【基本理論】『脳』よりも『身体』に注意!


認知症高齢者の問題行動の多くは「脳」や「精神」の
問題であると考えられていますが、実際は
身体の不調が原因で生じている場合も少なくありません。

認知症の問題行動の原因になる身体不調は、
大きく以下の4つに分けられます。

1.便秘

 認知症高齢者は、便意を便意として感じる代わりに、
 「理由の分からない切迫感」「違和感」として感じます。
 その結果、問題行動という形で、「切迫感」「違和感」を
 訴えるようになります。

 便秘が問題行動の原因である場合は、適切な排泄ケア
 (毎朝食後にトイレ誘導し、排便を促すなど)を行うことで、
 改善することができます。


2.脱水症状

 脱水症状は、便秘の原因になります。また発熱やせん妄状態を
 引き起こすこともあるので、適切な水分補給を心がけましょう。
 食欲が落ちているときには、水分も不足しがちなので、要注意です。


3.発熱

 高齢になるにつれて、発熱に対する自覚は鈍感になっていきます。
 気がついたら高熱の状態になっていた、ということもあるので、
 日常の体温管理には気をつけましょう。
 夏場は脱水による発熱、冬場は風邪による発熱に注意。


4.高血圧、糖尿などの持病

 その他に、本人が抱えている高血圧や糖尿等の持病が原因で、
 問題行動が生じるケースもあります。


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2007年03月16日(金) 13:40:41 Modified by e0874




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