神官王文書��
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kuroe_trpg 2021年05月05日(水) 15:09:54履歴
SW2.5キャンペーンリプレイ 漠砂に眠る蛇
第4話 神官王文書 ��
☆戦闘！
手に入れた神官王文書を狙って襲ってきたのは、流氷の剣ルイアン、土竜（どりゅう）爪のラガーロ、白炎のファヒマから成るクローバー・リーフ。
ルイアンは魔法剣士（前衛）、ラガーロは拳闘士（前衛）、ファヒマは神官戦士（後衛）だ。
プレイヤーたちには彼らのステータスを開示してある。
アストロ・ソフィアは先制判定に勝利して先攻を奪取。フォーメーションAで戦闘に突入する。
----1ラウンド目---
先攻、エディルの戦闘特技〈両手持ち〉のお披露目。ターゲットサイト（命中力∔1）を宣言し、ルイアンにソリッドバレット2連発。
運命変転も使用し、2発とも命中させる。間髪を入れずルーカスが追撃し、一気に気絶へと追い込んだ。
動揺するラガーロに対し、ウィズが容赦なくリープスラッシュを発射。
抵抗を突破しHP26→15
土竜爪のラガーロ : 「くっ……俺が倒れるわけには……」
ウィズ・サジェッツァ : 「仲間想いなのは結構なんだけどね。タイミングが悪いぞ、愚かな者たちよ」
後攻、ファヒマが神聖魔法キュア・ウーンズを行使し、ラガーロを回復。
ルーカス : 「ふむ、やるな、優秀な回復役だ。……ケツにバレット撃ち込まれるより万倍いいよなアレ」
エディル : 「お前がケツで受けるのが悪い」
ラガーロは錬技マッスルベアー（筋力ボーナス+2）とキャッツアイ（命中力+1）を使用して、ルーカスへ二連撃。
一発目には〈鎧貫き〉が宣言されている。これは宣言された攻撃が命中したとき、相手の防護点を半減してダメージを計算できる戦闘特技。
しかし渾身の一撃はファンブル。二撃目も6ダメージを与えるのみに留まった。
※GM注： ルーカスを殴ったラガーロの脳裏に、岩山のようなイメージがよぎったとかよぎらなかったとか。
---2ラウンド目---
先攻、ルーカスの全力攻撃がラガーロに炸裂。HP23→3と一気に瀕死。
ウィズがリープスラッシュでとどめを刺す。
土竜爪のラガーロ : 「イザーク……すまん……」
この場にはいない誰かの名前を呟きながら倒れるラガーロ。ただし生死判定には成功しているので、息はある。
白炎のファヒマ : 「うぅっ……なんてこと」
ルーカス : 「これで3対1、まだ続けるかアッーーー！？」
※GM注： エディルがルーカス（のケツ）にヒーリングバレットを撃った。
白炎のファヒマ : 「うるさい！ 私たちは負けらんないのよ！」
エディル : 「まぁ察するがな」
後攻、ファヒマは前衛に移動し、メイスでルーカスに攻撃する。
しかしルーカスの防護点の前には無力であった。
---3ラウンド目---
ルーカスの全力攻撃、ウィズのリープスラッシュによって、ファヒマのHPは一気に残り1ポイント。
白炎のファヒマ : 「ぐぅぅ……」
ルーカス : 降参しないと死んじゃうけど。。。
エディル : まぁ降参するんなら2人倒れた時点でしてるでしょうしな
そしてエディルの無慈悲な弾丸が……一回転！（クリティカル） 18ダメージを叩き出す。
HPが-17となったファヒマは、17の目標値で生死判定をしなければならず、あえなく失敗して即死した。
エディル : 「事情は察するが、テメェらこっち殺しに来てんだ。容赦はしねぇぞ」
☆戦闘終了！
ウィズ・サジェッツァ : 「うわぁ、エグイことするなぁ…」
ルーカス : 「ふぅ……」一応増援が来ないかは注意
※GM注： クローバー・リーフの面々、アストロ・ソフィアと同じくらいの経験点を投入したにも関わらず、あっさりと片付けられてしまって残念。
彼らがどうして襲いかかってきたのかは、シナリオの最後あたりで示唆される。
ちなみに戦闘終了後の行動や言葉に、冒険者たちの倫理観が反映されていて面白い。
あくまでもGMの理解や解釈だが、一番殺人に抵抗がないっぽいのがルーカス。
残酷というわけではなくて、自分の信念や目的を邪魔する者には容赦しない、といったところか。
エディルは利己的でドライに見えつつも、セリフから内心の罪悪感を整理しようとしているのが伺える。
ウィズは人の生き死に対する考えが云々というよりも、単純に血なまぐさい行為として殺人を忌避している印象。
黒江＠GM : さて、意識不明のふたりと死体になったひとり
黒江＠GM : それなりに騒ぎになったので、そのうち誰かがやってくるだろう
黒江＠GM : 放っておいても問題はなさそうだが、さて、どうするかな
少々作戦会議をしたあと、ひとまず息のあるルイアンとラガーロに手当（＆拘束）を施すことにした。
土竜爪のラガーロ : 「う……く……」
エディル : 「……わかってると思うが、お前さんがたもう終わりだ」
エディル : 「最後に依頼主いっとく気はねぇか？」
ラガーロ : 「…………」
ラガーロ : 「へぇ、ご親切にそれを聞いてくれるのかい」
ラガーロ : 「それを話したら俺たちがどうなるか、分かって聞いてるんだろうな？」
黒江＠GM : ファヒマの骸に苦々しげに目を向けながら、彼はそう言う
エディル : 「答えないならこのままおいてくだけだし、俺らがお前らの身を案じる理由がねぇ」
エディル : 「仕掛けてきたのがおまえさんら、襲われたのが俺らだ」
エディル : 「返り討ちにされて文句言うならやるんじゃねぇよ」
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁ、見当がつかないわけでも無いからね。あと私は単に虫の居所が悪かっただけだよ、別に君らの命を奪う理由も無いし」
ラガーロ : 「へっ」
ラガーロ : 「答える気はねえ。生きてさえいれば、まだやれることはあるんだ……」
エディル : 「さよか」
エディル : 「んじゃな」
ウィズ・サジェッツァ : 「いい心がけだね。それじゃあまぁ、私たちはお仕事を完遂しに行きますか」
ルーカス : 「拾った命、どう使おうとお前たちの勝手だ。好きにするといい」
ルーカス : それだけ言って去りましょうか
黒江＠GM : OK
黒江＠GM : 時刻は深夜2時ごろ。砂漠の夜は冷える……
ルーカス : 後でパワーアップして敵対しそうだ
※GM注： 鋭い。純粋なパワーアップとはちと違うが。
黒江＠GM : さて、あなたたちは神官王文書を手に入れたわけだが
黒江＠GM : 写本を作るのかな？
ルーカス : まずは宿に帰りましょう。写本を作らないと
ルーカス : カペラさんへの報告も、写本ができた後ですね
エディル : がんばれウィズ！
ルーカス : ファイトだウィズ！
というわけでいったん宿に戻り、ウィズは写本の作成を開始。作業が終わるのは大体30時間後とした。
プレイヤーに開示した情報は以下の通り。ちと長い。
○神官王文書（抜粋）
XXXX年XX月XX日
ザハリヤルとの停戦成る。兵たちの長き渡る苦しみが止むこと嬉しからずや。
城壁に響きし怨嗟、緑野に流れし鮮血、痛みはいまだ癒えざるとも、やがて遠き過去とならんことを欲す。
民は和平に沸き、しきりに我が名を口にするも、我はなはだ疲れたれば、応えること能わず。
XXXX年XX月XX日
ザハリヤルに送りし使者戻る。曰く、かの国の民みな窮し、傷つきたるさまにて、ハルラムの民と同じく和平を歓迎す。
なれど王宮を訪れし際、ホル＝シャホルの冷たき瞳に身も凍る思いにて、その心情測りがたしと覚ゆ。
客遇に一片の非礼なかりしこと、かえって恐ろしき気配なりとの由。
このたび遣わせし者は怯懦にあらず。その見聞きしこと、心に抱かんこと真ならむ。
XXXX年XX月XX日
ホル＝シャホルに宛てた文を送るも、返しすげなし。
