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[SSメモ] 064 2011/08/21〜 27-428

途中百合描写があります。

  • 以下本編-

準備が出来たことを告げるため控え室に入ると、千早は膝の上で握り締めた
水着をじっと見つめていた。
今日最初に着る予定の、千早が選んだスポーティなワンピース。

「どうした千早、まだ着替えてなかったか。気分が乗らないか?」
「あ、いえ。別にそう言うわけでは……」
「嫌なら中止にしても怒らないぞ」
「怒らない代りに私が嫌がることするのでは?」
「そんな意地悪なことはしないよ」
「では私がして欲しいことをしてくれない、ですか?」
「そんなことしたら一番困るのは俺なんだけど。たとえば…」
腰を屈めると、意図を気取られる前に素早く唇を捕らえたのだが、
千早は逃げようとはせず、おとなしく俺のキスを受けとめている。
ただし目を閉じず、じっと俺を見つめたままだ。

ただ唇を重ねただけの短く軽いキスでも効果はあった。
無表情を装ったつもりの瞳が濡れたように光り始めたのが分かる。
「わ、私は別に困りません。けどプロデューサーを困らせる積もりはありませんから」
「その気になってくれたかな」
「……まあ、10%くらいは」
「最初の水着はせめて30%欲しいのだが」
そういうと、立ち上がった千早の背中に手を回す。
「プロデューサーが単にキ、キス…したいだけなのでは?」
「千早はキスきらいだったっけ?」
返事も聞かず引き寄せると、さっきスよりも強く唇を押し付ける。
「んっ……んぁっ……んんん!」

柔らかい唇がためらいながらも、俺が貪る動きに追従しはじめたので
OKなのだろうと舌を伸ばした瞬間。
千早は俺の胸を押しのけるようにして抱擁から逃れ出る。

「続きは撮影が終わるまでお預けです。着替えるから出て行ってください」
「大丈夫、見ないから」
「信用できません。見ない代わりにまたキスしたり、触ったり……それからもっと
他のこともするつもりでしょ?」
そう言いながらも千早は水着を椅子の背もたれにかけると、ボタンを外し始める。

「参りました。仕事中は不埒なことは一切しませんから」
「無理やりキスしたり、厚かましく舌を入れようとしたりはしないと?」
俺は両手をあげて降参のポーズを作ると、背中を向け姿見越しに彼女を見つめる。
下着姿でアカンベーをして見せる千早にウインクを返すと目を閉じた。
ブラのホックが外れる音。小さな衣擦れ。
「なあ、今俺が目を開けたらどうする?」
「どうって、何を今更。別に怒って帰ったりしませんのでお好きなように」
「まあ、…いや、やめとこう。俺の集中力がやばい」
「いいのですか……ふふっ、今なら何も隠すものありませんけど?」

恐らく千早はどこも隠さず真っすぐこっちを向いているだろうが、寝室や風呂場で
見慣れたその体が、今この状況では全く違って見えることもまた事実。
大事な仕事中、自分のブレーキに自信が持てない以上は自重するしかない。

そんなことを考えている間に、千早はさっさと着替えをすませたらしい。
「プロデューサー、着替え終わりました、チェックお願いしていいですか?」
目を開けると、すぐ目の前に千早の笑顔があった。
気がついたらまた抱きしめてしまっている。

「プロデューサー、キス以上のことはダメですから」
「キスならいいのか」
「は、激しいのはダメです。していいのは私が撮影を頑張れるようなキスだけ」
「わかってる。それよりチェックはお姉さん方がやってくれるんだろ?」
「プロデューサーじゃないといやです」
「しょうがないな」

鮮やかなブルーの水着の、光沢のある生地のぬめったような質感が、
いつかローションまみれにしてやった時のことを思い起こさせてくれる。
さっき自重しようと思ったばかりなのにな。
背中のストラップが捩れていたのを直してやりながら、左右のバランスを
整えながら下に下がっていく。

「プロデューサー、下……大丈夫ですか?」
壁にもたれた千早の前にしゃがむと、顔を近づける。
ないだろうと思ったものがそこにあった。
僅かに顔を覗かせたそれを、指先で持ち上げた水着の奥に押し戻す。
しゃがんだまま見上げかけた俺の頭が千早の手で掴まれる。
「ちょっと、千早まってくれ。今触ったのはノーカンだろ?」
だが千早はそれには答えず、腕に力を込める。
「キ、キスまではいいって言いました……」

