認知症の原因と治療法

認知症の原因は、老化による脳の機能低下・病変のみで
説明ができるほど、簡単なものではありません。

認知症とは??のページで詳しく述べている通り、
認知症は老化による脳機能の低下・病変によってのみ
生じるものではなく、
「老いていく自分との関係障害」によって
生じるものです。

住み慣れた故郷・街から、住み慣れない都会に引っ越してきたことが
原因で、認知症が進んでしまうケース。

住み慣れた我が家から、全く環境の違う介護老人施設へ入所したり、
病院に入院することによって、認知症が進んでしまうケース。

配偶者との離別、死別による精神的ショックで、
認知症が進んでしまうケース。

おもらしや歩行困難、病気に伴う身体の麻痺などの障害を負うことによって、
認知症が進んでしまうケース。

高齢者・要介護者本人に対する、周りの家族や介護者の
不親切・不十分な対応によって、認知症が進んでしまうケース。

こうした各ケースに加えて、本人の生活歴や世界観・人生観が
複雑に絡み合って生じるのが、認知症です。


したがって、認知症に対応していくためには、
入院や投薬といった、医学的アプローチだけでは、限界があります。

認知症の高齢者・要介護者の方の住環境や
人間関係、生活スタイルを整えていく
「生活面からのアプローチ」が、まず重要になります。



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2007年03月12日(月) 15:56:16 Modified by e0874




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