XXXX年XX月XX日
兵は静かなれど、我が胸の内穏やかならず。ザハリヤルに密偵送る。
XXXX年XX月XX日
ホル＝シャホル病身との噂あり。民の前に姿見せず。また王乱心との噂もあり。荒縄にて吊られし民の骸、ザハリヤルの広場にて腐るに任せり。
その多くは星神の信徒なり。彼らになんの罪あらんやと憂し。また別の噂にて、王魔術に執心すとの由。
ホル＝シャホル魔法王の誉れ高ければ、魔術究めんこと怪しからずと覚えつつ、数々の噂、心騒がすものばかりなり。
XXXX年XX月XX日
密偵、王宮にて輪廻の蛇を見ゆ。奥まった暗き小部屋にておのずから床に立つ。
その姿かたち恐ろしげにて、息も止まらん心地すとの由。輪廻の蛇、我が見識のうちにあらざるも、極めて禍々しきものと覚ゆ。
XXXX年XX月XX日
密偵からの文絶える。
XXXX年XX月XX日
ハルラムの王宮に来たる魔術師あり、ツァールと名乗る。かつてホル＝シャホルの覚えめでたく、王宮にて傍に侍る者なり。
かの者曰く、王の志すものはなはだおぞましく、神に至るのみならず、それを超越せんとするものなり。
魔術師、神官、近習の多くこれを諫めんとす。なれど力ある王、魔術を持ってそれらを羽虫のごとく排し、虐殺せり。
ツァール、自ら王を諫むこと甲斐なしと覚え、助けを求めんとザハリヤルを逃るとの由。
XXXX年XX月XX日
ツァールと話す。かの者賢しければ、我およそ輪廻の蛇を解す。
その理まこと恐ろしきものにて、書に残すこと及ばず。力を欲する者、ホル＝シャホルに続かんことを危ぶむ故なり。
XXXX年XX月XX日
輪廻の蛇、ラクシアを滅ぼすに足るものなれば、たとえハルラムを棄て、この命投げ打つとも、魔術の完遂を止めるほかなしと決す。
我、力持つ者である故に。我、星神の信徒である故に。我、ホル＝シャホルの旧き友である故に。
かの者、何故これほどまでに変わりしか。
※GM注： 要約すると
・ザハリヤルの王ホル＝シャホルが輪廻の蛇と呼ばれるものを作った。
・それは神々を超える力をもたらすような、強力で危険なアーティファクトだった。
・ホル＝シャホルの旧友であった神官王シェメシュは、命をなげうってでも彼をとめなければならないと決断した。
というところ。
ウィズ・サジェッツァ : 「……終わったよ、はいこれ」
エディル : 「おつかれさん」
ウィズ・サジェッツァ : 「それじゃあ、私は寝るから。これを渡すのは任せたよ。でも、まぁ……」
エディル : 「ん？」
ウィズ・サジェッツァ : 「ヴォードレルが恐れるのも無理からぬ内容ではあったよ」
エディル : 「ほー……」
エディル : 「まぁ……そのへんはなるようにしかならねぇだろ」
エディル : 「俺らがここでこいつを燃やしたとして、遺跡の発掘は続くんだからな」
エディル : 「サイコロはもう振られちまったんだ、あとは目が出るまで転がるだけだ」
エリス : 「お、なんや。どっかいくんか」
ルーカス : 「あー……以来の達成報告に、な」＞どっかいく
エリス : 「ほーん。最近外は物騒やから気いつけや」
エリス : 「なんやほかん所の冒険者がおらんようなったらしいで」
エリス : 「クローバー・リーフとかいうたかな」
エディル : 「……そうか」
エリス : 「知らん人についてったらあかんで」
ルーカス : 「そうか、うむ、気を付けるとしよう」
ルーカス : 「パンにつられるお前じゃあるまいし」
エリス : 「そんなシーンなかったやん！」
※GM注： まあ腹を減らしていた時期は確実にあったので、あながち間違いというわけでもない。
ただ小麦の香り亭で働いてからエリスの栄養状態は格段に良くなったので、いまは食べ物でつられることもないだろう。
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ、なんだかんだ。疑い深いからな、エリスは」
エディル : 「疑り深いだけで的外れだと俺は思うがな……」
とかなんとか言いつつ、依頼人であるカペラに成果を報告するため、宿を出る冒険者たち。時刻は朝方。
---練兵場---
黒江＠GM : 兵士たちは今日も元気一杯トレーニングしてますね
ルーカス : では隊長さんの居場所を兵士さんに聞きます
黒江＠GM : いつものテントだ、と教えてもらえるでしょう
ルーカス : お礼を言って、そちらのテントに向かいますね
エディル : 「……すっかり常連だな」
ルーカス : 「毎朝走って挨拶してればな、顔くらいは覚えられる」
エディル : 「さよけ」
黒江＠GM : ウィズはZoomで参加する感じかな
ルーカス : Zoom
ウィズ・サジェッツァ : あるいは寝ぼけ眼でその場にいるかもしれない
ルーカス : かわいい＞寝ぼけ眼
黒江＠GM : じゃあ鼻ちょうちん状態でそこにいる
ウィズ・サジェッツァ : 立って報告をしながら、寝るエルフ
カペラ : 「アストロ・ソフィアか」
カペラ : 「首尾はどうだ？」
ルーカス : 「ああ、文書は回収完了した。確認してくれ。それと報告書だ」と、神官王文書の原本と、ウィズさんが写しを作っている間に作っておいた簡単な報告書を提出します
ルーカス : まあ、どこ捜索したとか、神殿に忍び込んだとか、そういうことを書いてます。ただ、ゾハルとの取引については書いてません
カペラ : では神官王文書のガワと中身を簡単に確認し、問題ないようだ、と言います
カペラ : 「ところで、二日ほど前、神殿付近で刃傷沙汰があったようだが」
カペラ : 「……なにか知っているか？」
エディル : 「いや、わかんねぇな」
ルーカス : 「話は聞いたが、詳しくは知らん」とあくび交じりに
ウィズ・サジェッツァ : 「…すぴ……」
カペラ : エクセレントレイピアで鼻ちょうちんを割る
ルーカス : あぶねえｗ
カペラ : 「……そうか」
※GM注 ：不審に思いつつもお目こぼししてくれた、という感じだろう。きっと。
カペラ : 「ご苦労だった。これは、約束の報酬だ」
黒江＠GM : というわけで合計3900Gの報酬を受け取れますね
ルーカス : 「確かに」といって受け取ります
エディル : 「はいよ、ありがとさん」
エディル : 「……」
エディル : 「（なにやってんだかな……）」
※GM注： 任務の過程で冒険者を殺めたことへの戸惑い？
あるいはゾハル（マカジャハット）とカペラとの間でどっちつかずの態度を取っていることへの気持ち悪さか。
カペラ : 「既に工兵部隊が現地で野営地の建設をはじめている」
カペラ : 「そのうち、広く外からも探索者を募ることになるだろう」
カペラ : 「現地でなにか面倒ごとが起こったときには、また声を掛けさせてもらうことにする」
エディル : 「そいつはまいどあり」
カペラ : 「おいそこの。眠いなら外で新兵と一緒に走るか？」＞ウィズ
ウィズ・サジェッツァ : 「いや、遠慮しておこう……」
ルーカス : 「うげぇ……またあんたと顔を合わせるのか」と苦い顔で
エディル : 「（子供か）」
カペラ : 「ふん。嫌われたものだな」
ルーカス : 「……まあ依頼が来れば考えるだろう。だがな」
ルーカス : 「軍が遺跡の採掘品を独占するような内容であれば、絶対に受けない」
カペラ : 「それはどういう意味だ？」
ルーカス : 「………自分で調べろ、バーカ！」と子供みたいに言ってさっさと帰ります
エディル : 「（頭痛を堪えている）」_:(´ཀ`」 ∠):_
ウィズ・サジェッツァ : 「すぴ……」
エディル : 「じゃ、そういうことで」
エディル : ウィズの背中押して退散
カペラ : 「…………」
そういうわけで、お次はウィズが頑張って作った写本をゾハルへと渡しに行く。
---スラム---
黒江＠GM : スラムで探せば、向こうから声をかけてくるだろう
