さて「牛乳は身体に悪いのか」を調べるために読んだ二冊目だ。こっちは読み応えがあり、少し専門的に書かれている。それでも学術書ではなく、一般書籍なので記述は平易で、読みやすい。
この本の主張は明快だ。
これに反対する人は多くないのではないかな。
人間の基本は、デンプンを分解し身体に取り込むのが得意な生物、ということらしい。乳製品や肉類は穀物生産が難しいヨーロッパで仕方なしに発達した食品、というのが著者の主張である。
さて、まぁこの本の主張はおいといて、牛乳ですよ、牛乳。自然にかえる子育ての論からすると、専門的な書き方がされている。こちらも要約する。
5は牛乳反対派の人が必ず引用する報告です。
さてヨーグルトやチーズはどうなのか、についても書かれています。
こっちも、あんまり多量に取らないほうが良さそうだな。
さて、上記の論が典型的な牛乳反対派の意見なのだが、これを新潮45が記事にした時に、農水省から抗議文があったそうだ。以下にまとめられている。
http://milk.asm.ne.jp/keijiban/130523gyu.htm
まともに反論しているので読み応えがある。ちなみに上記のヨーグルト摂取実験は、
この本の主張は明快だ。
- 日本人の食生活は戦後、大した根拠もなく急激に変化した
- それが原因でたくさんの問題がおきている
- 日本の伝統食に戻ろう
これに反対する人は多くないのではないかな。
人間の基本は、デンプンを分解し身体に取り込むのが得意な生物、ということらしい。乳製品や肉類は穀物生産が難しいヨーロッパで仕方なしに発達した食品、というのが著者の主張である。
さて、まぁこの本の主張はおいといて、牛乳ですよ、牛乳。自然にかえる子育ての論からすると、専門的な書き方がされている。こちらも要約する。
- 乳には「乳糖」が含まれている
- 乳糖はラクターゼという酵素によって、グルコースとガラクトースに分解される
- ラクターゼは、アジア人、アフリカ人は乳児期のみ身体に分泌される
- ヨーロッパ人は、離乳期を過ぎてもラクターゼを分泌しつづける
- ラクターゼの無い人が、乳を摂取すると、乳に含まれているカルシウムが吸収できないだけでなく、他の食物から摂取したカルシウムも含めて、カルシウムの排出が促進される。
- つまり多くの日本人にとって、牛乳を飲むとカルシウム不足になる
5は牛乳反対派の人が必ず引用する報告です。
さてヨーグルトやチーズはどうなのか、についても書かれています。
- ヨーグルトやチーズは乳糖がすでにグルコースとガラクトースに分解済みの食品だ
- グルコースはエネルギー源として重要な役割を果たす
- ガラクトースはガラクトキナーゼなどの酵素が働いてグルコースに分解されて初めて利用可能となる
- ガラクトキナーゼの分泌も、ラクターゼと同じく、アジア人は離乳期を過ぎると無くなる
- ガラクトキナーゼを摂取しつづけると、白内障になる危険がある
- 若いときからヨーグルトを与えられたラットでは2〜3ヶ月で白内障になり、大人になってから与えられたラットでは4〜6ヶ月で白内障になることが確認されている
こっちも、あんまり多量に取らないほうが良さそうだな。
さて、上記の論が典型的な牛乳反対派の意見なのだが、これを新潮45が記事にした時に、農水省から抗議文があったそうだ。以下にまとめられている。
http://milk.asm.ne.jp/keijiban/130523gyu.htm
まともに反論しているので読み応えがある。ちなみに上記のヨーグルト摂取実験は、
体重60kgの人間に換算して一日当たり21.6kg〜24kgという極端な状況での実験らしい。ちゃんと原論文を読まないとだめだな。ま、だからといってヨーグルトが白というわけではないが。
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