【基本理論】G知症の分類
病理学的に見ると、認知症は「アルツハイマー型痴呆」と
「脳血管性痴呆」に分類されます。
脳機能の低下、病変は認知症の原因の一つではありますが、
それで全ての認知症を分類・説明できるわけではありません。
病理学的な分類に対して、認知症高齢者を介護する立場から
提唱された仮説と分類方法があります。
認知症研究者の竹内孝仁氏は、認知症を
「老いた自分自身との関係障害」と捉え、
それによって生じる問題行動の内容に応じて、
以下の3つに分類しました。
1.「葛藤型」
2.「回帰型」
3.「遊離型」
この分類方法は、病理学的な分類とは異なり、
実際に認知症高齢者の言動や生活を介護者が
目で見て、判断できるものです。
またこの分類方法は、介護者が認知症高齢者に
どのように関わっていけばよいかを教えてくれるため、
実際に現場で認知症の高齢者と接する介護職から、
大きな支持を得ています。
もちろん、この分類方法はあくまで「仮説」なので、
全てのケースに当てはまるわけではありません。
それでも、認知症高齢者の状態を判断するための
一つのものさしとしては、非常に有効なものであると
いえるでしょう。
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2007年03月16日(金) 13:40:15 Modified by e0874