某大型掲示板などで公開されたSSのまとめ、たまに2ちゃんスレもなWiki

――警視庁、組織犯罪対策部組織犯罪対策5課奥、警視庁特命係――


アナウンサー「本日9時より、学園都市親善大使の『御坂美琴』さんが学園都市の一般解放を記念して
    都内を回ります。御坂さんは学園都市内においてトップレベルの成績を収め・・・」




亀山「はー、こんな子供が親善大使とはねー。まるでアイドルのような扱いじゃないですか」

右京「そうですか亀山君、僕はアトム大使を思い出しますね」

亀山「アトムって・・・あの鉄腕アトムっすか?」


ガラッ


角田「よう特命係、暇か?」

亀山「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」

角田「俺だって忙しいんだよ。今はどこの管轄だって『学園都市』の話題でもちきりだっての」

亀山「へぇ・・・生活安全部薬物対策課の課長殿がそんな噂に右往左往・・・と」

角田「うるせぇな。正直って俺はあいつ等が外の世界に出てくるのは反対なんだよ。
   なんでも統括理事長がいなくなってから解放運動が活発になったらしいぜ・・・ったく何考えてるのやら・・・」

右京「珍しい。気さくな貴方がこれほど人に嫌悪感を示すとは思いませんでした」

角田「そりゃそうさ、ロシアやローマに喧嘩売って蹴散らしたような危ない集団だぜ。
   こんなパレードするなんて全く何考えてるのやら・・・狙ってくれとしか思えn――」



ッダーン!!



亀山・右京・角田「!?」


アナウンサー「た、大変です!御坂さんが・・・御坂さんが・・・狙撃されましたっ!
    なんという事でしょう!ピクリとも動きません!た、大変なことが起きてしまいました・・・!」

亀山「・・・・・・・まじかよ」

右京「これは・・・騒がしくなりそうですね・・・」




――数日後、同場所――



アナウンサー「では続いて御坂美琴狙撃事件』の続報です。ついに容疑者が逮捕されました。
    逮捕されたのは本名不詳、自称『一方通行』容疑者です。彼は学園都市で最高の頭脳を誇り・・・」


亀山「今頃捜査一課の連中が取調べしてるんだろうなあ・・・」

右京「学園都市との友好関係にも大いに関わりますからねぇ。警察はより厳しく捜査するでしょう」


――同時刻、警視庁内取調室――


伊丹「なぁ、いい加減教えちゃくれないか。どうやってお前は被害者を狙撃したんだ」

一方通行「あァ?さっきから言ってンだろォが。
     テメェらの言う『超能力』ってヤツであのクソアマのどでっぱらに穴開けてやったンだよ」

伊丹「だーかーらその『超能力』ってヤツを見せてみろってんだよ!」

一方通行「めンどくせェ。何でそンなことしなきゃいけねェンだよ」

伊丹「・・・・・・・」


――同取調室内、マジックミラー裏―

右京「大変そうですねぇ」

亀山「ざまあ見ろ!しかし・・・こんな子供が一体どうやって」

右京「被害者の身体には『火傷の痕』があったそうです。
   遠距離からの狙撃では出来るはずのない火傷具合だそうですから
   もしかしたら本当に超能力で狙撃したのかもしれませんよ?」

亀山「右京さんまでそんな・・・」

右京「とはいえ・・・気になりますねぇ」

亀山「やっぱりですか?いやーあの顔は殺してる顔ですよ。
   もしかしたら10や20じゃあ済まない数を殺ってますってアレ」

右京「亀山君はそう見ますか・・・ですが、私が見るに彼は何かを隠している・・・いえ、庇っていると言ったほうがいいのでしょう
   あくまで私の勘ですが、そんな顔をしています」


亀山「・・・・右京さん。俺なんだか嫌な予感がしてきました。どーせまた『気になることができました』
   とか言って調べるんでしょう?この事件を」

右京「君にも超能力が目覚めたのですか?ご名答です」

亀山「やっぱり・・・でも一般開放される予定とはいえ、こんな事件起きちゃいましたし
   まだ学園都市はそう簡単には入れないんじゃあ・・・」

右京「任せてください。実はアポイントメントは取ってあります。
   古い知り合いの部下が学園都市で生活しているらしいので」

亀山「うそだろ・・・」


――学園都市――


亀山「なんてさっきは言いましたけど、実は俺楽しみなんですよー」

右京「浮かれるのは良いですが、ここは私達の常識は通用しません。あまりハメを外さないように」

亀山「世に出ない最新モデルの携帯とか置いてあるのかなー・・・・え?常識?」

右京「そうです。ここはただの教育機関ではありません。
   一説には超能力開発もカリキュラムの一環として行なわれているそうですよ」

亀山「超能力・・・ってスプーン曲げたりするアレですか?」

右京「どうでしょうね。一説には改造手術を行なうなどという話もありますよ。あくまで噂に過ぎませんが」

亀山「一気に胡散臭くなりましたね」

右京「そう思うのならあまりキョロキョロしないことです。ほら見えましたよ、彼が協力者です」




土御門「どーもー。あんたらが『特命係』さんかにゃー?」


――同時刻、学園都市内――


右京「ローラから聞いていましたが、これほど若い子だとは思いませんでしたよ」

亀山「っていうか高校生じゃねーか!」

土御門「堅いことは言いいっこなしだぜい。っていうかびっくりしたのはこっちだにゃー。
    いきなり『私の友人がきたりけるので、そそうのなきようにすることよー』なんて
    あんた、一体何者なんだ?」

右京「ロンドン時代の古い友人ですよ」

亀山「右京さんに友達がいたとは驚きましたねー」

右京「何か言いましたか亀山君」

亀山「ごめんなさい」

土御門「それで、調べに来たことってのは?」

右京「ええ、『容疑者が彼女を狙う理由』と言う点を調べに」

土御門「うにゃー・・・思い当たる節はいくつかあるんだがにゃー」

亀山「本当か!?」


土御門「でもほら、俺だって一方通行と喧嘩したくねーし、俺の口からは言えないんだにゃー」

亀山「はぁ!?人ひとり死に掛けてるんだぞ?なにをふざけたことを・・・」

右京「まあ調べればわかることですよ。それに、土御門君が言いたいことはそういうことではありませんね」

亀山「へ?」

右京「いいですか亀山君、僕達は招かれたとはいえ、あくまで外部の人間です。
   そして、この学園都市は元々外部の人間を遠ざけていた組織です。この会話も筒抜けでしょう。
   もし何か僕たちの知らない事実があるとして、それを彼が話してしまってはどうなるでしょう
   学園都市での彼の生活は大変なことになります。最悪、この学園都市から出て行く必要があるかもしれません。
   それはできない、彼には彼の仕事があるから。
   ローラに命じられて学園都市に潜入しているのだからそれくらいのリスク管理はしたい、違いますか?」

土御門「・・・・これが噂のワンカット長台詞だにゃー。ちょっと感激」

亀山「まあ否定も肯定もできない・・・と」

右京「それで十分ですよ。さて、そろそろ行きましょうか、最初は『常盤台中学』です」


――同時刻、常盤台中学学生寮――


亀山「うーん・・・なんだか背中がむず痒くなってきますね」

右京「女の園、ですからねぇ。彼も『ここに一般人の俺は入れないんだにゃー。
    それに頼まれたのは道案内だけだし』って退散してしまいましたし」

亀山「何のための案内人なんだか・・・」



黒子「あら?ここは女子寮ですわよ?なにゆえに殿方がいらっしゃるのですか?」



亀山「うげ、いきなり見つかった」

右京「これは失礼、僕達は警視庁特命係です。今回の御坂美琴狙撃事件についてお伺いしたいことが・・・」

黒子「お、お姉さま・・・」

亀山・右京「・・・?」

黒子「おねえさまああああああああ!!うわあああああああん!!わたくしが御側におりましたらこんなことにはああああああああ!

!」

亀山「な、泣き始めた・・・」




生徒1「あーあまた発作が始まった」

生徒2「アレ以来ずっとこんな調子なんですよ。ちょっと邪魔なんで部屋まで運んでもらえますか?」

亀山「えっと・・・この子は?」

生徒1「御坂先輩のルームメイトですよ。もう尋常じゃないくらい御坂先輩のことが好きみたいです」

生徒2「寮監には私達から許可とっておきますので部屋まで運んでもらえますか?本当に邪魔なので」

右京「わかりました。ではお嬢さん、行きましょうか」

黒子「・・・うぅ・・・ひっく・・・おべえざばぁ・・・・ぐすん」



――同女子寮、御坂美琴の部屋――


亀山「こんなに広いのに二人暮らしとは贅沢だな」

右京「・・・・・」

黒子「ふぅ。収まりましたわ。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ありません」

亀山「いやいや、仲のいい先輩があんな目にあったら誰だって取り乱すさ」

右京「そうですねぇ・・・むしろここの生徒さんの方が淡白すぎるくらいです。
   外では大騒ぎになっているのに、ここではいつもの日常のようです。
   この広い部屋を二人で使ってるのも『そういう理由』ですか?」