ろくに生え揃わない陰毛が出ているのが怪しいと思ったが
要するにそういうことか。
目の前には、水着越しの柔らかい丘と谷間がその形状を浮かびあがらせている。
肉付きの薄い華奢な体のくせに、そこだけは女であることを主張するふっくら
柔らかい千早の媚肉。
シャワーを浴びたりはしていないから、汗ばんだ肌から立ち上る甘酸っぱい体臭と
目の前から漂う微かな雌の匂いが俺の鼻腔に忍び込む。
俺は目測で検討をつけると、水着の上から秘唇にそっと唇を重ねてから
わざと固く尖らせた舌先で千早の真珠を軽く突付いてやる。



そんな調子で始まったスタジオでの撮影は順調そのものだった。
今回撮影を任せたのは、初めての水着写真集の時に世話になった女性カメラマンである。
千早の心理的な抵抗もないし、何より息もぴったりと合う。
今の千早なら男のカメラマンでも気にしないだろうが、今回の写真集の目的、つまり
千早の中にある大人の女を映し出す、それを考えればたとえスタッフでも俺以外の男
にその現場を見せたくはなかった。

千早がメークと髪を直してもらっている合間にカメラマンが近づいてくる。
「千早ちゃん、すごく乗ってますけど、何かいいことでもあったのかしら?」
「ライブが近いから、テンション上がってるんでしょ」
「最初の水着写真集の苦労が嘘みたいね」
「ちーちゃんも、あー見えても少しは大人になりましたから」
「ふふーん、千早ちゃんてば大人の階段のぼっちゃったのかな?」
「まさか。大人の事情も分かるって方の意味ですよ」
「あらそうかしら? プロデューサーさんが知らないだけとか」
「心臓に悪い冗談やめてくださいよ」
「ごめんごめん。でも千早ちゃんなら浮気の心配ないですよ。ほら」
彼女はそういうとカメラを構え、スタジオの隅からこっちを見つめる千早を狙って
何回かシャッターを切った。
俺の投げキッスに一瞬嬉しそうな顔をしてから、慌ててそっぽを向く千早。



「プロデューサーは、私が女らしいって思いますか?」

休憩時間、控え室に戻ってすぐ千早が投げかけた質問には応えず、
俺は冷蔵庫を開けて飲み物を漁る。

「ほれ、千早も飲め。照明が暑かっただろ」
「プロデューサー、どうなのですか」
「今年の春休みくらいから、急に女っぽくなったと思うけど?」
正確にいえば半年ほど前、千早の誕生日の夜からである。
「……? 春休みって……!!」
千早もそのときのことを思い出したのか、真っ赤な顔を俯ける。

「なんで急にそんなこと聞くのかな。撮影の時なんか言われた?」
「べ、別にそういう訳では……ただその、やはり写真集の水着なので、
少しは女らしい方がいいのかと思って……」
「心配するな、千早もちゃんと成長してるんだから。それとも
ちょっとだけ背伸びしてみるか?」
ソファーに座った千早に密着するよう、隣に腰を下ろした。
「今回の写真集では大人っぽい千早をアピールしたいと思ってるんだ」
「でも……いまの私では、女らしさが足りていない……とか」
「足りないのじゃなくて、出し切れていないだけだよ、千早は」
「そうなのでしょうか……自信ありません」

肩を抱き寄せると、もう片方の手で顎をあげさせ唇を重ねる。
「んっ!? んんっ……」
「ほら、軽くキスしただけで女っぽい声になったろ」
「だ、だって……キ、キスは好き…ですし」
「じゃあもっといっぱいキス、しとこう」
もう一度唇を重ねながら、こんどは手を伸ばして水着の肩を半分下ろした。
驚いて目を開けた千早だったが、俺が見つめ返すと何も言わずに目を閉じた。
伸ばした舌はいきなり侵入させず、唇をなぞるだけに止める。
そのうち焦れてきたらしい千早が、唇を開いて舌を覗かせたのを
そっと絡めてやりながら、ゆっくりと水着を肩からはずしてゆく。

「んっ、やぁ……んむっ、んはぁ……プロデューサー、だめ……」
「着替えの準備をしているだけだから。それにキスはOKの約束だろ」
「ずるいです……そういうのって……」
「ずるくない、それよりほら、キス止まってるよ?」
そういって今度は千早の方からキスをさせながら、両肩を外した水着を
ずらしながら脱がせていく。
「やっ、胸…触っちゃだめ、あぁっ、うそつき」
「こっちは着替えっていっただろ?」
「でも、プロデューサーの手つき、やらしいもん……」

水着を臍のあたりまでずらしてしまえばもうこっちのものだった。
ぴちゃぴちゃと水音を立てながら夢中で唇を貪る千早をそっと押し戻すと
俺は身を屈めて剥き出しにした乳房に顔を近づけて。
そのまま乳首を咥えてやった。

「ひゃん! だ、だめぇ、キスだけなのに……あ、やぁぁっ」
「胸にキスしただけだろ。それにほら、千早だってこんなに乳首固くして」
水着を脱がせるときに気付いていた。
薄紅色の小ぶりの乳首が、生意気にもぷっくりと勃起していたことに。
俺は左右の乳首を交互に咥え、しゃぶりながら時折強く吸ってやる。
そうすることがより大きく膨らむ効果があるかどうか分からないが。



休憩時間の半分以上をキスとペッティングに費やしてしまったせいで
次の撮影に向けてろくに打ち合わせる時間はなかったが、必要な指示は
既に千早の体にインプットできたはずだから問題はないはずだ。

2着目の水着はセパレートのおとなしいデザインで、パレオがついている。
それでも愛撫を途中で止めて着替えさせた成果はとんでもなかった。
俺の唾液にまみれた乳房をぬぐおうともせずつけたブラは、固く尖った
ままの乳首がくっきり浮き出しているし、パレオに隠れている部分は
前の水着を脱がせた時点で何本もの糸をひくほど濡れそぼっていたため
何度も拭い、その上で薄手の生理用品をあてがうことでなんとか染みが
広がるのを防いでいる始末である。

時間が来て、スタジオから内線電話で連絡が来てもまだ千早は
俺から離れようとしなかった。
撮影用の水着に着替えたあとでは、あまり大胆なことはできない。

「千早、ひょっとして欲しくなったのか?」
「……分かってるくせに……プロデューサー、やっぱりずるい」
「じゃ、この水着の撮影が上手くいったら、次の休憩時間には
もっともっといっぱいキスするから」
「約束、ですよ」
「もちろん。その変わりこの撮影の時にさっきしたキスのこと
全部思い出しながらするんだぞ」
そういってスタジオに送っていったわけである。

カメラのレンズに向けるべき視線を、つい俺に向けてしまうことで何度も注意
されながら、それでも千早の変貌ぶりに驚くカメラマンの指示を完璧にこなし、
2本目の撮影を驚くべき集中力で乗り切った。
控え室に戻ったとき、普段なら滅多に疲れをみせない千早がぐったりと
ソファーにもたれて荒い呼吸をしていたのも珍しいことだった。

残る撮影はあと1着。
一番露出が大きく扇情的なデザインにするべく3着目の水着は
この時点でまだ数点の候補の中から決めきれていなかった。


◇カメラマン♀視点による百合展開パート。


千早ちゃんが2着目の水着で望んだ次の撮影。
スタジオに戻ってきた彼女の様子を見て大体の事情は察することができたけど、
まだ幼いと思っていたあの子が見せる危うげな女の表情は少なからず驚きだった。
ポーズを指示されると、あの子は考えるそぶりでこっそり視線をプロデューサーさん
の方に走らせ、同時にほんのりと赤く頬を染める。
そしてレンズに向き直ったときにはもう女そのものの表情となっているから
あとはシャッターを押し続けるだけだった。
だけどアシにカメラを渡し次の構図を考えている間、千早ちゃんはもう表情を緩ませ
今度はぼんやりとプロデューサーさんに視線を送っている。

「千早ちゃん、またよそ見!!」
「あっ、すみません……」
「今日は集中したり途切れたり忙しいのね……表情はいいの出せてるけど」
確かに今日は波が激しいけど、そのてっぺんを押さえることができたらそれが
ベストショットだという自信はあった。
だからポーズを指定するというより、最初のポーズだけ指定してあとはあの子が動く
ままを追いかけてシャッターを切るだけで撮影が進んでいったのだけど
それが余りにも順調すぎて、ふと最初の水着撮影のことを思い出していた。
今まで数え切れない女の子を写してきたけど、カメラを睨み付けたアイドルは
後にも先にも千早ちゃんだけだし、羽織ったパーカーを脱ぎ捨てて水着姿になるまで
にかかった時間の記録は今でも破られていない。
そして彼女の肢体をファインダー越しに見たときの衝撃。
そんなことを考えていると、ふとからかって見たくなっていた。

「プロデューサーさんのこと、そんなに気になる?」
「えっ…そ、そんなことありません!」
「そう?千早ちゃんさっきからずっと見てるのバレバレよ」
「あっ……あのぉ……それは、その」
「プロデューサーさんの指示を守るのは大事だけど、少しはあなたの個性も出して
欲しいのよね、カメラマンとしては。というわけでここからは二人で撮ろうか」

その宣言どおりにすべく、アシスタントに指示してメイクと髪を直させると
スタジオから退出させ、ついでプロデューサー氏にも適当にでっちあげた事情を
説明してスタジオから出て行った。ま、彼がよそ見の原因なのもあるわけだし。

「さて、これで千早ちゃんと二人きりになったわね」
リラックスできるようゆっくり語りかけながら、時折シャッターを切る。
「今日の撮影はすごく楽しいの。シャッター切るたびわくわくする」
「どうして、ですか?」
「そりゃモデルさんの表情がいいからよ。幸せオーラっていうのかしら?
今日の千早ちゃんが出すオーラはまるで恋する乙女なんだよね」
「こ、恋って……そんなことありません……」
「でもプロデューサーさんのこと、ずっと考えていたんでしょ?」
「…それは、プロデューサーの指示がそうだったから」
「指示かぁ…。ね、それって具体的にはどんなの?休憩のとき相談してたんでしょ?」

カメラを一旦テーブルに置き、千早ちゃんの隣に並んで座る。
「興味あるのよね。あの千早ちゃんをここまでその気にさせるんだもの。
よっぽど凄い指示なんでしょ? ね、内緒にしとくから教えてくれない?」
「えっ…でもそれは、普通の指示ですから、特に変なこととか……」
「変なこと? 怪しいわね、それって言葉、それとも…こういうの?」
初めて触れた千早ちゃんのホッペはとてもすべすべで柔らかかった。
その感触で背中がぞくぞくするのを我慢して、指でゆっくり唇の縁をなぞっていく。
「ち、違います……そんなことしてません」
「あら、じゃあプロデューサーの唇にどうしてリップがついたのかな?」

「あっ!それは…」
「ふふふ、やっぱりキスでもしてたのかな?」
真っ赤になった千早ちゃんが俯いたまま小さく頷く。
やはり予想通りだ。
「正直でよろしい。その指示のおかげであんな可愛い表情が撮れたのだから、
さすがプロデューサーさんというべきね。でも……」
「……でも?」
「ホントにキスだけ?」
「あっ……あの。き、キスだけです。本当です、控え室でプロデューサーが、
こうしたら表情が柔らかくなるんだって。急にキスされただけですから!」
「あら、無理やりされたんならセクハラじゃないの?」
「…………せ、セクハラではない、と思います」
「どうして言い切れるの? 急にキスされたんでしょ?」
「……は、はい。でも嫌ではなく……じゃなくて仕事の指示としてだから」
「仕事の指示ねえ……じゃあここがこうなってたのも指示なの?」
そこまでするつもりもなかったのだけど、しどろもどろの千早ちゃんを見てると
なぜだかSの心がうずいて苛めてみたくなっていた。
だからあの子の不意をついて、水着越しに乳首を摘み取ったのはわざとだ。

「あっ、やっ!」
「どうしてここがプックリしてたのかな?」
体をぷるぷると震わせて抵抗できない千早ちゃんもかわいかったけど、手のひら
全体で可愛い膨らみを押さえるようにしただけで、また乳首が膨らんできたのも
なんだか嬉しかった。
可愛くて苛めがいのある子って大好き。食べちゃいたいくらいに。

「し、してません……あっ、離してくださ、ああっん!」
「ほらぁ、そんな可愛い声出すと本気になってしまうじゃない。千早ちゃん、
言ってごらん、どうしてここが勃っていたのか」
「んんっ、あぁ……ふぁあっ、やぁぁ、そこ、だめ……とまらなくなるから」
「正直に話してくれるまでやめないわよ?」
「ぷ、プロデューサーにしてもら……ったから、胸にも」
「してもらったのね、何を? どんな風に?」
「やぁああ、だ、だめぇだから、ああ、プロデューサーにキスしてもらって……」
「こんな風に?」
彼女の指が強引に水着をはぐると、紅く勃起した乳首が姿を表す。
「だめぇ……ちゃんというから。プロデューサーが胸……乳首く、くわえて……
いっぱい舐めて、それから吸われて。何度も強くちゅーちゅーされてそれで
わたし頭が変になりそうで……あっ、やぁぁぁ!!」
「んむっ……ちゅる。こうでしょ。こんな風に吸われてたんでしょ?」
「はぁ、はい、あ、ああっ……やめぇ……もっと……吸ってぇぇ」

まだ処女と思っていた千早ちゃんの女の反応に、私まで狂わされたのかも知れない。
それに胸を開いたときに立ち込めた、唾液に塗れた特有のあの臭い。
気がつけば私は千早ちゃんの胸に顔を埋めて、薄紅色の可愛い乳首を咥え、唇で挟み
舌で転がし軽く甘噛みしてもてあそんでいた。
プロデューサーさんがさっきしたのと対抗するように、私も千早ちゃんのおっぱいに
吸い付いて唾液を丹念に塗りこめていたのである。

静かなスタジオの隅に、ちゅるちゅる淫靡な水音と切れ切れの喘ぎが交錯する。
自制心はもうとっくにどこかへ失せてしまい、ただ欲望のままこの華奢な少女の
体を探り続け、ついには指先が水着をくぐって大切な部分が目前になる。
そこはすでにべとべとの愛液が溢れていて、千早ちゃんの狭い秘裂を指先で分けて
熱い膣の奥まで侵入した瞬間――
大きく体をのけぞらせ、千早ちゃんが絶頂したのがわかった。私の、この手で……
そこで我に返った私は、力が抜けて放心状態の唇からそっとキスを盗むんでから
アクメに達した直後の顔に向けて何度も何度もシャッターを切った。



「集中のし過ぎで疲れてしまったかな」
千早は気だるそうに目をあけ、何かをつぶやくが声が小さく聞き取れない。
「千早、なんかいった?」
顔を近づけた瞬間、千早の手に引っ張られ、そのまま千早の体にのしかかるように
覆いかぶさってしまった。

「ふふっ、捕まえた……。これで聞こえますか?」
千早の唇に耳たぶを挟みこまれ、言葉の合間に舌で耳穴をくすぐられる。
「こ、こら…悪戯はやめなさい」
「言われたとおりにして2着目の撮影がんばったのですから……約束……」
奇妙なことに、千早の声は一戦を終えたあとのように濡れている。
水着やヌード撮影で、女の子がシャッター音で欲情するという話は
何度か聞いたことがあるし、千早の場合もむしろそうなるのを願って
撮影直前に欲情を煽ってやったのだからおかしい話ではないのだが、
それにしては発情の度が大きすぎる気がする。
試しにそっと指を差し入れてみると。

「んぁあっ、あぁんっ!」
撮影前に仕込んでおいたナプキンが用を成さないほど愛液が溢れかえっていて
差し入れただけの指が簡単に千早の膣奥にまでぬるりと吸い込まれてしまった。
「千早……今の撮影でこんなに濡らしてきたのか?」
「あぁっ、だって……プロデューサーがやらしいこといっぱいしたから」
「それは前の休憩だろ? それのあの時はこんなグショグショになってなかったぞ」
「やぁ…だってプロデューサーが思い出せっていったから、んっ、早く…」

この時点で俺の本能はとっくに限界に来ていた。張り裂けんばかりに勃起しきった
愚息を今すぐ千早の可愛い秘裂に押し込んで、激しく犯しぬいてやりたいと思い
ながら、辛うじて残った理性が、この後も撮影があるのだと警鐘を鳴らしている。
このままやってしまえば。
どんなに短時間で済ませたとしても、今の千早ならあっけなく絶頂するだろうし
そうなればいくら冷ましても何があったかがスタッフにばれる可能性が高い。
だが、俺が考えている間に千早の手はもうズボンの中に侵入を果たしていた

「プロデューサー……早く、これを」
俺の欲望を絡め取った指がぬるりとしていることに気付く。
先走りだけではこうはいかない。見れば既に水着はずり下ろされ、千早はその手を
濡れた秘部に浸してから俺のものを握り締め擦りはじめている。
「いいのか、千早。俺としたのがみんなにばれるぞ」
「んんっ、いい……そんなのいいから、早く欲しい……」
残念ながら俺の理性はそこまでだった。
ズボンのチャックから出した愚息で千早の秘裂を探りながら、先端が膣口らしい
窪みにはまった瞬間、腰を押し出して一気に奥までぶちこんだ。

「あああああっ、やぁっ、ああん!」
大きく透る喘ぎ声は、あるいは廊下も通り越していったかもしれないが
もう俺にもそんなことを気にする余裕はなかった。
ソファーの上で千早を押さえつけ、激しく腰を抜き差ししながら水着の紐を取ると
先ほど散々しゃぶって弄んだはずの乳首に、いつの間にかニプレスが張られている。
つまりこれの意味するところは。
さっきの撮影の後半、カメラマンが俺もスタッフも全員追い出した理由か?
ただの気まぐれで、二人きりの撮影時間にしたのかもしれないし
俺と千早の秘め事に気付いたカメラマンのメッセージなのかもしれない。

だが結論はどうでもよかった。
今考えられるのは、昂ぶる欲望の頂点をどうするかだけ……

ぎりぎりで中から抜き出し、千早の胸と腹にぶちまけた白濁を絞ったタオルで
拭い取っている最中、千早は目を開いて恥ずかしそうな笑みを浮かべる。
「約束どおりだろ、満足できたか?」
「え、ええ……でも今日なら中で良かったのに……」
「撮影の途中で出てきたら困るだろ?」
「それなら、こっちでもよかったのに……」

千早は体を起こすと、力を失ってうな垂れている愚息をそっと咥える。
「こらこら、俺が欲しくなるだろ」
千早のフェラは深くて熱い。射精直後でも簡単に俺の陰茎は奮い立ってしまう。
そうなればまたさっきの繰り返しになってしまう。
だが千早は深追いしなかった。一度喉奥まで咥えこんでから、ちゅるんと音をたて
陰茎を口から解放した。
「プロデューサーのご褒美は撮影のあと、ということですね」
「俺のご褒美?」
「ええ。撮影がうまくいったのはプロデューサーのおかげですから」

千早は全裸のままで立ち上がると、大きく背伸びをする。
「おかげですっきりしました。では最後の水着、お願いします」
千早の視線が、ハンガーに吊るされた数点の水着に向けられる。
その表情を見れば、今ならどの水着だって喜んできてくれるだろうし
何を着ても最大の魅力をカメラの前で発揮してくれるだろう。だが……

「写真集に使うのはこれでいく」
本命として考えていた鮮やかなブルーのビキニを千早に示して見せた。
「それと、こっち」
「いいのですか、その……そんなので」
「これは載せるつもりはない。これを着たところを撮ってもらうだけで」
「ふふっ、プロデューサーが独り占めするつもり、ですね」
「もちろん。それを撮るときはさっきみたいにカメラマンさんと二人きりでな」
そういって俺は千早の目を覗き込んだ。

さっき二人きりの撮影の時、そこで何が行われたのか。
千早の体を見てある程度の推測はつくのだが、それが俺のまるっきり勘違いである
可能性もあるだけに非常に聞きづらかった。
カメラマンの巧みな誘導とシャッターの音だけで、千早自身でそうなっていたのか。
それともあの女性カメラマンの手が千早を絶頂に追いやっていたのかも知れない。
俺の考えが全くの邪念や妄念の類である可能性だってある。

いずれにせよ、今選んだ水着というより紐に近い物をまとった千早の、
限りなくエロい写真が撮影できるチャンスは今しか考えられなかった。

千早の視線は何度か俺と水着を往復する。
暫くしてから、ゆっくり首が横に振られる。
「やっぱりこれはだめか……」

もう一度千早が首を振る。
「……一緒に……って……なら」

「えっ、なんていった?」

「そ、そんな恥ずかしいことやっぱりいえません!」


◇ Last Scene

最後の撮影は、本日一番快調に進んだと思う。
千早のテンションと集中力は高く維持され、カメラマンとの息もぴったり合い
俺はただスタジオの隅で見守るだけでよかった。
千早にしては露出度の大きいビキニも、彼女が浮かべる自然で快活な笑顔が
絶妙のバランスで、色気よりも爽やかで清潔な魅力を発揮している。
変に大人っぽさに拘らなくても、千早自身が十分表現できていた。
そいった満足感による一種の賢者モードとでもいうべきか、ともかく俺は
もう紐水着のことはどうでもよくなっていた。どうしても着せたいなら、
いつか家でゆっくり楽しめばいいだろうと思ったとき。

