ブログ「日々是千早」もよろしくね!

[SSメモ] 25 2011/04

注意点:強いて言えば千早が痴早
  • 以下本編-


ライブを終えたばかりで、肉体的な疲労は相当なはずである。
それに加え、先ほどまで耽っていた自慰のせいもあって、車が高速道路を走り始めると、
助手席の千早はすぐに寝息を立て始めた。
本当はベッドに寝かせてやりたいが、可憐な歌姫の心身はまだ熱く昂ぶっているはずで、
それを冷ましてやらないうちは休息も効果が薄い。
だからこうして深夜、車を走らせ誰にも邪魔されない二人きりの場所に行く。
そこで千早を激しく責め、犯しぬいて、昂ぶりから解放させてやるのである。



30分ほど前、ステージを終えた直後の楽屋の中。
疲れ消耗した顔は見られたくない、そんな理由で人が遠ざけられた小さな空間。
先に戻り待っていた俺がドアを開けると、汗にまみれた千早が腕の中に飛び込んでくる。
息を切らしながら俺の唇をねだる千早を抱きしめ、労わるように肩や背中をさすりながら、
柔らかく唇を重ねてやると、ようやく落ち着きを取り戻し始める。
軽いキスが舌を絡め、唾液を交換しあう濃厚なものになる頃、ようやく息を整えた千早が、
今度は女の顔を見せ始める。
衣装の隙間から差し込んだ指が秘所に届く直前、千早の手が動きを止める。

「まだだめです。こっちはあとで……」
「いいのか、ここでやめても」
「はい………。その代わり、あとで、いっぱい……」
そういって媚び甘える視線を俺に向ける。

欲求と快感の追求には労を惜しまない、そういう所は彼女の歌に関するポリシーと似ているな。
そんなことを考えながら着替えを手伝っていると、鏡に映ったショーツに目にいく。
先ほど触り損ねた辺りはぐっしょりと濡れ、透けた生地から陰毛が覗いて見える。
「下着の着替えはどうする?」
「このままで。着替えてもどうせ、その…こうなってしまいますから」
「そうだな、キスだけでこんなになるんだから」
「そうやってまた意地悪ばかり言って…」
「お預けされた八つ当たりだから気にするな」
今度はおでこにキスしてやってから、千早の手を引き楽屋を後にする。
ただ千早とて余裕があったわけではなかったらしい。
車に乗り込んだ瞬間、燻っていた火が一気に燃え上がったらしい。
駐車場の明るい照明も気にせず、千早の手が胸に伸びていく。
撫でる動きにすぐ強さが加わり、小ぶりな乳房が手のひらでこねまわされ、
布地にこすられる乳首がさらなる刺激を求め始める。
千早の手はブラウスをくぐり、ブラも押しのけ自ら愛撫を始める。

「んっ……」声が漏れる。
いつまでも恥じらいを捨てきれない千早は、自慰の快感を懸命に我慢しようとするが
止め切れない喘ぎが、時折千早の唇から零れ落ちる。
「……んあっ」
指先が、乳首を掠める。
「…………ふぁっ、はぁっ……」
柔らかな乳房に、指がめりこんでいく。
遊んでいた右手も乳房をもみ始め、両の手で懸命に乳房を揉みながら可愛らしく喘ぐ千早の
声をBGM代わりに、俺は駐車場から車を出し、とある目的地に向け車を走らせ始めた。
喘ぎ声の合間、切ない吐息の中に、かすかに混じり始めた異質の響き。
運転に集中するふりをしながら、横目で千早を伺ってみれば、いつのまにか俺から死角にある
左手が小さな膝掛け毛布の下に潜り込んでいる。

「もうそんなところ触っているんだ。いやらしいな、千早は」
わざと冷徹な声で言い放つ。
「す、すみません……」
手の動きを止め、怯えた目を俺に向ける。
「そんなに我慢できないか?」
「……はい、あ、あの…」
「俺は運転が忙しいから、暫くの間自分でやっていいぞ」
「は、はい……ありがとうございます」
「ちゃんといつものようにするんだぞ? でないと、わかってるよな?」
顔を赤らめながらうなずく千早。

