神官王文書��
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kuroe_trpg 2021年08月21日(土) 10:15:16履歴
SW2.5キャンペーンリプレイ 漠砂に眠る蛇
第4話 神官王文書 ��
幕間を経て本編。
黒江＠GM : んじゃまず全員余暇ロールを振ろう
エディル : 10→とても貴重な体験をした。経験点200獲得
ウィズ・サジェッツァ : 7→小さな仕事の積み重ね。1d6*50G獲得→100G
ルーカス : 9→ちょっとえっちな体験をした。経験点100獲得
ルーカス : おいルーカス
エディル : お？ついに娼館に？
ウィズ・サジェッツァ : 敗北の辛さを噛みしめて花街に…
ルーカス : まあ、サーラさんに声かけられたから、やっとこさ遊びに行った感じかしら
黒江＠GM : マジかよやったぜ
※GM注： 同じ娼婦を買うことについてルーカスとエディルの認識が気になる。
そしてここから生活費の150Gが所持金から引かれた結果、ルーカスがツケ生活に突入。娼婦を買っている場合ではない。
ウェンドリン : 「わはは、まあ頑張って稼いでくださいね」
ルーカス : 「…娼館行ってる場合じゃないな」ゲンドウポーズ
黒江＠GM : それでは各々どんな感じで過ごしてるかな
エディル : んー地味に戦闘で役にたってないことに凹んで
エディル : 裏で二丁拳銃の修行など
黒江＠GM : なるほど。途中でゴルゴ的な人に出会ってコツを教えてもらうのかもしれないですね＜貴重な経験
黒江＠GM : ウィズはどんな感じでしょう
ウィズ・サジェッツァ : ぼちぼち仕事してますね…肉体を使わない雑務とか
黒江＠GM : また魔術師ギルド関連かもしれないね
エディル : 内職で繕いとかやってたらギャップで悶え死にます
黒江＠GM : ルーカスはウェンドリンと料理の修行などしていた
ウェンドリン : 「世のすべての料理は、広義ではパンなんですよ」
ウェンドリン : 「つまりパンはすべての基礎であり、究極の応用なんです」
ルーカス : 「それは絶対違うと思うぞ」
ウェンドリン : 「うるせぇ！ いいからこねろ！」
ウェンドリン : 「パン種にするぞ！」
ルーカス : 「なにその過去に類を見ない脅し文句」
ルーカス : といいつつ借金している身なので大人しく従う
黒江＠GM : はい、そんな感じである日。小麦の香り亭にて。
エリス : 「……不壊の新星（アンブレイカブル・ノヴァ）、やな」
エディル : 「相変わらずのセンスだな」
エリス : 「まあそう褒めるなや。ルーカスの二つ名考えたってんのや」
エディル : 「……まぁ、あいつなら喜びそうか」
エリス : 「名乗りを作るときも、二つ名がないとしまらんからな」
エディル : 「それであの長さか」
※GM注 ：1話参照
エリス : 「本気出したらあんなもんやないで。ちびるで」
エディル : 「あれで本気じゃなかったって事実はわりとビビた。マジで」
そんな雑談をしていると、ウェンドリンが話しかけてくる。
ウェンドリン : 「あ、すみませんみなさん、いまお時間いいですか」
エディル : 「おう、いいぜ」
エディル : 「依頼か？」
ルーカス : 「ん、なんだ？」パンをこねこねしつつ
※GM注 ：似合う似合わないの話をしたあとで、ハート柄エプロンをしていることになったルーカス。
ウェンドリン : 「ええ、今朝焼き立ての依頼が」
ウィズ・サジェッツァ : 「ほう、依頼か」
ウェンドリン : 「ラージャハ軍の士官の人からで」
ウェンドリン : 「なんでも貴重な文書を探してほしいって依頼みたいです」
ウェンドリン : 「詳しくは練兵場に来てもらえれば話す、ってことでした」
エディル : 「軍から……？へぇ」
エディル : 「ルーカスが剣抜いたやつで睨まれてると思ったが、ランニングの効果出てるじゃねぇの」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、いいじゃないか。軍からの依頼とは我々の名も売れてきたということか」
ルーカス : 「………」ラージャハ軍の士官ときいて苦虫をかみつぶしたような顔をする男
エリス : 「毎回練兵場のあたり通ってるんやってな。うける」
ルーカス : 「ああん！？」エリスに絡みに行こう
エリス : 「お？ やんのか？」シュッシュッ
ルーカス : 「やらいでか！」ｼｭｯｼｭ
エリス : ｷｴｴｴｪｪｪｪ
ルーカス : ｷｮｵｵｵｵ
黒江＠GM : ぽかすかぽかすか（古典的表現
ウェンドリン : 「依頼を受けるかどうかは、話を聞いてからでもいいと思いますから、とりあえず行ってみるといいですよ」
エディル : 「了解、行ってくるわ」
エディル : 「あっちのじゃれあいが終わったらな」
朝ごはん（ホウレンソウのパン）を食べたり、どっちが勝つか賭けたりしてから、依頼の詳細を聞くために宿を出るアストロ・ソフィア。
黒江＠GM : ---練兵場---
黒江＠GM : この場所にはラージャハ軍主力の兵舎や武器庫、彼らが訓練をおこなうスペースなどがある
黒江＠GM : 軍の編成的に細かいところは決めてないが
黒江＠GM : 大体現実世界の近代以降の軍にのっとって
黒江＠GM : 大隊（500人ぐらい）*8部隊ぐらいある感じだろうかね
黒江＠GM : その中には、中隊数個規模の斥候部隊や
黒江＠GM : 皇帝直属の砂鷲団なども含まれる
ルーカス : 大規模な軍隊だ
※GM注：ラージャハ帝国の人口が12万とのことなので、常備軍として維持できる規模はこんなものだろう、と考えての設定。
現代ラクシアでは蛮族との戦いを生き残ることが国家と文明の至上命題なので、現実世界と比較するのは難しいが。
黒江＠GM : カペラは小隊長というポジションですね
黒江＠GM : 現実ならば大尉相当、このキャンペーンではヒートシールド級士官、と呼ぶ
黒江＠GM : 部下は30人ぐらいです
エディル : 精鋭っぽいな
黒江＠GM : 冒険者ランクが剣の名前なので、兵士の階級は盾の名前としている。別に公式ではない
黒江＠GM : 鍋のふた級からはじまる
ルーカス : いいセンスだ
黒江＠GM : まあそんな場所にやってきて
黒江＠GM : 適当な兵士に尋ねると、カペラ隊長はあそこにいるよ、と教えてくれる
斥候 : 「お、こないだの兄ちゃんじゃーん」
ウィズ・サジェッツァ : 「ほう、本当に顔を覚えられているのだな」
斥候 : 「なんか悪いことでもしたの？」
エディル : 「一応仕事の話があるって聞いてな」
ルーカス : 「お、おう」前回完膚なきまでに負けたのでばつが悪そうに
黒江＠GM : というわけで、詰所へ向かうかな？
ルーカス : 行きましょう―
エディル : ごーごー
ウィズ・サジェッツァ : いきまそー
黒江＠GM : では簡素な兵舎の中に、彼女の姿はあった
黒江＠GM : いまは机に向かってなにやら事務作業をしているようだ
ルーカス : 「……失礼する」ものすごいトーンダウンした声でご挨拶
カペラ : 「……ん？ ああ、アストロ・ソフィアか」
カペラ : 特に以前のことには言及しない
エディル : 「邪魔するぜー」
カペラ : 「依頼の件だな？」
ルーカス : 口をへの字にしたまま首肯します
ウィズ・サジェッツァ : 「テンション低いぞリーダー。依頼人なんだ愛想よくすべきだぞ」
ルーカス : 子供みたいにぷいっとそっぽを向きます＞ウィズさんの言葉
エディル : 「とりあえず詳しいとこ聞かせてほしくてな」
カペラ : 「まずは経緯と概要を話す。でなければ受けるかどうかの判断ができないだろうからな」
カペラ : 「だが、ここで聞いたことは口外するな」
エディル : 「頼むわ」
カペラ : 「お前たちが先般調査した魔動機文明遺跡の奥に、魔法文明遺跡が発見されたことは知っているな？」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ、魔術師ギルドの方でも話題になってたな」
カペラ : 「湧き出した魔法生物の排除が大方終わり、いまでは最低限の安全が確保されつつある」
カペラ : 「そう遠くないうちに、軍の主導ではあるが、広く探索者たちを受け入れ、内部の調査を行う予定だ」
カペラ : 「その遺跡、どうやらホル＝シャホルという名の王が治めていた都市らしいが、彼に関連する文書を、最近キングスレイから取り寄せた」
※GM注： キングスレイはアルフレイム大陸北方の大国。ラージャハのあるブルライト地方からはゆうに千キロ以上離れている。
そことラージャハとは魔動列車によって接続されているものの、間には蛮族の支配領域が広がり、行き来は必ずしも安全でない。
カペラ : 「その文書はキングスレイのハルーラ神殿に保管されていたもので」
カペラ : 「ハルーラ神官とともに、鉄道でラージャハへやってきた」
カペラ : 「ラージャハの鉄道駅からは護衛がふたりつき、文書はそのまま宮殿へと持ち込まれる予定だったのだが」
カペラ : 「中心街に入る前、護衛が一瞬目を離したすきに、その神官が文章ごと消えてしまったのだ」
カペラ : 「誰かに攫われたのか、自ら姿を消したのかは定かでない」
カペラ : 「そしてこれが本題だが、お前たちには、その文書……我々は「神官王文書」と呼んでいるが、それを探し出してほしいのだ」