黒子「・・・・・お姉さまには、『敵』が多かったですから。この学校の皆様でさえ煙たがっていたくらいですの」

亀山「なるほど、誰が彼女を狙ってもおかしくない動機はあるってことか」

黒子「そんな・・・もう犯人は捕まったのものだとばかり・・・!」


右京「そうですねぇ。まだ証拠がない状態ですからなんとも、といったところでしょうか」

亀山「う、右京さん!部外者にそんな情報言っていいんですか?」

右京「亀山君、ここでは私達が部外者です。誰も咎める人はいませんよ」

黒子「つまり・・・まだ事件は解決していない・・・ということですの?」

右京「そのとおり、協力してくださいますか?」

黒子「も、もちろんですの!この手で犯人を八つ裂きにしてやりますわ!」

亀山「とんでるお嬢さんだなあ」



――同時刻、学園都市――


亀山「なるほど、君はこの学園都市の自警団ってことか」
    ジャッジメント           アンチスキル
黒子「『風紀委員』ですの。ここには『警備員』もいますが、きっと協力は得られないと思いますの」

亀山「やっぱり俺たちがヨソモノだから?」

黒子「それもありますが、学園都市全体に『御坂美琴事件』について触れたがらない空気がある
   というのが正直なところですの」

亀山「チッ腐ってやがる・・・君たちジャッジメントはともかく、アンチスキルの方は大人の集まりじゃないのか?」

右京「だからこそ、ですよ。この学園都市中にいる大人の誰も、被害者と加害者の二人には逆らえない、情けない話です」

黒子「だから、私の行為はあくまで個人的な行動ですの。まあ始末書には慣れていますわ」

亀山「おっ、親近感沸くなー」

黒子「あまり良い気はしませんわね・・・着きましたの」


――同時刻、風紀委員活動第一七七支部――


初春「あ、元気になったんですか?今までずっと泣き明かしてたって聞いてましたけど・・・あれ?後ろのお二人は?」

黒子「この方々は警察ですの。お姉さまの事件を担当してますわ。
   調子のほうはまあそれなり、ですの。久しぶりに歩いてきましたし、ちょっぴり疲れましたわね」

??「これくらいで疲れてたら将来メタボになるの!ってミサカはミサカはちょっぴり毒を吐いてみたり」

黒子「って小さな子がいますの!?一体どこから誘拐してきたの初春!」

初春「そ、そんな・・・原作15巻で一緒になってからの友達ですよ〜」

打ち止め「最近家に誰もいないから遊びに来たの!ってミサカはミサカはぷくーって膨れてみたり」

黒子「まあ追い出しはしませんから仕事の邪魔はしないでくださいまし」

打ち止め「やったー!ってミサカはミサカは喜びを身体全体で表現してみる!」



亀山「ほんとに・・・子供ばかりなんですね」

右京「ええ、この光景はなかなか異質です」



黒子「まあお座りくださいな。今からお姉さまと・・・えーっと『一方通行』さんですわね。
   この方との接点を調べますわ。心当たりがないわけではないのですが・・・」

亀山「さっきの土御門って奴も同じ事を言ってたな。一体何があったんだ?」

黒子「8月21日のことですの・・・原作で言えば3巻・・・いえ、何でもありませんわ
   とにかく、8月21日に当時無敗だった『一方通行』に初めて黒星が付きましたの
   その場にお姉さまがいた、という情報があります」

亀山「なるほどー。そのおねーさまに負けた意趣返しってことか!」

黒子「いえ、倒したのはレベル0の無能力者ですの。むしろお姉さまは巻き込まれた被害者です!」

亀山「うーん・・・となるとわからないな。なぜ一方通行は御坂美琴を殺そうとしたんだ?」




打ち止め「あの人はそんなことしないの!!ってミサカはミサカは義憤に駆られてみる!」



亀山・黒子「!?」

右京「おや・・・君は何か知っているのですか?一方通行のことについて」

打ち止め「もちろん!だってあの人はアレからもう私達を殺さないって誓いを立てたんだから
     何があってもそんなことしないの!ってミサカはミサカは大人相手にお説教してみる」

亀山「そんなことしない、っていわれてもなぁ」

打ち止め「本当だもん!一緒に暮らしてる私が言うのだから間違いない!ってミサカはミサカは無い胸を張ってみる。
     ・・・最近ミカサネットワークがぜんぜん繋がらないから、どこにいるかまったくわからないけど」

亀山「今ね、その一方通行君は捕まっているんだよ、警察に」

打ち止め「え〜!でもでも」

右京「・・・・・・・・妙ですねぇ」



亀山「どうかしましたか?」

右京「ラスト・オーダーといいましたか、君の先程の口ぶりからすると、彼、一方通行は以前に殺人を犯したことのあるかのように聞

こえるのですが、違いますか?」

打ち止め「!?な、なんでもないのとミサカはミサカは」

右京「それともう一つ、先ほどの言葉に『アレから』と言う言葉がありました。アレ、と言うのは8月21日のことでは無いですか?
   君はそれについて何か知っているのですね?違いますか?」

打ち止め「し、しらないもん!」

右京「お願いします。彼が過去の犯罪に付いて悔やんでいると言うのなら、私達はそこに踏み込みはしません。
   今大事なのは、御坂美琴が何者かの凶弾に倒れたということです。
   君の証言で状況は変わります。お願いです、知っていることを話してください」



打ち止め「・・・・・わかったの、ってミサカはミサカはしょぼんとうなだれてみたり」


――同時刻、学園都市内の公園――


右京「にわかには信じられません・・・量産型能力者計画に絶対能力進化・・・常軌を逸しているっ!!」

亀山「・・・胸糞悪い!子供を何だと思ってやがる!2万人を2万通りで殺すと進化だと!?
   ゲームのやり過ぎじゃないのかよその科学者どもは!」
                              ツリーダイアグラム  
初春「残念ながら事実のようです。今は破棄されていますが、『樹形図の設計者』の残骸から計画が発見できました」

黒子「貴方はその生き残り・・・と言うわけですのね」

打ち止め「正確には違うけど、そんな考え方で大丈夫だと思う。まだ妹達も1万人弱はいるし・・・」

亀山「そういう問題じゃねぇ!奴は・・・一方通行はお前の妹達を何千人と・・・」

右京「亀山君そこまでです。私達はそこに踏み込んではいけない。そして、『だからこそ、一方通行は御坂美琴を殺さない』
   そういうことですね、ラスト・オーダー」

打ち止め「うん。でも今あの人がどこにいるかわからないの・・・ネットワークが繋がらないなんて・・・
     先生のところもう一回行こうかなーってミサカはミサカは自分の身体を心配してみる」

亀山「まあ捕まってるからな。電波の類はシャットアウトだろう」

右京「しかし、これでハッキリしたことがあります。一方通行には、御坂美琴を殺そうとする動機が無い。
   そして、動機の無い殺人を犯す人間でもない。つまり彼を犯人と断定することはできない」

亀山「・・・要するに振り出しか。参りましたね右京さん」

土御門「いやーお困りのようですにゃー・・・げっほげっほ」


亀山「あ!テメェ勝手に逃げやがって!よくもノコノコ戻って来れたもんだ!・・・ってどうしたその怪我」

土御門「・・・そこで電柱にぶつかったにゃー。それにしてもひどい言われようだぜぃ。せっかく御坂美琴関連の新しい証人をつれて

きたのに」

右京「そうですか。で、その証人と言うのは君の隣にいる少年のことですか」

土御門「そうだぜぇ!御坂美琴のカレシ、上条当麻そのひとだにゃー」



上条「い、いやいやいやいやいや俺カレシでもなんでもねぇよ!ただちょっと遊びに行ったりしただけだって!」


――同時刻、同場所――


上条「えー非常に後ろからの目線が痛いのですが」

黒子「ギリギリギリギリギリ」

右京「なるほど、君はたいしたプレイボーイですね。それで、証言というのは一体?」

土御門「そうだぜぇ俺にまで黙って『ビリビリはどこだ!』って何だっていうんだよ
    お前の意中の相手は今頃外の病院で治療中じゃないのか?」

上条「そうじゃない・・・そうじゃないんだよ土御門、俺が言いたいのは」

亀山「まだるっこしいな。だから撃たれた御坂美琴について何か知っているんじゃないのか?」




part2
右京「ほう・・・学園都市ですか・・・」

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