ブログ「日々是千早」もよろしくね!

[SSメモ] 093_02 2012/06/17  34-494(4)

貴音さんばぁんのおまけ的続編です。

  • 以下本編-


「貴音、どこ行ってたのさ?」
「起こしてしまいましたか、響。 隣の部屋にお邪魔しておりました」
「隣ってプロデューサーの部屋?」
「ええ。日に焼けて肌が痛むので“すきんけあ”をしてもらっていたのです」
「なんだ、そうだったのかぁ。 自分てっきり……」
「てっきりとは……はて、響は何か勘違いをしていませんか?」
「そ、そんなことないぞ! それより痛いのは直ったの?」
「ええ、それはもう中々の夢心地……あの方の手腕は侮れません」
「なんだよ夢心地って」
「“すきんけあ”のあと“まっさぁじ”もしてもらいました。響もお願いしてはどうです?」
「じ、自分は日焼けしても痛くないから関係ないさ」
「響、痛みは無くとも“すきんけあ”を疎かにすべきではありませんよ」
「わ、わかってるけど……」
「それなら良いのです。では私は休ませていただきます」


壁の向こうから貴音の声が聞こえてきた時、てっきり変な事してるのかって思ったさ。
だけど戻ってきた貴音はいつもどおりで、ちょっとは気持ちよさそうな顔してたけど
スキンケアとマッサージだったなんて、変な勘違いした自分が恥ずかしい。

……でもやっぱり気になる。
貴音の浴衣についていた匂いが男の人が出すあの液にそっくりだったこと。
バカ兄貴のせいでそんなことまで知ってる自分がちょっと悔しいけど……
でも貴音がプロデューサーとそういう関係になるのはありえないって思うし
あれはきっとローションの匂いなんだと思うことにしたさ。
貴音の安らかな寝顔を見ていると、とても変なことをしてきたとは思えず
それがマッサージのお陰だったら、自分もプロデューサーにしてもらいたい……かも。
目が冴えて眠れそうにないし、思い切ってプロデューサーの部屋に行ってみようと
抜け出してきたのはいいけど、どう言えばいいだろ?
自分も日焼けがヒリヒリして痛いっていえば信じてくれるかな?
とにかく行ってみて貴音と同じことがして欲しいって頼めばいいさ。



「なんだ、こんな夜更けに起きている響なんて珍しいな」
「寝てたけど、貴音のせいで起こされたんだぞ」
「それは済まん。結構大きな声出していたから聞こえたか」
「あ、あのさ、プロデューサーのマッサージが気持ちよかったって貴音が……」
「なるほど、響もしてほしくなったんだな」
「そ、そうさ…日焼けは別に平気だけど、貴音がスキンケアも大事だっていうし」
「よしよし、遠慮しなくてもやってやるよ、可愛い響のためだ」
「い、いいのか! ってどさくさまぎれに何言うんだよぉ」
「いいじゃないか、響が可愛いのは事実なんだし。それともそういうのは嫌だったか?」
「別に嫌とかじゃないけど、いきなりだと恥ずかしいよ」
「そうか……でも俺、響が来てくれたの正直嬉しかったぞ」
「うぎゃぁあ、だからそういうのが恥ずかしいんだって」
「いやぁ、こうして二人きりになったら、なんかつい本音が出てしまったよ」
「もう……変な冗談はやめてよね」
「済まん済まん、それより遅くなる前にとっとと始めようか」
「うん。この布団に寝ればいいのか?」
「ああ、いやその布団はちょっと待った」


敷いた布団を押入れのと取り替えたのはなんでだ?
いや、まあそんなことはどうでもいいんだけど、なんでを電気消すのさ?