カペラ : 「直接回収してもらえるとありがたいが、確実な在所が分かれば、それを知らせてくれるだけでもいい」
というわけで、今回の依頼はラージャハ軍より、稀少な文書（神官王文書）の回収だ。
○カペラの依頼
・神官王文書を回収ないし確実な在所を通報すること
・前金および必要経費として600Gをあらかじめ支払う
・達成報酬は2400G, 文書回収なら追加で1500G
・依頼失敗の場合でも、正確な報告がなされれば報酬として1200Gを支払う
カペラ : 「市街の警備には顔が利くから、多少の脱法行為は見逃すが」
カペラ : 「あまり派手なことはしてくれるなよ」
カペラ : 「ざっとこんなところだ。なにか質問はあるか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、私としては断る理由もないだろうと思うぞ」
エディル : 「条件は文句ねぇし、受けていいと思うぜ」
ルーカス : 「………わかった。その依頼、アストロ・ソフィアが引き受ける」
カペラ : 「うむ。それは助かる」
ルーカス : まずは調査対象の神官及び文書の外見的な特徴を確認します
カペラ : 「持ち込まれた神官王文書は、原本ではなく、写本だ」
カペラ : 「青く染めた革で装丁された、小さな羊皮紙の手記とのことだ」
エディル : 「神官の似顔絵とかあるか？あと名前も聞いときてねぇな」
カペラ : 「顔は知らん。名はヴォードレルという」
ルーカス : 「種族は？」
カペラ : 「人間だ」
エディル : 「その神官はラージャハの神官なのか？」
カペラ : 「いや、キングスレイの者だな」
ルーカス : 名前からして男性でいいのかな
黒江＠GM : あい、男性です
エディル : 「んじゃ、神官王文書の輸送計画ってのはどの程度の人間が知ってたんだ？」
カペラ : 「あまり多くはないはずだ。といっても、私がすべてを計画したわけではないからな」
カペラ : 「あくまでも警備を担っただけ。不出来な部下のおかげで、こうして始末書を書かされている」
ルーカス : ああ、文書仕事って始末書作成だったのか…お疲れ様(ねぎらいの目
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、しかし本人が逃亡したか攫われたかも分からない、か」
エディル : 「その警備の２人に話は聞けるか？」
カペラ : 「聞くことはできるが、あまり有益な情報は得られないだろうな」
カペラ : 「私もそれぐらいのことは済ませている」
エディル : 「ほんとに気づいたら消えてた……ってことか」
エディル : 「了解、探してみるわ」
カペラ : 「お前たちに依頼したのは、件の遺跡発見の功があるからだ」
カペラ : 「期待を裏切らないでくれよ」
エディル : 「ルーが張り切りそうなお言葉ありがとよ」
ルーカス : 「……ふん」ムスッとそっぽを向きます
ルーカス : えっと、消えた時間帯についても確認しておきたいです。
黒江＠GM : 昨日午後、としておきましょう
ルーカス : 「…おい、うちの頭脳担当。ほか聞く事大丈夫か？」とウィズさんに
ウィズ・サジェッツァ : 「問題ない。此処で得られる情報より実際に動いて得る情報の方が多いだろう」
ルーカス : 「そうか、では動くとしよう」
エディル : 「んじゃいきますかね」
カペラ : 「文書がどのようなものであるか、強いて知る必要はないと思うが」
カペラ : 「気になるなら詳しい人間に効くか、魔術師ギルドの図書館にでも行って調べるといいだろう」
黒江＠GM : では前金として
黒江＠GM : 600Gを受け取りました
ルーカス : うひょー金だ金だぁ()
黒江＠GM : という感じで、次なる行先を宣言してください
相談の結果まずはスラムにある遺跡ギルドへ。
黒江＠GM : そろそろこの街に慣れてきたあなたたちには
黒江＠GM : アイユークのいる場所がなんとなく分かるだろう
黒江＠GM : それっぽい人間が出入りしている天幕をくぐれば
黒江＠GM : 白いフードをかぶり、不敵な微笑を浮かべたアイユークが、木箱に座っている
エディル : 「邪魔するぜ」
アイユーク : 「どうも、アストロ・ソフィアのお歴々」
アイユーク : 「今日はどんな御用かな？」
エディル : 「遺跡の件はこっちも儲かったぜ、ありがとな」
アイユーク : 「あのあと、魔法生物が湧き出して大変だったそうだね」
アイユーク : 「恨まれていないようでなによりだ」
エディル : 「命は拾ったから問題ねぇ」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ、そして今日は次なる儲け話のタネについて話そうと思ってね」
アイユーク : 「ほう、興味があるね」＞ウィズ
エディル : 「ちと探しものをしてるんだが、売りにでてねぇか確認してくれねぇか。もしあったらこっちで買わせて欲しい」
エディル : 「青く染めた革で装丁された、小さな羊皮紙の手記なんだが」
アイユーク : 「手記か。内容は？」
エディル : 「ホル＝シャホルっつー魔法王が治めてた都市についてだな」
エディル : 「それについての情報もあれば買わせてもらう」
アイユーク : 「手記は売りに出されていない」
アイユーク : 「が、在処についての見当はついている」
アイユーク : 「3000Gでどうかね？」
ルーカス : 報酬が吹っ飛ぶ！！
エディル : 「そりゃさすがに足が出ちまうな」
※GM注： 買おうとしている情報はシナリオの目的そのものなので、買わせるわけにはいかない。しかし遺跡ギルドの情報網にひっかからないのも不自然なので、このような値段とした。
彼らにかかれば文章を盗むことも可能だろうが。なにぶん政治的なリスクが高すぎて、手を出しづらいのだろう。
アイユーク : 「まあ、そうだろうね」
アイユーク : 「金を払うのが嫌なら、脚か頭を使うことだ」
エディル : 「ごもっともだ」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、しかし君たちが把握してるということは…この街で手記について何かしらの目立った動きがあったというのは間違いなさそうだね」
アイユーク : 「目立たない動きでも、我々は見逃さないがね。まあ、そのあたりはご想像にお任せしよう」
ルーカス : 「……ではもう一つ、昨日、キングスレイからの汽車でラージャハに入った神官の行方を知らないか？」と尋ねます
アイユーク : 「2500G」
エディル : ちょっと安くなったｗ
※GM注： 得られるのはまったく同じ情報だ。しかしアイユークは、ふたつの情報が同じことを意味すると推察されるのを嫌がって、あえて値段を変えた。
ルーカス : 「…そいつも足が出るな。わかった、すまないが、大丈夫だ」
エディル : 「邪魔したな、またなんか話あったら宿まで頼むぜ」
アイユーク : 「今後ともごひいきに」
エディル : 次はぶどう酒通りで聞き込みか、アズダハッグに文書について聞いてみるかってとこですかね
エディル : 先に文書について聞いてみてもいいかもしれない気もしてきた
ルーカス : 聞き込みは、任意の技能＋知力ボーナスだったか
黒江＠GM : そですね
黒江＠GM : ファイター技能でチンピラをボコボコにしつつ情報を得る龍が如く方式
黒江＠GM : 死にてぇヤツからかかってこい
というわけでエディルとルーカスはラージャハ市街の西、ぶどう酒通りへ。
ウィズは別行動でアズダハッグに会いに行き、神官王文書について聞いてみることに。
---ぶどう酒通り---
黒江＠GM : このあたりは普段から人通りが多く
黒江＠GM : 話を聞く人間には困らないが、どんな人物がいても目立たないという点で
黒江＠GM : 聞き込みには苦労するだろう
黒江＠GM : ここで目当ての情報を得るための目標値は17だね
さすがにふたりとも失敗。
エディル : 「当てずっぽうじゃきちぃか」
一般市民 : 「神官って言ってもこのあたりにはたくさんいるからなあ」
ルーカス : 「それは確かにそうか…」チンピラの返り血をあびつつ
一般市民 : 「だからもう許してください」
ルーカス : チンピラだったのかこの人
エディル : 「よかったな、多少のことは目ぇつむってもらえて」
黒江＠GM : ということで、いったん視点をウィズに移そう
---農業地帯---
黒江＠GM : では、樹の上でぐうぐう寝ているアズダハッグを見つける
ウィズ・サジェッツァ : 「……もうすっかり日が昇っているのに、随分と悠々自適に過ごしているね。アズダハック」
アズダハッグ : 「んあっハァ」落ちる
ウィズ・サジェッツァ : 「起こして悪いね。でも今日は仕事があってね」
アズダハッグ : 「おや、ウィズどの」
アズダハッグ : 「お仕事とは精が出るであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「前回の遺跡探査で名が売れてね…。で、その仕事なんだけどこないだの話と関係があってね」と依頼された内容について説明しましょう
アズダハッグ : 「ほう、神官王文書」
アズダハッグ : 「実はこの間、ホル＝シャホル王について質問されたとき」
