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[SS_memo] 
キャラスレにあった千早の脳内会議SSがツボで真似してみたかった。
真面目な千早とエッチでお茶目な千早が繰り広げる脳内会議の結末は?

□;どちらかというと千早の理性的な部分。
■;どちらかというと千早の本能的な部分。


Sここから


プロデューサーのお部屋でオフを過ごす約束をして朝からお伺いしたのに
急病で入院した美希Pの代役としてプロデューサーが狩り出されてしまい
まだお邪魔するのは2回目のこの家で、一人お留守番することになってしまった。

この前初めてお泊りした夜、寝る前にプロデューサーがしてくれたキス(ほっぺだけど)
緊張のせいでよく覚えていないから、今日もう一度って思ったけどすっかり肩透かしね。
でも夕食には戻ってくるそうだから。それまでの時間どうやって過ごそうかしら。
せっかくのチャンス、今日はプロデューサーのお部屋を観察するというのは?
け、決して変な意味ではなくて、一人暮らしの男性の部屋というのが興味深いだけなのだから。

そうだ、お片づけ。それにお掃除とお洗濯するというのはどうかしら。
綺麗に片付けたお部屋で、プロデューサーの好きな料理を作って待っていれば
疲れてきて帰ってきたプロデューサーも喜ぶはずよ、きっと。
<千早は歌だけじゃなくて、家事も上手にできるんだな、見直しちゃったよ!>
なんてことを言われるかもしれない。 それから、
<がんばった人にはご褒美あげなきゃいけないね>
オーデ合格の時もそうなのだから、間違いない、こうなる。そして……
<ご褒美、なにがいい?>
あ、あの……いつもの、してください。
でも、それだと頭をナデナデになるわ。それはそれでいいのだけれど。
そうよ、この前の続きしてください、っていうのはどうかしら?
今日もお泊り前提なわけだから(寝るのは前と同じで別々の部屋かもだけど)
プロデューサーも2人の関係をもっと進めるおつもりだって考えるのが自然じゃない?
だったらこの前のほっぺから次の段階に進んで……その、く、く、唇とか……

□ちょっと待って。そういったキスにはまだ早過ぎる。告白すらまだされてないわよ?
■言われてみるとそうかもね。唇というのは早まったかしら。
□そもそも家事をしただけでその展開はあり得ないし、ちょっとがっつきすぎでは?
■そうかしら? 可能性が低いとはいえ、決してゼロでもないと思うのだけど。
□だから順序を考えなさい。そのあと食事も団欒もあるのよ? それからでも遅くはない。
■そ、そうね。そこでキスしてしまうとその後が続かない。それなら何をしてもらえばいい?
□ハグよ!
■ハグ? ハグ!そうか、その手があったわね。ハグだわ、ハグ!!!
□ええ。気軽にしてもらえる一方、しっかりと抱き締められる満足感。どう、このアイデア?
■いいわね。それに距離感すら縮めることも可能、凄いわハグ。   で、キスはその後?
□落ち着きなさいって。そこまでいけばもう時間の問題だから。まずは夕食よ。
■いただきますのキス? それともご馳走様のキス?
□どっちでもないから。まずは落ち着いて掃除と洗濯、でしょ?

そんなわけで、早速家事に取り掛かることにした。
元々家事は得意というわけはないが、悠長なことを言っている場合ではなくなった。
ご褒美のハグをしてもらうためには、家事の実力と成果をプロデューサーに見せなければいけない。
そうでもなければ、望みなど叶うはずもない。
居場所がなければ作ればいい、そうプロデューサーは私にいってくれた。
なら、望みがあるなら勝ち取ればいい、そうですよね、プロデューサー?
幸いプロデューサーが帰宅する夕方まで、時間はたっぷりある。
午前中に掃除洗濯お片づけ、午後に夕食の準備。大丈夫よ千早。わたしはやればできる子だから。

寝室に散らばったパジャマやタオルをかき集めて、洗濯機に放り込む。
枕カバーにシーツも長い間洗った様子がないようだし。うん、これもお洗濯ね。
枕の下にあったこの小さい包みは何かしら?丸くて柔らかいリングみたいなものが入っているけど。
いいえ、詮索は後回し。ハグのためには遊んでいる暇なんてないのだから。
お天気もいいしお布団も干しておこう。ほら、ちょっとカビくさい感じだし。
で、布団の下から出てきたこの本は。