「いまから自分の指で、その、あそこを触ります」
「あそこ? ちゃんとわかるようにいわなきゃ駄目だろ」
「わたしの、女の子……」
「千早が女の子なのはわかってるよ?」
「わたしの、せ、性器、いえ、おま○こを触ってもいいですか?」
「車の中でそんないやらしいことがしたいんだ。どうしてだ?」
「き、気持ちがいいから……触ると気持ちいいので」
「ふーん。自分でするほうが気持ちいいんだ。じゃ、脱いでやってみせろ」
「そ、その……」

千早が躊躇ったのは、脱ぐことに対してではない。
俺から投げつけられる言葉の責め、それが言葉だけだとわかっていても
このあと自分だけでしなければならなくなったらどうしよう、という恐れである。
といって言葉を返せば、今度はこの場でやることを禁じられるかもしれない。
いますぐ自分の指で味わいたい性の快感、そのあとにたっぷり欲しい俺の愛撫。
快感の狭間で切ない葛藤に身を揉む千早、俺はそんな表情を見るのが好きだった。

「どうした、早く脱いでやって見せろよ」
何か言いたげな素振りをしながらも大人しく脱いだのは、脱げといわれている時にそうしないと
次はどんな無理難題を言いつけられるか分からないからというのもある。
慌てた素振りで腰を浮かし、スカートの奥にあるショーツに指をかける。
ぐっしょり濡れて脱ぎにくそうなショーツを懸命に足首から抜き取ると、少し迷ってから
小さく丸めシートの隙間に押し込んだ。

「またシートに千早のいやらしい匂いがしみ込むな」
これは責めではなく事実である。
助手席のクッションとシートは、夥しい量の千早の愛液が零れ落ちている。
都度の掃除では間に合わないほどしみだらけで、濃厚な雌の匂いがこびりついてしまっている。

「ほら、はじめろよ」


深夜といっても、都会の幹線道路はそれなりに明るい。
規則的に通り過ぎる街灯の白い光が、むき出しになった千早の下半身を薙いでいくたび
彼女の指先の状態を暴露していく。
狭い車内で可能な限り足を大きく開き、その中心のまだ閉じ合わさったままの花びらの外側を
そっとまさぐっていた指先。
少しづつ中心部に近づいた人差し指と薬指がそっと花肉を開くと、
小さく顔をのぞかせた狭い膣口に中指が入り込んでいく。
それが根元まで入ってしまえばあとはもう夢中だった。
指全体を出し入れする動きが早まってくる。
無意識に広げた左足をドア枠に乗せ、いまや完全にスイッチがはいった千早は、
指先で快感を追う作業に没頭しきっていて、自らの痴態も大きく張り上げる艶かしい声
にも気づいていない。
やがて高速道路の入り口が見えてきた頃、己の指で上りつめていった千早は
悲鳴のような短い喘ぎ声をあげ、果てた。




自らの愛撫で果てたまま眠り込んだ千早をそのままに、高速を走らせ目的のインターで降りる。
暗い道を記憶を頼りに辿りながら、見落としそうな小さい目印を見つけると
そこでハンドルを切り、ガードレールの切れ目からさらに細い道へと進んでいく。
雑木林に包まれた丘の連なりを縫うように進んでいくと、その先に車1台がぎりぎり転回できる
くらいの小さなスペースに突き当たった。
そこで来た方向に頭を向けて車を止めると、ライトとエンジンを消した。
先ほど通ってきた高速が眼下に見える他、あたりに人の存在をうかがわせる存在は無い。
高速道路の工事用、あるいは保守用らしい道路だろうが、落ち葉が敷き詰められた様子を
見れば、滅多に人が来る場所ではないと知れる。
つまり、野外で千早を犯してやるには打ってつけの場所ということだ。



「千早、着いたぞ」
助手席のドアをあけ、眠っている千早の頭をそっとなでてやる。
「んっ……プロデューサー?」
ライブの疲れと先ほどの余韻。目が開いても、意識はまだ夢の中でも彷徨っているのだろうか。
少しかすれた声で答えた千早は、手をひかれるままおとなしく車を降りる。
ボタンが外れはだけたままの胸元。スカートの下も先ほど脱いだままだ。
その千早の体を小さい風がさっと刷くと、火照った体を冷ましでもしたのだろう、
ようやく目覚めたらしい意識が、いまの状況を認識したらしい。