ゾハル : 「うーっす兄ちゃんら」
ゾハル : 「元気してる？」
ゾハル : ウィズの鼻先に刺激臭のある煙をふきかけますね
エディル : 「散々だな……」
ゾハル : 「ん？ どうした？ 軍に感づかれたか？」
エディル : 「いや、ウィズの話だ」
エディル : 「さっきも鼻提灯割られてたんでな」
エディル : 「ただまぁ……勘付かれたっていうのは否定できねぇかもな」
エディル : 「下手打ったのと、ルーがルーだったからな」
ルーカス : 「え"」
※GM注 ：さきほどルーカスがカペラにとった不審な態度のことだろうか。
エディル : 「まぁとりあえず約束のブツだ」
ゾハル : 「ﾌｰﾝ。ま、何事も完璧ってのはないからね」
ゾハル : ではゾハルは写本を確認し、内容をぺらぺらと読んでいく
ゾハル : 「ま、これはあとでじっくり読ませてもらうわ」
エディル : 「……今回の件じゃいけてもおかしくなかったんだが……思いの外動揺してたかね」
エディル : 「ああ、あと」
ゾハル : 「ん？」
エディル : 「俺らに襲撃があったが、どこの差し金か心当たりはあるか？」
ゾハル : 「襲撃ぃ？ さあ？」
エディル : 「……さよか、ならいいわ」
ゾハル : 「んじゃ、これ約束のカネね」＜1500G
エディル : 「あいよ、毎度」
エディル : 「んじゃま今後ともご贔屓に」
ルーカス : 「またこの前の鳥料理奢ってくれ」('ω')
ゾハル : 「自分で行けよ。カネやったんだから」
ルーカス : 「(´･ω･‘)」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふが…ふが…」
エディル : 「オラいくぞ、寝ぼけエルフ」
ゾハル : 「……そのうち、はっきりあんたらを味方につけたいもんだね」
ルーカス : 「高いぞ？」
ゾハル : 「はっ、こっちのスポンサーだって大概太っ腹さ。期待してるといい」
エディル : 「んじゃこのルをなんとかしてくれ、理屈じゃ止まらねぇぞこいつ」となんかほっとしたように苦笑して
ゾハル : 「だがその分、余計な情けは捨ててほしいもんだ」
ゾハル : 「そんだけさ。じゃあな」
エディル : 「……覚えとくよ」
ルーカス : 「おう、私に命令できるのは、天上天下、唯我のみよ！」と偉そうに笑ってます
お次は神殿で回収した神官長の横領に関する文書を売却するため、遺跡ギルドへ。
---遺跡ギルド---
エディル : 「邪魔するぜ」
アイユーク : 「やあ、アストロ・ソフィアのお歴々」
アイユーク : 「ご健勝のようでなによりだ」
エディル : 「おかげさんでな」
アイユーク : 「今日はどのようなご用件かな？」
エディル : 「ちっと売りモンをな」
ルーカス : 「あと、買い物も、だな」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふあぁ…まぁ、そんなところだ」
アイユーク : 「ほう。取引はいつでも大歓迎だよ」
エディル : 「神官長の不正の証拠になるシロモンだが」
エディル : 「買ってもらえるか？」
アイユーク : 「ふむ……まあ、多少の裏付けが必要となるが、それはこちらで問題なくやれるだろう」
アイユーク : 「引っ張れそうな金額の3割というところかな。1500Gでどうかな？」
エディル : 「問題ねぇ、それで頼む」
黒江＠GM : では、部下にお金を持ってこさせます。
アイユーク : 「買いたいものもあるんだって？」
エディル : 「ああ、クローバー・リーフって連中しってるか？」
アイユーク : 「ああ。黄金の甲虫亭だね。知ってるよ」
ルーカス : 「(……ゴールデン・ビートルか……かっこいいな)」
エディル : 「なんかいなくなったとか聞いたんだが、どんな連中か聞いてもいいか」
アイユーク : 「100Gでいいよ」
エディル : 「あいよ」
アイユーク : 「クローバー・リーフは、土竜爪のラガーロ、流水剣のルイアン、白炎のファヒマ、風読みのイザークから成る4人組のパーティーだ」
アイユーク : 「ちかごろ遺跡の攻略に失敗して、全員死んでしまったみたいだ」
アイユーク : 「その後、回収されて蘇生されたが、費用がたりなくてね」
アイユーク : 「3人分まではなんとか借りられたが、イザークの分がどうしても貸してもらえない」
アイユーク : 「なにか割のいい仕事はないかと、随分探し回っていたみたいだよ」
ルーカス : 割と前回似たような境遇に陥りかけたから他人事とは思えないなぁ…
エディル : 「さよか……」
アイユーク : 「そして無茶な仕事をして、またしくじった。おまけに重大な規定違反までしでかしたらしくて、ギルドの登録は抹消だ」
ルーカス : うちらの事件か……
アイユーク : 「もっとも、その前に本人たちは姿を消したみたいだけどね」
アイユーク : 「宿に収容されていたイザークの死体と一緒に」
アイユーク : 「と、こんなところかな」
エディル : 「あいよ、ありがとさん」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふあぁ、何事もそう上手く転ぶわけでは無いということだな」
エディル : 「……引き際間違えたんだよ」
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁ、私はそのイザークと言う輩の亡骸が砂漠の熱で腐らないよう祈るだけだよ」
エディル : 「一枚かけちまったら、クローバーは幸運の象徴じゃねぇって気づかなかった。それだけだろ」
ルーカス : 「……なるほどな」
アイユーク : 「イザークはルーンフォークだから、その心配はないね」
アイユーク : 「ただ、ルーンフォークは蘇生すると記憶は失われるんだ」
アイユーク : 「クローバー・リーフは結成されてまだ間がないパーティーだから」
アイユーク : 「仲間が文字通りで死ぬ思いをして稼いだ費用で蘇生しても、本人は……という笑い話だね」
エディル : 「……笑えねぇよ」
アイユーク : 「おや？ それは失敬」
ウィズ・サジェッツァ : 「そこは当人たちの認識次第だろうしね。新たな思い出を作ることに胸を馳せている、そんな可能性もあるわけだし」
エディル : 「んじゃ、世話になったな。またな」
エディル : といって後手に手を振って去ります
ルーカス : 「では、またな！」といってその場を後にしましょう
アイユーク : 「今後ともご贔屓に」
さらに神官王について尋ねるために、探究者アズダハッグを訪れたいとの申し出が。
睡眠不足のウィズをこれ以上連れ回すのは可哀そうなので、後日ということにした。
---オアシス---
黒江＠GM : アズダハッグはオアシスにぷかーしてます
エディル : 基本後ろでじっとしてます
ルーカス : 「よう」と声をかけます
アズダハッグ : 「おや、以前本をくれたお兄さんであります」
アズダハッグ : 「お散歩でありますか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「私もいるぞ」
アズダハッグ : 「あっ、デートでありましたか……」
ウィズ・サジェッツァ : 「それは無いな。ルーカスは見どころはあるが、何故かこれっぽっちも異性としての魅力を感じない」
ルーカス : 「じゃあ後ろに居るアイツは何になるんだ」後ろのエディルさんを指しながら
エディル : 「保護者じゃね？」
ルーカス : 「ああ……こいつ昨日立ったまま寝てたしな」とウィズさんを見つつ(庇護対象が自分だとは思ってない男)
アズダハッグ : 「ちょっとしたバルバロスジョークなのであります」
ルーカス : 「で、だ、今日はお前に用があってきたんだ」
アズダハッグ : 「ほう？ なんでありますか？」
ルーカス : といっても大っぴらに話せる話じゃないから、人気の少ない離れた場所に移動して話をするよう促しましょうか
黒江＠GM : まあ、オアシスなのでその辺はあまり心配いらない
黒江＠GM : 人気のない場所に移動した
ルーカス : 「この辺ならいいだろ」
アズダハッグ : 「猥談的なアレでありますか？ 自分えっちなのはちょっと苦手であります」
ルーカス : 「お前といいエリスといい、エロい話をしないと死ぬ病気にでもかかってるのか」
アズダハッグ : 「猥談とかえっちとかいう単語ぐらいで過剰反応し過ぎなのであります」
エディル : 「まぁ察してやってくれ」
ルーカス : 「うるせー！…じゃなくてだな。……実はな、神官王文書を見つけたんだ」
ルーカス : 「で、お前さんも興味があるかと思ってな」
アズダハッグ : 「ほう！ それはおめでとうなのであります」
アズダハッグ : 「めっちゃ興味あるのであります。現物があるのでありますか？」
※GM注： あるある言い過ぎ
ルーカス : 「生憎と、原本の回収依頼で見つけたものだから依頼主に渡しているが、内容は覚えている。ウィズがな」
ウィズ・サジェッツァ : 「また書けと言われるかと思って、心配だったが…まぁ大体中身は覚えてるよ」
アズダハッグ : 「ふーむ。やっぱりシェメシュ王とホル＝シャホル王がただならぬ関係にあったというのは、本当だったのでありますか？」
アズダハッグ : 「個人的にはシェメ×ホルなので、公式が解釈違いじゃないことを願うのであります」
ルーカス : 「只ならぬ関係ってそっち！？」
アズダハッグ : 「バルバロスジョークなのであります」
エディル : 「バルバロスが聞いたら怒りそうだな……」
ルーカス : 「ジョークと真面目の境界線がわからんわ！」
ルーカス : では、本の内容をお話ししましょう
アズダハッグ : 内容を聞く
アズダハッグ : 「……ふむ。大まかに把握したであります」
アズダハッグ : 「ときにみなさんは、ザハリヤルはどのような原因で滅びたのだと考えますか？」
ルーカス : 「うん？」
ルーカス : 「うーむ……なんか超絶無双な強大魔法の暴走で悉く吹っ飛んだ、とか？」
エディル : 「これ読む限りでは、シェメなんたらが攻め込んだんじゃねぇの？」
エディル : 「で、記録には残さなかったと」
アズダハッグ : 「どっちもわりとありそうな話なのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「あるいは輪廻の蛇の暴走、とか？」
エディル : 「お前さんはどう思うんだ？」
アズダハッグ : 「うーん……。これはかなり大胆な予測なのでありますが」
アズダハッグ : 「シェメシュ王は、おそらく彼単独の力で、ザハリヤルを滅ぼし、そして地の底に沈めたのではないかと考えるのであります」
エディル : 「……両方に魔法王がいたんだろ？そこまでできるもんなのか？」
アズダハッグ : 「まあ、所詮は予想に過ぎないであります。卓越した神官ならそういった超絶無双魔法を使えると聞いたことがあるのであります」
エディル : 「あー」
エディル : 「神召喚するとかなんとか……か」
※GM注 ：エディルが言っているのはレベル15神聖魔法のコール・ゴッドのこと。神を降臨させてすごいことをする。術者はすごいことになる。
アズダハッグ : 「実際に遺跡で手がかりを集めれば、またどんどん新しいことが分かっていくに違いないであります」
アズダハッグ : 「実は自分も魔術師ギルドからお呼びがかかっているので」
アズダハッグ : 「アルバイトとして件の遺跡近くに行く予定なのであります」
アズダハッグ : 「なんと50Gもの日当が出るのであります」
※GM注： 冒険者からすると「安っす！」となるかもしれないが、データを見るに1G＝100円〜200円ぐらいと思われるので、そんなもんかなという感じもする。
アズダハッグと話をしたあと、エディルのプレイヤーの希望で、サーラとのシーンを挟むことに。ぶどう酒通りあたりにいる、エディル馴染みの娼婦だ。
---娼館---
黒江＠GM : ピロートーク的な感じで話すんだろうか
エディル : ああ、そのほうが助かります
黒江＠GM : ういうい。ではどんなことを切り出すかな
ルーカス : 摘まみ終えた後だったか()
※GM注 ：サーラの二つ名は"木苺" 別に有名人というわけではないのだが、コネクションが獲得できるNPCには二つ名が設定されている。
黒江＠GM : ねっちょり描写はGMが音をあげる
エディル : んじゃちょっと乱暴にしてしまった感があったので
エディル : わりましで積んで
エディル : 「わり……気が立ってた」
サーラ : 「ううん。なにかあったの？」
エディル : 「……あー……」
エディル : ……タバコにひをつけ
エディル : 「……」
エディル : 「……考えたら連中、エリスよりよっぽど同情できる理由があったよなーって」
エディル : 背中向けて虚空見上げて
サーラ : 「お仕事でつらいことがあったのね？」
エディル : 「……まぁな」
エディル : 「なんであんなイキってたかってーと」
エディル : 「童貞切ったって話」
※GM注： ソルジャー的な意味での童貞。ルーカスとエディルの殺人に対するリアクションは、出自の違いによるものもあるだろう。
ルーカスは貴族の家に育ったので、部下を率いて野盗団をぶっ殺しにいく、みたいな経験をしていてもおかしくはない。
地元でヤンチャをしていたくらいのエディルは、喧嘩慣れはしていても、人を殺すようなことはしていなかったようだ。
エディル : 「１０：０でこっちに非はねぇし」
エディル : 「そんなやわじゃねぇつもりだったんだが」
サーラ : 「あのね、ほかのお客さんの話するの嫌かもしれないけど、兵士の人も、そういうの沢山いるの」
サーラ : 「やっぱり、人でも、人じゃない生き物でも、殺すのは嫌な気持ちになるよね」
サーラ : 「そういうときはみんなどうしてるかっていうと、ほかのなにかのために、精一杯やった結果なんだって、思うようにするんだって」
サーラ : 「エディルもきっとなにか必要なことのために、そうしたんだよね」
サーラ : 頭をよしよししようとして思い留まり背中をさするぐらいに留めます
エディル : 「……まぁ、な」
エディル : 「……悪いな、うざい客だわ」
エディル : さすられつつ
サーラ : 「ううん。大丈夫大丈夫」
エディル : 「そうか……」
エディル : 「わり、もうちょい頼むわ」
エディル : とそうして少し癒やされて
エディル : また小麦亭でツッコミ業にもどります
エディル : 堂々の朝帰りです
エリス : 「（女のにおいがする……！）」
※GM注： キャラクターの価値観や葛藤が現れるよいシーンだったと思う。
GMが母性を備えた15歳の娼婦を演じることへの躊躇いを捨てられればもっとよいシーンになっただろう。
幕間もひと通りこなし、これにて4話は終了。
黒江＠GM : あなたたちが何を思い、何をなしたかに関わらず
黒江＠GM : 思惑は渦巻き、事態は水面下で進行する
黒江＠GM : 廃都ザハリヤル。そして輪廻の蛇
黒江＠GM : いよいよ物語は核心へと至り
黒江＠GM : 冒険者たちは試練と選択に直面するだろう
黒江＠GM : というわけで
黒江＠GM : キャンペーン第4話 神官王文書 おしまいとしましょう
ルーカス : お疲れ様でした！
エディル : お疲れさまでした
ウィズ・サジェッツァ : おつかれさまでした〜！
☆ ☆ ☆
冒険の成果
金銭報酬 ： カペラからの依頼 4500G
ゾハルからの依頼 1500G
不正文書の売却 1500G
神殿からの窃盗 0G
経験点報酬： 神官王文書の回収 1000経験点
