このウィキの読者になる
更新情報がメールで届きます。
このウィキの読者になる
カテゴリー
最近更新したページ
最新コメント
FrontPage by 名無し(ID:jeqpz+KNmA)
FrontPage by 名無し(ID:FBnYT5SlZg)
FrontPage by 名無し(ID:DaVT4ZDZXw)
FrontPage by ななし
FrontPage by 名無し(ID:X/6N1nYYCA)
FrontPage by 名無し(ID:UGsB5MMxfw)
FrontPage by 名無し(ID:MEeG1R1l7w)
FrontPage by 名無し
VIP的2024春選抜チーム by 甲子園の泥2024
Menu

2022夏 甲子園への道のり

<北海道・東北>


*北北海道


秋 優勝:クラーク記念国際 準優勝:旭川実 8強:旭川明成、士別翔雲、白樺学園
春 8強:クラーク記念国際、釧路工

春夏連続出場を狙うクラーク記念国際。春は8強止まりも下級生を多く試して戦力の底上げを図り、夏に向けて準備を進める。
追いかけるのは旭川勢。秋準優勝の旭川実はエース・佐々木の出来次第。2年連続秋準優勝の悔しさを夏に晴らしたい。
秋8強の旭川明成は春も混戦の地区大会を抜け出して全道出場。近年力をつけてきた学校が旋風を起こすか。
逆に秋春と全道出場を逃した旭川大高だが、春に旭川実に勝利、旭川明成とも延長戦を戦うなど力の差は大きくない。
白樺学園は冬の大雪で室内練習場が損壊するなど練習量に不安を残す。連覇を狙う帯広農は今季全道未到達と苦しいか。


*南北海道


秋 4強:札幌国際情報、東海大札幌 8強:立命館慶祥
春 優勝:札幌第一 準優勝:北照 4強:苫小牧中央、東海大札幌 8強:知内、札幌日大

春の全道で激戦区を勝ち上がった札幌第一は大きく自信をつけたか。夏出場なら10年ぶりとなるが、復活の可能性は十分。
秋春ともに4強入りした安定感が光る東海大札幌だが、準決勝では競り合いに持ち込めず。夏に向けもう一皮剥けたいところ。
好投手として注目されるのが春4強の苫小牧中央のエース・斉藤。リリーフと打線が彼を助ければ初の甲子園も狙える。
春準優勝の北照や秋春とも全道にはコマを進めた北海といった経験豊富な学校がこれらに待ったをかけるか。
公立勢では秋4強の札幌国際情報や春8強の知内あたりは私学とも五分に戦える存在。大会が荒れれば十分にチャンスがある。


*青森


秋 優勝:青森山田 準優勝:八戸工大一 3位:東奥義塾 4位:弘前南 8強:五所川原商・黒石・松風塾・浪岡・板柳連合、三沢、野辺地西、八戸学院光星
春 優勝:青森山田 準優勝:弘前学院聖愛 3位:八戸学院光星 4位:八戸工大一 8強:木造、八戸工大二、弘前工、東奥義塾

秋の東北4強の青森山田が秋春連覇で5年ぶりの夏出場に向け視界良好。春の東北は2試合連続延長戦を制するなど精神的にもタフ。
そのライバルに秋春連続で敗れた八戸学院光星は今季東北大会も未経験。例年よりも前評判は低いが覆せるか。
連覇を狙う弘前学院聖愛は春の東北で、秋準優勝の八戸工大一が秋の東北で4強入りとこの2校もハマれば二大巨頭を食う力がある。
とりわけノーサイン野球を掲げながら仙台育英(宮城)を延長戦で振り切った聖愛には底力がある。今年も風穴を開ける可能性は十分。
秋は連合チームが8強入りする快挙も、春にうち2校が独立するなどして連合チームは解体。夏には違った形のチームが拝めそう。


*岩手


秋 優勝:花巻東 準優勝:久慈東 3位:盛岡大付 4位:花巻南 8強:盛岡三、千厩、黒沢尻工、花巻北
春 優勝:花巻東 準優勝:盛岡大付 3位:久慈 4位:盛岡三 8強:水沢工、盛岡四、福岡、大船渡

秋春とも強打で頂点を極めた花巻東が最有力。だが、春の東北では主砲・佐々木が柿太郎と化して初戦敗退とまだ脆さは残る。
連覇を狙う盛岡大付だが今年は強打の看板を奪われてしまった感がある。春の決勝は2−21の大惨敗。立ち直ることはできるか。
伝統校の盛岡三が秋8強、春4位と元気。秋8強で春はモリフと1点差と健闘した千厩も公立勢では面白い存在。
私立では一関学院がノーシードになるも春は花巻東に2−3と大接戦。シード級の力はあるだけに勢いがつけばあるいは。
久慈東久慈の久慈勢も元気。今年完全試合の佐々木朗希の母校・大船渡は春8強。弟・怜希がショートのレギュラーだ。


*秋田


秋 優勝:能代松陽 準優勝:大館桂桜 3位:大曲工 4位:大館鳳鳴 8強:大曲農、明桜、秋田、秋田商
春 優勝:秋田商 準優勝:明桜 4強:本荘、大曲農 8強:大館鳳鳴、横手、能代松陽、大館桂桜

春を制した秋田商は県大会ですないぽされたエース・菅原が東北初戦で完投勝利と影響が小さそう。7年ぶりの夏切符を狙う。
連覇を狙う明桜も秋8強から春準優勝と上昇ムード。wiki入りした石田恋が主将に就任しており、恋のキャプテン爆誕なるか。
昨秋の東北で1勝を挙げた能代松陽大館桂桜、春に大館桂桜を破って4強入りの大曲農などが追う。
中でも大館桂桜は不祥事で21世紀枠の推薦辞退、ユニフォームが慶応義塾そっくりと話題性は豊富。北のKEIOが初の聖地を狙う。
ノーシードでは秋春ともベスト16止まりとはいえ、秋は大館桂桜に、春は明桜に1点差敗戦の角館が不気味。額面以上の力はありそう。


*宮城


秋 優勝:仙台育英 準優勝:東北 3位:聖和学園 4位:利府 8強:仙台南、東北学院榴ケ岡、柴田、古川学園
春 優勝:仙台育英 準優勝:東北 3位:古川学園 4位:仙台三 8強:仙台一、東北学院榴ケ岡、東陵、ウェルネス宮城

秋春ともに常連の2校が決勝を争ったが、昨夏はどちらも4強にも残れずに大荒れの展開だったのは記憶にも新しい。再現はあるか。
秋春連覇の仙台育英は今年も投手陣のコマが揃っている。が、東北は緻密さを欠いて秋春とも8強止まり。付け入る隙が無いわけではない。
仙台育英には2季連続で完敗も、春の東北で花巻東(岩手)を撃破するなど準優勝した東北は自信をつけており夏での逆転は十分にある。
上位にはよく顔を出す聖和学園古川学園の中堅私学、昨夏準優勝の仙台三をはじめ、利府柴田の公立勢もいる。
昨夏の甲子園で堂々たる戦いぶりで愛工大名電(愛知)を破った東北学院だが春は県大会も逃した。連覇は少々厳しいか。


*山形


秋 優勝:酒田南 準優勝:鶴岡東 3位:山形中央 4位:日大山形 8強:東海大山形、創学館、新庄東、山形学院
春 優勝:羽黒 準優勝:酒田南 3位:山形中央 4位:日大山形 8強:山形学院、鶴岡東、山形城北、新庄東

秋は8強を逃すも、春に県を制した羽黒は本間・五十嵐の右の二枚看板が計算できるようになったのが大きい。打線も力強い。
2012年夏以来10年甲子園から遠ざかる酒田南は秋優勝、春準優勝。春は羽黒に大敗、東北では守りに綻びが出てしまった。
これを秋春3位の山形中央が追う。この春就任の奈良崎監督は若干29歳。若い力で私学の壁を越えていくことができるか。
昨年代表の日大山形は秋春と山形中央に連敗で2季連続4位。昨夏は甲子園で2勝を挙げるも、今年は挑戦者として夏に臨む。
秋準優勝の鶴岡東、秋に酒田南に2−4で敗戦の東海大山形、その東海大山形を春に破った山形学院なども力がある。


*福島


秋 優勝:聖光学院 準優勝:東日大昌平 3位:学法石川 4位:いわき光洋 8強:只見、日大東北、福島商、ふたば未来
春 優勝:聖光学院 準優勝:光南 3位:学法石川 4位:学法福島 8強:いわき光洋、福島商、東日大昌平、福島東

夏の連続出場は途絶えたが今年も中心は聖光学院。春夏連続出場で再びの長期政権を狙いにいく構えは十分だ。
春の東北では初戦こそ大勝したが準々決勝以降の3試合は逆転勝利で優勝するなど、ここにきて土壇場での底力も身につけてきたか。
後続は団子状態。秋春3位で第2シードを手にした、仙台育英(宮城)を指揮した佐々木監督率いる学法石川は東北で脆さを露呈。
秋の決勝で2点差に迫った東日大昌平や春に0−1の接戦を演じた福島商、昨年聖光を下した光南らが追う。
連覇を狙う日大東北、センバツ21世紀枠の只見はノーシードだが、上位校とは競り合っており、決して気が抜けない相手だ。


<関東・東京>



*茨城


秋 優勝:明秀日立 準優勝:藤代 3位:土浦日大 4位:下妻一 8強:霞ヶ浦、つくば国際、鹿島学園、竜ヶ崎一
春 優勝:明秀日立 準優勝:つくば秀英 4強:水戸商、土浦日大 8強:常磐大高、つくば国際、日立一、水城

ここまで県内では危なげない戦いが続く明秀日立。センバツを2回経験して通算3勝。悲願の夏初出場を目指す。
秋の関東を経験した土浦日大は秋に明秀日立に1-3と食い下がった。春も4強入りしたが逆転サヨナラ負けと詰めの甘さが残る。
春は好投手・平山擁する伝統校の水戸商が明秀日立に1-3。攻撃力に課題が残るが、なんとか平山を援護したい。
秋準優勝の藤代、春準優勝のつくば秀英は明秀日立に完敗、もう片方で早期敗退と地力では一歩劣るか。
連覇を狙う鹿島学園も秋の8強が最高と振るわないが、名門・常総学院が秋春とも8強を逃す厳しい情勢。巻き返しはあるか。


*栃木


秋 優勝:白鴎大足利 準優勝:文星芸大付 4強:高根沢、宇都宮南 8強:国学院栃木、青藍泰斗、作新学院、茂木
春 優勝:作新学院 準優勝:佐野日大 3位:青藍泰斗 4位:栃木工 8強:文星芸大付、小山、白鴎大足利、宇都宮南

10大会連続夏の甲子園出場中の作新学院が秋のコールド負けから春は県優勝。きっちり立て直し、11連覇待ったなしか。
春準優勝の佐野日大も秋は16強止まりからの立て直し。打線の中核を担う丸山は経験豊富。彼にいい場面でつなぎたい。
秋に決勝を争った2校はともに春8強止まり。秋優勝の白鴎大足利はエース・斎藤が大炎上で夏に向けて不安を残す。
秋準優勝の文星芸大付は打線が沈黙したが、ここは完封した栃木工のエース・赤羽根を褒めるべきか。
そんな栃木工をはじめ、秋4強・春8強の宇都宮南といった公立勢が元気。春3位の青藍泰斗も優勝戦線に絡みそう。


*群馬


秋 優勝:桐生第一 準優勝:健大高崎 4強:前橋商、関東学園大付 8強:太田、東農大二、前橋育英、利根商
春 優勝:前橋育英 準優勝:健大高崎 4強:桐生第一、利根商 8強:太田、関東学園大付、高崎、前橋商

ベスト8のうち7校が秋春とも同じ顔ぶれと上位はほぼ固定化。その中でもやはりいつもの3校が今年も中心になりそう。
秋の覇者・桐生第一はスラッガー・三塚に注目。秋に背番号1の北村が復調してくれば14年ぶりの夏の甲子園が見える。
春の覇者・前橋育英は元々守りに定評がある学校だが、今年は春の県大会で打率.388の攻撃型のチームに変貌を遂げた。
秋春ともに準優勝の健大高崎はベイマックスの異名を持つ1年生・森山が関東でお誕生日を放ち攻めに磨きをかける。
ここに地域をあげて強化を図る春4強の利根商が絡むか。桐生第一の福田前監督を迎えて4年目。上位を食えるか。


*埼玉


秋 優勝:浦和学院 準優勝:花咲徳栄 4強:上尾、聖望学園 8強:大宮東、浦和実、浦和麗明、川越東
春 優勝:浦和学院 準優勝:山村学園 4強:上尾、市川越 8強:西武台、狭山清陵、花咲徳栄、浦和実

センバツベスト4、春の関東優勝の浦和学院が2021春以来県大会を4季連続で制覇中。この夏も優勝候補筆頭だ。
コナン頼みだった先発陣に、春の関東では控えでセンバツは悔しい思いをした芳野、浅田が結果を残し、層は厚みを増した。
花咲徳栄は腰痛から復帰のエース・金子の出来次第。春はバントなし、金子もリリーフ限定起用で8強止まりだった。
その花咲徳栄を昨夏に続いて破り春準優勝の山村学園は昨年のレギュラーも多く残り今年はチャンスの年。
秋春4強の古豪・上尾。秋は浦和学院に1点差と粘った。久しく公立の出場が無い埼玉で風穴を開けられるか。


*千葉


秋 優勝:木更津総合 準優勝:拓大紅陵 4強:八千代松陰、市原中央 8強:流経大柏、千葉黎明、習志野、市船橋
春 優勝:市船橋 準優勝:銚子商 4強:木更津総合、拓大紅陵 8強:中央学院、習志野、西武台千葉、東京学館

エース・越井が健在の木更津総合が最有力。センバツで悔しい思いをした金綱らリリーフの働きがカギになるか。
秋準優勝の拓大紅陵は右肩の不安があったエース・小堺が夏には間に合いそう。春も4強入りで甲子園は射程圏内。
この2校を抑え、春は市船橋銚子商という古豪公立勢が躍進。春の関東で最後は完敗だったが、この経験は活かしたい。
連覇を狙う専大松戸が春の16強が最高成績と沈むなど、例によって今年も千葉は混戦模様になりそう。
秋4強の八千代松陰、その八千代松陰を春に破って8強入りの中央学院などの中堅校から殻を破る学校は現れるか。


*東東京


秋 準優勝:二松学舎大付 4強:関東一 8強:修徳、帝京
春 優勝:関東一 準優勝:二松学舎大付 4強:帝京 8強:日体大荏原、東京成徳大高

センバツ出場の二松学舎大付に春の関東準優勝の関東一の一騎打ちになりそう。秋春とも対戦し1勝1敗。決着がつくか。
二松学舎は甲子園を経験した布施、辻、大矢と計算の立つ投手が揃う。センバツで自滅した守備という課題を克服したい。
関東一は攻撃力に自信。切り込み隊長の柳瀬がチャンスメイクし、プロ注スラッガー・井坪らが返す得点パターンは強力。
昨夏限りで前田前監督が退任した帝京が春8強、秋4強と3番手の座を確保。2011夏以来の甲子園復活はなるか。
好投手・篠崎擁する修徳、都立勢では秋春とも2強を苦しめた城東といったあたりが二松学舎、関東一にストップをかけたい。


*西東京


秋 優勝:国学院久我山 4強:日大三 8強:狛江、東海大菅生
春 4強:日大三 8強:東海大菅生、国学院久我山

センバツベスト4の国学院久我山は春の都大会8強止まり。得意の継投が不発に終わっただけに夏に向けて立て直しは急務。
実績では秋春4強の日大三が続くが、秋はコールド負け、春は3点リードを8・9回に吐き出して逆転負けといつもの強さは影を潜める。
その日大三に秋・春ともに1点差で屈したのが東海大菅生。力の差は決して大きくなく、連覇の可能性は十分にある。
昨夏も4強入りしたこの3校による三つ巴の様相。割って入る学校は現れるか。都立ながら昨夏・秋連続8強の狛江は春2回戦敗退。
ベスト16に秋は八王子、春は日大鶴ヶ丘早稲田実といった学校が名を連ねたがいずれも完敗。3強時代は揺るがないか。


*神奈川


秋 優勝:東海大相模 準優勝:向上 4強:桐光学園、横浜商大高 8強:桐蔭学園、藤沢翔陵、日大高、横浜隼人
春 優勝:桐光学園 準優勝:桐蔭学園 4強:藤沢清流、横浜商 8強:横浜、横浜商大高、東海大相模、立花学園

コロナでの不戦敗を除き県内59連勝だった東海大相模が春8強止まり。モンマ無き後、神奈川は風雲急を告げている。
その東海大相模を破った桐蔭学園、その桐蔭学園を破って春優勝の桐光学園だが春の関東はともに初戦敗退。
ここまでの3校がやや抜けているとはいえ絶対的な力を持つとはいえず、今年はいつになく混戦模様になりそう。
古豪復活が期待される春4強の横浜商だが、0−11と力の差は大きい。秋準優勝の向上も春は15−22で敗戦と安定感は欠く。
さらに連覇を狙う横浜はパワハラ疑惑が報じられるなどこちらも足元が怪しい。この混迷を抜け出すのはどこか。


*山梨


秋 優勝:山梨学院 準優勝:帝京第三 4強:日川、東海大甲府 8強:青州、甲府工、甲府第一、身延
春 優勝:山梨学院 準優勝:甲府城西 4強:東海大甲府、日川 8強:帝京第三、富士学苑、甲府第一、駿台甲府

センバツ出場で秋春連覇の山梨学院が大本命だが、エース・榎谷が春の関東で足に打球を受けるなど不安を残している。
そうなるとライバルの東海大甲府も急浮上。秋は5回コールドで惨敗も、春は3点差までライバルとの差を詰めてきた。
秋春ともに4強入りの日川は長年チームを率いた池谷監督が今夏限りで退任。最後の夏にもう一度聖地を狙う。
ハマれば一発がある帝京第三は秋の、甲府城西は春の関東を経験。ともに完封負けをしたが、この経験を夏に活かしたい。
一方、昨年の覇者・日本航空は秋春とも8強を逃してノーシードと今年は低空飛行。なんとか急浮上したいところだが。


<東海・北信越>



*静岡


秋 優勝:日大三島 準優勝:聖隷クリストファー 3位:静岡 4位:浜松西 8強:科学技術、掛川西、沼津東、静岡市立
春 優勝:浜松開誠館 準優勝:静岡 3位:掛川東 4位:静清 8強:常葉大橘、浜松工、日大三島、御殿場西

勢いなら春の東海覇者まで一気に駆け上がった浜松開誠館。左の山口、右の静内の継投を武器に赤いユニフォームが旋風を起こす。
采配ではセンバツ出場の日大三島。春は8強止まりも、下級生投手を試すなど、永田監督は夏に向け戦力発掘に余念がない。
経験値なら名門の静岡も譲れない。秋春とも東海出場。ともに初戦敗退も、春は1点差の接戦と確実な成長を見せている。
謎選考に泣いた聖隷クリストファーは春の地区初戦でコールド負け。どん底からどこまで這い上がってこられるか。
春に日大三島を苦しめた富士宮東にプロ注ショート・勝又がいたりと、上位校以外でも力を秘めた学校は多く今年も混戦か。


*愛知


秋 優勝:享栄 準優勝:至学館 3位:中部大春日丘 4位:星城 8強:東邦、中京大中京、名城大付、豊川
春 優勝:東邦 準優勝:愛工大名電 4強:星城、豊川 8強:西尾東、愛知商、愛知啓成、享栄

投打に評判が高いのが春の決勝を争った2校。東邦は三浦、宮國の二枚看板を手堅い野球で支えるのがウリ。
愛工大名電もエース左腕の有馬は注目の存在。そこに中日で活躍した父を持つ岩瀬が控え、話題性も十分。
コロナ禍で春8強止まりの享栄は秋優勝で2000年春以来の復活がいよいよやってきそう。2年生サウスポーの東松に注目。
私学では秋に名電を破った中京大中京、秋準優勝の至学館などお馴染みの顔ぶれが今年も上位を賑わしそう。
ここに春4強コンビの星城豊川、公立勢では至学館を破った西尾東や好投手擁する愛知商が楽しみな存在。


*岐阜


秋 優勝:中京 準優勝:大垣日大 3位:岐阜第一 4位:県岐阜商 8強:関商工、大垣商、帝京大可児、美濃加茂
春 優勝:岐阜第一 準優勝:大垣日大 4強:帝京大可児、中京 8強:県岐阜商、市岐阜商、大垣商、岐阜聖徳学園

秋優勝の中京はタイプの違うピッチャーによる継投が武器。昨夏も優勝候補ながら初戦敗退の悔しさを晴らしたい。
春優勝の岐阜第一は春の東海準優勝。福知山成美(京都)で甲子園6回出場の田所監督就任7年目。2001春以来の復活を狙う。
センバツ1勝の大垣日大は秋春ともに準優勝と頂点までなかなか手が届かないが、阪口監督がキッチリ仕上げてくるはず。
秋8強、春4強の帝京大可児はどちらも大垣日大に0−1での敗戦。力量ではここまで挙げた3校に決して引けをとらない。
今年は結果がついてこない県岐阜商は最速147キロの井上らで連覇を狙う。秋春8強の大垣商も上積み次第では面白い存在。


*三重


秋 優勝:三重 準優勝:津商 3位:津田学園 4位:海星 8強:相可、神村学園伊賀、皇學館、菰野
春 優勝:津商 準優勝:津田学園 3位:菰野 4位:白山 8強:いなべ総合、宇治山田商、皇學館、三重

春優勝の津商は東海大会でセンバツ1勝の大垣日大(岐阜)を撃破。7年ぶりの夏の甲子園に向け、いい流れで来ている。
準優勝の津田学園も前評判の高かった東邦(愛知)に勝つなど、こちらも上げ潮ムード。夏に向け一騎打ちか。
連覇を狙う三重は津商に敗れ春は8強止まり。秋4位の海星は日没引き分けを演じるなど力の差は小さい。
2013春以来の復活を狙う菰野が秋8強、春3位と射程圏内。今年はOBの西勇(阪神)、岡林(中日)がプロで活躍。先輩に続きたい。
一昨年春に寮が完成した白山が春4位。再びの下剋上を成し得る環境が整いつつあり、見逃せない存在に成長した。


*新潟


秋 優勝:北越 準優勝:日本文理 3位:帝京長岡 4位:東京学館新潟 8強:中越、新発田南、新潟明訓、上越
春 優勝:東京学館新潟 準優勝:日本文理 4強:中越、新潟明訓 8強:北越、新潟工、村上桜ケ丘、高田北城

昨年の甲子園を経験したプロ注エース・田中を擁する日本文理が力のある存在ではあるが不安材料はある。
2017年の大井前監督勇退後は窃盗、飲酒など不祥事が相次ぎ今年頭には部内暴力が発覚と規律はガタガタ。他校が付け入る隙はある。
対抗馬は横一線状態。秋優勝の北越や春優勝の東京学館新潟はどちらも定期的に上位に顔を出す中堅校。
だが、どちらもなかなか甲子園には手が届かないなど夏の底力を考えると決して絶対視できる存在とはいえない。
夏の勝ち方を知る春4強の新潟明訓中越にも分がありそう。文理は内部を立て直さないと安閑としてはいられない。


*長野


秋 優勝:松商学園 準優勝:都市大塩尻 3位:東海大諏訪 4位:長野日大 8強:ウェルネス長野、岩村田、上田西、松本深志
春 優勝:上田西 準優勝:篠ノ井 3位:岡谷南 4位:伊那北 8強:上田染谷丘、松本国際、小諸商、都市大塩尻

秋春でベスト4は総入れ替え。ベスト8に広げても2季連続で勝ち残ったのは2校のみという大戦国時代。どこが抜け出すか。
春優勝の上田西は打線好調で北信越準優勝。上加世田AA、背戸川内AAにお株を奪われてばかりではいられない。
その上田西と1点差の接戦を演じた都市大塩尻の2校だけが秋春ベスト8以上。安定感を推すならこの2校か。
2019年に飯山が果たした下剋上の再現を狙うのが春準優勝・篠ノ井、3位の岡谷南などの公立勢。
一方で秋優勝の松商学園は春に地区大会敗退。常連の佐久長聖は秋春ともベスト8を逃すなど苦しい展開か。


*富山


秋 優勝:富山第一 準優勝:高岡商 3位:富山商 4位:氷見 8強:砺波、未来富山、高岡第一、富山北部
春 優勝:高岡商 準優勝:富山第一 4強:氷見、富山商 8強:石動、富山東、福岡、高岡第一

秋春でベスト4が完全に固定。この4強中心と目されたがここに来てダークホースが浮上してきそうな予感もある。
秋優勝の富山第一は本格派右腕・小林が盤石。春優勝の高岡商は伝統の堅守を武器にしぶとく勝ち上がる。
秋の北信越8強の富山商は投打の中心・前田の働きにかかっている。氷見は打線を武器に秋春4強入りした。
ここに春はコロナ禍により8強で辞退の高岡第一が絡む。練習試合とはいえ、大阪桐蔭に3−4の熱戦を演じ自信をつけた。
春8強、富山第一を苦しめた古豪・石動や秋8強の新興勢力・未来富山も近年上位によく顔を出す実力校。逆転を狙う。


*石川


秋 優勝:星稜 準優勝:小松大谷 3位:遊学館 4位:鵬学園 8強:金沢、小松、野々市明倫、日本航空石川
春 優勝:日本航空石川 準優勝:金沢 4強:星稜、小松大谷 8強:小松、遊学館、金沢二水、鵬学園

センバツベスト8の星稜はコラ素材・マーガード、荒れ球の武内に加え、春は1年生・佐宗がデビューするなど投手層が厚い。
その佐宗を付属中学で指導した田中新監督が色々愛された前監督・ハヤシの後を継いでどのような采配を見せるかも注目。
その星稜を撃破した日本航空石川は春の北信越で頂点に。県大会は競り合いを制すると、北信越で持ち味の航空爆撃が炸裂した。
連覇を狙う小松大谷は秋準優勝、春4強と今年もしっかり射程圏につけている。昨年のメンバーが残っているのも強みの一つ。
春準優勝の金沢も今年は久々の甲子園を狙う。遊学館鵬学園もコンスタントに上位に顔を出し、一皮剥ければあるいは。


*福井


秋 優勝:福井工大福井 準優勝:啓新 3位:敦賀気比 4位:丹生 8強:北陸、金津、大野、武生商工
春 優勝:啓新 準優勝:福井工大福井 4強:丹生、敦賀工 8強:若狭、敦賀、敦賀気比、美方

センバツ出場でエース・上加世田を擁する敦賀気比が最有力か。春8強止まりもコロナ禍での不戦敗。夏に照準を合わせる。
秋に敦賀気比を破り、春優勝の啓新と秋優勝の福井工大福井が並走して敦賀気比を追いかける存在。
啓新は春の北信越1回戦で1番・藤村が5安打固め打ちで一躍注目の的に。福井工大福井は準優勝の上田西(長野)に1点差と食い下がった。
21世紀枠で甲子園の土を踏んだ丹生は春も4強入り、北信越でも1勝を挙げるなど経験が糧になっている様子で侮れない。
敦賀気比に1点差と迫った高志、啓新を苦しめた若狭、忘れちゃいけない福井商北陸らが4強崩しに挑む。


<近畿>



*滋賀


秋 優勝:八幡商 準優勝:滋賀学園 3位:近江 4位:立命館守山 8強:伊吹、滋賀短大付、草津、比叡山
春 優勝:近江 準優勝:立命館守山 3位:綾羽 4位:彦根総合 8強:滋賀学園、近江兄弟社、水口、伊吹

センバツ準優勝の近江に他校が包囲網を敷く展開か。エース・山田が投げられなかった秋は3位、復帰の春は危なげなく制した。
春の近畿・大阪桐蔭戦で足をつった山田が降板後、リリーフが捕まるなど2番手以降の育成に依然課題は残るが夏を乗り切れるか。
個々の能力が高い滋賀学園が対抗馬ではわずかに抜けた存在。春はやらかしも相次ぐなど、緻密さには欠くが潜在能力は高い。
その滋賀学園を撃破した綾羽もちょくちょく県上位に顔を出す学校。春4位の彦根総合は1・2年中心で躍進を遂げた。
秋優勝の八幡商、秋春とも近江に屈した立命館守山、春は彦根総合の勢いに飲まれた古豪・比叡山も逆襲を期する。


*京都


秋 優勝:京都国際 準優勝:塔南 3位:京都外大西 4位:福知山成美 8強:龍谷大平安、東山、立命館宇治、立命館
春 優勝:西城陽 準優勝:東山 3位:福知山成美 4位:龍谷大平安 8強:立命館宇治、京都翔英、京都国際、京都産大付

伏兵と目された西城陽が春を制するなどここに来て群雄割拠の様相を呈してきた京都。混戦を抜け出してくるのはどこか。
コロナでセンバツを失った京都国際は森下を使わず西城陽に敗れた。後遺症を訴える選手もいるとされ、夏に間に合うか不安が残る。
定期的に上位に顔を出す東山、秋春とも4強入りの福知山成美あたりにも久々のチャンスが巡ってきそう。
名門・龍谷大平安も秋8強、春4位と今年は後方集団からの展開。秋準優勝の塔南だが春は東山に2−3と遜色ない力を示した。
秋3位の京都外大西や秋春8強の立命館宇治なども控えており、優勝争いは予断を許さない状況といえそうだ。


*大阪


秋 優勝:大阪桐蔭 準優勝:金光大阪 3位:履正社 4位:星翔 8強:上宮太子、大産大付、関大一、桜宮
春 優勝:大阪桐蔭 準優勝:履正社 4強:東海大仰星、上宮 8強:大体大浪商、初芝立命館、東大阪大柏原、大商大堺

公式戦での連勝が止まったとはいえ、やはりセンバツ優勝の大阪桐蔭が頭一つ分以上は抜け出た存在と言っても過言ではない。
2020秋より府大会では負けなし。投手の枚数も、野手の層の厚さも他の追随を許さないが、それでも気が抜けないのが激戦区・大阪。
秋・春と王者と競り合いに持ち込んだ履正社がやはり対抗馬筆頭だが、岡田前監督異動に伴う影響がどこまで出るかが不安材料。
センバツベスト8の金光大阪は春にベスト16でコールド負けするなど、まだその地力には疑問符がつくのが現状。
金光大阪撃破の大商大堺をはじめ、大体大浪商東海大仰星などの中堅私立がどうにか風穴を開けられるか。


*兵庫


秋 優勝:社 準優勝:神戸学院大付 3位:東洋大姫路 4位:明石商 8強:神戸国際大付、須磨友が丘、加古川西、市川
春 優勝:報徳学園 準優勝:東洋大姫路 3位:社 4位:滝川二 8強:須磨翔風、市川、神戸弘陵、松陽

春の近畿ベスト4の報徳学園は投打の中心であるプロ注・榊原とこちらも注目の2年生捕手・堀のバッテリーをはじめタレント揃い。
センバツ出場の東洋大姫路はエース・森に次ぐ投手が春に経験を積んだ。履正社(大阪)から移った岡田監督がどう打線を鍛えるか。
秋優勝、春3位と今年の公立勢最有力のは大黒柱のエース・芝本の出来次第で夏の甲子園初出場が見えてくる。
例によってここから先は有力勢ひしめく混戦模様。昨年甲子園ベスト8の神戸国際大付も今年は後方集団から機をうかがう。
秋躍進の神戸学院大付、定期的に甲子園に顔を出す滝川二、さらに明石商神戸弘陵神港学園らが追いかける。


*奈良


秋 優勝:智弁学園 準優勝:高田商 3位:天理 4位:奈良北 8強:橿原、御所実、奈良、奈良大付
春 優勝:奈良大付 準優勝:天理 3位:御所実 4位:畝傍 8強:奈良、生駒、郡山、桜井

センバツ出場の天理はエース・南沢を外した春の県大会準優勝。控え投手に課題が残るも、南沢が間に合う夏は優勝候補筆頭か。
その天理を春に破って優勝した奈良大付は決勝で13安打とつながった打線が夏にも働ければ期待大の存在。
秋優勝の智弁学園に準優勝の高田商だが春は序盤に取りこぼしてノーシード濃厚。序盤から強豪の潰し合いもあり得る。
ダークホースは御所実。秋は智弁学園に、春は天理に敗れたがいずれも先制して食い下がるなど決して侮れない。
智弁学園を破った生駒や高田商を破った畝傍、秋春8強の奈良などが虎視眈々とジャイアントキリングを狙う。


*和歌山


秋 優勝:市和歌山 準優勝:和歌山東 4強:和歌山商、智弁和歌山 8強:神島、初芝橋本、熊野、桐蔭
春 優勝:智弁和歌山 準優勝:和歌山商 3位:市和歌山 4位:日高 8強:田辺、和歌山東、箕島、耐久

センバツこそ逃したが、春の近畿で大阪桐蔭の公式戦連勝を止めた智弁和歌山が最有力の存在か。
昨夏の甲子園を経験した塩路、武元を始めとした投手陣の継投が持ち味。中谷監督の用兵次第で夏の甲子園連覇も十分にある。
センバツベスト8の市和歌山が追うが、大阪桐蔭に破壊されたエース・米田は春の近畿でも炎上と後遺症に苦しむ。
センバツ1勝の和歌山東も春は打線がつながらずにエース・麻田を見殺しにして8強止まりと課題を残している。
春準優勝の和歌山商は春の近畿で大阪桐蔭に玉砕したものの、この経験を生かして3強を切り崩していきたい。


<中国・四国>



*岡山


秋 優勝:倉敷工 準優勝:岡山学芸館 3位:創志学園 4位:岡山東商 8強:岡山理大付、玉野商工、玉野光南、関西
春 優勝:創志学園 準優勝:岡山理大付 4強:岡山東商、玉野光南 8強:おかやま山陽、明誠学院、岡山学芸館、美作

秋3位から春を制した創志学園はサイドスローのエース・岡村が成長。打たせて取るピッチングアウトを重ね、春の中国優勝の立役者に。
この秋にはモンマ就任が発表されて注目される中、2010年の創部からこれまで率いてきた長澤現監督の花道を飾りたい。
昨夏代表の倉敷商、センバツ出場の倉敷工がともに春はコロナ禍で出場辞退でノーシードへ。抽選会の行方にも注目。
秋8強、春準優勝の岡山理大付や秋準優勝、春8強の岡山学芸館、秋春4強の岡山東商がこれらに続く。
ダークホースになりそうなのが好投手・猪坂擁する明誠学院。春は創志学園に1−3と大善戦。夏に駆け上がる潜在能力を秘める。


*広島


秋 優勝:広島商 準優勝:尾道商 3位:広陵 4位:広島工大高 8強:瀬戸内、盈進、尾道、三原
春 優勝:広陵 準優勝:崇徳 4強:呉港、市呉 8強:三原、広、大竹、尾道

強力打線を擁する広陵が優勝候補筆頭。春は3番・内海が絶好調。4番のボンズ真鍋らと組むクリーンアップは全国屈指の破壊力。
センバツでの大阪桐蔭戦をコロナで失った広島商。春は県初戦で姿を消したが、秋に広陵を破っており、対抗馬の資格は十分。
春ベスト4の市呉は秋春ともに広陵に道を絶たれた。秋は0−5、春は8−13。この5点差を最後の夏に向けてどう覆すか。
春は監督が病気療養中ながら準優勝の古豪・崇徳。決勝ではエースが登板回避するなど、ハンデを抱えつつの躍進だった。
昨年春夏連続甲子園の広島新庄は秋に広島商、春に広陵に敗れノーシード濃厚。ここからの巻き返しは果たしてあるか。


*鳥取


秋 優勝:鳥取商 準優勝:倉吉総合産 3位;米子西 4位:鳥取東 8強:米子松蔭、鳥取城北、米子北、倉吉農
春 優勝:鳥取城北 準優勝:米子松蔭 3位:鳥取商 4位:米子北 8強:鳥取中央育英、米子東、倉吉総合産、八頭

春の県大会はエース・梅沢を極力温存しつつ、おなじみ強力な寿司打線で勝ち上がった鳥取城北が最有力の存在。
昨年コロナ禍に振り回され、一躍注目を集めた米子松蔭が春準優勝でこれに続くか。春は先制するも以後打線が沈黙した。
秋優勝の鳥取商だが、春は鳥取城北に6回コールド0−17の大惨敗。そのショックを払拭できるか。昨夏準優勝の上をいきたい。
秋8強の米子北は春ベスト4入りしたものの、コロナ禍で以後の試合を辞退。ある意味底が知れておらず不気味な存在に。
連覇を狙う米子東は秋・春ともに米子松蔭に敗れている。秋準優勝の倉吉総合産などが一団となって後を追う展開。


*島根


秋 優勝:立正大淞南 準優勝:出雲西 3位:益田東 4位:浜田 8強:島根中央、松江南、大社、大東
春 優勝:立正大淞南 準優勝:石見智翠館 3位;益田東 4位:大東 8強:飯南、矢上、開星、安来

秋春連覇の立正大淞南がわずかにリードか。ブラジルからの留学生を抱え、話題性もあるだけに楽しみな存在。
昨夏甲子園ベスト8の石見智翠館には正捕手でwiki入りした上が残っている。神がかった活躍は今年も見られるか。
秋・春ともに立正大淞南に敗れて3位の益田東は3度目の正直を夏にかける。地元開催だった春の中国でも1勝を挙げた。
古豪の大社は秋に石見智翠館を撃破、春も立正大淞南に1点差と迫り、上位にとってはいやらしい相手になりそう。
秋8強、春4位と今期好調の大東、秋準優勝の出雲西に加え、、野々村監督復帰3年目の開星の逆襲にも期待。


*山口


秋 優勝:下関国際 準優勝:宇部商 3位:岩国商 4位:宇部工 8強:高川学園、豊浦、桜ケ丘、岩国
春 優勝:宇部工 準優勝:下関国際 4強:高川学園、西京 8強:徳山商工、光、防府、長門

安定感で秋王者、春準優勝の下関国際がわずかに優勢。昨年夏はまさかの初戦敗退。コピペだけでなく本物の聖地帰還なるか。
その下関国際を破って春優勝の宇部工は一皮むけたエース右腕の上田次第で1976年春以来、夏は初めての甲子園が狙える。
昨夏代表で甲子園初勝利を挙げたゴシック学園こと高川学園もその時のメンバーが残り侮れない存在。
秋準優勝の宇部商宇部鴻城らを破って春4強入りの西京は夏も旋風を巻き起こすことができるか。
秋に下関国際に食い下がった古豪・下関商、秋3位の岩国商やその岩国商を春に倒した防府らが波乱を起こせるか。


*香川


秋 優勝:英明 準優勝:尽誠学園 3位:四国学院大香川西 4位:大手前高松 8強:寒川、高松一、高松北、高松商
春 優勝:英明 準優勝:高松商 4強:丸亀、丸亀城西 8強:志度、藤井、多度津、坂出商

昨年も決勝を争った英明高松商の一騎打ちになりそうな情勢。割って入る学校は現れるか。
2020秋から5季連続で県の決勝に勝ち進む安定感がウリの英明は昨年決勝で先発のエース左腕・寒川が雪辱を期す。
昨年甲子園で活躍の高松商はプロ注の浅野が打線を牽引。冬には長尾監督のラブコールが実ってイチローの指導を受けた。
一方で、春は丸亀城西坂出商、秋4位の大手前高松などが中途でコロナ禍で出場辞退になるなど不完全燃焼。
秋は上位だった尽誠学園四国学院大香川西は春に序盤で足をすくわれており、夏の反撃に期待したいところ。


*徳島


秋 優勝:鳴門 準優勝:徳島商 3位:阿南光 4位:池田 8強:徳島市立、城南、板野、徳島科学技術
春 優勝:徳島商 準優勝:阿南光 4強:城南、鳴門渦潮 8強:池田辻、富岡西、生光学園、城東

センバツで大阪桐蔭相手に堂々のピッチングを見せた大エース・富田擁する鳴門の優位は動かないか。
春の県大会チャレンジマッチで先発、四国でも1試合に登板した前田など控え投手が富田の負担を和らげたいところ。
対抗馬一番手はもう11年甲子園から遠ざかる徳島商。打線に切れ目が無いだけにあとは富田対策がハマれば。
昨年代表の阿南光はエース・森山が残っているだけに欠かせないのは打線の援護。監督も定年で交代したのがどうか。
ここから後ろは少し力が開くか。秋8強、春4強と健闘の城南を筆頭に池田鳴門渦潮といったあたりが波乱を起こしたい。


*愛媛


秋 優勝:新田 準優勝:西条 3位:済美 4位:松山学院 8強:八幡浜工、川之江、松山商、小松
春 優勝:松山商 準優勝:松山聖陵 4強:松山学院、西条 8強:今治工、宇和島東、小松、済美

済美は前監督の体罰、聖カタリナは部員間での暴行が発覚するなど、大会前から嫌な意味で荒れ模様の愛媛。
そんな中、春を制したのは古豪の松山商。前任校(今治西)で自らの不祥事という苦い経験を積んだ大野監督が春から赴任している。
その松山商に次ぐ第2シードを獲得したのが秋準優勝、春4強の西条。本格派右腕のエース・高橋で勝負をかける。
第3シードの松山学院は秋春ともにベスト4と初の甲子園は射程圏内。昨年代表の新田も秋の覇者で連覇は十分狙える。
春の四国で明徳義塾(高知)と対戦して貴重な経験を積んだ松山聖陵、秋春とも8強入りの小松などが後方から機をうかがう。


*高知


秋 優勝:明徳義塾 準優勝:高知 3位:高知中央 4位:高知商 8強:高知追手前、岡豊、高知工、宿毛工
春 優勝:明徳義塾 準優勝:高知工 4強:土佐、高知南 8強:高知東工、高知商、中村、高知追手前

センバツこそ逃したものの、やはり明徳義塾が最有力の存在であることは今年も変わりなさそう。
秋はファラオ吉村が中心だった投手陣に、矢野が割って入り二枚看板が完成。今年も試合巧者ぶりを見せつけるか。
センバツ出場の高知が続くが、コロナ禍で独自大会となった2020夏以降は公式戦で対明徳は全敗と相性が悪い。
センバツ初戦で見せたような多彩な投手リレーでなんとか目先を変えて明徳という壁を越えていきたいところ。
秋の準決勝が2試合ともにコールド、センバツ出場の高知が免除された春の県大会決勝が14−0と2強以外は力の差がある。
伝統校の高知商をはじめ、春準優勝の高知工、秋春8強の高知追手前などが波乱を起こすことはできるか。


<九州>



*福岡


秋 優勝:九州国際大付 準優勝:福岡第一 3位:自由が丘 4位:飯塚 8強:福岡、北筑、福岡大大濠、柳川
春 優勝:西日本短大付 準優勝:小倉工 3位:東海大福岡 4位:折尾愛真 8強:福岡、真颯館、福岡工、筑陽学園

センバツベスト8の九州国際大付は持ち前の打力に加え、春の九州では公式戦初先発の池田が完封するなど新戦力も台頭。
2年生主砲の佐倉もお誕生日を飾るなど相変わらずのパワーを見せている。夏にもサクラサク、と行きたいところだが。
連覇を狙う西日本短大付は秋こそ不覚を取るも春は有田工(佐賀)、長崎日大といったセンバツ出場校を破って春の九州準優勝。
BIG BOSSの母校ということもあって注目も集まる中、どういった戦いを見せるか。対抗馬の筆頭であることは間違いないか。
ここから先は公立、私立が入り乱れての混戦模様。センバツ出場の九国が春の県大会免除とはいえ、ベスト8の顔ぶれはガラッと変わった。
そんな中唯一春夏連続で8強入りの伝統校・福岡。秋には西短を破っており、夏も優勝争いをかき回しにかかる。


*佐賀


秋 優勝:佐賀商 準優勝:有田工 3位:鹿島 4位:伊万里実 8強:東明館、鳥栖、佐賀西、敬徳
春 優勝:東明館 準優勝:佐賀商 4強:佐賀学園、唐津商 8強:嬉野、佐賀西、佐賀北、龍谷

秋春の県大会で決勝を経験した3校がやや抜けている状態。微妙にタイプの違う3校だけに、組み合わせ抽選もカギを握りそう。
センバツ出場の有田工はエース・塚本の出来次第。他校のマークも厳しくなる中でどうかわしていくか。
昨年初出場を果たした東明館は甲子園を経験した今村に飛松を加えた継投が生命線。2年連続出場を狙う。
投手力の2チームに対し、秋優勝で九州8強、春も準優勝の佐賀商はつながりのある打線で勝負をかける。
この三つ巴の感があるが、切り崩すならば春4強の佐賀学園唐津商か。どちらも春の準決勝では1点差の惜敗だった。


*長崎


秋 優勝:海星 準優勝:長崎日大 3位:創成館 4位:諫早農 8強:長崎商、鎮西学院、長崎明誠、大崎
春 優勝:波佐見 準優勝:大崎 3位:諫早農 4位:九州文化学園 8強:創成館、海星、長崎南山、長崎商

上位は混戦模様。公立私立入り乱れての群雄割拠状態で、どこが甲子園の切符を勝ち取ってもおかしくない情勢だ。
センバツ出場の長崎日大は種村・川副を中心に投手力が安定。12年ぶりの夏の甲子園に向けて経験値では一歩リードか。
春優勝の波佐見は春の九州でも1勝を挙げ、センバツベスト8の九州国際大付(福岡)とも0−1の接戦を演じている。
秋に長崎日大を下して優勝した海星や近年活躍著しい大崎創成館、秋春連続ベスト4の諫早農も十分射程圏内。
春4位の九州文化学園は県大会後に元プロの香田監督が就任。昨夏アタックフォルムで甲子園を沸かせた長崎商も控える。


*熊本


秋 優勝:秀岳館 準優勝:熊本工 3位:東海大星翔 4位:熊本学園大付 8強:文徳、九州学院、済々黌、専大玉名
春 優勝:九州学院 準優勝:熊本工 4強:専大玉名、熊本学園大付 8強:文徳、八代、秀岳館、東海大星翔

秋、春ともに九州大会は初戦で全滅と元気のない熊本勢。それを示すかのようにどこも決め手を欠くだけに混戦必至の情勢。
2季連続で準優勝、連覇を狙う熊本工は投手力に課題。打力は折り紙付きだが、秋も春もかなりの失点を重ねている。
秋に準々決勝で敗れた雪辱を春の決勝で晴らした九州学院は春の九州で打線が沈黙。一線級の相手にどう点を取りに行くか。
秋を制した秀岳館は学校の不祥事が春に発覚。別の部の不祥事とはいえ、少なからず精神的に悪影響を及ぼすのは不可避だろう。
秋春4強の熊本学園大付だが春は5回コールドの大敗で力は一枚落ちる印象。東海大星翔専大玉名らが捲る可能性も十分。


*大分


秋 優勝:明豊 準優勝:大分舞鶴 3位:佐伯鶴城 4位:大分西 8強:臼杵、国東、大分商、大分豊府
春 優勝:明豊 準優勝:柳ヶ浦 3位:大分商 4位:国東 8強:中津東、藤蔭、日田林工、佐伯鶴城

常連の明豊と21世紀枠でセンバツ出場の大分舞鶴の一騎打ちの情勢だが、どちらも気になるジンクスを抱えている。
明豊は秋・春連覇。だが、九州では秋にコールド負け、春も逆転負けのいつもの強さは影を潜めている感がある。
さらに、「2年連続」で夏の甲子園に出場したことがないというジンクスがあり。7回目の挑戦で初の連覇となるか。
センバツ出場で春の県大会免除の大分舞鶴は春の九州でも1勝と力がある。が、21世紀枠の学校が即夏出場は過去たった1例だけ。
間隙を突きたいのは柳ヶ浦佐伯鶴城大分商といった古豪勢や国東を筆頭とした中堅校。波乱はあるか。


*宮崎


秋 優勝:小林秀峰 準優勝:日章学園 3位:富島 4位:都城泉ヶ丘 8強:都城、小林西、延岡学園、都城東
春 優勝:宮崎学園 準優勝:小林西 3位:日章学園 4位:聖心ウルスラ 8強:日南学園、宮崎商、宮崎西、都城商

今年も例によって混戦模様。2季連続8強以上はわずか2校。有力校でコロナ禍の辞退が無いにも関わらずこれである。
そんな中、地元で開かれた春の九州で4強入りと貴重な経験を積んだのが小林西。大島(鹿児島)、明豊(大分)を破っている。
その小林西を破って春を制した宮崎学園は春の九州では惨敗。明確になった課題を克服すれば初の甲子園が見えてくる。
秋準優勝、春3位の日章学園には安定感あり。昨年の夏の甲子園をコロナ禍で棒に振った宮崎商もリベンジを狙う。
常連の日南学園延岡学園の巻き返し、秋に快進撃を見せた小林秀峰など有力校はまだまだ多数。どこが抜け出すか。


*鹿児島


秋 優勝:大島 準優勝:鹿児島城西 3位:樟南 4位:国分中央 8強:鹿児島、川内、鹿児島玉龍、鹿児島南
春 優勝:神村学園 準優勝:国分中央 4強:鹿児島玉龍、樟南 8強:れいめい、川内、鹿児島実、鹿児島商

秋は早々に姿を消した神村学園が年が明けてからは好調。春の九州では2試合をコールドで勝ち上がるなどして優勝した。
対するはエース・大野を擁する大島。大野の出来がカギを握るだけに、野手は打つだけでなく守りでも盛り立てねばならない。
秋4位、春準優勝の国分中央もエース・安藤を中心とした守りの野球を武器に初の甲子園を狙えるだけの力を持つ。
2連覇を狙う秋春連続4強の伝統校・樟南も射程圏内。逆にライバル鹿児島実は神村にコールドで敗れるなど今年は苦しい。
春はコロナ禍で出場辞退の鹿児島城西、上位校と接戦を演じた鹿屋中央といったノーシード勢が大会を引っかき回しそう。


*沖縄


秋 優勝:興南 準優勝:前原 3位:沖縄水産 4位:北山 8強:ウェルネス沖縄、中部商、沖縄尚学、KBC未来
春 優勝:沖縄水産 準優勝:沖縄尚学 3位:前原 4位:宮古 8強:久米島・南部商連合、ウェルネス沖縄、豊見城、KBC未来

春はコロナ禍で出場辞退に追い込まれた興南がやはり本命か。沖縄で年末に開催されている野球部対抗競技大会。
ここで8種目中7種目で優勝して3連覇を達成するなど、身体能力の高さも群を抜いて高い。センバツはあと一歩で逃したが夏はどうか。
その興南不在の春を制して九州大会出場、秋も興南と延長14回の激闘を演じた沖縄水産も遜色なく、古豪復活の可能性十分。
秋準優勝、春3位の前原は攻撃野球を武器に波乱を狙う。伝統校の沖縄尚学も安定感があり上位をうかがう存在。
秋に沖縄尚学を食った北山をはじめ、ウェルネス沖縄KBC未来といった新興勢力は上位陣の足をすくうことができるか。
2022年07月14日(木) 22:02:31 Modified by ktp625




スマートフォン版で見る