TrueCrypt-EncryptSystemDrive

TrueCrypt - システムドライブを暗号化する


TrueCrypt 5.0でシステムドライブの暗号化が可能となった。
ここではスクリーンショットを中心にその手順を紹介する。

テスト環境として、VMWARE上のWindowsXP (評価版)を用いた。
(仮想ディスクサイズ:4Gバイト NTFS、 メモリ:512Mバイト)


1. System > Encrypt System Partition / Driveを選択する
 


2. システムをインストールしている物理ドライブ全体を暗号化する場合は、Encrypt Whole Driveを選択。
 


3.OSを1つしかインストールしていない場合は Single-bootを選択。
 複数インストールしている場合は、Multi-bootを選択する。
 


4. パスワードの入力とマスタキー作成等が終わると、レスキューディスクを作成する画面に移行する。
 レスキューディスクは、ブートローダが壊れてシステムが起動できなくなった場合に備えて作成する。
 ファイルパスを入力し、Nextをクリックすると、2Mバイト弱のISOファイルが作成される。
 


5. 次に、作成されたISOファイルをCD/DVDに焼いてセットする必要がある。
(面倒な場合はVirtualCloneDrive等の仮想CDソフトでISOを直接マウントしてやれば次のステップに進める。
ただし、実際にCDを作成しておかないと、ブートローダにトラブルが生じた場合一切回復できないので注意)
 

レスキューディスクのデータが正しく書き込まれたことが確認されたら、CDをドライブから抜いて次の処理に移る。
 


6. ここでは、システムドライブ暗号化時の上書処理を選択する。
 通常の使用ではNoneでいいだろう。(残存磁気による平文データ解析を懸念するならば上書処理を選択)
 


7. 次に暗号化の前テスト処理に入る。
 処理続行可能と判断された場合は、TrueCryptブートローダが書き込まれる。
 


8. 再起動後、TrueCryptブートローダが表示されるので、パスワードを入力する。
 


9. テストに成功すると以下の画面が表示される。
 この段階で編集中のデータファイル等は、必ず保存して閉じておくこと。
 そうしないと暗号化処理中にデータが失われてしまう。
 未保存のファイルがある場合はDefer(「延期」の意)をクリックして保存し、再度TrueCryptを起動すれば途中から処理を再開できる。

 Encryptをクリックすると暗号化が開始される。
 


10. 暗号化中の画面。4GバイトのVMWARE仮想ディスクの場合、10分弱で終了した。
 
 暗号化処理はPauseボタンで中断できる。
 シャットダウンする場合でもDeferをクリックすれば中断可能。
 再度TrueCryptを起動すれば再開される。


11. 暗号化が完了すると以下のダイアログが現れる。
 




補足

Encrypt Whole Driveを選択した場合のシステムドライブの第一セクタをDiskProbeにて表示した画面。
TrueCrypt Boot Loaderの文字が見える。
 
2008年02月15日(金) 22:47:36 Modified by hiverd




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