■これは、その……いわゆる…エッチな本…よね? 一応中身を確認したほうが?
□待って。そんな暇はないわ
■でも……少し気にならない?
□ならないといえば嘘になる。けど、ハグと引き換えにはできないわ。 
■そう……ね。今すべきは家事。あとで時間が余れば……ちょっとだけ?
□プロデューサーも若くて健康な男性。こういうものがあって当たり前。無いほうが不自然だわ。
■わかった、あなたの言うとおりね。確認はあとでするわ。
□ベッドの下にあったこの衣装ケースもスルーだからね。
■きゃっ、これって、AV……?
□いちいち言わなくてもいいわ。はやく掃除機をかけるのよ。
■なんだか、少し納得いかない気がしてきたのだけど……
□こんなことでモチベーション下げてはだめ。プロデューサーだって聖人君子じゃないのだから
■例えが極端すぎると思うわ、それ。
□そんなのわかってるわよ、でも考えてもしょうがないのだから。
■本棚にあった、この丸い筒は何かしら? TENGAって書いてあるけど。
□知らない。気になるなら音無さんにでも聞いたら?
■あとでそうする。今度はローション? どうして洗面所じゃなくて本棚なのかしら。
□だから知らないわよ、そんなの……
■プロデューサー、風邪でも引いたのかしら。ごみ箱の中、ティッシュでいっぱいよ
□溜まってるだけなんでしょう、あの人仕事以外は案外とズボラなとこあるから。
■そ、そうなのかな。それより、さっきからテンション下がってない?


混沌に満ちた寝室の片付けで、体力と気力をかなり消耗したような気がする。
ともかく寝室をなんとか終わらせ、2回に分けた洗濯物を干し終わるともうお昼前だった。
プロデューサーと食べる予定だったお蕎麦を茹でて食べ終わると、早起きだったせいか眠くなってきた。
どうせあとは夕食の準備だけなんだからと言い訳してお昼寝することにした。
ハグ……ああ、そういえばハグか。
うん、眠いし……ま、してくれたらそれはそれでラッキーなんじゃないかしら。
あっと、寝る前にプロデューサーに夕食のリクエスト聞いておかなくちゃ。
それと寝室で見つけた謎のアイテムの画像を音無さんにメールして……ふぁあ、眠い……zzzz

携帯のアラームで目がさめる。うん、やっぱりお昼寝して正解。気分も頭もすっきりしたわ。
あ、ちゃんと返事のメールも届いているわね。
洗濯ものを取り込んで、珈琲でも飲みながらゆっくりと確認することにしましょうか。


from:音無さん
件名:きゃあ!
本文:千早ちゃんてば大胆!嫉妬しちゃうわ。きちんと避妊するのは感心だけど
TENGAは特殊すぎるプレーだと思うの、お姉さんとしては。
止めはしないけどともかくがんばってね!


□………………なに、このやっちゃった感。
■そうね、同感だわ。どうやらあのアイテム、エッチなものだったみたいね。
□そのようね。小さいほうが避妊のためのもの。いわゆる“コンドーム”というもの
■もうひとつは何かわからないけど特殊なものみたいね。開けてみる? 
□やめといたら、馬鹿馬鹿しい。それより音無さんにばれてしまった件について。
■考えたくもないわ。それより避妊具があるのって、つまりは、その、そういうことなのかしら?
□それ以外に何が考えられるの?
■今日の為かどうかはまだわからないわ。いつか来るべき日のためになのかもしれないし。
□あるいは、私以外の誰かに使うためとか? とんだ聖人君子だね、あははは、おかしい
■どうしちゃったの? さっきからキャラ変わっているし、悲観的になってるわよ
□これが変わらずにいられるかしら。エッチなアイテム、エッチな本、エッチなDVDの数々
■それはそうだけど、だからといってプロデューサーを責めるのは筋違いじゃないかしら。
□違わないわよ。危ないところだったわ、気づかなければ今夜どういう目にあっていたか。
■ねぇ、プロデューサーがどういう人か一番よくしっているのは私のはずよ。
□ならそのすべてを知っていたって言い切れる?できないでしょ。証拠もほら、そのとおり。
■そ、そうなのかな……そういわれると自信がなくなってきたような……でもちょっと待ってよ。
□だから何?
■私だってこの前のキス以来、そういうつもりはあったはずよ。今日がその日とはいわないけど
□ま、どうでもいいですけど。


混乱してしまって結論がでないし、どうしたらいいかもわからない。
でも……勝手に部屋を片付けて、勝手に持ち物を見つけて勝手に騒ぐのって、……おかしい。
そう考えると、少し冷静になったほうがいいのだと思うわけで。
ほら、そういうのはともかく、お仕事を終えて帰ってくるプロデューサーを
私の手料理でおもてなしするってきめたのだから。
ハグとかそんなのは関係なくてもいいから。
さて、プロデューサーはどんな料理のリクエストをしてきたのかしら……

From:プロデューサー
件名:夕食のリクエスト
本文:留守番させてごめんな。千早の手料理なら何でも嬉しいけど茸と貝は苦手だから
それ以外でよろしく。美希がやる気満々で仕事も順調、予定通り夕食には帰れそう。
素直な子っていいな!


□あははははははっ、みた、ねえ見た、このメール。素直な子っていいなだってwww
■それ、美希のことでしょ。この前の件以来すごく頑張ってるから。
□おぉ?そうくる? そりゃそうよね、確かに美希、素直になったし。でもこのメール誰宛?
■誰って、わたし……に決まってるじゃない。
□でしょ、でしょ。わざわざ私宛に、“美希ハ素直デイイナ”だよ。まだ意味わからない?
■なによ、意味って。
□それはね、素直な美希と違って千早はひねくれてるっていってるのよwwww
■ハァ?なによそれ。そ、そんなわけないわ。そういう取り方だからひねくれてるっていわれるのよ
□ほら認めた! 千早、今自分で認めた! ひねくれてるって認めた!
■…………ちょっとまってよ、千早。
□なに、千早。
■仕事なのはしょうがない、それは認める。美希のためというのも認める。後輩がBランク昇格を
 かけて頑張っているのよ。でも、でもだよ、この言い方はないわ。うん、ない。こんなの認めない!
□ちょ、立場逆転……つか、私たち意見一致したよ、今……
■そのようね。ではそろそろ夕食のお買い物に行かなければならないわよ
□え、まだ作る気でいるの?
■ふふっ、だってわざわざメールに食べたいもの、書いて寄越していただいてるのよ?
□……や、やっちゃいます? そこまでやっちゃいます?
■別に命まで取ろうっていってないわ。少しは私の気持ちを汲んでほしいとささやかに抗議するだけ。
□そうだけど、さすがにプロデューサー、気の毒じゃない?
■ぬるいことしても通じないし、反省にならないでしょ? さ、いくわよ。



腕によりをかけて作った夕食が出来上がった直後、タイミングよくプロデューサーが帰宅した。
「お帰りなさい、プロデューサー。今日一日のお仕事お疲れ様でした」
「ああ、ただいま千早。おっ、部屋片付けてくれて。それになんかいい匂いだね」
「出来立てです。すぐ召し上がりますか?」
「うん、お腹もすいたし、早速いただくとしようかって……なに、なんでこれがここに?」
「それはTENGAとコンドームですね。お片づけの途中で出てきたものです」
「いや、あの……?」
「用途がわからず、音無さんにメールで問い合わせしていまいました。申し訳ありません」
「あ……ああああ……?」
「それよりご飯が冷めてしまいます。はやく召し上がれ?」
「あ、あの……今日の献立のことだけど……どうして? 俺、何か悪いことした?」
「さあ、知りません。いい大人が好き嫌い、みっともないと思いますけど」
「うっ……うううっ、い、いただき……ます。ありがたくいただかせていただきます」