「あ、あの……プロデューサー、ここはどこですか?」
「俺たちだけの秘密の場所さ。ほら見てみな」

高速道路を見下ろせる障壁の際まで連れて行く。
コンクリートの欄干は千早の胸近くまで高さがあり、その上には金網が高くそびえている。
だから下からは見えるはずもないのだが、千早は自分のしどけない格好を思い出したらしい。

「だ、駄目です。見られてしまいます」
そう言って胸元をかき合わせながら後ずさりしようとする。
「大丈夫、見えないからおいで」
少し強引に抱き寄せると、欄干に千早を押し付け唇を重ねていく。
「んんっ…やぁ…だ、だめですから、んむっ」
侵入させた舌を絡め始めると、それだけで抵抗は力を失う。

「キ、キスだけですよ……」
「それで千早は満足できるのかな?」
くぐらせた指で秘部をまさぐってやれば、先ほどの余韻と今始めたばかりのキス、
それだけでもう熱を帯び、ぬかるんでいる。
指先で軽く柔らかい肉襞をまさぐっていると、車の流れが途切れた一瞬だけ、
くちゅくちゅ淫猥な響きが耳に届く。

これまで何度か外で抱いた、といってもそれは車の中の話である。
今みたいにキス以上の愛撫に進んだのはこれが初めてということになる。
せっかくだからこのまま、ここで最後まで。
あわよくば、千早を全裸に剥いてやろうか。

「ほら、キスだけでもうこんなになってる。千早も触ってみろよ」
「んっ…やぁ、そんなことないです。それに今度はプロデューサーがしてくれないと」
「俺がしないと、何かな?」
「意地悪なのいやです。自分でするだけじゃ、物足りないから……いつもみたいに車の中で」
「なぁ、今夜はここでやって見ようか」
「ここって、だ、駄目です。外でなんて無理です。見られたら困りますし」
「誰も来ないって」
「や、やっぱりだめ……できません。車でお願いします、プロデューサー?」
「そう。無理ならいいや。おいで千早」



あっさり撤回したのは、もちろん芝居である。
あのまま強引にしてやっても千早なら応じてくれただろうが、それでは興が薄い。
先ほど千早が示した反応は、拒否ではなく単に羞恥心の発露であるはずで、
性交に対するものでは決してない。
ライブの後に点火された炎は、もう体中を焼き尽くさなければ収まらないはずである。
だからこそ千早が一番良く燃える“羞恥心”という燃料をとことんまで煽ってやった上で
たっぷりと犯してやりたいのだ。

千早を後部座席に座らせると、その隣には座らずに運転席に戻った。
「えっ、あ、あの、プロデューサー…?」
いつもなら後部座席で始まる車内での営み。
外で交わるというのは刺激が強すぎて恥かしくても、もう何度もしている車の中でなら。
そういう安堵感と、やっと満たしてもらえるという期待感。
それをあっさり裏切ってやり、わざとらしくエンジンをかけた。
いつもなら恥かしがってなかなか自分から求めることが言えない千早が
焦った口調で身を乗り出してきた。

「プロデューサー、あの、今日は……その、しないのですか?」
「千早が嫌みたいだからやめとこう。替えの下着は後ろのバッグに入っているから」
「あの…待ってください。嫌なのではなくて、その……恥かしいというか」
「いやいや、恥かしいから嫌だってさっき拒否しただろ」

意図的に捻じ曲げた発言も、欲望に煽られた千早はそれに気づけない。

「そ、それは……ちが、違うんです」
「違うもなにも、嫌なことは無理しなくていいよ」
「そんなことありません! 外で脱ぐのが恥かしいだけで、す、するのは別に、いいかなって」
「それはえーっと、千早も外でセックスしてみたいってこと?」
「……はい。あの、服着たままではだめですか?」