アズダハッグ : 「充分答えられなかったのが悔しくて、少し調べてきたであります」
アズダハッグ : 「聞きたいでありますか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「勤勉だねぇ。勿論知識はどれだけあっても困らない」
アズダハッグ : 「うんうん。では話すであります」
アズダハッグ : 「以前話した通り、ホル＝シャホル王の資料はあまり残っていないのであります」
アズダハッグ : 「しかし彼が登場する数少ない文献では、シェメシュ神官王とともに語られるケースが多いのであります」
アズダハッグ : 「シェメシュ神官王というのは、ウィズどのが探している神官王文書を書いた人物でありますな」
アズダハッグ : 「ちょっと今からその生涯を話して聞かせるであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ」
ちょっと長いのでコピペで情報開示。
○シェメシュ王の生涯
魔法文明デュランディル時代の中期に生きた人物。現在のブルライト地方北部出身とされ、幼いころにハルーラの声を聞いた。
長じてからは神官として国々を巡り、貧者や被差別者、君主の強権によって抑圧された人々を助けた。
シェメシュが42歳になったとき、暴君として王が排除された国で人々に待望され、シェメシュ神官王としてハルラムを建国した。
彼の政は徳に溢れ、人々は繁栄を謳歌したが、隣国であるザハリヤルとは長らく敵対していた。
なお、ザハリヤルの王であるホル＝シャホルとシェメシュは同郷の旧知であったとされている。
50歳になったとき、シェメシュは突如として姿を消した。
ほぼ同時期、ザハリヤルの首都も突如として地の底に沈み、一夜にして滅亡した。
王を失ったあとのハルラムもまた乱れ、他国の侵略を受けたことが原因で、シェメシュの失踪から二年後に滅亡した。
※GM注： このあたりのネーミングや文化的なイメージは古代イスラエル。
シェメシュはヘブライ語で光（太陽光）、ホル＝シャホルはブラックホールだ。
アズダハッグ : 「この神官王とホル＝シャホルが同郷の旧知であったという部分がめっちゃエモいであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「でも敵対してたんだろう？」
アズダハッグ : 「まあその辺はきっとなんかしらの理由があったんであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「大雑把だねぇ…。まぁそれこそ今探してる文書に二人の関係が書かれていたりするかもしれないわけだ」
アズダハッグ : 「多分そうであります」
アズダハッグ : 「「あ、そういえばこの間緑髪の人に貰った手記でありますが」
※GM注： 「3話 地底にひそむ蟲」参照。
アズダハッグ : 「アレも中々貴重なものだったのであります。ヘッコ技師」
アズダハッグ : 「彼は大破局で英雄的な活躍をしたタビットなのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「ほう、英雄……」
アズダハッグ : 「超高高度から魔動機に載って蛮族軍の頭上を攻め」
アズダハッグ : 「最終的には自爆して周囲数キロを焦土にしたという伝説なのであります」
アズダハッグ : 「ラージャハ周辺が砂漠になったのはその行為が遠因とも言われているのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「何か思ってたのと違う…が、英雄には違いないね」
アズダハッグ : 「ひとまず私から話せるのはこんなところであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「なるほどね…。ところで君の見立てでいいんだけど」
アズダハッグ : 「なんでありますか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「この街にその文献の価値が分かる人間はどのくらいいるかな？」
アズダハッグ : 「うーん、あんまり多くないと思うのであります」
アズダハッグ : 「そもそも文章自体、そこまで有名なものではないのであります」
アズダハッグ : 「ただ、今回関連の遺跡が発見されたせいで、注目度はヤツメウナギのぼりに違いないであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「だよね……。まぁ有識者なら正規の手順で見せてもらうだろうし……いくら価値あるものでも、態々出先で換金するほど神官も腐ってないと思いたいけど」
アズダハッグ : 「内容に興味はありますが、自分なら怖くて持っていたくないであります」
ルーカス : ホントかな…？＞遠くのルーカス
黒江＠GM : ｸｸｸ……
※GM： NPCのうち誰が貴重な文献を持っているか……。新クトゥルフ神話TRPGのサンプルシナリオ「紅文字」に似ている。SWでやると楽しいかは分からない。
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁ君は立場も阿あるしねぇ…。変なことしたら討伐されちゃうでしょ？」
アズダハッグ : 「おとなしく農場労働をしているので、お目こぼしされているのであります」
アズダハッグ : 「でも別にそんなにひどい扱いは受けてないのであります。おかみさんは優しいのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「そうなんだ。いいことじゃん。私も蛮族は嫌いだけど、賢い種族と話すのは楽しいしね」
アズダハッグ : 「バカと思われないように頑張るであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「なに、野蛮な存在は好ましくないけども、馬鹿は馬鹿で面白いものだよ。度が過ぎるとイラつくけどね」
ウィズ・サジェッツァ : 「さて、と。じゃあ話も聞けたことだし、私ホント神官を探しに戻るよ。君に調べてもらいたいことも書いてあるだろうしね」
アズダハッグ : 「はい、お気をつけてであります」
というわけでそれぞれ行動を終え、いったん合流。
ルーカス : まずは情報共有、かくかくしかじか
エディル : 「こっちは収穫なかったわ」
エディル : 「聞き込みで追ってくのはきつそうだってことが収穫っちゃー収穫か」
ルーカス : 「流石に神官という特徴だけでは、絞り込みは難しいな」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ。本も貴重なものだが、それ自体の価値を知るものは多くないらしい」
ルーカス : 「逆に、知っていたアズダハッグはすごいな、あいつ」感心
エディル : というわけで次は駅へ
黒江＠GM : ういうい
---鉄道駅---
黒江＠GM : 魔動列車は蒸気機関で動く汽車をイメージすればよい
黒江＠GM : ただし石炭ではなくクズ魔晶石を使う
黒江＠GM : ここから列車に乗ると、ドーデン地方へ行ける
黒江＠GM : 途中の蛮族領、どうやってレール敷いたんだろうとか、どうやって整備してるんだろうとか
黒江＠GM : 深いことを考えてはいけない
エディル : 思ったw
エディル : レール敷くのすげぇって
黒江＠GM : どれぐらいの頻度で列車が出てるのか知らないが
黒江＠GM : まあ物資とかも運搬しているだろうし、働いている人はちらほらいる
ルーカス : ではここで、昨日キングスレイからラージャハへ来た神官について聞き込みしてみますか
黒江＠GM : いたかいないかを聞くなら、判定の必要はない
駅員 : 「ああ、そんな人もいたね。いなくなったんだって？」
エディル : 「なんか様子が変だったとか、そいつじっとみてる怪しいやつとかいなかったか？」
駅員 : 「誰かが見てたってのは分からないなあ。護衛の兵士はいたけど」
駅員 : 「様子は……うーん。まあ、そう言われてみれば、緊張してるような感じだった気もするなあ」
ウィズ・サジェッツァ : 「緊張…？」
エディル : 「（まぁ護送してりゃ緊張はするだろうが……）」
駅員 : 「あるいは思い詰めてる、みたいな？ よく分かんないけど」
駅員 : 「大体駅についた人ってのは、ほっとしてるもんだよ。鉄道の旅だって危なくないわけじゃないし」
駅員 : 「まあでも、大事なお役目があったなら無理ないかもね」
ルーカス : 「そ奴の特徴について覚えてたら教えてくれ」
駅員 : 「特徴？ 似顔絵でも描いてやろうか？」
ルーカス : 「おお、是非頼む」
駅員 : さっさかさっさか
なんか気が弱そうな見た目。
ルーカス : ではチップを…………金なかった
エディル : じゃしかたないから後ろからルーカスに渡そう
駅員 : 「いいっていいって、これでも結構いい給料もらってんだ」
※GM注： 駅員なら帝国お抱えの技師かマギテック協会所属だろうから、待遇はいいはず。
エディル : 「とりあえずこれで顔はわかったな」
ルーカス : 「これを使って聞き込みすれば、有益な情報を得られそうだな」
黒江＠GM : 似顔絵をもとに再度同じ場所で聞き込みをしてもいいですし
黒江＠GM : 違う場所で聞き込みをしてもいいですし、別のアプローチを試してもいいです
結局、さきほどと同じ場所で聞き込みすることに。ちなみに時刻は昼前。
黒江＠GM : では、似顔絵があるので目標値が15にさがる
→エディルが成功。
一般市民 : 「あー、昨日？ そういえばそんな人いたなあ」
エディル : 「お、まじか」
一般市民 : 「こう、背中丸める感じで、ハルーラ神殿の方に走ってったよ」
一般市民 : 「おなか痛かったのかな？」
エディル : 「へぇ……」
一般市民 : 「おなか弱そうな顔してたわそういえば」
エディル : 「青ざめてたんだろうな」
一般市民 : 「私なんか見てみ？ 一年中ヘソ出してるけどお腹痛くなんないから」
一般市民 : 「やっぱ人間って貧弱よね〜」
エディル : 「健康的って感じだな」
ルーカス : もしかして：この人もエルフ
黒江＠GM : ドワーフですね彼女は
※GM注： そういえばラージャハの人口比率ってどうなんだろうか。暑い地域だし皇帝がドワーフなので、ドワーフ多めなイメージ。
リカントはほかの地域では多いだろうが、毛が暑そうだからラージャハには少ないかも。水を好むエルフはいわずもがな。
エディル : 「ウィズといい、お前さんといいよく人間と面向かっていえるよな……」
エディル : 「他に一緒にいたやつはいたか？そいつが走ってった時」
一般市民 : 「いや、見なかったけど？」
エディル : 「なるほどな……」
エディル : 「ありがとよ、助かったわ」
一般市民 : 「うーっす」
ほかのふたりに情報共有して、神殿に行こうとする……が
黒江＠GM : 後ろから話しかけてくる人物がいる
ゾハル : 「よっす、兄ちゃんら」
ゾハル : 「儲かってる？」
※GM注： 2話「惑う星、惑わぬ星」が初出のゾハル。マカジャハット産の麻薬を売りさばく怪しい女だ。
ルーカス : 「ん？」
エディル : 「ん？」
エディル : 「ゾハルか、よう」
ウィズ・サジェッツァ : 「これから儲けるところだ」
ゾハル : 「そいつはいいね」
エディル : 「なんかいいモンでも仕入れたのか？」
ゾハル : 「おう、ちっとお願いがあんだけど、顔かしてくんない？」
エディル : 「まぁいいが……」
エディル : 「なんだ？」
ゾハル : 「ここだと人目がな、もっと薄暗いとこ行こうぜ」
ゾハル : 「すぐ済むからよ」
エディル : 「……おう」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ……まぁいいだろう」
ルーカス : テクテク
ゾハル : では彼女は娼館街に隣接する、小汚い店に入っていく
ゾハル : 「衛生面に難ありだが、ここは鶏肉がうまい」
エディル : 「へぇ飯屋かここ」
エディル : 「知らなかったな」
ルーカス : 汚えっ！って顔しつつ入りましょ
ウィズ・サジェッツァ : 「う〜む、微妙に妥協しづらいな」
※GM注 ：まあルーカスとウィズは育ちがよいので、こういう場所にはあまり入ったことがないんだろう。
ゾハル : 「で、兄ちゃんらも忙しいだろうから、ちゃっちゃと話すけど」
ゾハル : 「神官王文書、捜してんだろ？」
エディル : 「情報漏れ激しいなオイ」
ルーカス : 「緘口令が機能してないんじゃないか」
エディル : 「なんか知ってるのか？」
ゾハル : 「ん、まあ知ってるっちゃ知ってる」
ゾハル : 「別に持ってるとか在処を知ってるってわけじゃないぞ」
ゾハル : 「その逆だ。神官王文書を手に入れたいんだよ」
エディル : 「あん？」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふぅむ？」
ゾハル : 「聞こえなかったか？」
エディル : 「いや話は理解したが……お前さんが手に入れてどうすんだそんなもん」
ルーカス : 「ふむ、見つけたら譲ってくれという話か」
ゾハル : 「兄ちゃん、話が早いね」＞ルーカス
ゾハル : 「私が手にいれるっていうかまあ、要するにラージャハ軍に遺跡を独占されたくないのさ」
ゾハル : 「魔法文明時代の遺跡だ。きっと強力なアーティファクトなんかもあるんだろう」
ゾハル : 「それがラージャハの手に落ちると、弱い連中とか、周りの国は迷惑すんだ」
エディル : 「はーん……なるほどな」
ゾハル : 「もちろん、カネなら出すぜ？ 神官王文書をラージャハ軍に渡さず、私に寄越してくれれば」
ゾハル : 「12000G支払おう」
ルーカス : 1人4000G！
ゾハル : 「んーまあ、最悪写しでもいいけど、その場合は1500Gだな」
ゾハル : 「どーだ？ 悪い話じゃないだろ」
エディル : 「お前さんが持ってくる草の出どころは確か……ってことか」
ゾハル : 「ま、それ以上は口にしない方が吉だな」＞エディル
エディル : 「ちげぇねぇ」
エディル : かたすくめ
※GM注： 公言は憚るものの、もうすでに正体を隠すつもりはないだろう。ゾハルはマカジャハットの密偵だ。
麻薬売りは資金調達にもなるし、中毒者の弱みを握って情報を得られるし、蔓延させれば相手の国力を低下させられるし、で一石三鳥。
それはそれとして、この依頼に対してどのような態度を取るか結構重要となる。
特に正解不正解というのではなく、どっちのルートに寄るか（まだ決定的な分岐はしない）という話。
ゾハル : 「できればこの場で答えてくれよ。どうする？」
ルーカス : ふむ
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ。我々にとっては上手い話であることは間違いない。何を取るか、ということだな。公的な活躍の実績か、或いは金と懇意にできる相手か」
エディル : 「ま、俺は写しぐらいはいいと思うが……」
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁそちらは無難だな」
ウィズ・サジェッツァ : 「リーダー、正直私は世の中の情勢なんぞに興味はないのでな。我らの方針はキミが指し示してくれたまえよ」
エディル : 「俺が決めていいってんなら決めるが、今回の依頼取ってきたのはお前みたいなもんだからな、譲れってんなら譲るぐらいの甲斐性はあるぜ」
ルーカス : 「………」瞑目して考え込んでます
黒江＠GM : 欲望の赴くままにきめるがよい
ルーカス : 「……二つ、問いたい」
ルーカス : とかなり真剣な顔で
ゾハル : 「どーぞ？」
ゾハル : あまり真剣ではない顔で
ルーカス : 「皇帝が力を得た場合、他に迷惑するというのは、皇帝の評判からのお前の予想か、それともそれをにおわせるような情報を持っているのか、どちらだ？」
ゾハル : 「ま、賢い人間10人に聞けば、10人とも同じ予測をすんだろな」
ゾハル : 「皇帝の二つ名知ってるか？ 黒鉄大砲だぜ。もともと軍事力を背景に、けっこう好き勝手やってんのさ」
ゾハル : 「いまでこそなんとかバランスとってる状態なんだ。ラージャハが勢いづいたらどうなるか、簡単に分かるだろ？」
ゾハル : 「それとも、みなが平和で心穏やかに暮らせるよう、おとなしく封印してくれるってかい？」
ルーカス : 「……そうか」
ルーカス : 「二つ目…は、要らなくなったな」
ゾハル : 「フーン」
※GM注： どのような胸中であったのだろう？ 詳しくは聞かなかった。
ルーカス : 「写しなら渡す、それでいいな」
ゾハル : 「んー、まあ、今回はそれで手ェ打つか」
エディル : 「へぇ……俺は賛成」
ゾハル : 「つーか、ちゃんと写し作れるんだろうな。魔法文明時代の文書だぞ」
エディル : 「うちの稼ぎ頭はそういうのが得意なんでね」
※GM注： ウィズが二徹ぐらいすればなんとか。エルフは水に浸かっていると回復するみたいな特性があるので、風呂に入りつつやるか。
ゾハル : 「ま、お願いごとっつーのはそんな感じだ」
ゾハル : 「せいぜい頑張って、文書見つけてくれや」
ゾハル : 「あー、手付金ぐらいはやるかな」
ゾハル : 「ほらよ、ハッパ」
エディル : 「お前、これは単に趣味だよな……」
黒江＠GM : 気持ちよくなれるハッパ（魔香草）をもらいました
黒江＠GM : 売価150G
ウィズ・サジェッツァ : 「いいんじゃないかい。平和を望む気持ちは私も分かるよ。軍には良い目で見られないだろうけど、それで首を切られることも無いだろうしね」
※GM注 ：でも他国との内通がバレたらふつうに切られると思う。
ルーカス : 「…………平和、か」
ルーカス : 「そんなもの、どこにもありはしないさ」と本当に小さく呟いて
※GM注 ：なにか思うところがあるらしい。
ゾハル : 「んじゃ、よろしくな」
エディル : 「あいよ」
ゾハル : と言って、ゾハルは食事に手を付けず店を出ます
エディル : 「今後ともご贔屓に」
せっかくなのでそのまま昼食。
エディル : うまい？
黒江＠GM : 鶏肉は蜂蜜と香辛料であじつけがしてるようだ
黒江＠GM : 脂っこいがおいしい
エディル : 「確かに悪くねぇな」
黒江＠GM : ただし1/36でお腹をくだす
黒江＠GM : というのは冗談として
黒江＠GM : 今日はこんなところかな
黒江＠GM : お疲れさまでした。
ルーカス : お疲れ様でした！
エディル : お疲れさまでしたー
