最終更新:ID:Zk4iWhaGRg 2015年04月06日(月) 04:51:14履歴
1928年3月上旬、それは或者達にとって最悪とも言える日々が続いた時だった。
君達は運悪くもその最悪な日々に最悪な依頼を受けそして苦悩した人物であった。
君達が遭遇した化け物、町の人々、ストレガとそして地下の魚人へと変貌した子供達、そのどれを取っても、良い思い出は少なかっただろう。
だが君達はそれでも希望を捨てなかった、救い無き子供達に安息の日々を贈ろうと奮闘したが、結局は救えなかった生命の方が多かった。
それでも救われた者達は幸せだったのかもしれない、そうでも思わないと、やっていけない。仲間の焼印を見て君達は思う。
君達がアーカムへと戻った時にアーカム警察は動き、ラハールの町を一斉検挙した事を知る。
これがもっと早ければ、そう悔やんでも仕方の無い事だ。
失意に陥った探索者達に、追い打ちをかけるかの如く雨が降り積もる。
果たして、探索者は日常に戻れたのだろうか。またあの様な事件に巻き込まれる日は来るのか。
それはわからない、しかし今は休息を取る時である。明日に備える為に、明日また生きて歩く為に。
君達は運悪くもその最悪な日々に最悪な依頼を受けそして苦悩した人物であった。
君達が遭遇した化け物、町の人々、ストレガとそして地下の魚人へと変貌した子供達、そのどれを取っても、良い思い出は少なかっただろう。
だが君達はそれでも希望を捨てなかった、救い無き子供達に安息の日々を贈ろうと奮闘したが、結局は救えなかった生命の方が多かった。
それでも救われた者達は幸せだったのかもしれない、そうでも思わないと、やっていけない。仲間の焼印を見て君達は思う。
君達がアーカムへと戻った時にアーカム警察は動き、ラハールの町を一斉検挙した事を知る。
これがもっと早ければ、そう悔やんでも仕方の無い事だ。
失意に陥った探索者達に、追い打ちをかけるかの如く雨が降り積もる。
果たして、探索者は日常に戻れたのだろうか。またあの様な事件に巻き込まれる日は来るのか。
それはわからない、しかし今は休息を取る時である。明日に備える為に、明日また生きて歩く為に。
探索者達が囚われの子供達をインスマスへと誘導し始めてから大凡7時間後、
アーカムの方角から何台ものパトカーがサイレンの音をけたたましく鳴らし、ラハールの町に到着した。
その時分に、パトカーに付随する形で一台のフォードT型が町へとたどり着いた。
フォードT型は警察の邪魔に成らない町の入口付近へと車を駐車し、運転主が車の扉を開けた。
中から出て現れた男は黒いブーツと革手袋を嵌め、赤いレインコートを羽織ったその男の頭には素顔が見えない程に深くフードを被っていた。
男はレインと呼ばれており、警察を呼んだのも彼の仕業だ。
事務所で書類仕事をしている際、探偵事務所で飼っていた鳩、コルムバが戻って来た。
コルムバの脚には紙が巻きつけられており、その紙の内容を一読したレインは直ぐ様警察署へと連絡をした。
警察の動きは迅速であり、直ぐ様ラハールに向けてパトカーを何台も走らせた。
レインもそれに同行し現在に至ったのである。彼は車から離れ、町の中心地を目指し足を動かし始めた。
町の様子は酷い物だった。何人もの町人達の悪魔を、人間すらも恐れている悲鳴、悪魔とアーカムから来訪した招かれざる客に対する罵り声、
彼等を力付くにでも無理に抑え付け、拘束するアーカムの警察達。何かが壊れ、銃声が鳴り響き、無数の足音が耳に嫌でも突き刺さってくる。
アーカムから彼等を拘束しに来たイロコィ警部は、クリス刑事やマヤ保安官達に怒声をあげ指示を出している声が聞こえてくる。
暴動地域にでも紛れ込んだようだ、レインは町を歩きながらそう感じた。
警察と市民の暴動を横目にしつつ、目的地へと向かっていると嫌でも怒号が聞こえてくる。
『アーカムから警察が来たなんて真っ赤な嘘だ!!奴等も悪魔の仲間に違いない!!!』
『俺達は悪魔と魔女を殺したんだ!!新しい悪魔何て恐るんじゃないぞ!!』『武器を取って戦え!!死ねぇー!!』
聞くに堪えない罵声ばかりだった。
その中には『悪魔だ!!』『また新しい悪魔が来たぞ・・・今度は赤い悪魔だ!!』『さっきの奴等の中にもあいつみたいなのがいたぞ!!』
明らかにレインに向けて投げかけられた言葉が耳に入ってくる
だが彼はその罵詈雑言を耳にせず、町の北東方面へとゆっくりと、しかし確実な足取りで歩いて行った。
アーカムの方角から何台ものパトカーがサイレンの音をけたたましく鳴らし、ラハールの町に到着した。
その時分に、パトカーに付随する形で一台のフォードT型が町へとたどり着いた。
フォードT型は警察の邪魔に成らない町の入口付近へと車を駐車し、運転主が車の扉を開けた。
中から出て現れた男は黒いブーツと革手袋を嵌め、赤いレインコートを羽織ったその男の頭には素顔が見えない程に深くフードを被っていた。
男はレインと呼ばれており、警察を呼んだのも彼の仕業だ。
事務所で書類仕事をしている際、探偵事務所で飼っていた鳩、コルムバが戻って来た。
コルムバの脚には紙が巻きつけられており、その紙の内容を一読したレインは直ぐ様警察署へと連絡をした。
警察の動きは迅速であり、直ぐ様ラハールに向けてパトカーを何台も走らせた。
レインもそれに同行し現在に至ったのである。彼は車から離れ、町の中心地を目指し足を動かし始めた。
町の様子は酷い物だった。何人もの町人達の悪魔を、人間すらも恐れている悲鳴、悪魔とアーカムから来訪した招かれざる客に対する罵り声、
彼等を力付くにでも無理に抑え付け、拘束するアーカムの警察達。何かが壊れ、銃声が鳴り響き、無数の足音が耳に嫌でも突き刺さってくる。
アーカムから彼等を拘束しに来たイロコィ警部は、クリス刑事やマヤ保安官達に怒声をあげ指示を出している声が聞こえてくる。
暴動地域にでも紛れ込んだようだ、レインは町を歩きながらそう感じた。
警察と市民の暴動を横目にしつつ、目的地へと向かっていると嫌でも怒号が聞こえてくる。
『アーカムから警察が来たなんて真っ赤な嘘だ!!奴等も悪魔の仲間に違いない!!!』
『俺達は悪魔と魔女を殺したんだ!!新しい悪魔何て恐るんじゃないぞ!!』『武器を取って戦え!!死ねぇー!!』
聞くに堪えない罵声ばかりだった。
その中には『悪魔だ!!』『また新しい悪魔が来たぞ・・・今度は赤い悪魔だ!!』『さっきの奴等の中にもあいつみたいなのがいたぞ!!』
明らかにレインに向けて投げかけられた言葉が耳に入ってくる
だが彼はその罵詈雑言を耳にせず、町の北東方面へとゆっくりと、しかし確実な足取りで歩いて行った。
歩いていると、一人の女性が路地裏の壁にもたれ座り、暴れまわる人々を生気の無い目で見ているのが見えた。
女性の服には血痕と土がついて乱れており、足や腕には切り傷や擦り傷が付いている。
顔は土気色に汚れてみすぼらしく、唇は切れて血が首筋へと垂れているのが見える
先程まで涙でも流していたのか頬には涙の痕がクッキリと残り、目は充血し赤く腫れ、栗色の髪はざんばらに乱れていた。
レインは女性の傍へと歩み寄り、アーカムから来た4人の男女について尋ねた。
女性はその4人の事を聞くとせせら笑い
「・・・・貴方もシュリーにレヴィー、それに私の息子達やあの4人みたいに悪魔何でしょう・・・?」
女性の声色は震えており、目は常軌を脱していた。
「だからそんな格好をして、私達に姿を隠しているんでしょう・・・・・?ねぇ・・・そうなんでしょう・・・・?」
レインに向けて、半ば自嘲気味に、投げやりに、女性はそう呟いた。
女性が声に出した言葉を聞き終えると、レインは右腕を女性の顔に向けてゆっくりと突き出した。
彼女は突如眼前に迫り寄る腕を見て小さく「ヒッ」と悲鳴を上げ、目をキュッと瞑る。
レインが突き出した右腕は、震える体に触れない様に注意しながら女性の首元の後ろへと回し、そしてそのまま服の襟首の裾を掴み、持ち上げた。
体を無理矢理に起こされた女性は予期せぬ行動に驚き、全身を震わせ目の前の男の次の行動に身構えた。
レインは女性を半ば強引に立ち上がらせると、襟首から手を離しそのまま女性に背を向け、片膝を付き短い言葉を呟いた。
「自分の足で歩けるのならば付いて来い、そうでなければ乗れ。せめて警察が居る場所まで送ってやろう」
女性は一瞬目の前の背を向けた男の言葉が理解出来ず、目を丸くして驚いていた。
暫く、女性はどうしようかとオロオロしてレインと辺りを回し見ていたが、
レインが立ち上がり、女性に背を向けたままその場を離れようとするのに気付くと
「あ、ま、待って下さい・・・・あのその・・・・い、行きます・・・・えっと、足を怪我しているので、出来れば背負って貰っても・・・?」
レインはその言葉を聞くと、黙ってついさっきまでの体制と同じ様に片膝を付いた。
女性は恐る恐るレインの背にドレスの裾を握り締めながら乗りかかる。
レインは女性が自分の背中に乗ったのを確認すると、女性の素肌と臀部に触れない様に注意しながら立ち上がり、
警察が駐屯している広場へと女性に負担をかけない様にゆっくりと歩いて行った。
暫く、暴動が目立つ付近を避けながら無言のまま歩いていると、レインが背負った女性が口を開いた。
「・・・・あの・・・・昨日来た皆様のお知り合いですか・・・・?」
"そうだ"、とレインは頷く。
「そう、ですか・・・・先程はその、すみません・・・失礼な事を言ってしまって・・・・私は、パティといいます・・・その」
"気にする必要はない"と口にし、レインは暴動を尻目に歩きながら背中の女性の言葉を聞いた。
「・・・・でしたら、一つ頼みたい事があるんです・・・・」
「・・・・アイリーンさん達に、迷惑ばかりかけてごめんなさい・・・・ありがとうございました・・・」
「と皆さんに、言って・・・謝って欲しいんです・・・・頼め、ますでしょうか・・・・?」
パティと喋った女性は不安気にレインに頼みを申し出る。
しかしレインはその頼みを”断る”と一蹴した。
「・・・・・そう、ですか・・・・そうですよね・・・見ず知らずの人の頼みをそう易々と・・・」
半ば予感していたかの様な声色でパティは喋るが、レインはそれを遮るかの様に
「奴等とお前を会わせる場は用意してやる、彼等とお前を引き合わせてやろう。その場へとお前達を導いて上げても良い」
「だがしかし、其処で喋るのはお前だ。私の役目ではない、お前や奴等が何を言いたいかなど、私は知らない。好きに話し合うが良い」
そう答えた。
「・・・・はい、わかりました・・・・」
背中のレインコートが僅かに濡れた様に感じたが、レインは気にもせず、暴動の渦を成るべく避け、警察の駐屯場へと急いだ。
女性の服には血痕と土がついて乱れており、足や腕には切り傷や擦り傷が付いている。
顔は土気色に汚れてみすぼらしく、唇は切れて血が首筋へと垂れているのが見える
先程まで涙でも流していたのか頬には涙の痕がクッキリと残り、目は充血し赤く腫れ、栗色の髪はざんばらに乱れていた。
レインは女性の傍へと歩み寄り、アーカムから来た4人の男女について尋ねた。
女性はその4人の事を聞くとせせら笑い
「・・・・貴方もシュリーにレヴィー、それに私の息子達やあの4人みたいに悪魔何でしょう・・・?」
女性の声色は震えており、目は常軌を脱していた。
「だからそんな格好をして、私達に姿を隠しているんでしょう・・・・・?ねぇ・・・そうなんでしょう・・・・?」
レインに向けて、半ば自嘲気味に、投げやりに、女性はそう呟いた。
女性が声に出した言葉を聞き終えると、レインは右腕を女性の顔に向けてゆっくりと突き出した。
彼女は突如眼前に迫り寄る腕を見て小さく「ヒッ」と悲鳴を上げ、目をキュッと瞑る。
レインが突き出した右腕は、震える体に触れない様に注意しながら女性の首元の後ろへと回し、そしてそのまま服の襟首の裾を掴み、持ち上げた。
体を無理矢理に起こされた女性は予期せぬ行動に驚き、全身を震わせ目の前の男の次の行動に身構えた。
レインは女性を半ば強引に立ち上がらせると、襟首から手を離しそのまま女性に背を向け、片膝を付き短い言葉を呟いた。
「自分の足で歩けるのならば付いて来い、そうでなければ乗れ。せめて警察が居る場所まで送ってやろう」
女性は一瞬目の前の背を向けた男の言葉が理解出来ず、目を丸くして驚いていた。
暫く、女性はどうしようかとオロオロしてレインと辺りを回し見ていたが、
レインが立ち上がり、女性に背を向けたままその場を離れようとするのに気付くと
「あ、ま、待って下さい・・・・あのその・・・・い、行きます・・・・えっと、足を怪我しているので、出来れば背負って貰っても・・・?」
レインはその言葉を聞くと、黙ってついさっきまでの体制と同じ様に片膝を付いた。
女性は恐る恐るレインの背にドレスの裾を握り締めながら乗りかかる。
レインは女性が自分の背中に乗ったのを確認すると、女性の素肌と臀部に触れない様に注意しながら立ち上がり、
警察が駐屯している広場へと女性に負担をかけない様にゆっくりと歩いて行った。
暫く、暴動が目立つ付近を避けながら無言のまま歩いていると、レインが背負った女性が口を開いた。
「・・・・あの・・・・昨日来た皆様のお知り合いですか・・・・?」
"そうだ"、とレインは頷く。
「そう、ですか・・・・先程はその、すみません・・・失礼な事を言ってしまって・・・・私は、パティといいます・・・その」
"気にする必要はない"と口にし、レインは暴動を尻目に歩きながら背中の女性の言葉を聞いた。
「・・・・でしたら、一つ頼みたい事があるんです・・・・」
「・・・・アイリーンさん達に、迷惑ばかりかけてごめんなさい・・・・ありがとうございました・・・」
「と皆さんに、言って・・・謝って欲しいんです・・・・頼め、ますでしょうか・・・・?」
パティと喋った女性は不安気にレインに頼みを申し出る。
しかしレインはその頼みを”断る”と一蹴した。
「・・・・・そう、ですか・・・・そうですよね・・・見ず知らずの人の頼みをそう易々と・・・」
半ば予感していたかの様な声色でパティは喋るが、レインはそれを遮るかの様に
「奴等とお前を会わせる場は用意してやる、彼等とお前を引き合わせてやろう。その場へとお前達を導いて上げても良い」
「だがしかし、其処で喋るのはお前だ。私の役目ではない、お前や奴等が何を言いたいかなど、私は知らない。好きに話し合うが良い」
そう答えた。
「・・・・はい、わかりました・・・・」
背中のレインコートが僅かに濡れた様に感じたが、レインは気にもせず、暴動の渦を成るべく避け、警察の駐屯場へと急いだ。
先程出会った女性を結局おぶさり、警察の元へと保護した後、レインは一人暗闇が支配する森を歩いていた。
彼女を警察の元へと連れて保護した際、探偵事務所が雇った4人組らしき人物がこの町に来た事、
ストレガという女性と出会った事、そしてこの街に隠された秘密をレインは聞いていた。
マヤという女性保安官もレインと同行すると喚いていたが、周りの警官と警部がそれを制止させた。
警部はレインを見ると、何かを察したかの様に見送ってくれた。
マヤは納得していない様子だったが、警部の前という事もあって悪態を付きながらも暴動市民の取締へと同僚を連れて戻った。
レインは彼女、パティから聞きたい事を全て聞き終え、現在は彼女から教えて貰ったルートを辿り、
ストレガの家へと向かう為に夜の森を歩いているのだった。
枝葉を掻き分け土を踏みしめながらカンテラを頼りに森を歩き、光が差す場所を目指していると
森を抜けたその場所は海に面した海岸の近くだった。緩やかな丘の向こう側には切り立った崖が見え、
海に目を向けると海面に月光が照らされ、波が砂浜へと当たる音が聞こえる。
レインは暫しその景色を眺めながら、周囲を見渡しここへ来た目的の物を探した。
辺りを探りながら歩いていると、ふとこの周囲には足跡が多い事に彼は気付いた。
足跡はざっと見ても片手では数え切れない程踏みしめられ、そのどれもが一つの目的地へと向かっている様だった。
レインは足跡を辿りつつ歩いていると、切り立った崖の上の方面へと続いている事に気付いた。
崖の上は月光の陰になっているのか良く見えなかった為に、もう暫く付いて歩いていると、其処が陰になっていた理由が分かった。
彼の目の前にあったのは焼け落ちた家の跡だったからだ。焦げ目具合とまだ火が僅かに付いて燃えている家具、
家材がある事から数時間前に燃え落ちたばかりのものだ。
廃屋の周囲と、外から丸見えとなっている中には大量の弾痕と、鍬や鎌の様な農具が散乱している。
そして、まだ焼け落ちていない暖炉が付いた壁には、年老いた老婆が血塗れになり貼り付けにされていた。
彼女の両手両足、そして胸の中央部分に木製の杭が乱暴に打ち付けられ、体の至る所には刺し傷や切り傷が覗き見える。
杭が差し込まれた肉体からは血が滴り落ちた痕が見え、彼女の足元は血の池の様にも見えた。
老婆の顔を覗き見ると、皺がれた唇が妙にドス黒く変色している事に気が付いた。
不穏な気配を感じレインがその周囲に目を向けると、
焼かれた家の床には四肢を切り抜かれた豚と、頭を切り取られた黒い鶏の焼死体が転がっていた。
遺体に向けて黙祷した後、レインはその老婆の死体に打ち込まれた杭を全て強引に、
しかし成るべく傷を付ける事が無い様慎重に引き抜き、死体を抱き抱えたまま周囲が丸見えの家から外へと出た。
抱き抱えた死体を、家から離れた森の近くにある空き地へと丁重に下ろし、また廃屋へと戻り豚の死体も同様に抱き抱え、老婆の傍へと下ろした。
最後の鶏を持ち上げ老婆の傍に下ろすと、廃屋へと再度戻り、目的の物を探す為に廃屋に残った物を探り始めた。
暫く廃屋の中を探し回っていると、シャベルを見つけた。
それを手に取ると、その下には運良く焦げ目が付いていない長方形の板の様な物があった。
灰と煤に覆われて良く見えないが、レインがそれを手に取ると
それが絵画であるという事が分かった。絵画には若く水々しい、精力に満ち溢れた満点の笑顔に満ち溢れた女性が描かれていた。
不思議なことに、その絵画の中の女性の口元は、貼り付けにされていた老婆の様にドス黒く汚れ、口が見えなかった。
彼女の後ろには、肌は黒曜石も黒く鈍く光っている様に見え、
贅を尽くしたかの様な豪華な衣装を着飾った長身の黒人男性が陽炎の様にぼんやりと描かれ、高らかな笑みを浮かべていた。
レインは男を巌しい目で睨み、シャベルと絵画を片手に廃屋から外へと出た。
外に出ると、レインは絵画を無造作に地面に放り投げ、マッチ箱を懐から取り出したかと思うと、
強引に何本ものマッチを着火させ、絵画に向けて投げ捨てた。
絵画に火が燃え移り、炎と煙が立ち上る。絵画が燃え落ちる音は人間の苦悶の悲鳴の様にも聞こえた。
若い女性の絵が燃え落ち始める、不思議なことに先程写し出されていた黒人男性は、その絵から消え落ちていた。
レインは炎に背を向け、シャベルを携えて先程鎮座させた遺体の横へと向かう。
シャッ・・・・ザッ・・・・・ガッ・・・・・シャッ・・・・・・ガッ・・・・シャッ・・・・・・ザッ・・・・
シャベルを片手に、レインは黙々と地面の土を掘り起こした。
土が掘り返される音が辺りに響き続けてから数刻、
穴の横にこんもりと盛り上がった土の塊が出来る頃には、人が1人入れそうな程の大きさの穴が出来上がった。
レインはそれを一瞥するとその穴の隣の土も同様に掘り返し始め、3つ目の穴が出来上がるまでそれを繰り返していた。
2つ目と3つ目は1つ目の穴と比べても小さく、人間は入りそうにはなかったが、動物は入れそうな程の大きさではあった。
最後の穴が出来上がると、レインはシャベルを投げ捨て遺体の傍へと寄り、老婆の遺体を優しく抱き上げた。
抱き上げたまま最初に掘り上げた穴の傍へと向かい、地面に片膝を付き老婆を丁重に、土の中へとゆっくり、静かに下ろした。
老婆の顔に目を向ける、老婆の死に顔は恐怖と歓喜が入り混じっているが、しかし後悔が感じられる表情ではなかった。
ふと、老婆の手元に何かの紙が握られている事に気付き、それを慎重に手に取った。
紙は上半分は老婆の血に濡れて赤く染まっており、何も読み取れなかったが下半分は読み取れそうに見えた。
遺体を一瞥し、後に残した豚と黒い鶏の亡骸も、レインは同様に掘り起こした穴の中へと運び下ろした。
最後に穴から離れ置いていたシャベルを手に取り、盛り上がった土で穴を埋め返そうとすると、
か細く弱々しい声が、レインの耳に入った。レインが周囲を見渡し音源を探ると、どうやらそれは海岸の砂浜から聞こえてくる様だった。
レインは訝しみ、シャベルをその場に置き、代わりにランタンを片手に砂浜へと歩いて行った。
彼女を警察の元へと連れて保護した際、探偵事務所が雇った4人組らしき人物がこの町に来た事、
ストレガという女性と出会った事、そしてこの街に隠された秘密をレインは聞いていた。
マヤという女性保安官もレインと同行すると喚いていたが、周りの警官と警部がそれを制止させた。
警部はレインを見ると、何かを察したかの様に見送ってくれた。
マヤは納得していない様子だったが、警部の前という事もあって悪態を付きながらも暴動市民の取締へと同僚を連れて戻った。
レインは彼女、パティから聞きたい事を全て聞き終え、現在は彼女から教えて貰ったルートを辿り、
ストレガの家へと向かう為に夜の森を歩いているのだった。
枝葉を掻き分け土を踏みしめながらカンテラを頼りに森を歩き、光が差す場所を目指していると
森を抜けたその場所は海に面した海岸の近くだった。緩やかな丘の向こう側には切り立った崖が見え、
海に目を向けると海面に月光が照らされ、波が砂浜へと当たる音が聞こえる。
レインは暫しその景色を眺めながら、周囲を見渡しここへ来た目的の物を探した。
辺りを探りながら歩いていると、ふとこの周囲には足跡が多い事に彼は気付いた。
足跡はざっと見ても片手では数え切れない程踏みしめられ、そのどれもが一つの目的地へと向かっている様だった。
レインは足跡を辿りつつ歩いていると、切り立った崖の上の方面へと続いている事に気付いた。
崖の上は月光の陰になっているのか良く見えなかった為に、もう暫く付いて歩いていると、其処が陰になっていた理由が分かった。
彼の目の前にあったのは焼け落ちた家の跡だったからだ。焦げ目具合とまだ火が僅かに付いて燃えている家具、
家材がある事から数時間前に燃え落ちたばかりのものだ。
廃屋の周囲と、外から丸見えとなっている中には大量の弾痕と、鍬や鎌の様な農具が散乱している。
そして、まだ焼け落ちていない暖炉が付いた壁には、年老いた老婆が血塗れになり貼り付けにされていた。
彼女の両手両足、そして胸の中央部分に木製の杭が乱暴に打ち付けられ、体の至る所には刺し傷や切り傷が覗き見える。
杭が差し込まれた肉体からは血が滴り落ちた痕が見え、彼女の足元は血の池の様にも見えた。
老婆の顔を覗き見ると、皺がれた唇が妙にドス黒く変色している事に気が付いた。
不穏な気配を感じレインがその周囲に目を向けると、
焼かれた家の床には四肢を切り抜かれた豚と、頭を切り取られた黒い鶏の焼死体が転がっていた。
遺体に向けて黙祷した後、レインはその老婆の死体に打ち込まれた杭を全て強引に、
しかし成るべく傷を付ける事が無い様慎重に引き抜き、死体を抱き抱えたまま周囲が丸見えの家から外へと出た。
抱き抱えた死体を、家から離れた森の近くにある空き地へと丁重に下ろし、また廃屋へと戻り豚の死体も同様に抱き抱え、老婆の傍へと下ろした。
最後の鶏を持ち上げ老婆の傍に下ろすと、廃屋へと再度戻り、目的の物を探す為に廃屋に残った物を探り始めた。
暫く廃屋の中を探し回っていると、シャベルを見つけた。
それを手に取ると、その下には運良く焦げ目が付いていない長方形の板の様な物があった。
灰と煤に覆われて良く見えないが、レインがそれを手に取ると
それが絵画であるという事が分かった。絵画には若く水々しい、精力に満ち溢れた満点の笑顔に満ち溢れた女性が描かれていた。
不思議なことに、その絵画の中の女性の口元は、貼り付けにされていた老婆の様にドス黒く汚れ、口が見えなかった。
彼女の後ろには、肌は黒曜石も黒く鈍く光っている様に見え、
贅を尽くしたかの様な豪華な衣装を着飾った長身の黒人男性が陽炎の様にぼんやりと描かれ、高らかな笑みを浮かべていた。
レインは男を巌しい目で睨み、シャベルと絵画を片手に廃屋から外へと出た。
外に出ると、レインは絵画を無造作に地面に放り投げ、マッチ箱を懐から取り出したかと思うと、
強引に何本ものマッチを着火させ、絵画に向けて投げ捨てた。
絵画に火が燃え移り、炎と煙が立ち上る。絵画が燃え落ちる音は人間の苦悶の悲鳴の様にも聞こえた。
若い女性の絵が燃え落ち始める、不思議なことに先程写し出されていた黒人男性は、その絵から消え落ちていた。
レインは炎に背を向け、シャベルを携えて先程鎮座させた遺体の横へと向かう。
シャッ・・・・ザッ・・・・・ガッ・・・・・シャッ・・・・・・ガッ・・・・シャッ・・・・・・ザッ・・・・
シャベルを片手に、レインは黙々と地面の土を掘り起こした。
土が掘り返される音が辺りに響き続けてから数刻、
穴の横にこんもりと盛り上がった土の塊が出来る頃には、人が1人入れそうな程の大きさの穴が出来上がった。
レインはそれを一瞥するとその穴の隣の土も同様に掘り返し始め、3つ目の穴が出来上がるまでそれを繰り返していた。
2つ目と3つ目は1つ目の穴と比べても小さく、人間は入りそうにはなかったが、動物は入れそうな程の大きさではあった。
最後の穴が出来上がると、レインはシャベルを投げ捨て遺体の傍へと寄り、老婆の遺体を優しく抱き上げた。
抱き上げたまま最初に掘り上げた穴の傍へと向かい、地面に片膝を付き老婆を丁重に、土の中へとゆっくり、静かに下ろした。
老婆の顔に目を向ける、老婆の死に顔は恐怖と歓喜が入り混じっているが、しかし後悔が感じられる表情ではなかった。
ふと、老婆の手元に何かの紙が握られている事に気付き、それを慎重に手に取った。
紙は上半分は老婆の血に濡れて赤く染まっており、何も読み取れなかったが下半分は読み取れそうに見えた。
遺体を一瞥し、後に残した豚と黒い鶏の亡骸も、レインは同様に掘り起こした穴の中へと運び下ろした。
最後に穴から離れ置いていたシャベルを手に取り、盛り上がった土で穴を埋め返そうとすると、
か細く弱々しい声が、レインの耳に入った。レインが周囲を見渡し音源を探ると、どうやらそれは海岸の砂浜から聞こえてくる様だった。
レインは訝しみ、シャベルをその場に置き、代わりにランタンを片手に砂浜へと歩いて行った。
砂浜の砂に足が埋もれない様に注意し、波の音を聞きながらレインは声がする方に向かう。
声がする場所に向かっていると、磯の強烈な臭いと生物が腐った様な臭いがする事にレインは気付いた。
ランタンの光で周囲を照らし、声の主を探しつつ声の方角へと歩いて行くと、ランタンの光で照らされた砂浜に浮かび上がる物が見えた。
人間の子供の様な大きさと体格に見えるが、直ぐにそれが人間の姿形とは大きく異なっている事が分かった。
砂に塗れたその全身に生え揃った魚とも蛇とも取れる鱗、背中に生えた短くヒレが付いたような尾
獣の様な鋭いカギ爪が生えた指の間に見える水かきの様な膜、首筋には切り傷の様にも見える不揃いなエラ、
そしてそれが人間の姿形ではないと決定づける物はその顔だった。
瞼が無い巨大な白い目、分厚い唇からは研ぎすまされた鋭い歯が生え揃い、耳があった部分には穴だけが空いている。
砂浜に打ち上げられたそれは正に魚人とも言える姿であり、磯と腐った臭いは辺り一面に蔓延している。
レインにはこれがインスマス面の症状だという事が理解出来た。
目の前の魚人を注意深く観察すると、死んでいるのか体は微動だに動かない。
背中を見るとライフル銃で撃たれたかの様な銃創が付けられ、其処から血が滴り落ちていた痕跡が残っていた。これが直接の死因らしい。
魚人の死体を観察していると、ふと背後に気配を感じ
「助けて・・・」と先ほどのと同じ声が聞こえた。レインは懐からリボルバーを取り出し構え、上体を捻り後ろを振り向く。
振り向いたレインの目の前に居たのは、つい今まで見ていた魚人の様な海洋類と人の合いの子の様な化け物だった。
ただ一つ違うのは、その化物は先程の死体とは違い息をしており、ランタンで照らされた体は下半身から下が消えて上半身だけであった。
魚人の化け物の目は退化しているのか白く濁っておりランタンに目を向け、口をパクパクと動かして必死に息を求めている。
胴体の先には切断面が付けられており、其処から内蔵や血管がダラリとぶら下がっているのが見える。
両手を使い賢明に砂を掻き分け、ランタンの光を目指して必死に体を動かしていた。
レインはリボルバーを構えつつ哀れな化け物を見つめていた。
そして気付いた。辺りには目の前の死にかけの化け物、
後ろの既に息絶えた化け物、彼等以外にも10数匹の魚人の化け物の屍が無残にも転がっている事に。
夜目が効いてきたのか、化物達の屍が良く見える。どれもが同じ様な姿形をしてはいないが、共通点が幾つか分かった。
全て魚やサメ、イカなどの海に関係した生物と人間を掛け合わせたかの様な化物だという事、
どれもこれも大きさは人間の子供と同じ程だという事、そのどれもが銃創があちこちに付けられており、
四肢が千切れ落ちている者、内臓が零れ落ちている者、どれも一様に無残な死に様だという事が分かった。
だが全員が死んでいる訳はなく、中には生き残っている物も見えた。
最も、幸運にも生き残った物も録に動く事も出来ない有様であり、しきりに助けを求め呻き声を出し続けている。
五体満足の物は例外無く存在しておらず、時期に死を迎えるのは明白であった。
13匹、レインは砂浜に打ち上げられた化物の骸と生きている者の数を数え上げた。
「助けて・・・」そして今レインコートにしがみついて来た化物で14匹。
レインは化物を眼下に見下ろす。悪臭が鼻に付く、化物のその姿は間近で見るとより醜く見え、酷く哀れであった。
必死に口を動かし、その白濁した目をレインに向けて、
縋り付く様に「助けて・・・・痛い・・・痛い・・・パパ・・・ママ・・・・」としゃがれた声で懇願する。
レインは化物を見下ろすのは止め、砂浜に片膝を埋めた。
そして化物の小さな片手を取り、握り締める。手に伝わる感触からは、血が通っているのがわかった。
氷を握り締めたかの様に酷く冷たかったが、僅かな温もりが感じ取れた。
目の前の化物が弱々しい笑を浮かべる
「助けて・・・・くれるの・・・・・あの・・・人達みたいに・・・」
しゃがれた声に微かな希望を抱いている声色が混じる。白濁した眼球がこちらを覗く。
「あのね・・・・聞いてくれる・・・・?」
レインは無言で頷き、化物の言葉に耳を傾ける。
「僕ね・・・・夢を見たんだ・・・・・」
耳を傾けつつ、レインは化物を握り締めたもう片方の手にリボルバーを携える。
「僕と・・・僕の友達、レヴィーやアミラ、セネカ・・・・・あと僕のパパとママや・・・」
ゆっくりと頷きながら、リボルバーの装填が済んでいる事を確認する。
「それに・・・・僕達を助けてくれた、リカルドさんやウィンさん、ダグラスさんに・・・・それにアイリーンさんだっけ・・・?」
化物は嬉しいのか、下手くそな笑顔をレインに向けながら喋り続けている。
「皆・・・・皆で・・・・・一緒に、楽しく暮らしている・・・」
レインは化物を握り締めている手に力を加え、化物の額に銃口を向ける。
「そんな・・・・そんな当たり前で・・・幸せな夢を・・・見たんだぁ・・・・・」
その化物の声色は、誕生日を心待ちにしている普通の人間の子供の様だった。
『・・・・・・・・・バァン!・・・・・・・・・バァン!・・・バァン!・・・・・・・・バァン!・・・・バァン!・・・・・・』
波が押し寄せる音以外何も聞こえない空間に、何発もの銃声が間を空けながら響き渡り
その度に静寂を打ち消した。最後の銃声が鳴り終わると、海岸は静けさを取り戻した。
握り締めた手の力を緩める。僅かに緩めただけで掌の中の小さな、子供の手が滑り落ちる。
レインは立ち上がり、今殺した者達を見下ろした。
無残にも遺体が打ち上げられた砂浜を見渡した。
月光に照らされ、砂浜に埋もれた者達の姿が浮かび上がる。
今殺した生き残りも、周囲の砂浜に埋もれている遺体も、暗闇から見えるその全ての哀れな死体達が、
レインの目にはその誰もが、ただの人間の子供の姿にしか見えなかった。
化物では無く、人の子供をレインは撃ち殺したのだ。それは痛い程に理解していた。
リボルバーの銃把を握り締めたレインの顔に、後悔の表情は見えない。
だがその眼には、燃え上がり続ける憤怒の炎が宿っていた。
フードに雫が滴れ、空を見上げる。月は雲に隠れ始め、黒々とした雲が目立つ。
空の上から爆撃の様に荒々しく激しい雨が勢い良く降り積もり始める。
それはまるで子供が流す涙の様に、痛々しい物だった。
声がする場所に向かっていると、磯の強烈な臭いと生物が腐った様な臭いがする事にレインは気付いた。
ランタンの光で周囲を照らし、声の主を探しつつ声の方角へと歩いて行くと、ランタンの光で照らされた砂浜に浮かび上がる物が見えた。
人間の子供の様な大きさと体格に見えるが、直ぐにそれが人間の姿形とは大きく異なっている事が分かった。
砂に塗れたその全身に生え揃った魚とも蛇とも取れる鱗、背中に生えた短くヒレが付いたような尾
獣の様な鋭いカギ爪が生えた指の間に見える水かきの様な膜、首筋には切り傷の様にも見える不揃いなエラ、
そしてそれが人間の姿形ではないと決定づける物はその顔だった。
瞼が無い巨大な白い目、分厚い唇からは研ぎすまされた鋭い歯が生え揃い、耳があった部分には穴だけが空いている。
砂浜に打ち上げられたそれは正に魚人とも言える姿であり、磯と腐った臭いは辺り一面に蔓延している。
レインにはこれがインスマス面の症状だという事が理解出来た。
目の前の魚人を注意深く観察すると、死んでいるのか体は微動だに動かない。
背中を見るとライフル銃で撃たれたかの様な銃創が付けられ、其処から血が滴り落ちていた痕跡が残っていた。これが直接の死因らしい。
魚人の死体を観察していると、ふと背後に気配を感じ
「助けて・・・」と先ほどのと同じ声が聞こえた。レインは懐からリボルバーを取り出し構え、上体を捻り後ろを振り向く。
振り向いたレインの目の前に居たのは、つい今まで見ていた魚人の様な海洋類と人の合いの子の様な化け物だった。
ただ一つ違うのは、その化物は先程の死体とは違い息をしており、ランタンで照らされた体は下半身から下が消えて上半身だけであった。
魚人の化け物の目は退化しているのか白く濁っておりランタンに目を向け、口をパクパクと動かして必死に息を求めている。
胴体の先には切断面が付けられており、其処から内蔵や血管がダラリとぶら下がっているのが見える。
両手を使い賢明に砂を掻き分け、ランタンの光を目指して必死に体を動かしていた。
レインはリボルバーを構えつつ哀れな化け物を見つめていた。
そして気付いた。辺りには目の前の死にかけの化け物、
後ろの既に息絶えた化け物、彼等以外にも10数匹の魚人の化け物の屍が無残にも転がっている事に。
夜目が効いてきたのか、化物達の屍が良く見える。どれもが同じ様な姿形をしてはいないが、共通点が幾つか分かった。
全て魚やサメ、イカなどの海に関係した生物と人間を掛け合わせたかの様な化物だという事、
どれもこれも大きさは人間の子供と同じ程だという事、そのどれもが銃創があちこちに付けられており、
四肢が千切れ落ちている者、内臓が零れ落ちている者、どれも一様に無残な死に様だという事が分かった。
だが全員が死んでいる訳はなく、中には生き残っている物も見えた。
最も、幸運にも生き残った物も録に動く事も出来ない有様であり、しきりに助けを求め呻き声を出し続けている。
五体満足の物は例外無く存在しておらず、時期に死を迎えるのは明白であった。
13匹、レインは砂浜に打ち上げられた化物の骸と生きている者の数を数え上げた。
「助けて・・・」そして今レインコートにしがみついて来た化物で14匹。
レインは化物を眼下に見下ろす。悪臭が鼻に付く、化物のその姿は間近で見るとより醜く見え、酷く哀れであった。
必死に口を動かし、その白濁した目をレインに向けて、
縋り付く様に「助けて・・・・痛い・・・痛い・・・パパ・・・ママ・・・・」としゃがれた声で懇願する。
レインは化物を見下ろすのは止め、砂浜に片膝を埋めた。
そして化物の小さな片手を取り、握り締める。手に伝わる感触からは、血が通っているのがわかった。
氷を握り締めたかの様に酷く冷たかったが、僅かな温もりが感じ取れた。
目の前の化物が弱々しい笑を浮かべる
「助けて・・・・くれるの・・・・・あの・・・人達みたいに・・・」
しゃがれた声に微かな希望を抱いている声色が混じる。白濁した眼球がこちらを覗く。
「あのね・・・・聞いてくれる・・・・?」
レインは無言で頷き、化物の言葉に耳を傾ける。
「僕ね・・・・夢を見たんだ・・・・・」
耳を傾けつつ、レインは化物を握り締めたもう片方の手にリボルバーを携える。
「僕と・・・僕の友達、レヴィーやアミラ、セネカ・・・・・あと僕のパパとママや・・・」
ゆっくりと頷きながら、リボルバーの装填が済んでいる事を確認する。
「それに・・・・僕達を助けてくれた、リカルドさんやウィンさん、ダグラスさんに・・・・それにアイリーンさんだっけ・・・?」
化物は嬉しいのか、下手くそな笑顔をレインに向けながら喋り続けている。
「皆・・・・皆で・・・・・一緒に、楽しく暮らしている・・・」
レインは化物を握り締めている手に力を加え、化物の額に銃口を向ける。
「そんな・・・・そんな当たり前で・・・幸せな夢を・・・見たんだぁ・・・・・」
その化物の声色は、誕生日を心待ちにしている普通の人間の子供の様だった。
『・・・・・・・・・バァン!・・・・・・・・・バァン!・・・バァン!・・・・・・・・バァン!・・・・バァン!・・・・・・』
波が押し寄せる音以外何も聞こえない空間に、何発もの銃声が間を空けながら響き渡り
その度に静寂を打ち消した。最後の銃声が鳴り終わると、海岸は静けさを取り戻した。
握り締めた手の力を緩める。僅かに緩めただけで掌の中の小さな、子供の手が滑り落ちる。
レインは立ち上がり、今殺した者達を見下ろした。
無残にも遺体が打ち上げられた砂浜を見渡した。
月光に照らされ、砂浜に埋もれた者達の姿が浮かび上がる。
今殺した生き残りも、周囲の砂浜に埋もれている遺体も、暗闇から見えるその全ての哀れな死体達が、
レインの目にはその誰もが、ただの人間の子供の姿にしか見えなかった。
化物では無く、人の子供をレインは撃ち殺したのだ。それは痛い程に理解していた。
リボルバーの銃把を握り締めたレインの顔に、後悔の表情は見えない。
だがその眼には、燃え上がり続ける憤怒の炎が宿っていた。
フードに雫が滴れ、空を見上げる。月は雲に隠れ始め、黒々とした雲が目立つ。
空の上から爆撃の様に荒々しく激しい雨が勢い良く降り積もり始める。
それはまるで子供が流す涙の様に、痛々しい物だった。
雨雲が空を支配し、地面を叩き付ける様な冷たい雨が降りしきる中、雲に隠れた灰色の朝日が立ち昇る。
森の中の一際大きな木の根元に、ぐしょ濡れになったレインが座り込んでいた。
顔を上げ、つい先程まで居座り続けていた空き地を一瞥する。
先程老婆と焼け落ちた動物を埋めた空き地には、17の木の板で作られた急揃いの十字架が立てかけられ、その下には土が盛り上がっていた。
雨が降りしきる中、老婆の手の中に握り締められた紙を手元に広げ見た。
見終えるとレインは疲れた体に鞭を打ち、放り投げていたシャベル片手に再度崖の上に建てられた焼け落ちた廃屋へと向かった。
廃屋の中へと入り、レインは床に向けてシャベルを何度も何度も力任せに叩きつけ、幾つもの穴を開けては覗くを繰り返す。
3,4つめ穴を開け床の下を覗き見ると、目当ての物が見つかった。
穴から見える床下には用途が理解出来ないオカルト品や本などが敷き詰められており
その中には、粘着性の藻の様な薄気味悪い紫色の液体が並々と注がれた一際大きな瓶が一つ入っており
ラベルには乱雑で読み難い手書き文字で「Innsmouth cure/ベビー・シンプソン」と書かれていた。
同じ様な物を探したが、どうやらこれが最後の一つらしい。
レインはシャベルを置き、その瓶を両手で慎重に抱え持ち上げ、一旦足元へと下ろすと
マッチ箱を取り出し、全てのマッチ棒に火を付け、そして穴へと向けてそれらを全て投げ捨てた。
穴の下の品々に火が燃え移り、炎が釜戸の様に暴れ続ける。
レインは瓶を抱え、床の下で燃え続ける炎から、廃屋から背を向け、元来た道を戻り始める。
先程埋葬した墓場へ辿り着くと、常に被り続けていたずぶ濡れのフードを外し、両手を膝下に揃える。
雨が降りしきる墓場の中、立てかけられた十字架を全て一望し終えると、その口を開く。
「・・・全ての人の救いをお望みになる神よ、悲しみの内に捧げる私の祈りを聞き入れて下さい。
貴方が永遠の計らいによってお召しになった、幼い生命を御身の手に委ねます。
世を去った哀れなる罪無き子供達が貴方の国で 永遠の生命の喜びを味わう事が出来ます様に。
別離を悲しみ、信頼をもってみ旨に従う私達が、永遠の生命の希望を抱いて、
貴方の住まう国で 再会の喜びを見出す事が出来ます様に。 彼等の主イエズス・キリストによって・・・・Amen」
最後の言葉を深く、ゆっくりと声に出し、レインは立てかけた十字架の一つに手をかけ、黙祷する。
黙祷をし終えると、レインはフードを被り直し、墓場を離れ車へと向かってまた歩き始める。
歩き続けている間、曇天の空から降りかかる冷たい雨がレインコートに痛い程落ちてくる。
ラハールの町に戻ると既に警察達は退去した様だが、町は酷い有様であった。
窓ガラスやショーケースは割れ、壁には銃痕や赤い血が媚びりついている、平和な町だとは口を裂けても言えないだろう。
レインは町の様子を一瞥すると、瓶を小脇に抱えたまま車に乗り込み、町に背を向けアーカムを目指した。
左手には、クシャクシャに丸められた血と雨に濡れた紙が握り締められ、乱雑な手書きの文字が書かれていた。
【レヴァイン・シンプソン A,インスマス面の治療 V,シュリーの目と耳】
【ベビー・シンプソン A,インスマス面の治療 V,生殖能力精算不可能、精算は床下に】
【ウィンリィ・バース A,アミラのインスマス面の治療 V,名前の一部】
【アイリーン・ホワイト A,インスマス面と古傷の治療 V,警察官としての過去】
雨が止み、灰色の朝日が立ち昇り始める。
車窓から握り締めていた紙を投げ捨て、レインは振り返る事も無く町から離れていった。
森の中の一際大きな木の根元に、ぐしょ濡れになったレインが座り込んでいた。
顔を上げ、つい先程まで居座り続けていた空き地を一瞥する。
先程老婆と焼け落ちた動物を埋めた空き地には、17の木の板で作られた急揃いの十字架が立てかけられ、その下には土が盛り上がっていた。
雨が降りしきる中、老婆の手の中に握り締められた紙を手元に広げ見た。
見終えるとレインは疲れた体に鞭を打ち、放り投げていたシャベル片手に再度崖の上に建てられた焼け落ちた廃屋へと向かった。
廃屋の中へと入り、レインは床に向けてシャベルを何度も何度も力任せに叩きつけ、幾つもの穴を開けては覗くを繰り返す。
3,4つめ穴を開け床の下を覗き見ると、目当ての物が見つかった。
穴から見える床下には用途が理解出来ないオカルト品や本などが敷き詰められており
その中には、粘着性の藻の様な薄気味悪い紫色の液体が並々と注がれた一際大きな瓶が一つ入っており
ラベルには乱雑で読み難い手書き文字で「Innsmouth cure/ベビー・シンプソン」と書かれていた。
同じ様な物を探したが、どうやらこれが最後の一つらしい。
レインはシャベルを置き、その瓶を両手で慎重に抱え持ち上げ、一旦足元へと下ろすと
マッチ箱を取り出し、全てのマッチ棒に火を付け、そして穴へと向けてそれらを全て投げ捨てた。
穴の下の品々に火が燃え移り、炎が釜戸の様に暴れ続ける。
レインは瓶を抱え、床の下で燃え続ける炎から、廃屋から背を向け、元来た道を戻り始める。
先程埋葬した墓場へ辿り着くと、常に被り続けていたずぶ濡れのフードを外し、両手を膝下に揃える。
雨が降りしきる墓場の中、立てかけられた十字架を全て一望し終えると、その口を開く。
「・・・全ての人の救いをお望みになる神よ、悲しみの内に捧げる私の祈りを聞き入れて下さい。
貴方が永遠の計らいによってお召しになった、幼い生命を御身の手に委ねます。
世を去った哀れなる罪無き子供達が貴方の国で 永遠の生命の喜びを味わう事が出来ます様に。
別離を悲しみ、信頼をもってみ旨に従う私達が、永遠の生命の希望を抱いて、
貴方の住まう国で 再会の喜びを見出す事が出来ます様に。 彼等の主イエズス・キリストによって・・・・Amen」
最後の言葉を深く、ゆっくりと声に出し、レインは立てかけた十字架の一つに手をかけ、黙祷する。
黙祷をし終えると、レインはフードを被り直し、墓場を離れ車へと向かってまた歩き始める。
歩き続けている間、曇天の空から降りかかる冷たい雨がレインコートに痛い程落ちてくる。
ラハールの町に戻ると既に警察達は退去した様だが、町は酷い有様であった。
窓ガラスやショーケースは割れ、壁には銃痕や赤い血が媚びりついている、平和な町だとは口を裂けても言えないだろう。
レインは町の様子を一瞥すると、瓶を小脇に抱えたまま車に乗り込み、町に背を向けアーカムを目指した。
左手には、クシャクシャに丸められた血と雨に濡れた紙が握り締められ、乱雑な手書きの文字が書かれていた。
【レヴァイン・シンプソン A,インスマス面の治療 V,シュリーの目と耳】
【
【ウィンリィ・バース A,アミラのインスマス面の治療 V,名前の一部】
【アイリーン・ホワイト A,インスマス面と古傷の治療 V,警察官としての過去】
雨が止み、灰色の朝日が立ち昇り始める。
車窓から握り締めていた紙を投げ捨て、レインは振り返る事も無く町から離れていった。
【平和な町だって?それは全てフェイクさ!!ラハールの町に潜み続けていたマフィア達!!】
アーカム警察は今月3月5日、アーカムから西に遠く離れたラハールの町に対して一斉検挙をかけた。
ラハールの町はアーカムから車で8時間程かけた遠く、アーカムと比べたら辺鄙な町だが海洋資源が豊富であり、
我々が昨日までの夕食で食べる事が出来た魚や貝なども其処で採れた物かもしれないと思うと残念で堪らない。
何故ならば今回の一斉検挙はニューヨーク市警との合同であり、最終的に逮捕された者は
ラハールの人口1000人の内の半分以上(一体刑事達は普段何処にそれだけの人数を暇にしているのかは謎だ)
と言う途方もない人数だったらしく、この事件を切っ掛けにラハールから離れ住む者も少なく無いようだ。
我々はアーカム警察署に務め我々の日々コーラが飲めれる平和と銃に撃たれずに済む様に安全を守っている
イロコィ・ハーデン警部に事の顛末を取材した。
「奴等は俺達の仲間である刑事を二人も人質に取り、過去に禁酒法が成立してから俺達が向かうまでの間、」
「休む事も無く違法に酒を密造し裏取引で他の町と取引していたのを隠し続けていた」
「ニューヨークからの応援が来て助かった。ありゃ最早町全体がマフィアの基地みたいだった。」
「更に言うならば、あの碌でなし・・・・いや脳無しと言った方が良いか、奴等は信じ難い事に」
「今年に入ってから30人物子供が行方不明になったというのに黙りを決め込んでいた。30人だぞ!?」
「考えられん事だ…それと最も悪い事を教えてやろうか?奴等はニューヨークから移り住んできた善良な市民二人を」
「しかもその内一人はまだ年端もいかない子供を、余所者、それだけの理由で町包みで私刑にし殺したんだ。」
「関わった連中は全員、地獄でサタンが吐く炎に燃やされても文句は言えないだろう、最も言わせる気も無いがな」
何とも信じ難い話である。尚その行方不明になった子供達についてだが、これについて警部は「目下捜索中だ」
と痺れる程の月並みな意見を返し、これ以上は何も聞く事が出来なかったのが残念で仕方がない。
我々アーカム・アドヴァタイザーとしては、子供達が一刻も早く親の手元へと戻って来る様に
哀れな被害者であるシュリー・シンプソン、レヴァイン・シンプソン母子の冥福を心より祈ろう。
しかしながら、妙な事件だ。何故子供達が行方不明になったのか、どうしてシンプソン母子が殺されたのか。
また長年隠し続けていた密造が何故こうも急にバレたのか(どうやらリーク者がいるらしい)
ラハールの町には魔女が潜んでいるらしいが、その魔女さんは果たしてどうなったのか。
非道と悪業を尽くし続けながらも堂々とアーカムに潜み続けていた稀代の悪名高い魔女、
アセナス・ウェイトとその残酷極まり無い仲間達同様に見知らぬ者に殺されたか、
それとも箒にまたがり空の彼方へと飛んで消えていったか、多くの謎が残ってしまった事件だ。
最も私は、マフィアの一斉摘発だなんて隠れ箕であり、より巨大な陰謀が渦巻いているのではないかと疑っている。
しかしそれでも、本社は何時か真実を突き止めてやるとここに宣言しよう。 執筆者:アイザック・スミス
アーカム警察は今月3月5日、アーカムから西に遠く離れたラハールの町に対して一斉検挙をかけた。
ラハールの町はアーカムから車で8時間程かけた遠く、アーカムと比べたら辺鄙な町だが海洋資源が豊富であり、
我々が昨日までの夕食で食べる事が出来た魚や貝なども其処で採れた物かもしれないと思うと残念で堪らない。
何故ならば今回の一斉検挙はニューヨーク市警との合同であり、最終的に逮捕された者は
ラハールの人口1000人の内の半分以上(一体刑事達は普段何処にそれだけの人数を暇にしているのかは謎だ)
と言う途方もない人数だったらしく、この事件を切っ掛けにラハールから離れ住む者も少なく無いようだ。
我々はアーカム警察署に務め我々の日々コーラが飲めれる平和と銃に撃たれずに済む様に安全を守っている
イロコィ・ハーデン警部に事の顛末を取材した。
「奴等は俺達の仲間である刑事を二人も人質に取り、過去に禁酒法が成立してから俺達が向かうまでの間、」
「休む事も無く違法に酒を密造し裏取引で他の町と取引していたのを隠し続けていた」
「ニューヨークからの応援が来て助かった。ありゃ最早町全体がマフィアの基地みたいだった。」
「更に言うならば、あの碌でなし・・・・いや脳無しと言った方が良いか、奴等は信じ難い事に」
「今年に入ってから30人物子供が行方不明になったというのに黙りを決め込んでいた。30人だぞ!?」
「考えられん事だ…それと最も悪い事を教えてやろうか?奴等はニューヨークから移り住んできた善良な市民二人を」
「しかもその内一人はまだ年端もいかない子供を、余所者、それだけの理由で町包みで私刑にし殺したんだ。」
「関わった連中は全員、地獄でサタンが吐く炎に燃やされても文句は言えないだろう、最も言わせる気も無いがな」
何とも信じ難い話である。尚その行方不明になった子供達についてだが、これについて警部は「目下捜索中だ」
と痺れる程の月並みな意見を返し、これ以上は何も聞く事が出来なかったのが残念で仕方がない。
我々アーカム・アドヴァタイザーとしては、子供達が一刻も早く親の手元へと戻って来る様に
哀れな被害者であるシュリー・シンプソン、レヴァイン・シンプソン母子の冥福を心より祈ろう。
しかしながら、妙な事件だ。何故子供達が行方不明になったのか、どうしてシンプソン母子が殺されたのか。
また長年隠し続けていた密造が何故こうも急にバレたのか(どうやらリーク者がいるらしい)
ラハールの町には魔女が潜んでいるらしいが、その魔女さんは果たしてどうなったのか。
非道と悪業を尽くし続けながらも堂々とアーカムに潜み続けていた稀代の悪名高い魔女、
アセナス・ウェイトとその残酷極まり無い仲間達同様に見知らぬ者に殺されたか、
それとも箒にまたがり空の彼方へと飛んで消えていったか、多くの謎が残ってしまった事件だ。
最も私は、マフィアの一斉摘発だなんて隠れ箕であり、より巨大な陰謀が渦巻いているのではないかと疑っている。
しかしそれでも、本社は何時か真実を突き止めてやるとここに宣言しよう。 執筆者:アイザック・スミス
事件が終わり1週間後、探索者達4人の元にレインから封筒が届く。
封筒には手紙が入っており、手紙の内容は
【ウィンリィウィン(書き直した痕が見える)、アイリーン、リカルド、ダグラス、それぞれ依頼解決ご苦労であった。】
【結果は散々な物だったが、今回は運が無かっただけだ。エディーは悲しんでいたが報酬は支払ってくれた。】
【報酬金320$(アイリーンさんのみ1200$と書かれている)を個別に送らせて貰う】
【それともう二つ、これは依頼外の話になるが随分と甘い奴等だなお前達は】
【あの魚人共についての事は目をつむってやるが、次もまたこうも上手くいくとは思うな】
【覚悟を決めろ、そうでなければ何れは自分か仲間、親しい者達が殺される羽目になるぞ】
【更には厄介事を増やした様だな。アミラという女児の処遇についてだが、私は口を挟まないし挟む気も起きない】
【勝手にお前達の家に住まわせるなり、孤児院に連れて行くなり何処へでも連れて行くが良い】
【だが、最悪の事態になった際には最後の手段を用いろ。方法については言わなくても理解出来る筈だ】
【最後に駅のコインロッカー、其処に手土産を置いた。好きに使え、もしも使わないのであれば私が貰おう】
【それでは、お前達が再度探偵事務所に来るその日があればまた宜しく頼むぞ。byレイン】
というものだ。
封筒の奥には、No.743のチェーンストラップが付いたロッカーの鍵と、札束、そしてパティが面会したいという短い手紙が入っていた。
ロッカーを開けると、其処には[Innsmouth cure]とラベルが貼られた瓶が置いてある事だろう。
果たしてそれをどうするかは、探索者次第である。
封筒には手紙が入っており、手紙の内容は
【
【結果は散々な物だったが、今回は運が無かっただけだ。エディーは悲しんでいたが報酬は支払ってくれた。】
【報酬金320$(アイリーンさんのみ1200$と書かれている)を個別に送らせて貰う】
【それともう二つ、これは依頼外の話になるが随分と甘い奴等だなお前達は】
【あの魚人共についての事は目をつむってやるが、次もまたこうも上手くいくとは思うな】
【覚悟を決めろ、そうでなければ何れは自分か仲間、親しい者達が殺される羽目になるぞ】
【更には厄介事を増やした様だな。アミラという女児の処遇についてだが、私は口を挟まないし挟む気も起きない】
【勝手にお前達の家に住まわせるなり、孤児院に連れて行くなり何処へでも連れて行くが良い】
【だが、最悪の事態になった際には最後の手段を用いろ。方法については言わなくても理解出来る筈だ】
【最後に駅のコインロッカー、其処に手土産を置いた。好きに使え、もしも使わないのであれば私が貰おう】
【それでは、お前達が再度探偵事務所に来るその日があればまた宜しく頼むぞ。byレイン】
というものだ。
封筒の奥には、No.743のチェーンストラップが付いたロッカーの鍵と、札束、そしてパティが面会したいという短い手紙が入っていた。
ロッカーを開けると、其処には[Innsmouth cure]とラベルが貼られた瓶が置いてある事だろう。
果たしてそれをどうするかは、探索者次第である。
PCより
PLより
「さってと、さっさと片付けなくちゃね」
食事に招待した友人が帰った後の部屋の片付けをあたしはする。
お皿を重ねてキッチンへ。
コップの中に残った水が揺れていた。
じっと見つめて…揺れる水面を思い出す。
ほんの一週間前の事件。
あたしの目の前でたくさんの子供達が死んでいった。
波間に沈んでいったあの子達に罪はなかった。
それなのにまるでそれが罰だと言われるように死を渡された。
初仕事の依頼も結果としてうまくいかなかった。
人捜しの依頼だったのに、探すべき人達はとうの昔に死んでいて
たった一つ見つけたもの、それすらもあたし達自身の手で壊してしまった。
「なくしたものばっかりだったよね」
シンクの前に立ってあたしは呟く。
訪れた場所でたくさんの命を無くして、
アイリーンさんは警察手帳というかけがえないのない思い出を無くして
リカルドは保安官としての大事な思い出を無くして
あたしは――――――名前を半分無くして
そうまでして得られたものはなんだったんだろう?
たくさんの対価を渡してそれと同じだけの何かをあたし達はもらえたんだろうか。
なにもなかったわけじゃない。
それは確かだったと思うけれども……あたしはやっぱり今も悔やんでいる。
もう少し、たった一歩でも、あの時の自分が前に出ていたら対価に+1がついたのかもしれないって
何度も何度も考えてしまう。
詮無いこと。ただの願望。振り返ってああすれば良かったと考えることが意味のないことだって
知っているのにね。
友達からもらったハーシーズキスを口の中に放り込んだ。
甘い味が舌の上に広がる。
目を閉じた。
そうして考える。
残ったものはなんだったのか。
あたしの中で、譲れない大切なもの、それだけは確かに残ってる。
アイリーンさんがいて、ギブソン先生がいて、リカルドがいて。
みんなの心に大きなひっかき傷が残ってもまた明日もみんなに会える。
後悔だらけの出来事の中で、それだけは良かった、って言い切れる。
なにもかも無くしてしまったわけじゃない。
自己中で身勝手だけど、本当になくしたくないものはなくさずにすんだんだから。
あたしが出来ること、それって、大切なものをこれからも守ること、だよね。
アイリーンさんは責任感が強くて、あの事件の後、ずっとずっと謝っていた。
ギブソン先生も魚人化が日々進んでいるアミラちゃんの治療がままならないことで自分を責めて苦しんでる。
リカルドは……結局あいつが全部の貧乏くじを引いている。
馬鹿みたいに真正直に走ってあたし達を守るために必死で、なんでもない顔をして鎖に繋がれたまま
それでもあたし達の”前”にいる。
アイリーンさんの後悔を、ギブソン先生の苦しみを、少しでも和らげる道を探していこう。
みんながあたしにくれた対価に+1を返していこう。
なにより重たくなってしまったアクイラの翼を軽くしてあげたい。
――――――大空はアクイラのもの。深海の中を彷徨う存在じゃないんだから。
「よし、来週はなにを作ろうかな!手作りをもう一品くらい増やしたって文句言われないよね!うん!」
コップの中に浮かぶ水面の影はあたしにはもう見えない。
食事に招待した友人が帰った後の部屋の片付けをあたしはする。
お皿を重ねてキッチンへ。
コップの中に残った水が揺れていた。
じっと見つめて…揺れる水面を思い出す。
ほんの一週間前の事件。
あたしの目の前でたくさんの子供達が死んでいった。
波間に沈んでいったあの子達に罪はなかった。
それなのにまるでそれが罰だと言われるように死を渡された。
初仕事の依頼も結果としてうまくいかなかった。
人捜しの依頼だったのに、探すべき人達はとうの昔に死んでいて
たった一つ見つけたもの、それすらもあたし達自身の手で壊してしまった。
「なくしたものばっかりだったよね」
シンクの前に立ってあたしは呟く。
訪れた場所でたくさんの命を無くして、
アイリーンさんは警察手帳というかけがえないのない思い出を無くして
リカルドは保安官としての大事な思い出を無くして
あたしは――――――名前を半分無くして
そうまでして得られたものはなんだったんだろう?
たくさんの対価を渡してそれと同じだけの何かをあたし達はもらえたんだろうか。
なにもなかったわけじゃない。
それは確かだったと思うけれども……あたしはやっぱり今も悔やんでいる。
もう少し、たった一歩でも、あの時の自分が前に出ていたら対価に+1がついたのかもしれないって
何度も何度も考えてしまう。
詮無いこと。ただの願望。振り返ってああすれば良かったと考えることが意味のないことだって
知っているのにね。
友達からもらったハーシーズキスを口の中に放り込んだ。
甘い味が舌の上に広がる。
目を閉じた。
そうして考える。
残ったものはなんだったのか。
あたしの中で、譲れない大切なもの、それだけは確かに残ってる。
アイリーンさんがいて、ギブソン先生がいて、リカルドがいて。
みんなの心に大きなひっかき傷が残ってもまた明日もみんなに会える。
後悔だらけの出来事の中で、それだけは良かった、って言い切れる。
なにもかも無くしてしまったわけじゃない。
自己中で身勝手だけど、本当になくしたくないものはなくさずにすんだんだから。
あたしが出来ること、それって、大切なものをこれからも守ること、だよね。
アイリーンさんは責任感が強くて、あの事件の後、ずっとずっと謝っていた。
ギブソン先生も魚人化が日々進んでいるアミラちゃんの治療がままならないことで自分を責めて苦しんでる。
リカルドは……結局あいつが全部の貧乏くじを引いている。
馬鹿みたいに真正直に走ってあたし達を守るために必死で、なんでもない顔をして鎖に繋がれたまま
それでもあたし達の”前”にいる。
アイリーンさんの後悔を、ギブソン先生の苦しみを、少しでも和らげる道を探していこう。
みんながあたしにくれた対価に+1を返していこう。
なにより重たくなってしまったアクイラの翼を軽くしてあげたい。
――――――大空はアクイラのもの。深海の中を彷徨う存在じゃないんだから。
「よし、来週はなにを作ろうかな!手作りをもう一品くらい増やしたって文句言われないよね!うん!」
コップの中に浮かぶ水面の影はあたしにはもう見えない。
皆さん5日間お疲れ様でした!
「救いのない話」という概要の注意通り、結果としては救いがほとんど見えない
お話だったのですが、序盤はどちらかと言えば笑いが卓を支配していて
「これほんとに悲惨な展開になるのかな?」と先の展開を疑っていましたね(笑)。
その「救いのなさ」に理不尽さをほとんど感じなかったのが素晴らしかったです。
PCが選んだ選択の結果がそこにあっただけで、「ああ、納得」とPLに不満を持たせず
クトルゥフらしい陰鬱な世界を見せてくれたKPさんの手腕に驚かされました!
また同じ舞台で機会がありましたら是非このウィンでKPさんの卓に参加してみたいです。
そしてアイリーンさん、ことsanチェッカーさん。優しいお姉さん分のアイリーンさんと
一緒に行動が出来てとても頼もしかったです。
姉のように慕っている、という設定をくみ取っていただき、アイリーンさんとの会話は
終始ほっこりしていたわたくしです(笑)。
ダグラスさんこと、夛田さん。ダグラスさんはお笑い展開時のウィンに良い突っ込みを
いれてくださりPLはボケ冥利に尽きました(笑)。
夛田さんはTRPG初心者ということですが、礼儀正しくそして楽しそうに卓に参加
されている姿を見て、自分が初心者の頃を思い出しました。
リカルドさんこと、楽善さん。素晴らしいRPに何度も感嘆させられました!
はんけちかみしめて「ぐああ、負けた!」と何度思ったことか…。
局面でのリカルドさんのアイディアに何度も救われ、プラスしてその人柄にPLレベルで
惚れ込みましたね(笑)。リカルドさん、本当にかっこよかったです!
久しぶりの公募卓でしたが5日間、本当に楽しかったです。
ありがとうございました!
「救いのない話」という概要の注意通り、結果としては救いがほとんど見えない
お話だったのですが、序盤はどちらかと言えば笑いが卓を支配していて
「これほんとに悲惨な展開になるのかな?」と先の展開を疑っていましたね(笑)。
その「救いのなさ」に理不尽さをほとんど感じなかったのが素晴らしかったです。
PCが選んだ選択の結果がそこにあっただけで、「ああ、納得」とPLに不満を持たせず
クトルゥフらしい陰鬱な世界を見せてくれたKPさんの手腕に驚かされました!
また同じ舞台で機会がありましたら是非このウィンでKPさんの卓に参加してみたいです。
そしてアイリーンさん、ことsanチェッカーさん。優しいお姉さん分のアイリーンさんと
一緒に行動が出来てとても頼もしかったです。
姉のように慕っている、という設定をくみ取っていただき、アイリーンさんとの会話は
終始ほっこりしていたわたくしです(笑)。
ダグラスさんこと、夛田さん。ダグラスさんはお笑い展開時のウィンに良い突っ込みを
いれてくださりPLはボケ冥利に尽きました(笑)。
夛田さんはTRPG初心者ということですが、礼儀正しくそして楽しそうに卓に参加
されている姿を見て、自分が初心者の頃を思い出しました。
リカルドさんこと、楽善さん。素晴らしいRPに何度も感嘆させられました!
はんけちかみしめて「ぐああ、負けた!」と何度思ったことか…。
局面でのリカルドさんのアイディアに何度も救われ、プラスしてその人柄にPLレベルで
惚れ込みましたね(笑)。リカルドさん、本当にかっこよかったです!
久しぶりの公募卓でしたが5日間、本当に楽しかったです。
ありがとうございました!
PCより
PLより
アーカムー表通りから離れた裏路地の入り口に面した路面駐車中の車の中。午後11時頃
俺は今車の中でランタンの光を頼りに読書に耽っている。
フサンの謎の七書。
借りものとはいえ、ストレガがどこにも現れてこない以上、こっちから探す手がかりは必要だ。
今は一刻も早くアミラちゃんの治療を続けてもらう必要がある。
あの子だけでも助けてやらないと、本当の意味で俺らがやったことは無意味に成り下がる。
ストレガ、あんたは今どこにいるんだ?
・・・
そういえば最近妙に気怠い。休んでも疲れが取れないんだが、風邪ってわけでもなさそうだ。
”神の言葉を紡げなくなった”弊害か、はたまた焼きごてが不衛生だったのか。わからん。
曇った車窓に移る俺の首元にはあの日つけられた刻印が残っている。
これは罰か?増長しきって人を助けるだの大見えきった挙げ句、
誰一人として救えなかった俺への天罰か何かか。
夢を良く見る、子供たちの変わり果てた姿に、とち狂った町民達の罵声、それと。拳が骨を砕く感触。
殺すつもりはなかったなんて言わない、俺も生き延びる為に必死だった。
なかったのは殺意じゃない、命を奪う覚悟だ。
それでも俺がやれて良かったと思う。思える様にはなった。
ウィンやダグラスが代わりにやっていたら、もしくは、誰もやっていなかったら
多分俺は今以上に自己嫌悪に陥ってただろうな。
路地裏から人影が現れる。
気付いて車から口笛を吹くと、その影はそそくさとやってきた
「乗れ。それと、さっさと顔も帽子で隠してくれよ」
「まあ今日は巡回も少ないし、明け方までには問題なく到着するぜ。」
「インスマスへ、な。」
首の刻印は隷属の証だ、なんて言われたっけか。
首輪のつもりかもしれないが、あの魚人共が約束を違える素振りを少しでも見せたら
喉笛を噛みちぎってやるさ。
けれど俺は、今俺に出来る事をするしかない。
奴らには奴らの法を、俺らには俺らの法を。
隣人としてお互いを住まわせない事が一番の予防策だ。
だから
その時までは俺も、呪いの様に生きて償って
その時がくれば、祝いの様に死ぬとしよう。
・・・
車の窓に、長身の黒人男性が写った様な気がした
けれど車は何事もなかったかの様に夜道へと走り出す
俺は今車の中でランタンの光を頼りに読書に耽っている。
フサンの謎の七書。
借りものとはいえ、ストレガがどこにも現れてこない以上、こっちから探す手がかりは必要だ。
今は一刻も早くアミラちゃんの治療を続けてもらう必要がある。
あの子だけでも助けてやらないと、本当の意味で俺らがやったことは無意味に成り下がる。
ストレガ、あんたは今どこにいるんだ?
・・・
そういえば最近妙に気怠い。休んでも疲れが取れないんだが、風邪ってわけでもなさそうだ。
”神の言葉を紡げなくなった”弊害か、はたまた焼きごてが不衛生だったのか。わからん。
曇った車窓に移る俺の首元にはあの日つけられた刻印が残っている。
これは罰か?増長しきって人を助けるだの大見えきった挙げ句、
誰一人として救えなかった俺への天罰か何かか。
夢を良く見る、子供たちの変わり果てた姿に、とち狂った町民達の罵声、それと。拳が骨を砕く感触。
殺すつもりはなかったなんて言わない、俺も生き延びる為に必死だった。
なかったのは殺意じゃない、命を奪う覚悟だ。
それでも俺がやれて良かったと思う。思える様にはなった。
ウィンやダグラスが代わりにやっていたら、もしくは、誰もやっていなかったら
多分俺は今以上に自己嫌悪に陥ってただろうな。
路地裏から人影が現れる。
気付いて車から口笛を吹くと、その影はそそくさとやってきた
「乗れ。それと、さっさと顔も帽子で隠してくれよ」
「まあ今日は巡回も少ないし、明け方までには問題なく到着するぜ。」
「インスマスへ、な。」
首の刻印は隷属の証だ、なんて言われたっけか。
首輪のつもりかもしれないが、あの魚人共が約束を違える素振りを少しでも見せたら
喉笛を噛みちぎってやるさ。
けれど俺は、今俺に出来る事をするしかない。
奴らには奴らの法を、俺らには俺らの法を。
隣人としてお互いを住まわせない事が一番の予防策だ。
だから
その時までは俺も、呪いの様に生きて償って
その時がくれば、祝いの様に死ぬとしよう。
・・・
車の窓に、長身の黒人男性が写った様な気がした
けれど車は何事もなかったかの様に夜道へと走り出す
Mar, 18th (Monday)
Lahar= Police roundup from Arkham
→likely the graves were found and all injustice came to light, at least for the human-side
→Note: ask to see if I can see Patty.
Strega= Missing, but she is after all a witch = don't lose hope, I still gotta give something back to her
→Amira's treatment= wait for Strega's arrival, perhaps drive to Lahar once again to check the house near the cliff. Otherwise check Douglas for finding a treatment from what is left at the house
→Take her to Innsmouth? NO!! it is my duty to protect her
TO DO
Arkham= Remember to check-in with Irene a couple times, it's likely she is suffering from guilt as she is has a strong sense of justice, much more than me
→Have Irene go to theAsian dude Pin? I won't be able to pick up my new tattoo thanks to you guys. Yeah talking to you fish face
VisitWinry Win. Take her out to dinner or something. Can't leave a girl at that age after exposing her to so much death. All my fault.
→got an invitation from her for next week, wait, is she cooking?
Maya may want some explanations from what had happened at Lahar…. Never mind, she isn't that kind of a woman. Rather, do what I can do to thank her for all the help she gave us
→What happened to Cuckoo?
3月18日(月曜日)
ラハール=アーカム警察による一斉検挙が遂行された
→多分母子の墓と共に、あの町の人間による非道は明るみに出ただろ。少なくとも人間の側の不義は罰せられるはずだ
→覚え書き:パティとの面会について打診すること
ストレガ=行方不明、けどあの老人は魔女を自称していた=希望を捨てるな、あの人にはまだ返さなくちゃいけないものがある
→アミラの治療について=ストレガとの再開を待つか、ラハールにもう一度訪れて家を確認するべきだ。もしくはダグラスと一緒に治療の方法を彼女の家で調べよう。
→アミラをインスマスへ連れて行くべきか? 絶対にダメだ!!あの子を連れ出す様に提案した俺には、彼女を守る義務がある。
今後
アーカム=アイリーンの様子を見ておく事、彼女は人一倍責任感があるからこそ、罪悪感で苦しんでるだろうしな
→ついでにアイリーンにあのアジア人の・・・ピンだったか?彼に注文のキャンセルを代理で頼んでおこう。お前らのおかげでイカす入れ墨の依頼がパァだよ。どうせ見てるんだろう魚面、あんたらに文句言ってんだよ
ウィンリー ウィンの様子も見ておく事。とりあえず晩ご飯にでも誘っておこう。年頃の女性をあれほどの死に晒した落とし前だ。全部、俺のせいだ。
→タイミング良く来週の夕食に呼ばれてしまった、待てウィンが飯を作るのか?
マヤにもラハールで起きた全てについて説明がいるだろう・・・いや、ないな。彼女の性格上そういうのは詮索してこないだろう。その代わり手伝いの礼として何かあれば力を貸そう
→そういやクルッポーは帰れたのか?
Lahar= Police roundup from Arkham
→likely the graves were found and all injustice came to light, at least for the human-side
→Note: ask to see if I can see Patty.
Strega= Missing, but she is after all a witch = don't lose hope, I still gotta give something back to her
→Amira's treatment= wait for Strega's arrival, perhaps drive to Lahar once again to check the house near the cliff. Otherwise check Douglas for finding a treatment from what is left at the house
→
TO DO
Arkham= Remember to check-in with Irene a couple times, it's likely she is suffering from guilt as she is has a strong sense of justice, much more than me
→Have Irene go to the
Visit
→got an invitation from her for next week, wait, is she cooking?
Maya may want some explanations from what had happened at Lahar…. Never mind, she isn't that kind of a woman. Rather, do what I can do to thank her for all the help she gave us
→What happened to Cuckoo?
3月18日(月曜日)
ラハール=アーカム警察による一斉検挙が遂行された
→多分母子の墓と共に、あの町の人間による非道は明るみに出ただろ。少なくとも人間の側の不義は罰せられるはずだ
→覚え書き:パティとの面会について打診すること
ストレガ=行方不明、けどあの老人は魔女を自称していた=希望を捨てるな、あの人にはまだ返さなくちゃいけないものがある
→アミラの治療について=ストレガとの再開を待つか、ラハールにもう一度訪れて家を確認するべきだ。もしくはダグラスと一緒に治療の方法を彼女の家で調べよう。
→
今後
アーカム=アイリーンの様子を見ておく事、彼女は人一倍責任感があるからこそ、罪悪感で苦しんでるだろうしな
→ついでにアイリーンに
→タイミング良く来週の夕食に呼ばれてしまった、待てウィンが飯を作るのか?
マヤにもラハールで起きた全てについて説明がいるだろう・・・いや、ないな。彼女の性格上そういうのは詮索してこないだろう。その代わり手伝いの礼として何かあれば力を貸そう
→そういやクルッポーは帰れたのか?
後日談を書きたいなと思ったら良いタイミングで見つかってほくほく顔のPL楽善です。
皆様のおかげで濃ゆい卓が囲めてとても楽しかったです、是が非でもハッピーに!って乗りだっただけにラストは残念でした・・
ですが、本当の意味でクトゥルフ出来たと思えますし、やっぱり皆様との絡みが最高でした。心からの感謝を
今後とも公募なりでお見かけしたらまたご一緒させてくださいな。
それでは、その時まで・・・お元気で!
皆様のおかげで濃ゆい卓が囲めてとても楽しかったです、是が非でもハッピーに!って乗りだっただけにラストは残念でした・・
ですが、本当の意味でクトゥルフ出来たと思えますし、やっぱり皆様との絡みが最高でした。心からの感謝を
今後とも公募なりでお見かけしたらまたご一緒させてくださいな。
それでは、その時まで・・・お元気で!
SANチェッカーさん:アイリーンちゃんにはちょっとした変身ヒーローみたいに色んな役目をやってもらって非常にありがたかったです。
難敵相手にもショットガンで向かって行く姿は勇気が出ました、本当にありがとうございました!
夛田さん:野郎組として気の置けない感じが一番RPしてて出てたのはやっぱりダグラスさんですかね?
ラストバトルの時は見事拳銃で助けて頂いて感謝感謝です、また相棒感覚で組めたらなって楽しみにしてますぜ!
さららさん:おてんば台所ハリケーンのウィンリー/ウィンちゃんはPTに確かな賑やかさを持ち込んでくれたと思ってます
暗い内容ですよ〜っていう警告があってもこのPTならいけるって思わせる明るい魅力に助けられました、ありがとうごぜーます!
KPのチャコさん:5日間ぶっ通しでKPして頂き誠にありがとうございます。
RPでの交渉や駆け引きが最高に楽しく、レインを初めとする個性的なNPC達に導かれて楽しい卓を経験できました。
色々と重いものを背負ったPCな気もしますが、是非今後とも使って行こうと思っているのでまた見かけたらよろしくお願いします!
難敵相手にもショットガンで向かって行く姿は勇気が出ました、本当にありがとうございました!
夛田さん:野郎組として気の置けない感じが一番RPしてて出てたのはやっぱりダグラスさんですかね?
ラストバトルの時は見事拳銃で助けて頂いて感謝感謝です、また相棒感覚で組めたらなって楽しみにしてますぜ!
さららさん:おてんば台所ハリケーンのウィンリー/ウィンちゃんはPTに確かな賑やかさを持ち込んでくれたと思ってます
暗い内容ですよ〜っていう警告があってもこのPTならいけるって思わせる明るい魅力に助けられました、ありがとうごぜーます!
KPのチャコさん:5日間ぶっ通しでKPして頂き誠にありがとうございます。
RPでの交渉や駆け引きが最高に楽しく、レインを初めとする個性的なNPC達に導かれて楽しい卓を経験できました。
色々と重いものを背負ったPCな気もしますが、是非今後とも使って行こうと思っているのでまた見かけたらよろしくお願いします!
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