Firefoxのキャッシュを暗号化ボリュームに格納

TrueCrypt―FirefoxのキャッシュをTrueCrypt暗号化ボリュームに格納する。


はじめに

 Firefoxのキャッシュ(一時ファイル)は、IEと異なり、複数のファイルが統合された形で保存されており、どんなファイルか一見しただけでは分からない。
 しかしながら、バイナリエディタを使用すればHTMLタグ等を見ることが出来る。またファイルのヘッダをたどって画像ファイル等を復元することも可能である。

 そこで、TrueCryptボリュームにキャッシュを格納する事を考える。

Firefox Portable

 一番簡単な方法はTrueCrypt暗号化ボリュームの中に、Firefox Portableをインストールすることだ。
 Firefox Portableは、Firefoxのプロファイルを、USBメモリ等で持ち運びできるよう実行ファイルと同じ場所に置く。
 TrueCryptボリュームからFirefox Portableを起動すれば、閲覧履歴やキャッシュも全てTrueCryptボリュームの中に記録される。ディスマウント時はランダムなデータにしか見えない。

通常のFirefoxの場合

 また、(Portableではない)通常のFirefoxでもIEのキャッシュを暗号化すると同様の方法で、キャッシュを暗号化ボリュームに格納することが出来る。

 この場合、
   1.「user.js」という名前のファイルを、
    C:\Documents and Settings\【ユーザー名】\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\xxxxxxxx.default\
   というフォルダの中に作成する。

   2.作成したuser.jsの中に
user_pref("browser.cache.disk.parent_directory","キャッシュフォルダのパス");
   という一行を記述し、上書き保存。
    ここで注意しなければならないのは、キャッシュフォルダのパスのうち、フォルダの区切り記号「¥」は二つ重ねるという点である(Windowsの場合)。
    例:Z:\\temp\\FireFox\\Cache

 キャッシュフォルダのパスをTrueCryptボリュームの中にあるフォルダ(もしくはTrueCryptボリューム自体)に指定すれば、キャッシュが暗号化される。


補足

TrueCrypt暗号化ボリュームのマウントとFirefoxの起動を同時に行うには下記のようにする。

  1.適当な名前のファイルを新規作成し、拡張子に「.cmd」を付ける。

  2.cmdファイルの編集
    一行目に、TrueCrypt.exe本体のファイルパスに続けて、
   「/q /a /L<キャッシュをおいた暗号化ドライブのドライブ文字> /v<コンテナファイルのファイルパス>」を記述する。

例:"C:\Program Files\TrueCrypt\TrueCrypt.exe" /q /a /LZ /v"D:\mydata\container.tc"
    ※TrueCryptのパスとコンテナファイルのパスは必ずダブルクォーテーションでくくること。

    二行目に、「start(半角スペース)"title" (半角スペース) 」に続けてFirefox本体へのパスを記述する。
例:start "title" "C:\Program Files\Firefox\Firefox.exe"

   

  3.上書き保存する。


 上記で作成した.cmdファイルをダブルクリックすると、パスワードダイアログが現れる。
 正しいパスワードを入力するとキャッシュ用ボリュームがマウントされ、Firefoxが起動する。

<参考にしたサイト>
  Firefox 便利な使い方
2007年02月03日(土) 14:12:06 Modified by hiverd

添付ファイル一覧(全3件)
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Uploaded by hiverd 2007年02月03日(土) 13:54:27
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