ウィズ・サジェッツァ : お疲れ様でした〜！
というわけで次回のセッションへ続く。
〈�，悄�〈目次〉〈��へ〉
第4話 神官王文書 ��
幕間を経て本編。
黒江＠GM : んじゃまず全員余暇ロールを振ろう
エディル : 10→とても貴重な体験をした。経験点200獲得
ウィズ・サジェッツァ : 7→小さな仕事の積み重ね。1d6*50G獲得→100G
ルーカス : 9→ちょっとえっちな体験をした。経験点100獲得
ルーカス : おいルーカス
エディル : お？ついに娼館に？
ウィズ・サジェッツァ : 敗北の辛さを噛みしめて花街に…
ルーカス : まあ、サーラさんに声かけられたから、やっとこさ遊びに行った感じかしら
黒江＠GM : マジかよやったぜ
※GM注： 同じ娼婦を買うことについてルーカスとエディルの認識が気になる。
そしてここから生活費の150Gが所持金から引かれた結果、ルーカスがツケ生活に突入。娼婦を買っている場合ではない。
ウェンドリン : 「わはは、まあ頑張って稼いでくださいね」
ルーカス : 「…娼館行ってる場合じゃないな」ゲンドウポーズ
黒江＠GM : それでは各々どんな感じで過ごしてるかな
エディル : んー地味に戦闘で役にたってないことに凹んで
エディル : 裏で二丁拳銃の修行など
黒江＠GM : なるほど。途中でゴルゴ的な人に出会ってコツを教えてもらうのかもしれないですね＜貴重な経験
黒江＠GM : ウィズはどんな感じでしょう
ウィズ・サジェッツァ : ぼちぼち仕事してますね…肉体を使わない雑務とか
黒江＠GM : また魔術師ギルド関連かもしれないね
エディル : 内職で繕いとかやってたらギャップで悶え死にます
黒江＠GM : ルーカスはウェンドリンと料理の修行などしていた
ウェンドリン : 「世のすべての料理は、広義ではパンなんですよ」
ウェンドリン : 「つまりパンはすべての基礎であり、究極の応用なんです」
ルーカス : 「それは絶対違うと思うぞ」
ウェンドリン : 「うるせぇ！ いいからこねろ！」
ウェンドリン : 「パン種にするぞ！」
ルーカス : 「なにその過去に類を見ない脅し文句」
ルーカス : といいつつ借金している身なので大人しく従う
黒江＠GM : はい、そんな感じである日。小麦の香り亭にて。
エリス : 「……不壊の新星（アンブレイカブル・ノヴァ）、やな」
エディル : 「相変わらずのセンスだな」
エリス : 「まあそう褒めるなや。ルーカスの二つ名考えたってんのや」
エディル : 「……まぁ、あいつなら喜びそうか」
エリス : 「名乗りを作るときも、二つ名がないとしまらんからな」
エディル : 「それであの長さか」
※GM注 ：1話参照
エリス : 「本気出したらあんなもんやないで。ちびるで」
エディル : 「あれで本気じゃなかったって事実はわりとビビた。マジで」
そんな雑談をしていると、ウェンドリンが話しかけてくる。
ウェンドリン : 「あ、すみませんみなさん、いまお時間いいですか」
エディル : 「おう、いいぜ」
エディル : 「依頼か？」
ルーカス : 「ん、なんだ？」パンをこねこねしつつ
※GM注 ：似合う似合わないの話をしたあとで、ハート柄エプロンをしていることになったルーカス。
ウェンドリン : 「ええ、今朝焼き立ての依頼が」
ウィズ・サジェッツァ : 「ほう、依頼か」
ウェンドリン : 「ラージャハ軍の士官の人からで」
ウェンドリン : 「なんでも貴重な文書を探してほしいって依頼みたいです」
ウェンドリン : 「詳しくは練兵場に来てもらえれば話す、ってことでした」
エディル : 「軍から……？へぇ」
エディル : 「ルーカスが剣抜いたやつで睨まれてると思ったが、ランニングの効果出てるじゃねぇの」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、いいじゃないか。軍からの依頼とは我々の名も売れてきたということか」
ルーカス : 「………」ラージャハ軍の士官ときいて苦虫をかみつぶしたような顔をする男
エリス : 「毎回練兵場のあたり通ってるんやってな。うける」
ルーカス : 「ああん！？」エリスに絡みに行こう
エリス : 「お？ やんのか？」シュッシュッ
ルーカス : 「やらいでか！」ｼｭｯｼｭ
エリス : ｷｴｴｴｪｪｪｪ
ルーカス : ｷｮｵｵｵｵ
黒江＠GM : ぽかすかぽかすか（古典的表現
ウェンドリン : 「依頼を受けるかどうかは、話を聞いてからでもいいと思いますから、とりあえず行ってみるといいですよ」
エディル : 「了解、行ってくるわ」
エディル : 「あっちのじゃれあいが終わったらな」
朝ごはん（ホウレンソウのパン）を食べたり、どっちが勝つか賭けたりしてから、依頼の詳細を聞くために宿を出るアストロ・ソフィア。
黒江＠GM : ---練兵場---
黒江＠GM : この場所にはラージャハ軍主力の兵舎や武器庫、彼らが訓練をおこなうスペースなどがある
黒江＠GM : 軍の編成的に細かいところは決めてないが
黒江＠GM : 大体現実世界の近代以降の軍にのっとって
黒江＠GM : 大隊（500人ぐらい）*8部隊ぐらいある感じだろうかね
黒江＠GM : その中には、中隊数個規模の斥候部隊や
黒江＠GM : 皇帝直属の砂鷲団なども含まれる
ルーカス : 大規模な軍隊だ
※GM注：ラージャハ帝国の人口が12万とのことなので、常備軍として維持できる規模はこんなものだろう、と考えての設定。
現代ラクシアでは蛮族との戦いを生き残ることが国家と文明の至上命題なので、現実世界と比較するのは難しいが。
黒江＠GM : カペラは小隊長というポジションですね
黒江＠GM : 現実ならば大尉相当、このキャンペーンではヒートシールド級士官、と呼ぶ
黒江＠GM : 部下は30人ぐらいです
エディル : 精鋭っぽいな
黒江＠GM : 冒険者ランクが剣の名前なので、兵士の階級は盾の名前としている。別に公式ではない
黒江＠GM : 鍋のふた級からはじまる
ルーカス : いいセンスだ
黒江＠GM : まあそんな場所にやってきて
黒江＠GM : 適当な兵士に尋ねると、カペラ隊長はあそこにいるよ、と教えてくれる
斥候 : 「お、こないだの兄ちゃんじゃーん」
ウィズ・サジェッツァ : 「ほう、本当に顔を覚えられているのだな」
斥候 : 「なんか悪いことでもしたの？」
エディル : 「一応仕事の話があるって聞いてな」
ルーカス : 「お、おう」前回完膚なきまでに負けたのでばつが悪そうに
黒江＠GM : というわけで、詰所へ向かうかな？
ルーカス : 行きましょう―
エディル : ごーごー
ウィズ・サジェッツァ : いきまそー
黒江＠GM : では簡素な兵舎の中に、彼女の姿はあった
黒江＠GM : いまは机に向かってなにやら事務作業をしているようだ
ルーカス : 「……失礼する」ものすごいトーンダウンした声でご挨拶
カペラ : 「……ん？ ああ、アストロ・ソフィアか」
カペラ : 特に以前のことには言及しない
エディル : 「邪魔するぜー」
カペラ : 「依頼の件だな？」
ルーカス : 口をへの字にしたまま首肯します
ウィズ・サジェッツァ : 「テンション低いぞリーダー。依頼人なんだ愛想よくすべきだぞ」
ルーカス : 子供みたいにぷいっとそっぽを向きます＞ウィズさんの言葉
エディル : 「とりあえず詳しいとこ聞かせてほしくてな」
カペラ : 「まずは経緯と概要を話す。でなければ受けるかどうかの判断ができないだろうからな」
カペラ : 「だが、ここで聞いたことは口外するな」
エディル : 「頼むわ」
カペラ : 「お前たちが先般調査した魔動機文明遺跡の奥に、魔法文明遺跡が発見されたことは知っているな？」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ、魔術師ギルドの方でも話題になってたな」
カペラ : 「湧き出した魔法生物の排除が大方終わり、いまでは最低限の安全が確保されつつある」
カペラ : 「そう遠くないうちに、軍の主導ではあるが、広く探索者たちを受け入れ、内部の調査を行う予定だ」
カペラ : 「その遺跡、どうやらホル＝シャホルという名の王が治めていた都市らしいが、彼に関連する文書を、最近キングスレイから取り寄せた」
※GM注： キングスレイはアルフレイム大陸北方の大国。ラージャハのあるブルライト地方からはゆうに千キロ以上離れている。
そことラージャハとは魔動列車によって接続されているものの、間には蛮族の支配領域が広がり、行き来は必ずしも安全でない。
カペラ : 「その文書はキングスレイのハルーラ神殿に保管されていたもので」
カペラ : 「ハルーラ神官とともに、鉄道でラージャハへやってきた」
カペラ : 「ラージャハの鉄道駅からは護衛がふたりつき、文書はそのまま宮殿へと持ち込まれる予定だったのだが」
カペラ : 「中心街に入る前、護衛が一瞬目を離したすきに、その神官が文章ごと消えてしまったのだ」
カペラ : 「誰かに攫われたのか、自ら姿を消したのかは定かでない」
カペラ : 「そしてこれが本題だが、お前たちには、その文書……我々は「神官王文書」と呼んでいるが、それを探し出してほしいのだ」
カペラ : 「直接回収してもらえるとありがたいが、確実な在所が分かれば、それを知らせてくれるだけでもいい」