神官長の不正を暴く 200経験点
クローバー・リーフ撃退 200経験点
+エネミー撃破分
名誉点報酬： 神官王文書の回収 15名誉点
神官長の不正を暴く 10名誉点
規定違反の冒険者撃退 5名誉点
〈�い悄�〈目次〉〈5話へ〉
第4話 神官王文書 ��
☆戦闘！
手に入れた神官王文書を狙って襲ってきたのは、流氷の剣ルイアン、土竜（どりゅう）爪のラガーロ、白炎のファヒマから成るクローバー・リーフ。
ルイアンは魔法剣士（前衛）、ラガーロは拳闘士（前衛）、ファヒマは神官戦士（後衛）だ。
プレイヤーたちには彼らのステータスを開示してある。
アストロ・ソフィアは先制判定に勝利して先攻を奪取。フォーメーションAで戦闘に突入する。
----1ラウンド目---
先攻、エディルの戦闘特技〈両手持ち〉のお披露目。ターゲットサイト（命中力∔1）を宣言し、ルイアンにソリッドバレット2連発。
運命変転も使用し、2発とも命中させる。間髪を入れずルーカスが追撃し、一気に気絶へと追い込んだ。
動揺するラガーロに対し、ウィズが容赦なくリープスラッシュを発射。
抵抗を突破しHP26→15
土竜爪のラガーロ : 「くっ……俺が倒れるわけには……」
ウィズ・サジェッツァ : 「仲間想いなのは結構なんだけどね。タイミングが悪いぞ、愚かな者たちよ」
後攻、ファヒマが神聖魔法キュア・ウーンズを行使し、ラガーロを回復。
ルーカス : 「ふむ、やるな、優秀な回復役だ。……ケツにバレット撃ち込まれるより万倍いいよなアレ」
エディル : 「お前がケツで受けるのが悪い」
ラガーロは錬技マッスルベアー（筋力ボーナス+2）とキャッツアイ（命中力+1）を使用して、ルーカスへ二連撃。
一発目には〈鎧貫き〉が宣言されている。これは宣言された攻撃が命中したとき、相手の防護点を半減してダメージを計算できる戦闘特技。
しかし渾身の一撃はファンブル。二撃目も6ダメージを与えるのみに留まった。
※GM注： ルーカスを殴ったラガーロの脳裏に、岩山のようなイメージがよぎったとかよぎらなかったとか。
---2ラウンド目---
先攻、ルーカスの全力攻撃がラガーロに炸裂。HP23→3と一気に瀕死。
ウィズがリープスラッシュでとどめを刺す。
土竜爪のラガーロ : 「イザーク……すまん……」
この場にはいない誰かの名前を呟きながら倒れるラガーロ。ただし生死判定には成功しているので、息はある。
白炎のファヒマ : 「うぅっ……なんてこと」
ルーカス : 「これで3対1、まだ続けるかアッーーー！？」
※GM注： エディルがルーカス（のケツ）にヒーリングバレットを撃った。
白炎のファヒマ : 「うるさい！ 私たちは負けらんないのよ！」
エディル : 「まぁ察するがな」
後攻、ファヒマは前衛に移動し、メイスでルーカスに攻撃する。
しかしルーカスの防護点の前には無力であった。
---3ラウンド目---
ルーカスの全力攻撃、ウィズのリープスラッシュによって、ファヒマのHPは一気に残り1ポイント。
白炎のファヒマ : 「ぐぅぅ……」
ルーカス : 降参しないと死んじゃうけど。。。
エディル : まぁ降参するんなら2人倒れた時点でしてるでしょうしな
そしてエディルの無慈悲な弾丸が……一回転！（クリティカル） 18ダメージを叩き出す。
HPが-17となったファヒマは、17の目標値で生死判定をしなければならず、あえなく失敗して即死した。
エディル : 「事情は察するが、テメェらこっち殺しに来てんだ。容赦はしねぇぞ」
☆戦闘終了！
ウィズ・サジェッツァ : 「うわぁ、エグイことするなぁ…」
ルーカス : 「ふぅ……」一応増援が来ないかは注意
※GM注： クローバー・リーフの面々、アストロ・ソフィアと同じくらいの経験点を投入したにも関わらず、あっさりと片付けられてしまって残念。
彼らがどうして襲いかかってきたのかは、シナリオの最後あたりで示唆される。
ちなみに戦闘終了後の行動や言葉に、冒険者たちの倫理観が反映されていて面白い。
あくまでもGMの理解や解釈だが、一番殺人に抵抗がないっぽいのがルーカス。
残酷というわけではなくて、自分の信念や目的を邪魔する者には容赦しない、といったところか。
エディルは利己的でドライに見えつつも、セリフから内心の罪悪感を整理しようとしているのが伺える。
ウィズは人の生き死に対する考えが云々というよりも、単純に血なまぐさい行為として殺人を忌避している印象。
黒江＠GM : さて、意識不明のふたりと死体になったひとり
黒江＠GM : それなりに騒ぎになったので、そのうち誰かがやってくるだろう
黒江＠GM : 放っておいても問題はなさそうだが、さて、どうするかな
少々作戦会議をしたあと、ひとまず息のあるルイアンとラガーロに手当（＆拘束）を施すことにした。
土竜爪のラガーロ : 「う……く……」
エディル : 「……わかってると思うが、お前さんがたもう終わりだ」
エディル : 「最後に依頼主いっとく気はねぇか？」
ラガーロ : 「…………」
ラガーロ : 「へぇ、ご親切にそれを聞いてくれるのかい」
ラガーロ : 「それを話したら俺たちがどうなるか、分かって聞いてるんだろうな？」
黒江＠GM : ファヒマの骸に苦々しげに目を向けながら、彼はそう言う
エディル : 「答えないならこのままおいてくだけだし、俺らがお前らの身を案じる理由がねぇ」
エディル : 「仕掛けてきたのがおまえさんら、襲われたのが俺らだ」
エディル : 「返り討ちにされて文句言うならやるんじゃねぇよ」
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁ、見当がつかないわけでも無いからね。あと私は単に虫の居所が悪かっただけだよ、別に君らの命を奪う理由も無いし」
ラガーロ : 「へっ」
ラガーロ : 「答える気はねえ。生きてさえいれば、まだやれることはあるんだ……」
エディル : 「さよか」
エディル : 「んじゃな」
ウィズ・サジェッツァ : 「いい心がけだね。それじゃあまぁ、私たちはお仕事を完遂しに行きますか」
ルーカス : 「拾った命、どう使おうとお前たちの勝手だ。好きにするといい」
ルーカス : それだけ言って去りましょうか
黒江＠GM : OK
黒江＠GM : 時刻は深夜2時ごろ。砂漠の夜は冷える……
ルーカス : 後でパワーアップして敵対しそうだ
※GM注： 鋭い。純粋なパワーアップとはちと違うが。
黒江＠GM : さて、あなたたちは神官王文書を手に入れたわけだが
黒江＠GM : 写本を作るのかな？
ルーカス : まずは宿に帰りましょう。写本を作らないと
ルーカス : カペラさんへの報告も、写本ができた後ですね
エディル : がんばれウィズ！
ルーカス : ファイトだウィズ！
というわけでいったん宿に戻り、ウィズは写本の作成を開始。作業が終わるのは大体30時間後とした。
プレイヤーに開示した情報は以下の通り。ちと長い。
○神官王文書（抜粋）
XXXX年XX月XX日
ザハリヤルとの停戦成る。兵たちの長き渡る苦しみが止むこと嬉しからずや。
城壁に響きし怨嗟、緑野に流れし鮮血、痛みはいまだ癒えざるとも、やがて遠き過去とならんことを欲す。
民は和平に沸き、しきりに我が名を口にするも、我はなはだ疲れたれば、応えること能わず。
XXXX年XX月XX日
ザハリヤルに送りし使者戻る。曰く、かの国の民みな窮し、傷つきたるさまにて、ハルラムの民と同じく和平を歓迎す。
なれど王宮を訪れし際、ホル＝シャホルの冷たき瞳に身も凍る思いにて、その心情測りがたしと覚ゆ。
客遇に一片の非礼なかりしこと、かえって恐ろしき気配なりとの由。
このたび遣わせし者は怯懦にあらず。その見聞きしこと、心に抱かんこと真ならむ。
XXXX年XX月XX日
ホル＝シャホルに宛てた文を送るも、返しすげなし。
XXXX年XX月XX日
兵は静かなれど、我が胸の内穏やかならず。ザハリヤルに密偵送る。
XXXX年XX月XX日
ホル＝シャホル病身との噂あり。民の前に姿見せず。また王乱心との噂もあり。荒縄にて吊られし民の骸、ザハリヤルの広場にて腐るに任せり。
その多くは星神の信徒なり。彼らになんの罪あらんやと憂し。また別の噂にて、王魔術に執心すとの由。
ホル＝シャホル魔法王の誉れ高ければ、魔術究めんこと怪しからずと覚えつつ、数々の噂、心騒がすものばかりなり。
XXXX年XX月XX日
密偵、王宮にて輪廻の蛇を見ゆ。奥まった暗き小部屋にておのずから床に立つ。
その姿かたち恐ろしげにて、息も止まらん心地すとの由。輪廻の蛇、我が見識のうちにあらざるも、極めて禍々しきものと覚ゆ。
XXXX年XX月XX日
密偵からの文絶える。
XXXX年XX月XX日
ハルラムの王宮に来たる魔術師あり、ツァールと名乗る。かつてホル＝シャホルの覚えめでたく、王宮にて傍に侍る者なり。
かの者曰く、王の志すものはなはだおぞましく、神に至るのみならず、それを超越せんとするものなり。
魔術師、神官、近習の多くこれを諫めんとす。なれど力ある王、魔術を持ってそれらを羽虫のごとく排し、虐殺せり。
ツァール、自ら王を諫むこと甲斐なしと覚え、助けを求めんとザハリヤルを逃るとの由。
XXXX年XX月XX日
ツァールと話す。かの者賢しければ、我およそ輪廻の蛇を解す。
その理まこと恐ろしきものにて、書に残すこと及ばず。力を欲する者、ホル＝シャホルに続かんことを危ぶむ故なり。
XXXX年XX月XX日
輪廻の蛇、ラクシアを滅ぼすに足るものなれば、たとえハルラムを棄て、この命投げ打つとも、魔術の完遂を止めるほかなしと決す。
我、力持つ者である故に。我、星神の信徒である故に。我、ホル＝シャホルの旧き友である故に。
かの者、何故これほどまでに変わりしか。
※GM注： 要約すると
・ザハリヤルの王ホル＝シャホルが輪廻の蛇と呼ばれるものを作った。
・それは神々を超える力をもたらすような、強力で危険なアーティファクトだった。
・ホル＝シャホルの旧友であった神官王シェメシュは、命をなげうってでも彼をとめなければならないと決断した。
というところ。
ウィズ・サジェッツァ : 「……終わったよ、はいこれ」
エディル : 「おつかれさん」
ウィズ・サジェッツァ : 「それじゃあ、私は寝るから。これを渡すのは任せたよ。でも、まぁ……」
エディル : 「ん？」
ウィズ・サジェッツァ : 「ヴォードレルが恐れるのも無理からぬ内容ではあったよ」
エディル : 「ほー……」
エディル : 「まぁ……そのへんはなるようにしかならねぇだろ」
エディル : 「俺らがここでこいつを燃やしたとして、遺跡の発掘は続くんだからな」
エディル : 「サイコロはもう振られちまったんだ、あとは目が出るまで転がるだけだ」
エリス : 「お、なんや。どっかいくんか」
ルーカス : 「あー……以来の達成報告に、な」＞どっかいく
エリス : 「ほーん。最近外は物騒やから気いつけや」
エリス : 「なんやほかん所の冒険者がおらんようなったらしいで」
エリス : 「クローバー・リーフとかいうたかな」
エディル : 「……そうか」
エリス : 「知らん人についてったらあかんで」
ルーカス : 「そうか、うむ、気を付けるとしよう」
ルーカス : 「パンにつられるお前じゃあるまいし」
エリス : 「そんなシーンなかったやん！」
※GM注： まあ腹を減らしていた時期は確実にあったので、あながち間違いというわけでもない。
ただ小麦の香り亭で働いてからエリスの栄養状態は格段に良くなったので、いまは食べ物でつられることもないだろう。
ウィズ・サジェッツァ : 「うむ、なんだかんだ。疑い深いからな、エリスは」
エディル : 「疑り深いだけで的外れだと俺は思うがな……」
とかなんとか言いつつ、依頼人であるカペラに成果を報告するため、宿を出る冒険者たち。時刻は朝方。
---練兵場---
黒江＠GM : 兵士たちは今日も元気一杯トレーニングしてますね
ルーカス : では隊長さんの居場所を兵士さんに聞きます
黒江＠GM : いつものテントだ、と教えてもらえるでしょう
ルーカス : お礼を言って、そちらのテントに向かいますね
エディル : 「……すっかり常連だな」
ルーカス : 「毎朝走って挨拶してればな、顔くらいは覚えられる」
エディル : 「さよけ」
黒江＠GM : ウィズはZoomで参加する感じかな
ルーカス : Zoom
ウィズ・サジェッツァ : あるいは寝ぼけ眼でその場にいるかもしれない
ルーカス : かわいい＞寝ぼけ眼
黒江＠GM : じゃあ鼻ちょうちん状態でそこにいる
ウィズ・サジェッツァ : 立って報告をしながら、寝るエルフ
カペラ : 「アストロ・ソフィアか」
カペラ : 「首尾はどうだ？」
ルーカス : 「ああ、文書は回収完了した。確認してくれ。それと報告書だ」と、神官王文書の原本と、ウィズさんが写しを作っている間に作っておいた簡単な報告書を提出します
ルーカス : まあ、どこ捜索したとか、神殿に忍び込んだとか、そういうことを書いてます。ただ、ゾハルとの取引については書いてません
カペラ : では神官王文書のガワと中身を簡単に確認し、問題ないようだ、と言います
カペラ : 「ところで、二日ほど前、神殿付近で刃傷沙汰があったようだが」
カペラ : 「……なにか知っているか？」
エディル : 「いや、わかんねぇな」
ルーカス : 「話は聞いたが、詳しくは知らん」とあくび交じりに
ウィズ・サジェッツァ : 「…すぴ……」
カペラ : エクセレントレイピアで鼻ちょうちんを割る
ルーカス : あぶねえｗ
カペラ : 「……そうか」
※GM注 ：不審に思いつつもお目こぼししてくれた、という感じだろう。きっと。
カペラ : 「ご苦労だった。これは、約束の報酬だ」
黒江＠GM : というわけで合計3900Gの報酬を受け取れますね
ルーカス : 「確かに」といって受け取ります
エディル : 「はいよ、ありがとさん」
エディル : 「……」
エディル : 「（なにやってんだかな……）」
※GM注： 任務の過程で冒険者を殺めたことへの戸惑い？
あるいはゾハル（マカジャハット）とカペラとの間でどっちつかずの態度を取っていることへの気持ち悪さか。
カペラ : 「既に工兵部隊が現地で野営地の建設をはじめている」
カペラ : 「そのうち、広く外からも探索者を募ることになるだろう」
カペラ : 「現地でなにか面倒ごとが起こったときには、また声を掛けさせてもらうことにする」
エディル : 「そいつはまいどあり」
カペラ : 「おいそこの。眠いなら外で新兵と一緒に走るか？」＞ウィズ
ウィズ・サジェッツァ : 「いや、遠慮しておこう……」
ルーカス : 「うげぇ……またあんたと顔を合わせるのか」と苦い顔で
エディル : 「（子供か）」
カペラ : 「ふん。嫌われたものだな」
ルーカス : 「……まあ依頼が来れば考えるだろう。だがな」
ルーカス : 「軍が遺跡の採掘品を独占するような内容であれば、絶対に受けない」
カペラ : 「それはどういう意味だ？」
ルーカス : 「………自分で調べろ、バーカ！」と子供みたいに言ってさっさと帰ります
エディル : 「（頭痛を堪えている）」_:(´ཀ`」 ∠):_
ウィズ・サジェッツァ : 「すぴ……」
エディル : 「じゃ、そういうことで」
エディル : ウィズの背中押して退散
カペラ : 「…………」
そういうわけで、お次はウィズが頑張って作った写本をゾハルへと渡しに行く。
---スラム---
黒江＠GM : スラムで探せば、向こうから声をかけてくるだろう
ゾハル : 「うーっす兄ちゃんら」
ゾハル : 「元気してる？」
ゾハル : ウィズの鼻先に刺激臭のある煙をふきかけますね
エディル : 「散々だな……」
ゾハル : 「ん？ どうした？ 軍に感づかれたか？」
エディル : 「いや、ウィズの話だ」
エディル : 「さっきも鼻提灯割られてたんでな」
エディル : 「ただまぁ……勘付かれたっていうのは否定できねぇかもな」
エディル : 「下手打ったのと、ルーがルーだったからな」
ルーカス : 「え"」
※GM注 ：さきほどルーカスがカペラにとった不審な態度のことだろうか。
エディル : 「まぁとりあえず約束のブツだ」
ゾハル : 「ﾌｰﾝ。ま、何事も完璧ってのはないからね」
ゾハル : ではゾハルは写本を確認し、内容をぺらぺらと読んでいく
ゾハル : 「ま、これはあとでじっくり読ませてもらうわ」
エディル : 「……今回の件じゃいけてもおかしくなかったんだが……思いの外動揺してたかね」
エディル : 「ああ、あと」
ゾハル : 「ん？」
エディル : 「俺らに襲撃があったが、どこの差し金か心当たりはあるか？」
ゾハル : 「襲撃ぃ？ さあ？」
エディル : 「……さよか、ならいいわ」
ゾハル : 「んじゃ、これ約束のカネね」＜1500G
エディル : 「あいよ、毎度」
エディル : 「んじゃま今後ともご贔屓に」
ルーカス : 「またこの前の鳥料理奢ってくれ」('ω')
ゾハル : 「自分で行けよ。カネやったんだから」
ルーカス : 「(´･ω･‘)」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふが…ふが…」
エディル : 「オラいくぞ、寝ぼけエルフ」
ゾハル : 「……そのうち、はっきりあんたらを味方につけたいもんだね」
ルーカス : 「高いぞ？」
ゾハル : 「はっ、こっちのスポンサーだって大概太っ腹さ。期待してるといい」
エディル : 「んじゃこのルをなんとかしてくれ、理屈じゃ止まらねぇぞこいつ」となんかほっとしたように苦笑して
ゾハル : 「だがその分、余計な情けは捨ててほしいもんだ」
ゾハル : 「そんだけさ。じゃあな」
エディル : 「……覚えとくよ」
ルーカス : 「おう、私に命令できるのは、天上天下、唯我のみよ！」と偉そうに笑ってます
お次は神殿で回収した神官長の横領に関する文書を売却するため、遺跡ギルドへ。
---遺跡ギルド---
エディル : 「邪魔するぜ」
アイユーク : 「やあ、アストロ・ソフィアのお歴々」
アイユーク : 「ご健勝のようでなによりだ」
エディル : 「おかげさんでな」
アイユーク : 「今日はどのようなご用件かな？」
エディル : 「ちっと売りモンをな」
ルーカス : 「あと、買い物も、だな」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふあぁ…まぁ、そんなところだ」
アイユーク : 「ほう。取引はいつでも大歓迎だよ」
エディル : 「神官長の不正の証拠になるシロモンだが」
エディル : 「買ってもらえるか？」
アイユーク : 「ふむ……まあ、多少の裏付けが必要となるが、それはこちらで問題なくやれるだろう」
アイユーク : 「引っ張れそうな金額の3割というところかな。1500Gでどうかな？」
エディル : 「問題ねぇ、それで頼む」
黒江＠GM : では、部下にお金を持ってこさせます。
アイユーク : 「買いたいものもあるんだって？」
エディル : 「ああ、クローバー・リーフって連中しってるか？」
アイユーク : 「ああ。黄金の甲虫亭だね。知ってるよ」
ルーカス : 「(……ゴールデン・ビートルか……かっこいいな)」
エディル : 「なんかいなくなったとか聞いたんだが、どんな連中か聞いてもいいか」
アイユーク : 「100Gでいいよ」
エディル : 「あいよ」
アイユーク : 「クローバー・リーフは、土竜爪のラガーロ、流水剣のルイアン、白炎のファヒマ、風読みのイザークから成る4人組のパーティーだ」
アイユーク : 「ちかごろ遺跡の攻略に失敗して、全員死んでしまったみたいだ」
アイユーク : 「その後、回収されて蘇生されたが、費用がたりなくてね」
アイユーク : 「3人分まではなんとか借りられたが、イザークの分がどうしても貸してもらえない」
アイユーク : 「なにか割のいい仕事はないかと、随分探し回っていたみたいだよ」
ルーカス : 割と前回似たような境遇に陥りかけたから他人事とは思えないなぁ…
エディル : 「さよか……」
アイユーク : 「そして無茶な仕事をして、またしくじった。おまけに重大な規定違反までしでかしたらしくて、ギルドの登録は抹消だ」
ルーカス : うちらの事件か……
アイユーク : 「もっとも、その前に本人たちは姿を消したみたいだけどね」
アイユーク : 「宿に収容されていたイザークの死体と一緒に」
アイユーク : 「と、こんなところかな」
エディル : 「あいよ、ありがとさん」
ウィズ・サジェッツァ : 「ふあぁ、何事もそう上手く転ぶわけでは無いということだな」
エディル : 「……引き際間違えたんだよ」
ウィズ・サジェッツァ : 「まぁ、私はそのイザークと言う輩の亡骸が砂漠の熱で腐らないよう祈るだけだよ」
エディル : 「一枚かけちまったら、クローバーは幸運の象徴じゃねぇって気づかなかった。それだけだろ」
ルーカス : 「……なるほどな」
アイユーク : 「イザークはルーンフォークだから、その心配はないね」
アイユーク : 「ただ、ルーンフォークは蘇生すると記憶は失われるんだ」
アイユーク : 「クローバー・リーフは結成されてまだ間がないパーティーだから」
アイユーク : 「仲間が文字通りで死ぬ思いをして稼いだ費用で蘇生しても、本人は……という笑い話だね」
エディル : 「……笑えねぇよ」
アイユーク : 「おや？ それは失敬」
ウィズ・サジェッツァ : 「そこは当人たちの認識次第だろうしね。新たな思い出を作ることに胸を馳せている、そんな可能性もあるわけだし」
エディル : 「んじゃ、世話になったな。またな」
エディル : といって後手に手を振って去ります
ルーカス : 「では、またな！」といってその場を後にしましょう
アイユーク : 「今後ともご贔屓に」
さらに神官王について尋ねるために、探究者アズダハッグを訪れたいとの申し出が。
睡眠不足のウィズをこれ以上連れ回すのは可哀そうなので、後日ということにした。
---オアシス---
黒江＠GM : アズダハッグはオアシスにぷかーしてます
エディル : 基本後ろでじっとしてます
ルーカス : 「よう」と声をかけます
アズダハッグ : 「おや、以前本をくれたお兄さんであります」
アズダハッグ : 「お散歩でありますか？」
ウィズ・サジェッツァ : 「私もいるぞ」
アズダハッグ : 「あっ、デートでありましたか……」
ウィズ・サジェッツァ : 「それは無いな。ルーカスは見どころはあるが、何故かこれっぽっちも異性としての魅力を感じない」
ルーカス : 「じゃあ後ろに居るアイツは何になるんだ」後ろのエディルさんを指しながら
エディル : 「保護者じゃね？」
ルーカス : 「ああ……こいつ昨日立ったまま寝てたしな」とウィズさんを見つつ(庇護対象が自分だとは思ってない男)
アズダハッグ : 「ちょっとしたバルバロスジョークなのであります」
ルーカス : 「で、だ、今日はお前に用があってきたんだ」
アズダハッグ : 「ほう？ なんでありますか？」
ルーカス : といっても大っぴらに話せる話じゃないから、人気の少ない離れた場所に移動して話をするよう促しましょうか
黒江＠GM : まあ、オアシスなのでその辺はあまり心配いらない
黒江＠GM : 人気のない場所に移動した
ルーカス : 「この辺ならいいだろ」