「暗くしたから恥ずかしくはないだろ? パジャマ脱いでうつぶせになってくれ」

いきなり脱げって変態だ!……なんて焦ったけどスキンケアは脱がないとできないから……
ちゃんと下着つけてるし、水着だと思えばこれくらいなんくる……ないさ
もうちょっと可愛いブラだったら良かったかな。
なんて、最初は恥ずかしかったけど、背中にローションを塗ってもらっただけで
貴音が気持ちいいっていってたのがよく分ったさ。
プロデューサーの大きい手がローションをゆっくり背中に伸ばしていくんだけど、
それが優しく撫でられているみたいでそれだけでホントに気持ちいい……
プロデューサーの手は思ったより柔らかくて、ちょっとくすぐったいとこもあるけど
目をつぶって体を任せていると力が抜けてふわーっとしていきて……
ふにゃぁあああ……いいぞぉこれ

そんな感じだったから、いつの間にかブラのホックが外されたんだけど
うつ伏せのままだったら胸を見られるわけじゃないし、まあいいかなって。
それより背中全体をぬるーーって撫であげられるの、さっきよりもっといい感じだぞ

「響、足までやっとくか? 特に張ってはいないみたいだけど」
プロデューサーの手がふくらはぎに触れただけでなんか安心する感じ。
「うん……貴音と同じだったらいいぞぉ……」
「よし、分った」

裾をまくるのかと思ったら、プロデューサーの手はズボンの上にかかってた。
ちょっとは恥ずかしさもあったけど、それよりもっとあちこちを撫でてもらいたい、
もっと気持ちよくしてほしいって気持ちの方が大きくて、無意識に体を持ち上げて
脱がされるのに協力していたさ。
冷静に考えたら、ブラは外れていたからパンツしか履いていないんだけど
それがエッチなこととは全然思わなかったしさ。
なんでかわからないけど、あんな風に触られて気持ちよかったせいかな?
そんで、そのあとは太ももから足首までのマッサージ。
ローション付けてしてもらうのがこんなに気持ちいいものだってビックリしたさ。
これをダンスレッスンの後にしてもらえばいいかもなんて。

ふくらはぎとか、太ももの裏はちょっと力込めてされると痛気持ちいいけど
ローションで滑るのが痛さを消す感じで。
ときどき太ももの内側とかなでられて、さすがにそっちはくすぐったいから
体が勝手に逃げようとするんだけど、プロデューサーが膝に跨って抑えこまれて
動けなくされると、今度はなんか……

なんか、自分変になってきた。

クーラーが効いているのに体がかーっと熱くなってきて汗も出てきて
それだけじゃなくて、あのさ……じわぁーってしてきたの。
まずいよ、こんなの。
こんな時にそうなるのっておかしいだろ、自分。
別にエッチなことしてるわけじゃないのに濡れるとかって。

こんなのがプロデューサーにばれたら、自分エッチな子だって思われてしまう。
そんなの恥ずかしいから、どうかばれませんように……暗くて見えませんように……
そんなことを考えながら、プロデューサーの手が足の付け根に近づくとドキドキして
ほんの一瞬、指があそこを掠ったような気がしてやばいって思ったけど
丁度そのときにマッサージが終わりになったから一安心して、
それと……もう終わりなんだってちょっと残念な気持ちもあったんだけど

「響……ここ、どうする?」
なんて、お尻を指でつんつんされたさ。

「ひゃぅっ……そ、そこもマッサージするのか?」
「ああ、今のとこはツボなんだけどな……一応貴音にはしてあげたからさ」
「じ、じゃぁ……自分もしてもらうぞ」
「オッケー、じゃあこのまま力抜いててくれよ」

いきなりパンツ掴まれてそのまま脱がされそうにってか、脱がされてしまい
あまりにも突然すぎてフリーズしてしまってた。
あそこが濡れてるの絶対ばれたと思ったさ。
なのにプロデューサーは何も言わず普通にお尻のマッサージはじめたの。
まあ……普通に気持ちよくて、ときどきツボが痛かったりするのもあったけど
足されたときフワフワした気持ちがちょっと醒めたって感じかな
気持ちいいけどやっぱり普通のマッサージだよな……
やっぱ自分、心のどっかで…違うこと期待してたのかな……
貴音の声が漏れ聞えてきた時みたいに。
ははっ、やっぱりないよね、そんなこと。

「響、いいよな」
「えっ、な、何がだよ?」

その時にはもうごろんと体をひっくり返されて、胸にローションが垂らされてた。
さっきのとは違うやつみたいで、こってり濃厚な粘りが肌にまとわりつくのが分る。
と思ったらプロデューサーの手が胸をもみ始めてた。

「ちょっと……だめ、やめてよそういうの」
「いや、だって響はこういうのを待ってたんだろ?」
「待ってないよ、なんでそういうこというのさ」
「だってほら……濡れてたし」
「うぐっ……な、なんでだよぉ」
「貴音と同じことがしてほしいんだろ? ほら、これがそうだよ」

