【基本理論】 惻N邸戮任呂覆、『生活の安定』

介護の観点から見れば、

「認知症高齢者の脳機能がどのような状態にあるか」
「認知症の重さがどの程度の状態にあるのか」

といった「医学的な基準」よりも、

「認知症高齢者本人が、安定した生活を送れているかどうか」

という「生活面での基準」の方が、重要です。


すなわち、医学的に重度の認知症の状態にあったとしても、
本人がそれなりに落ち着いた生活が送れていれば、
大丈夫であると考えます。

他方、医学的に軽度の認知症であったとしても、
頻繁に問題行動を起こし、生活が安定しないのであれば、
それは大きな問題になります。

介護が目指しているものは、
「認知症を医学的に完治させること」ではなく、
異食・徘徊・弄便といった問題行動を減らすことで、
「認知症を抱えたままでも、本人が安定した生活を送れるように、
周りの環境を整えていくこと」にあります。

重要なのは、「治療」ではなく、「生活の安定」です。


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2007年03月15日(木) 17:47:00 Modified by e0874




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