あえて即答はせず、じっと千早の目を見つめる。
「じゃ、今夜のセックスはさっきのとこでする?」

ほっとした顔で頷いた千早は、俺の欲望が自分の要求にすり替えられたことがわからない。
それは今夜に限ったことではない。今まで何度も行ってきた。
初めてしゃぶらせたとき。飲ませたとき。拘束して犯してやったときも。
車の中でしたのもそうだ。最初はキスだけだったのが、舐めあい、やがて最後には繋がった。
騙すような真似をしてでもそんな風にしてきたのは。
俺が千早に望むだけではなく、千早が自分の意思で俺を望むようになって欲しかったからだ。
そうでもしなければ、千早はおとなしく俺に従うばかりなのだから。

不安も期待もあったのだろう。
俯いたまま指をモジモジとこすり合わせるのは、千早が気持ちの整理をするとき
決まってみせる可愛い仕草だ。
これが済めば返事はイエス、そう分かりきっているから焦らずにただ待つ。
やがて指の動きが止まり、顔をあげた千早が恥かしそうに俺にすがりついてくる。

「外で、し、してください。少しだけ、なら…」
「うん、でもスカートだけ脱いじゃおう。どうせ捲り上げるから一緒だろ?」

提案の形をとった強要。後戻りできない千早はただ頷くしかない。



先ほどキスを交わした欄干の傍で、俺と千早は抱き合った。
唇へキスから首筋、喉元、それから露になったままの鎖骨、胸元。
丁寧に舌を這わせながら、服で見えない部分は軽く吸って痕跡を残していく。
ブラウスのボタンはもう全て開放しきっており、まだブラに包まれたままの乳房は
わずかにのぞく麓の部分だけぞんざいに舐めるだけにしてお腹、ヘソへと舌を伸ばす。
引き締まった千早の腹筋も、力の抜けたいまはそれなりに柔らかく俺の舌を受け止めてくれる。
尖らせた舌先をヘソに挿入してやると、ようやく小さな喘ぎが千早から漏れる。
左手でしっかり千早の腰を支えながら、執拗にヘソとその周囲に舌で舐めまわしながら
そっと右手をスカートにかける。
ホックを外し、ゆっくりとジッパーをおろす。
手を外すと、スカートは足元まで落ちて、千早の下半身が露になった。

「あっ……」
その一瞬だけは手で秘部を隠そうとしたが、先に俺が顔をうずめたため仕方なく
俺の頭をきゅっと抱き寄せる。
直立に近い状態では中心まで舌が届かない。
それには頓着せず、逆にわざと舌が届く範囲だけにしていると、我慢できなくなったらしい
千早は軽く腰をおろしつつ、足を開いていく。
ここまで来てまだ焦らすのは可哀相だから千早の意図を汲んでやり、希望の場所へ舌を与えてやる。

「あぁぁっ! やぁ、だめぇ、そこ…あぁん、や、あっ……」
既に濃厚な蜜で満たされた千早の花弁。
舌で掬い取り飲み込んでも奥から湧き出す新たな蜜がすぐに満ち、俺の顔を濡らしていく。
「んぁ、そこ、やぁ、そんな強く……もっと、いっぱい…」
いつもより心なしか味も濃く、粘りけも強い千早の愛液。いや、もう本気汁というべきか。
それを存分に味わった俺は、そろそろかと思い定め腰をあげた。
上体をすこし屈ませた体勢で欄干のほうに向かせ、足を大きく開かせる。
その背後に立ち、スラックスの前を開いた俺は先走りでびしょ濡れの先端を千早の膣口にあてがうと
そのまま一気に腰を突き出してやる。

「ぁあああぁぁぁ、やぁああ、ああああぁんっ……」
悲鳴のよう大きな喘ぎを迸らせ、千早の背筋が大きく反り返る。
一旦最奥まで貫いた状態で止め、両手を伸ばし、ブラの上から乳房を握ってやる。
「やぁ、胸だめぇ、やぁ、あ、ああああっ」
指先で乳首を探り当てると、もうそれだけで感度のいい体が反応し、俺の愚息を包み込んだ
膣がきゅうきゅうと締め付けてくる。
処女を奪った頃はきつく、千早も痛がるだけだったが、何度も交わりこなれてきた今、
狭さは相変わらずでも伸縮性が増したのだろうか、実にぴったりはまる気がする。
この雌膣を犯したのは俺だけであり、俺の形をしっかり記憶し、入れればその形どおり、
くわえ込んで収めてくれているのだろうか。
そう考えれば愛しくてたまらなくなる。

