うちの子WIKI

統一帝国ラピスにより、世界が統一されて１３８年が経過している。
すでに様々な国家は完全に併合され、世界は一応の安寧を迎えている。

現実における蒸気機関と違い、小型・効率化がなされている為に現代とほぼ遜色のない文明レベルを誇る。
ただし、外観などは１６〜１７世紀前後の蒸気機関全盛期が最も近い。
また、一部の技術は魔法の存在もあり、現代より突き抜けた分野も存在する。
これには、錬金術師ニコラス＝フラメルが発見したエーテルと呼ばれる無形エネルギーの影響が大きい。
この生命体及び、一部の非生命体に由来する無形のエネルギー物質は錬金術によって物質化が可能なことが判明したのである。
エーテルを用いる事により、蒸気機関の問題点であった環境問題及び大型化の問題が解決し、蒸気機関の時代は最盛期を迎えたとも言われる。

隠秘学と呼ばれ、過去には神秘、奇跡、怪奇現象とも呼ばれたそれらを研究する学問として存在していた。
それらは蒸気機関の発展・進歩・進化が進んでも変わらずに研究され、学問の一派として存在している。
存在そのものは、太古から知られていたが、その理論は体系化されておらず、口伝などによって伝えられていた為に詳細が不明であった。
定められた呪文や魔法陣、詠唱や儀式によって正当な手順を踏む事によってそれらの超常現象が発現するというのは経験則的に知られていた。これらの手順を魔術式と呼ぶ。
しかし、蒸気機関の発達に伴い、新たなる革新的な非枯渇燃焼存在『エーテル』を、錬金術師ニコラス＝フラメルが発見する事により、魔術式はエーテルに干渉させることで発現させている事が知られるようになった。
過去に魔術師と呼ばれた存在は現在は隠秘学者と呼ばれ、彼らは生命体に由来するエネルギーである『エーテル』、つまり、己の『エーテル』を魔術式を用いて超常現象として発現させる人種の事を指す。
最も、そのプロセスが解明されただけであり、隠秘学者は様々な派閥があり、その技術が万人向けの体系化されたわけではなく、いまだに人を選ぶ技術である。

最新鋭の蒸気武装で武装された帝国の常備軍。
近代軍隊に近い形の組織構成をしている。
統一帝国となってからは大規模な戦争も少なくなり、軍縮がかかっている。
しかし、賢者の石の錬成時の事故に備えて今もなお、精鋭たちが揃っており、日夜非常事態に備えている。

愚者の黄金によって生成された『魔弾』と言う特殊な銃弾を有する治安維持行政機関。
統一帝国と言う大規模な国家で発生する大小さまざまな犯罪に対するカウンター組織である。
目下の悩みは怪盗と呼ばれる連中であり、日夜彼の逮捕劇は観劇になったりする程に有名である。

謎に包まれた蒸気機関研究組織。
そこから発表されるものはよくも悪くも世を騒がせる。
構成員のほとんどが魔人と呼ばれるものであり、そこを統べるものの名が『ヘルメス』である事のみが知られている。

ラピスフェアリーと呼ばれる霊的存在。
賢者の石の生成時に極まれに発生する『意思を持つ』賢者の石である。
彼らはエーテルを用いることによって疑似的な肉体を生成する事が出来る。

オートマタと呼ばれる賢者の石を用いた全自動駆動人形。
駆動させているうちに、あるいはラピスフェアリー同等、元から意思を持っていた。
様々な理由があるが、その中でも自我を得た存在の事を指す。
現在では悪用が懸念される為に製造は禁止されているが、今も水面下で製造はされている。
存在そのものが法規制されているわけではないので、製造後の存在は普通に稼働している。

ホムンクルスと呼ばれる錬金術によって製造された人工生命。
精霊機関や自動人形などの存在の認知により、人体の錬成も可能なのでは、と言う理論から生成された。
その多くは自我のないただの肉塊であったものが多いが、極少数、同様に自我が発生する事を認められた。
奴隷問題などの懸念がある為に同様に法規制されているが、自動人形と同様に研究するものは後を絶たない。

エーテルが多様されるようになり、世界にあったエーテルに変容が訪れてから発生するようになった存在。
体内エーテルに異常が発生し、人体とは異なる何らかの特徴が発現してしまった人間であり、元は人間であったが現在は完全に種として固着している。
一目で見ればわかる容貌の為に、帝国中央に近づけば近づく程差別や反発は少なくなるが、帝国の中央から遠ざかれば遠ざかる程差別に遭いやすい。
血を嗜好品として好む吸血鬼や、獣相を持つ獣人、角の生えた鬼、長い耳を持つエルフ、小柄で頑健な体躯のドワーフなど様々な存在がいる事がわかっている。

賢者の石錬成時によって発生する次元の歪みからやってきた一部の存在。
非常に強力な力を持ち、かつ、好戦的で、悪意的な場合が多く、戦闘になる場合が多い。
多くは帝国軍によって討伐されるが、そこから逃げ延びたり、帝国軍を撃退し自由を得たりする個体もおり非常に危険。
しかしすべてがすべて敵対的なわけではなく、友好的な存在も稀におり、そういった存在は地下に逃れている。
そういった存在は各地で差別的・反発的に扱われる異種族たちを保護し、地下都市にて匿っている……と言う噂もある。
『碩学の集い』の構成員はほとんどが友好的魔人だと言われているが真相は定かではない。

大陸に縦横無尽に張り巡らされた鉄道網。
様々な小さな鉄道があるが、単に『鉄道』と言う場合、この大陸横断鉄道を指す。
帝国が統一されてから行っていた事業の一つであり、これにより大陸は一つに結ばれた。

蒸気機関によって駆動する自動四輪及び二輪である。
比較的高価なものの為に上流階級が用いるのが常であり、一般人は鉄道による移動が主になっている。

軍部においてはすでに実用化されているが、一般的には普及していない。
一般的には手紙などでのやり取りが普通である。

ラピスと呼ばれる貨幣を用いている。
１ラピス硬貨、５ラピス硬貨、１０ラピス硬貨、５０ラピス硬貨、１００ラピス硬貨、５００ラピス硬貨と小銭が存在する。
それ以上の額は１０００ラピス紙幣、５０００ラピス紙幣、１００００ラピス紙幣が一般的に用いられる紙幣である。