まさかと思ったらそのまさかで、足を閉じるまもなくプロデューサーの手が股にぬるりと
差し込まれて胸とあそこ、同時に揉まれて撫でられて訳がわからなくなって。

「やっ、違う……こんなんじゃない、あっ、ひぃっ……やめてぇ」
「うん、やっぱ響のおっぱいの張りが一番だな。それにこっちも弾力的で」
「やだぁ変態、もうや、やめてよぉ……おかしくなるよ」
「いいから力抜けよ。こんなにびしょびしょになってるんだから」
「し、知らない、自分濡れてない……ぞっ……んっ、はぁあ……」

それでもこんな風に男の人の手で触られるのって、自分でするのとは全然違う感覚で
それに……気持ちいいとこばっかり責められたせいで、もうあっという間にいきそうになって
最後はもう声が出るのも我慢できなかった。



「……プロデューサーってやっぱり変態だぞ」
「そういう響だって同じだろ?」
「言わないでよ、もう……」

いかされて意識が飛んで、気がついたらプロデューサーに抱かれていたさ。
そんで、お腹のあたりにごつごつ当たってるのに気付いて。
そしたらやっぱり気になるのはさっきの貴音とのことで。

「……なぁ、プロデューサーは貴音と……したの?」
「したって、今みたいなこと?」
「そ、それもあるけど……もっと違うこと」
「セックスならしてないぞ。響にしたみたいに手でしただけだから」
「嘘。匂いでわかるぞ」
「匂い……? 何の匂いだ?」
返事の代わりにあたってるまだ固いのをそっと指でつついた。
「ああ、そういうことか。あれは自分でしただけだよ」
「自分で?」
「貴音のときに我慢できなくてな。でもやるわけにいかないから自分でしたんだよ」
「なんで? なんで貴音じゃだめなのさ」
「決まってるだろ? 響のほうが好きだからだよ」
「……そ、それも嘘だ」
「嘘じゃないって。なんなら証明しようか?」
そういいながら、またプロデューサーの手が伸びてきた。
「貴音と同じことして欲しいって言ってたな」
「あ、ああ……いったさ、けど、ひゃうっ!」
「俺は響にだけしかしないってことをしたいんだ」
「な、なんだよそれ……するの? このままここで……?」

プロデューサーが無言でのしかかってきて、真剣な顔が近づいてくる。
キ…キスなんてして、いいのか? 
いい……よね? だって自分も好き……だし

丁度その時だった。壁の方から一回ドンッ!って音がしたのは。
そう、貴音が寝ている部屋の方。
思わず顔を見合わせて、二人とも夢から覚めたみたいな感じになったの。
結局プロデューサーは唇じゃなくてほっぺにチュってしてくれただけ。
でも、そういうのでも嬉しかったさ。
だって<また今度、続きしような? 邪魔の入らないときに>なんていってくれたから。



「なんで戻ってきたんだよ」
「だって……貴音が扉に鍵かけてあけてくれないんだ」
「……やっぱさっきのあれ、怒ってたのかな?」
「さあ……自分にも分らないよ」
「とにかく布団はあるから、ってこら響、どうするんだよ」
「ねぇ……いいでしょ? 今日だけだから」
「な、何が今日だけだよ……響って意外と甘えん坊なのか」
「ち、違うぞ……さっきのお礼、してあげるだけだからな、ほら、こうして」

バカ兄貴がやってたから、どうするかはわかってるさ。
思い切って手を伸ばしたプロデューサーのちんちんを気持ちよくしてあげて
自分がいっぱいアレを出させてあげるぞ?


って、あんな凄い量と勢いがあるとは思わなかったさ……
おかげでパジャマも下着も……べとべとになったぞ。
でもね、そんなことなんくるないさ。
だって終わったあと、プロデューサーが体綺麗に拭いてくれて
最後に……き、キスしてくれたのって、本気だよね? 本当だよね?
さっき自分のこと好きっていったの、ほんとに信じるからね?
あと、貴音に締め出されたってのは嘘だけど、それは言わなくていいよね。
だって貴音が行って来なさいって言ってくれたんだし。


おしまい

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます