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[SSメモ] xx 2010/04

  • 以下本編-

★最初は3月のだけど、6月に書いたシーズン2が巻末にくっついている。
 統合か分割化は未定。わけるとしたら、タイトルを変えるべきか?


 #1 千早

―もう痛くはなくなったけど、まだ気持ち良さというのが分からない。
―でも肌で感じる体温は心地いいし、キスしている時のフワフワした感覚は好き。


ひと月前に千早を女にしてから何度も抱いている。
誘えば素直に体を開いてくれるが、行為の間、目も口もずっと閉じたままにしている。
痛いのか辛いのか、それとも行為自体が嫌いなのかずっと気にかかっていた。
だから、千早が忘れていった手帳にそんなことが書いてあるのを見たとき、
俺は正直ほっとした。
これならきちんと調教、いや教えてやればきっと千早は好きになってくれるはずだ。

映画のDVDが終わりクレジットが流れ出すと、すぐ千早の体を引き寄せた。
少し怒ったような顔を見せても、唇を重ねるとすぐ切なそうにまぶたがおりる。
逃げないように頭を支え、舌で唇をなぞると、もうそれだけで甘い鼻声が漏れてくる。
しばらくそうしておいてから、隙を見て千早の口内に舌を差し入れると
目を見開いて俺の体を突き放そうとするが、無論それは許さない。
頭を押さえ目を見つめたまま舌を伸ばすと、泣きそうな目で拒否の意志を示して
いた千早だが、やがてあきらめたのか、目を閉じると同時に体からも力が抜けていく。
最初は俺の舌に絡まれるだけなのが、そのうちおずおずと千早も舌を動かし始める。
顔を傾け、重ねたままの千早の唇ともども大きく口を開きより深く舌を絡めていった。


「プロデューサー意地悪です……」
「そうか? でも今のがディープキス。千早は初めてだろ」
「舌、食べられるのかと思いました」
「ああいうのは嫌だったかな?」

そういうと、かすかに首を横にふって顔を赤らめる。

「わ、わたし……キスは、その…好き、ですから」
「そっか。じゃあ今日はエッチはしないで、ずっとキスだけしていようか」

そういってやると、さらに顔を赤くしながら、コクリと小さく頷く。
抱き上げて、ひざの上に座らせ向かい合わせになる。

「さ、千早からもキスしてくれる?」
「明るいと恥ずかしいですから……」

そういってリモコンで照明を切ると、テレビ画面の光が微かに部屋を照らすだけになる。
それでも足りないのか、手のひらで俺の目を隠してからようやく唇を合わせてくれる。


本人は気づいてないが、千早はキスに夢中になるととまらない。

「んっ…んむん、んんっ……」

最初可愛らしい喘ぎ声が、ヒートアップし切羽詰った感じになるのを気に入っている。
軽いキスがすぐ深いものに変わる。先ほど教えたやり方を早速真似して舌が絡んでくる。
そうやって何度もキスしながら、千早の気が済んだのは30分ほどたったあとだろうか。
もたれかかり、顔を俺の首筋に埋めているのは、疲れたからではなく恥ずかしさだろう。

「じゃ、次は俺の番だな」
くたっと力の抜けた体を持ち上げ、足の上で反対向きにしてから俺の体にもたれさせる。
それから羽交い絞めの体勢で両手をパジャマの下からさしこんでノーブラの乳房を包む。

「……ぁっ、やぁ。今日はキスだけだって……」
「ん、何か言ったか?」

そのまま乳房全体をこねるように揉み始めると、千早の息はすぐに弾みはじめる。

「あっ、あっ、だ、だめです、胸、さわっちゃいやです、やぁ、あっ、ああっ……」
「そうか、千早はおっぱい触られるのは嫌か」
「ああ、い、いや、じゃない……ですけど、ああん、やめ、やん、はぁ、はぁぁぁ…」
「おっぱいが嫌ならこっちかな」

俺は右手を胸に残したまま、左手を腹にそって滑らすとパジャマのズボンを潜らせた。

「あっ、だめぇ。そっち、今日はだめ」


押さえようとした千早の手を掻い潜ると、一気にパンツのゴムも潜り抜けた。
指先に柔らかい陰毛の手触りを感じる。

「や、やだぁ、プロデューサーやめて……そこ、いやぁ」

構わずに指を這わせていくと、繁みの先に熱く潤んだ沼を感じる。

「あっはぁぁ、やぁ、いやだぁ」
「ほら、千早のここ。どうしてこんなにびしょびしょになっているのかな」
「やぁ、し、知らない…濡れてない」

指先を伸ばし花びら全体を擦りながら、少し粘り気の強い液体を塗り広げてやる。
もう抵抗はあきらめたのか、歯を食いしばって喘ぎ声を懸命に抑えようとしているが
俺の指が敏感な部分をかすめるたび、体を震わせ、んっ、はぁ、などと声が漏れ出す。

存分に濡らした指先を一旦抜いて、千早の前にかざしてやる。

「ほら、見て千早。これでもまだ濡れてないって言い張る?」
それを見た千早は力なく首を振るが、言葉にはならないらしい。

「そう。これが千早のエッチな液体じゃないなら、おしっこ漏らしちゃったかな?」
「やっ、ち、違います……」
「そんなの味見すればすぐわかるよ」

千早にかざした手をわざとゆっくり自分の顔の前にもってくる。

「だめぇ、舐めちゃだめぇ、やぁだぁ」

今度は本気で俺の手を捕まえてしがみついた。

「だめです、プロデューサー。洗ってないから汚れてるし……」
「じゃ俺の変わりに千早が確かめて。それなら、俺は舐めないから」

しばらくは掴んだ俺の手をじっと見つめていたが、逡巡は短かった。
俺の人差し指と中指、まとめて口に含むと舌で愛液を舐めとっていく。

「ねぇ、どんな味? おしっこだった?それとも別のもの?」
「……変な味。      それと、えっちな味」
「ふーん、エッチな味か。じゃあやっぱり俺も」


今度は両手でパジャマのズボンに手をかけると、パンツとまとめて引きおろす。
悲鳴のような声をあげ抵抗する千早を抱えたまま、ソファーの上でさらに体を
ずりおろし、千早の太ももを乗せた両足を大きく開く。
むき出しになった千早の秘部、そこに手を伸ばした。

「いっ、いやぁ、だめぇ、舐めちゃだめです、あっ、ああ、あぁん、やぁぁぁぁ」

すでに十分潤っているのを確かめてから、手のひら全体で千早の秘裂をこすりあげる。
くちゅくちゅという卑猥な音。
千早の喘ぎ。時折、うわ言のようにあげる懇願。
やがて花びらの間に膣口が小さく開いたのを見計らい人差し指を沈めていく。

「気持ちいい? ほら、千早。こんなにくちゅくちゅいってるよ?」
「やぁ……気持ち、いい……だめ、変になるから、もう…やめっ、あんっ」
「止める? 気持ちいいんだろ?」
「だめ、だめ、やめちゃだめ、いやだ…もっと」
「うん、駄目ならもうやめてあげる」
「やぁぁぁぁ、やめちゃだめなの、もっとして、ねえ、プロデューサー……」
「やめてほしくない? もっと気持ちよくなりたい?」
「うん、ほしい、もっと、もっといっぱい」
「じゃあ俺のいうこと、ちゃんと聞く?」
「は、はい……なんでもいうとおりするから、やめないで……」
「じゃあ千早のここ舐めてあげる。そうしたらもっと気持ちよくなるからな」
「舐め……あぁ、や、いや…それはだめぇ、汚れてるから」
「そんなことないと思うけど?」

そういって、ぐしょぐしょの手をそっとなめてみる。
少し酸っぱくて、確かに千早の言ったとおりえっちな味。かすかにおしっこの味。

「ああ、おいしいよ、千早?」
「やああ、だめ。はずかしい」
「何でもいうこと聞くっていったよね? ほら力抜いて」


千早をソファーに座らせ、足の間に陣取ってたっぷりと舐めてやろうとしたら、
いやだいやだと抵抗をやめないので、仕方なく愛液にまみれたままの手で千早の口を
塞ぎ、腰を持ち上げまんぐり返しの体勢にしてから、ようやくそこに口をつけた。
千早の愛液は思いのほか濃厚で粘り気たっぷりだった。
俺も十分に味わったが、その分千早も気持ちよくなってくれたのだと思う。
抵抗しながらも感じ、最後は生まれて初めて絶頂に達した千早。
そのかわいらしい、ぷっくりしたあそこを眺めながら、このまま入れてやったら
いったいどんな反応を示すだろうかと考えながら、気がつけばパンツを脱いでいた。
さて、ちーちゃん。いくよ?    



#2 やっぱ千早なのかな。

クンニ好きの俺としては、綺麗に洗って清潔な石鹸の香りがするあそこも悪くないが
一日を過ごし十分に蒸れたアンモニア臭混じりの濃厚な雌の匂いも好物である。
いや、匂いそのものよりも、嫌がりながら結局は感じてしまって戸惑う千早の
表情がすきなのか。

そんな千早に初めてクンニを教えた時、最初の抵抗は流石に激しかったが
丹念な調教、いや指導を重ねるうち、千早も舌での愛撫の良さを理解しはじめる。
俺が迫ると、口では嫌がり何とか許してもらおうと抵抗しつつ、最終的には快感に負け
自分の口から“舐めてください”といわざるを得ない状況にもっていけるようなった。
恥ずかしがりの千早が顔を真っ赤に染め「ち、千早のオ○ンコ、舐めてください…」
と震えながら上目遣いでいうのは、それはもうたまらないったらありゃしない。


こんなことを言うのは嫌なのに、言わざるを得ない。
そんな自分が情けなくもあり恥ずかしいのに、舌が触れるだけで喘いでしまう。
いやなのに。はずかしいのに。
気がつけばもっとしてほしいと、涙混じりにせがんでいる自分。
喘ぎながら悩む、葛藤と矛盾の表情。
そういう顔をさせると、やはり千早は一番だと俺は思う。

だが流石にそればっかりしていると、次の刺激がほしくなるのも男の性(さが)。
それに慣れてきたといっても、まだ千早はセックス初心者もいいところである。
教えなければいけないことは沢山ある。

そんなわけで、俺は次のステップを考え始めた。
テーマはもちろん、フェラチオである。


セックスは男任せで“される”ものという認識が千早にはあった。
その名残もあって、今でも基本は受け身だし、大抵のことには素直に従ってくれる。
もちろん行為によっては抵抗も抗議もするが、それは性知識の欠如や羞恥心に由来する
ものだから、しっかり指導してやればきちんと受け入れるのが千早の長所である。
そうやってこの前クンニを教えたら、綺麗にはまってくれた。


この流れでいくなら、次に教えるのは当然フェラということになる。
オーラルセックスなんて当たり前、などというオーソドックスな教え方も悪くないが、
千早に変な義務感を抱かせたり、内心では嫌なのを無理にさせたくもない。
それにどうせなら俺に言われてではなく、千早が自発的にするよう仕向けてみたかった。
先に風呂に入ったのは、清潔なほうが千早の心理的抵抗も減るだろうという配慮であり、
洗いっこをしながらさり気なく愚息に慣れさせておく狙いを兼ねていた。
ソフトで優しい雰囲気を作ったことも功を奏し、千早は俺の背中を洗ってくれたあと、
さりげない誘導に乗り、スポンジを持った手を既に硬直している俺の愚息に伸ばした。


「あ、あの……痛くないですか?」
「うん、大丈夫だから。綺麗に洗ってね」
「はい…こ、こういう感じ、でしょうか?」
「そうそう。そのあたりは少し敏感な場所だから、ソフトにな。 ぅお、おおふ」
「プロデューサー、変な声ださないでください」
「うっ……すまん。でも千早の手が柔らかくて気持ちいいから。あっ、あひぃ」

半分は芝居だが、気持ちよかったのももちろん事実である。
細く華奢な指の感覚と、浮かべる表情のギャップ。
最初はおっかなびっくりだが、初めてしまえば真面目な顔で丁寧に洗ってくれる千早。
洗い終わって泡を流した後によしよし、といいながら撫で撫でしてくれた。

脱衣場でお互い背中を拭きあいながら、そっと抱き寄せて軽くキスをしてやる。

「ふふっ、今日はずいぶんとやさしいのですね。何か企んでいるのでは?」
「人聞きの悪い。最近セックスのたび千早から“虐めないでください”って
いわれるから今日は優しさを心がけているわけだが………こういうのは嫌か?」
「い、嫌だなんて。お気持ちはありがたいですけど、あの、やはり今から…その?」
「そういうこと」
バスタオルを千早に巻きつけ、そのままお姫様だっこでベッドまで運んであげた。

そこからはいつもの流れなので詳細は省き、あらすじだけを説明しておく。
軽いキスからディープキスを経て、そのまま首筋、鎖骨、胸の順で攻め、感度向上が
著しい乳首は念入りに責めながら手でアソコの愛撫を始める。
濡れはじめたのを見計らい、胸から下に進攻し一旦アソコは通過して油断を誘いつつ、
太ももから足の指まで一通り舌を這わせ終わるころには潤いも十分。
千早もいい具合に力が抜けてきたので労せず足を大きく開くと、充血してぷっくり
ふくらんだ紅色の花びらが開花している様(さま)をしばし愛でてから、キスで
ご挨拶してから、挿入と。
そんな流れである。


いつもは愛撫をしながら耳元で囁いたり、強めの言葉で責めるというのが加わる
わけだが、今日は方針を少し変え、「かわいい」「綺麗」を連発してみた。

その結果。

責める時には羞恥心で顔を赤らめ、我慢をしたり歯を食いしばったりするのだが
今は俺が囁くたび、嬉しそうな笑みを浮かべ、時に甘い口調でキスをねだったりする。
愛撫に夢中のせいで「キスちてください」となり、それでまた愛撫に優しさが増す。
たまにはこういうのもいいか、などと柄にもないことを考えてみたりもするが
いっそのこと、この流れで当初の目的までいくのも悪くないアイデアかもしれない。
いつもなら強引に押し倒し(当然風呂に入る前だ)パンツを脱がしてぎゃーぎゃー
喚いて抵抗するのにお構いなく、ぐしょぐしょになるまで舐め回してからおもむろに
挿入したりするのだが、今夜は軽く唇をあてる程度のキスをひとつだけして、
そっと先端をあてがった。


「千早いい? 今から入れるよ?」
「……はい。あの、プロデューサー……」
「どうした?」
「えと…い、いれるとき、キスしたままなんて…だめですか。駄目、ですよね」
「いいよ。キスしてる間、目をつぶらず俺を見つめていてくれるなら」
それでまた顔を赤らめた千早だが、すぐにうなずいて唇をそっと突き出してきた。


唇を重ね合わせて千早の目をのぞきこむ。
それと同時に、すこしづつ腰を進め愚息を千早の膣に沈めていく。
もともと狭いのもあり、十分濡れてはいても収めきるまではかなり締め付けてくる。
俺は挿入あわせキスも深いものにしていく。
亀頭が通過するときには眉に皺を寄せ、切なそうな表情を見せた千早だったが
通り抜けてしまえば、憂い顔が笑顔に変わり、背中に回された手にも力が入る。
苦しげだった呻きが、艶やかな喘ぎ声に変わり、そのトーンは徐々に高まっていく。

全てが千早の中に飲み込まれた。
一旦動きをとめて、千早の手をそこに導いてやる。
「…プロデューサーのが私の中に。あの、プロデューサーは気持ち、いいですか?」
「ああ。千早の中って温かくて柔らかくて。ずっとこうしていたいくらい」

そこからの流れも変わり映えしないから詳細は省くが、体位は変化をつけてみた。
今までは千早の慣れを考慮し、正上位で始め最後まで体位を変えたりはしなかった。
だがそろそろ、バリエーションを増やしていくのも必要だろう。
千早のようにたっぱがそこそこあってスレンダーなら、立位系の体位が映えるだろうし
個人的には何かに掴まらせての立ちバックが一番萌えると思っている。
そのためにも、まずは最初の一歩を踏む出す必要があるわけで、正上位からの
コンビネーションと千早の表情で楽しむことを考えて俺がとったのが、つながった
ままで騎乗位への変位であった。


ゆるやかなピストンを続けながら、千早の背中に両手を回しゆっくり持ち上げていく。
途中、俺の動きに驚いた千早には、首に手をまわすように指示し、一旦座位の体勢に
移行した。

「あっ、ああっ、あっ、やぁん…」
「どうした?」
「あぁっ…な、なんか奥に当たって、やっ、またぁ」
「ああ。俺のが千早の子宮をノックしているみたいだね。ほれ」

胡坐をかいた上に千早の体を抱え込み、腰をつかんでこね回してやると
深い結合で膣の最奥を強く刺激された千早の表情が変わっていく。

「ああっ、だめぇ、や、あ、あたる、あたってるから、ま、まって」
「だめ、もっとしてやるよ」
「ぃやん、やん、やだ、これ、だめ……へんになるから、あ、ああん、あっ」

戸惑いながらも、少しづつ千早は快感に没入しようとしている。
足と腰が、わずかだが自ら動きを見せ始めた。いまだ。
俺は千早の手を捕まえると、指をからめて支えてから体を後ろに倒しこんだ。

「あっ、プロデューサー、どうして、ああん、やだ、まってください」
「いいから、またがって動いてみ?」
「やん、わ、わかりません」
「膝のバネを利かせる感じで、軽く腰を上下させてみたらいいよ」
「あん……こ、こうですか」

そういって千早はまたがって結合したまま、ベッドについた膝を基点にして
軽く体を上下させる。

「そう、リズムをとって。それから、どう動けば自分に気持ちいいかも考えてみて」
「気持ち……いいとこ…んっ、はぁ、んん……」

跨ることで自分の体重がかかり深くなる挿入、自由に動けることで中で当たる場所を
自分で変えられること。
それに気づき始めた千早は、レッスンで鍛えた足腰のバネを利かせ始めていく。
しっかり握った手を支えに、上下運動に伴って千早の喘ぎが高く、大きくなっていく。

「あ、や、やだ、これ、す、すごい…おく、あたって、だめ」

「やん、な、なんかへん、へんになる、プロデューサー、わ、わたし」

「んっ、はぁ、はぁ、はぁ、んはぁ、んん、い、や、やぁ、な、なんか」

「おく、きてる、なんか、だめ…」


やがて。
ひときわ大きい喘ぎ。
いや、もうそれは悲鳴といってもいいくらいの声をあげ、
千早は背中を大きくのけぞらせると、ぐったりと倒れこんできた。


「…プロデューサー、あの、わたし…………」
「おめでとう。初めて絶頂に達したようだね」
「絶頂、ですか?」
「そう。『イク』ともいうな。すごく可愛かったよ。それに、ここ」
抱きしめた背中を撫でながら、一方の手をつながったままの部分に差し込んだ。

「ほら、こんなにびしょびしょになってる。余程気持ちよかったんだね」

セックスに慣れたころには十分濡れるようになっていた千早だが、
先ほど絶頂したときには驚くほど大量の愛液を迸らせていた。
結合部分だけでなく、シーツまでどろどろになるほどだ。

「ん、俺が綺麗にしてあげる」

そういって、まだ体の動きがままならない千早を持ち上げると、
腹の上で一回転させて下半身を顔の前にもってくる。

「あ、ま、待って、ひゃあん!」

目の前にある、ぐしょぐしょに濡れたままのあそこに顔をうずめる様に突っ込み
まだまだ奥からあふれ続けている愛液を啜りながらたっぷりと味わった。
一通り舐め取ってペースを落としたころ、千早に変化があらわれた。
それまでは俺の舌で、過敏になっている性器を舐められるのに夢中だったが
落ち着くと、すぐ目の前にそびえたままの俺の剛直に気づいたようだった。
俺は舌をひっこめ、ついばむような軽いキスをしながら千早の様子を伺う。

手がのびて、そっとなでる。
それからもう片方の手と一緒に包む込むように握ると、ゆるやかに上下させる。
先端に感じる千早の切ない吐息。
迷っているか。と思った瞬間、軽く暖かいそれが触れるのを感じた。

キス、だった。
最初の1、2度は唇が触れるだけの軽いキスだったが、次のは違った。
千早の唇が、俺の先端をぬるりと包み込んだ。

「あっ……千早、うぁ」
「あ、あの…痛くなかったですか?」
「いや……痛いどころか、めちゃくちゃ気持ちいい、千早のキス…」
「そうですか。あの、私、変じゃないですか?」
「どうして?」
「だ、だって……プロデューサーのおちんちん見ていたら、自然にこうしていて」
「いいや。ありがとう、千早。すごくうれしかったぞ?」
「ほんとうですか?」

もう一度、今度は先ほどよりももう少し深く千早の口に包まれた。
まだ口に含むだけの幼稚な、フェラというには程遠いものだが快感は凄まじかった。
千早は暫く口に含んだままにして、最後は舌と唇で砲身全体を丁寧に舐めとってくれた。
その間、俺は千早の口や顔に発射してしまわないよう我慢するのに必死だった。

俺は千早の尻を軽くたたいて合図し、体勢を変えた。
フェラは今後、ゆっくり仕込んでいけばいい。
今はもう、ただただ出したかった。千早に向かって。
俺は千早を座らせ、その前に膝立ちになる。

「千早に男の射精がどんなのか、今教えてやる。見ていてくれ」
「……は、はい」
限界まで勃起している愚息をつかむと、ゆっくりとこすり始める。
限界は早かった。狙いを千早の胸に定めると、俺は一気に駆け上がった。


おっぱいにかかり、とろとろ垂れ落ちる白濁を千早は面白そうに手で受け止めた。

「結構勢いよく出るものなのですね。それに思ったよりも沢山」

そういって手のひらに受け止めたのを指でつついてみたりしている。

「この中に……精子が沢山いるのですね…プロデューサーの」
「ああ。それが卵子と結びついて子供ができる」
「じゃ、これを私の中に入れたら……妊娠ですね、ふふふ」
「さ、そろそろ綺麗にしなくちゃ。こぼすなよ、ティッシュとってくるから」

背中を向けた隙に、千早はそっと指先についた精液を舌で舐めてみた。

「…ん。 なんか、ちょっと苦い、かな。変な味……」
「千早、なんかいったか? ほら、手出して、ふいてあげるかr」


プロデューサーが私のあそこを舐めたがる気持ち、ちょっと分かったかもしれない。
初めて舐めてみたプロデューサーの精液。
それはすごくぬるぬるしていて、漂白剤のような刺激のある変な臭いで苦かったけど。
でもプロデューサーの一部なのだ。私の中にはいったらプロデューサーの赤ちゃんが
できてしまうすごく大事なものなのだ。

プロデューサーが私の手と胸からそれらを全て拭い去ったあと、
勢いがなくなったアレの先端に、すこしにじんでいるのに気がついた。
もうちょっとだけ。
プロデューサーのにもう一度キスしてあげたくなっただけだから。
そう自分で言い訳して、唇で包み込んだ。
軽く吸い上げると、さっき舌に乗せたあの味がもう一度。
さっきは舐めてだけだったけど、今度はもう少し量があったから
口の中で唾液と混ぜてしばらく転がした後、思い切って飲み込んだ。
うん、苦いしやっぱり変な味。 


でも好き。



おしまい。




#3 自主的にFしますか?


確かに目を覚ましたはずだが、動いたのは瞼だけ。
体は全然動かない。というか、動かそうという意識の所在すらあやふやな感じだ。
かろうじて認識できたのは、半分ほど開いた視界の中の情報だけ。
見慣れたフロアランプと、それから眼下でゆるやかに動く艶のある黒髪。
それを見下ろしている、ということは。
ソファー。そう、これは千早の家のソファーだ。ということは

ああ、やはり千早……なんだな。

その千早の頭は俯いたまま、どうやら上下に動いているらしい。
その時になってようやく股間の感触に気づいた。

温かい。

黒髪が揺れるたび、もどかしい感触が背筋を這い上がるのがわかる。

ぴちゃ。くちゅ。

覚束ない視覚の変わりに、聴覚が千早の秘めた行為を耳打ちする。

ちゅっ。ぴちゃ。

勃起しきった愚息をぴったり締め付けながら、千早の唇が先端に向かってのぼっていく。
ちゅぷっと淫靡な音をひとつ残し離れた唇が、すぐ戻ってきて亀頭を包み隠す。
温かい口内で、今度は長い舌が絡みつく。
千早の舌は、敏感な粘膜もくびれも鈴口もおかまいなしに、縦横無尽になぞっていく。
それが終わるともう一度、ゆるゆる根元まで飲み込んでいき、またさっきの繰り返し。

意識は完全に醒めていたのだが、体に全く力が入らないほど気持ちが良かった。
千早の口淫といっても、まだ技巧も何もあったものではないのだが、
柔らかい唇で包み込まれるだけで、遠慮がちな舌がなぞるだけで
快感が背筋を這い上がり、脳内で激しく白い光を閃かせていく。
まずい、このままでは出てしまう。止めないと。
千早の頭に手を伸ばすと、反射的に顔を上げた千早と目があった。
亀頭をくわえたまま、上目遣いで俺を見上げる千早。
淡い照明だけでも、その顔が真っ赤に染まったのがわかった。

「あ、あの…違うんです。これは、あの、その………」


ベッドの中で本を読んでいたはずが、どうやら眠り込んでしまったらしい。
遅くに帰ってきたプロデューサーに、起きてお帰りなさいといいたかったのだけれど、
夜中に起きだすと夜更かしするなと怒られるから、ベッドで待つことにした。
プロデューサーがベッドに入ったとき、目を覚ましたふりをして。
いや、ちょっと寝ぼけたふりで抱きついてキ、キスするとか。
そんなことを考えながらドキドキして待っているのだけど、いつまでたっても寝室に
来ない。待ちかねてリビングをのぞいてみると、プロデューサーはソファーにのけぞり
眠りこんでいた。

やれやれ…。お酒でも飲んできたのだろうか。
そう思って顔を近づけてみたけれど、いつものプロデューサーの匂いだった。
つい調子に乗ってスンスン匂いを嗅いでいたら、変な気分になりそうになったから、
慌てて嗅ぐのは止めたけど、ふと寝顔に目がいって、それが余りに無防備だったので、
つい、その、キ……キス、してしまった。
軽くだけど……。
唇に。

でも、心臓が破裂するくらいドキドキしながらキスしてあげたというのに
プロデューサーは全く無反応だった。
寝ているからしょうがないけれど、ちょっと拍子抜けというか、がっかりというか。
でも風邪をひいてもつまらない。すぐに起こしてベッドで寝かさないと。
いけないのだけど……
これって、もしかしてチャンス?
そう囁いたのは、私の中の天使なのか悪魔なのか。


「プ、プロデューサー。起きてください。ちゃんとベッドで寝てください」

念のため耳元で囁いてみたけど、やはり反応なし。
今朝も早起きだったし、途中で仮眠を取る暇も無かったようね。
なら、熟睡していると判断しても問題、なし。

うん、問題ない。
やるのなら、今だ。
アレを試してみるのは今しかない。
プロデューサーがおきているときなんて絶対無理。
深呼吸をひとつ。ふたつ。ついでにみっつ。
それでようやく決心した私は、クッションをひとつ取り上げる。
だらしなく開いたプロデューサーの足の間に腰を下ろし、
床に置いたクッションにお尻をおろすと、恐る恐るズボンに手を伸ばした。



#4  回想

寝る前のほんの一時。あるいは仕事中のふとした一瞬。
気がつけば、あの夜プロデューサーに初めてしたアノ事を思い出している私がいる。
言い訳するわけじゃないけど、決してエッチな気分でそれを考えているわけではない。
……ほんの少しはあるかもしれないけれど。

この前初めて、彼とのセックスの最中、自分からあることをした。
それまでは一方的に彼にされるばっかりだった、相手の性器に口をつける行為。
強要されたわけでも、指示されたわけでも、お願いされたわけでもない。
目の前にある彼のおちんちんに唇をつけた、ただそれだけの事実。
ごく自然に、そう、まるで唇同士を重ねるように、彼のおちんちんにキスした。
汚いとか不潔とか変態だとか、そんなことは全然頭に浮かばなかった。

なのに彼の口でされるのには、今でも抵抗を感じる。
それがお風呂に入る前なら尚更だ。
気持ちいいことは分かっているのに。
凄く気持ちいいことだと知っているのに。
どうしてそう思うのか、分からない。
彼にされながら、どうしてか考えるのだけれど、舌がアソコを開いて侵入してくると、
もうどうでも良くなって、彼の頭を必死で抱きかかえはしたなく喘いでいる自分がいる。

では。どうしてあなたはそれをするのが好きなのですか?
お風呂に入る前の、汚れた私のアソコ。とてもうれしそうにキス、してくれるけど。
私が恥ずかしがって、真っ赤になるのが面白いのでしょうか。
それとも。
嫌がる私を無理やり押さえつけてするのが楽しいのでしょうか。
あるいは。
嫌がり抵抗する私が、最後には自分から舐めてくださいと言うのがいいのでしょうか。

いくら考えてみてもわかりません。それならば。
私もあなたと同じことをしてみれば、分かるでしょうか?
おちんちんの先っぽの、あのぷにぷにと柔らかいとこを舐めてみれば?
まるで食べてしまうみたいに、唇でぱくりと包んであげれば?
キャンデーみたいに舌でぺろぺろして、私の唾液でびしょびしょにしてあげれば?

ふふっ、でも私にはそんなこと、到底できそうにはありません。
そんな風に思いながらも、ゴツゴツした見かけと裏腹にすべすべした感触の
おちんちんを口に含んで舌を絡めることを思い浮かべている私。
やっぱり私、変態なのかも知れません…………


◇ 邂逅

休憩室にあったティーンズ向け情報誌。暇に飽かしてめくってみて、
驚いたのはその中身の記事。
イラストは可愛いけれど、そこに書いてある説明は。
あ、あの、あれ、そう、この前プロデューサーに教わったばかりの。
ふぇ、ふぇ……なんとかっていうアレだ。口でするやつ。
そのやり方が可愛いイラストとともに、6ページにも渡って色々と書いてあった。
可愛いバナナのイラストが、ふとプロデューサーのあれとダブって見える。
一旦は雑誌を閉じかけて、ちらりと目に入ったコピー。


【………彼を喜ばせるテク…】

一度あたりを見回してから、雑誌を開いた。
【彼を喜ばせるテクニック基本5か条】
【ごっくんは愛の証】 
【プロに聞くバキュームの極意】

意味がよくわからない言葉がいくつも並んでいる。
これはきちんと調べなければ。
この前私がしたのは、この記事がいう<初心者編>のほんの入り口だと分かったから。
誰の雑誌か分からないし、さすがにこんな記事があると無断借用はまずい。
そう思った私はそっと事務フロアの方をうかがってみた。
トラブルでもあったのか、音無さんはさっきから電話にかかりっきりになっている。
チャンスだ。
私は持っていた楽譜に雑誌を挟んで隠すと、気配を消してコピー機に向かった。


この記事は私にとって情報の宝庫だった。
意味の分からない単語や言い回しを誰かに質問するわけには行かないけれど
読書詩百篇、意自ずから通ずというではないか。
私はその楽譜を常時携帯し、インターネットの検索を併用しながら知識を蓄えていく。
だが、どれだけ知識を蓄えても、所詮は机上の知識。実践とは全然違う。
ここに書いてあるとおりのことをしたら、本当にプロデューサーが喜んでくれるのか。
私でも、書いてあるようなテクニックを実行できるのかどうか。
本当に、その、ご、ご、ごっくんするなんてことが………愛の証なのか。
あの時味見した彼の精液は不味くて苦くて変な味で、それでも好きって思えたけれど。
それは果たして事実なのか。あの時たまたま流れでそう錯覚しただけなのか。

自分の方から、彼にしてあげるのなんて無理だと思っていたけれど。
知識を詰め込んだ結果、私の中に奇妙な義務感みたいなものが生まれはじめていた。
どこまでできるかわからないけれど、疑問を疑問のままにしておきたくなかった。
やれることからはじめてみよう。
よし、まずはスーパーにいってバナナを買って…………


◇ 実証

結論から先にいえばバナナは駄目だ。

あの雑誌のイラストにバナナで書いてあったからそれがいいのかと思ったけれど
スーパーに売ってあるのは、太さ的にはまあまあなのだけど、曲がり具合というのか
反り返り具合というのか、すこし現実的ではなかった。
それより問題は身のもろさである。口に入れて少し顔をひねっただけで
簡単に折れてしまう。
私はバナナをあきらめ、もう一度スーパーに行く羽目になった。

野菜売り場で吟味を重ねたが、結局帯びに短し襷に長しだった。
ふむ……口にするものだから、やはり食品であるのに越した事はない。
あとで食べられて合理的だし。
とすれば。
次に足を向けた精肉売り場の一角。私の求めた答えはそこにあった。

強いて言えば、太さがやや物足りない。
だけどこれはあくまで練習のためなのだし、野菜にない弾力性や“肉”であることは
優れたアドバンテージといっても差し支えない。
考えるより、まず実践。
カムフラージュにかった他の食材を冷蔵庫にしまうと、綺麗に手を洗ってから
慎重に包装フィルムを剥き始めた。

そっと口をつけてみる。
やや冷たいけれど、口当たりには問題ない。
テーブルにおいた雑誌を見ながら、わたしはプロデューサーのおちんちんに見立てた
ソーセージを相手に、何度も何度もそのやり方を練習した。

勢いがあまって歯を立てたりもしたけれど、最後の方にはわれながらかなり上手に
できるようになったのだと思う。
慣れてくると、もう雑誌を見なくても一通りの動作はマスターできてきたから
目をつぶり、プロデューサーを想像しながら唇ではさみ、舌をからめて見る。
うん、ちゃんとできている。
これなら目的のひとつである、「彼に喜んでもらう」はクリアできるはずだ。

問題はもうひとつのほう。
さんざんしゃぶりつくして、すっかり温かくなったソーセージ。
ところどころ、歯を立てて削り取ってしまった部分があるけれど原型は保っている。

せっかくだし…これでやってしまおうか………
少し変なことを想像しながら練習したので、たぶん、いや。
もうそうなっているのは分かっている。
だけど、本当にこんなことをしてもいいものだろうか。

もう一度、手に持ったそれをじっと見つめる。
百聞は一見にしかずというが、百回見るより、一回やってみれば分かることも
あるのではないか。
そう自分を納得させる。
だ、大丈夫。これは実験なのだから。
立ち上がり、ズボンを脱いだ。
それから深呼吸をふたつ、みっつ。思い切ってパンツを下ろす。
そこは自分でも思った以上のことになっていた。

そっとあてがう。
太さは多分、本物より少し細い。それに形も均一だからするりと入ってしまった。
あっ……なんて声が出てしまう。
んっ、やだこれ…やっぱり変だ。
なんとか頑張って動かしていると、だんだん彼としているような気分になってくる。
動かすたびに、くちゅ、ぐちゅなんて音がして
だめ、これ以上続けるとどんどん変になって、んっ、や、やめられなくなるかも…
それは、あっ、目的じゃないから、んんんっ
でも、もうちょっとだけ…あ、やだ……

こ、こんなことでも気持ちが良くなるものなのか…
最後、ほんの一瞬だけ気が遠くなりかけていた。
そのとき無意識に奥まで差し込み、それから気持ちよくなって手を放してしまった。
われに返った私は、まだ入ったままのそれをゆっくりと抜き出して。
思い切って口に入れてみた。
すっかり暖められ、私のぬるぬるしたえっちな液体まみれのそれは
よくわからないけど、エッチな味だった。


結局、どうして彼がココを舐めたがるのかはわからなかった。
やはり、直接確かめるしかないわけか…


◇ 回帰

音を立てないよう慎重にベルトの金具を外し、ゆっくりとジッパーを下げる。
うん、大丈夫。起きる気配はない。
この体勢でズボンを脱がせるなんて無理だから、前を開くだけにする。
目の前にはパンツ。とりあえず顔を近づけてみた。
身構えながらほんの少し、鼻から息を吸込んでみる。

スン…

予想したよりも、臭いは微かだった。
自分の下着で確かめてみた女の子の臭いとも少し、いやかなり違うにおい?
ほんの少し、おしっこの臭いがするところだけは同じだけれど。
もう一度、今度は彼のパンツに鼻が触れるまで近づけて。

スン……スン、スン。

鼻の頭が、布地一枚隔てたかれのおちんちんに当たっている。
まだ柔らかくて、ぐんにゃりとした感じ。
肺にたまった空気を全部吐き出して、もう一度。
目をつぶり、ゆっくりゆっくり鼻から吸込む。
やっぱり変なにおい。
いいにおいじゃないし、といって嫌なにおいでもない。
変なにおい。プロデューサーのおちんちんのにおい。
くんくんしていたら、いつの間にか。

濡れている。

プロデューサーのにおいを嗅ぎながら、あふれてきたヌルヌルの粘液が
パンツに染み込んでいくのがはっきりわかる。
こんなエッチな気分にさせられてしまったのは、臭いのせいだろうか?
臭いの中に、女の子をそういう気分にさせる何かが含まれているから?
もしかして彼がそうしたがるのは、女の子のアソコの匂いにもそういう何かが含まれて
いて、その匂いをかいだ男の人は、エッチな気分になって舐めたくなる…とか。

ふっ、ふふふ。
そうだとしたら、今凄くエッチな気分で、彼のおちんちんにしてあげたいって思ってる
ことは変なことではない、そうですね、プロデューサー?
顔をあげプロデューサーを見るけど、まだぐっすり眠ったままで反応はない。
それが私を大胆にしてしまう。
いつもされていること、頭の中に思い浮かべて見る。その通り、やってみよう。
まずは、パンツの上からそっとキス。
彼のおちんちんの輪郭を唇でなぞり、じんわりと息を吹きかける。
そうしてみてから、予習していたとおりパンツの前の開く部分から指を差し入れる。
あった…まだ柔らかいまま、眠っているみたい。
刺激を与えないようそっと指で包み、パンツの中からご登場願う。

こういう状態の時、じっくり見るのはこれが初めてじゃないだろうか。
セックスの時、固く立ち上がっている時は凶暴なエイリアンという面構えだけれど
今は随分と大人しく感じる。ふふ、可愛いっていってもいい…のかな?
思わず唇を寄せて、チュってしたくなりそう。ていうか、してしまった。
もうその時には、自分がしている事やおちんちんの匂いは全く気にならなくて、
今から自分がしようとしていること、それだけで頭がいっぱいだった。
ごわごわと邪魔な陰毛を手のひらで隠し、今度は先の部分全体を口に入れてみる。

歯を立てないよう気をつけながら、あむって食べるみたいにして。
ん、この前と違って大きくないからあまり苦しくない。

んん、んっ。んー?

前後させようとしてみたけど、柔らかい状態では少しむずかしい。
口を開きなおして、今度はもう少し喉の奥まで飲み込む感じで銜えてみた。
はむっと咥え、ゆっくり顔を引いて口から出そうになるともう一度奥まで飲み込んで。
それを何回か繰り返しているうち、変化があった。

固くなってきている。

最初、根元まで楽に口の中に入ったのが、今では喉の奥に当たってしまうくらい。
気を抜いてるとオエッってなるから、角度とか気をつけよう。
でも固くなってくると咥えなおさなくてもよくなったから唇をすぼめ顔を上下させる。
時々、舌を伸ばして絡めて見たり、あちこち舐めてみたり。
先端はぷにぷにとした感触が面白いし、その下はすべすべつるつるした感触。
もう一度、先っちょに戻り舌で割れ目のところをなぞるとほんのりしょっぱい味…
あ、あれ……なんか出てる? 前にちょっと飲んでみた精液とは違うような何か。
彼だっていつも私のを美味しそうに舐めてくれるのだから、わ、わたしだって。
舌で掬い取ると、ううぅ……やっぱり変な味……しょっぱくて苦くて。

そのときだった。彼の手が私の頭をつかんだのは。
おちんちんを咥えたまま顔を上げると、驚いた顔が私を見下ろしていた。
とっさに顔を引いて、口からおちんちんを出した。

「あ、あの…違うんです。これは、あの、その………」

言葉が続かない。それはそうだ。
我ながら呆れたことに、こういう事態をまるっきり想定していなかったのだから。
見上げている彼の表情は、薄暗いせいでよくわからないのだけれど
お、怒っているだろうか、そう思っているとき声が降ってきた。

「千早、口あけて」
仕事の時みたいな、簡潔な指示。口調は怒っているというより切羽詰っている感じ?

「ほら、早く!」
私が戸惑っていると、もう一度、さっきよりもきつい口調の声が飛んでくる。
それに押されるように、私は大きく口をあけた。
頭を彼の両手ががしっとつかんで、やや乱暴に引き寄せられる。
当然だけど、私の口の中に彼のすっかり大きくなったおちんちんが突っ込まれる。

「んっ! んんっ、んぐ」
「いいから、ほら。さっきしていたみたいにしゃぶって」
「んーーー、んん、んっ…」
彼の手つきが強引で、最初は歯があたらないようにするのが懸命だったけれど
少しして彼の動きが落ち着いてくる。

―ああっ、気持ちいい…千早の口の中
−あったかくて、いや、凄く熱い
―そう、もっと舌からめて。そこ、そこが気持ちいい…
―唇すぼめて。うん、そのまま強く吸って。そう、もっと

そんな彼の声を聞きながら、時折下される指示に従って舌を絡め、唇でしめつけて。
そのうち頭をつかむ手の力がゆるんできたので、手を頭から離して主導権を取り返す。

「プロデューサー、気持ちいいですか?」
しゃぶる合間、話しかけてみる。

「あ、ああ…凄く、感じる。やばい、千早」
プロデューサーの切羽詰った声。


私がこの人を気持ちよくさせている。それが無性に嬉しかった。
これなら、きっとできる。最後まで。

「千早、そろそろやばいから、なっ」
引き離そうとする彼の手に逆らって、おちんちんを喉の奥まで飲み込んだ。
苦しかったけど我慢して唇をぎゅっと締め付ける。

「う、やば、ちょっと、千早、離して、出るから」
(いいから、このまま出してください)
(プロデューサーの精液、今日なら全部ごっくんってしてあげれそうなので)
それを今、どうやって伝えれば? 考えて私は、顔をあげ彼を見上げる。

(出してください)

その思いを込めて彼の目を見つめる。
そこが彼の限界、だったみたい。

「いく、 ち は やぁっ……」

彼の腰がびくんと跳ね上がり、両手が私の頭をぐいっと引き寄せる。
口の中でおちんちんがぶわっと膨らみ、その直後、精液の奔流が喉の奥を叩いた。

びゅるるっ、びゅる、びゅっ……

彼のおちんちんは、びくびくと脈打ちながら私の口の中に精液を放出していく。
それが何度続いて、溢れそうになるのをこぼさないよう我慢して。
何度か震えた後、ようやく彼がソファーにもたれかかる。多分それがおしまいの合図。
私は唇をしっかりとじながら、顔を引く。


「…千早、無理せずに吐き出せ」

どうして、ですか? 
あなたから頂いた大切な精液なのですから、吐き出すなんて。
クッションにぺたんとお尻をつけると、溢れそうな精液を口に溜めたまま彼を見上げ、
首を横に振る。

これは全部私がいただきますから。
そう思い浮かべ、彼の目を見つめたまま。
ごっくんってした。
思った以上に量が多く、飲み干すのに3回もごくんとしなければならなかったけど。


精液を沢山出して疲れたのだろうか、ぐったりとしている彼。
私はその太ももを枕にして、飲み干した精液に酔ったみたいに余韻にひたっている。
まだ口の中には苦い味が残っていて、ねばねばしたままだったけど
私の心は満足していた。
それはきっと、彼を気持ちよくすることができたから、なのだろう。
彼がいつも私にしてくれることだって同じことなんだろう。
だったら、それでいいのではないだろうか。
うん、もうこのことで考え込むのはよそう。

しばらくして復活したらしい彼が、私の髪を撫でてくれている。

「千早は時々無茶なことするなぁ」
「そ、そうでしょうか。私はただ、プロデューサーの真似、してみただけです」

お返しという訳ではないけど、目の前にあるものを指でつんつん突付いて遊ぶ。
一度精液を出すとこうなるものなのか、さっきまでの凶暴さの面影は無い。


「俺の真似、か。面白かった?」
「ええ。プロデューサーの反応、とても可愛くて」
「か、可愛いいうな!」
「プロデューサーが出す瞬間の声、すごく切なくて可愛かったです」
「……ぐぬっ、千早ぁ、こうしてやる!!」
「きゃん!」

彼の手が伸び、抵抗するまもなく私の体は、膝の上にのせられる。
片手だけで軽々私を押さえつけると、もう片手が背中からお尻を通って。

「やぁ、駄目です、触っちゃ」
「うるさい、エッチな千早はこうしてやるから」

履いたままのパンツ、その隙間にするりと彼の指がもぐりこんでくる。
まだ濡れたままだったから、簡単に彼の指の侵入を許してしまう、わたしのあそこ。
いや抵抗なんてできるわけが無い。
だってその時には彼の手がおっぱいを掴み、乳首をきゅうきゅう抓っていたのだから。

「んっ!? んんー、やぁ、待って、そ、そんな急にいやだ」

このあとは脱がされ、いつものようにたっぷり舐められてから犯されるのだと思い
込んでいた私は、彼の手がパンツをずらした時だって、まだ指でされるのだと思って
いたくらいで、膝の上で体を持ち上げられ、えっ?と思ったときにはもう


「え、やぁ、いれ、だめ、まって、あ、あぁぁぁぁぁぁ…」

そんな大きな喘ぎ声をあげながら、私は彼のおちんちんに貫かれていた。
ついさっきまで、一杯精液を出しておとなしくなっていたのに
もうこんなに固く、大きくなって私の中で暴れている彼のおちんちん。

「やぁ、だめ、まって、ゆっくり、お願い、あぁ」

無論、そんな私の願いを聞き入れるような彼ではない。
ソファーに座った彼の上に跨った体勢で、私は犯されている。
いや、もうさっきからはそうじゃなくなっている。
足の位置を少し変え、今はもう私の意志で腰を持ち上げ、落としている。
彼に跨った体勢だと、体重をかけて落とすとより深く、奥まであたって。
それが気持ちよくて、夢中になって私は腰を振り続ける。

そんな私に満足したのか、彼はにんまり笑うと私の背中をぎゅっと抱き寄せる。
そう、この体勢のいいところはそれだけではない。
彼と向き合っているから、いっぱいしてもらいながら、深いキスができること。
抱き寄せられてキスされそうになって、慌てて押しとどめて。
だ、だってまだ口の中に、その……少し残っているし、唇にこぼしたの残ってる。
それを綺麗にしてから、なんて思っていても
キスを拒否されたと勘違いした彼が、私を猛烈に突き上げて動かすものだから
もうそれだけで私はおかしくなってしまって
ただただ彼の肩をしっかりつかんでいるだけで、
そのうち、それさえも訳がわからなくなって、気がついたらベッドの上にいて
仰向けに寝かされた私を彼の手足がしっかりと押さえつけて。
まるで犯されているみたいに激しくて、なんとか許してもらおうとお願いしても
彼は全然聴く耳をもたなくて、
もうこれ以上されると気が狂うのじゃないかって怖くなるほど
何度も何度も逝かされて、その一番最後に、今度は私の中に
たっぷりと注ぎ込まれ、その熱い感触に私はもう一度意識を手放した。


どれくらい時間がたったかわからないけど
目を覚ましたとき、目の前で彼がじっと私を見ていた。
さっきまでは、猛獣のように恐ろしい顔つきで私を犯していたとは思えないくらい
優しい瞳が私を見守っている。
その頬にそっと手を添える。

「なぁ、千早。今日の、ああいうの。またしてくれるかな?」
ほら、そんな子供みたいに期待に満ちた目で見ないでください。
そんな風に見られると、してあげようと思っていてもつい意地悪したくなりそうで。

「そうですね。ふふっ、考えておきます」

思わせぶりに笑って答えて、そっぽを向きながら。
私は頭のなかで、今度はどんな風にして彼に喜んでもらおうか。
そんなことを考え始めている。

おしまい。


千早@ワンシーン 2nd

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