「プロデューサーさん、ちょっといいですか?」
「どうかしました?」
「撮影はこれで終わりですが、時間もまだあるしせっかくのスタジオだから
千早ちゃんがプロデューサーさんと一緒の写真を撮りたいって」
「千早がそんなことを? あの、いいんですか、そんな撮影お願いして」
「ええ。といってもアシなし、パシャパシャとるだけのスナップですけど」
「あ、ああ……そういうことなら、是非お願いします」
「千早ちゃん、プロデューサーさんもOKだって。じゃ、ご希望のスタジオいこっか」

「千早の希望って……教室か」
「うんうん、わかるよお姉さんには。現役女子高生だもん、設定は先生と生徒だね?」
「ちょっと何いってるんですか。記念のツーショット撮るだけでしょ?」
「いいじゃないですか。千早ちゃんにとってプロデューサーは憧れの先生みたいな
ものでしょ? ほら、セーラー服の千早ちゃん可愛い!」
「あのプロデューサー、済みません。私のわがままで」
「じゃあ、早速撮影いきますよ。ほら、もっと二人ともくっついて」
「え、ちょっと……それなんて高校教師」
「いいから。はいそこでハグしてみよう。うん、ほら二人とも照れないで」
「ちょ、駄目だって。千早も離れなさい、カメラストップ!」
「じゃ、まずは禁断のキスシーン、いってみようか!」
「えええっ、千早…人前でキスだぞ、なんでそんなに乗り気なんだ」
「あの方だったら平気です。それよりプロデューサーは嫌ですか、こういうの」
「い、嫌じゃないけど……あの方なら平気ってやっぱりさっき……んむっ!」
「あらあら、千早ちゃん積極的ね」

背伸びして唇を重ねてきた千早は、もう目を閉じキスに夢中になっている。
視界の端をカメラマンが動き、続けざまにシャッターがおりる音。
俺はそこで覚悟を決めた。千早が彼女に何かがあったのは間違いなさそうだが
詳細を聞くのは家に帰ってからで十分だろう。それより今は。
俺も千早の背中を抱き寄せると、その唇を割って舌を侵入させていく。

「んむっ……あん、ぁああっ、んんっ」
「いいんだな千早。本当にここで最後までやってしまうぞ?」
耳朶をしゃぶりながら最後の警告。その答えは股間に添えられた千早の手。
それが希望なら俺も答えてやらなければなるまい。
胸元の赤いスカーフをほどき、千早の体を開きはじめていく。
千早がセーラー服の下に着けていたのは、俺が着用をためらったあの紐水着だった。
胸元を大きく開き、わずかに乳首を隠すだけのそれを唇でずらすと、既に固く尖って
膨らんだ乳首を咥えて舌を絡めていく。

「あぁっ、いいっ! ち、乳首、気持ち…いい、も、もっとぉ」
「胸を舐めただけで、もうそんなにいやらしい声だすんだな」
「だ、だってぇ……先生がいやらしいから、先生のちゅーがきもちよすぎるから」
「君は高校生のくせにほんとうにイヤらしい女の子だったんだな」
「やぁ……違うの、いやらしくないけど、先生がするから」
「人のせいにしちゃだめだろ? ここだってこんな風に」

スカートをまくりあげて触れたそこはもちろん予想通りだった。
溢れだした愛液は、秘部を隠すにはあまりにも頼りない布地をとっくに染み通し、
雫が床に落ちている。

「ほら、せっかくだからイヤらしい女の子だって証拠、撮って貰おう」
「あっ、いやです、やめてください!」
「だめだよ千早。撮りたいっていったのは千早なんだから」
机に抱え上げた千早を後ろから羽交い絞めにして、抵抗する両足を開いて
レンズの前に曝け出してやる。
続けざまのシャッター音。ストロボのまぶしい光。
嫌がる言葉とは裏腹に、撮影が進むほどに千早の愛液は量と粘りを増してゆき
それでも足りないのか、俺の指を誘導してより激しい愛撫の催促にかかる。

