世界はフラット化するか2.0 -web2.0-
■web2.0とはどのような動きだろうか■
現在、web2.0という概念は多様な意味を包含し、実体の見えない言葉になりつつある。もとは、ティム＝オライリーとメディアライブ・インターナショナルのブレインストーミングによって定義づけられたとされている。まずは、web2.0の様々な派生概念を生み出した、ティム＝オライリーの「What Is Web 2.0」という論文を検証することにする。
「What Is Web 2.0」では、web2.0の特徴として、主に以下の７点を挙げている。
- 「プラットフォームとしてのウェブ」
- 「集合知の利用」
- 「データは次世代の『インテル・インサイド』」
- 「ソフトウェア・リリースサイクルの終焉」
- 「軽量なプログラミングモデル」
- 「単一デバイスの枠を超えたソフトウェア」
- 「リッチなユーザー経験」
ここでは、googleの例から、「プラットフォームとしてのウェブ」「集合知の利用」を捉える。
■「What Is Web 2.0」の検証 その１■
�．廛薀奪肇侫�ーム（※コンピュータやシステムの基盤となる環境・設定）としてのウェブ
「Googleに必要なのは、データベース管理だ。Googleは単なるソフトウェアツールの寄せ集めではなく、非常に特殊なデータベースである。データがなければ、ツールは役に立たないが、ソフトウェアがなければ、データを管理することはできない。
Web 1.0時代に重宝されたソフトウェアライセンスやAPI（※ソフトウェア作成における、一定のプログラミングの集合体）管理といった手法は、同社のビジネスモデルにはあてはまらない。Googleはソフトウェアを配布する必要はなく、それが適切に機能するようにすればよいからだ。実際、データを収集し、管理する能力がなければ、このソフトウェアは何の役にも立たない。
ソフトウェアの価値は、そのソフトウェアが管理するデータの規模とダイナミズムに比例する。」
「Web 2.0の教訓：ユーザーセルフサービスとアルゴリズムによるデータ管理を導入し、ウェブ全体――中心部だけでなく周辺部、頭だけでなく長い尾（ロングテール）の先にもサービスを提供する。」
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「検索分野におけるGoogleのブレークスルーは「PageRank」だった。 PageRankは文書の特徴だけでなく、ウェブのリンク構造を使って、よりよい検索結果を導き出す手法である。この技術によって、Googleは瞬く間に、誰もが認める検索市場のリーダーとなった。」
（以上、『What Is Web 2.0』の邦訳を引用・一部筆者による注釈）
■googleという世界政府■
- 「Google の使命は、Google 独自の検索エンジンにより、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること」
- "Democracy on the web works."(by"10 things Google has found to be true")
（以上、googleの公式ＨＰより）
グーグル八分という問題
- グーグル八分＝「グーグルの基準に該当するページが、グーグルのデータベースから除かれ、グーグルで検索しても内容が表示されない状態になること（wikipediaより）」
→Google.cn（中国のgoogle)は、検閲あり→完全に中立ではない
→（問題２）中立でないならば、基準はどこに定められているか。
2007年10月30日(火) 20:45:15 Modified by ishiguro2007