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[SSメモ] xx 2010/02

千早誕生日(2011年)記念SS for エロパロスレ24    

■ストーリー■
プロデューサーと結婚し一児をもうけた2x才の千早さん、お誕生日前夜のお話です。
その千早主観で、ところどころ過去の回想シーンが挟まります。
(文中に◇が入るところが時系列の変更点とご理解いただければ読みやすいかと思います)



◆ ここから本編 ◆


そういえば誕生日だった。
一昨日私は15才になった。
15年前私がこの世に生まれてきた、ただそれだけを示す日付。
それよりも来週。私は芸能事務所に入り、アイドル候補生となって歌手への第一歩を踏み出す。
誕生日なんかよりもっと大事な、人生の分かれ目になるかもしれない日付。



いよいよベッド、という時間にぐずりだした子供を抱いて寝室を出る。
ハミングしながら、抱っこしてゆらゆら揺らしてあげると、それで安心したのか
不機嫌そうなぐずり声がおさまって、目がとろんとなってくる。

「いい子ね、今晩はお母さんの誕生日なのだから、おとなしく眠っていてちょうだい」

厳密には明日なのだけど、あと一時間くらいだから。

「一緒におねむしてあげたいけど、騒がしくなるから、ね?」

夫婦の大切な行事なのだし、ゆっくり落ち着いて、その…したいわけだから。
そういえば、いつからだろう。誕生日がこんなにも楽しみになったのは。
私が彼と出会う前は、ただ通り過ぎていくだけの一日にしか過ぎなかったのに。

もし、15才の時、違う選択をしていたなら、私はどうなっていただろう。
家庭、夫、そして愛するわが子。それが無い人生なんて全然想像がつかないけれど。
15の誕生日はただ通り過ぎただけでも、今の私があるため必要だったのだと思わなければ。
あら、いつの間にか眠ってしまったわね。よしよし、いい子いい子。
ようやく寝付いた子供をそっとベビーベッドに横たえ、布団をかける。

「お願い、朝までぐっすり眠っていてね?」

寝息を確認してから、忍び足で寝室に戻る。
こっちもすやすや寝ているわけで…
頬をつねったり、耳に囁きかけても効果なし。目を覚まさない。
さて、どうしたものだか。



担当プロデューサーの指導のもと、厳しいレッスンを乗り越えてデビューした私は
その半年後、メジャーアイドルまであと少しというところにたどり着いていた。
信頼出来るパートナー、気の許せる事務所の仲間。生まれて初めて私を親友と呼んでくれた彼女。
歌以外にも重要なものがあるのかも知れない、そんなふうに思い始めたあの頃。

アイドルになって、彼と出会い、そして巡って来た次の誕生日。
年齢が1つ加算されるだけの日、などと淋しいことを考えなくてもよくなった記念すべき日。
それが16才の誕生日だった。

アイドルになって初めての誕生日といっても、そこに特別の感慨があるわけではなく
期末試験を控えた私は、誕生日であることすら忘れて試験勉強に勤しんでいた。
突然の来客があったのはお昼前、何をたべようか考え始めた頃だった。
プロデューサーは仕事を、春香はレッスンを、それぞれやり繰りしてわざわざ来てくれたらしい。
そんな二人に、仕事を疎かにするなと説教しようとして涙と鼻水が止まらなくて困ってしまい、
春香には鼻水まで拭わせて申し訳なかったのだけど、プロデューサーさんのハンカチだから
気にしなくていいよ、って言われたから洗濯したあとも返さず大事に隠し持っている。

ケーキは春香の手作りで、プレートにはチョコペンで ”We love you” と書かれている。
最初は”We”じゃなく”I”だったのよ、なんて笑う春香に乗って
<来年は是非そう書いてください>っていったら、プロデューサーが真顔で頷いたので、
今更冗談ともいえずそのままにしておくことにした。
お昼ご飯をたべてからケーキを頂き、そのあと春香に事務所から呼び出しがかかった。


突然プロデューサーと二人きり。いつもと同じ状況なのに、妙にドキドキしてしまい
貰ったばかりのぬいぐるみ(ウェルシュコーギー)を照れ隠しに抱いていたのだけれど、
そのとき、首輪についた名札にプロデューサーの名前が書いてあるのに気づいた。
意味を尋ねたら、こういう事だといってコーギーと一緒にハグされた。
最初は驚いたけれど、抱きしめられるのはとても暖かく、気分も落ち着くものだとわかったから
質問の答えになっていないことへの抗議はせずに黙っていた。
途中、型崩れしないようコーギーのヌイグルミはベッドに置き、今度はわたしもプロデューサーの
背中に手をまわしてしっかりと抱き…ハグをした。

こんな風に祝ってもらえるのなら、誕生日というのもいいものかもしれない。
願わくは、来年もこんな風に一緒にお祝いしてもらえるといいのだけれど。
なんて考えているとまた涙が出てきてしい、見られないようずっと彼の胸に顔をうずめていた。
プロデューサー、ハンカチの他にシャツとネクタイも汚してしまってごめんなさい。
でも、本当に嬉しかったのです。
お仕事、がんばりますからまた来年も一緒に。どうか私と一緒に……



布団にもぐりこみ、パジャマに手をかけると、思い切って下にひっぱる。
うん、やっぱり。こっちもお休み中か。
でも構わない。チュって軽くキスしてから、久しぶり、なんて挨拶してみる。
反応なしか。じゃこれでどう?
舌を延ばして、根元のほうからゆっくりと先のほうまで。
れろれろってすると気持ちいいのでしょ、あなた?
うふ、ほら。あなたより先に目を覚ましそうですよ。

じゃあ次は、えーと。ぱくっ、でしたっけ。まだ口に入る大きさのうちに。
大きくなってしまうと結構大変だから。柔らかいうち先っぽを唇で包み込んで、それから。
もう一度舌で、今度は絡みつかせるように。んふぅっ……
そうしていると、私の口の中で、あなたのものがどんどん硬く、大きくなっていく。
苦しいけれど、結構この瞬間って好きなのですよ。
初めての時は驚いたというか、その……衝撃でしたけど。あと、噛んでゴメンナサイ……

それはさておき。
もう口いっぱいに大きくなって、咥えるのが大変になると次にすることは。
あなたに教わったとおり、舌先でなぞるように、こことか、そことかなぞって。
んっ、ちょっと苦いのが出てきた。
んくっ………結構いっぱい出るのね。これって暫くご無沙汰していたからなのかしら。
でもあなた。本命はまだ出しちゃ駄目ですから、しっかり我慢していてくださいね。


さて。これだけやってもまだ起きない。
刺激が足りないのかしら。じゃ、今度はこれで。
固く立ち上がったペニスの根元を動かないよう押さえてから、ゆっくり口の中に飲み込んでいく。
歯を立てないように気をつけて、喉の奥まで。んんっ…んむ。んぐっ……ぇっ……んく。
ゆっくり出して、また咥えて。んぐっ。あむっ。んん、んふぅ……
そうやって上下させていると、私のつばでぬるぬるになってよく滑るようになってくる。
私の体も、もうそれとわかるくらいに熱を帯びてきた。

あそこ、熱い………そろそろかな。
手を伸ばしてパンツの中に差し入れてみる。
くちゅり…割れ目をなぞった指先が、するっと滑って中にもぐりこむ。
はぁっ…ほら、もうこんなに熱くてぬるぬるしてる。
もう、私のほうもすっかり準備できています。
いいですよね、あなた。
入れちゃいますよ?


布団をどけると、淡い光の中あなたのペニスが硬くそびえている。
私の唾液に濡れた先っぽが、テラテラ光るのがちょっといやらしい感じ。
それを見ながらパジャマとパジャマをまとめて脱いで、ゆっくりあなたにまたがる。
今度こそ、起きてくださいよ、あなた?
指で支えたあなたのものを、私のアソコにあてがうだけで背筋がぞくりと震えてしまう。
んあっ…こ、ここでいいかな…
少し腰を沈めてみる。
大きき膨らんだあなたのものが、ぐりぐりと入口を押し広げて、ああっ、やんっ、入った?
久しぶりだと、この大きさが痛……いや、でも…ふぁぁ…来た、んんっ、これ……
ダメ、力抜けちゃいそう…いいかな…もう

ずるん。

膝の力を抜いて腰を落とすと、まさにそんな感じで、一気に中まで入っちゃった。

あぁんっ…なんて大きな声がでてしまう。
え、あ、やっ、あなた起きてたでしょ、ひゃん、待って、だめゆっくりじゃないと
腰を掴まれ、体を持ち上げられ、すぐ下まで落とされて。
ああああっ、やぁぁ、だめ
そ、そんなにそんなに強く突き上げないで、やっ、だ、駄目、待って、ああ、ああん……
突き上げられると、ペニスが奥にある子宮にずんずんと当たってその度頭がクラクラする。

「ほら、千早も腰動かして」

腰を掴んでいた手が胸に移り、おっぱいを掴まれる。
懸命に足に力をいれ、腰を持ち上げ、落とす。

「あん、あ、あなた、ずるいです、寝たふりなんて」
「寝たふりじゃないよ。千早が入れたところで目が覚めたんだよ」
「嘘。もっと前から起きてたのでは。やっ!」

つながったままの姿勢で主人が体を起こし、向かいあわせで抱っこされる。

「本当さ。夢の中でなんか気持ちよくて。気がついたら千早に犯されていた」
「やぁ、犯してない… んっ、だめです、そんな強く、あぁ…」
「ほらちゃんと動いて。今日は千早のしたいようにしてあげるから」
「んあぁ、んっ、はぁ、じゃあ…、もっとゆっくり」
「こう?」
「うん…それからちゅーも」

しっかりと唇を重ねながら、私はあなたの頭をぎゅっと抱きしめる。
腰をぎゅっと押し付けると、私の中の、奥のほうにあなたのものがこつんとあたる。
腰を持ち上げ、もう一度。
だめだ、気持ちよすぎてもう何も考えられなくなりそう……



誕生日。
私の記憶に大切な思い出がまた1つ書き加えられる、そんな大切な日。
沢山の人達が私におめでとうといってくれる中、一番嬉しかったプロデューサーの言葉。
それが17才の誕生日、一番の思い出だ。


「さすがに春香には頼めなくてな。店で買ったケーキで悪いんだが……」
ケーキを頼むどころか招待すらできなかったのが残念。Aランクの忙しさは伊達じゃない。
5号のホールを二人で食べるのは少し多いのに、なんて思っていると気付いてしまった。
チョコプレートに書いてある、アルファベット8文字、3つの単語、1つの文。
「ちゃんと覚えていてくれたのですね」
「そういうリクエストだったからな。今更冗談とか言うなよ?」
もちろん、今の私は本気です。 あなたも本気になってくれますか?

「いっとくけど担当アイドルとしてってことだからな」
それは分かっている。分かっているけど、分かりたくない。
だから安易に頷かないし、返事もしない。ついでにちょっと膨れてみせる。
私だってアイドルである以前に一人の女の子であって、恋愛感情だって。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、彼は能天気な調子で言葉を続ける。
「ちなみに去年の “We” は春香のアイデアな。意味は言わなくても分かるだろうけど」
もちろん。みんなのお陰で、もう自分がひとりぼっちじゃないってわかったのだから。

「さて、お待ちかねのプレゼントタイムだけど……膨れっ面してるとやんないぞ?」
「もらえないのなら、こちらから請求するまでです」

そういって、ポケットに入れておいたカードの束を取り出した。

「ご多忙なプロデューサー様がプレゼントを買い忘れてもいいよう用意しておきました。
カードには私の欲しいプレゼントが書いてます。たとえばこの様に」

サンプルとして書いておいた1枚をプロデューサーの前で開く

「なになに、『いつでもボーカルレッスン権。有効期間1年』って何これ怖い」
「それはあくまでサンプルです」
「ふむ、千早にしては珍しい趣向。面白そうだしやってみるか」
「引いてからキャンセルはできませんが、よろしいですね?」
そういうと、カードに伸びた彼の手がぴたっと止まる。
「俺は千早を信じてるからな。引くのは1枚だけ?」
「ご希望とあらば、何枚でも」

私を信じてくれた上、用意したカード全てを引いてくれたプロデューサーには申し訳ないけれど
実は彼が出来るかどうか分からないと知りつつ書いたものが入っている。1枚、場合によっては全部。
けどカードに書いたことが願いではなく、彼の考えを知ることが目的だから、
冗談の一言で流さても構わない。それだって答えの一つなのだ。
けど全部じゃなくていい、1枚だけでいいから私の気持ちを受け止めて欲しかった。

「ほら、下向いてないで立って立って」
「えっ?」
「え、じゃない。最初はこの『恋人同士のような熱烈なハグ(時間はお任せ)券』からやるぞ」
「あのぉ……あんっ!」

手を引っ張られ、そのまま抱き締められた。去年のハグよりずっと強く。
私も、胸が、お腹が、足が、彼にもっと密着するよう、背中にまわした手に力をいれる。
彼は顔を私の首筋に顔を埋めているから、呼吸やお喋りが少し耳にくすぐったい。
「千早、この券『時間はお任せ』って書いてあったけど」
「この券は定期なので、私がして欲しいとき、いつでもお任せって意味です」
「それ、絶対今考えただろ?」

彼が小さな包みを私の手にのせる。
「次のカードに行く前に、俺からプレゼント渡しておく」
開けると、それは少し大人っぽいデザインのチョーカーだった。
「っと、つける前に条件がある。それ聞いてからつけるかどうか決めてくれ」
そんなの何だって構わない、そう思ってつけようとする私の手をもう一度彼がとどめる。
「実はこれ、チョーカーではなくて首輪なんだ。これをつけた人は俺のモノになるという決まりで…」
そこまで聞いて即座に首に巻きつけた。
だって、さっきは「担当アイドルとして好き」って言われていたのだ。
気が変わってしまわないうちに、さっさとあなたのものにならなければ。だから思い切って。
「これで私、あなたのものですワンッ!」
それからもう一度、最初のカードのハグ券の再使用を要求した。

「そろそろ次のカードの番ですよ?」
「じゃあこの『如月千早の……ファーストキスを奪う権利』。ってよくこれ書けたな、千早」
「あ、それは、その……まさか本気にしてもらえるとは思わず、そのぉ……勢いというか」
「勢いでもすごいな。で俺が本気にしなかったら無効でいいか?」
「それは駄目です! キャンセルはできないって最初にいいましたから!」
「……しょうがない。奪うか」
「あの、しょうがないというのは、流石にちょっと……如何なものかと」
「いや、券でどうこうする発想がそもそも如何なものかと」
「嫌なら嫌といっては如何なものかと。キャンセルは駄目ですが延期は認めますから」
「誰も嫌とはいってないし延期もキャンセルもしない。よし、千早、風呂はいってこい!」
「……は、はひぃ!?」
「この券は3枚目のこれとセットにする。文句は言わさないからな」
そういって鼻息をあらくした彼が私に見せたのは、「添い寝(睡眠限定)券」だった。

駄目もとだったけど書いておいてよかった。いや、本当に。
こんな風になるのだったら、「一緒にお風呂(入浴限定)券」もつくっておけばよかったかも。
さすがに裸は恥ずかしいから水着着用…ううん、バスタオル巻なら大丈夫だと思うし。
彼の背中は私が洗ってあげて、それから彼にはシャンプーしてもらって。
お風呂を出た後は彼の膝枕で髪も乾かしてもらうの。
来年、そう。来年は絶対、このカードつくらなきゃ。忘れないように……


プロデューサーがお風呂に入っている間に身支度を済ませ、ベッドに座って待つ。
あの人って結構長風呂ね。女子をベッドで待たせる男のひとって……
ふふっ。ただ一緒に寝るだけなのにすごくドキドキしちゃってる。
まさか、最後のカードもセットっていわれないわよね……
でも、そ、そうなったら、ど、ど、どうしよう……心の準備はしておいたほうが?
今日って大丈夫な日だったっけ…だめ、いろいろ準備ができてない。どうしようどうしよう

「お待たせ千早。って、なにひとりでニヤニヤしてるんだ?」
「ふぇっ!? はっ、いえ、ち、違うんです。ちょっと……その準備が」
「そんな強く抱くとコーギーさん、苦しそうだぞ?」
「わぁっ、やっ……」
「寝る前にいっておくが、最後のカードは使わないぞ。有効期限が無期限らしいし」

カードには単語一つ書いてあるだけ。解釈は彼に任せた。

「でも、本当にいいのか? この券、返して欲しかったらいつでも返すから」

異存は無いし、返して欲しくなる事態なんてあるのだろうか。
ううん、それはその時考えればいいことにしよう。
今夜は一緒にいてくれるだけで十分だから。
横たわった彼に寄り添って胸に顔を埋めようとして、ふと気付いて上にずりあがる。
「千早、目つぶって」
彼の腕がわたしを柔らかく包んでくれる。

「千早、生まれてきてくれてありがとう。愛してる、大好きだ」

嬉しかった。
ちゃんといってもらえた。
だめ、ここで泣いちゃ……だめだよ……ぇぐっ、ぐすっ……んっ!?
これが生まれて初めてのキス。
柔らかくて温かくてちょっと言い表せない不思議な感触がして。
でも夢中で彼にしがみついていた。

ファーストキスも、2回目のキスも、3回目もずっとプロデューサーと。

「おいおい千早。ファーストキスだけじゃなかったっけ?」
「あれ、実は定期券でした」
そういって、今度は私から彼への初めてのキス。
「眠くなるまでが有効期限です……」
数えるのは20回でやめて、あとは夢中で彼に唇をせがみ続けた。
今夜は絶対に眠らない。ずっと彼とキスしていたいから。



ほんの少しのまどろみの中、私が見ていたのは数年前の誕生日の風景だった。
私と彼が、男と女として向き合うようになった、あれは確か17の誕生日。
最後のカードを使うまで、たっぷり1年かかってしまったけれど、あの頃は
彼に抱き締められてキスを交わすだけで幸せだった。
時折一緒に眠ることも。それからお風呂に入ったことも。
それから。
そんなことで満足していた無邪気な私が、彼の男としての欲望を……ふふふふふっ
ごめんなさいね、あなた。知らなかったとはいえ、ひどい生殺しでした。
でもよく我慢してくださって。さぞ大変だったことと。ふふ、ふふふふっ。

「どうした、千早。思い出し笑いか?」
「あ、いえ。ちょっと昔のことを思い出したのですけど……」
確か、彼と向かい合わせで抱っこされてて、キスしながら何度か腰を上下させただけで
あっというまに登りつめてしまい、気がついたら彼の胸に顔をのせてまどろんでいる。
照れ隠しにキスで誤魔化そうとして、気付いた。
「あっ……まだ」
繋がったままで、もちろん彼のものは私の中で、しきりに存在感を主張している。
「だって千早がすぐにいっちゃったから。動かし始めてあっというまにさ」
「ああ、その……気持ちよすぎて……久しぶりだから?」
「俺にはすぐいくなっていっときながら」
「だって……あ、やっぱりあなたあの時から起きていたでしょ!」
「へへへっ、ばれたならしょうがない。それ!」
「あっ、やぁ、いやだぁ、そんなに急…に、ひゃあん、また、い、いっちゃう」
「何回でもいっていいからな、千早?」
「うぁ、ああ、やぁぁ……んんっ、そこ…そこいいの、あなたの…あたって、あぁんっ」
私の動きに焦れて我慢できなくなったのか、つながったままベッドに押し倒された。
持ち上げられた足を大きく拡げられ、彼の体がのしかかってくる。
深く。奥まで。
ゆっくり。激しく。
私の足を抱え込んだ彼に奥まで突かれるたび、大きな声が出てしまう。
ベッドに押え付けられ、彼の唇が、舌が私の顔を舐め回し、首筋を噛み、胸を、それから乳首を吸い
その間にも私のアソコを犯している彼のペニスは激しさを増すばかりで
性器と性器が擦れあい、その度びちゃびちゃ私と彼の流す体液が混じりあう音が耳を犯し
もう私はあそこも耳も、それから口も彼に犯されながら、
涙を流し、もっとはげしく、もっとたくさん犯して欲しいと
彼の背中に血を滲ませるほど強く爪ををたててしまう。
ほしい。いっぱいほしい
お願い、あなた、中に、中にいっぱい……出してください



18才の誕生日。
その夜も一緒にお風呂にはいって。初めて、何も身につけず、生まれたままの私を隠さないで。
彼の手で、体全部を綺麗に洗ってもらう。
お返しに、私も彼の体を同じように綺麗に洗って、このあとのことに備えるために。

まっさらな白いシーツに横たわった私に、彼がゆっくりとキスをくれる。
最初は唇、それから首。胸、おなか。足。手。
それから……一番大切なところ。
あなたに捧げる、女の子の初めてのばしょ。
初めて見せるのがあなた。初めてキスしたのがあなた。
初めてひとつになったのも、あなた。
そして、初めて男の人のものを受け止めたのもあなた。
私はその夜大人になった。
あなたと一つになって、私は女になった。

シーツに散った処女だったしるし。
太ももにも、それからあそこにも。
それをあなたは口で綺麗にしてくれて。
どうしてって聞くと、この夜のことをずっと忘れないようにって。
ふふっ、男のひとって変なこと考えるのですね。
でもそんな難しい顔しないでください。
口元に血がついて吸血鬼みたいに怖い顔になっ?いますよ?
だから、キス、してください。
優しい顔で、優しい口そうを。
そうしてもらえたら、きっとこの痛みも和らぐのだと思います……



彼の胸に耳を当て鼓動を確かめる。ゆったり脈打つ彼の心臓。
「明日、だな」
「ええ…」
「結局欲しいものは決まらなかった?」
「いえ。もう決めていただきました。ほら、ちょうど12時もまわっています」
「貰った?」
「ええ……あなたと私の大切な宝物がもう一人」
「ああ、そういうこと」
「はい。あの子、弟と妹、どっちがいいでしょうね?」



 【 お し ま い 】



※発表時に付属していた各種補足説明

首輪について
毎年お互いの誕生日に首にまつわる何かを「首輪」としてプレゼントする決まり。
Pからネックレスとかチョーカー。千早はネクタイとか。これらはあなたに首ったけ
という意味の他、作中Pが千早にいった「お前は俺のもの」宣言でもあり。
それを毎年更新するってところから恒例行事化。


年齢設定
恐らく二十歳過ぎで早々と結婚&子作りし、今20代前半。
子供はようやく離乳できたくらいの時期を想定。性別は決まっていません

謎のカード文面
17才の誕生日、千早が用意した最後のカードに書いてあった文面が明示されていない
のはこれという決め手がなかったから。一説では「私」[千早」「将来」「処女」など。



千早はいつフェラを教わった?
これについては、没にしたそのシークエンスを以下にて。

18才で初体験、その後のP誕生日に、Pが千早を真似て作ったプレゼントカードに
口でしてほしいと書いてあるのを見て、千早は自分が初体験のときからPクンニされ
それで何度も気持ちよくしてもらっているのにも関わらずそんなの信じられない!と
驚き、ショックのあまりプチ家出して、都内で一人暮らししている春香宅へ。
(春香サンもこのころはトップアイドルで一応経験あり……の設定)

「春香、何も言わずに泊めてちょうだい」
「あら千早ちゃん、どうしたの? 顔色悪いわね」
「実は、かくかくしかじか……もう信じられない」
「あ、あのさ……それって、新手の惚気なのかしら」
「え?」
「あのね、千早ちゃん。それ、普通だから。別に変態じゃないからね。
そりゃ、したことない人とか、絶対にしたくないって人もいるだろうけど」
「……あの、春香はどうなの?」
「千早ちゃんだからいうけど、そりゃするわよ? だって大好きな人のだもん。全然平気。むしろ大好き」
「そ、そうなの……ね」
「千早ちゃんさぁ、それよりもこの前の話、思い出して?」
「この前って?」
「プロデューサーさんに、XXXにキスしてもらってすごくそれがよかったってのろけ話。思い出せ?」
「……?    あっ!!」
「それとこれ、どこがどうちがうのか、考えてみる?」
「あ、あぅ、あぅあ……わかったからもう言わないで、春香」
「駄目よ、これで何回目? もうさすがの春香サンもそこまでのろけられると堪忍袋きっちゃうよ?」
「切るのは堪忍袋じゃなくて、堪忍袋の緒だから」
「うっるっさっい!! 帰れ、いやプロデューサーさんに引きとりに来てもらうから。ほら携帯出して!」
「あんっ、待って春香……わかった、帰るから、その前にやり方だけ教えて、ね?」

こんな感じ。

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