腰を引いて抜きはじめると、逃がさないとでもいうようにさらにきつい締めつけがくる。
抜ける直前まで引き出してから、もう一度強く奥まで叩き込んでやる。
そのたび大きく喘ぐ千早。
腰を掴み、リズミカルな抽送をはじめながらタイミングを見計らう。

「んっ、あっ、ふぁ、ああ、あん、あぁ…」
「じゃ、そろそろ全部、脱がせてやるからな」
そういって、しっかりと金網をつかんでいる左手をまず外した。
「ぬ、ぬぐ、えっ、あ、ああ、だめぇ、やっ、やぁあ」
既にボタンを外してあるから、ブラウスを脱がせるのは簡単だった。
「ほら、半分ぬげたよ千早」
「いや、だめですう、あん、待って、脱がない、やん、やぁ、らめぇ」
「大丈夫。ブラはまだ脱がせてないから」
「う、うそ。ぷ、プロデューサー、ぬがなくていいって、あん、あっ。ひゃん、だめぇ!」


「ごめん、それ全部嘘。最初から千早を全裸にして犯したかっただけなんだ」
「いやぁ、だめ、やめて、いや、や、やぁ、あっ、ああっ……」
千早が変に抵抗しないよう、ピストンのリズムを落とさないまま
もう片方の手も金網から引き離し、袖に絡まっていたブラウスを脱がせ終わる。
「ほら、ブラウス、脱げたからね」
「やぁだぁ、だめ、プロデューサーへんたい、ああ、だめ、とっちゃだめぇ」

脱がせたシャツを金網に引っ掛けて吊るすと、いよいよ残るのはブラだけだ。
ほぼ全裸。わずかに白のシンプルなブラとパンプスだけがその身を隠すだけ。
それ以外の、露わになった白い肌を、半分程欠けた月の光が青く妖しく照らしている。
ペースをゆるやかに落としながら、後ろから覆いかぶさって千早の耳に口を寄せて囁いた。

「どうする千早。ブラとってしまったら裸になってしまうけど」
「やぁ…いやだぁ、はずかしい、いやです」
「でも、月の光で輝く千早の体、すごく綺麗なんだけどな」
「嘘……ばっかり、そ、それより、意地悪しないではやくぅ……」
「よし、わかった」
ラストスパートをかけながら、伸ばした指先で摘んだホックを開放する。
「あ、違うぅ、だめ、とっちゃだめ、やぁぁぁぁ」



最後の抵抗は、あるいは本気だったのかもしれない。
金網から手をはずし、脱げかけたブラをしっかり押さえた拍子に結合が外れた。
快感の余韻に少し体を震わせながら、向きあった千早は俺をにらみつける。

「プロデューサーの嘘つき。変態。すけべ。エロエロ魔王」
「そういう千早も可愛いぞ。もっといってくれ。できればもっときつい感じで」

胸だけしっかり隠して、陰部はまるだしの千早。
足を開いて突っ立っているものだから、こぼれた愛液が内腿を伝って流れ落ちていく。
その筋が丁度膝を通り越したあたり。
ほどなく千早は抱えこんだ腕を外すと、あっさりとブラを腕から抜いた。

「わ、わたし……変態なんかじゃなかったのに…」
ブラを握り締めた手をおれにぐいっと突き出した。

「へ、変態になったの、プロデューサーのせいですから」
不意に抱きついてきた千早を受け止めると、背伸びして俺の耳元で囁いた。


「だから、ちゃんと責任とって最後まで、してください」



助手席で体を丸め眠り込んでいる千早。
その表情は柔らかく、微笑んでいるようにすら見える。
月の光に照らされながら、もういちど抱き合ってキスを繰り返して。
それから改めて、今度はお互いが求め合うままに体を重ねた。
最後は二人同時に果て、その証はまだ千早の胎内に収められたままだ。
「プロデューサーにもらった大切なものですから」
そういって出すことを拒んだけど、分かってるさ、千早。
いずれはきっと。
大切に育てて、生んでくれるよな、俺の。
いや、俺たちの子供を。


おしまい。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます