18夏試合結果
第一日 (8月5日)
第一試合 藤蔭 (大分) 4−9 星稜 (石川)
第二試合 済美 (愛媛) 5−4 中央学院 (西千葉)
第三試合 慶応 (北神奈川) 3x−2 中越 (新潟)
第二日 (8月6日)
第一試合 山梨学院 (山梨) 12−14 高知商 (高知)
第二試合 作新学院 (栃木) 1−3 大阪桐蔭 (北大阪)
第三試合 北照 (南北海道) 2−4 沖学園 (南福岡)
第四試合 旭川大 (北北海道) 4−5 佐久長聖 (長野) (延長14回 タイブレーク)
第三日 (8月7日)
第一試合 佐賀商 (佐賀)1−4 高岡商 (富山)
第二試合 智弁和歌山 (和歌山) 3−7 近江 (滋賀)
第三試合 前橋育英 (群馬) 2−0 近大付 (南大阪)
第四試合 益田東 (島根) 7−8 常葉大菊川 (静岡)
第四日 (8月8日)
第一試合 日南学園 (宮崎) 2−0 丸亀城西 (香川)
第二試合 金足農 (秋田) 5−1 鹿児島実 (鹿児島)
第三試合 大垣日大 (岐阜) 9−3 東海大星翔 (熊本)
第四試合 花咲徳栄 (北埼玉) 8−5 鳴門 (徳島)
第五日 (8月9日)
第一試合 横浜 (南神奈川) 7−0 愛産大三河 (東愛知)
第二試合 花巻東 (岩手) 2−4 下関国際 (山口) (延長10回)
第三試合 創志学園 (岡山) 7−0 創成館 (長崎)
第四試合 興南 (沖縄) 6−2 土浦日大 (茨城)
第六日 (8月10日)
第一試合 敦賀気比 (福井) 1−10 木更津総合 (東千葉)
第二試合 日大三 (西東京) 16−3 折尾愛真 (北福岡)
第三試合 羽黒 (山形) 1−4 奈良大付 (奈良)
第七日 (8月11日)
第一試合 龍谷大平安 (京都) 3x−2 鳥取城北 (鳥取)
第二試合 明石商 (西兵庫) 8−9 八戸学院光星 (青森) (延長10回)
第三試合 報徳学園 (東兵庫) 3−2 聖光学院 (福島)
第四試合 白山 (三重) 0−10 愛工大名電 (西愛知)
第八日 (8月12日)
第一試合 広陵 (広島) 2−5 二松学舎大付 (東東京)
第二試合 浦和学院 (南埼玉) 9−0 仙台育英 (宮城)
第三試合 星稜 (石川) 11−13x 済美 (愛媛) (延長13回 タイブレーク)
第四試合 慶応 (北神奈川) 6−12 高知商 (高知)
第九日 (8月13日)
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 10−4 沖学園 (南福岡)
第二試合 佐久長聖 (長野) 4−5 高岡商(富山)
第三試合 近江 (滋賀) 4x−3 前橋育英 (群馬)
第十日 (8月14日)
第一試合 常葉大菊川 (静岡) 3−0 日南学園 (宮崎)
第二試合 金足農 (秋田) 6−3 大垣日大 (岐阜)
第三試合 花咲徳栄 (北埼玉) 6−8 横浜 (南神奈川)
第十一日 (8月15日)
第一試合 下関国際 (山口) 5−4 創志学園 (岡山)
第二試合 興南 (沖縄) 0−7 木更津総合 (東千葉)
第三試合 日大三 (西東京) 8−4 奈良大付 (奈良)
第四試合 龍谷大平安 (京都) 14−1 八戸学院光星 (青森)
第十二日 (8月16日)
第一試合 報徳学園 (東兵庫) 7−2 愛工大名電 (西愛知)
第二試合 二松学舎大付 (東東京) 0−6 浦和学院 (南埼玉)
第三試合 済美 (愛媛) 3−1 高知商 (高知)
第四試合 大阪桐蔭 (北大阪) 3−1 高岡商 (富山)
第十三日 (8月17日)
第一試合 近江 (滋賀) 9−4 常葉大菊川 (静岡)
第二試合 金足農 (秋田) 5−4 横浜 (南神奈川)
第三試合 下関国際 (山口) 4−1 木更津総合 (東千葉)
第四試合 日大三 (西東京) 4−3 龍谷大平安 (京都)
第十四日 (8月18日)
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 11−2 浦和学院 (南埼玉)
第二試合 報徳学園 (東兵庫) 2−3 済美 (愛媛)
第三試合 日大三 (西東京) 3−2 下関国際 (山口)
第四試合 金足農 (秋田) 3x−2 近江 (滋賀)
第十五日 (8月20日)
第一試合 金足農(秋田) 2−1 日大三(西東京)
第二試合 済美(愛媛) 2−5 大阪桐蔭(北大阪)
第十六日 (8月21日)
決 勝 金足農 (秋田) 2−13 大阪桐蔭 (北大阪)
−−−−
第一日
第一試合 藤蔭 (大分) 4−9 星稜 (石川)
レジェンド松井秀喜の始球式で幕を開ける第100回選手権大会、その開幕試合のクジを引き当てたのはなんと母校星稜。
運命のいたずらに勢いづく伝統校に28年ぶり出場の藤蔭が挑む形となる。
エースを温存した藤蔭であったが先発吉村の制球が定まらずいきなり無死満塁としてしまう。
しかしここで気合が入り併殺間の1点のみと最少失点で切り抜ける。
直後の藤蔭の攻撃は一死二塁、武井の右翼前へ抜ける同点適時打、すきやき打線の意地を見せ星稜に今夏初失点をつけた。
この失点で目が覚めたのか星稜は3回裏、河井の右中間真っ二つの適時三塁打で勝ち越し、
さらに長短打を交えて2点を追加し試合の主導権を握る。
その後も効果的に星稜が得点を重ねていき9得点。
どうにか一矢報いたい藤蔭は7回に2点、8回に1点を返したが反撃もそれまで。
星稜は先発奥川が8回に150キロを出すなど8回4失点の力投。勝利後の校歌はスタンドの松井とともに歌った。
28万年継ぎ足してきたタレで攻めるすきやき藤蔭だったが敗退、56万年目の甲子園出場を目指す。
第二試合 済美 (愛媛) 5−4 中央学院 (西千葉)
強打者大谷にも期待がかかる中央学院とやればできる済美の対決。
済美は初回、先頭矢野がいきなり二塁打を放ち、その後三塁に進むとキッチリ犠飛で1点を先制した。
しかしその裏の中央学院も二塁打、適時打、犠飛であっという間の逆転劇。
試合は落ち着いていくかと思われたが3回表、二死三塁から芦谷のタイムリーで済美が同点。
さらに4回表、二死一二塁で政吉が中前に弾き返し逆転、一三塁から重盗などでさらに2点追加と展開がコロコロと動く試合となっていく。
しかし中央学院も連続長打で1点を返し2点差に詰め寄るなど全く譲る気配がない。
ところがグラウンド整備を挟むと中盤以降は一転して試合は膠着、両投手の投げ合いとなり0が並ぶ。
そんな中2点を追う8回裏、中央学院は連続ポテンヒットで無死一三塁の大チャンスを作る。
ここで内野ゴロの間に最低限の1点を返したものの、1塁走者のトゥギャ失敗もあり同点のチャンスを自ら手放す格好に。
逆に済美は8回、2点リードという状況で無死一三塁から最少失点にとどめたことで流れをつかんだ。
結局、済美先発の山口が9回まで抑えきりゲームセット、1つの盗塁失敗が明暗を分けた試合だった。
済美は魔法の合い言葉の力で昨年に続いて初戦突破。
第三試合 慶応 (北神奈川) 3x−2 中越 (新潟)
プロ注投手・生井を擁するも春は増居のいた彦根東に惜敗した慶応と、出場2大会連続で初戦サヨナラ負けとついてない中越の一戦。
小野塚さんがラジオでの初登板となった。
慶應が試合前に必勝丼と食べ物を見せフラグ回収に期待がかかるも、初回に慶應が根岸の適時打であっさり先制。
しかし3回に中越は大谷のニュース明けに連打で同点とした。
その後再び慶應に勝ち越しを許すも、遊撃手坂井のファインプレー2つで慶應の攻撃を断ち切る。
4回、中越は二死としたところで今まで右翼手を守っていた山田と先発の山本の守備位置を交換する謎采配を見せ、スレや小野塚さんを困惑させる。
しかしこの継投が見事的中、山田は慶應打線を完璧に封じる
さらに6回には山田から再び山本をマウンドへ送るブーメラン継投を発動。
そんな継投策が成功した直後の7回表、中越広瀬の左前打を左翼手大川が後逸、そのまま打者走者が生還しとうとう終盤で追いついた。
追いつかれた中越は7回に2度目のブーメランで登板した山田から一死一三塁の大チャンスを作る。
しかしここで痛いスクイズ失敗で三塁走者が憤死、勝ち越し点は奪えなかった。
同点のまま試合は進み9回裏、1点許せばサヨナラのところでまたしてもブーメラン、山本が3度目の登板。
しかし二死一二塁とピンチになると今度は山田がブーメラン登板するも最後の最後に捉えられ宮尾にサヨナラ適時打を浴びた。
中越は出場3回連続で初戦サヨナラ負け、久々の甲子園1勝はまたしても目の前で逃げていった。
−−−−
第二日
第一試合 山梨学院 (山梨) 12−14 高知商 (高知)
伝説の熱戦箕島×星陵のエースのツーショット始球式で始まった第二日目。
3年連続出場ともはやおなじみとなってきた山梨学院と強豪・明徳を10得点で打ち破って12年ぶりの出場となった高知商の一戦。
1回の表、山梨学院は先頭打者安打からのトゥギャ、サード強襲安打間に生還と相変わらずの手堅い野球で先制。
しかし高知商も2回裏に連打で同点に追いつき地方大会での強打っぷりを見せ付ける。
高知商はその後も3回裏に4番藤高の今大会第1号となる2ランお誕生日、4回裏に前田の適時打と乗松の3ランで一気に差を広げる。
直後の5回表、高知商唯一の投手・エース北代に春センバツの明徳市川のごとく突如マモノが憑依。
山梨学院に3連打を浴び1点を失うと、ARAKAKIよんたまから再び適時打を浴びて、大量援護をどんどん吐き出してしまう。
その後も全く制球定まらずよんたまんるいのピンチをつくったところで、山梨学院中尾に逆転満塁お誕生日を被弾、野球は怖い (明徳・馬淵監督談)。
6回に入っても北代の調子はいまひとつ戻らず連打により今大会初の10桁失点を記録。しかし控えPがいないので北代はなおも続投。
しかし6回裏、マモノの呪いが山梨側に移ったのかやらかし・よんたまでピンチを迎えると本日大当たりの高知商1年生西村が適時打。これにより柿垣越降板。
山梨学院はマシンガン継投による逃げ切りを図るも連打＆本日お誕生日の藤高の適時打で再び逆転されてしまう。
しかしここで終わらないのが馬鹿試合の馬鹿試合たる所以。直後の7回表には野村の同点お誕生日、さらに佐古、藤本、そして先ほどスクランブル登板の鈴木の下位打線3連打で再び逆転。
するとその次の7回裏高知商は藤田、北代、浜田が下位打線3連打をお返しして当たり前のように追いすがる。そして西村がまたもやタイムリー。これでこの試合3度目のリードを奪う。
8回表、調子を崩していた高知商北代が復活。両チーム久々の3凡で魔の8回を切り抜けると山梨学院も再びマウンドに上がった鈴木がピシャリ3凡。
お互い満身創痍で迎えた9回表の山梨学院の攻撃。また何か起こるのでは…という期待心配の声も上がったがマモノも炎天下での猛仕事にバテたか動きはなく山梨学院は力尽きた。
高知商のエース北代は9回150球を投げ12失点しながら完投勝ちというわけのわからない記録を打ち立てた。まるで自分の人生のようだ (明徳・馬淵監督談)。
メインカード候補の2戦目の前哨戦と思われていた本カードは壮絶な殴り合いの末新政府軍に軍配が上がった。
【忙しい人のための山梨学院×高知商】
山梨先制 1−0
高知逆転 1−7
山梨再逆転 10−7
高知再再逆転 10−11
山梨再再再逆転 12−11
高知再再再再逆転 12−14
ゲームセット
第二試合 作新学院 (栃木) 1−3 大阪桐蔭 (北大阪)
直前の馬鹿試合の興奮冷めやらぬ中始まった、今春センバツの覇者VS一昨年の夏の覇者という1回戦屈指の好カード。
春夏連覇を経験した学校同士の対戦は100回の夏の甲子園史上初となる。
作新は県大会ベンチ外の1年・横山を1番に抜擢。その横山が大阪桐蔭・柿木の初球を捉えて安打。
さらに二死後、4番のカッコいい名前・沖 龍がヒットで繋ぐがここは柿木がしのぐ。
一方の大阪桐蔭は2回に今大会も主人公候補のNEOが三塁線を破る当たり。レフトがクッションの処理を誤る間に一気に三塁へ。
一死後、沖 龍とは対照的に平凡すぎる名前から仕事をする山田健太がレフトへ壁ドン最低限。大阪桐蔭が先制する。
すると作新は2回でエースナンバーの高山を諦め、独特なフォームのサウスポー・悟り佐取を投入。
佐取はほどほどに荒れた悟りのピッチングで大阪桐蔭打線を抑え込むが、作新打線もエンジンのかかってきた柿木を捉えられない。
スコアボードには0が並び続け、スレではレベルの高い両校のブラバンの演奏を楽しむ雰囲気まで流れ始める。
試合が動いたのは8回。ここまで無失点に押さえ込んでいた佐取から林に継投。挨拶よんたまとメイデンでピンチをつくると相手打者はプロ注の藤原。
中押し点が欲しい場面で鋭く振りぬいた打球は右中間へ。この打球をここまで堅実な守備を見せてきた作新の右翼手横山がまさかの後逸。これで藤原は本塁まで一気に帰還。均衡を破るタイムリー＆やらかしで3点差に引き離す。
9回表、横山がさきほどのやらかしを少し取り返す安打で出塁。ここまで完封ペースの柿木はこの試合初の連打を浴びピンチを作る。
直後にNEOがゲッツーを取るものの続く4番の沖 龍の怒りのドラゴンブレスが火を噴き作新初得点。
その後もすないぽで同点のランナーを出し押せ押せの作新であったが、最後6番石井が打ち上げた打球は中飛で試合終了。
ついに西谷監督は甲子園50勝目。試合中には四股を踏む画像も張られた横綱が史上初となる2度目の春夏連覇へまず難敵を退けた。
第三試合 北照 (南北海道) 2−4 沖学園 (南福岡)
お互い勝てば夏初勝利という2校の対戦。
しかし童貞と素人童貞のごとく残尿感のある展開が続き、沖学園は今大会初で歴史上初のZGSも記録。
それでも沖学園が3点を先制、北照が2点加えて追いすがるもたまに沖学園が尿漏れしてじりじりとリードを広げていく。
そんな中北照の左翼手岡崎が脚をつってしまう。
敵味方関わらず協力して選手を助ける姿に、シロナガスクジラのニュースに写る人々に気を取られていたスレも温かい空気に包まれた。
なお残尿感は変わらず沖学園が逃げ切り。北照は遠い初勝利を掴むことはできなかった。
第四試合 旭川大 (北北海道) 4−5 佐久長聖 (長野) (延長14回 タイブレーク)
負ければ甲信越全滅で本州断絶にリーチの佐久長聖と負ければ北海道が消える旭川大の試合。
初回にARAKAKI絡みで佐久長聖が2点を先制するも、その後旭川大は立ち直り、3回裏にはこれまたARAKAKIと4番もちまるの適時打で逆転、2−3とする。
ここからゲームは膠着、両チーム内野の堅い守備もありなかなか追加点が奪えない。
スレもフクロウと鯉のマスコット対決で揺れていた8回表二死、佐久長聖の上田が放った左直が捕球判定されず左前打に。
すわ誤審かと実況もスレも騒然とする中、二死一二塁としたあと、4番西藤が打ち上げた打球は再びもちまるのもとへ。
フラフラっと上がった平凡なフライだったが、先ほどの誤審に動揺したかはたまた左翼に潜むマモノか、もちまるこれをまさかの落球、1塁ランナーまで帰り4−3と試合をひっくり返す。
北海道沈没まであと一歩に迫る9回裏、旭川大もこれでは終われぬと言わんばかりにヒットとメイデンで作ったチャンス、ここまでノーヒットの9番中筋、仁義なき適時二塁打で4−4、土壇場で試合を振り出しに戻す。
なおも仁義なきサヨナラの走者を置くが、ここは佐久長聖も踏ん張り左中間の大飛球を眞銅ダイビングキャッチ。ここに来て本大会初の延長戦、そして点灯試合に突入した。
いよいよ異様な雰囲気漂う10回裏、二死から3つのよんたまで満塁に。「何しとんねん！」
鳴り響く仁義なき戦いの中、同点適時打の中筋の痛烈な打球は再三好守備を見せた遊撃手上田のグラブへ。見事にZGSである。「うるさい帰れ！」
お互い流れを渡さずタイブレークマニアがそわそわし始めた12回裏、サヨナラのランナーを二塁に置いて迎えるは三度の中筋。しかしここも堅守上田に阻まれ、ついに甲子園史上初のタイブレークに突入した。
慣れないタイブレークに球場中が浮き足立つ13回、佐久長聖はZGS、旭川大もスク水失敗からの凡退で両者無得点。スレも歓声と怒号がとびかう大変な騒ぎとなった。
そして迎える14回、無死一二塁から眞銅のスネークラインへのうねうねうねる完璧セーフティメイデンでまさかの無死満塁に。
散々活躍した上田の打球は2塁へのゴロ、(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!崩れの間についに佐久長聖が1点勝ち越し。
旭川大は今度こそ(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!を決めるも大きな1点を手にした佐久長聖、最後は響く旭川大の大応援に屈することなく完璧なセカンド(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!。死闘に終止符を打った。
初回やらかしから好守ありネタありタイブレークありブラバンまで美味しい試合にあらゆるマニア跋扈するマモノスレ住民も大満足。
歴史に残る一戦を繰り広げた両チームには惜しみない拍手が贈られた。
旭川大は9回以降毎回サヨナラのランナーを置いたものの全て残塁に泣き、守っても4つのやらかしが響いた。
道産子の夏は1日で終わってしまったが、それも歴史上初の出来事にかき消されることだろう。
−−−−
第三日
第一試合 佐賀商 (佐賀) 1− 4 高岡商 (富山)
13号大谷の接近前の甲子園第3日目。佐賀商VS高岡商の商業高校同士のマネーゲームで幕を開ける。
近年バカ試合製造機として名をはせる高岡商であったが、蓋を開けてみると高岡商山田と佐賀商木村の両プロ注先発の投げ合いで3939の緊縮策。
こんな投手戦での得点はやはり出会い頭の一発。5回に高岡商7番の井林がバックスクリーンへ先制ソロお誕生日を放つ。
負けじと6回に佐賀商が先頭を出すと、佐賀商ベンチは4番に代打を起用、勝負をかける。
しかし代打はよんたまこそ選ぶものの後続が倒れZGS。バスター攻撃も含め采配に疑問符が付き始める。
7回表、2塁にランナーを置いた状態で佐賀商斉木は内野ゴロを放つが投手山田がこれを悪送球。2塁走者生還で追いつかれてしまう。
直後の7回裏、お誕生日以来Hなしだった高岡商は筏の出港からのエンドラン成功、よんたまんるいでチャンスメーク。
先の打席でお誕生日の井林の打球は内野ゴロだったが代打出場の原田がボールをはじき筏の帰港を許す。さらに8番田嶋に長打タイムリーが出て1−4と差が広がる。
8回から高岡商はここまで好投の山田から大島にスイッチ。バックの助けとやらかしもありそのまま9回まで逃げ切り10年ぶりの甲子園勝利をもぎとった。
佐賀商はベンチが「打撃陣全員バスター戦法」をはじめ打つ手がことごとく裏目に出て初戦敗退。終盤まで好投した木村を援護することができなかった。
第二試合 智弁和歌山 (和歌山) 3−7 近江 (滋賀)
智弁レッドと近江ブルーが対照的な注目の関西対決となった。
近江はエースではなく県大会1イニングのみの松岡を先発マウンドへ。あれ、なんか既視感があるような……
初回はなんとか抑えるも2回にピンチを迎えると東妻の適時打の平田のスクイズと下位打線の流れるような攻撃で2点を先制される。
2点を失ったところで早々に松岡を諦めて代打を送り、3回からは林へ継投した近江。
4回、四番北村がアルプスの副キャプテンのために同点となる2点お誕生日を放った。愛の力である。
さらに続く5回にも山田のお誕生日で近江が一気に勝ち越しに成功。
1点ビハインドを負った智弁和歌山は5回裏、ミラクルショットでチャンスを作って満を持してジョックロック発動、
新旧魔曲を組み合わせた容赦ない応援でマモノ召喚を目論む。しかしここは近江2番手林が踏ん張り、智弁和歌山の強力クリーンナップを抑えて無失点。
智弁和歌山は6回にもチャンスでジョックロックを発動するが黒川が牽制死、完全に智弁和歌山な攻撃でことごとく魔曲が不発に終わる。
さらに拙攻は続き7回はまさかの見逃し三振併殺と智弁和歌山の名前をほしいままにする攻撃を見せた。
そんな智弁和歌山を尻目に北村は再び愛の力で試合を決定づけるお誕生日を放つ。
近江は魔曲を断ち切る細かい4人の継投と同日開催の琵琶湖花火大会に負けない一発攻勢で春準優勝校を撃破。センバツに3校送り出した滋賀県勢を代表して、見事下克上を成し遂げている。
智弁和歌山はセルフタイブレークで走者を貯めるも拙攻に次ぐ拙攻で12残塁。春の爆発的な打線は鳴りを潜めたまま甲子園を去った。
第三試合 前橋育英 (群馬) 2−0 近大付 (南大阪)
チーム紹介でマモリズム対決となったこの対戦。
前橋育英は2回、よんたまでランナーを出すと剣持のチーム初安打となる二塁打で先制する。
その後お互いゲッツーを重ねながらも前橋育英が4回に適時打でもう1点を追加。
中盤以降はお互いの宣言通り、投げ合い守り合いでスコアボードに0が並んでいく。
近大付の最大のチャンスは8回裏、一死二塁で川瀬が左前へ運ぶと二塁走者が果敢に本塁突入。
しかしこれは明らかに憤死のタイミング、大暴走となってしまい流れを逸してしまうのだった。
好守が両者に光り締まった試合は前橋育英に軍配、2回戦へ駒を進めた。前橋育英恩田は103球で完封一番乗り。近大付は甲子園出場を決める要因の伝統のセンター返しが不発であった。
第四試合 益田東 (島根) 7−8 常葉大菊川 (静岡)
試合前は福山雅治のテーマソングに合わせてポエマーになっていた小野塚さんの実況である。
常葉大菊川の恐怖の8割打者奈良間がいきなりセンターオーバーでチャンスメイクを果たすも後続続かずここは無得点。
先制したのは益田東、今日リアルお誕生日の首藤が3回にタイムリーで1点を入れる。
しかしその直後、菊川は奈良間の凡退後に打線がつながる。根来のフェンス直撃のタイムリーで追いつくと、
さらに柳沼の詰まった当たりがポトンとセンター前へ落ち逆転、衣笠のセンターオーバーで2点追加と主導権を取り返す。
4回には奈良間、低めのボール球ストレートをすくいあげると、打球はそのままスタンドへ。6−1と突き放す。
しかし、益田東が5回から反撃。この回1点を返すと6回、たった5球で4連打で2点差に迫る波状攻撃を見せ必死に食い下がる。
7回には先頭が出塁すると、首藤が奇襲のプッシュメイデン。これが成功するとさらにメイデンで一死二三塁。ここで4番稲林の打球は右中間真っ二つのスリーベース、その稲林も佐野のタイムリーで生還し最大5点差を逆転する猛攻となった。
逆転されて一転劣勢になった菊川は8回裏、神谷のタイムリー二塁打で試合を振り出しに戻すと、
奈良間の打順で隙を見て三盗を狙うと送球をサードが弾いて逸れる間に一気に生還しこれが決勝点に。
常葉大菊川がルーズヴェルトゲームの好ゲームを制し、県勢5年ぶりの勝利。一方島根県勢の初戦連敗は6に伸びた。
−−−−
第四日
第一試合 日南学園 (宮崎) 2−0 丸亀城西 (香川)
大会随一の地味カードと不名誉な称号のこの試合、汚名返上することができるか。
先制は地方大会打率.320の自称超攻撃型チームの日南学園。先頭出塁からのメイデンでチャンスメークすると中原がきっちりセンターへ弾き返し超堅実な1点を獲得する。
そこからはニコニコ大前と帽子落とし辰己の投げ合いとなりピンチとなってもファインプレーが飛び出すなどお互いの堅実な守りが光る。超攻撃的野球とは
得点の入らない展開もあってスレ民の興味は試合そのものよりも丸亀城西のバトン部の衣装に大盛り上がりする有様であった。
次に動いたのは8回表、(σ･∀･)σを含みながらも日南学園蓑尾が得点圏のランナーをセンター前Hで帰し、やはり超堅実に追加点をあげ2−0と引き離す。
2点を追う9回裏、無得点では終わりたくない丸亀城西は5番福田が意地の内野安打で出塁するも痛恨のルンバ。そのまま日南学園が勝利を勝ち取った。
丸亀城西はチャンスを活かせず残尿感あふれる内容で無得点。好投の大前を援護できず敗退となった。
確かに前評判通り地味試合ではあったが両投手の好投が光る、十分に見ごたえのあるゲームであった。
第二試合 金足農 (秋田) 5−1 鹿児島実 (鹿児島)
大会屈指の剛腕・金足農の吉田に対するは今年もドンが熱視線を送る鹿児島実。
試合前は今ブームの秋田犬とリポーターの無駄に完成度の高い鳴き真似に癒されるほのぼのとした雰囲気だった。
序盤から両チームともランナーは出すが、あと一本が出ないまま3回の金足農の攻撃へ。
地方予選で12打数ノーヒットの菊池 (亮)がヒットで出塁してチャンスメイクすると、1番の菅原天空がタイムリースリーベース。
さらにスク水成功で2点目を奪うと、内野安打を1本挟んでいかにも打ちそうな名前の4番・打川もタイムリー。
未だに秋田＝貧打のイメージが強い住民はこの回4安打集中の猛攻に大盛り上がり。
注目された金足農・吉田は毎回ランナーを背負うピッチング。先頭打者も半分以上の回で出塁を許す。
が、ランナーを出してからギアを上げると、高めのまっすぐに鹿実打線のバットはことごとく空を切る。
序盤から汗だくになって投げる姿にスタミナ不足を危惧する住民もいたが、それも何のそののピッチングを見せる。
何とか反撃したい鹿実は8回にようやく1点を返すが直後の奇襲セーフティメイデン失敗で流れを断ち切ってしまう。
逆に金足農はその裏にこの日2度目のスク水成功、そしてこの日2本目の天空のタイムリーで逆にリードを広げ直す。
結局吉田は14桁奪三振157球の力投。三者凡退無しで1失点完投を決めた。
第三試合 大垣日大 (岐阜) 9−3 東海大星翔 (熊本)
監督の年齢がダブルスコアとなった2校、名門大垣日大と35年ぶりの聖地での試合となる東海大星翔の対戦。
1回表、東海大星翔は地方大会後肩の故障からの病み上がりの修行を攻め立てる。大垣日大は修行の成果を発揮できず、2番3番の連打とARAKAKIによりピンチを迎えると、4番竹下の内野ゴロ間と岩井のタイムリーにより初回から2点を失う。
しかしその裏には表の攻撃の再現のごとく2番3番の連打でチャンスメーク。4番修行は強い当たりを放つもファーストライナー(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!。修行が足りない。
両校眠い校歌が流れ、お休みムードを襲撃したのは2回裏、大垣日大5番小野寺の目の覚めるようなお誕生日。1点差に詰め寄る。
3回表、謎のおっぱいババアの襲撃にスレが混乱する中、修行はよんたまARAKAKIでピンチを迎え、5番岩井の打球のFCでさらに1点を失う。オーガ阪口鬼の形相。
4回裏、修行が風を操りポテンツーベースで出塁後、先ほどお誕生日の小野寺の連打とすないぽで無死満塁とすると7番堀本が逆転満塁お誕生日！さらに連打で追加点を狙うも東海大星翔釜賀が好捕＆好返球で阻止。
5回からは修行から内藤へ継投。ランナーを出しつつも要所を締めるピッチングでしっかりと抑えていく。
6回裏、大垣日大は中山のフェン直弾からのメイデン、内野ゴロ間の得点で確実に点差を広げ、7回裏にはヒットと打撃妨害でチャンスを作ると小野寺が本日2発目のお誕生日をライトスタンドに叩き込む。点差はついに6点に。
なんとか追いすがりたい東海大星翔であるが、大垣日大2番手内藤を最後まで攻略できず試合終了。甲子園初勝利はお預けとなった。
大垣日大は阪口監督の胴上げに一歩前進。しかしあのご老体に胴上げは殺人行為ではないのか…?
第四試合 花咲徳栄 (北埼玉) 8−5 鳴門 (徳島)
昨夏王者の花咲徳栄高校と今年は渦潮の無い鳴門高校の対戦。
昨年毎試合9得点ノルマを達成した強打の徳栄に期待がかかるが、先制したのは鳴門高校の渦潮打線。1回表にクリーンナップの連打で2点を先取する。
しかしそこは昨夏王者の意地を見せる花咲徳栄。7番8番の連続長打で1点を返し、序盤から大方の予想通りの殴り合いの様を呈す。
花咲徳栄は昨年も野手で出場していた野村が先発だが、序盤の調子はいまひとつ。渦潮打線は野村の荒れ球を見極め、よんたまARAKAKIでチャンスを広げたところで塩辛松の強襲打、大下のタイムリーでさらに2得点。
一方で花咲徳栄はニュース間で片付けられるなど、序盤の鳴門のエース西野を攻略しあぐねるが、4回に思わず実況もさん付けの4番エース野村さんがソロお誕生日でジエンゴ。
ここからさらに反撃のチャンスをつかみたい花咲徳栄だが中盤以降もここぞで決まる西野のチェンジアップに翻弄され、勝負どころでファールフライや(σ・∀・)σが飛び出し残塁の多い展開となる。
いっぽうで突き放しておきたい鳴門側も追いかけっこやドタバタ劇でチャンスはつくるもののなかなか点数につながらず、両校にとってもどかしい展開が続く。
試合が終盤に近づいた8回表、花咲徳栄は先頭打者が出塁。期待の野村はレフトのファインプレーに倒れるも後続が連打。チャンスを作ったところで6番倉持がライト方向への適時打。さらに一年生井上がライト方向に猛打賞となる逆転タイムリー！ 昨夏王者の意地を土壇場で見せ付ける。
さらに何かを思い出したかのように9回には花咲徳栄打線が爆発。あわや今年もノルマ達成かと思わせる打撃で4点の差をつける。
しかし打のチーム同士の戦いは最後まで何が起こるかわからない。すないぽからの塩辛ヒットでチャンスを作った鳴門。宮崎の高い内野バウンドで三塁走者生還で8−5。このまま同点逆点といきたい鳴門だったがキャプテン三浦が三振に倒れ反撃ここまで。
野村は149球の熱投。18人で返した深紅の優勝旗をまた全員で取り返すべく、花咲徳栄が初戦突破を果たした。
−−−−
第五日
第一試合 横浜 (南神奈川) 7−0 愛産大三河 (東愛知)
押しも押されぬ名門と甲子園初勝利を目指す正反対の一戦。
試合の主導権を握ったのはやはり横浜、2回に二三塁とすると板川がライトの頭を越して2点、最低限で1点と幸先よく3点を先制する。
3回にも斉藤の2ランお誕生日とほんのりレイプの様相を呈し始める。
さらに5回には内海のランニングお誕生日まで飛び出してしまい6点差、本格的にレイプとなり始める。
7回にも河原木が一発放ち、地方大会お誕生日たったの4本のチームとは思えない長打力を発揮した。
投げては先発板川が8回を4安打無失点の好投。9回には2年連続登板となる及川や、スーパー1年生度会を出す余裕も。
壮絶とまではいかないがほのぼのと、この時点で今大会最大の得点差をつけて横浜が快勝した。
第二試合 花巻東 (岩手) 2−4 下関国際 (山口) (延長10回)
昨夏、かき氷コピペでスレを沸かせた下関国際が帰ってきた。もちろん試合中はコピペ改変が飛び交う。
5回表まではヒットとメイデンでチャンスをお互い作るものの伊藤と鶴田の好投球が光り試合は膠着状態が続く。
しかし5回裏、下関国際の内野陣のやらかしが続き先制を許してしまう。
なかなか攻めあぐねる場面が多かった下関国際だが7回、二死走者なしからヒット→トゥギャ→タイムリーとここで試合を振り出しに戻した。
こうなると試合は動く。8回裏花巻は先頭谷が出塁するとメイデン成功の後田中がセンターへ勝ち越しタイムリーを放ち再びリードを得る。
あとがなくなった下関国際の9回の攻撃は創成館から拝借したV−ROADを鳴り響かせチャンスメイクすると、土壇場で西山のタイムリーで追いついた。
さらにチャンスで一挙逆転かという場面だったがここは伊藤が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で抑えきり裏の攻撃に想いを託す。
しかしここは鶴田も負けじと無失点投球で今大会2度目の延長戦へ突入していくのだった。
延長10回表、下関国際はV−ROADの流れに乗って3連打、ついにこの試合初めてのリードを奪った。
さらに花巻がアウトカウント間違いでダブルプレーを取りそこなうと吉村がここぞとばかりにレフトへタイムリーで2点リードし10回裏へ。
そのまま鶴田が10イニングを一人で投げ切り下関国際がついにかき氷が食べられるかはわからないが甲子園初勝利を飾った。
第三試合 創志学園 (岡山) 7−0 創成館 (長崎)
直前の下関国際のV−ROADの残り香を感じられる中でその本家V−ROADの創成館が登場。
序盤にペースを握ったのは創志学園だったが3イニング連続でチャンスをフイにする残尿感溢れる攻撃となってしまう。
ところが4回のチャンスでは一転打線が繋がり4点を先制。なお、同時に楽天アマダードーピングのニュース速報が流れスレ内は困惑の渦に飲み込まれていた。創志学園にはドーピング打線という二つ名がつけられた
7回には小谷の走者一掃3点タイムリー二塁打も飛び出し7得点を挙げる。
一方で創成館打線は好投手・西の前に長打は1本のみ、前半だけで1今治西ペースの11奪三振という三振の山。
好投手対決で本来の力を出し切れずに1回戦敗退となってしまった。
第四試合 興南 (沖縄) 6−2 土浦日大 (茨城)
4回までは両者とも目立ったチャンスもなく落ち着いた立ち上がりを見せたこの試合。
ところが一転、5回裏興南は無死満塁のチャンスに根路銘の犠飛、仲村のタイムリーで2点を先制する。
6回には1点を返されるもすかさず1点を追加し流れを渡さない。
次にチャンスを掴んだのは土浦日大、8回表に無死満塁と逆転が見える大チャンスを迎えた。
ここで興南は先発藤木から、満を持して琉球トルネード宮城にスイッチ。すると宮城が三振と(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でパーフェクトリリーフを果たした。
その流れのまま直後の攻撃でハイサイおじさんがピュイピュ〜イと響く中4安打で一気に4得点、試合を決定づけた。
土浦日大も代打磯貝の一発でどうにか追いすがるも反撃はそこまで。興南が2010年以来の優勝へ一歩を踏み出した。
−−−−
第六日
第一試合 敦賀気比 (福井) 1−10 木更津総合 (東千葉)
今年は派手な打線がもっぱらの噂の木更津総合だが甲子園ではどうか。
試合が動いたのは3回、天気予報が大外れとなり今大会初の大谷登板試合となる。
そんなコンディションを活かし木更津はすないぽよんたまバントヒットで満塁とすると神山の犠飛で地味に先制する。
敦賀気比も5回にようやく初ヒットからチャンスとするも後続続かず追いつくことができない。
後半に入った6回表、今まで溜めた力を解放するかのように連打でチャンスを作る木更津総合、9番小池のすないぽ得点を皮切りに東の走者一掃タイムリー、神子の神の死体蹴りで一挙4得点のド派手なビッグイニングを作る。
敦賀気比は木下を諦め坂井にスイッチ。しかし派手総合と化した木更津の勢いに飲まれるようにやらかしやARAKAKIでさらに失点を重ね、この回打者12人の猛攻を受け7−0と致命的な差を与えてしまう。
攻守交替の6回裏、木更津の猛攻に追いすがりたい敦賀気比は黒田の右方向へのヒット、よんたまで作ったチャンスを4番阪口が鋭く振り抜き1点を獲得。
敦賀気比は細かい継投でチャンスを狙うも、8回表に力を溜めた木更津総合が再び派手化。2日目第1試合の馬鹿試合以来の10桁得点チームとなる。
反撃の狼煙を上げたい敦賀気比だったが、木更津総合の秘密兵器根本のリリーフが光りチャンスを作るもホームが遠く初戦敗退となった。
木更津総合は力を溜めての集中打により派手に1回戦を突破した。
第二試合 日大三 (西東京) 16−3 折尾愛真 (北福岡)
打力が自慢の両校の対決。打力に加え地方大会でのやらかしの数にマモノも全裸待機である。
前評判を裏付けるように、初回折尾愛真は先頭打者のよんたま出塁を3番松井の歴史上初H・4番上地の犠飛で歴史上初得点による先制。
しかしその裏、両監督から飛び出した10点勝負発言を裏付けるように折尾愛真エースの小野が四者連続よんたま中田氏。
その後も平凡な内野ゴロを外野にスルー、ARAKAKI、右中間への長打で1.2元氏達成したところで小野降板。とんでもない幕開けとなる。
後を受けた下柳も後続を抑えられず1回7失点。フラグをきっちりと回収する。
2回以降もよんたますないぽARAKAKI祭りでランナーを出し、3回裏には10桁得点という壮絶なレイプ試合に。スレの展開もgdgdになりチアと行方不明のヘリがメインテーマに。
折尾愛真は毎回四死球を出しつつも4回ついに0失点で切り抜ける。これを反撃の狼煙としたいところであったが、二塁以遠にランナーを送れない苦しい展開が続く。
日大三は河村へスイッチ。継投が成功し3939ペースで折尾愛真打線を片付けていく。さらに打撃でもダラダラレイプが続き16得点。試合時間の長さに試合間公式お水タイムの措置も下された。
しかし8回表、折尾愛真が意地の反撃。田島の全力疾走の内野安打後、2番斉藤の打った瞬間それとわかる一発！2ランお誕生日で2点を返した。
8回裏をランナーに打球が当たるラッキーな守備妨害で無失点に切り抜け、そのままの勢いで少しでも追いすがりたい折尾愛真。
9回表も2者連続三振、思い出代打・星も空振り三振でゲームセット…かと思いきや、振り逃げを狙うと捕手の送球が頭に当たるこれまたラッキーな形で出塁。
しかしその後反撃の機会はもらえず最後の打者も三振し1イニング4三振でゲームセット。
審判も熱中症による負傷交代となる約2時間50分の非常に荒れた盛りだくさんの試合を制し、日大三が勝ち進んだ。
第三試合 羽黒 (山形) 1−4 奈良大付 (奈良)
とてつもないネタ試合の後ということもあってやや疲れ気味のスレの中始まったこの試合。
奈良大付がいきなり二塁打、バントヒットからのやらかしで1点を先制と今大会最高打率の片鱗を見せつける。さっきの日大三のほうが打ってた
落ち着いた展開が続く中で奈良大付宮川が放った打球は右中間スタンドに入り2ランお誕生日となる。
しかし羽黒も黙ってはいない、トゥギャからチャンスとすると鈴木がセンター返しでタイムリー1点を返す。
ここから流れは羽黒に傾き始める。無得点となるも6回7回とランナーを出してこのままでは終わらない雰囲気が出てくるのだった。
ところがそんな中でようやく奈良大付がオリジナルチャンテを流すと大きな犠牲フライで大きな1点が追加された。
続く9回にもチャンスでセンター前、しかしここでセンター中島が好返球これ以上の失点は許さない。
そうして地方大会に続いて5x−4を目指す羽黒、ランナーを貯めてなにかあるぞと思わせるもその流れを木村が断ち切り奈良大付が奈良市の高校として甲子園初勝利を掴んだ。
−−−−
第七日
第一試合 龍谷大平安 (京都) 3x−2 鳥取城北 (鳥取)
甲子園通算100勝を狙う龍谷大平安に鳥取城北が挑む形のこの試合。
平安自慢の強力打線がいきなり火を吹いて初回に3人の打者で電光石火の先制に成功する。
鳥取城北エースの難波はこれに動揺したかすないぽ出塁を許すも、龍谷大のディレイドトゥギャを見逃さなかった城北内野陣、見事な連携で3塁ランナーをマジャし、最低限の失点にとどめる。
一旦膠着状態になった後、4回裏に再び龍谷大平安が動く。内野安打による出塁後、相手のARAKAKIで確実にチャンスをつくるとエース小寺のジエンゴで1点追加。手堅く差を引き離していく。
好投が続く小寺を捉えたい鳥取城北は6回表、初回以来の先頭打者が出塁。Hでチャンスを拡大するもメイデン失敗やエビなど攻撃に細かい粗がでて本塁が遠い展開となる。
するとその裏、すないぽで先頭打者を出塁させて平安は対照的にお手本のような手順でメイデン・進塁打とチャンスをつくるも遊撃手河野の巧守に阻まれ無得点となる。
続く7回にも城北はチャンス、ここで待望のスシ食いねェ！発動、しかし鋭い当たりはファースト正面でこの回も無得点。
さらに8回にも3イニング連続でスコアリングポジションにランナーを進める。すると三度目の正直、山下のタイムリーで1点差に詰め寄った。
さらに吉田がレフトオーバーを放つと前のランナーが3塁でストップ。しかし吉田も2塁を回ってしまう暴走が発生。ところが平安守備陣もドタバタしてしまい、一度は止まったランナーが押し出されるようにホームイン。押し寿司で一気に同点とした。
続くチャンスで平安は継投、替わった北村が好リリーフで逆転までは許さない。
ここまで我慢強く投げてきた鳥取城北の先発難波も、同点にしてもらったことでギアが上がったのか終盤ながら144kmをマーク。しかし飛ばし過ぎが災いしたのか、鼻血による一時中断のアクシデントも発生した。
サヨナラを狙う9回の平安、水谷がよんたまからの2連続トゥギャで3塁まで進むチャンス。あやしいボレロの後押しの中迎えた2番安井、鳥取城北の難波が放った今日の147球目、打球はレフト線への鋭い当たり！ゲームセット！
一進一退の好ゲームを龍谷大平安が制し、甲子園通算100勝を第100回大会のサヨナラ勝利で飾ることとなった。
一見すると一方的になりかねない組み合わせだが、攻守ともに鳥取城北の粘り強さが光る好ゲームとなった。
第二試合 明石商 (西兵庫) 8−9 八戸学院光星 (青森) (延長10回)
1回戦最後の試合、超満員の中で地元公立の明石商が登場。すっかり青森の常連となった八戸学院光星はアウェーでの戦いとなる。
試合前の故郷紹介ではタコvsイカが押し出され、初出場vsベテランという構図とともに期待を膨らませる。
初回の光星の攻撃は1番近藤がサイレン間に出塁するとメイデン含む確実な攻めからの4番東がライトへお誕生日を放ち早速2点を先制した。
その裏に明石商も一三塁の好機、二塁間上で一進一退のエビを繰り広げるうちにサードランナー来田が隙を見てホームへ突っ込む。間接的エビ成功で1点をもぎ取る。さらにスイング確認間のトゥギャなど小技で光星をゆさぶる。
ところが足で攻めずに打てばいいじゃんと光星は2回にも鋭い打球を連発し4点を追加し突き放した。明石焼きである。
しかし明石商業は4回裏に待望の連打。足を活かした長打でチャンスをつくる。山本の三塁ゴロ間の得点を川切りに福谷・来田・水谷・田渕の単打攻勢で一気に4点を奪い5−7。
しかし光星も負けじと東がこの2本目のお誕生日で、打ち合いに負けることはないガチムチ打線の本分を見せ付ける。
6回から光星は怪我で地方大会はベンチ入りできていなかった成田が登板。
一抹の不安を抱えながらのピッチングであったが、7回裏、明石商は忍者田渕が先頭出塁後本日置物の右田が連打。メイデンでチャンスをつくったところで重宮の打球は内野フライだったがセカンドがバンザイ後逸で1点献上。
ここから4回以来の超単打攻勢。植本上田の連打後山本はなんと観衆全員の意表を突くスク水。バント野球の真骨頂とばかりに成功させ、ついに同点に追い縋る。
一転劣勢に近い状態になった光星も8回一三塁のチャンスを作る。
1球投げたところでなんと明石商が投手交代、しかも1年生中森という大博打に出る。
ここで光星の作戦は一塁単独スチール、ところが大失敗。絶好のチャンスを潰してしまった。
その裏も明石商がチャンスを作るも無得点、ヒリヒリするような攻防が続き同点のまま9回を迎える。
明石商は先頭を出すとキッチリメイデン、サヨナラのチャンスを迎える。しかしここも光星がなんとか踏ん張り切り今大会3度目の延長戦へ突入。
すると延長10回表、好投を続けていた1年生中森がここで乱調、よんたまのち頭部付近へのすないぽとピンチを招いてしまう。
そして中村の放った三遊間抜けるヒットを1年生レフト来田がジャッグル、ランナーがホームインしこれが決勝点に。
残酷にもこの試合でもついにマモノに魅入られたレフトが発動してしまった。
攻撃スタイルが対照的な両校の打撃戦は八戸学院光星が制し2回戦へコマを進めた。
明石商は夏初の初戦突破に惜しくも届かずも、1年生2人の活躍に将来性を感じさせた。
第三試合 報徳学園 (東兵庫) 3−2 聖光学院 (福島)
ここから大会は2回戦へ入っていく。その初戦は奇しくも第二試合と同じく兵庫県勢対東北勢の構図となった。
元祖アゲアゲホイホイ報徳学園と怒涛の県12連覇聖光学院の注目カードである。
1回表、報徳はドラ1候補の小園が二塁打を放つと、俊足でダイヤモンドを駆け回り、早々の1点先制に成功する。
しかし最強・聖光学院はそこまで甘くなくその裏にアッサリと同点に追いつかれてしまう。
3回はまたしても小園、二塁打を打つと再びタイムリーなしで1点を勝ち越した。
そこから一旦試合は落ち着いていき中盤戦へ向かう。
1点を追う聖光は6回に須田ゴミ星の三連打で試合を振り出しに戻した。
さらなるチャンスは交代で登板した報徳木村が好投で最少失点で抑え込む。
その直後ヒットとARAKAKIでチャンスメイクするとついに本家アゲホイが演奏される。
9番大崎がゲッツー崩れでさあチャンスで小園だ！と思ったその矢先、なんと二塁ランナーが本塁突入。
結果は案の定アウト、なんで小園の前で我慢しないんだという怒号が飛び交ったのは言うまでもない。
その裏に聖光もチャンスとしたがダメイデンなどでなにか譲り合いのような試合に。
そして迎えるは先頭小園。その期待のままに打った打球は左中間真っ二つの二塁打となる。
しっかり送って長尾が鋭くレフト前へ放ち待望のタイムリー、3度目のリードを得た。
追う聖光はダメイデンが続いてしまいチャンスを活かせず、小園の前に初戦敗退となった。
ちなみにこの試合、無失策試合である。ウイルスはどうした
第四試合 白山 (三重) 0−10 愛工大名電 (西愛知)
部員わずか5人の状態から甲子園出場のリアル・ルーキーズ白山高校と、伝家の宝刀バントを封印してアタックフォルムと化した愛工大名電の話題性抜群の一戦。
初回白山高校は市川が歴史上初Hを放ち、4番辻が外野の頭を超えるような打球を放つものの稲生の好捕で得点ならず。その裏愛工大名電は先頭打者が内野安打。その後内野のやらかし間に三塁に進む。
例年なら間違いなくスク水という場面で2番西脇は迷いなく振り抜きセンターへのタイムリーHで先制。その後も完全にメイデンと別れた全振りの猛攻で初回から3点を獲得。
2回の裏にも名電は長打でチャンスを作るも白山の背番号5番岩田が土壇場で踏ん張る。その後しばらく両校膠着状態に陥る。
白山は4回まで毎回Hと食らいつくが5回からエースの秋山が登板。うって変わったような直球に翻弄され中盤は凡退が続く。
5回裏、先頭打者の内野安打でメイデンチャンスを作った愛工大名電は脱メイデンへの強迫観念でアウトを作らないことを意識するかのような連打。タイムリーも3本飛び出し4得点。続く6回でも1点追加で8点差と白山を大きく引き離す。
白山がチャンスをつかんだのは8回表。1死の状態で送られた代打の河村が4回以来のH。続く石田にもHが出てチーム初の連打。歴史上初得点を狙うも後続が続くことができなかった。
返す刀で8回裏、継投した白山エース山本から愛工大名電は今年のメイデンの本気を表すように安井と西脇によるフルスイングお誕生日二発で10桁得点。
後がない白山は9回表、自分たちの野球を甲子園に刻み付けたい場面であったが力及ばず凡退。得点には及ばなかったものの、荒れたグラウンドから出発し、努力の末遂に聖地を駆け回った白山ナインには惜しみない拍手が送られた。
一方で愛工大名電は今までとは違うフォルムチェンジした姿を高校野球ファンやスレ民に強烈すぎるほどアピールし、平成最後の年で節電伝説をシャットアウト。
実に30年ぶりとなる夏の甲子園での白星で、今後に期待のかかる3回戦進出の切符をつかんだ。
−−−−
第八日
第一試合 広陵 (広島) 2−5 二松学舎大付 (東東京)
先制は二松学舎大付、ヒット2本でチャンスメイクすると四番保川が左中間を破り二塁打で早くも2点を奪取した。
残塁が嵩む広陵は4回、満塁のチャンスで高田のタイムリーで1点差に詰め寄る。
しかし二松学舎は岸川にスイッチし同点は許さないリリーフを見せた。
しかし続く5回、広陵福光がレフトスタンドへ放り込み試合を強引に振り出しへ。
しばらく試合が落ち着くと7回裏、二松学舎がチャンスとすると右田が右打ちでライト前へ2点タイムリーを放ち再びリードする。
さらにこの回に二松学舎は1点を加え勝負あり、昨年の準優勝校を下し三回戦へ駒を進めた。
第二試合 浦和学院 (南埼玉) 9−0 仙台育英 (宮城)
マモノスレにおける伝説となったあの試合から5年…。100回大会の1回戦最終カードは浦和学院×仙台育英の因縁の再戦となった。
初回モリシが仕掛けた。エンドランやトゥギャを成功させ、サードランナーが出たことでモリシマジックを期待心配する声も上がったが、5番の佐野がライトオーバーのタイムリーで見事な先制。
その裏は先発渡辺がすないぽ2つと不安定な立ち上がりも三振を2つを奪いどうにか切り抜けた。
3回表、浦和学院は長打の連打などで三塁ランナーを出すとモリシは得意のスク水を捨てヒッティング指示。すると矢野の長打によるタイムリーからのARAKAKIによる得点とランナーを活かす攻撃に成功し4点差とする。今年のモリシは一味違う。
このまま浦和学院が攻め続けるかと思いきや一転投手戦。仙台育英も細かい選手交代でこれ以上の追加点を許さない。
7回表、ついにモリシ、動く。好投を続けてきた渡辺に代打投入。2番手に左腕永島を送り出す。
当然ざわざわ、モリシやったなといった雰囲気の中でその永島が完璧なリリーフで2イニング無失点。どうしたモリシ。
トドメに蛭間の一発や佐野のタイムリーや仙台育英のやらかしも飛び出して合計9得点。
仙台育英は怒涛の代打攻勢で反撃の糸口を探るも、9回1死から調整登板の河北を相手に、2死からの連打で揺さぶりをかけるもモリシに動きはなくここで力尽きる。
危なげなく浦和学院が圧勝し5年前のリベンジ達成で3回戦へ進出、モリシも呪縛から解かれたようだ。
第三試合 星稜 (石川) 11−13x 済美 (愛媛) (延長13回 タイブレーク)
この試合から各校2試合目に突入、生き残りを賭けた熾烈な戦いが始まる。
まずはゴジラパワーで開幕戦を制した星稜と、『やればできる』済美の一戦となる。
ちなみに両校の監督は、あの星稜×明徳戦、「松井の5打席連続敬遠」を両校の選手として甲子園で見ていたという因縁めいた縁がある。
そんな試合は超強力星稜打線が火を吹きまくり、5本の長短打で初回から5点を先制。
2回以降はなんとか済美先発の山口が持ち直したものの、やはりこの5点が重い。
星稜先発の奥川に脚の痙攣のアクシデントがあったものの、佐藤・山口の左右の技巧派で翻弄。中押しも決まり、磐石の試合運びを見せる。
7−1で迎えた8回、キャプテンの竹谷も登板して逃げ切りかと思ったその矢先、その竹谷が大炎上してしまい3失点。 (実は足をつっていた)
たまらず3点差一死満塁のピンチで1年生寺西を投入、しかしそれでも流れ止まらず内野安打で2人帰り1点差。
そしてマモノが降臨する。9番政吉の打った打球はレフトスタンドへ吸い込まれ逆転3ランお誕生日。
この回一挙8得点、打者一巡の猛攻で試合をひっくり返してしまった。
そしてこのまま7−9でゲームセット・・・・
とはいかないのが第100回大会のマモノといったところ。
残り1イニングで2点を追いかける格好となった星稜は一死走者なしから三連打で1点差、まだなにか起こりそうな雰囲気が漂い始める。
2アウトながら絶好調男ｿｲﾔ!田が打席に入るとレフト前、山田懸命のダイビングも捕れず、土壇場で9−9の同点打の大仕事をやってのけた。
このまま逆転もあり得る場面は山口がなんとか粘り切り。この激闘はまだまだ終わらず延長戦へ突入していく。
延長に入ってからは星稜6番手寺沢と済美山口の投げ合い、お互いランナーを許すものの失点を許さない気合の投球。
しかし延長12回裏済美が寺沢を攻め一死満塁、1点でも入ればサヨナラの場面を迎える。
ここも寺沢が二者連続みのさんの投球で捻じ伏せZGS！これで試合は歴史上2度目の甲子園タイブレークへもつれ込んだ。
13回表、星稜は一死二三塁からサードゴロで積極果敢にホーム突入で1点をもぎ取る。さらにスク水も決めて2点リードで13回裏へ。
2点を追う済美は政吉がバントヒット、無死満塁とする。打順1番に帰って矢野、寺沢ここにきて球が浮き始める。
そして1ボール2ストライクからの6球目、命取りになるそれは、矢野のバットが捉えるとレフト方向に吹く風に押し戻されるようにライトポールに直撃。
100回大会で歴史上初となる、劇的、劇的な逆転サヨナラ満塁お誕生日が爆誕し、決着がついた。
済美が、初出場初優勝の2004年センバツを彷彿とさせる大逆転劇。「逆転の星稜」のお株を奪う決着となった。
まさに『やればできる』は魔法の合い言葉と言わんばかりの2度の大逆転でサヨナラ勝利で2勝目一番乗りを挙げた。
共にしらたまや球春譜のネタを持っている高校同士。『ベストゲーム賞』受賞となった今回の戦いも語り継がれることだろう。
ちなみに済美山口は、結局13回184球(およそ0.79安樂)の大熱投。改めて壁の高さを思い知るスレ民も出てきた。しかし・・・。
【忙しい人のための星稜×済美】
星稜「あああああああああああああああああ！！！！！」
済美「あああああああああ！！？？？！」(5−0)
星稜「ああ！！ああ！！！」 済美「ああ！！！」(7−1)
済美「…………………………………………………………………」
済美「………………………………………………………………………………………………」
済美「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
あああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！」
星稜「あああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああ？？？！！！！！！」(7−9)
星稜「ああああああああああああああああああああああああ!！！！！！！！！！！！！！！！！」
済美「ああああああああああああああああああああああああああ！！？？？！」(9−9)
星稜・済美「ああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！」
延長戦・タイブレークへ
星稜「ああああああああああああああああああ(11−9)
済美「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ星稜「アアアアアアアアアアアアアアアアアア？？？？？？？？？？？？！！！！！！！！！！！！」(11−13x)
サヨナラ逆転満塁HRでゲームセット
第四試合 慶応 (北神奈川) 6−12 高知商 (高知)
劇的すぎる前試合のせいで1時間30分押しとなったこの試合、疲れきったスレではおやすみ発言も出る中でのスタート。
初戦を今大会屈指の馬鹿試合で勝ち抜いた高知商と好ゲームの投手戦を勝ち抜いた慶応のチームカラーの正反対なチームの対戦である。
初回高知商業は2人で1点を先制するなど1回戦で見せた打撃力を遺憾なく発揮。後続も続きたいところであったがエース生井が粘りの投球で凌ぐ。
攻守変わって慶応の攻撃が始まるとエース北代は3球で満塁のピンチを作ると広瀬の内野ゴロ、根岸のタイムリーであっさり逆転2−1。
その後もバカスカ打たれまくるも守備陣の好送球で本塁刺殺を連発。この回の慶応の攻撃はHすないぽHHHHよんたまフライでチェンジと高知商は1回戦同様わけのわからない記録を作る。
2回高知商はカバーが誰もいないふしぎな振り逃げからのクロスプレー時にミットが落ちるという珍事が重なる得点で当たり前のように追いつく。
そして連続タイムリーで息をするように逆転。解説も匙を投げる猛攻に飲み込まれたか慶応はやらかしを連発。一挙6失点となってしまう。
高知商打線は4回にやらかしからのチャンスをつくると藤田のタイムリーで早くも10桁。これにて慶応生井KO。渡辺が継投したが勢いをとめられずレイプ状態に。
慶応は5回に下山の2ランお誕生日で差を詰めるも、高知商北代は落ち着いた投球とバックの堅い守備で簡単にマモノを寄せ付けない。
一方でスクランブル登板の際に多少崩れたものの継投した渡辺はスライダーを駆使し、序盤大暴れした高知商打線を無得点に抑える。
両名の勢いそのまま中盤以降は投手戦となり9回裏へ。後がない慶応だったがいきなり奥村田辺の二連続長打で1点獲得。さらに犠飛でもう1点追加する猛反撃を見せる。
この勢いにマモノも呼応。キャッチャーフライを2度も捕逸させるカミカゼが吹き雰囲気は慶応の押せ押せムード一色となる。
しかし序盤の攻撃や守備の差で点差が響き追いつくほどの反撃にはいたらず慶応は2回戦敗退。高知商が2試合連続10桁の猛攻で勝利を収めた。
−−−−
第九日
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 10−4 沖学園 (南福岡)
本日から本格的にお盆休みで超満員の甲子園球場。9日目は高校野球界の双葉山・大阪桐蔭と引退間近の前頭沖学園の取組で幕を開ける。
桐蔭本日の先発はNEO。しかし2回に連打を許しピンチをつくったところでまさかのARAKAKI。先制は沖学園が獲得した。
守りも背番号10をつけた石橋が好投、ピンチを背負うもあと一本を許さない粘りの投球を見せ3回まで桐蔭打線をノーヒットに抑える。
しかしそこは王者桐蔭。4回裏には中川藤原の連続長打で同点。動揺したか石橋はあわや消える魔球かという大暴投で逆転を許す。
ところがリードを許した沖学園も5回表森島のレフトポール直撃のお誕生日ですかさず同点とする。予想外のシーソーゲームにスレ大盛り上がりである。
沖学園はここで石橋からエース斉藤をマウンドへ送り込むが、大阪桐蔭は連打からのキッチリ最低限の犠飛による得点と手堅く勝ち越しを決める。
しかしその直後6回表には斉藤が自らの失点を挽回するような長打。二塁にランナーを置くと吉村がセンター前、藤原がものすごい返球を見せるも捕手がポロリでホームイン。1点取られれば取り返す展開が続く。
ここまではコツコツと1点ずつ差をつけては追いつかれてきた桐蔭は、6回裏連打すないぽで満塁のチャンスを作ると宮崎の強襲弾、あおちーのタイムリー、その間の送球やらかしで一挙4得点とマモノを味方に付け、ついにお目覚め。
さらに7回にはNEOのニュース間のバックスクリーンへのお誕生日、8回には藤原の2ランお誕生日で突き放し、王者の貫禄を見せつけ3回戦へ。
沖学園は7回にキャプテン阿部のお誕生日で追いすがるも桐蔭の猛攻に追いつけず2回戦敗退。しかしあきらめない攻撃で幾度も桐蔭に追いつき、初出場とは思えない見事な戦いぶりをみせた。
第二試合 佐久長聖 (長野) 4−5 高岡商(富山)
富山VS長野という地味に甲子園で初対戦となる隣県対決。
第1試合、第3試合に比べて地味な組み合わせということもあり地味な接戦となる。
1回表、佐久長聖は内野フライの落球 (記録はヒット)などで満塁のチャンスを作ったがZGS。
逆にその裏、高岡商は佐久長聖先発・林を攻めたてて1点を奪うと2回にも2点を追加と主導権を奪取した。
4回にはスクイズなど足攻でもう2点を得て5得点目。
しかし4点差を追いかける佐久長聖は6回二三塁から斎藤の2点タイムリーで追いすがり流れを完全には渡さない。
守備でも井林がランニングお誕生日かというところでホームタッチアウトとすんでのところでとどまった。
そして2点差のまま9回、佐久長聖は連続ヒットで無死一二塁、長打で一気に同点に追いつけるチャンスを作る。
1点を入れてなおも二死一二塁のチャンス、しかし140球を越えた山田が熱投、高岡商を勝利へ導きベスト16へ駒を進めた。
第三試合 近江 (滋賀) 4x−3 前橋育英 (群馬)
珍しく予定の時間通り進んでいる今日の最終試合。
最初に攻めたのは近江。いきなりの好機で北村がこの試合でも愛の力のタイムリーを放ち先制した。
これに前橋育英も黙っていない。満塁から恩田のタイムリー、そしてスクイズであっという間の逆転劇。
打撃力で勝る近江は何度もチャンスは作るが、恩田と堅守を誇る前橋育英守備陣の前にあと一本が出ず残尿感溢れる攻撃に。
ようやく得点が入ったのは6回、満塁までランナーを埋めると家田のタイムリーで試合を振り出しに戻した。
終盤戦もやはり投手戦、恩田と近江2番手林の投げ合いであと少しの決定的な得点がお互い遠い。
迎えた9回、前橋育英は二死ながら一二塁とするも、ここも林が踏ん張り切って裏のサヨナラへ想いを繋ぐ。
それにマモノが応えたのか9回裏、先頭のセカンドゴロでやらかし、出塁を許してしまう。さらにラブパワー北村も繋いで、敬遠気味のよんたまを挟んで無死満塁、絶好のサヨナラチャンスとなった。
大声援のアルプス一万尺が響く中恩田の143球目を打ち返した有馬の打球は二遊間を無常にも抜けていきサヨナラゲーム。
最後までわからない熱闘を最後の最後で近江が制するのだった。
−−−−
第十日
第一試合 常葉大菊川 (静岡) 3−0 日南学園 (宮崎)
大会10日目は丸亀のチアを葬り一部スレ住人から敵視されている日南学園と注目のアベレージヒッター奈良間擁する常葉大菊川の対戦。
日南学園は初球から積極的に振っていく電撃戦を仕掛けるも、常葉大菊川の鉄壁の守備の前に凡打の連続。2回には3球、5回には4球で片付けられるなど、3939進んでいく。
常葉大菊川は3回裏、奈良間が好走塁で2塁打を放つと東鈴木の連打で先制。6回には榛村のフェン直3ベースからの代打岡田の強襲タイムリーと足を活かした持ち前のスモールベースボールが光る。
その後も好守好投に恵まれた見ごたえのある3939進行。しかし痺れる展開に集中の乱れがおこったか8回裏に日南にやらかしが連発。流れを渡し痛恨の3点差となるタイムリーを伊藤に浴びる。
最終回も常葉大菊川がきっちりと守りきり1時間40分の3939ゲームセット。日南学園は7安打でランナーを出すも、4(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!などチャンスを活かすことができずに完封負けを喫して甲子園を去った。
第二試合 金足農 (秋田) 6−3 大垣日大 (岐阜)
本大会屈指の3939展開で試合開始時間が巻きとなった2試合目。海賊王吉田を擁する金足農業と初戦を空中戦で突破した大垣日大の試合。
大垣日大の先発は前回好投の内藤。しかしサイレン間長打からのサードのやらかしとARAKAKI間に1失点と不穏な立ち上がり。
しかし攻守交替の大垣日大はセカンドの連続やらかしでチャンスを作ると怪物小野寺のタイムリーでイーブンに戻す。初回から荒れた試合模様となった。
直後の二回の表、金足農はすないぽ出塁後メイデンでチャンスメーク。菊地彪の長打で再び勝ち越し。さらに菊地亮のスク水性交で突き放す。
3回表、2点を追う大垣日大は2死からのよんたまからギアの上がった吉田に対して中山杉本の連打で同点に。3回を終えて3−3。予想外の点の取り合いにスレもざわつく。
大垣日大は3回からスイッチした杉本が阪口監督の守備指示や敬遠策がピタリでZGSも記録する瀬戸際の粘投。金足農も吉田がサクサク三振を奪っていき中盤以降は膠着の様相を見せ、スレのメインの話題はおっぱいに移行。
投手同士の根競べとなってきた8回表、ここまで当たりのなかった金足農5番の大友が12球という脅威の粘りの末ポールギリギリのお誕生日をぶち込み均衡を破る。
この一発で吉田に気合が入り (本人曰く「目が覚めた」)、ランナー無しでもギア上がりっぱなしのフィーバーモードに突入。外角いっぱいのストレートが冴え渡り3者連続みのさん。
対して大垣日大は集中力が限界を迎えたか9回にも菅原と吉田にタイムリーを浴び3点差。更にギアを上げ、149キロをマークした吉田に追いすがることができず力尽きた。
金足農は吉田の150球13奪三振と2回戦も圧巻の投球で三回戦進出。東北勢初の全国制覇にまた一つ駒を進めた。
第三試合 花咲徳栄 (北埼玉) 6−8 横浜 (南神奈川)
もはや言うまでもない関東の超強豪対決がベスト16を賭けたこの一戦。
先に主導権を握ったのは横浜だった。1回に韮沢のタイムリーで1点を失うが3回表初めてのチャンスを河原木のタイムリーでキッチリ追いつく。
その流れに乗って横浜打線が先発野村を打ち崩す。三連打ですかさず勝ち越しを決めると野村のやらかしにつけこみ満塁。
ここで遠藤・河原木の2点タイムリー、野村降板後も犠飛で1点追加しこの回6得点と序盤にして試合の大勢が決してしまう。
6回には斉藤のタイムリーで7点差、花咲徳栄の二連覇への道は絶たれたかのように思われた。
しかしその裏、主砲野村に待望の一撃が飛び出しにわかに風向きが変わり始めていく。
さらに7回には橋本吏功のお誕生日もあり4点差に詰め寄った。
4点差がセーフティーリードではないのは今大会の今までの試合が証明しているところ。
やはりこのまま終わらないのが高校野球、すないぽよんたまよんたまで一死満塁の大チャンスが作られた。
ここで迎えるのは四番野村、打球は明らかに平凡だが気迫のヘッドスライディング、内野安打で連覇への望みを繋ぐ。
今日も「なにかあるぞ」といった雰囲気がじわじわと、そして確実に大きくなり甲子園を支配し始めていく。
すると横浜3番手の黒須が投じたボールは倉持の体へすないぽ、これで9回裏2点差二死満塁の一打逆転サヨナラの場面へと移り変わった。
打席に立ったのは1年生ながらレギュラーの井上。このドラマチックな展開の終止符は最後に黒須の意地が勝り三振であった。
関東の両雄あいまみえる形の激闘の一戦はすんでのところで横浜が逃げ切り二回戦を突破した。
−−−−
第十一日
第一試合 下関国際 (山口) 5−4 創志学園 (岡山)
大谷が今にも振り出しそうな曇り空で始まった試合は練習試合経験もある顔見知りの中国地方同士の対決となった。
2回裏に創志学園は2者連続よんたま出塁とメイデンでチャンスをつくると主将金谷の適時二塁打で先制。その後も下関国際のやらかしが重なり3得点を挙げる。
しかし攻守交替の3回表、よんたま後主将浜松の適時打ですぐに1点を奪い返す。その後もよんたま合戦の様相を見せるも後続はしっかりと抑える。
大谷も強くなってきた中盤、5回表によんたまからのトゥギャでチャンスをつくった下関国際は、球が滑ったような創志学園の夏大会初やらかしの悪送球により1点差に追い上げる。
雨中の投げ合いは荒れ模様かと思いきや西・鶴田両投手の調子が尻上がり。西はよんたまでランナーを出すも要所で強気の投球、鶴田は長打や連打を許さないほどほどに荒れた投手戦となる。
8回裏、創志学園は連続セーフティーメイデン成功と技ありの攻撃で満塁、宮崎のセカンド強襲弾で大きな1点を追加。
しかし9回表、下関国際は待球作戦の結実か、よんたますないぽ、さらにメイデンの構えからのバスター成功で無死満塁までもっていく。
下関国際のV−ROADが鳴り響く中、満身創痍の西が痛恨のARAKAKIで失点。さらに下関国際は品川に適時打、佐本に犠飛が出て土壇場での逆転に成功。
創志学園は宮崎の出塁に一縷の望みを託すも鶴田がきっちり後続を討ち取りゲームセット。創志学園は西が179球の熱投を見せるも寸前で力尽きる結果となった。
一方で下関国際は1回戦同様終盤での勝負強さが光り、2戦連続のジャイアントキリングを達成。嬉しい2回戦突破となった。
なお試合後の監督インタビューは噴火のニュースによりお蔵入りとなってしまった。ぐう聖坂原監督の明日はどっちだ・・・？
第二試合 興南 (沖縄) 0−7 木更津総合 (東千葉)
噴火ニュース明けで始まった派手か地味か微妙な木更津総合と琉球旋風沖縄興南高校の対戦。
興南高校は初回よんたま出塁の仲村が爆走。好走塁を見せたが本塁で刺殺されるという派手な攻撃を仕掛けるも無得点。
攻守交替の二回表、木更津の短小コンビが勝連のやらかしによる出塁からの適時長打の地味なコンビネーションで先制する。
中盤以降は両校とも守備面で勝連がやらかしを帳消しにするファインプレー、東の目の覚めるような好返球など守備で派手なプレーが連発し、お互いチャンスを作るも得点できないもどかしい攻防戦が繰り返される。
黙祷も挟み打撃面での派手さが欲しくなってきたところで飛び出したのは木更津総合の東のド派手な特大お誕生日。ソロなので展開的には地味だが。
その後神子によんたまを与えた藤木が降板し、前回好投の宮城が休日出勤。見事ノルマを達成する。
後半戦はチャンスで走者をつぶすルンバやトゥギャ失敗による雑なプレーが両校増え、点が入りそうで入らない地味展開に。
そんな中木更津総合は7回に興南のやらかしを突いた神子の適時打、8回に悪送球間のランナー帰還や満塁スク水性交等地味だが多彩な得点技を見せスレ住民を楽しませつつ追加点で突き放し5−0。
おまけに9回には連打でさらに追加点を上げ地味レイプで3回戦進出となった。
興南は8回裏にモリシサンバと魔曲ハイサイおじさんでチャンスをつくり反撃の様相を見せるも、木更津がリリーフ投入した根本に完全に沈黙。攻撃に粗がでたことが災いし無得点で敗退となった。
第三試合 日大三 (西東京) 8−4 奈良大付 (奈良)
初戦で猛打を繰り広げた日大三と出場校のうち最高打率の奈良大付のどちらも打力が自慢の対決となった。
打線が力を見せたのは日大三だった。初回からいきなり中村の長打で2点を先制。
3回にも小沢がタイムリーを放ち3点差とじわじわ奈良大付を離してかかる。
4回、ノーヒットピッチだった井上から河村にスイッチしオグラが不安視されたもののその河村がしっかりリリーフし5回まで奈良大付打線を抑える。
流れが変わったのは6回。日大三が内野安打2本で2点追加しワンサイドになりかけたところで、
奈良大付はその裏の攻撃、ようやくランナーを2人置いてチャンスとするとオリジナルチャンステーマ「青のプライド」の中上野が3ランお誕生日で一気に2点差まで詰め寄り試合がわからなくなった。
ここで黙っていないのが日大三打線、佐藤の2本目のタイムリーそして高木の2ランお誕生日でダメ押し。
最終回の奈良大付はどうにか一矢報いて1点を返すも反撃それまで。初出場の夏は二回戦で幕を閉じた。
第四試合 龍谷大平安 (京都) 14−1 八戸学院光星 (青森)
ついに節目の100勝目を果たした龍谷大平安、対するは初戦を延長戦の末に制した八戸学院光星。
ロースコアの勝ち上がりと、点の取り合いを制したチームの戦いは、その差がはっきり表れる格好に。
龍谷大平安は2回、1アウト2,3塁から、内野ゴロ (サード野選)で先制すると、小寺ジエンゴタイムリー、やらかしと続いて3点をリードする。
その裏、すないぽとメイデンで1アウト2塁とした八戸学院光星、7番但井のタイムリーで1点を返す。
しかし光星打線は以降、小寺の前に沈黙。3回によんたま2人のランナーを進めながらも点を奪えなかった後は3塁を踏ませてもらえず。
一方龍谷大平安は3回にタイムリー2本で3点を挙げ、回途中で福山をノックアウト。終盤にも打線が爆発し、終わってみれば17安打14得点。
甲子園での101勝目は大差で挙げた龍谷大平安。原田監督は依然壊れたままだ。
−−−−
第十二日
第一試合 報徳学園 (東兵庫) 7−2 愛工大名電 (西愛知)
メイデンを捨てた愛工大名電に対してメイデンで一つ先の塁を狙う報徳学園の対照的な三回戦。
試合開始直後名電が長打とよんたまでチャンスを作るとやらかしとARAKAKI間に相手の隙をついた先制。今年の聖光ウイルスは幾試合かの潜伏期間を挟んで発症する遅効性の模様。
初回に小園システムが崩れた報徳だったが3回に二死走者なしで小園を迎えると三振振り逃げで出塁。すかさずトゥギャで二塁進塁、村田のヒットで三塁進塁するとARAKAKIで一気に生還、小園システムver2.0を完成させ同点に追いつく。
名電はさらによんたまでピンチをつくった室田をここであきらめ、秋山をマウンドに送るもよんたますないぽで中出し失点。もはや小園ウイルスである。
続く堀尾にもライト前タイムリーで小園頼み脱却の2得点、この回合計4得点で試合をひっくり返した。
いっぽうメイデンには安井の二試合連続お誕生日が出る。この強打力を活かして追いすがりたいところだったが、禁忌のメイデン解禁でダメイデンを記録してからは拙攻が続き愛工大節電状態。
さらに継投した秋山は小園以外に1回戦自分達が見せたようなメッタ打ちを食らい失点を重ね愛工大漏電状態。
報徳学園は7回からここまで好投の林から1回戦で良いリリーフを見せた木村にスイッチで万全の逃げ切り体制。そのまま9回まで無失点で投げきり完全に愛工大停電にシャットアウトし試合終了。
攻守ともに圧倒した報徳がただの兵庫の強豪としてベスト8一番乗りとなった。
第二試合 二松学舎大付 (東東京) 0−6 浦和学院 (南埼玉)
大谷の足音が強まる中での第二試合は初戦を盤石に勝ち上がってきた浦和学院VS二松学舎の関東校対決。
初回いきなり本日スタメン入りした坪井が右田を二塁へ進めるやらかし。その後もよんたまメイデンでチャンスを作る。早速モリシの采配にスレが沸き始めるもエース渡邉が連続三振でモリシを追いやる。
浦学の先発渡邉がマウンドに上がる間に大谷が大暴れするも、まるで水を得た魚のごとく躍動。
守りから流れを作った浦学は3回裏、渡邉の出塁後1番中前がボール球を鋭く振り抜き適時三塁打で先制。続く矢野にもモリシの指示通り内野に強く叩きつける適時打が出て2−0と序盤のリードを奪う。
中盤から大谷が弱まり渡邉は連打でピンチを作るも、再び威力を増した大谷の前に渡邉水車が加速。連続三振で切り抜け水タイプの本領を発揮。
大谷の調子が上がってきた5回に二松学舎は好投の凪たそから岸川にスイッチ。継投の見極めにいろんな意味で慣れている浦学は好機とばかりに岸川の高めの球を痛打。渡邉の長打をメイデンで送ると矢野蛭間の連打でさらに1点を獲得。
岸川は佐野によんたまを与えさらに満塁のピンチ。続く後藤は打ち取られた当たりだったが大谷の影響か二塁手有馬が打球を弾くやらかし。その間に浦学は2点追加で5−0と突き放す。
5回に大暴れした大谷は中盤以降多少威力が弱まるも二松学舎岸川の調子は上がらず、6回にはよんたまからランナーを進められ矢野の犠飛でさらに1点を失う。
一方渡邉は大谷で水分補給ができたのかさらにエンジンがかかり、強気の3939投球で二松学舎を抑えていく。
何とか追いすがりたい二松学舎だったがフル回転の渡邉水車の前に沈黙。完封負けを食らいここで敗退。浦和学院は1回戦に続き盤石な試合運びで初出場以来の準々決勝進出。動かぬモリシは良いモリシ。
第三試合 済美 (愛媛) 3−1 高知商 (高知)
馬鹿試合の少ない今大会において、歴史に残るレベルの馬鹿試合を繰り広げた生粋のエンターティナー、済美と高知商の隣県対決。
両校とも攻撃10：守備0のような状況なので、誰もが打撃戦を様相、長期戦も覚悟していたが、始まったのはまさかの投手戦であった。
高知商の北代はランナーこそ出すものの要所を抑え、得点を許さない。
対する済美の山口も、積極的に振ってくる高知商を上手くかわし、内野ゴロの山を作り上げる。
そしてスレ民も実況も解説も、予想だにしない展開に戸惑いを隠せないまま試合は3939進んでいく。
試合が動いたのは5回だった。2アウトからの芦谷のタイムリーで済美が均衡を破り先制。更に満塁とするも、北代が踏ん張りZGS。1点で切り抜ける。これで試合が動くかと思いきやまたしても膠着。今までの試合は何だったのか。
改めて試合が動いたのは7回。高知商のやらかしに乗じて中居のタイムリーと池内のゲッツー間に1点ずつ加え、3−0とする。その裏、高知商も北代のタイムリーでようやく1点を返すも後続が続かない。
その後はお互いにチャンスは作るも凌ぎきるといった展開が続き、3−1。まさかまさかのロースコアでゲームセット。打撃戦に持ち込みたかった高知商だがそれをさせてもらえず、2つのやらかしが響いて敗退となった。
第四試合 大阪桐蔭 (北大阪) 3−1 高岡商 (富山)
大谷順延が心配されつつもついに第4試合も開催。王者桐蔭と公立の星高岡商の対戦である。
桐蔭の先発は左の横川。序盤の制球が安定せず、二回表には筏の遠洋出港を許したあとよんたますないぽで押し出しの得点を与えてしまう。
一方で高岡商山田は三者連続三振で桐蔭打線を切り伏せるなど上々の立ち上がり。5回までに10桁奪三振と桐蔭打線相手に快刀乱麻の投球。
桐蔭は山田の投球に苦戦するものの3回に宮崎のHとよんたまで貴重なチャンスをつくったところで中川の一打で逆転。数少ないチャンスを逃さない。
6回からは満を持して柿木が登板。エースの貫禄で2塁を踏ませない安定した投球。高岡商山田の調子も乱れがなく、後半はますますの投手戦に。
大阪桐蔭は6回トゥギャ失敗でチャンスを逃すが直後にNEOと山田健太の連続長打で1点追加。長打力で差を見せ付ける。
さらに8回にもやらかしからチャンスをつくるも山田の力投に答えるように内野陣が奮闘。このピンチを切り抜ける。
2点差を追う9回、堀が先頭出塁し球場全体が高岡押しになる中柿木は冷静に三振を奪いゲームセット。
厳しい接戦を長打力でねじ伏せた桐蔭がベスト8に進出。敗れた高岡商は打撃陣がヒット5本と振るわず敗退となったが、山田が奪三振11の好投、バックの堅い守備で桐蔭相手に十分な健闘を見せた。
−−−−
第十三日
第一試合 近江 (滋賀) 9−4 常葉大菊川 (静岡)
大谷を乗り越えての13日目は大物を次々と撃破し勢いに乗る近江高校とノーサインの変幻自在な攻撃の常葉菊川の湖対決で幕開け。
常葉菊川の先発は守備に定評のある榛村。近江はここまでリリーフ登板で無失点の林。両校エースを温存した先を見据えた戦いの模様。
その榛村の立ち上がりを攻め立てラブパワー北村が右中間を大きく割る適時ー塁打で先制。
さらに3回裏にも家田へのヘッドショットでのチャンスでまたも北村にタイムリー。本対戦でも勝負強さを見せる。
榛村の一方で近江・林は常葉大菊川打線を全く寄せ付けない快投。家田のエラーでパーフェクトを逃し歳内がキレるも5回までで69球10桁三振の圧巻の投球で流れを一切渡さない。
5回に榛村は自らの悪送球でピンチを作るとまたもや愛の戦士北村の長打でさらに失点で4−0。北村の4番の仕事っぷりにスレは大興奮。
このままいいようにやられてはいけない常葉菊川は7回、やらかしも絡み疲れが見え始めた林の高く浮いたチャンジアッパを見える伊藤が痛打で初得点。これに続きたい常葉菊川だったがゴロ間本塁突入ルンバで追撃失敗。
直後の7回裏に近江は努力のHとドラゴンスカイHでチャンスをつくると北村本日4本目の長打タイムリーで一人で6打点。北村の4番の仕事っぷりにスレもドン引き。
常葉菊川は9回にエース漢人を送り込むも努力の結晶のタイムリー、木村のスク水等で近江がさらに引き離し9−1。
近江も9回にエースの金城を投入。すると奈良間の3塁打からの鈴木の犠飛で1点、さらに根来にも3塁打が出た直後によく見える伊藤が大きな2ランお誕生日。
ブラスバンドの演奏曲どおりドンチャン騒ぎな追い上げを見せるも榛村の打球は2塁ゴロでゲームセット。
中盤の投打の噛み合いが勝敗を分け、近江高校がベスト8進出。17年前の忘れ物を取り返せるか。
第二試合 金足農 (秋田) 5−4 横浜 (南神奈川)
金足農・吉田が強力横浜打線に対してどう対処していくかが注目の三回戦。
その吉田の立ち上がりが乗り切らずついに万波の初ヒットなど3本の長短打で2点の先制に成功する。
その後序盤は吉田がピンチを背負うもどうにか抑える粘りのピッチング。
その粘りに風が応えたのか吉田が放った大きなフライが追い風に乗ってグングン伸びてまさかの同点お誕生日。
流れが横浜から金足に傾き始めた試合だったが横浜先発・板川もどうにか踏ん張り勝ち越しは許さない。
グラウンド整備明けの6回、よんたまからチャンスを作るとギアを上げた吉田から遠藤がライト前へ落として意地の勝ち越し点を挙げた。
吉田がついに捉えられ始め続く7回、万波内海角田の三連打でもう1点を追加、ジワジワと金足を引き離しにかかる。
ここまで頑張ってきた吉田を助けてあげたい金足農、8回裏に一二塁と絶好のチャンスメイクをすると、高橋の放った打球はセンターの頭を越えなんとバックスクリーンへ飛び込む逆転3ランお誕生日となった。
この逆転劇に奮起した吉田、最後はギアをマックスまで上げて150km/hを叩き出す圧巻の投球で三者連続三振。
終盤のねじりあいを制して金足農が東北勢初優勝に向けてまた一つ階段をあがるのだった。
第三試合 下関国際 (山口) 4−1 木更津総合 (東千葉)
木更津総合は2試合好リリーフを見せた根本を先発に回し、野尻はサードでスタート。
その分をバックで盛り立てたいところだったが、2回に突如として派手に守りが乱れる。
2回、サードに回っていた野尻がやらかすと、続く当たりをファーストの神山が派手にお手玉で1点を献上。
さらに打順がトップに代えると下関の広島の浜松がキャプテンらしくキッチリタイムリーでもう1点を追加。
一方の下関国際はこの日も鶴田が先発。3回、先生に菜箸に例えられた東にお誕生日を許し1点差に迫られる。
しかし、粘りの投球を2戦続けてきた鶴田はこの日も粘る。2回以外は毎回ランナーを背負うが耐え続ける。
なかなか点が入らない木更津総合は焦りからZGSやルンバを発症し、度重なるチャンスを生かせない。
8回、前の回に根本に代打を出した関係で木更津は継投へ。ここでマウンドには今大会初登板の1年生・篠木。
が、先頭を歩かせるとメイデンを許し、今大会ノーヒットの4番・鶴田にはライトへ運ばれる。
鶴田は今大会初打点が貴重な追加点のタイムリー。8回裏はまたもZGSで木更津は攻撃を潰してしまう。
すると9回にはまたしても浜松がタイムリー。前の回の好守備の流れを活かしての追加点だった。篠木はしのぎ切れず。
要所要所でチャンスを生かし切った下関国際が甲子園初勝利から一気に3連勝でついにベスト8進出。
昨年アルティメットクラッシュを喰らった三本松に肩を並べる格好となった。
第四試合 日大三 (西東京) 4−3 龍谷大平安 (京都)
ベスト8最後の一席に座るのは関西・関東どちらの雄か。
日大三は意表をついて今大会初登板の廣澤を先発起用する。
やや不安視された廣澤が序盤の平安を完璧に抑え込む好投で流れを作ると金子が先制お誕生日、木代三塁打からの日置タイムリーの三連打で2点を取る。
快投が続いた廣澤だったが5回に突如連続よんたまで今日初めてのピンチを背負うとメイデン最低限小寺タイムリーで試合は振り出しに戻った。
捉えられだした廣澤から河村にスイッチするとその河村がいきなりすないぽ、メイデンでピンチを作ってしまう。しかし平安の4番5番を連続三振に切って取り踏ん張る。
その直後ランナー一塁でセンターギリギリのフライでスライディングキャッチを試みた松本が後逸、ランナーが帰って勝ち越しとなった。
しかし平安もよんたまのランナーを二塁へ進めるとサードコーチャー生水 (しょうず)が代打、初球をライト前へ運び再び試合を振り出しに。
8回にもよんたますないぽでチャンスを作るとショートへ内野安打、この隙に本塁突入もここは日大三二遊間がうまかった、生還を許さず3アウト。
すると直後の日大三の攻撃、中村のフラフラっと上がった打球はレフトへ。風に舞うと今大会幾度となく見たマモノに魅入られたレフト発動。捕球できずに無死二塁の大チャンスができる。
このピンチに小寺は連続三振。よんたまを挟んで二死一二塁、河村のファーストゴロで抑えるかと思われたが今度はファーストのやらかし、マモノが乱舞し二死満塁。迎えるはお誕生日を放っている金子。粘って粘っての9球目、痛恨のすないぽにより日大三がついに勝ち越し。これが決勝点となった。
記録に残らないものも含めれば5つ以上の守備のやらかしがあり、その多くが失点につながってしまった平安と、特に8回の好守が光った日大三。点差は僅差であるが、シュビノサが勝敗を分けたと言える。
−−−−
第十四日
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 11−2 浦和学院 (南埼玉)
マモノスレ的には名試合が期待できる準々決勝。第一試合は西のタヌキ親父西谷率いる大阪桐蔭と埼玉の英雄モリシ改め森士監督率いる浦和学院の今大会の天皇山で幕を開ける。
浦和学院の先発は本日も渡邉。上々の立ち上がりであったが2回表、高めの球をNEOにお誕生日され先制を許し甲子園初失点。NEOは流石の主人公属性である。
大阪桐蔭はNEOが先発。立ち上がりが心配されるも厳しいコースを突き、浦和学園打線を抑え込む。
3回表Hと内野のFCでチャンスを作った大阪桐蔭はチャンスで藤原。完全な内野ゴロになったものの一塁送球にもたつきさらに1点獲得。後続も続きたいところであったが蛭間を始めとする浦学バックのファインプレーに阻まれる。
5回には4番藤原の逆方向への特大お誕生日が飛び出し長打で点差を引き離す。強豪相手でも自校の持ち味を発揮する桐蔭。
モリシの謎ダンスで盛り上がった5回裏、トゥギャ成功等で浦学にノーアウト1,3塁の大きなチャンス。まずは小町のゴロ間に1点。ここで踏ん張りたい桐蔭であったが、NEOの暴投とイレギュラーを山田がはじきさらに1点献上。モリシのマモノ召還の儀成功である。
6回によんたまメイデンでピンチを作った浦学は渡邉から左の永島にスイッチ。スレ住民はモリシの動きを固唾を呑んで見守るがストライクが入らず満塁に。左が続く打順を見据えての交代だったが、そこからあれよあれよとあおちー中川藤原の左打者3人にタイムリー3連打を浴び5失点。結局永島はひとつもアウトを取れずに降板。準々決勝にてモリシマジックついに発動。
浦学は河北に継投するも時すでにモリシ。さらに失点を重ね桐蔭は6得点のビッグイニングを作ることに成功した。
桐蔭は満を持して柿木に継投。これまでの試合と同じく安定した投球。一方スクランブル登板の河北もフライアウトを打たせる安定のピッチングで6回の悪夢が嘘のように安定した試合運びとなる。
その後桐蔭は藤原本日2本目の5打点目となるバックスクリーンへのお誕生日や、石川の公式戦初お誕生日などで10桁得点のほのぼのレイプに突入。
浦和学院は少しでも差を詰めて行きたいものの柿木の好投の前に沈黙。埼玉勢の夏連覇の夢は終え、森士監督改めモリシは無事モリシのタイトルをホールドし甲子園を去った。これで大阪桐蔭は2度目の春夏連覇にあと2勝。偉業へ大きく近づいた。
第二試合 報徳学園 (東兵庫) 2−3 済美 (愛媛)
モリシ爆散の興奮冷めやらぬ中本日の二試合目はやればできる済美とバックアップも万全な報徳学園の西勢力同士の対戦。
スレに衝撃が走ったのは試合前、済美・中矢監督は愛媛大会から投げ続けた山口をついに温存して池内をマウンドへ送った。
初回の済美の攻撃、四番にも座るその池内が自分を援護するタイムリーで登板前に先制した。
対する報徳学園も小園が凡退するもバックアップシステムがやはり発動して羽渕のタイムリーで2回にすかさず同点。
序盤の攻防以降は渡辺と池内の予想外の好投により毎試合お互いのチームで出塁はあるものの好守により得点には至らない鍔迫り合いが続く。
5回表、連打からのよんたまんるいでピンチを作った報徳は渡辺からこれまでリリーフで活躍の木村にスイッチ。芦屋のライト前で1点を許すもののARAKAKI間の本塁突入を好フィールディングで刺殺のトリックプレーで最低限失点に抑える。
返す刀で報徳は内野安打と池内のやらかしで1死1,3塁でやり返しとばかりにチャンスメーク。本家アゲアゲホイホイが響く中ここで済美はエース山口を投入。表の済美の攻撃の再現なるかと思われたがきっちりとシャットアウト。エースの貫禄を見せる。
締まった前半戦から一転6回の報徳の攻撃では中継ミス、公文式走塁に牽制暴投、ルンバも加わるやらかし合戦の譲り合いを見せる中盤戦。8回には小園システム発動の条件が整うも、山口が大量のデータ送信でエラーを起こさせ無失点。
マモノが潜む1点差の9回。ここまで好守の小園にシステムエラーが発生。これを好機と見たか済美の3番芦屋はショート方向への強烈な適時打を放ち、貴重な1点で差をつける。
これで試合終了となると思いきや地元大声援のアゲアゲホイホイの中報徳バックアップシステムが躍動する。
神頭がレフト前で出塁、糸井のレフトオーバーで1点差、なおもランナーはメイデンで三塁へ。
一死三塁という最大のピンチの中山口が奮起の投球で打者二人をねじふせてゲームセット。
最後までわからない実力伯仲の2校の対戦であったが、報徳のシステムを魔法が抑え込んで大阪桐蔭との準決勝へ足を進めた。
第三試合 日大三(西東京) 3−2 下関国際(山口)
三回戦はここまでジャイアントキリングを続けてきた下関国際と強打に定評のある日大三校の対戦。
鶴田が中22時間で投げる下関国際が強力な日大三打線を抑えられることができるかに注目が集まる。
先制は下関国際。初回は2ルンバでチャンスを潰すも、2回表に下関側アルプスでかき氷を食う観客にキレた下国ナインはよんたまんるいのチャンスを作ると佐本の適時打で1点を奪う。
さらに追加点を狙うも本塁突入ルンバに倒れてしまう。日大三「2点目は許さんぞと(笑い)」。
日大三は河村への早めのスイッチ。すると登板後3イニングで6三振と絶好調。下関国際の追撃を許さない。
下関国際鶴田は中盤流石に疲れが出てきたかARAKAKIやよんたまが増えるも、バックが鶴田を助ける形でピンチを切り抜け、5回までヒットは許さん守りを見せる。
後半戦先に動いたのは下関国際。三番川上が本試合初の長打を放つと、大音量のこ！く！さ！い！のV−ROADの中、鶴田がじ！え！ん！ご！となる連打で2点差に引き離す。
日大三は中盤も鶴田にノーノーペース。7回裏に河村が初Hで童貞脱却を果たすも連打や長打で決定期を作ることができない。
誰もが下関国際の勝利を確信した矢先、マモノがついに動く。
8回裏、突然鶴田にマモノが憑依すると日大三の飯村柳沢佐藤が怒涛の初球三連打で同点に追いつく。
更にメイデンで逆転のチャンスを作ったところでここまでリアル置物の日置。鋭く振りぬいた打球は一塁手のグラブを弾く強襲！一気に逆転に成功する。
あとがなくなった下関国際は最終回の攻撃、アルプスからV−ROADを鳴り響かせ先頭を出したが最後の最後日大三2番手河村の投球が光り9回の奇跡は起きず。
集中打が決定機となり日大三が準決勝進出。下関国際は序盤のルンバが痛手となり怒涛の快進撃はベスト8止まり。
しかし強豪校を次々と撃破し、最後まで激戦をみせた下関国際にマモノ民からも惜しみない賞賛が送られた。
第四試合 金足農(秋田) 3x−2 近江(滋賀)
愛と努力の近江と主人公吉田擁する金足農の準々決勝最後の試合。
両チームランナーも出しチャンスを作るのだがやはりあと1本を許さない。
その均衡を破ったのは努力家の一撃だった。チャンスで住谷がライト線ギリギリのタイムリーを放っての先制点。
その裏に近江内野陣の連続やらかしで金足もチャンスとしたがここでも最後のヒットが出ず。
5回から今大会快投が続いている林が近江のマウンドへ。
スレでは林は打てないが連呼される中それがフラグになったのか菅原のスリーベース、佐々木のスク水であっという間の同点劇。
しかし試合が落ち着かない展開となれば愛の力を持った北村がいる。小園システムよろしく二塁打とメイデンで三塁へ進めると今日もタイムリーですかさず勝ち越し点を挙げた。
8回にも同じくスコアリングポジションで北村に回ったが今度は吉田の気迫勝ち。致命的な追加点は渡さない。
9回にもピンチを背負った吉田は気迫のギアチェンジでここもホームを踏ませず最後の反撃へ想いを託す。
その想いに応えたい金足打線、ノーアウトから連続ヒットでサヨナラのランナーまで出てどこか異様な雰囲気が甲子園を包み始める。
さらによんたまで無死満塁、大声援がさらにもう一段階大きくなる。ここでスクイズ敢行、三塁ランナーが生還すると二塁ランナー菊池も一気に本塁突入。
ヘッドスライディングでツーランスクイズ大成功の超のつくほどの劇的な逆転サヨナラ勝利。
主人公吉田の夏はまだ終わらず平成元年の秋田経法大付以来の秋田県勢ベスト4を決めて金足農がまたひとつ高みへ登るのだった。
−−−−
第十五日
第一試合 金足農(秋田) 2−1 日大三(西東京)
金足農にとって因縁の桑田真澄氏が始球式を務めた準決勝が始まった。先発は当然吉田である。
一方、日大三の先発は龍谷大平安戦で快投を繰り広げた廣澤が中二日で登板。
初回から試合は動く。”打たない川”と揶揄され続けた打川がついに援護となるタイムリーで先制点。なお公文式走塁術
廣澤のコントロールが定まらず3回にも満塁のピンチ。しかしなんとか一邪飛のZGSで乗り切った。
それでも廣澤の調子が上がってこず4回もランナーを背負うと今日も河村へ早めの継投。再三チームを助けてきた河村が今日も三振切り、追加点を許さない。
継投で流れを作った日大三は斉藤のやらかしとHでチャンスをつくるも、吉田の執拗な牽制からの電撃クイックのクレバーな投球の前に三振に倒れ追いつくことができない。
河村はこのまま好投かと思いきや5回にピンチを作ってしまうと大友がセンター前、ホームへの返球はマウンドで大きく跳ねてしまい痛い2点目が入った。
8回に河村は長打とよんたまでピンチを作ると、日大三は今大会初めての河村からの継投で井上が登板。フルベースからのスクイズを完全に読んでこの絶体絶命の局面を切り抜ける。
スク水防衛から流れを持ってきた日大三は連打でチャンスメーク。今大会いまいち当たりのない4番大塚が繋ぐ一打で1点。後がない金足農、吉田の投球はまさかの抜ける逆球だったが打者の予想外だったか空振り！土壇場で踏ん張った。
9回表金足農は三凡で流れは未だ日大三。終盤の攻撃に定評のある日大三だが吉田も本試合最速を叩き出すトップギア。
一塁消失事件と三塁強襲Hと二連続の内野安打でチャンスをつくり、球場全体のムードに後押しされる日大三だったが、後続が外野フライに倒れゲームセット。
日大三は破れる形となったがこれまでに見せ付けてきた終盤の粘りは健在。最後まで分からない試合を盛り立てた。
金足農は1回大会以来の秋田勢決勝進出。白河の関を越えて1回大会で獲り損ねた真新しい大会旗を手に入れることができるか。
第二試合 済美(愛媛) 2−5 大阪桐蔭(北大阪)
タレント軍団大阪桐蔭にどこまで済美が食い下がれるかが見どころの試合。
山口を攻めあぐねていた大阪桐蔭だったが打順が二巡目に回ると藤原のよんたまからNEOの内野安打でチャンス拡大。
このチャンスで山田が勝負強くレフト前へタイムリーを打って同点。さらにパスボールも加わってしまいあっという間に逆転となってしまった。
ところがこのまま流れを渡さないのが今年の済美の強さ。ランナー一塁からエンドランをかけるとサードゴロの間に三塁を陥れる。これにファースト石川の悪送球が絡んでしまい済美が同点に追いつく。
落ち着かない展開が続く。宮崎猛打賞となるヒットから満塁を作り打席はやらかしで同点を許した石川。失った点は自分で取り返すとばかりにショートの頭を越す2点タイムリー。
一方柿木は不安定なピッチングだった序盤とは人が違ったかのように6回以降は済美打線をまったく寄せ付けない投球で終わってみれば9回2失点10桁奪三振での完投。
終盤の横綱相撲で大阪桐蔭が前人未踏の2度目の春夏連覇へマジックナンバーはあと1つとなった。
−−−−
第十六日
決 勝 金足農 (秋田) 2−13 大阪桐蔭 (北大阪)
100回目の夏には、2人の主人公がいた。金足農業の背番号1・吉田輝星と、大阪桐蔭の背番号6・根尾昂 (通称NEO)である。
吉田は県大会から1人でマウンドを守り続け、甲子園で749球を投じ、58もの三振を奪った。
max150キロの球速を甲子園でも披露し、それにスライダー、スプリットを交えて強力打線を封じ込めてきた。
時にピンチを招くと、急速にギアを上げて打ち取る。その圧巻の投球術を周りも支えた。
史上最強の『雑草軍団』が目指すは、103年前から続く白河の関の呪縛を解き東北に深紅の優勝旗を届けること。
公立校としても『がばい旋風』の佐賀北以来11年ぶりの決勝で頂点を狙う。
さらに言えば、農業高校が優勝すれば歴史上初の快挙。果たして奇跡の瞬間は訪れるか。
片や『横綱』大阪桐蔭の主人公NEO。新2年のセンバツから4期踏み続けてきた甲子園の舞台で、その才能を遺憾なく発揮し続けてきた。
センバツでは史上初の2年連続優勝投手になり、打って投げて守って走ってのスーパースペックでチームの中心に定着。
その功績はもはや語るべくもないだろう、甲子園の生んだ『平成最後の怪物』である。
彼だけではない、高校��1スラッガー藤原をはじめ、キャプテン中川、日本最強の山田健太、151キロエース柿木と、
世代の結晶全てが詰まったオールスター軍団といっても過言ではないのだ。それは正にだれが言ったか大阪桐蔭史上最強ミレニアム世代。
これを擁して挑むは、史上初の2度目の春夏連覇。西谷監督はこの勝利で完全に、甲子園最高勝率を塗り替えることになる。
そして何より、桐蔭は甲子園の決勝戦では7戦して負けなし。確定された運命を、手繰り寄せにかかる。
大阪桐蔭のマウンドに登ったのは大方の予想を覆して前日155球を投じた柿木。親方が最後を任せたのはエースだった。
スレ内では不安な見方が多かった柿木だったが絶好調、初回を三者凡退で切り抜けた。
一方の吉田、先頭宮崎よんたま青地にヒットでいきなり大ピンチで怖いクリーンアップを迎える。
ここで吉田いつも通りギアアップ、中川藤原を連続三振でピンチを切り抜けると思われた。
しかしNEOを歩かせるとスライダーがARAKAKIとなり初回から失点、さらに石川の右中間真っ二つ二塁打で2点の計3得点で序盤から試合を優位に運ぶ。
このまま突き放されてはいけない金足農はランナー一三塁とチャンスを作るもサインの見落としなのか三塁走者が飛び出してルンバのアウトとなってしまった。
しかし続く3回にもよんたまメイデンARAKAKIからチャンスメイクすると佐々木の犠飛でマリア戦法完成、必死に食い下がる。
吉田も中川藤原に連打を喰らいながらも後続を打ち切り3回の攻防で金足に流れを引きよせていく。
しかしその流れでも打っていくのが大阪桐蔭。4回、宮崎の放った大きな打球はレフトが追うのを諦めるほどの大きな打球、厳しい厳しい6点目が入った3ランお誕生日となった。
さらに5回には球数が100桁を数えた吉田からNEOが「主人公は俺だ」と言わんばかりのバックスクリーンへ飛び込むダメ押しの8点目が入る。そしてついに大阪桐蔭打線が大爆発、終わってみれば打者一巡の猛攻で5回だけで6得点と試合を決定的な得点差をつけた。
そして6回金足農・中泉監督は大きな決断を下す。地方大会から一人でマウンドを守り続けてきた吉田から投打川へ投手を託した。その打川は135km/hオーバーの直球で頑張り3イニングを3奪三振1失点の奮闘。
攻撃も7回菊地亮太のライトの頭を越すタイムリー二塁打で意地の1点をもぎ取った。
そして、いよいよ第100回記念大会のグランドフィナーレ。大阪桐蔭のエースナンバーを背負った柿木が最後まで投げ切り昨年の悔しさから悲願の胴上げ投手となった。
勝って当たり前のプレッシャーの中で戦い続けてきた最強軍団がついに史上初二度目の春夏連覇を果たして西谷監督が教え子たちに支えられ宙を舞った。
西谷監督は甲子園最高勝率記録を更新。平成最後の夏を、最強の戦いで締めくくった。
第一試合 藤蔭 (大分) 4−9 星稜 (石川)
第二試合 済美 (愛媛) 5−4 中央学院 (西千葉)
第三試合 慶応 (北神奈川) 3x−2 中越 (新潟)
第二日 (8月6日)
第一試合 山梨学院 (山梨) 12−14 高知商 (高知)
第二試合 作新学院 (栃木) 1−3 大阪桐蔭 (北大阪)
第三試合 北照 (南北海道) 2−4 沖学園 (南福岡)
第四試合 旭川大 (北北海道) 4−5 佐久長聖 (長野) (延長14回 タイブレーク)
第三日 (8月7日)
第一試合 佐賀商 (佐賀)1−4 高岡商 (富山)
第二試合 智弁和歌山 (和歌山) 3−7 近江 (滋賀)
第三試合 前橋育英 (群馬) 2−0 近大付 (南大阪)
第四試合 益田東 (島根) 7−8 常葉大菊川 (静岡)
第四日 (8月8日)
第一試合 日南学園 (宮崎) 2−0 丸亀城西 (香川)
第二試合 金足農 (秋田) 5−1 鹿児島実 (鹿児島)
第三試合 大垣日大 (岐阜) 9−3 東海大星翔 (熊本)
第四試合 花咲徳栄 (北埼玉) 8−5 鳴門 (徳島)
第五日 (8月9日)
第一試合 横浜 (南神奈川) 7−0 愛産大三河 (東愛知)
第二試合 花巻東 (岩手) 2−4 下関国際 (山口) (延長10回)
第三試合 創志学園 (岡山) 7−0 創成館 (長崎)
第四試合 興南 (沖縄) 6−2 土浦日大 (茨城)
第六日 (8月10日)
第一試合 敦賀気比 (福井) 1−10 木更津総合 (東千葉)
第二試合 日大三 (西東京) 16−3 折尾愛真 (北福岡)
第三試合 羽黒 (山形) 1−4 奈良大付 (奈良)
第七日 (8月11日)
第一試合 龍谷大平安 (京都) 3x−2 鳥取城北 (鳥取)
第二試合 明石商 (西兵庫) 8−9 八戸学院光星 (青森) (延長10回)
第三試合 報徳学園 (東兵庫) 3−2 聖光学院 (福島)
第四試合 白山 (三重) 0−10 愛工大名電 (西愛知)
第八日 (8月12日)
第一試合 広陵 (広島) 2−5 二松学舎大付 (東東京)
第二試合 浦和学院 (南埼玉) 9−0 仙台育英 (宮城)
第三試合 星稜 (石川) 11−13x 済美 (愛媛) (延長13回 タイブレーク)
第四試合 慶応 (北神奈川) 6−12 高知商 (高知)
第九日 (8月13日)
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 10−4 沖学園 (南福岡)
第二試合 佐久長聖 (長野) 4−5 高岡商(富山)
第三試合 近江 (滋賀) 4x−3 前橋育英 (群馬)
第十日 (8月14日)
第一試合 常葉大菊川 (静岡) 3−0 日南学園 (宮崎)
第二試合 金足農 (秋田) 6−3 大垣日大 (岐阜)
第三試合 花咲徳栄 (北埼玉) 6−8 横浜 (南神奈川)
第十一日 (8月15日)
第一試合 下関国際 (山口) 5−4 創志学園 (岡山)
第二試合 興南 (沖縄) 0−7 木更津総合 (東千葉)
第三試合 日大三 (西東京) 8−4 奈良大付 (奈良)
第四試合 龍谷大平安 (京都) 14−1 八戸学院光星 (青森)
第十二日 (8月16日)
第一試合 報徳学園 (東兵庫) 7−2 愛工大名電 (西愛知)
第二試合 二松学舎大付 (東東京) 0−6 浦和学院 (南埼玉)
第三試合 済美 (愛媛) 3−1 高知商 (高知)
第四試合 大阪桐蔭 (北大阪) 3−1 高岡商 (富山)
第十三日 (8月17日)
第一試合 近江 (滋賀) 9−4 常葉大菊川 (静岡)
第二試合 金足農 (秋田) 5−4 横浜 (南神奈川)
第三試合 下関国際 (山口) 4−1 木更津総合 (東千葉)
第四試合 日大三 (西東京) 4−3 龍谷大平安 (京都)
第十四日 (8月18日)
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 11−2 浦和学院 (南埼玉)
第二試合 報徳学園 (東兵庫) 2−3 済美 (愛媛)
第三試合 日大三 (西東京) 3−2 下関国際 (山口)
第四試合 金足農 (秋田) 3x−2 近江 (滋賀)
第十五日 (8月20日)
第一試合 金足農(秋田) 2−1 日大三(西東京)
第二試合 済美(愛媛) 2−5 大阪桐蔭(北大阪)
第十六日 (8月21日)
決 勝 金足農 (秋田) 2−13 大阪桐蔭 (北大阪)
−−−−
第一日
第一試合 藤蔭 (大分) 4−9 星稜 (石川)
レジェンド松井秀喜の始球式で幕を開ける第100回選手権大会、その開幕試合のクジを引き当てたのはなんと母校星稜。
運命のいたずらに勢いづく伝統校に28年ぶり出場の藤蔭が挑む形となる。
エースを温存した藤蔭であったが先発吉村の制球が定まらずいきなり無死満塁としてしまう。
しかしここで気合が入り併殺間の1点のみと最少失点で切り抜ける。
直後の藤蔭の攻撃は一死二塁、武井の右翼前へ抜ける同点適時打、すきやき打線の意地を見せ星稜に今夏初失点をつけた。
この失点で目が覚めたのか星稜は3回裏、河井の右中間真っ二つの適時三塁打で勝ち越し、
さらに長短打を交えて2点を追加し試合の主導権を握る。
その後も効果的に星稜が得点を重ねていき9得点。
どうにか一矢報いたい藤蔭は7回に2点、8回に1点を返したが反撃もそれまで。
星稜は先発奥川が8回に150キロを出すなど8回4失点の力投。勝利後の校歌はスタンドの松井とともに歌った。
28万年継ぎ足してきたタレで攻めるすきやき藤蔭だったが敗退、56万年目の甲子園出場を目指す。
第二試合 済美 (愛媛) 5−4 中央学院 (西千葉)
強打者大谷にも期待がかかる中央学院とやればできる済美の対決。
済美は初回、先頭矢野がいきなり二塁打を放ち、その後三塁に進むとキッチリ犠飛で1点を先制した。
しかしその裏の中央学院も二塁打、適時打、犠飛であっという間の逆転劇。
試合は落ち着いていくかと思われたが3回表、二死三塁から芦谷のタイムリーで済美が同点。
さらに4回表、二死一二塁で政吉が中前に弾き返し逆転、一三塁から重盗などでさらに2点追加と展開がコロコロと動く試合となっていく。
しかし中央学院も連続長打で1点を返し2点差に詰め寄るなど全く譲る気配がない。
ところがグラウンド整備を挟むと中盤以降は一転して試合は膠着、両投手の投げ合いとなり0が並ぶ。
そんな中2点を追う8回裏、中央学院は連続ポテンヒットで無死一三塁の大チャンスを作る。
ここで内野ゴロの間に最低限の1点を返したものの、1塁走者のトゥギャ失敗もあり同点のチャンスを自ら手放す格好に。
逆に済美は8回、2点リードという状況で無死一三塁から最少失点にとどめたことで流れをつかんだ。
結局、済美先発の山口が9回まで抑えきりゲームセット、1つの盗塁失敗が明暗を分けた試合だった。
済美は魔法の合い言葉の力で昨年に続いて初戦突破。
第三試合 慶応 (北神奈川) 3x−2 中越 (新潟)
プロ注投手・生井を擁するも春は増居のいた彦根東に惜敗した慶応と、出場2大会連続で初戦サヨナラ負けとついてない中越の一戦。
小野塚さんがラジオでの初登板となった。
慶應が試合前に必勝丼と食べ物を見せフラグ回収に期待がかかるも、初回に慶應が根岸の適時打であっさり先制。
しかし3回に中越は大谷のニュース明けに連打で同点とした。
その後再び慶應に勝ち越しを許すも、遊撃手坂井のファインプレー2つで慶應の攻撃を断ち切る。
4回、中越は二死としたところで今まで右翼手を守っていた山田と先発の山本の守備位置を交換する謎采配を見せ、スレや小野塚さんを困惑させる。
しかしこの継投が見事的中、山田は慶應打線を完璧に封じる
さらに6回には山田から再び山本をマウンドへ送るブーメラン継投を発動。
そんな継投策が成功した直後の7回表、中越広瀬の左前打を左翼手大川が後逸、そのまま打者走者が生還しとうとう終盤で追いついた。
追いつかれた中越は7回に2度目のブーメランで登板した山田から一死一三塁の大チャンスを作る。
しかしここで痛いスクイズ失敗で三塁走者が憤死、勝ち越し点は奪えなかった。
同点のまま試合は進み9回裏、1点許せばサヨナラのところでまたしてもブーメラン、山本が3度目の登板。
しかし二死一二塁とピンチになると今度は山田がブーメラン登板するも最後の最後に捉えられ宮尾にサヨナラ適時打を浴びた。
中越は出場3回連続で初戦サヨナラ負け、久々の甲子園1勝はまたしても目の前で逃げていった。
−−−−
第二日
第一試合 山梨学院 (山梨) 12−14 高知商 (高知)
伝説の熱戦箕島×星陵のエースのツーショット始球式で始まった第二日目。
3年連続出場ともはやおなじみとなってきた山梨学院と強豪・明徳を10得点で打ち破って12年ぶりの出場となった高知商の一戦。
1回の表、山梨学院は先頭打者安打からのトゥギャ、サード強襲安打間に生還と相変わらずの手堅い野球で先制。
しかし高知商も2回裏に連打で同点に追いつき地方大会での強打っぷりを見せ付ける。
高知商はその後も3回裏に4番藤高の今大会第1号となる2ランお誕生日、4回裏に前田の適時打と乗松の3ランで一気に差を広げる。
直後の5回表、高知商唯一の投手・エース北代に春センバツの明徳市川のごとく突如マモノが憑依。
山梨学院に3連打を浴び1点を失うと、ARAKAKIよんたまから再び適時打を浴びて、大量援護をどんどん吐き出してしまう。
その後も全く制球定まらずよんたまんるいのピンチをつくったところで、山梨学院中尾に逆転満塁お誕生日を被弾、野球は怖い (明徳・馬淵監督談)。
6回に入っても北代の調子はいまひとつ戻らず連打により今大会初の10桁失点を記録。しかし控えPがいないので北代はなおも続投。
しかし6回裏、マモノの呪いが山梨側に移ったのかやらかし・よんたまでピンチを迎えると本日大当たりの高知商1年生西村が適時打。これにより
山梨学院はマシンガン継投による逃げ切りを図るも連打＆本日お誕生日の藤高の適時打で再び逆転されてしまう。
しかしここで終わらないのが馬鹿試合の馬鹿試合たる所以。直後の7回表には野村の同点お誕生日、さらに佐古、藤本、そして先ほどスクランブル登板の鈴木の下位打線3連打で再び逆転。
するとその次の7回裏高知商は藤田、北代、浜田が下位打線3連打をお返しして当たり前のように追いすがる。そして西村がまたもやタイムリー。これでこの試合3度目のリードを奪う。
8回表、調子を崩していた高知商北代が復活。両チーム久々の3凡で魔の8回を切り抜けると山梨学院も再びマウンドに上がった鈴木がピシャリ3凡。
お互い満身創痍で迎えた9回表の山梨学院の攻撃。また何か起こるのでは…という
高知商のエース北代は9回150球を投げ12失点しながら完投勝ちというわけのわからない記録を打ち立てた。まるで自分の人生のようだ (明徳・馬淵監督談)。
メインカード候補の2戦目の前哨戦と思われていた本カードは壮絶な殴り合いの末新政府軍に軍配が上がった。
【忙しい人のための山梨学院×高知商】
山梨先制 1−0
高知逆転 1−7
山梨再逆転 10−7
高知再再逆転 10−11
山梨再再再逆転 12−11
高知再再再再逆転 12−14
ゲームセット
第二試合 作新学院 (栃木) 1−3 大阪桐蔭 (北大阪)
直前の馬鹿試合の興奮冷めやらぬ中始まった、今春センバツの覇者VS一昨年の夏の覇者という1回戦屈指の好カード。
春夏連覇を経験した学校同士の対戦は100回の夏の甲子園史上初となる。
作新は県大会ベンチ外の1年・横山を1番に抜擢。その横山が大阪桐蔭・柿木の初球を捉えて安打。
さらに二死後、4番のカッコいい名前・沖 龍がヒットで繋ぐがここは柿木がしのぐ。
一方の大阪桐蔭は2回に今大会も主人公候補のNEOが三塁線を破る当たり。レフトがクッションの処理を誤る間に一気に三塁へ。
一死後、沖 龍とは対照的に平凡すぎる名前から仕事をする山田健太がレフトへ壁ドン最低限。大阪桐蔭が先制する。
すると作新は2回でエースナンバーの高山を諦め、独特なフォームのサウスポー・
佐取はほどほどに荒れた悟りのピッチングで大阪桐蔭打線を抑え込むが、作新打線もエンジンのかかってきた柿木を捉えられない。
スコアボードには0が並び続け、スレではレベルの高い両校のブラバンの演奏を楽しむ雰囲気まで流れ始める。
試合が動いたのは8回。ここまで無失点に押さえ込んでいた佐取から林に継投。挨拶よんたまとメイデンでピンチをつくると相手打者はプロ注の藤原。
中押し点が欲しい場面で鋭く振りぬいた打球は右中間へ。この打球をここまで堅実な守備を見せてきた作新の右翼手横山がまさかの後逸。これで藤原は本塁まで一気に帰還。均衡を破るタイムリー＆やらかしで3点差に引き離す。
9回表、横山がさきほどのやらかしを少し取り返す安打で出塁。ここまで完封ペースの柿木はこの試合初の連打を浴びピンチを作る。
直後にNEOがゲッツーを取るものの続く4番の沖 龍の怒りのドラゴンブレスが火を噴き作新初得点。
その後もすないぽで同点のランナーを出し押せ押せの作新であったが、最後6番石井が打ち上げた打球は中飛で試合終了。
ついに西谷監督は甲子園50勝目。試合中には四股を踏む画像も張られた横綱が史上初となる2度目の春夏連覇へまず難敵を退けた。
第三試合 北照 (南北海道) 2−4 沖学園 (南福岡)
お互い勝てば夏初勝利という2校の対戦。
しかし
それでも沖学園が3点を先制、北照が2点加えて追いすがるもたまに沖学園が尿漏れしてじりじりとリードを広げていく。
そんな中北照の左翼手岡崎が脚をつってしまう。
敵味方関わらず協力して選手を助ける姿に、シロナガスクジラのニュース
なお残尿感は変わらず沖学園が逃げ切り。北照は遠い初勝利を掴むことはできなかった。
第四試合 旭川大 (北北海道) 4−5 佐久長聖 (長野) (延長14回 タイブレーク)
負ければ甲信越全滅で本州断絶にリーチの佐久長聖と負ければ北海道が消える旭川大の試合。
初回にARAKAKI絡みで佐久長聖が2点を先制するも、その後旭川大は立ち直り、3回裏にはこれまたARAKAKIと4番もちまるの適時打で逆転、2−3とする。
ここからゲームは膠着、両チーム内野の堅い守備もありなかなか追加点が奪えない。
スレもフクロウと鯉のマスコット対決で揺れていた8回表二死、佐久長聖の上田が放った左直が捕球判定されず左前打に。
すわ誤審かと実況もスレも騒然とする中、二死一二塁としたあと、4番西藤が打ち上げた打球は再びもちまるのもとへ。
フラフラっと上がった平凡なフライだったが、先ほどの誤審に動揺したかはたまた左翼に潜むマモノか、もちまるこれをまさかの落球、1塁ランナーまで帰り4−3と試合をひっくり返す。
北海道沈没まであと一歩に迫る9回裏、旭川大もこれでは終われぬと言わんばかりにヒットとメイデンで作ったチャンス、ここまでノーヒットの9番中筋、仁義なき適時二塁打で4−4、土壇場で試合を振り出しに戻す。
なおも仁義なきサヨナラの走者を置くが、ここは佐久長聖も踏ん張り左中間の大飛球を眞銅ダイビングキャッチ。ここに来て本大会初の延長戦、そして点灯試合に突入した。
いよいよ異様な雰囲気漂う10回裏、二死から3つのよんたまで満塁に。「何しとんねん！」
鳴り響く仁義なき戦いの中、同点適時打の中筋の痛烈な打球は再三好守備を見せた遊撃手上田のグラブへ。見事にZGSである。「うるさい帰れ！」
お互い流れを渡さずタイブレークマニアがそわそわし始めた12回裏、サヨナラのランナーを二塁に置いて迎えるは三度の中筋。しかしここも堅守上田に阻まれ、ついに甲子園史上初のタイブレークに突入した。
慣れないタイブレークに球場中が浮き足立つ13回、佐久長聖はZGS、旭川大もスク水失敗からの凡退で両者無得点。スレも歓声と怒号がとびかう大変な騒ぎとなった。
そして迎える14回、無死一二塁から眞銅のスネークラインへのうねうねうねる完璧セーフティメイデンでまさかの無死満塁に。
散々活躍した上田の打球は2塁へのゴロ、(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!崩れの間についに佐久長聖が1点勝ち越し。
旭川大は今度こそ(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!を決めるも大きな1点を手にした佐久長聖、最後は響く旭川大の大応援に屈することなく完璧なセカンド(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!。死闘に終止符を打った。
初回やらかしから好守ありネタありタイブレークありブラバンまで美味しい試合にあらゆるマニア跋扈するマモノスレ住民も大満足。
歴史に残る一戦を繰り広げた両チームには惜しみない拍手が贈られた。
旭川大は9回以降毎回サヨナラのランナーを置いたものの全て残塁に泣き、守っても4つのやらかしが響いた。
道産子の夏は1日で終わってしまったが、それも歴史上初の出来事にかき消されることだろう。
−−−−
第三日
第一試合 佐賀商 (佐賀) 1− 4 高岡商 (富山)
13号大谷の接近前の甲子園第3日目。佐賀商VS高岡商の商業高校同士のマネーゲームで幕を開ける。
近年バカ試合製造機として名をはせる高岡商であったが、蓋を開けてみると高岡商山田と佐賀商木村の両プロ注先発の投げ合いで3939の緊縮策。
こんな投手戦での得点はやはり出会い頭の一発。5回に高岡商7番の井林がバックスクリーンへ先制ソロお誕生日を放つ。
負けじと6回に佐賀商が先頭を出すと、佐賀商ベンチは4番に代打を起用、勝負をかける。
しかし代打はよんたまこそ選ぶものの後続が倒れZGS。バスター攻撃も含め采配に疑問符が付き始める。
7回表、2塁にランナーを置いた状態で佐賀商斉木は内野ゴロを放つが投手山田がこれを悪送球。2塁走者生還で追いつかれてしまう。
直後の7回裏、お誕生日以来Hなしだった高岡商は筏の出港からのエンドラン成功、よんたまんるいでチャンスメーク。
先の打席でお誕生日の井林の打球は内野ゴロだったが代打出場の原田がボールをはじき筏の帰港を許す。さらに8番田嶋に長打タイムリーが出て1−4と差が広がる。
8回から高岡商はここまで好投の山田から大島にスイッチ。バックの助け
佐賀商はベンチが「打撃陣全員バスター戦法」をはじめ打つ手がことごとく裏目に出て初戦敗退。終盤まで好投した木村を援護することができなかった。
第二試合 智弁和歌山 (和歌山) 3−7 近江 (滋賀)
智弁レッドと近江ブルーが対照的な注目の関西対決となった。
近江はエースではなく県大会1イニングのみの松岡を先発マウンドへ。あれ、なんか既視感があるような……
初回はなんとか抑えるも2回にピンチを迎えると東妻の適時打の平田のスクイズと下位打線の流れるような攻撃で2点を先制される。
2点を失ったところで早々に松岡を諦めて代打を送り、3回からは林へ継投した近江。
4回、四番北村がアルプスの副キャプテンのために同点となる2点お誕生日を放った。愛の力である。
さらに続く5回にも山田のお誕生日で近江が一気に勝ち越しに成功。
1点ビハインドを負った智弁和歌山は5回裏、ミラクルショットでチャンスを作って満を持してジョックロック発動、
新旧魔曲を組み合わせた容赦ない応援でマモノ召喚を目論む。しかしここは近江2番手林が踏ん張り、智弁和歌山の強力クリーンナップを抑えて無失点。
智弁和歌山は6回にもチャンスでジョックロックを発動するが黒川が牽制死、完全に智弁和歌山な攻撃でことごとく魔曲が不発に終わる。
さらに拙攻は続き7回はまさかの見逃し三振併殺と智弁和歌山の名前をほしいままにする攻撃を見せた。
そんな智弁和歌山を尻目に北村は再び愛の力で試合を決定づけるお誕生日を放つ。
近江は魔曲を断ち切る細かい4人の継投と同日開催の琵琶湖花火大会に負けない一発攻勢で春準優勝校を撃破。センバツに3校送り出した滋賀県勢を代表して、見事下克上を成し遂げている。
智弁和歌山はセルフタイブレークで走者を貯めるも拙攻に次ぐ拙攻で12残塁。春の爆発的な打線は鳴りを潜めたまま甲子園を去った。
第三試合 前橋育英 (群馬) 2−0 近大付 (南大阪)
チーム紹介でマモリズム対決となったこの対戦。
前橋育英は2回、よんたまでランナーを出すと剣持のチーム初安打となる二塁打で先制する。
その後お互いゲッツーを重ねながらも前橋育英が4回に適時打でもう1点を追加。
中盤以降はお互いの宣言通り、投げ合い守り合いでスコアボードに0が並んでいく。
近大付の最大のチャンスは8回裏、一死二塁で川瀬が左前へ運ぶと二塁走者が果敢に本塁突入。
しかしこれは明らかに憤死のタイミング、大暴走となってしまい流れを逸してしまうのだった。
好守が両者に光り締まった試合は前橋育英に軍配、2回戦へ駒を進めた。前橋育英恩田は103球で完封一番乗り。近大付は甲子園出場を決める要因の伝統のセンター返しが不発であった。
第四試合 益田東 (島根) 7−8 常葉大菊川 (静岡)
試合前は福山雅治のテーマソングに合わせてポエマーになっていた小野塚さんの実況である。
常葉大菊川の恐怖の8割打者奈良間がいきなりセンターオーバーでチャンスメイクを果たすも後続続かずここは無得点。
先制したのは益田東、今日リアルお誕生日の首藤が3回にタイムリーで1点を入れる。
しかしその直後、菊川は奈良間の凡退後に打線がつながる。根来のフェンス直撃のタイムリーで追いつくと、
さらに柳沼の詰まった当たりがポトンとセンター前へ落ち逆転、衣笠のセンターオーバーで2点追加と主導権を取り返す。
4回には奈良間、低めのボール球ストレートをすくいあげると、打球はそのままスタンドへ。6−1と突き放す。
しかし、益田東が5回から反撃。この回1点を返すと6回、たった5球で4連打で2点差に迫る波状攻撃を見せ必死に食い下がる。
7回には先頭が出塁すると、首藤が奇襲のプッシュメイデン。これが成功するとさらにメイデンで一死二三塁。ここで4番稲林の打球は右中間真っ二つのスリーベース、その稲林も佐野のタイムリーで生還し最大5点差を逆転する猛攻となった。
逆転されて一転劣勢になった菊川は8回裏、神谷のタイムリー二塁打で試合を振り出しに戻すと、
奈良間の打順で隙を見て三盗を狙うと送球をサードが弾いて逸れる間に一気に生還しこれが決勝点に。
常葉大菊川がルーズヴェルトゲームの好ゲームを制し、県勢5年ぶりの勝利。一方島根県勢の初戦連敗は6に伸びた。
−−−−
第四日
第一試合 日南学園 (宮崎) 2−0 丸亀城西 (香川)
大会随一の地味カードと不名誉な称号のこの試合、汚名返上することができるか。
先制は地方大会打率.320の自称超攻撃型チームの日南学園。先頭出塁からのメイデンでチャンスメークすると中原がきっちりセンターへ弾き返し
そこからはニコニコ大前と帽子落とし辰己の投げ合いとなりピンチとなってもファインプレーが飛び出すなどお互いの堅実な守りが光る。
得点の入らない展開もあってスレ民の興味は試合そのものよりも丸亀城西のバトン部の衣装に大盛り上がりする有様であった。
次に動いたのは8回表、(σ･∀･)σを含みながらも日南学園蓑尾が得点圏のランナーをセンター前Hで帰し、やはり超堅実に追加点をあげ2−0と引き離す。
2点を追う9回裏、無得点では終わりたくない丸亀城西は5番福田が意地の内野安打で出塁するも痛恨のルンバ。そのまま日南学園が勝利を勝ち取った。
丸亀城西はチャンスを活かせず残尿感あふれる内容で無得点。好投の大前を援護できず敗退となった。
確かに前評判通り地味試合ではあったが両投手の好投が光る、十分に見ごたえのあるゲームであった。
第二試合 金足農 (秋田) 5−1 鹿児島実 (鹿児島)
大会屈指の剛腕・金足農の吉田に対するは今年もドンが熱視線を送る鹿児島実。
試合前は今ブームの秋田犬とリポーターの無駄に完成度の高い鳴き真似に癒されるほのぼのとした雰囲気だった。
序盤から両チームともランナーは出すが、あと一本が出ないまま3回の金足農の攻撃へ。
地方予選で12打数ノーヒットの菊池 (亮)がヒットで出塁してチャンスメイクすると、1番の菅原天空がタイムリースリーベース。
さらにスク水成功で2点目を奪うと、内野安打を1本挟んでいかにも打ちそうな名前の4番・打川もタイムリー。
未だに秋田＝貧打のイメージが強い住民はこの回4安打集中の猛攻に大盛り上がり。
注目された金足農・吉田は毎回ランナーを背負うピッチング。先頭打者も半分以上の回で出塁を許す。
が、ランナーを出してからギアを上げると、高めのまっすぐに鹿実打線のバットはことごとく空を切る。
序盤から汗だくになって投げる姿にスタミナ不足を危惧する住民もいたが、それも何のそののピッチングを見せる。
何とか反撃したい鹿実は8回にようやく1点を返すが直後の奇襲セーフティメイデン失敗で流れを断ち切ってしまう。
逆に金足農はその裏にこの日2度目のスク水成功、そしてこの日2本目の天空のタイムリーで逆にリードを広げ直す。
結局吉田は14桁奪三振157球の力投。三者凡退無しで1失点完投を決めた。
第三試合 大垣日大 (岐阜) 9−3 東海大星翔 (熊本)
監督の年齢がダブルスコアとなった2校、名門大垣日大と35年ぶりの聖地での試合となる東海大星翔の対戦。
1回表、東海大星翔は地方大会後肩の故障からの病み上がりの修行を攻め立てる。大垣日大は修行の成果を発揮できず、2番3番の連打とARAKAKIによりピンチを迎えると、4番竹下の内野ゴロ間と岩井のタイムリーにより初回から2点を失う。
しかしその裏には表の攻撃の再現のごとく2番3番の連打でチャンスメーク。4番修行は強い当たりを放つもファーストライナー(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!。修行が足りない。
両校眠い校歌が流れ、お休みムードを襲撃したのは2回裏、大垣日大5番小野寺の目の覚めるようなお誕生日。1点差に詰め寄る。
3回表、謎のおっぱいババアの襲撃にスレが混乱する中、修行はよんたまARAKAKIでピンチを迎え、5番岩井の打球のFCでさらに1点を失う。オーガ阪口鬼の形相。
4回裏、修行が風を操りポテンツーベースで出塁後、先ほどお誕生日の小野寺の連打とすないぽで無死満塁とすると7番堀本が逆転満塁お誕生日！さらに連打で追加点を狙うも東海大星翔釜賀が好捕＆好返球で阻止。
5回からは修行から内藤へ継投。ランナーを出しつつも要所を締めるピッチングでしっかりと抑えていく。
6回裏、大垣日大は中山のフェン直弾からのメイデン、内野ゴロ間の得点で確実に点差を広げ、7回裏にはヒットと打撃妨害でチャンスを作ると小野寺が本日2発目のお誕生日をライトスタンドに叩き込む。点差はついに6点に。
なんとか追いすがりたい東海大星翔であるが、大垣日大2番手内藤を最後まで攻略できず試合終了。甲子園初勝利はお預けとなった。
大垣日大は阪口監督の胴上げに一歩前進。
第四試合 花咲徳栄 (北埼玉) 8−5 鳴門 (徳島)
昨夏王者の花咲徳栄高校と今年は渦潮の無い鳴門高校の対戦。
昨年毎試合9得点ノルマを達成した強打の徳栄に期待がかかるが、先制したのは鳴門高校の渦潮打線。1回表にクリーンナップの連打で2点を先取する。
しかしそこは昨夏王者の意地を見せる花咲徳栄。7番8番の連続長打で1点を返し、序盤から大方の予想通りの殴り合いの様を呈す。
花咲徳栄は昨年も野手で出場していた野村が先発だが、序盤の調子はいまひとつ。渦潮打線は野村の荒れ球を見極め、よんたまARAKAKIでチャンスを広げたところで塩辛松の強襲打、大下のタイムリーでさらに2得点。
一方で花咲徳栄はニュース間で片付けられるなど、序盤の鳴門のエース西野を攻略しあぐねるが、4回に思わず実況もさん付けの4番エース野村さんがソロお誕生日でジエンゴ。
ここからさらに反撃のチャンスをつかみたい花咲徳栄だが中盤以降もここぞで決まる西野のチェンジアップに翻弄され、勝負どころでファールフライや(σ・∀・)σが飛び出し残塁の多い展開となる。
いっぽうで突き放しておきたい鳴門側も追いかけっこやドタバタ劇でチャンスはつくるもののなかなか点数につながらず、両校にとってもどかしい展開が続く。
試合が終盤に近づいた8回表、花咲徳栄は先頭打者が出塁。期待の野村はレフトのファインプレーに倒れるも後続が連打。チャンスを作ったところで6番倉持がライト方向への適時打。さらに一年生井上がライト方向に猛打賞となる逆転タイムリー！ 昨夏王者の意地を土壇場で見せ付ける。
さらに何かを思い出したかのように9回には花咲徳栄打線が爆発。あわや今年もノルマ達成かと思わせる打撃で4点の差をつける。
しかし打のチーム同士の戦いは最後まで何が起こるかわからない。すないぽからの塩辛ヒットでチャンスを作った鳴門。宮崎の高い内野バウンドで三塁走者生還で8−5。このまま同点逆点といきたい鳴門だったがキャプテン三浦が三振に倒れ反撃ここまで。
野村は149球の熱投。18人で返した深紅の優勝旗をまた全員で取り返すべく、花咲徳栄が初戦突破を果たした。
−−−−
第五日
第一試合 横浜 (南神奈川) 7−0 愛産大三河 (東愛知)
押しも押されぬ名門と甲子園初勝利を目指す正反対の一戦。
試合の主導権を握ったのはやはり横浜、2回に二三塁とすると板川がライトの頭を越して2点、最低限で1点と幸先よく3点を先制する。
3回にも斉藤の2ランお誕生日とほんのりレイプの様相を呈し始める。
さらに5回には内海のランニングお誕生日まで飛び出してしまい6点差、本格的にレイプとなり始める。
7回にも河原木が一発放ち、地方大会お誕生日たったの4本のチームとは思えない長打力を発揮した。
投げては先発板川が8回を4安打無失点の好投。9回には2年連続登板となる及川や、スーパー1年生度会を出す余裕も。
壮絶とまではいかないがほのぼのと、この時点で今大会最大の得点差をつけて横浜が快勝した。
第二試合 花巻東 (岩手) 2−4 下関国際 (山口) (延長10回)
昨夏、かき氷コピペでスレを沸かせた下関国際が帰ってきた。もちろん試合中はコピペ改変が飛び交う。
5回表まではヒットとメイデンでチャンスをお互い作るものの伊藤と鶴田の好投球が光り試合は膠着状態が続く。
しかし5回裏、下関国際の内野陣のやらかしが続き先制を許してしまう。
なかなか攻めあぐねる場面が多かった下関国際だが7回、二死走者なしからヒット→トゥギャ→タイムリーとここで試合を振り出しに戻した。
こうなると試合は動く。8回裏花巻は先頭谷が出塁するとメイデン成功の後田中がセンターへ勝ち越しタイムリーを放ち再びリードを得る。
あとがなくなった下関国際の9回の攻撃は創成館から拝借したV−ROADを鳴り響かせチャンスメイクすると、土壇場で西山のタイムリーで追いついた。
さらにチャンスで一挙逆転かという場面だったがここは伊藤が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で抑えきり裏の攻撃に想いを託す。
しかしここは鶴田も負けじと無失点投球で今大会2度目の延長戦へ突入していくのだった。
延長10回表、下関国際はV−ROADの流れに乗って3連打、ついにこの試合初めてのリードを奪った。
さらに花巻がアウトカウント間違いでダブルプレーを取りそこなうと吉村がここぞとばかりにレフトへタイムリーで2点リードし10回裏へ。
そのまま鶴田が10イニングを一人で投げ切り下関国際がついにかき氷が食べられる
第三試合 創志学園 (岡山) 7−0 創成館 (長崎)
直前の下関国際のV−ROADの残り香を感じられる中でその本家V−ROADの創成館が登場。
序盤にペースを握ったのは創志学園だったが3イニング連続でチャンスをフイにする残尿感溢れる攻撃となってしまう。
ところが4回のチャンスでは一転打線が繋がり4点を先制。なお、同時に楽天アマダードーピングのニュース速報が流れスレ内は困惑の渦に飲み込まれていた。
7回には小谷の走者一掃3点タイムリー二塁打も飛び出し7得点を挙げる。
一方で創成館打線は好投手・西の前に長打は1本のみ、前半だけで1今治西ペースの11奪三振という三振の山。
好投手対決で本来の力を出し切れずに1回戦敗退となってしまった。
第四試合 興南 (沖縄) 6−2 土浦日大 (茨城)
4回までは両者とも目立ったチャンスもなく落ち着いた立ち上がりを見せたこの試合。
ところが一転、5回裏興南は無死満塁のチャンスに根路銘の犠飛、仲村のタイムリーで2点を先制する。
6回には1点を返されるもすかさず1点を追加し流れを渡さない。
次にチャンスを掴んだのは土浦日大、8回表に無死満塁と逆転が見える大チャンスを迎えた。
ここで興南は先発藤木から、満を持して琉球トルネード宮城にスイッチ。すると宮城が三振と(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でパーフェクトリリーフを果たした。
その流れのまま直後の攻撃でハイサイおじさんがピュイピュ〜イと響く中4安打で一気に4得点、試合を決定づけた。
土浦日大も代打磯貝の一発でどうにか追いすがるも反撃はそこまで。興南が2010年以来の優勝へ一歩を踏み出した。
−−−−
第六日
第一試合 敦賀気比 (福井) 1−10 木更津総合 (東千葉)
今年は派手な打線がもっぱらの噂の木更津総合だが甲子園ではどうか。
試合が動いたのは3回、天気予報が大外れとなり今大会初の大谷登板試合となる。
そんなコンディションを活かし木更津はすないぽよんたまバントヒットで満塁とすると神山の犠飛で地味に先制する。
敦賀気比も5回にようやく初ヒットからチャンスとするも後続続かず追いつくことができない。
後半に入った6回表、今まで溜めた力を解放するかのように連打でチャンスを作る木更津総合、9番小池のすないぽ得点を皮切りに東の走者一掃タイムリー、神子の神の死体蹴りで一挙4得点のド派手なビッグイニングを作る。
敦賀気比は木下を諦め坂井にスイッチ。しかし派手総合と化した木更津の勢いに飲まれるようにやらかしやARAKAKIでさらに失点を重ね、この回打者12人の猛攻を受け7−0と致命的な差を与えてしまう。
攻守交替の6回裏、木更津の猛攻に追いすがりたい敦賀気比は黒田の右方向へのヒット、よんたまで作ったチャンスを4番阪口が鋭く振り抜き1点を獲得。
敦賀気比は細かい継投でチャンスを狙うも、8回表に力を溜めた木更津総合が再び派手化。2日目第1試合の馬鹿試合以来の10桁得点チームとなる。
反撃の狼煙を上げたい敦賀気比だったが、木更津総合の秘密兵器根本のリリーフが光りチャンスを作るもホームが遠く初戦敗退となった。
木更津総合は力を溜めての集中打により派手に1回戦を突破した。
第二試合 日大三 (西東京) 16−3 折尾愛真 (北福岡)
打力が自慢の両校の対決。打力に加え地方大会でのやらかしの数にマモノも全裸待機である。
前評判を裏付けるように、初回折尾愛真は先頭打者のよんたま出塁を3番松井の歴史上初H・4番上地の犠飛で歴史上初得点による先制。
しかしその裏、両監督から飛び出した10点勝負発言を裏付けるように折尾愛真エースの小野が四者連続よんたま中田氏。
その後も平凡な内野ゴロを外野にスルー、ARAKAKI、右中間への長打で1.2元氏達成したところで小野降板。とんでもない幕開けとなる。
後を受けた下柳も後続を抑えられず1回7失点。フラグをきっちりと回収する。
2回以降もよんたますないぽARAKAKI祭りでランナーを出し、3回裏には10桁得点という壮絶なレイプ試合に。スレの展開もgdgdになりチアと行方不明のヘリがメインテーマに。
折尾愛真は毎回四死球を出しつつも4回ついに0失点で切り抜ける。これを反撃の狼煙としたいところであったが、二塁以遠にランナーを送れない苦しい展開が続く。
日大三は河村へスイッチ。継投が成功し3939ペースで折尾愛真打線を片付けていく。さらに打撃でもダラダラレイプが続き16得点。試合時間の長さに試合間公式お水タイムの措置も下された。
しかし8回表、折尾愛真が意地の反撃。田島の全力疾走の内野安打後、2番斉藤の打った瞬間それとわかる一発！2ランお誕生日で2点を返した。
8回裏をランナーに打球が当たるラッキーな守備妨害で無失点に切り抜け、そのままの勢いで少しでも追いすがりたい折尾愛真。
9回表も2者連続三振、思い出代打・星も空振り三振でゲームセット…かと思いきや、振り逃げを狙うと捕手の送球が頭に当たるこれまたラッキーな形で出塁。
しかしその後反撃の機会はもらえず最後の打者も三振し1イニング4三振でゲームセット。
審判も熱中症による負傷交代となる約2時間50分の非常に
第三試合 羽黒 (山形) 1−4 奈良大付 (奈良)
とてつもないネタ試合の後ということもあってやや疲れ気味のスレの中始まったこの試合。
奈良大付がいきなり二塁打、バントヒットからのやらかしで1点を先制と今大会最高打率の片鱗を見せつける。
落ち着いた展開が続く中で奈良大付宮川が放った打球は右中間スタンドに入り2ランお誕生日となる。
しかし羽黒も黙ってはいない、トゥギャからチャンスとすると鈴木がセンター返しでタイムリー1点を返す。
ここから流れは羽黒に傾き始める。無得点となるも6回7回とランナーを出してこのままでは終わらない雰囲気が出てくるのだった。
ところがそんな中でようやく奈良大付がオリジナルチャンテを流すと大きな犠牲フライで大きな1点が追加された。
続く9回にもチャンスでセンター前、しかしここでセンター中島が好返球これ以上の失点は許さない。
そうして地方大会に続いて5x−4を目指す羽黒、ランナーを貯めてなにかあるぞと思わせるもその流れを木村が断ち切り奈良大付が奈良市の高校として甲子園初勝利を掴んだ。
−−−−
第七日
第一試合 龍谷大平安 (京都) 3x−2 鳥取城北 (鳥取)
甲子園通算100勝を狙う龍谷大平安に鳥取城北が挑む形のこの試合。
平安自慢の強力打線がいきなり火を吹いて初回に3人の打者で電光石火の先制に成功する。
鳥取城北エースの難波はこれに動揺したかすないぽ出塁を許すも、龍谷大のディレイドトゥギャを見逃さなかった城北内野陣、見事な連携で3塁ランナーをマジャし、最低限の失点にとどめる。
一旦膠着状態になった後、4回裏に再び龍谷大平安が動く。内野安打による出塁後、相手のARAKAKIで確実にチャンスをつくるとエース小寺のジエンゴで1点追加。手堅く差を引き離していく。
好投が続く小寺を捉えたい鳥取城北は6回表、初回以来の先頭打者が出塁。Hでチャンスを拡大するもメイデン失敗やエビなど攻撃に細かい粗がでて本塁が遠い展開となる。
するとその裏、すないぽで先頭打者を出塁させて平安は対照的にお手本のような手順でメイデン・進塁打とチャンスをつくるも遊撃手河野の巧守に阻まれ無得点となる。
続く7回にも城北はチャンス、ここで待望のスシ食いねェ！発動、しかし鋭い当たりはファースト正面でこの回も無得点。
さらに8回にも3イニング連続でスコアリングポジションにランナーを進める。すると三度目の正直、山下のタイムリーで1点差に詰め寄った。
さらに吉田がレフトオーバーを放つと前のランナーが3塁でストップ。しかし吉田も2塁を回ってしまう暴走が発生。ところが平安守備陣もドタバタしてしまい、一度は止まったランナーが押し出されるようにホームイン。押し寿司で一気に同点とした。
続くチャンスで平安は継投、替わった北村が好リリーフで逆転までは許さない。
ここまで我慢強く投げてきた鳥取城北の先発難波も、同点にしてもらったことでギアが上がったのか終盤ながら144kmをマーク。しかし飛ばし過ぎが災いしたのか、鼻血による一時中断のアクシデントも発生した。
サヨナラを狙う9回の平安、水谷がよんたまからの2連続トゥギャで3塁まで進むチャンス。あやしいボレロの後押しの中迎えた2番安井、鳥取城北の難波が放った今日の147球目、打球はレフト線への鋭い当たり！ゲームセット！
一進一退の好ゲームを龍谷大平安が制し、甲子園通算100勝を第100回大会のサヨナラ勝利で飾ることとなった。
一見すると一方的になりかねない組み合わせだが、攻守ともに鳥取城北の粘り強さが光る好ゲームとなった。
第二試合 明石商 (西兵庫) 8−9 八戸学院光星 (青森) (延長10回)
1回戦最後の試合、超満員の中で地元公立の明石商が登場。すっかり青森の常連となった八戸学院光星はアウェーでの戦いとなる。
試合前の故郷紹介ではタコvsイカが押し出され、初出場vsベテランという構図とともに期待を膨らませる。
初回の光星の攻撃は1番近藤がサイレン間に出塁するとメイデン含む確実な攻めからの4番東がライトへお誕生日を放ち早速2点を先制した。
その裏に明石商も一三塁の好機、二塁間上で一進一退のエビを繰り広げるうちにサードランナー来田が隙を見てホームへ突っ込む。間接的エビ成功で1点をもぎ取る。さらにスイング確認間のトゥギャなど小技で光星をゆさぶる。
ところが足で攻めずに打てばいいじゃんと光星は2回にも鋭い打球を連発し4点を追加し突き放した。
しかし明石商業は4回裏に待望の連打。足を活かした長打でチャンスをつくる。山本の三塁ゴロ間の得点を川切りに福谷・来田・水谷・田渕の単打攻勢で一気に4点を奪い5−7。
しかし光星も負けじと東がこの2本目のお誕生日で、打ち合いに負けることはないガチムチ打線の本分を見せ付ける。
6回から光星は怪我で地方大会はベンチ入りできていなかった成田が登板。
一抹の不安を抱えながらのピッチングであったが、7回裏、明石商は忍者田渕が先頭出塁後本日置物の右田が連打。メイデンでチャンスをつくったところで重宮の打球は内野フライだったがセカンドがバンザイ後逸で1点献上。
ここから4回以来の超単打攻勢。植本上田の連打後山本はなんと観衆全員の意表を突くスク水。バント野球の真骨頂とばかりに成功させ、ついに同点に追い縋る。
一転劣勢に近い状態になった光星も8回一三塁のチャンスを作る。
1球投げたところでなんと明石商が投手交代、しかも1年生中森という大博打に出る。
ここで光星の作戦は一塁単独スチール、ところが大失敗。絶好のチャンスを潰してしまった。
その裏も明石商がチャンスを作るも無得点、ヒリヒリするような攻防が続き同点のまま9回を迎える。
明石商は先頭を出すとキッチリメイデン、サヨナラのチャンスを迎える。しかしここも光星がなんとか踏ん張り切り今大会3度目の延長戦へ突入。
すると延長10回表、好投を続けていた1年生中森がここで乱調、よんたまのち頭部付近へのすないぽとピンチを招いてしまう。
そして中村の放った三遊間抜けるヒットを1年生レフト来田がジャッグル、ランナーがホームインしこれが決勝点に。
残酷にもこの試合でもついにマモノに魅入られたレフトが発動してしまった。
攻撃スタイルが対照的な両校の打撃戦は八戸学院光星が制し2回戦へコマを進めた。
明石商は夏初の初戦突破に惜しくも届かずも、1年生2人の活躍に将来性を感じさせた。
第三試合 報徳学園 (東兵庫) 3−2 聖光学院 (福島)
ここから大会は2回戦へ入っていく。その初戦は奇しくも第二試合と同じく兵庫県勢対東北勢の構図となった。
元祖アゲアゲホイホイ報徳学園と怒涛の県12連覇聖光学院の注目カードである。
1回表、報徳はドラ1候補の小園が二塁打を放つと、俊足でダイヤモンドを駆け回り、早々の1点先制に成功する。
しかし最強・聖光学院はそこまで甘くなくその裏にアッサリと同点に追いつかれてしまう。
3回はまたしても小園、二塁打を打つと再びタイムリーなしで1点を勝ち越した。
そこから一旦試合は落ち着いていき中盤戦へ向かう。
1点を追う聖光は6回に須田ゴミ星の三連打で試合を振り出しに戻した。
さらなるチャンスは交代で登板した報徳木村が好投で最少失点で抑え込む。
その直後ヒットとARAKAKIでチャンスメイクするとついに本家アゲホイが演奏される。
9番大崎がゲッツー崩れでさあチャンスで小園だ！と思ったその矢先、なんと二塁ランナーが本塁突入。
結果は案の定アウト、なんで小園の前で我慢しないんだという怒号が飛び交ったのは言うまでもない。
その裏に聖光もチャンスとしたがダメイデンなどでなにか譲り合いのような試合に。
そして迎えるは先頭小園。その期待のままに打った打球は左中間真っ二つの二塁打となる。
しっかり送って長尾が鋭くレフト前へ放ち待望のタイムリー、3度目のリードを得た。
追う聖光はダメイデンが続いてしまいチャンスを活かせず、小園の前に初戦敗退となった。
ちなみにこの試合、無失策試合である。
第四試合 白山 (三重) 0−10 愛工大名電 (西愛知)
部員わずか5人の状態から甲子園出場のリアル・ルーキーズ白山高校と、伝家の宝刀バントを封印してアタックフォルムと化した愛工大名電の話題性抜群の一戦。
初回白山高校は市川が歴史上初Hを放ち、4番辻が外野の頭を超えるような打球を放つものの稲生の好捕で得点ならず。その裏愛工大名電は先頭打者が内野安打。その後内野のやらかし間に三塁に進む。
例年なら間違いなくスク水という場面で2番西脇は迷いなく振り抜きセンターへのタイムリーHで先制。その後も完全にメイデンと別れた全振りの猛攻で初回から3点を獲得。
2回の裏にも名電は長打でチャンスを作るも白山の背番号5番岩田が土壇場で踏ん張る。その後しばらく両校膠着状態に陥る。
白山は4回まで毎回Hと食らいつくが5回からエースの秋山が登板。うって変わったような直球に翻弄され中盤は凡退が続く。
5回裏、先頭打者の内野安打でメイデンチャンスを作った愛工大名電は
白山がチャンスをつかんだのは8回表。1死の状態で送られた代打の河村が4回以来のH。続く石田にもHが出てチーム初の連打。歴史上初得点を狙うも後続が続くことができなかった。
返す刀で8回裏、継投した白山エース山本から愛工大名電は今年のメイデンの本気を表すように安井と西脇によるフルスイングお誕生日二発で10桁得点。
後がない白山は9回表、自分たちの野球を甲子園に刻み付けたい場面であったが力及ばず凡退。得点には及ばなかったものの、荒れたグラウンドから出発し、努力の末遂に聖地を駆け回った白山ナインには惜しみない拍手が送られた。
一方で愛工大名電は今までとは違うフォルムチェンジした姿を高校野球ファンやスレ民に強烈すぎるほどアピールし、平成最後の年で節電伝説をシャットアウト。
実に30年ぶりとなる夏の甲子園での白星で、今後に期待のかかる3回戦進出の切符をつかんだ。
−−−−
第八日
第一試合 広陵 (広島) 2−5 二松学舎大付 (東東京)
先制は二松学舎大付、ヒット2本でチャンスメイクすると四番保川が左中間を破り二塁打で早くも2点を奪取した。
残塁が嵩む広陵は4回、満塁のチャンスで高田のタイムリーで1点差に詰め寄る。
しかし二松学舎は岸川にスイッチし同点は許さないリリーフを見せた。
しかし続く5回、広陵福光がレフトスタンドへ放り込み試合を強引に振り出しへ。
しばらく試合が落ち着くと7回裏、二松学舎がチャンスとすると右田が右打ちでライト前へ2点タイムリーを放ち再びリードする。
さらにこの回に二松学舎は1点を加え勝負あり、昨年の準優勝校を下し三回戦へ駒を進めた。
第二試合 浦和学院 (南埼玉) 9−0 仙台育英 (宮城)
マモノスレにおける伝説となったあの試合から5年…。100回大会の1回戦最終カードは浦和学院×仙台育英の因縁の再戦となった。
初回モリシが仕掛けた。エンドランやトゥギャを成功させ、サードランナーが出たことでモリシマジックを
その裏は先発渡辺がすないぽ2つと不安定な立ち上がりも三振を2つを奪いどうにか切り抜けた。
3回表、浦和学院は長打の連打などで三塁ランナーを出すとモリシは得意のスク水を捨てヒッティング指示。すると矢野の長打によるタイムリーからのARAKAKIによる得点とランナーを活かす攻撃に成功し4点差とする。今年のモリシは一味違う。
このまま浦和学院が攻め続けるかと思いきや一転投手戦。仙台育英も細かい選手交代でこれ以上の追加点を許さない。
7回表、ついにモリシ、動く。好投を続けてきた渡辺に代打投入。2番手に左腕永島を送り出す。
当然ざわざわ、モリシやったなといった雰囲気の中でその永島が完璧なリリーフで2イニング無失点。
トドメに蛭間の一発や佐野のタイムリーや仙台育英のやらかしも飛び出して合計9得点。
仙台育英は怒涛の代打攻勢で反撃の糸口を探るも、9回1死から調整登板の河北を相手に、2死からの連打で揺さぶりをかけるもモリシに動きはなくここで力尽きる。
危なげなく浦和学院が圧勝し5年前のリベンジ達成で3回戦へ進出、モリシも呪縛から解かれたようだ。
第三試合 星稜 (石川) 11−13x 済美 (愛媛) (延長13回 タイブレーク)
この試合から各校2試合目に突入、生き残りを賭けた熾烈な戦いが始まる。
まずはゴジラパワーで開幕戦を制した星稜と、『やればできる』済美の一戦となる。
ちなみに両校の監督は、あの星稜×明徳戦、「松井の5打席連続敬遠」を両校の選手として甲子園で見ていたという因縁めいた縁がある。
そんな試合は超強力星稜打線が火を吹きまくり、5本の長短打で初回から5点を先制。
2回以降はなんとか済美先発の山口が持ち直したものの、やはりこの5点が重い。
星稜先発の奥川に脚の痙攣のアクシデントがあったものの、佐藤・山口の左右の技巧派で翻弄。中押しも決まり、磐石の試合運びを見せる。
7−1で迎えた8回、キャプテンの竹谷も登板して逃げ切りかと思ったその矢先、その竹谷が大炎上してしまい3失点。 (実は足をつっていた)
たまらず3点差一死満塁のピンチで1年生寺西を投入、しかしそれでも流れ止まらず内野安打で2人帰り1点差。
そしてマモノが降臨する。9番政吉の打った打球はレフトスタンドへ吸い込まれ逆転3ランお誕生日。
この回一挙8得点、打者一巡の猛攻で試合をひっくり返してしまった。
そしてこのまま7−9でゲームセット・・・・
とはいかないのが第100回大会のマモノといったところ。
残り1イニングで2点を追いかける格好となった星稜は一死走者なしから三連打で1点差、まだなにか起こりそうな雰囲気が漂い始める。
2アウトながら絶好調男ｿｲﾔ!田が打席に入るとレフト前、山田懸命のダイビングも捕れず、土壇場で9−9の同点打の大仕事をやってのけた。
このまま逆転もあり得る場面は山口がなんとか粘り切り。この激闘はまだまだ終わらず延長戦へ突入していく。
延長に入ってからは星稜6番手寺沢と済美山口の投げ合い、お互いランナーを許すものの失点を許さない気合の投球。
しかし延長12回裏済美が寺沢を攻め一死満塁、1点でも入ればサヨナラの場面を迎える。
ここも寺沢が二者連続みのさんの投球で捻じ伏せZGS！これで試合は歴史上2度目の甲子園タイブレークへもつれ込んだ。
13回表、星稜は一死二三塁からサードゴロで積極果敢にホーム突入で1点をもぎ取る。さらにスク水も決めて2点リードで13回裏へ。
2点を追う済美は政吉がバントヒット、無死満塁とする。打順1番に帰って矢野、寺沢ここにきて球が浮き始める。
そして1ボール2ストライクからの6球目、命取りになるそれは、矢野のバットが捉えるとレフト方向に吹く風に押し戻されるようにライトポールに直撃。
100回大会で歴史上初となる、劇的、劇的な逆転サヨナラ満塁お誕生日が爆誕し、決着がついた。
済美が、初出場初優勝の2004年センバツを彷彿とさせる大逆転劇。「逆転の星稜」のお株を奪う決着となった。
まさに『やればできる』は魔法の合い言葉と言わんばかりの2度の大逆転でサヨナラ勝利で2勝目一番乗りを挙げた。
共にしらたまや球春譜のネタを持っている高校同士。『ベストゲーム賞』受賞となった今回の戦いも語り継がれることだろう。
ちなみに済美山口は、結局13回184球(およそ0.79安樂)の大熱投。改めて壁の高さを思い知るスレ民も出てきた。しかし・・・。
【忙しい人のための星稜×済美】
星稜「あああああああああああああああああ！！！！！」
済美「あああああああああ！！？？？！」(5−0)
星稜「ああ！！ああ！！！」 済美「ああ！！！」(7−1)
済美「…………………………………………………………………」
済美「………………………………………………………………………………………………」
済美「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
あああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！」
星稜「あああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああ？？？！！！！！！」(7−9)
星稜「ああああああああああああああああああああああああ!！！！！！！！！！！！！！！！！」
済美「ああああああああああああああああああああああああああ！！？？？！」(9−9)
星稜・済美「ああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！」
延長戦・タイブレークへ
星稜「ああああああああああああああああああ(11−9)
済美「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ星稜「アアアアアアアアアアアアアアアアアア？？？？？？？？？？？？！！！！！！！！！！！！」(11−13x)
サヨナラ逆転満塁HRでゲームセット
第四試合 慶応 (北神奈川) 6−12 高知商 (高知)
劇的すぎる前試合のせいで1時間30分押しとなったこの試合、疲れきったスレではおやすみ発言も出る中でのスタート。
初戦を今大会屈指の馬鹿試合で勝ち抜いた高知商と好ゲームの投手戦を勝ち抜いた慶応のチームカラーの正反対なチームの対戦である。
初回高知商業は2人で1点を先制するなど1回戦で見せた打撃力を遺憾なく発揮。後続も続きたいところであったがエース生井が粘りの投球で凌ぐ。
攻守変わって慶応の攻撃が始まるとエース北代は3球で満塁のピンチを作ると広瀬の内野ゴロ、根岸のタイムリーであっさり逆転2−1。
その後もバカスカ打たれまくるも守備陣の好送球で本塁刺殺を連発。この回の慶応の攻撃はHすないぽHHHHよんたまフライでチェンジと高知商は1回戦同様わけのわからない記録を作る。
2回高知商はカバーが誰もいないふしぎな振り逃げからのクロスプレー時にミットが落ちるという珍事が重なる得点で当たり前のように追いつく。
そして連続タイムリーで息をするように逆転。解説も匙を投げる猛攻に飲み込まれたか慶応はやらかしを連発。一挙6失点となってしまう。
高知商打線は4回にやらかしからのチャンスをつくると藤田のタイムリーで早くも10桁。これにて慶応生井KO。渡辺が継投したが勢いをとめられずレイプ状態に。
慶応は5回に下山の2ランお誕生日で差を詰めるも、高知商北代は落ち着いた投球とバックの堅い守備で簡単にマモノを寄せ付けない。
一方でスクランブル登板の際に多少崩れたものの継投した渡辺はスライダーを駆使し、序盤大暴れした高知商打線を無得点に抑える。
両名の勢いそのまま中盤以降は投手戦となり9回裏へ。後がない慶応だったがいきなり奥村田辺の二連続長打で1点獲得。さらに犠飛でもう1点追加する猛反撃を見せる。
この勢いにマモノも呼応。キャッチャーフライを2度も捕逸させるカミカゼが吹き雰囲気は慶応の押せ押せムード一色となる。
しかし序盤の攻撃や守備の差で点差が響き追いつくほどの反撃にはいたらず慶応は2回戦敗退。高知商が2試合連続10桁の猛攻で勝利を収めた。
−−−−
第九日
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 10−4 沖学園 (南福岡)
本日から本格的にお盆休みで超満員の甲子園球場。9日目は高校野球界の双葉山・大阪桐蔭と引退間近の前頭沖学園の取組で幕を開ける。
桐蔭本日の先発はNEO。しかし2回に連打を許しピンチをつくったところでまさかのARAKAKI。先制は沖学園が獲得した。
守りも背番号10をつけた石橋が好投、ピンチを背負うもあと一本を許さない粘りの投球を見せ3回まで桐蔭打線をノーヒットに抑える。
しかしそこは王者桐蔭。4回裏には中川藤原の連続長打で同点。動揺したか石橋はあわや消える魔球かという大暴投で逆転を許す。
ところがリードを許した沖学園も5回表森島のレフトポール直撃のお誕生日ですかさず同点とする。予想外のシーソーゲームにスレ大盛り上がりである。
沖学園はここで石橋からエース斉藤をマウンドへ送り込むが、大阪桐蔭は連打からのキッチリ最低限の犠飛による得点と手堅く勝ち越しを決める。
しかしその直後6回表には斉藤が自らの失点を挽回するような長打。二塁にランナーを置くと吉村がセンター前、藤原がものすごい返球を見せるも捕手がポロリでホームイン。1点取られれば取り返す展開が続く。
ここまではコツコツと1点ずつ差をつけては追いつかれてきた桐蔭は、6回裏連打すないぽで満塁のチャンスを作ると宮崎の強襲弾、あおちーのタイムリー、その間の送球やらかしで一挙4得点とマモノを味方に付け、ついにお目覚め。
さらに7回にはNEOのニュース間のバックスクリーンへのお誕生日、8回には藤原の2ランお誕生日で突き放し、王者の貫禄を見せつけ3回戦へ。
沖学園は7回にキャプテン阿部のお誕生日で追いすがるも桐蔭の猛攻に追いつけず2回戦敗退。しかしあきらめない攻撃で幾度も桐蔭に追いつき、初出場とは思えない見事な戦いぶりをみせた。
第二試合 佐久長聖 (長野) 4−5 高岡商(富山)
富山VS長野という地味に甲子園で初対戦となる隣県対決。
第1試合、第3試合に比べて地味な組み合わせということもあり地味な接戦となる。
1回表、佐久長聖は内野フライの落球 (記録はヒット)などで満塁のチャンスを作ったがZGS。
逆にその裏、高岡商は佐久長聖先発・林を攻めたてて1点を奪うと2回にも2点を追加と主導権を奪取した。
4回にはスクイズなど足攻でもう2点を得て5得点目。
しかし4点差を追いかける佐久長聖は6回二三塁から斎藤の2点タイムリーで追いすがり流れを完全には渡さない。
守備でも井林がランニングお誕生日かというところでホームタッチアウトとすんでのところでとどまった。
そして2点差のまま9回、佐久長聖は連続ヒットで無死一二塁、長打で一気に同点に追いつけるチャンスを作る。
1点を入れてなおも二死一二塁のチャンス、しかし140球を越えた山田が熱投、高岡商を勝利へ導きベスト16へ駒を進めた。
第三試合 近江 (滋賀) 4x−3 前橋育英 (群馬)
珍しく予定の時間通り進んでいる今日の最終試合。
最初に攻めたのは近江。いきなりの好機で北村がこの試合でも愛の力のタイムリーを放ち先制した。
これに前橋育英も黙っていない。満塁から恩田のタイムリー、そしてスクイズであっという間の逆転劇。
打撃力で勝る近江は何度もチャンスは作るが、恩田と堅守を誇る前橋育英守備陣の前にあと一本が出ず残尿感溢れる攻撃に。
ようやく得点が入ったのは6回、満塁までランナーを埋めると家田のタイムリーで試合を振り出しに戻した。
終盤戦もやはり投手戦、恩田と近江2番手林の投げ合いであと少しの決定的な得点がお互い遠い。
迎えた9回、前橋育英は二死ながら一二塁とするも、ここも林が踏ん張り切って裏のサヨナラへ想いを繋ぐ。
それにマモノが応えたのか9回裏、先頭のセカンドゴロでやらかし、出塁を許してしまう。さらにラブパワー北村も繋いで、敬遠気味のよんたまを挟んで無死満塁、絶好のサヨナラチャンスとなった。
大声援のアルプス一万尺が響く中恩田の143球目を打ち返した有馬の打球は二遊間を無常にも抜けていきサヨナラゲーム。
最後までわからない熱闘を最後の最後で近江が制するのだった。
−−−−
第十日
第一試合 常葉大菊川 (静岡) 3−0 日南学園 (宮崎)
大会10日目は丸亀のチアを葬り一部スレ住人から敵視されている日南学園と注目のアベレージヒッター奈良間擁する常葉大菊川の対戦。
日南学園は初球から積極的に振っていく電撃戦を仕掛けるも、常葉大菊川の鉄壁の守備の前に凡打の連続。2回には3球、5回には4球で片付けられるなど、3939進んでいく。
常葉大菊川は3回裏、奈良間が好走塁で2塁打を放つと東鈴木の連打で先制。6回には榛村のフェン直3ベースからの代打岡田の強襲タイムリーと足を活かした持ち前のスモールベースボールが光る。
その後も好守好投に恵まれた見ごたえのある3939進行。しかし痺れる展開に集中の乱れがおこったか8回裏に日南にやらかしが連発。流れを渡し痛恨の3点差となるタイムリーを伊藤に浴びる。
最終回も常葉大菊川がきっちりと守りきり1時間40分の3939ゲームセット。日南学園は7安打でランナーを出すも、4(σ･∀･)σｹﾞｯﾂ!!などチャンスを活かすことができずに完封負けを喫して甲子園を去った。
第二試合 金足農 (秋田) 6−3 大垣日大 (岐阜)
本大会屈指の3939展開で試合開始時間が巻きとなった2試合目。海賊王吉田を擁する金足農業と初戦を空中戦で突破した大垣日大の試合。
大垣日大の先発は前回好投の内藤。しかしサイレン間長打からのサードのやらかしとARAKAKI間に1失点と不穏な立ち上がり。
しかし攻守交替の大垣日大はセカンドの連続やらかしでチャンスを作ると怪物小野寺のタイムリーでイーブンに戻す。初回から荒れた試合模様となった。
直後の二回の表、金足農はすないぽ出塁後メイデンでチャンスメーク。菊地彪の長打で再び勝ち越し。さらに菊地亮のスク水性交で突き放す。
3回表、2点を追う大垣日大は2死からのよんたまからギアの上がった吉田に対して中山杉本の連打で同点に。3回を終えて3−3。予想外の点の取り合いにスレもざわつく。
大垣日大は3回からスイッチした杉本が阪口監督の守備指示や敬遠策がピタリでZGSも記録する瀬戸際の粘投。金足農も吉田がサクサク三振を奪っていき中盤以降は膠着の様相を見せ、スレのメインの話題はおっぱいに移行。
投手同士の根競べとなってきた8回表、ここまで当たりのなかった金足農5番の大友が12球という脅威の粘りの末ポールギリギリのお誕生日をぶち込み均衡を破る。
この一発で吉田に気合が入り (本人曰く「目が覚めた」)、ランナー無しでもギア上がりっぱなしのフィーバーモードに突入。外角いっぱいのストレートが冴え渡り3者連続みのさん。
対して大垣日大は集中力が限界を迎えたか9回にも菅原と吉田にタイムリーを浴び3点差。更にギアを上げ、149キロをマークした吉田に追いすがることができず力尽きた。
金足農は吉田の150球13奪三振と2回戦も圧巻の投球で三回戦進出。東北勢初の全国制覇にまた一つ駒を進めた。
第三試合 花咲徳栄 (北埼玉) 6−8 横浜 (南神奈川)
もはや言うまでもない関東の超強豪対決がベスト16を賭けたこの一戦。
先に主導権を握ったのは横浜だった。1回に韮沢のタイムリーで1点を失うが3回表初めてのチャンスを河原木のタイムリーでキッチリ追いつく。
その流れに乗って横浜打線が先発野村を打ち崩す。三連打ですかさず勝ち越しを決めると野村のやらかしにつけこみ満塁。
ここで遠藤・河原木の2点タイムリー、野村降板後も犠飛で1点追加しこの回6得点と序盤にして試合の大勢が決してしまう。
6回には斉藤のタイムリーで7点差、花咲徳栄の二連覇への道は絶たれたかのように思われた。
しかしその裏、主砲野村に待望の一撃が飛び出しにわかに風向きが変わり始めていく。
さらに7回には橋本吏功のお誕生日もあり4点差に詰め寄った。
4点差がセーフティーリードではないのは今大会の今までの試合が証明しているところ。
やはりこのまま終わらないのが高校野球、すないぽよんたまよんたまで一死満塁の大チャンスが作られた。
ここで迎えるのは四番野村、打球は明らかに平凡だが気迫のヘッドスライディング、内野安打で連覇への望みを繋ぐ。
今日も「なにかあるぞ」といった雰囲気がじわじわと、そして確実に大きくなり甲子園を支配し始めていく。
すると横浜3番手の黒須が投じたボールは倉持の体へすないぽ、これで9回裏2点差二死満塁の一打逆転サヨナラの場面へと移り変わった。
打席に立ったのは1年生ながらレギュラーの井上。このドラマチックな展開の終止符は最後に黒須の意地が勝り三振であった。
関東の両雄あいまみえる形の激闘の一戦はすんでのところで横浜が逃げ切り二回戦を突破した。
−−−−
第十一日
第一試合 下関国際 (山口) 5−4 創志学園 (岡山)
大谷が今にも振り出しそうな曇り空で始まった試合は練習試合経験もある顔見知りの中国地方同士の対決となった。
2回裏に創志学園は2者連続よんたま出塁とメイデンでチャンスをつくると主将金谷の適時二塁打で先制。その後も下関国際のやらかしが重なり3得点を挙げる。
しかし攻守交替の3回表、よんたま後主将浜松の適時打ですぐに1点を奪い返す。その後もよんたま合戦の様相を見せるも後続はしっかりと抑える。
大谷も強くなってきた中盤、5回表によんたまからのトゥギャでチャンスをつくった下関国際は、球が滑ったような創志学園の夏大会初やらかしの悪送球により1点差に追い上げる。
雨中の投げ合いは荒れ模様かと思いきや西・鶴田両投手の調子が尻上がり。西はよんたまでランナーを出すも要所で強気の投球、鶴田は長打や連打を許さないほどほどに荒れた投手戦となる。
8回裏、創志学園は連続セーフティーメイデン成功と技ありの攻撃で満塁、宮崎のセカンド強襲弾で大きな1点を追加。
しかし9回表、下関国際は待球作戦の結実か、よんたますないぽ、さらにメイデンの構えからのバスター成功で無死満塁までもっていく。
下関国際のV−ROADが鳴り響く中、満身創痍の西が痛恨のARAKAKIで失点。さらに下関国際は品川に適時打、佐本に犠飛が出て土壇場での逆転に成功。
創志学園は宮崎の出塁に一縷の望みを託すも鶴田がきっちり後続を討ち取りゲームセット。創志学園は西が179球の熱投を見せるも寸前で力尽きる結果となった。
一方で下関国際は1回戦同様終盤での勝負強さが光り、2戦連続のジャイアントキリングを達成。嬉しい2回戦突破となった。
なお試合後の監督インタビューは噴火のニュースによりお蔵入りとなってしまった。ぐう聖坂原監督の明日はどっちだ・・・？
第二試合 興南 (沖縄) 0−7 木更津総合 (東千葉)
噴火ニュース明けで始まった派手か地味か微妙な木更津総合と琉球旋風沖縄興南高校の対戦。
興南高校は初回よんたま出塁の仲村が爆走。好走塁を見せたが本塁で刺殺されるという派手な攻撃を仕掛けるも無得点。
攻守交替の二回表、木更津の短小コンビが勝連のやらかしによる出塁からの適時長打の地味なコンビネーションで先制する。
中盤以降は両校とも守備面で勝連がやらかしを帳消しにするファインプレー、東の目の覚めるような好返球など守備で派手なプレーが連発し、お互いチャンスを作るも得点できないもどかしい攻防戦が繰り返される。
黙祷も挟み打撃面での派手さが欲しくなってきたところで飛び出したのは木更津総合の東のド派手な特大お誕生日。
その後神子によんたまを与えた藤木が降板し、前回好投の宮城が休日出勤。見事ノルマを達成する。
後半戦はチャンスで走者をつぶすルンバやトゥギャ失敗による雑なプレーが両校増え、点が入りそうで入らない地味展開に。
そんな中木更津総合は7回に興南のやらかしを突いた神子の適時打、8回に悪送球間のランナー帰還や満塁スク水性交等地味だが多彩な得点技を見せスレ住民を楽しませつつ追加点で突き放し5−0。
おまけに9回には連打でさらに追加点を上げ地味レイプで3回戦進出となった。
興南は8回裏にモリシサンバと魔曲ハイサイおじさんでチャンスをつくり反撃の様相を見せるも、木更津がリリーフ投入した根本に完全に沈黙。攻撃に粗がでたことが災いし無得点で敗退となった。
第三試合 日大三 (西東京) 8−4 奈良大付 (奈良)
初戦で猛打を繰り広げた日大三と出場校のうち最高打率の奈良大付のどちらも打力が自慢の対決となった。
打線が力を見せたのは日大三だった。初回からいきなり中村の長打で2点を先制。
3回にも小沢がタイムリーを放ち3点差とじわじわ奈良大付を離してかかる。
4回、ノーヒットピッチだった井上から河村にスイッチしオグラが不安視されたもののその河村がしっかりリリーフし5回まで奈良大付打線を抑える。
流れが変わったのは6回。日大三が内野安打2本で2点追加しワンサイドになりかけたところで、
奈良大付はその裏の攻撃、ようやくランナーを2人置いてチャンスとするとオリジナルチャンステーマ「青のプライド」の中上野が3ランお誕生日で一気に2点差まで詰め寄り試合がわからなくなった。
ここで黙っていないのが日大三打線、佐藤の2本目のタイムリーそして高木の2ランお誕生日でダメ押し。
最終回の奈良大付はどうにか一矢報いて1点を返すも反撃それまで。初出場の夏は二回戦で幕を閉じた。
第四試合 龍谷大平安 (京都) 14−1 八戸学院光星 (青森)
ついに節目の100勝目を果たした龍谷大平安、対するは初戦を延長戦の末に制した八戸学院光星。
ロースコアの勝ち上がりと、点の取り合いを制したチームの戦いは、その差がはっきり表れる格好に。
龍谷大平安は2回、1アウト2,3塁から、内野ゴロ (サード野選)で先制すると、小寺ジエンゴタイムリー、やらかしと続いて3点をリードする。
その裏、すないぽとメイデンで1アウト2塁とした八戸学院光星、7番但井のタイムリーで1点を返す。
しかし光星打線は以降、小寺の前に沈黙。3回によんたま2人のランナーを進めながらも点を奪えなかった後は3塁を踏ませてもらえず。
一方龍谷大平安は3回にタイムリー2本で3点を挙げ、回途中で福山をノックアウト。終盤にも打線が爆発し、終わってみれば17安打14得点。
甲子園での101勝目は大差で挙げた龍谷大平安。原田監督は依然壊れたままだ。
−−−−
第十二日
第一試合 報徳学園 (東兵庫) 7−2 愛工大名電 (西愛知)
メイデンを捨てた愛工大名電に対してメイデンで一つ先の塁を狙う報徳学園の対照的な三回戦。
試合開始直後名電が長打とよんたまでチャンスを作るとやらかしとARAKAKI間に相手の隙をついた先制。今年の聖光ウイルスは幾試合かの潜伏期間を挟んで発症する遅効性の模様。
初回に小園システムが崩れた報徳だったが3回に二死走者なしで小園を迎えると三振振り逃げで出塁。すかさずトゥギャで二塁進塁、村田のヒットで三塁進塁するとARAKAKIで一気に生還、小園システムver2.0を完成させ同点に追いつく。
名電はさらによんたまでピンチをつくった室田をここであきらめ、秋山をマウンドに送るもよんたますないぽで中出し失点。もはや小園ウイルスである。
続く堀尾にもライト前タイムリーで小園頼み脱却の2得点、この回合計4得点で試合をひっくり返した。
いっぽうメイデンには安井の二試合連続お誕生日が出る。この強打力を活かして追いすがりたいところだったが、禁忌のメイデン解禁でダメイデンを記録してからは拙攻が続き愛工大節電状態。
さらに継投した秋山は小園以外に1回戦自分達が見せたようなメッタ打ちを食らい失点を重ね愛工大漏電状態。
報徳学園は7回からここまで好投の林から1回戦で良いリリーフを見せた木村にスイッチで万全の逃げ切り体制。そのまま9回まで無失点で投げきり完全に愛工大停電にシャットアウトし試合終了。
攻守ともに圧倒した報徳がただの兵庫の強豪としてベスト8一番乗りとなった。
第二試合 二松学舎大付 (東東京) 0−6 浦和学院 (南埼玉)
大谷の足音が強まる中での第二試合は初戦を盤石に勝ち上がってきた浦和学院VS二松学舎の関東校対決。
初回いきなり本日スタメン入りした坪井が右田を二塁へ進めるやらかし。その後もよんたまメイデンでチャンスを作る。早速モリシの采配にスレが沸き始めるもエース渡邉が連続三振でモリシを追いやる。
浦学の先発渡邉がマウンドに上がる間に大谷が大暴れするも、まるで水を得た魚のごとく躍動。
守りから流れを作った浦学は3回裏、渡邉の出塁後1番中前がボール球を鋭く振り抜き適時三塁打で先制。続く矢野にもモリシの指示通り内野に強く叩きつける適時打が出て2−0と序盤のリードを奪う。
中盤から大谷が弱まり渡邉は連打でピンチを作るも、再び威力を増した大谷の前に渡邉水車が加速。連続三振で切り抜け水タイプの本領を発揮。
大谷の調子が上がってきた5回に二松学舎は好投の凪たそから岸川にスイッチ。継投の見極めにいろんな意味で慣れている浦学は好機とばかりに岸川の高めの球を痛打。渡邉の長打をメイデンで送ると矢野蛭間の連打でさらに1点を獲得。
岸川は佐野によんたまを与えさらに満塁のピンチ。続く後藤は打ち取られた当たりだったが大谷の影響か二塁手有馬が打球を弾くやらかし。その間に浦学は2点追加で5−0と突き放す。
5回に大暴れした大谷は中盤以降多少威力が弱まるも二松学舎岸川の調子は上がらず、6回にはよんたまからランナーを進められ矢野の犠飛でさらに1点を失う。
一方渡邉は大谷で水分補給ができたのかさらにエンジンがかかり、強気の3939投球で二松学舎を抑えていく。
何とか追いすがりたい二松学舎だったがフル回転の渡邉水車の前に沈黙。完封負けを食らいここで敗退。浦和学院は1回戦に続き盤石な試合運びで初出場以来の準々決勝進出。
第三試合 済美 (愛媛) 3−1 高知商 (高知)
馬鹿試合の少ない今大会において、歴史に残るレベルの馬鹿試合を繰り広げた生粋のエンターティナー、済美と高知商の隣県対決。