□全部食べきったわね。やればできるじゃない
■でもあんな涙目のプロデューサー、初めて見たわ。本当にイヤだったのかしら。
□それよりハグはよかったの? あの流れなら確実にいけていたと思うのだけど。
■それどころではないわ。反省してもらうのが先。
□食べ終わったらまっさきにお風呂にいっちゃったね。なんか泣き声聞こえない?
■自分の愚かさを悔いているのでは? ともかく上がったら話し合いすればいいのだし。
□ねえねえ、黙って寝室に閉じこもっちゃったけど……どうするの?
■ひ、ひとごとみたいにいわないで。ちょっと声かけてみるから。


「プロデューサー、入りますよ」
「入ってくるな。もう寝る」
「あ、あの……プロデューサー……?」
「なんだか知らないけど、この仕打ちは酷すぎるぞ千早。全然洒落になっていない」
「え、あっ、ですから……お話を」
「俺の話を聞こうとせず、自分の話は聞けって? ふ・ざ・け・る・な」
「いや、違うのです……あの、えと……」
「毛布出しておくから、今日はソファで寝てくれ、じゃあお休み」
「お、お願いですから、少しでいいから、聞いていただけませんか」
「知るか!明日にしろ」
「あぅぅぅっ……」


□さて、とりあえず反省会しておきましょうか?
■ねぇ……おかしいよぉ、なんでこうなってるの……プロデューサー凄く怒ってる……
□し、しらないわよ……反省させるっていったのあんたでしょ、千早
■だってぇ……あなただって乗ったじゃない……
□いやいやいや、一応は気の毒じゃないかっていったでしょ?
■今更そんなこといってもしょうがないじゃない。うわぁぁぁぁぁぁぁぁん
□泣かないでよ……こっちまで泣けてくるじゃない、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁん
■ねぇ、謝ろう。プロデューサーにごめんなさいしよう びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん


「あ、あのぉ……プロデューサー……聞いてください」
「…………」
「かくかくしかじか……というわけで……その、それは私の思い違いでした」
「…………」
「それに勝手にプロデューサーのものを触って……全部私が悪くて……」
「…………(プッ)」
「今日のことは謝ります。ちゃんと反省します。ですから、一言だけでいいですから」
「…………(ウクッ)」
「許すっていってください、お願いします。このとおりです」
「……ダメ」
「えっ……そ、そんなぁ……ヒグッ、アグッ、グスッ」
「ああ、それとこの前のあれ、もう返してもらうことにした」
「グスッ、あ、あれって……返すって」
「この前千早にキスしたろ? あれもう返してもらうから。ほらこっちこい」
「あっ、やっ、ちょっと、プロデューサー?  

   んっ……んんんん……//////」
   
「ごめん千早。メールの表現、ちょっと軽率だったけど変にとられるのは心外だよ」
「そ、そんなことありません……」
「そう? じゃ千早が怒ったのは……各種アイテムの方?」
「そ、それは……少しは、そのぉ……」
「わかった。本もDVDもみんな処分する。TENGA君もな」
「あのぉ……TENGAって?」
「千早は知らなくていい。てか、記憶から抹消しておいてください」
「じゃ、じゃあ……コ、コ……」
「使ってみようか?」
「ふぇっ!?」
「ばか、冗談だよ」
「……////」
「でも、いつか……千早とって俺、真剣に考えてるからな?」
「……ほ、本当ですか?」
「じょ、冗談でこんなこといえるか! なんなら、アレ無しでもいいんだぞ?」
「……くすっ。無しだと……できちゃいますよ?」
「おお、望むところさ。うわっはっはっは」
「プッ、ふふふふっ。なら……私も本気にしちゃいますよ?」
「ああ、そうしてくれ」
「あの……プロデューサー、今日はもうこのまま寝てしまうのですか?」
「んー……ちゃんと千早も謝ってくれたし、いやそのまえに」
「……なんでしょう?」
「部屋の片付け、掃除、洗濯、それに布団も干してくれたんだし」
「は、はいっ」
「頑張ってくれた人にはご褒美、あげないといけないもんな」
「はいっ!」
「というわけで。何が欲しいかいってごらん、千早」
「もう……もらいました……」
「あれ?そうだっけ?」
「あ、じゃあもうひとついいですか?」
「いいよ、いってみな」


「で、では……そのぉ、ハグ、してください!」



おしまい

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