アズダハッグ : 「猥談的なアレでありますか？ 自分えっちなのはちょっと苦手であります」
ルーカス : 「お前といいエリスといい、エロい話をしないと死ぬ病気にでもかかってるのか」
アズダハッグ : 「猥談とかえっちとかいう単語ぐらいで過剰反応し過ぎなのであります」
エディル : 「まぁ察してやってくれ」
ルーカス : 「うるせー！…じゃなくてだな。……実はな、神官王文書を見つけたんだ」
ルーカス : 「で、お前さんも興味があるかと思ってな」
アズダハッグ : 「ほう！ それはおめでとうなのであります」
アズダハッグ : 「めっちゃ興味あるのであります。現物があるのでありますか？」
※GM注： あるある言い過ぎ
ルーカス : 「生憎と、原本の回収依頼で見つけたものだから依頼主に渡しているが、内容は覚えている。ウィズがな」
ウィズ・サジェッツァ : 「また書けと言われるかと思って、心配だったが…まぁ大体中身は覚えてるよ」
アズダハッグ : 「ふーむ。やっぱりシェメシュ王とホル＝シャホル王がただならぬ関係にあったというのは、本当だったのでありますか？」
アズダハッグ : 「個人的にはシェメ×ホルなので、公式が解釈違いじゃないことを願うのであります」
ルーカス : 「只ならぬ関係ってそっち！？」
アズダハッグ : 「バルバロスジョークなのであります」
エディル : 「バルバロスが聞いたら怒りそうだな……」
ルーカス : 「ジョークと真面目の境界線がわからんわ！」
ルーカス : では、本の内容をお話ししましょう
アズダハッグ : 内容を聞く
アズダハッグ : 「……ふむ。大まかに把握したであります」
アズダハッグ : 「ときにみなさんは、ザハリヤルはどのような原因で滅びたのだと考えますか？」
ルーカス : 「うん？」
ルーカス : 「うーむ……なんか超絶無双な強大魔法の暴走で悉く吹っ飛んだ、とか？」
エディル : 「これ読む限りでは、シェメなんたらが攻め込んだんじゃねぇの？」
エディル : 「で、記録には残さなかったと」
アズダハッグ : 「どっちもわりとありそうな話なのであります」
ウィズ・サジェッツァ : 「あるいは輪廻の蛇の暴走、とか？」
エディル : 「お前さんはどう思うんだ？」
アズダハッグ : 「うーん……。これはかなり大胆な予測なのでありますが」
アズダハッグ : 「シェメシュ王は、おそらく彼単独の力で、ザハリヤルを滅ぼし、そして地の底に沈めたのではないかと考えるのであります」
エディル : 「……両方に魔法王がいたんだろ？そこまでできるもんなのか？」
アズダハッグ : 「まあ、所詮は予想に過ぎないであります。卓越した神官ならそういった超絶無双魔法を使えると聞いたことがあるのであります」
エディル : 「あー」
エディル : 「神召喚するとかなんとか……か」
※GM注 ：エディルが言っているのはレベル15神聖魔法のコール・ゴッドのこと。神を降臨させてすごいことをする。術者はすごいことになる。
アズダハッグ : 「実際に遺跡で手がかりを集めれば、またどんどん新しいことが分かっていくに違いないであります」
アズダハッグ : 「実は自分も魔術師ギルドからお呼びがかかっているので」
アズダハッグ : 「アルバイトとして件の遺跡近くに行く予定なのであります」
アズダハッグ : 「なんと50Gもの日当が出るのであります」
※GM注： 冒険者からすると「安っす！」となるかもしれないが、データを見るに1G＝100円〜200円ぐらいと思われるので、そんなもんかなという感じもする。
アズダハッグと話をしたあと、エディルのプレイヤーの希望で、サーラとのシーンを挟むことに。ぶどう酒通りあたりにいる、エディル馴染みの娼婦だ。
---娼館---
黒江＠GM : ピロートーク的な感じで話すんだろうか
エディル : ああ、そのほうが助かります
黒江＠GM : ういうい。ではどんなことを切り出すかな
ルーカス : 摘まみ終えた後だったか()
※GM注 ：サーラの二つ名は"木苺" 別に有名人というわけではないのだが、コネクションが獲得できるNPCには二つ名が設定されている。
黒江＠GM : ねっちょり描写はGMが音をあげる
エディル : んじゃちょっと乱暴にしてしまった感があったので
エディル : わりましで積んで
エディル : 「わり……気が立ってた」
サーラ : 「ううん。なにかあったの？」
エディル : 「……あー……」
エディル : ……タバコにひをつけ
エディル : 「……」
エディル : 「……考えたら連中、エリスよりよっぽど同情できる理由があったよなーって」
エディル : 背中向けて虚空見上げて
サーラ : 「お仕事でつらいことがあったのね？」
エディル : 「……まぁな」
エディル : 「なんであんなイキってたかってーと」
エディル : 「童貞切ったって話」
※GM注： ソルジャー的な意味での童貞。ルーカスとエディルの殺人に対するリアクションは、出自の違いによるものもあるだろう。
ルーカスは貴族の家に育ったので、部下を率いて野盗団をぶっ殺しにいく、みたいな経験をしていてもおかしくはない。
地元でヤンチャをしていたくらいのエディルは、喧嘩慣れはしていても、人を殺すようなことはしていなかったようだ。
エディル : 「１０：０でこっちに非はねぇし」
エディル : 「そんなやわじゃねぇつもりだったんだが」
サーラ : 「あのね、ほかのお客さんの話するの嫌かもしれないけど、兵士の人も、そういうの沢山いるの」
サーラ : 「やっぱり、人でも、人じゃない生き物でも、殺すのは嫌な気持ちになるよね」
サーラ : 「そういうときはみんなどうしてるかっていうと、ほかのなにかのために、精一杯やった結果なんだって、思うようにするんだって」
サーラ : 「エディルもきっとなにか必要なことのために、そうしたんだよね」
サーラ : 頭をよしよししようとして思い留まり背中をさするぐらいに留めます
エディル : 「……まぁ、な」
エディル : 「……悪いな、うざい客だわ」
エディル : さすられつつ
サーラ : 「ううん。大丈夫大丈夫」
エディル : 「そうか……」
エディル : 「わり、もうちょい頼むわ」
エディル : とそうして少し癒やされて
エディル : また小麦亭でツッコミ業にもどります
エディル : 堂々の朝帰りです
エリス : 「（女のにおいがする……！）」
※GM注： キャラクターの価値観や葛藤が現れるよいシーンだったと思う。
GMが母性を備えた15歳の娼婦を演じることへの躊躇いを捨てられればもっとよいシーンになっただろう。
幕間もひと通りこなし、これにて4話は終了。
黒江＠GM : あなたたちが何を思い、何をなしたかに関わらず
黒江＠GM : 思惑は渦巻き、事態は水面下で進行する
黒江＠GM : 廃都ザハリヤル。そして輪廻の蛇
黒江＠GM : いよいよ物語は核心へと至り
黒江＠GM : 冒険者たちは試練と選択に直面するだろう
黒江＠GM : というわけで
黒江＠GM : キャンペーン第4話 神官王文書 おしまいとしましょう
ルーカス : お疲れ様でした！
エディル : お疲れさまでした
ウィズ・サジェッツァ : おつかれさまでした〜！
☆ ☆ ☆
冒険の成果
金銭報酬 ： カペラからの依頼 4500G
ゾハルからの依頼 1500G
不正文書の売却 1500G
神殿からの窃盗 0G
経験点報酬： 神官王文書の回収 1000経験点
神官長の不正を暴く 200経験点
クローバー・リーフ撃退 200経験点
+エネミー撃破分
名誉点報酬： 神官王文書の回収 15名誉点
神官長の不正を暴く 10名誉点
規定違反の冒険者撃退 5名誉点
〈�い悄�〈目次〉〈5話へ〉
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