【基本理論】デ知症の分類:『回帰型』

「回帰型」とは、老化によって生活面・精神面で
様々な障害を抱えるようになってしまった自分を
認めることができないため、「過去の自分」に戻ることで、
自分自身を取り戻そうとするタイプを指します。

この場合の「過去の自分」とは、その人が最も
輝いていた時代であることが多いです。

具体的には、

「子供を迎えに行かなくては、と言い張る女性」

「これからビルマに出征する、といって施設から出ようとする男性」

「会社の会議に出席しなければ、と外出をせがむ元会社員の男性」

などといったケースがよく見られます。

「回帰型」の問題行動の多くは、「徘徊」という形で
現れるのが特徴的です。

「回帰型」の認知症では、本人が介護者を遥か昔に亡くなった
自分の母親、配偶者と思い込む、といった見当識障害が
生じることもあります。


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2007年03月15日(木) 23:25:40 Modified by e0874




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