というわけで、今回の依頼はラージャハ軍より、稀少な文書（神官王文書）の回収だ。
○カペラの依頼
・神官王文書を回収ないし確実な在所を通報すること
・前金および必要経費として600Gをあらかじめ支払う
・達成報酬は2400G, 文書回収なら追加で1500G
・依頼失敗の場合でも、正確な報告がなされれば報酬として1200Gを支払う
カペラ : 「市街の警備には顔が利くから、多少の脱法行為は見逃すが」
カペラ : 「あまり派手なことはしてくれるなよ」
カペラ : 「ざっとこんなところだ。なにか質問はあるか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、私としては断る理由もないだろうと思うぞ」
エディル : 「条件は文句ねぇし、受けていいと思うぜ」
ルーカス : 「………わかった。その依頼、アストロ・ソフィアが引き受ける」
カペラ : 「うむ。それは助かる」
ルーカス : まずは調査対象の神官及び文書の外見的な特徴を確認します
カペラ : 「持ち込まれた神官王文書は、原本ではなく、写本だ」
カペラ : 「青く染めた革で装丁された、小さな羊皮紙の手記とのことだ」
エディル : 「神官の似顔絵とかあるか？あと名前も聞いときてねぇな」
カペラ : 「顔は知らん。名はヴォードレルという」
ルーカス : 「種族は？」
カペラ : 「人間だ」
エディル : 「その神官はラージャハの神官なのか？」
カペラ : 「いや、キングスレイの者だな」
ルーカス : 名前からして男性でいいのかな
黒江＠GM : あい、男性です
エディル : 「んじゃ、神官王文書の輸送計画ってのはどの程度の人間が知ってたんだ？」
カペラ : 「あまり多くはないはずだ。といっても、私がすべてを計画したわけではないからな」
カペラ : 「あくまでも警備を担っただけ。不出来な部下のおかげで、こうして始末書を書かされている」
ルーカス : ああ、文書仕事って始末書作成だったのか…お疲れ様(ねぎらいの目
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、しかし本人が逃亡したか攫われたかも分からない、か」
エディル : 「その警備の２人に話は聞けるか？」
カペラ : 「聞くことはできるが、あまり有益な情報は得られないだろうな」
カペラ : 「私もそれぐらいのことは済ませている」
エディル : 「ほんとに気づいたら消えてた……ってことか」
エディル : 「了解、探してみるわ」
カペラ : 「お前たちに依頼したのは、件の遺跡発見の功があるからだ」
カペラ : 「期待を裏切らないでくれよ」
エディル : 「ルーが張り切りそうなお言葉ありがとよ」
ルーカス : 「……ふん」ムスッとそっぽを向きます
ルーカス : えっと、消えた時間帯についても確認しておきたいです。
黒江＠GM : 昨日午後、としておきましょう
ルーカス : 「…おい、うちの頭脳担当。ほか聞く事大丈夫か？」とウィズさんに
ウィズ・サジェッツァ : 「問題ない。此処で得られる情報より実際に動いて得る情報の方が多いだろう」
ルーカス : 「そうか、では動くとしよう」
エディル : 「んじゃいきますかね」
カペラ : 「文書がどのようなものであるか、強いて知る必要はないと思うが」
カペラ : 「気になるなら詳しい人間に効くか、魔術師ギルドの図書館にでも行って調べるといいだろう」
黒江＠GM : では前金として
黒江＠GM : 600Gを受け取りました
ルーカス : うひょー金だ金だぁ()
黒江＠GM : という感じで、次なる行先を宣言してください
相談の結果まずはスラムにある遺跡ギルドへ。
黒江＠GM : そろそろこの街に慣れてきたあなたたちには
黒江＠GM : アイユークのいる場所がなんとなく分かるだろう
黒江＠GM : それっぽい人間が出入りしている天幕をくぐれば
黒江＠GM : 白いフードをかぶり、不敵な微笑を浮かべたアイユークが、木箱に座っている
エディル : 「邪魔するぜ」
アイユーク : 「どうも、アストロ・ソフィアのお歴々」
アイユーク : 「今日はどんな御用かな？」
エディル : 「遺跡の件はこっちも儲かったぜ、ありがとな」
アイユーク : 「あのあと、魔法生物が湧き出して大変だったそうだね」
アイユーク : 「恨まれていないようでなによりだ」
エディル : 「命は拾ったから問題ねぇ」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ、そして今日は次なる儲け話のタネについて話そうと思ってね」
アイユーク : 「ほう、興味があるね」＞ウィズ
エディル : 「ちと探しものをしてるんだが、売りにでてねぇか確認してくれねぇか。もしあったらこっちで買わせて欲しい」
エディル : 「青く染めた革で装丁された、小さな羊皮紙の手記なんだが」
アイユーク : 「手記か。内容は？」
エディル : 「ホル＝シャホルっつー魔法王が治めてた都市についてだな」
エディル : 「それについての情報もあれば買わせてもらう」
アイユーク : 「手記は売りに出されていない」
アイユーク : 「が、在処についての見当はついている」
アイユーク : 「3000Gでどうかね？」
ルーカス : 報酬が吹っ飛ぶ！！
エディル : 「そりゃさすがに足が出ちまうな」
※GM注： 買おうとしている情報はシナリオの目的そのものなので、買わせるわけにはいかない。しかし遺跡ギルドの情報網にひっかからないのも不自然なので、このような値段とした。
彼らにかかれば文章を盗むことも可能だろうが。なにぶん政治的なリスクが高すぎて、手を出しづらいのだろう。
アイユーク : 「まあ、そうだろうね」
アイユーク : 「金を払うのが嫌なら、脚か頭を使うことだ」
エディル : 「ごもっともだ」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ、しかし君たちが把握してるということは…この街で手記について何かしらの目立った動きがあったというのは間違いなさそうだね」
アイユーク : 「目立たない動きでも、我々は見逃さないがね。まあ、そのあたりはご想像にお任せしよう」
ルーカス : 「……ではもう一つ、昨日、キングスレイからの汽車でラージャハに入った神官の行方を知らないか？」と尋ねます
アイユーク : 「2500G」
エディル : ちょっと安くなったｗ
※GM注： 得られるのはまったく同じ情報だ。しかしアイユークは、ふたつの情報が同じことを意味すると推察されるのを嫌がって、あえて値段を変えた。
ルーカス : 「…そいつも足が出るな。わかった、すまないが、大丈夫だ」
エディル : 「邪魔したな、またなんか話あったら宿まで頼むぜ」
アイユーク : 「今後ともごひいきに」
エディル : 次はぶどう酒通りで聞き込みか、アズダハッグに文書について聞いてみるかってとこですかね
エディル : 先に文書について聞いてみてもいいかもしれない気もしてきた
ルーカス : 聞き込みは、任意の技能＋知力ボーナスだったか
黒江＠GM : そですね
黒江＠GM : ファイター技能でチンピラをボコボコにしつつ情報を得る龍が如く方式
黒江＠GM : 死にてぇヤツからかかってこい
というわけでエディルとルーカスはラージャハ市街の西、ぶどう酒通りへ。
ウィズは別行動でアズダハッグに会いに行き、神官王文書について聞いてみることに。
---ぶどう酒通り---
黒江＠GM : このあたりは普段から人通りが多く
黒江＠GM : 話を聞く人間には困らないが、どんな人物がいても目立たないという点で
黒江＠GM : 聞き込みには苦労するだろう
黒江＠GM : ここで目当ての情報を得るための目標値は17だね
さすがにふたりとも失敗。
エディル : 「当てずっぽうじゃきちぃか」
一般市民 : 「神官って言ってもこのあたりにはたくさんいるからなあ」
ルーカス : 「それは確かにそうか…」チンピラの返り血をあびつつ
一般市民 : 「だからもう許してください」
ルーカス : チンピラだったのかこの人
エディル : 「よかったな、多少のことは目ぇつむってもらえて」
黒江＠GM : ということで、いったん視点をウィズに移そう
---農業地帯---
黒江＠GM : では、樹の上でぐうぐう寝ているアズダハッグを見つける
ウィズ・サジェッツァ : 「……もうすっかり日が昇っているのに、随分と悠々自適に過ごしているね。アズダハック」
アズダハッグ : 「んあっハァ」落ちる
ウィズ・サジェッツァ : 「起こして悪いね。でも今日は仕事があってね」
アズダハッグ : 「おや、ウィズどの」
アズダハッグ : 「お仕事とは精が出るであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「前回の遺跡探査で名が売れてね…。で、その仕事なんだけどこないだの話と関係があってね」と依頼された内容について説明しましょう
アズダハッグ : 「ほう、神官王文書」
アズダハッグ : 「実はこの間、ホル＝シャホル王について質問されたとき」
アズダハッグ : 「充分答えられなかったのが悔しくて、少し調べてきたであります」
アズダハッグ : 「聞きたいでありますか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「勤勉だねぇ。勿論知識はどれだけあっても困らない」
アズダハッグ : 「うんうん。では話すであります」
アズダハッグ : 「以前話した通り、ホル＝シャホル王の資料はあまり残っていないのであります」
アズダハッグ : 「しかし彼が登場する数少ない文献では、シェメシュ神官王とともに語られるケースが多いのであります」
アズダハッグ : 「シェメシュ神官王というのは、ウィズどのが探している神官王文書を書いた人物でありますな」
アズダハッグ : 「ちょっと今からその生涯を話して聞かせるであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ」
ちょっと長いのでコピペで情報開示。
○シェメシュ王の生涯
魔法文明デュランディル時代の中期に生きた人物。現在のブルライト地方北部出身とされ、幼いころにハルーラの声を聞いた。
長じてからは神官として国々を巡り、貧者や被差別者、君主の強権によって抑圧された人々を助けた。
シェメシュが42歳になったとき、暴君として王が排除された国で人々に待望され、シェメシュ神官王としてハルラムを建国した。
彼の政は徳に溢れ、人々は繁栄を謳歌したが、隣国であるザハリヤルとは長らく敵対していた。
なお、ザハリヤルの王であるホル＝シャホルとシェメシュは同郷の旧知であったとされている。
50歳になったとき、シェメシュは突如として姿を消した。
ほぼ同時期、ザハリヤルの首都も突如として地の底に沈み、一夜にして滅亡した。
王を失ったあとのハルラムもまた乱れ、他国の侵略を受けたことが原因で、シェメシュの失踪から二年後に滅亡した。
※GM注： このあたりのネーミングや文化的なイメージは古代イスラエル。
シェメシュはヘブライ語で光（太陽光）、ホル＝シャホルはブラックホールだ。
アズダハッグ : 「この神官王とホル＝シャホルが同郷の旧知であったという部分がめっちゃエモいであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「でも敵対してたんだろう？」
アズダハッグ : 「まあその辺はきっとなんかしらの理由があったんであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「大雑把だねぇ…。まぁそれこそ今探してる文書に二人の関係が書かれていたりするかもしれないわけだ」
アズダハッグ : 「多分そうであります」
アズダハッグ : 「「あ、そういえばこの間緑髪の人に貰った手記でありますが」
※GM注： 「3話 地底にひそむ蟲」参照。
アズダハッグ : 「アレも中々貴重なものだったのであります。ヘッコ技師」
アズダハッグ : 「彼は大破局で英雄的な活躍をしたタビットなのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「ほう、英雄……」
アズダハッグ : 「超高高度から魔動機に載って蛮族軍の頭上を攻め」
アズダハッグ : 「最終的には自爆して周囲数キロを焦土にしたという伝説なのであります」
アズダハッグ : 「ラージャハ周辺が砂漠になったのはその行為が遠因とも言われているのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「何か思ってたのと違う…が、英雄には違いないね」
アズダハッグ : 「ひとまず私から話せるのはこんなところであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「なるほどね…。ところで君の見立てでいいんだけど」
アズダハッグ : 「なんでありますか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「この街にその文献の価値が分かる人間はどのくらいいるかな？」
アズダハッグ : 「うーん、あんまり多くないと思うのであります」
アズダハッグ : 「そもそも文章自体、そこまで有名なものではないのであります」
アズダハッグ : 「ただ、今回関連の遺跡が発見されたせいで、注目度はヤツメウナギのぼりに違いないであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「だよね……。まぁ有識者なら正規の手順で見せてもらうだろうし……いくら価値あるものでも、態々出先で換金するほど神官も腐ってないと思いたいけど」
アズダハッグ : 「内容に興味はありますが、自分なら怖くて持っていたくないであります」
ルーカス : ホントかな…？＞遠くのルーカス
黒江＠GM : ｸｸｸ……
※GM： NPCのうち誰が貴重な文献を持っているか……。新クトゥルフ神話TRPGのサンプルシナリオ「紅文字」に似ている。SWでやると楽しいかは分からない。
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁ君は立場も阿あるしねぇ…。変なことしたら討伐されちゃうでしょ？」
アズダハッグ : 「おとなしく農場労働をしているので、お目こぼしされているのであります」
アズダハッグ : 「でも別にそんなにひどい扱いは受けてないのであります。おかみさんは優しいのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「そうなんだ。いいことじゃん。私も蛮族は嫌いだけど、賢い種族と話すのは楽しいしね」
アズダハッグ : 「バカと思われないように頑張るであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「なに、野蛮な存在は好ましくないけども、馬鹿は馬鹿で面白いものだよ。度が過ぎるとイラつくけどね」
ウィズ・サジェッツァ : 「さて、と。じゃあ話も聞けたことだし、私ホント神官を探しに戻るよ。君に調べてもらいたいことも書いてあるだろうしね」
アズダハッグ : 「はい、お気をつけてであります」
というわけでそれぞれ行動を終え、いったん合流。
ルーカス : まずは情報共有、かくかくしかじか
エディル : 「こっちは収穫なかったわ」
エディル : 「聞き込みで追ってくのはきつそうだってことが収穫っちゃー収穫か」
ルーカス : 「流石に神官という特徴だけでは、絞り込みは難しいな」
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ。本も貴重なものだが、それ自体の価値を知るものは多くないらしい」
ルーカス : 「逆に、知っていたアズダハッグはすごいな、あいつ」感心
エディル : というわけで次は駅へ
黒江＠GM : ういうい
---鉄道駅---
黒江＠GM : 魔動列車は蒸気機関で動く汽車をイメージすればよい
黒江＠GM : ただし石炭ではなくクズ魔晶石を使う
黒江＠GM : ここから列車に乗ると、ドーデン地方へ行ける
黒江＠GM : 途中の蛮族領、どうやってレール敷いたんだろうとか、どうやって整備してるんだろうとか
黒江＠GM : 深いことを考えてはいけない
エディル : 思ったw
エディル : レール敷くのすげぇって
黒江＠GM : どれぐらいの頻度で列車が出てるのか知らないが
黒江＠GM : まあ物資とかも運搬しているだろうし、働いている人はちらほらいる
ルーカス : ではここで、昨日キングスレイからラージャハへ来た神官について聞き込みしてみますか
黒江＠GM : いたかいないかを聞くなら、判定の必要はない
駅員 : 「ああ、そんな人もいたね。いなくなったんだって？」
エディル : 「なんか様子が変だったとか、そいつじっとみてる怪しいやつとかいなかったか？」
駅員 : 「誰かが見てたってのは分からないなあ。護衛の兵士はいたけど」
駅員 : 「様子は……うーん。まあ、そう言われてみれば、緊張してるような感じだった気もするなあ」
ウィズ・サジェッツァ : 「緊張…？」
エディル : 「（まぁ護送してりゃ緊張はするだろうが……）」
駅員 : 「あるいは思い詰めてる、みたいな？ よく分かんないけど」
駅員 : 「大体駅についた人ってのは、ほっとしてるもんだよ。鉄道の旅だって危なくないわけじゃないし」
駅員 : 「まあでも、大事なお役目があったなら無理ないかもね」
ルーカス : 「そ奴の特徴について覚えてたら教えてくれ」
駅員 : 「特徴？ 似顔絵でも描いてやろうか？」
ルーカス : 「おお、是非頼む」
駅員 : さっさかさっさか
なんか気が弱そうな見た目。
ルーカス : ではチップを…………金なかった
エディル : じゃしかたないから後ろからルーカスに渡そう
駅員 : 「いいっていいって、これでも結構いい給料もらってんだ」
※GM注： 駅員なら帝国お抱えの技師かマギテック協会所属だろうから、待遇はいいはず。
エディル : 「とりあえずこれで顔はわかったな」
ルーカス : 「これを使って聞き込みすれば、有益な情報を得られそうだな」
黒江＠GM : 似顔絵をもとに再度同じ場所で聞き込みをしてもいいですし
黒江＠GM : 違う場所で聞き込みをしてもいいですし、別のアプローチを試してもいいです
結局、さきほどと同じ場所で聞き込みすることに。ちなみに時刻は昼前。
