時は2000年、ナチスの「約束されし新世界−NeueNazi-Ordnung−」が崩壊してから45年が経った。

チリの経済
Economy of Chile
ニューヨーク通りのスカイライン
通貨チリ・ペソ
会計年度暦年(1月1日〜12月31日)
貿易機関WTO等
経済統計
人口1520万3600人
GDP(名目)1568億554万ドル
GDP成長率3.5%
1人あたりGDP10,316ドル
部門別GDP第三次産業:59,6%
第二次産業:25,2%
第一次産業:15,2%
ジニ係数0,48
労働人口約813万人
失業率10.1%
主要工業部門電子部品・繊維・化学・食品加工
貿易相手国アメリカ 26.4%
ブラジル 19.3%
オーストララシア 12.6%
貿易
輸入品自動車・携帯電話・石油・とうもろこし
輸出520億ドル
輸入436億ドル



概要

チリの経済(Economy of Chile)では、チリの経済について説明する。チリの経済は自由市場経済に分類されており、世界的な経済団体が発表する経済の自由度ランキングでは世界上位である。一方、ジニ係数でも世界上位に位置している。1970年代、社会主義政策と政治的混乱によりチリの経済は大きく立ち遅れたものとなった。社会主義政権崩壊後、チリは新自由主義路線へ舵を切り、西側諸国をはじめとする諸外国からの支援もあって堅実な経済成長を遂げる。1998年のカモシカ政権発足以降、さらなる新自由主義の加速を推進し、チリ最大の銅生産企業「コデルコ」(現:アンデスグループ)や国営通信企業「エンテル」など十数社の国営企業の民営化に着手し、さらなる行政の効率化とクリーン化を図っている。一方で銅生産がGDPに占める割合の10%を超えており、産業の多角化が格差拡大の是正と並び課題となっている。
近年ではベンチャー企業の育成にも力を入れ始めている。

ETA・FTA 締結国

・アメリカ合衆国
・カナダ
・ルーマニア
・オーストララシア
・メキシコ

部門別の状況

第三次産業

金融や観光業などが中心となっている。ニューヨーク通りはチリ随一の金融街である。観光業では、チリのリゾート地「イースター島」がチリ観光を牽引する。アタカマ砂漠はボリビアの「ウユニ塩湖」へ行くための主要ルートとして知られている。近年ではインターネット産業に注目が集まる。

第二次産業

鉱業では銅産出がチリ最大の外貨収入源となっている。
1998年にはSQMなど数社を合併したアンデスグループが発足し、世界最大級の資源メジャーとなっている。しかしながらアフリカを中心とする資源国の採掘量増加に伴い、影響力を保持できるかが課題となっている。また、高付加価値少量製品として製薬事業の成長が期待されている。
近年、製薬産業では国内の国立大学や製薬企業がアメリカやイベリアと提携関係にあり、特に後発薬(ジェネリック医薬品)の開発が盛んになっている。

第一次産業

主な産業として漁業・農業・林業がある。漁業では日本の技術支援の元、1970年代よりサーモン養殖が盛んになり、それが一大産業となっている。主要な企業としてインテサルが挙げられる。農業ではチリ中部のサンティアゴ周辺で地中海性気候を生かしブドウやオリーブなどの生産が行われている。林業ではウッドチップの生産が行われている。

大きな出来事

  • 1969年 日本よりサーモン養殖技術が伝えられる
  • 1970年 チリにて初の社会主義政権が誕生する
  • 1973年 チリ・クーデターにより社会主義政権が崩壊
  • 1970年代後半 新自由主義路線へ変更
  • 1990年代 ニューヨーク通りの再開発が決定
  • 1990年代後半 南米諸国による緊張により物価高騰

課題

チリの失業率の推移 (1980年〜2020年予想)

チリ経済の課題として挙げられるのは、「格差の拡大」と「産業の多角化」である。社会主義政権崩壊後の教育や福祉部門を削減した新自由主義路線はチリ経済を刺激し、堅実な経済成長を促した一方で世界でも最悪レベルの格差拡大を招いた。さらに産業の多角化も課題にある。チリのGDPの1割は銅の産出であり、その他関連事業を含めるとさらに割合が高くなると言われている。現在、インターネット産業と製薬事業の活性化に取り組んでいるが、欧米先進国や現在発展著しいアフリカ諸国も同様な政策を取っているため、グローバルな展開は期待できない。しかしながらチリの人口は2000万人足らずで内需も不十分である。
また、チリは南米の三番手であるが、世界屈指の経済大国のブラジルやアルゼンチンとの差はGDPの観点から見るとかなり開いており、地政学上、この2ヶ国の経済とチリと関係が緊密な米国経済にチリ経済が大きく左右されやすいという点があり、これが不安定要素の一因となっている。
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