬼の成長する方法なんだよ!」」


二人のあまり要領を得ない説明を総合すると
吸血鬼というのは、これと決めた異性と交わりその体液を摂取することで
大人に向かって成長するのだそうだ。
ただ相手が誰でもいいわけではなく、やはりそこは相性が大事らしい。
そうでないと、成長どころか変化のかけらも起きないらしい。

今回はまだ一次的な変化(というか成長か)だから、いわゆる本番行為はなくて
オーラルだけでもよかったというが……

「なぁ……ということは、次に成長するときは」
「そりゃ決まってるっしょ、にいちゃん今さらカマトトぶらないでいいから」
「いやいやぶってない。でもだな……ほんとに俺なんかでいいのかと思って」
「いいも何も兄ちゃんのパワーは凄いんだから! 見てよこのナイスバディ!」

たしかに身長はいきなり10センチ近く伸び、膨らみかけの乳房もかなり
立派な発育を見せている。
ついでにいうと、髪まで伸びたのだが不思議なことに亜美と真美では
伸び方に差があり、真美のほうが随分と長く伸びている。
まあ……個人差みたいなもんか。
これで少しは見た目で判断しやすくなったけど。


それはいいけど、いきなりこんな変わっちゃって
ファンの人たちにはなんて説明すりゃいいんだろうか…………


つづく

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