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[SSメモ] 25 2011/04

これもスレの流れから。これを書いたのち元ネタのドラマCD購入。

  • 以下本編-


「本当にこんなもので効果があるのですか?」
言葉は疑問形でも、呆れ顔は隠そうともしない千早。
無理も無い。魔法のカチューシャなんて今時小学生でも信じないだろう。
いや、信じなくてもいいんだ。
つけさえすれば。
俺だって全く信じていなかった。先週、雪歩につけてみるまでは。

「効果はともかく我が765プロ伝統のカチューシャなんだ。粗末に扱わないでくれよ」
「伝統は尊重しますが、プロデューサーはまさか魔法なんて信じていませんよね?」
「お、おお。俺が信じるのは千早の才能と努力だけだ」
「おだてないでください。それより、そろそろレッスンを…」
「なぁ、一回でいいから付けてみてくれないか? 千早ってあんまり髪留めとかつけないから、
こういうアクセつけると新たな魅力を発見しそうなんだ」
千早が呆れながらも頷いてくれたのは、素直に従った方が手っ取り早いと思ったからに違いない。

「……わかりました。でも少し恥かしいですから鍵は閉めておいてもらえますか?」
まあ犬耳が付いてるもんな。
いや、言われるまでもない。
効果が発揮中の姿はとてもじゃないが人には見せられない。
雪歩の時に懲りているから、わざわざ着替え用のジャージまで用意してある。

ちなみに雪歩に試したあと自分でもつけてみたが、効果は現れなかった。
小鳥さん曰く「信頼関係にあるパートナーにつけてもらう」ことが必要な条件であり
その上で「そのパートナーから命令(または指示?)を与える」ことが効果発現の鍵らしい。
原理はさっぱり不明だが、命令云々のあたりは催眠術のような気がしないでもない。
ちなみに雪歩につけたとき、効果を信じていなかった俺が冗談半分で命令したのは
「女王様になーれ」だったわけだが、千早さんに何を命令してみようか。

「あ、あのプロデューサー、つけましたけど…」
「いやいや、そんな載せるだけじゃだめだって。ちょっと貸してみな」
一旦外したカチューシャを、丁寧につけなおしてやる。
位置を決めて手を離したとき、カチューシャ付属のもふもふした犬耳がぴくりと動いたように
見えたが、きっとそれは気のせいだろう。

「ほら、鏡みてみな。可愛いいぞ千早」
「か、かわいい、ですか?」
顔を真っ赤にして照れる顔も可愛いのだが。
「おお、千早って犬っぽいとこあるからワンコキャラが結構似合うのな」
「わ、わぉん!」
あれ、珍しくノリがいいじゃん。

「わんっ! わんわんっ!!」
「うわっ、ちょ、千早ぁ、こらこら、まだ何も命令、わっ、飛び掛るな」
「わんわんっ、わふぅぅぅ、わん!」
振り返った千早がじゃれつく犬のように飛び掛ってきて、不意をつかれた俺は
千早を抱き止めながら、背中から床にひっくり返ってしまった。
なんとか後頭部の打撲は免れたものの、二人分の体重を受けた背中がひどく痛んだ。

「いたたたたたた、ちょっと、千早どうしたんだよ急に」
「くぅぅぅぅん、くぅん?」
心配そうな顔を寄せてきたと思ったら。

べろん。
ペロリじゃなくてべろり。
思いっきり顔を舐められた。

「うひぃーーーー、ちょ、やめ、こそばい、こら千早、待て!」
「わぅん?」

止まった。
俺に馬乗りになったまま、千早は両手を俺の胸について、不思議そうに首をかしげている。

「千早さん?」
まさかと思いながら、そっと顔の前に手をさしだしてみる。
ぺろり。
大きく伸ばした舌で俺の手のひらを一舐めしてから、またしても嬉しそうに
「わんっ!」
と一声吼える。

そうか……俺が犬っぽいって言ったからそれが効いてしまったわけか。
いやいや、あれは指示でも命令でもなかったが、暗示ってやつか?
それにしてもここまで徹底したワンコぶりとは。
よし、そういうことなら早速試してみないとな。
まずはちゃんと俺の言葉が通じているかどうか。

「えーと、ちはわん。重いから降りて、そっちにお座り」
「ワゥッ♪」
千早は一声吠え、ひらりと起き上がると、手足を使いとことこ俺の周りを歩いてから、
俺の真正面に座って両手を床についた。
その動作も何も、犬そのものだった。

「お手!」
「ワンッ!」たしっ。
「伏せ!」
「わぅん」ふぁさっ。
「ダッシュ!」 ズサーーーーッ。
「ストップ!」 ピタッ。
「ジャンプ!」 ビョーン。
「そこでターン!」 キュキュッ。

思いつく限りの指示を、千早は的確にこなしていく。
その姿は、本当に犬そのものだった。
あるはずのない尻尾までブンブン振られているのが見えるようだ。
一通りの運動をこなして汗を浮かべはじめた千早は、俺の足元に戻るとおとなしく座り、
次の指示はまだー?とでもうように俺をじっと見上げている。

完璧じゃないか…

「よしよし、ちはわんはお利口さんだな、よしよし、よーしよし」
どこを撫でようか迷ったが、とりあえず頭を撫でてから喉元をくすぐってやると
「くぅぅ、くふぅぅぅ、ふぅん」などと目を細めてごろりと横になり腹を見せた。
人間のときから撫でると喜ぶが、こうも反応してくれると撫でがいがある。
そう思いながら、今度はお腹を撫でてやと、キュンキュンいいながら目を細めている。

こうなれば、もうあれを。

効果発動中の記憶が残らないのは雪歩で実証ずみである。

やるしかない。

いましかない。


「千早、いやちはわん、よくできたからご褒美をあげよう」
「キュゥン?」
「ほら、そのマットの上に仰向けでゴローンしなさい」
「クゥーン………」
いわれるまま横になった千早が、不思議そうに俺を見つめる。
その千早に覆いかぶさると、無造作に広げられた両手に自分の手を重ねておさえると
ゆっくりとその首筋に顔を寄せていく。
汗をかいたことで、千早の甘い体臭が、ほんのりと甘酸っぱい汗の臭いとまじりあって
俺の鼻腔をゆっくりと満たしていく。
あぁ、俺の大好きな千早の匂い。そしてその味。
それが目の前に。

我慢できなくなった俺は、そのまま顔を首筋に埋めた。
まずは思い切り息を吸い込み、その匂いを心ゆくまで堪能する。
それに満足すると、今度は舌を伸ばし、首筋に浮いた汗を丁寧に舐め取っていく。

「くぅっ、くぅぅぅん、んんっ、ふぅん」

俺の舌が触れるたび、千早の甘やかな鼻声があがり自然とテンションがあがっていく。
首筋を伝って喉元。
むき出しになっている鎖骨、肩。
わ、脇は…まだだ。美味しいところは最後に食べよう。
それはともかく、タンクトップを選んだ自分を誉めてやりたい。
えらいぞ、俺。


一通り味わい尽くすと、一旦顔を離して千早の顔を確かめる。
上気し、霞んだ瞳を俺に向け、はぁはぁと切ない溜息をもらす千早を見ると、
もう理性など放り投げてしまっていいだろう。
鍵をしめたこの部屋に邪魔者が来る心配もないわけで。

もう今日はとことんまで。
千早、千早の全身をあますところなくこの俺の舌で
確かめさえてもらうよ。
さ、ここからが本番だ。

まずは、そうだね。せっかくだから唇から始めようか。
ほら、舌を伸ばしてごらん。さっき、千早が舐めてくれただろ?
俺も今からお返しに舐めてあげる。
千早の全部を。



俺も千早も、いや犬になった千早も、もうお互い夢中だった。
恥かしがりで遠慮がちな性格が、俺の愛撫に応えるときにも現れていたのが
今日だけは違った。
俺が舐めれば、それを上回る勢いでなめ返される。
俺が吸えば、その倍の強さで吸い返される。
そして、撫で、触り、揉むたびにあげる喘ぎには一切抑制というものがなく
まさに雌の獣そのものだった。

床に押さえつけた千早に唇を重ね、突き出させた舌をしゃぶり倒したあと
そのまま汗の浮いた顔を嘗め回していく。
普段は少しの汗でも、汗臭さを気にして俺の抱擁を避ける素振りすら見せる千早が
嬉しそうな声をあげながら、もっと舐めろといわんばかりに、しがみついた腕に力が入る。

「ンッ……クゥン…ンクッ、ンハァ、ハァ、ハァ、ハゥン」
「そうかそうか、もっとして欲しいんだな?」
「クゥーン…ハゥ…」

犬化の効果は、仕草だけではなく喘ぎ声にも現れていた。
それにさっきからまるで人語を話していない。これも効果のひとつなのだろうか?
いつもは愛撫のお預けをしてやると、恥かしそうに耳元でして欲しいことを囁いてくるのだが、
今はひたすらキュンキュンと甘えた鼻声をあげながら、俺の腕を引っ張り、欲しいところに
導こうとするだけだ。

「千早、苦しそうだけどどうした? もっとしてほしいのか?」
「ワォン…ワン」
「ワンじゃわからないって」
「…キューン、クゥン、クゥゥン?」
「そうかそうか、する前に全部脱がしてほしいんだな?」
「ワフッ……ゥゥゥッ、ワオン」
首をぶんぶんと横に振っているがかまうもんか。
「よし、俺に任せておけ」
汗にまみれたタンクトップをスポブラと一緒にまくりあげ、乳房を露出させた。
「ハフゥゥ、ワフッ!」
潤んだ目で抗議するように睨む千早。
舐めれば舐めるほど、撫でれば撫でるほど喜ぶ犬の特長だけかと思っていたが
人間のときの千早の特長も、あるいは残っているのかもしれない。
最終的にはお漏らしの引き金になるくらい高感度の乳房、乳首。
それなのに千早は、俺の手や唇が胸に迫るだけで抵抗の素振りをみせるのだから。

「あれ、おっぱいは嫌だったかな? でも抵抗しても無駄だよ千早」
顔を寄せ、硬く勃起している乳首を舌で軽く弾いてやってから、大きく開いた口で
乳房を頬ばると、無意識にその柔肉に歯を立ててかぶりついていた。
千早の体が大きくはね、のけぞる。

「ヒィゥッ、ルゥゥゥゥゥ、ウァゥゥゥゥゥ」

まるで唸るように喉を鳴らし反応する千早の姿が俺の衝動に拍車をかける。

「うまいな、千早のおっぱいは。このまま全部喰べてやりたい」

まるで心の奥底から湧き上がるかのような、原始的な本能なのか。
これじゃあまるで俺も獣だ、そんなことを頭の片隅で思いながらも口は止まらない。
歯型が残るほど力を入れ、口の中で千早のおっぱいを咀嚼し続ける。
右の胸。左の乳首。
舌で転がし、歯形をくっきりとつけ、唇で嬲り、味わい続ける。
千早も俺の乱暴な愛撫に抗議するどころか、雌獣の喘ぎで応えながら、
スパッツに包まれた下半身を俺の体に擦り付けはじめた。


俺の方もそろそろ限界は近い。
シャツを脱ぎ捨て、蹴り飛ばすようにズボンを下ろして、それを開放する。
ガチガチに勃起した剛直、先端からだらだら先走りを垂れ流すそれを千早の前にそびえさせた。

「ワフッ、ワゥゥン!!」

一声あげた雌は、体を起こすと嬉しそうに頬ずりしてから、大きく開いた口から伸ばした舌、
それでべろりと舐めあげ、もう一度ワゥン!と吠えた。

「いいぞ千早。お前もたっぷりと食べたいんだろ?」
「ウゥゥゥゥ、ワン!!」

いつもなら、つつましく先端にキスしてからおずおずと唇で包み込んでいく千早のフェラだが
今日は伸ばし舌で先端から睾丸まで、涎を塗りこみマーキングでもするかのように舐め回していく。
そして、これも普段なら、ある程度愛撫をしたあと、上目遣いで<もういいですか?>と
言いたげな目を向けてくるのだが、今日はわき目も振らずただひたすらに舐め続けている。
それ自体が独立した生き物のように、しなやかに絡みついてくる舌も気持ちはいいが
根元まで咥えさせるバキュームが好みの俺にとって、これはある意味……

そのとき。

髪を振り乱しながら一心に舐め続ける千早が、ふと口を離すと顔をあげる。
手にしっかりとそれを握り締めたまま、俺を見た。
いや、笑ったのか?
それは見慣れた、含羞のある微笑などではなく。
そう、獲物を前にした肉食獣の舌なめずり、とでもいうべきか。
千早は何度か視線を往復させて、首を傾げてみせる。
最初、それを千早の悪戯っぽい仕草かと思っていたが、ふとある推察に思い至った。
いや、それでもいい。
俺は千早にうなずいてみせた。

「ワォーーーーン!」

一際大きく吼えた千早が次に取った行動は、まさに俺の予想した通りだった。
限界まで開いた口で、丸齧りでもするように俺のモノを根元までくわえ込んだ。
そのままグルルルルルル…と低いうなり声をあげ、俺の様子を伺いながら。
ズブリ。
竿の中ほど辺り、千早の犬歯がゆっくりと食い込んできた。
だがあまり痛みは感じなかった。
恐らく獲物を喰い千切るのではなく、口の中で弄ぶような感覚だったのだろうか、
何度も何度も千早の甘噛みを受けていると、急激な高まりを自覚する。
陰茎に受ける千早の歯の圧力。
眼下でゆれる千早の頭。そして時折見えるその横顔、口元。

あぁ、いま俺は千早に喰われている………
先ほど俺が千早の乳房をそうしたように。
だから千早もこんな風にしてくれているのか。
俺の気持ちを裏付けるように、食い続ける千早と目が逢うと、にこりと微笑をくれる。
ああ、ありがとう千早。
そう、もっといっぱい。おなかいっぱいになるまで食べてくれ。

次の瞬間、千早の口内にたっぷりぶちまけていた。

喉奥で暴発を感じた千早は、唇をすぼめ、脈打つ俺のものをしっかりと締め付け支える。
やがて放出が終わると、口内に貯めた白濁を喉を鳴らしながら飲み下し
唇を舌でぺろりとなめてから、もう一度俺の股間に顔を埋めた。
先ほどとは違い、やさしい舌使いで丁寧に残滓を舐め取ってくれているらしい。

恐らくいつもの倍は出ただろう、そんな放出後の虚無を感じつつ
そのままマットに倒れこんだ。



「クゥン…キューン、フンフン…ワフッ、ワン!」
「千早…ああ、そうか。まだ途中だったな」
意識が途切れていたのは一瞬か、それとももっと長い時間だっただろうか。
目を開けた俺の前で、体を丸めた千早がじっと俺を覗き込んでいる。
そして時折、舌が頬を、あごを撫でていく。

「そうだったな、今度は千早を気持ちよくしてあげないと」
「ワン!ワンワン!ワオン!」
「ああ大丈夫。ほら、どうやってやるんだっけ、ちはわんは」
横たえた体がしなるように伸び上がり、四つんばいの体勢を取る。
もちろん俺にその部分を見せ付けるよう、向こう向きになって。
まだ十分な愛撫をしていないにもかかわらず、ソコはもう真っ赤に充血して開き始めている。

「すぐに欲しいんだろ?」

それは質問ではなく、確認だった。
なにより千早と繋がりたいのは俺なのだ。
この魅力的な雌犬と交尾して、たっぷりとその胎内に注ぎ込んでやりたい。
考えられるのはそれだけだった。
だから俺は千早がスパッツとショーツも脱ぎ捨てていたことも
タンクトップもブラも脱ぎ去っていたことも
そして、犬耳がついたあのカチューシャをとっくに取り去っていたことも
全く気づいていなかった。

まるで催促するかのように尻を、そして俺にしか見えないふさふさとした尻尾を
振る千早の後ろに膝を付くと、尻を抱えるように抱いて、ゆっくり中に押し込んでいった。

「ワゥッ、ワォン! クゥーーーン…」
「ああ、千早。なかが熱い、すごく熱くて……気持ちいい」
「あぁ、わ、私もです。もっと、いっぱい、あぁ、もっと」
「こうか、ほら」
「あっ、はぁ、そこ、すご…ぷ、プロデューサー、いっぱい、してください」
「千早、ちはやぁ、ち、はやぁぁぁぁぁぁぁ」



「いつから千早に戻っていた?」
「ふぇっ? ず、ずっとワンコでしたから分かりません♪」
「なあ、頼むから教えてくれよ」
「知りません、本当に。ふふっ、ふふふふ」
「…………」
「プロデューサー、私の願い聞いてくれるのでしたら、教えてあげられるかも」
「お願いか。いいぞ、何でもいってくれ」



そんなわけで、俺は千早の希望を叶えるべく、東京中を回って探しものの日々である。
すぐに見つかったのは首輪とリードだけ。
綺麗でふさふさした尻尾、犬の手と足。できるだけ本物そっくりなもの。
なかなか満足いくものを見つけられていない。


<私を完全な犬にしてください。それからもう一度……>


ちはわんの希望を叶えてやれるのは、一体いつになることやら…




おしまい。

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