黒江＠GM : では、似顔絵があるので目標値が15にさがる
→エディルが成功。
一般市民 : 「あー、昨日？ そういえばそんな人いたなあ」
エディル : 「お、まじか」
一般市民 : 「こう、背中丸める感じで、ハルーラ神殿の方に走ってったよ」
一般市民 : 「おなか痛かったのかな？」
エディル : 「へぇ……」
一般市民 : 「おなか弱そうな顔してたわそういえば」
エディル : 「青ざめてたんだろうな」
一般市民 : 「私なんか見てみ？ 一年中ヘソ出してるけどお腹痛くなんないから」
一般市民 : 「やっぱ人間って貧弱よね〜」
エディル : 「健康的って感じだな」
ルーカス : もしかして：この人もエルフ
黒江＠GM : ドワーフですね彼女は
※GM注： そういえばラージャハの人口比率ってどうなんだろうか。暑い地域だし皇帝がドワーフなので、ドワーフ多めなイメージ。
リカントはほかの地域では多いだろうが、毛が暑そうだからラージャハには少ないかも。水を好むエルフはいわずもがな。
エディル : 「ウィズといい、お前さんといいよく人間と面向かっていえるよな……」
エディル : 「他に一緒にいたやつはいたか？そいつが走ってった時」
一般市民 : 「いや、見なかったけど？」
エディル : 「なるほどな……」
エディル : 「ありがとよ、助かったわ」
一般市民 : 「うーっす」
ほかのふたりに情報共有して、神殿に行こうとする……が
黒江＠GM : 後ろから話しかけてくる人物がいる
ゾハル : 「よっす、兄ちゃんら」
ゾハル : 「儲かってる？」
※GM注： 2話「惑う星、惑わぬ星」が初出のゾハル。マカジャハット産の麻薬を売りさばく怪しい女だ。
ルーカス : 「ん？」
エディル : 「ん？」
エディル : 「ゾハルか、よう」
ウィズ・サジェッツァ : 「これから儲けるところだ」
ゾハル : 「そいつはいいね」
エディル : 「なんかいいモンでも仕入れたのか？」
ゾハル : 「おう、ちっとお願いがあんだけど、顔かしてくんない？」
エディル : 「まぁいいが……」
エディル : 「なんだ？」
ゾハル : 「ここだと人目がな、もっと薄暗いとこ行こうぜ」
ゾハル : 「すぐ済むからよ」
エディル : 「……おう」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ……まぁいいだろう」
ルーカス : テクテク
ゾハル : では彼女は娼館街に隣接する、小汚い店に入っていく
ゾハル : 「衛生面に難ありだが、ここは鶏肉がうまい」
エディル : 「へぇ飯屋かここ」
エディル : 「知らなかったな」
ルーカス : 汚えっ！って顔しつつ入りましょ
ウィズ・サジェッツァ : 「う〜む、微妙に妥協しづらいな」
※GM注 ：まあルーカスとウィズは育ちがよいので、こういう場所にはあまり入ったことがないんだろう。
ゾハル : 「で、兄ちゃんらも忙しいだろうから、ちゃっちゃと話すけど」
ゾハル : 「神官王文書、捜してんだろ？」
エディル : 「情報漏れ激しいなオイ」
ルーカス : 「緘口令が機能してないんじゃないか」
エディル : 「なんか知ってるのか？」
ゾハル : 「ん、まあ知ってるっちゃ知ってる」
ゾハル : 「別に持ってるとか在処を知ってるってわけじゃないぞ」
ゾハル : 「その逆だ。神官王文書を手に入れたいんだよ」
エディル : 「あん？」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふぅむ？」
ゾハル : 「聞こえなかったか？」
エディル : 「いや話は理解したが……お前さんが手に入れてどうすんだそんなもん」
ルーカス : 「ふむ、見つけたら譲ってくれという話か」
ゾハル : 「兄ちゃん、話が早いね」＞ルーカス
ゾハル : 「私が手にいれるっていうかまあ、要するにラージャハ軍に遺跡を独占されたくないのさ」
ゾハル : 「魔法文明時代の遺跡だ。きっと強力なアーティファクトなんかもあるんだろう」
ゾハル : 「それがラージャハの手に落ちると、弱い連中とか、周りの国は迷惑すんだ」
エディル : 「はーん……なるほどな」
ゾハル : 「もちろん、カネなら出すぜ？ 神官王文書をラージャハ軍に渡さず、私に寄越してくれれば」
ゾハル : 「12000G支払おう」
ルーカス : 1人4000G！
ゾハル : 「んーまあ、最悪写しでもいいけど、その場合は1500Gだな」
ゾハル : 「どーだ？ 悪い話じゃないだろ」
エディル : 「お前さんが持ってくる草の出どころは確か……ってことか」
ゾハル : 「ま、それ以上は口にしない方が吉だな」＞エディル
エディル : 「ちげぇねぇ」
エディル : かたすくめ
※GM注： 公言は憚るものの、もうすでに正体を隠すつもりはないだろう。ゾハルはマカジャハットの密偵だ。
麻薬売りは資金調達にもなるし、中毒者の弱みを握って情報を得られるし、蔓延させれば相手の国力を低下させられるし、で一石三鳥。
それはそれとして、この依頼に対してどのような態度を取るか結構重要となる。
特に正解不正解というのではなく、どっちのルートに寄るか（まだ決定的な分岐はしない）という話。
ゾハル : 「できればこの場で答えてくれよ。どうする？」
ルーカス : ふむ
ウィズ・サジェッツァ : 「ふむ。我々にとっては上手い話であることは間違いない。何を取るか、ということだな。公的な活躍の実績か、或いは金と懇意にできる相手か」
エディル : 「ま、俺は写しぐらいはいいと思うが……」
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁそちらは無難だな」
ウィズ・サジェッツァ : 「リーダー、正直私は世の中の情勢なんぞに興味はないのでな。我らの方針はキミが指し示してくれたまえよ」
エディル : 「俺が決めていいってんなら決めるが、今回の依頼取ってきたのはお前みたいなもんだからな、譲れってんなら譲るぐらいの甲斐性はあるぜ」
ルーカス : 「………」瞑目して考え込んでます
黒江＠GM : 欲望の赴くままにきめるがよい
ルーカス : 「……二つ、問いたい」
ルーカス : とかなり真剣な顔で
ゾハル : 「どーぞ？」
ゾハル : あまり真剣ではない顔で
ルーカス : 「皇帝が力を得た場合、他に迷惑するというのは、皇帝の評判からのお前の予想か、それともそれをにおわせるような情報を持っているのか、どちらだ？」
ゾハル : 「ま、賢い人間10人に聞けば、10人とも同じ予測をすんだろな」
ゾハル : 「皇帝の二つ名知ってるか？ 黒鉄大砲だぜ。もともと軍事力を背景に、けっこう好き勝手やってんのさ」
ゾハル : 「いまでこそなんとかバランスとってる状態なんだ。ラージャハが勢いづいたらどうなるか、簡単に分かるだろ？」
ゾハル : 「それとも、みなが平和で心穏やかに暮らせるよう、おとなしく封印してくれるってかい？」
ルーカス : 「……そうか」
ルーカス : 「二つ目…は、要らなくなったな」
ゾハル : 「フーン」
※GM注： どのような胸中であったのだろう？ 詳しくは聞かなかった。
ルーカス : 「写しなら渡す、それでいいな」
ゾハル : 「んー、まあ、今回はそれで手ェ打つか」
エディル : 「へぇ……俺は賛成」
ゾハル : 「つーか、ちゃんと写し作れるんだろうな。魔法文明時代の文書だぞ」
エディル : 「うちの稼ぎ頭はそういうのが得意なんでね」
※GM注： ウィズが二徹ぐらいすればなんとか。エルフは水に浸かっていると回復するみたいな特性があるので、風呂に入りつつやるか。
ゾハル : 「ま、お願いごとっつーのはそんな感じだ」
ゾハル : 「せいぜい頑張って、文書見つけてくれや」
ゾハル : 「あー、手付金ぐらいはやるかな」
ゾハル : 「ほらよ、ハッパ」
エディル : 「お前、これは単に趣味だよな……」
黒江＠GM : 気持ちよくなれるハッパ（魔香草）をもらいました
黒江＠GM : 売価150G
ウィズ・サジェッツァ : 「いいんじゃないかい。平和を望む気持ちは私も分かるよ。軍には良い目で見られないだろうけど、それで首を切られることも無いだろうしね」
※GM注 ：でも他国との内通がバレたらふつうに切られると思う。
ルーカス : 「…………平和、か」
ルーカス : 「そんなもの、どこにもありはしないさ」と本当に小さく呟いて
※GM注 ：なにか思うところがあるらしい。
ゾハル : 「んじゃ、よろしくな」
エディル : 「あいよ」
ゾハル : と言って、ゾハルは食事に手を付けず店を出ます
エディル : 「今後ともご贔屓に」
せっかくなのでそのまま昼食。
エディル : うまい？
黒江＠GM : 鶏肉は蜂蜜と香辛料であじつけがしてるようだ
黒江＠GM : 脂っこいがおいしい
エディル : 「確かに悪くねぇな」
黒江＠GM : ただし1/36でお腹をくだす
黒江＠GM : というのは冗談として
黒江＠GM : 今日はこんなところかな
黒江＠GM : お疲れさまでした。
ルーカス : お疲れ様でした！
エディル : お疲れさまでしたー
ウィズ・サジェッツァ : お疲れ様でした〜！
というわけで次回のセッションへ続く。
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