両校とも攻撃10：守備0のような状況なので、誰もが打撃戦を様相、長期戦も覚悟していたが、始まったのはまさかの投手戦であった。
高知商の北代はランナーこそ出すものの要所を抑え、得点を許さない。
対する済美の山口も、積極的に振ってくる高知商を上手くかわし、内野ゴロの山を作り上げる。
そしてスレ民も実況も解説も、予想だにしない展開に戸惑いを隠せないまま試合は3939進んでいく。
試合が動いたのは5回だった。2アウトからの芦谷のタイムリーで済美が均衡を破り先制。更に満塁とするも、北代が踏ん張りZGS。1点で切り抜ける。これで試合が動くかと思いきやまたしても膠着。
改めて試合が動いたのは7回。高知商のやらかしに乗じて中居のタイムリーと池内のゲッツー間に1点ずつ加え、3−0とする。その裏、高知商も北代のタイムリーでようやく1点を返すも後続が続かない。
その後はお互いにチャンスは作るも凌ぎきるといった展開が続き、3−1。まさかまさかのロースコアでゲームセット。打撃戦に持ち込みたかった高知商だがそれをさせてもらえず、2つのやらかしが響いて敗退となった。
第四試合 大阪桐蔭 (北大阪) 3−1 高岡商 (富山)
大谷順延が心配されつつもついに第4試合も開催。王者桐蔭と公立の星高岡商の対戦である。
桐蔭の先発は左の横川。序盤の制球が安定せず、二回表には筏の遠洋出港を許したあとよんたますないぽで押し出しの得点を与えてしまう。
一方で高岡商山田は三者連続三振で桐蔭打線を切り伏せるなど上々の立ち上がり。5回までに10桁奪三振と桐蔭打線相手に快刀乱麻の投球。
桐蔭は山田の投球に苦戦するものの3回に宮崎のHとよんたまで貴重なチャンスをつくったところで中川の一打で逆転。数少ないチャンスを逃さない。
6回からは満を持して柿木が登板。エースの貫禄で2塁を踏ませない安定した投球。高岡商山田の調子も乱れがなく、後半はますますの投手戦に。
大阪桐蔭は6回トゥギャ失敗でチャンスを逃すが直後にNEOと山田健太の連続長打で1点追加。長打力で差を見せ付ける。
さらに8回にもやらかしからチャンスをつくるも山田の力投に答えるように内野陣が奮闘。このピンチを切り抜ける。
2点差を追う9回、堀が先頭出塁し球場全体が高岡押しになる中柿木は冷静に三振を奪いゲームセット。
厳しい接戦を長打力でねじ伏せた桐蔭がベスト8に進出。敗れた高岡商は打撃陣がヒット5本と振るわず敗退となったが、山田が奪三振11の好投、バックの堅い守備で桐蔭相手に十分な健闘を見せた。
−−−−
第十三日
第一試合 近江 (滋賀) 9−4 常葉大菊川 (静岡)
大谷を乗り越えての13日目は大物を次々と撃破し勢いに乗る近江高校とノーサインの変幻自在な攻撃の常葉菊川の湖対決で幕開け。
常葉菊川の先発は守備に定評のある榛村。近江はここまでリリーフ登板で無失点の林。両校エースを温存した先を見据えた戦いの模様。
その榛村の立ち上がりを攻め立てラブパワー北村が右中間を大きく割る適時ー塁打で先制。
さらに3回裏にも家田へのヘッドショットでのチャンスでまたも北村にタイムリー。本対戦でも勝負強さを見せる。
榛村の一方で近江・林は常葉大菊川打線を全く寄せ付けない快投。家田のエラーでパーフェクトを逃し歳内がキレるも5回までで69球10桁三振の圧巻の投球で流れを一切渡さない。
5回に榛村は自らの悪送球でピンチを作るとまたもや愛の戦士北村の長打でさらに失点で4−0。北村の4番の仕事っぷりにスレは大興奮。
このままいいようにやられてはいけない常葉菊川は7回、やらかしも絡み疲れが見え始めた林の高く浮いたチャンジアッパを見える伊藤が痛打で初得点。これに続きたい常葉菊川だったがゴロ間本塁突入ルンバで追撃失敗。
直後の7回裏に近江は努力のHとドラゴンスカイHでチャンスをつくると北村本日4本目の長打タイムリーで一人で6打点。北村の4番の仕事っぷりにスレもドン引き。
常葉菊川は9回にエース漢人を送り込むも努力の結晶のタイムリー、木村のスク水等で近江がさらに引き離し9−1。
近江も9回にエースの金城を投入。すると奈良間の3塁打からの鈴木の犠飛で1点、さらに根来にも3塁打が出た直後によく見える伊藤が大きな2ランお誕生日。
ブラスバンドの演奏曲どおりドンチャン騒ぎな追い上げを見せるも榛村の打球は2塁ゴロでゲームセット。
中盤の投打の噛み合いが勝敗を分け、近江高校がベスト8進出。17年前の忘れ物を取り返せるか。
第二試合 金足農 (秋田) 5−4 横浜 (南神奈川)
金足農・吉田が強力横浜打線に対してどう対処していくかが注目の三回戦。
その吉田の立ち上がりが乗り切らずついに万波の初ヒットなど3本の長短打で2点の先制に成功する。
その後序盤は吉田がピンチを背負うもどうにか抑える粘りのピッチング。
その粘りに風が応えたのか吉田が放った大きなフライが追い風に乗ってグングン伸びてまさかの同点お誕生日。
流れが横浜から金足に傾き始めた試合だったが横浜先発・板川もどうにか踏ん張り勝ち越しは許さない。
グラウンド整備明けの6回、よんたまからチャンスを作るとギアを上げた吉田から遠藤がライト前へ落として意地の勝ち越し点を挙げた。
吉田がついに捉えられ始め続く7回、万波内海角田の三連打でもう1点を追加、ジワジワと金足を引き離しにかかる。
ここまで頑張ってきた吉田を助けてあげたい金足農、8回裏に一二塁と絶好のチャンスメイクをすると、高橋の放った打球はセンターの頭を越えなんとバックスクリーンへ飛び込む逆転3ランお誕生日となった。
この逆転劇に奮起した吉田、最後はギアをマックスまで上げて150km/hを叩き出す圧巻の投球で三者連続三振。
終盤のねじりあいを制して金足農が東北勢初優勝に向けてまた一つ階段をあがるのだった。
第三試合 下関国際 (山口) 4−1 木更津総合 (東千葉)
木更津総合は2試合好リリーフを見せた根本を先発に回し、野尻はサードでスタート。
その分をバックで盛り立てたいところだったが、2回に突如として派手に守りが乱れる。
2回、サードに回っていた野尻がやらかすと、続く当たりをファーストの神山が派手にお手玉で1点を献上。
さらに打順がトップに代えると下関の広島の浜松がキャプテンらしくキッチリタイムリーでもう1点を追加。
一方の下関国際はこの日も鶴田が先発。3回、先生に菜箸に例えられた東にお誕生日を許し1点差に迫られる。
しかし、粘りの投球を2戦続けてきた鶴田はこの日も粘る。2回以外は毎回ランナーを背負うが耐え続ける。
なかなか点が入らない木更津総合は焦りからZGSやルンバを発症し、度重なるチャンスを生かせない。
8回、前の回に根本に代打を出した関係で木更津は継投へ。ここでマウンドには今大会初登板の1年生・篠木。
が、先頭を歩かせるとメイデンを許し、今大会ノーヒットの4番・鶴田にはライトへ運ばれる。
鶴田は今大会初打点が貴重な追加点のタイムリー。8回裏はまたもZGSで木更津は攻撃を潰してしまう。
すると9回にはまたしても浜松がタイムリー。前の回の好守備の流れを活かしての追加点だった。篠木はしのぎ切れず。
要所要所でチャンスを生かし切った下関国際が甲子園初勝利から一気に3連勝でついにベスト8進出。
昨年アルティメットクラッシュを喰らった三本松に肩を並べる格好となった。
第四試合 日大三 (西東京) 4−3 龍谷大平安 (京都)
ベスト8最後の一席に座るのは関西・関東どちらの雄か。
日大三は意表をついて今大会初登板の廣澤を先発起用する。
やや不安視された廣澤が序盤の平安を完璧に抑え込む好投で流れを作ると金子が先制お誕生日、木代三塁打からの日置タイムリーの三連打で2点を取る。
快投が続いた廣澤だったが5回に突如連続よんたまで今日初めてのピンチを背負うとメイデン最低限小寺タイムリーで試合は振り出しに戻った。
捉えられだした廣澤から河村にスイッチするとその河村がいきなりすないぽ、メイデンでピンチを作ってしまう。しかし平安の4番5番を連続三振に切って取り踏ん張る。
その直後ランナー一塁でセンターギリギリのフライでスライディングキャッチを試みた松本が後逸、ランナーが帰って勝ち越しとなった。
しかし平安もよんたまのランナーを二塁へ進めるとサードコーチャー生水 (しょうず)が代打、初球をライト前へ運び再び試合を振り出しに。
8回にもよんたますないぽでチャンスを作るとショートへ内野安打、この隙に本塁突入もここは日大三二遊間がうまかった、生還を許さず3アウト。
すると直後の日大三の攻撃、中村のフラフラっと上がった打球はレフトへ。風に舞うと今大会幾度となく見たマモノに魅入られたレフト発動。捕球できずに無死二塁の大チャンスができる。
このピンチに小寺は連続三振。よんたまを挟んで二死一二塁、河村のファーストゴロで抑えるかと思われたが今度はファーストのやらかし、マモノが乱舞し二死満塁。迎えるはお誕生日を放っている金子。粘って粘っての9球目、痛恨のすないぽにより日大三がついに勝ち越し。これが決勝点となった。
記録に残らないものも含めれば5つ以上の守備のやらかしがあり、その多くが失点につながってしまった平安と、特に8回の好守が光った日大三。点差は僅差であるが、シュビノサが勝敗を分けたと言える。
−−−−
第十四日
第一試合 大阪桐蔭 (北大阪) 11−2 浦和学院 (南埼玉)
マモノスレ的には名試合が期待できる準々決勝。第一試合は西のタヌキ親父西谷率いる大阪桐蔭と埼玉の英雄モリシ改め森士監督率いる浦和学院の今大会の天皇山で幕を開ける。
浦和学院の先発は本日も渡邉。上々の立ち上がりであったが2回表、高めの球をNEOにお誕生日され先制を許し甲子園初失点。NEOは流石の主人公属性である。
大阪桐蔭はNEOが先発。立ち上がりが心配されるも厳しいコースを突き、浦和学園打線を抑え込む。
3回表Hと内野のFCでチャンスを作った大阪桐蔭はチャンスで藤原。完全な内野ゴロになったものの一塁送球にもたつきさらに1点獲得。後続も続きたいところであったが蛭間を始めとする浦学バックのファインプレーに阻まれる。
5回には4番藤原の逆方向への特大お誕生日が飛び出し長打で点差を引き離す。強豪相手でも自校の持ち味を発揮する桐蔭。
モリシの謎ダンスで盛り上がった5回裏、トゥギャ成功等で浦学にノーアウト1,3塁の大きなチャンス。まずは小町のゴロ間に1点。ここで踏ん張りたい桐蔭であったが、NEOの暴投とイレギュラーを山田がはじきさらに1点献上。モリシのマモノ召還の儀成功である。
6回によんたまメイデンでピンチを作った浦学は渡邉から左の永島にスイッチ。スレ住民はモリシの動きを固唾を呑んで見守るがストライクが入らず満塁に。左が続く打順を見据えての交代だったが、そこからあれよあれよとあおちー中川藤原の左打者3人にタイムリー3連打を浴び5失点。結局永島はひとつもアウトを取れずに降板。準々決勝にてモリシマジックついに発動。
浦学は河北に継投するも時すでにモリシ。さらに失点を重ね桐蔭は6得点のビッグイニングを作ることに成功した。
桐蔭は満を持して柿木に継投。これまでの試合と同じく安定した投球。一方スクランブル登板の河北もフライアウトを打たせる安定のピッチングで6回の悪夢が嘘のように安定した試合運びとなる。
その後桐蔭は藤原本日2本目の5打点目となるバックスクリーンへのお誕生日や、石川の公式戦初お誕生日などで10桁得点のほのぼのレイプに突入。
浦和学院は少しでも差を詰めて行きたいものの柿木の好投の前に沈黙。埼玉勢の夏連覇の夢は終え、森士監督改めモリシは無事モリシのタイトルをホールドし甲子園を去った。これで大阪桐蔭は2度目の春夏連覇にあと2勝。偉業へ大きく近づいた。
第二試合 報徳学園 (東兵庫) 2−3 済美 (愛媛)
モリシ爆散の興奮冷めやらぬ中本日の二試合目はやればできる済美とバックアップも万全な報徳学園の西勢力同士の対戦。
スレに衝撃が走ったのは試合前、済美・中矢監督は愛媛大会から投げ続けた山口をついに温存して池内をマウンドへ送った。
初回の済美の攻撃、四番にも座るその池内が自分を援護するタイムリーで登板前に先制した。
対する報徳学園も小園が凡退するもバックアップシステムがやはり発動して羽渕のタイムリーで2回にすかさず同点。
序盤の攻防以降は渡辺と池内の
5回表、連打からのよんたまんるいでピンチを作った報徳は渡辺からこれまでリリーフで活躍の木村にスイッチ。芦屋のライト前で1点を許すもののARAKAKI間の本塁突入を好フィールディングで刺殺のトリックプレーで最低限失点に抑える。
返す刀で報徳は内野安打と池内のやらかしで1死1,3塁でやり返しとばかりにチャンスメーク。本家アゲアゲホイホイが響く中ここで済美はエース山口を投入。表の済美の攻撃の再現なるかと思われたがきっちりとシャットアウト。エースの貫禄を見せる。
締まった前半戦から一転6回の報徳の攻撃では中継ミス、公文式走塁に牽制暴投、ルンバも加わるやらかし合戦の譲り合いを見せる中盤戦。8回には小園システム発動の条件が整うも、山口が大量のデータ送信でエラーを起こさせ無失点。
マモノが潜む1点差の9回。ここまで好守の小園にシステムエラーが発生。これを好機と見たか済美の3番芦屋はショート方向への強烈な適時打を放ち、貴重な1点で差をつける。
これで試合終了となると思いきや地元大声援のアゲアゲホイホイの中報徳バックアップシステムが躍動する。
神頭がレフト前で出塁、糸井のレフトオーバーで1点差、なおもランナーはメイデンで三塁へ。
一死三塁という最大のピンチの中山口が奮起の投球で打者二人をねじふせてゲームセット。
最後までわからない実力伯仲の2校の対戦であったが、報徳のシステムを魔法が抑え込んで大阪桐蔭との準決勝へ足を進めた。
第三試合 日大三(西東京) 3−2 下関国際(山口)
三回戦はここまでジャイアントキリングを続けてきた下関国際と強打に定評のある日大三校の対戦。
鶴田が中22時間で投げる下関国際が強力な日大三打線を抑えられることができるかに注目が集まる。
先制は下関国際。初回は2ルンバでチャンスを潰すも、2回表に下関側アルプスでかき氷を食う観客にキレた下国ナインはよんたまんるいのチャンスを作ると佐本の適時打で1点を奪う。
さらに追加点を狙うも本塁突入ルンバに倒れてしまう。日大三「2点目は許さんぞと(笑い)」。
日大三は河村への早めのスイッチ。すると登板後3イニングで6三振と絶好調。下関国際の追撃を許さない。
下関国際鶴田は中盤流石に疲れが出てきたかARAKAKIやよんたまが増えるも、バックが鶴田を助ける形でピンチを切り抜け、5回までヒットは許さん守りを見せる。
後半戦先に動いたのは下関国際。三番川上が本試合初の長打を放つと、大音量のこ！く！さ！い！のV−ROADの中、鶴田がじ！え！ん！ご！となる連打で2点差に引き離す。
日大三は中盤も鶴田にノーノーペース。7回裏に河村が初Hで童貞脱却を果たすも連打や長打で決定期を作ることができない。
誰もが下関国際の勝利を確信した矢先、マモノがついに動く。
8回裏、突然鶴田にマモノが憑依すると日大三の飯村柳沢佐藤が怒涛の初球三連打で同点に追いつく。
更にメイデンで逆転のチャンスを作ったところでここまでリアル置物の日置。鋭く振りぬいた打球は一塁手のグラブを弾く強襲！一気に逆転に成功する。
あとがなくなった下関国際は最終回の攻撃、アルプスからV−ROADを鳴り響かせ先頭を出したが最後の最後日大三2番手河村の投球が光り9回の奇跡は起きず。
集中打が決定機となり日大三が準決勝進出。下関国際は序盤のルンバが痛手となり怒涛の快進撃はベスト8止まり。
しかし強豪校を次々と撃破し、最後まで激戦をみせた下関国際にマモノ民からも惜しみない賞賛が送られた。
第四試合 金足農(秋田) 3x−2 近江(滋賀)
愛と努力の近江と主人公吉田擁する金足農の準々決勝最後の試合。
両チームランナーも出しチャンスを作るのだがやはりあと1本を許さない。
その均衡を破ったのは努力家の一撃だった。チャンスで住谷がライト線ギリギリのタイムリーを放っての先制点。
その裏に近江内野陣の連続やらかしで金足もチャンスとしたがここでも最後のヒットが出ず。
5回から今大会快投が続いている林が近江のマウンドへ。
スレでは林は打てないが連呼される中それがフラグになったのか菅原のスリーベース、佐々木のスク水であっという間の同点劇。
しかし試合が落ち着かない展開となれば愛の力を持った北村がいる。小園システムよろしく二塁打とメイデンで三塁へ進めると今日もタイムリーですかさず勝ち越し点を挙げた。
8回にも同じくスコアリングポジションで北村に回ったが今度は吉田の気迫勝ち。致命的な追加点は渡さない。
9回にもピンチを背負った吉田は気迫のギアチェンジでここもホームを踏ませず最後の反撃へ想いを託す。
その想いに応えたい金足打線、ノーアウトから連続ヒットでサヨナラのランナーまで出てどこか異様な雰囲気が甲子園を包み始める。
さらによんたまで無死満塁、大声援がさらにもう一段階大きくなる。ここでスクイズ敢行、三塁ランナーが生還すると二塁ランナー菊池も一気に本塁突入。
ヘッドスライディングでツーランスクイズ大成功の超のつくほどの劇的な逆転サヨナラ勝利。
主人公吉田の夏はまだ終わらず平成元年の秋田経法大付以来の秋田県勢ベスト4を決めて金足農がまたひとつ高みへ登るのだった。
−−−−
第十五日
第一試合 金足農(秋田) 2−1 日大三(西東京)
金足農にとって因縁の桑田真澄氏が始球式を務めた準決勝が始まった。先発は当然吉田である。
一方、日大三の先発は龍谷大平安戦で快投を繰り広げた廣澤が中二日で登板。
初回から試合は動く。”打たない川”と揶揄され続けた打川がついに援護となるタイムリーで先制点。
廣澤のコントロールが定まらず3回にも満塁のピンチ。しかしなんとか一邪飛のZGSで乗り切った。
それでも廣澤の調子が上がってこず4回もランナーを背負うと今日も河村へ早めの継投。再三チームを助けてきた河村が今日も三振切り、追加点を許さない。
継投で流れを作った日大三は斉藤のやらかしとHでチャンスをつくるも、吉田の執拗な牽制からの電撃クイックのクレバーな投球の前に三振に倒れ追いつくことができない。
河村はこのまま好投かと思いきや5回にピンチを作ってしまうと大友がセンター前、ホームへの返球はマウンドで大きく跳ねてしまい痛い2点目が入った。
8回に河村は長打とよんたまでピンチを作ると、日大三は今大会初めての河村からの継投で井上が登板。フルベースからのスクイズを完全に読んでこの絶体絶命の局面を切り抜ける。
スク水防衛から流れを持ってきた日大三は連打でチャンスメーク。今大会いまいち当たりのない4番大塚が繋ぐ一打で1点。後がない金足農、吉田の投球はまさかの抜ける逆球だったが打者の予想外だったか空振り！土壇場で踏ん張った。
9回表金足農は三凡で流れは未だ日大三。終盤の攻撃に定評のある日大三だが吉田も本試合最速を叩き出すトップギア。
一塁消失事件と三塁強襲Hと二連続の内野安打でチャンスをつくり、球場全体のムードに後押しされる日大三だったが、後続が外野フライに倒れゲームセット。
日大三は破れる形となったがこれまでに見せ付けてきた終盤の粘りは健在。最後まで分からない試合を盛り立てた。
金足農は1回大会以来の秋田勢決勝進出。白河の関を越えて1回大会で獲り損ねた真新しい大会旗を手に入れることができるか。
第二試合 済美(愛媛) 2−5 大阪桐蔭(北大阪)
タレント軍団大阪桐蔭にどこまで済美が食い下がれるかが見どころの試合。
- かと思われた。しかし主導権を先に握ったのはまさかの済美。
山口を攻めあぐねていた大阪桐蔭だったが打順が二巡目に回ると藤原のよんたまからNEOの内野安打でチャンス拡大。
このチャンスで山田が勝負強くレフト前へタイムリーを打って同点。さらにパスボールも加わってしまいあっという間に逆転となってしまった。
ところがこのまま流れを渡さないのが今年の済美の強さ。ランナー一塁からエンドランをかけるとサードゴロの間に三塁を陥れる。これにファースト石川の悪送球が絡んでしまい済美が同点に追いつく。
落ち着かない展開が続く。宮崎猛打賞となるヒットから満塁を作り打席はやらかしで同点を許した石川。失った点は自分で取り返すとばかりにショートの頭を越す2点タイムリー。
一方柿木は不安定なピッチングだった序盤とは人が違ったかのように6回以降は済美打線をまったく寄せ付けない投球で終わってみれば9回2失点10桁奪三振での完投。
終盤の横綱相撲で大阪桐蔭が前人未踏の2度目の春夏連覇へマジックナンバーはあと1つとなった。
−−−−
第十六日
決 勝 金足農 (秋田) 2−13 大阪桐蔭 (北大阪)
100回目の夏には、2人の主人公がいた。金足農業の背番号1・吉田輝星と、大阪桐蔭の背番号6・根尾昂 (通称NEO)である。
吉田は県大会から1人でマウンドを守り続け、甲子園で749球を投じ、58もの三振を奪った。
max150キロの球速を甲子園でも披露し、それにスライダー、スプリットを交えて強力打線を封じ込めてきた。
時にピンチを招くと、急速にギアを上げて打ち取る。その圧巻の投球術を周りも支えた。
史上最強の『雑草軍団』が目指すは、103年前から続く白河の関の呪縛を解き東北に深紅の優勝旗を届けること。
公立校としても『がばい旋風』の佐賀北以来11年ぶりの決勝で頂点を狙う。
さらに言えば、農業高校が優勝すれば歴史上初の快挙。果たして奇跡の瞬間は訪れるか。
片や『横綱』大阪桐蔭の主人公NEO。新2年のセンバツから4期踏み続けてきた甲子園の舞台で、その才能を遺憾なく発揮し続けてきた。
センバツでは史上初の2年連続優勝投手になり、打って投げて守って走ってのスーパースペックでチームの中心に定着。
その功績はもはや語るべくもないだろう、甲子園の生んだ『平成最後の怪物』である。
彼だけではない、高校��1スラッガー藤原をはじめ、キャプテン中川、日本最強の山田健太、151キロエース柿木と、
世代の結晶全てが詰まったオールスター軍団といっても過言ではないのだ。それは正にだれが言ったか大阪桐蔭史上最強ミレニアム世代。
これを擁して挑むは、史上初の2度目の春夏連覇。西谷監督はこの勝利で完全に、甲子園最高勝率を塗り替えることになる。
そして何より、桐蔭は甲子園の決勝戦では7戦して負けなし。確定された運命を、手繰り寄せにかかる。
大阪桐蔭のマウンドに登ったのは大方の予想を覆して前日155球を投じた柿木。親方が最後を任せたのはエースだった。
スレ内では不安な見方が多かった柿木だったが絶好調、初回を三者凡退で切り抜けた。
一方の吉田、先頭宮崎よんたま青地にヒットでいきなり大ピンチで怖いクリーンアップを迎える。
ここで吉田いつも通りギアアップ、中川藤原を連続三振でピンチを切り抜けると思われた。
しかしNEOを歩かせるとスライダーがARAKAKIとなり初回から失点、さらに石川の右中間真っ二つ二塁打で2点の計3得点で序盤から試合を優位に運ぶ。
このまま突き放されてはいけない金足農はランナー一三塁とチャンスを作るもサインの見落としなのか三塁走者が飛び出してルンバのアウトとなってしまった。
しかし続く3回にもよんたまメイデンARAKAKIからチャンスメイクすると佐々木の犠飛でマリア戦法完成、必死に食い下がる。
吉田も中川藤原に連打を喰らいながらも後続を打ち切り3回の攻防で金足に流れを引きよせていく。
しかしその流れでも打っていくのが大阪桐蔭。4回、宮崎の放った大きな打球はレフトが追うのを諦めるほどの大きな打球、厳しい厳しい6点目が入った3ランお誕生日となった。
さらに5回には球数が100
そして6回金足農・中泉監督は大きな決断を下す。地方大会から一人でマウンドを守り続けてきた吉田から
攻撃も7回菊地亮太のライトの頭を越すタイムリー二塁打で意地の1点をもぎ取った。
そして、いよいよ第100回記念大会のグランドフィナーレ。大阪桐蔭のエースナンバーを背負った柿木が最後まで投げ切り昨年の悔しさから悲願の胴上げ投手となった。
勝って当たり前のプレッシャーの中で戦い続けてきた最強軍団がついに史上初二度目の春夏連覇を果たして西谷監督が教え子たちに支えられ宙を舞った。
西谷監督は甲子園最高勝率記録を更新。平成最後の夏を、最強の戦いで締めくくった。
2019年12月20日(金) 02:46:43 Modified by ktp625