「あぁ、やぁ……だめ、こんなのぉ……あぁん……せんせぇ、早くぅ」
「欲しいんだな、千早。それならちゃんとお願いしてみろ」
「はぁっ……欲しいです、先生のおちんちん、千早のあそこに」
「そんなんじゃだめ。何のために撮影してもらってるんだ?」
「あぁぁぁ、だってぇ……お願いです、先生、わたし……お、犯されるところ
カメラに写して欲しいから、ここで犯してください……」

俺も覚悟を決めたとはいえ、カメラマンの女性の前で、千早と最後までやって
しまうには僅かに躊躇いが残っていた。
その俺を勇気付けるよう、千早の手が俺の腕を強く握り締めた。
(…プロデューサー、大好き……だから、早く、早く来て……)
記憶があるのはそこまでだった。
千早の囁き声でスイッチが入った俺は、千早の前に回りこむと、ズボンを開くのも
もどかしく固くそそり立った肉棒をあてがうと、一気に奥まで突き通していた。


熱くて狭い千早の膣中。
ほんの少し前味わったばかりなのに、愚息に絡みつく襞と愛液の感触は
いとも簡単に俺の理性を奪い取っていく。
もうカメラマンの存在すら気にならず、俺はシャッターの音に煽られるまま
セーラー服をむしりとると、紐状の水着がまとわりついた裸体の撮影を促す。
それだけではない。
結合部分を、こねくり回した乳房を、摘みあげた乳首を、そして愛液で濡れ光る
陰茎を、それ丁寧に奉仕する口唇を、行為のおもむくままカメラマンを挑発し
その全てをデータに焼き付けていく。
やがて高まりが頂点にさしかかる前、俺は無理やり立たせた千早を机に向けて
押さえつけると、その背後から千早を貫きながら髪を掴んで顔を上向けさせる。
心得たカメラマンがその正面に回るの見て、一気にラストスパートをかけ
そのままたっぷりと千早の膣奥に2度目の射精を叩き付けた。

次に気づいた時、床の上に千早がぐったり横たわっていて、開かれたままの足の間は
漏らしたように、あるいは実際漏らしたのかもしれない小さな水溜りになっていた。
その中に口を開いたままの膣から流れ出す白濁がそのとろとろと筋を落としていく。

そこでカメラマンのことを思い出し、気配のしない彼女を探していると、
教卓の向こうに横たわっていて、なぜだかジーンズをずり下ろし下半身むき出しで
千早と同じように気を失っていた。
教卓に置きっぱなしのカメラを取り上げたのは、剥きだしになっている彼女の秘部の
熟した果実のような濃厚さに惹かれたからで、何回かシャッターを切っているうちに
俺と千早の交わりがどういう写真になったのかが気になって、ボタンを操作してみる。

嬉しそうな笑顔で俺に寄り添う千早。
照れたまま交わした最初のキス。それが徐々に女の顔に変化していく様子。
完全にスイッチが入ったあとは、発情し切った千早が貪婪に快楽を求める
様子が克明に記録されていた。
秘部のアップ、俺の背中。花弁を割り広げ侵入していく怒張。
目を閉じ眉間に皺を寄せ快感に耐える千早のアップ。
口一杯に怒張を頬張り、涎を垂らしながら舌を絡める千早の淫靡な横顔。
そして最後は正面から捉えた、千早がアクメに至る連写。
さすがプロカメラマンの仕事は完璧だった。

その後の写真を見て、俺はカメラマンが下半身丸出しで倒れている理由を理解した。
千早を沈めたあとに振り返り、カメラを睨む俺の表情は獣そのもので
立ち上がり、肉棒を振りかざしながらカメラに近寄ってくる俺の形相に
さしものプロでも手元が狂ったのか、ラスト一枚は完全にぶれていた。
理由と結果はごらんの通りである。

未だ発達途上にある千早の青い果実と違い、ほどよく熟して甘くとろけるように
俺の怒張を包み込んだカメラマンの厚みのある花弁。
千早がこの顛末を知っているのかどうかは分からないが、千早だって相手が女とは
いえ体を許したのだから、俺がこの女にしたことはあいこなのが道理……
いや、千早は怒るまい。
それより、さっきから次々浮かび上がる次の撮影のアイデアを
きっと千早も気に入ってくれるに違いない。


おしまい

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