ゆきぐも
プロフィール
最近ラノベへと進出し始めた活字中毒予備軍。。節操がナイのが売りですが、考えることは考えてるつもりです。。
読書状況
1.『バスジャック』（三崎亜記）
三崎亜記氏の短編集です。。しかし前回の『となり町戦争』がよすぎたのでしょうか？と私は思います。。
確かに、三崎亜記のアイデアは、昨今のＳＦなどよりはよほだ奇抜でしかも核心を突いているように私は思います。。ただ、アイデアがうますぎるために、一定以上の文章の長さがないと、アイデアのイメージしか頭に残りにくくなってしまうので、作品によっては「もうひとつかな？」ってのが多かったです。。とは言いつつ、まぁまぁな長さの「送りの夏」はオススメしたいです。。ドラマとかでは心に傷を負った人でも、結構安易に救われてしまいますが、やっぱり一生癒しきれない傷だって私はあると思います。。「私は私。人は人。」と言うと冷たく聞こえるかも知れませんが、一人一人すべてが違うことを改めて知ってほしいと思いました。。
P.S.短編集の感想はムズイですねｗまぁ、１冊目ということで。。
2.『星々の船』（村山由佳）
数回前の直木賞を獲った作品。。しかし大衆小説にしては設定は結構ムリヤリです。。ある家族のストーリーをそれぞれの視点で描いているんですが、近親相姦・レイプ・不倫なんでもござれで、村山氏の語り口で最初は純粋に思えるかも知れませんが、よくよく考えると世界をあまりにも低いところに持って行き過ぎだと思います。。まぁ、これも人が最後に救いを見いだすという作品ですが、安易すぎる感がありました。。
P.S.村山氏のシリーズもの『おいしいコーヒーの入れ方』は、あほらしいの一言につきるかも知れませんがなかなかおもしろいので、こちらは一応オススメしておきます。。
3.『狼と香辛料�供戞併拜凖犧宗�
まぁ、ホロ萌えですｗ魔法も何もないって言っておきながら、ホロ自体が設定とずれてるよーな・・・？？まぁ、ホロたんに免じて許すｗｗ
でも、商業をメインにした舞台設定は意外と新鮮な気がします。組立もしっかりしてますし、ある意味ＲＰＧに近いのかも知れません。。
4.『半分の月がのぼる空７』（橋本紡）
すぐる氏にお任せします・・・
と言っても一応。。得られる得られないより、まぁ、アリってことで。。
5.『優しい秘密〜おいしいコーヒーの入れ方８〜』（村山由佳）
村山由佳の文体は、こーゆー作品にもっとも生かされるのではないでしょうか。まぁ、このシリーズは大の甘党の人用の作品なので。。
ただ、今回は「秘密」がテーマでしたが、ありきたりながらもうまく「人の秘密の抱き方」を著していたように思います。。
6.『リリアとトレイズ３〜イクストーヴァの長い一日（上）』（時雨沢恵一）
時雨沢恵一氏の作品は、皮肉が軽やかに読めるため好きです。キャラも親しみがもてますし。。
ただ、やはり、戦争などのテーマは現実味を持って書かれています。。
7.『リリアとトレイズ４〜イクストーヴァの長い一日（下）』（時雨沢恵一）
上に同じ。。てか『アリソン』の続編で、伏線がそこから張り巡らされているため、読み直さないと・・・また今回も伏線張ってるし・・・
8.『海辺のカフカ（上）』（村上春樹）
ハルキとしては万人受けするような小説の様に思いました。。この構成はどーなんでしょうか？？まぁ、随所にちりばめられていたりする「哲学的思考」は、ハルキですが、やっぱり万人向けでしょうか？？
9.『海辺のカフカ（下）』（村上春樹）
解決へ導かれていく各人物。。結構、推理要素もあるのでしょうかね。。ただ、上巻のアメリカ関係は、いまいちしっくり来ませんでしたが。。最後を敢えてゆっくり読む方がいぃですね。。ん〜無難？？
10.『ハリーポッターと謎のプリンス（上）』（Ｊ・Ｋ・ローリング）
まぁ、例のシリーズの第６巻です。。ファンタジーよりミステリーの部分が今回は多いような気がします。。あとメロドラマ的要素も。。
11.『ハリーポッターと謎のプリンス（下）』（Ｊ・Ｋ・ローリング）
珍しく最終巻へ謎を残しましたね。。死ぬ人物はともかく、かなり謎は凝られているようです。。
12.『きらきらひかる』（江國香織）
ホモの夫とアル中の妻っていう設定を別にすればとてもシンプルな話です。。「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あわんとぞおもふ」で、元の鞘に収まるけれども、成長はしてるみたいな。。女性の心理の書き方は、著者のいぃところが表れてますね。。純粋を理解するのはたやすい。。それを実行するのが難しい。。
13.『自由死刑』（島田雅彦）
最後で台無し。。死に欲を語るなら、そこに俗な理由を配置すべきではなぃと思う。自由とか死とか語ってるし、定義的な面ではいぃが、どうにも付け足し感が否めない。。
14.『オーデュボンの祈り』（伊坂幸太郎）
ミステリーでもなく、青春小説でもなく、鬱小説でもなく・・・言いたいことがまとまってなぃし、内容が整理されてもいない。。曖昧さがいぃのだろうか？？
15.『付喪堂骨董店〜不思議取り扱います〜』（御堂彰彦）
ふ〜ん、って感じ。。短編ごとのテーマはわかりやすいし、まぁ「ライト」。。
キャラの設定をもう少し詰めて、雰囲気を確定させたほうがいぃかも・・・
16.『プラナリア』（山本文緒）
芥川賞・・・悲しいね。。
てかこの短編集の中で、プラナリアが文学っぽかったのか？？ニートの肯定？？日本滅びるね。。
作品としても、他の短編の方がよかった。。
2006年10月14日(土) 15:07:21 Modified by dokusho3