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VIP的2024春選抜チーム by 甲子園の泥2024
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21夏出場校寸評

[出場校寸評]


<北海道・東北>

*北北海道  帯広農 39年ぶり2回目

21世紀枠として出場した昨年の交流試合で見事勝利。その時のメンバーも残り、掲げた「再甲」のスローガンの下に見事甲子園への帰還を決めた。
交流試合でノーヒットながら元バレー部の経歴が注目された西川は交流試合と変わらず1番に定着、この夏は6試合で10安打と役目を果たしている。
さらに交流試合をスタンドで見つめた2年生が多数台頭。エースの佐藤や3番に入り決勝で5安打の固め打ちを披露した清水らが頼れる存在に。
21世紀枠でありながら昨年の「夏の」甲子園を経験できたことは、暑さに苦しむことが多い北海道勢の不安要素を少しでも払拭できているか。
交流試合で健大高崎(群馬)相手に挙げた勝利は非公式戦のため記録には残らなかっただけに、今度は記憶だけでなく記録も刻みたい。

*南北海道  北海 4年ぶり39回目

センバツでは開幕戦で散った北の雄が、春からの上積みの分だけ相手をわずかに上回ってギリギリで聖地への切符をもぎ取った。
エース・木村はセンバツでの好投の記憶に新しいところだが、さすがに北海道では研究を重ねられたか、最後は苦しい投球も続いた。
準決勝は完投したものの10桁安打を浴びて5失点、決勝は6回までに8安打を浴びて6失点とリードを許した状態で降板を余儀なくされている。
だが、春は援護しきれなかった打線が成長。準々決勝から3試合連続の10桁安打で相手をねじ伏せると、
決勝ではヒジの不安から今大会登板がなかった吉野が好リリーフを見せるなど、投打に上積みあり。木村頼みから脱却で夏こそ勝利なるか。

*青森  弘前学院聖愛 8年ぶり2回目

甲子園初出場の2013年夏以降は県内2強が目の上のたんこぶであり続け、その壁をなかなか越えることが出来ずにいた。
公式戦で青森山田に2勝5敗、八戸学院光星には2勝9敗、どちらにも夏は一度も勝てなかったが、2013年夏以来となるその両雄を撃破しての出場だ。
きっかけは意識改革。「凡事徹底」「全力疾走」に加え、「JK(女子高生準備と確認)」という基本事項の再徹底でしっかりした基礎を作った。
今回も附属中学出身者を含めてオール青森で挑むチームを監督は「100%りんごジュース」と称する。8年前に2勝を挙げた快進撃の再現なるか。
聖愛といえば8年前はブラバンの讃美歌やトトロなどもスレを沸かせた。今年の選曲にも注目だ。

*岩手  盛岡大付 4年ぶり11回目

やはり目につくのは強打でおなじみわんこそば打線。この夏もお誕生日を一発放ち、高校通算64本塁打とした松本が1番に入ると、
岩手新記録となる5試合連続お誕生日を記録した金子も通算56本塁打とこの2人だけで120本のアーチを描いてきた。
投げる方では技巧派の渡辺が安定。決勝では序盤直球勝負で、打たれた中盤以降は変化球中心に切り替えるという、
本人曰く「1人で継投しているイメージ」で相手の目先を狂わせるという頭脳的な投球術を持っている。
初戦敗退のイメージはすっかり払拭され、今や大物食い、馬鹿試合メーカーとして人気を博するモリフはこの夏も目が離せない存在になりそうだ。

*秋田  明桜 4年ぶり10回目

ドラフトの目玉、絶対的エースの風間が勝利のカギ。しかし打線は5試合で本塁打は0本。
1人の好投手がチームを引っ張るという、いかにも秋田らしいチームだ。
本塁打こそ0本だが、5試合で盗塁をからめた繋ぐ野球で34得点を挙げているため決して貧打チームというわけではない。
また投手も数枚揃えている。
同郷で、18年夏に1人で投げぬいた金足農・吉田とことなり、風間をマウンドへ上げない試合も2試合あり、その失点数は合計で僅か1。
球数制限も相まって安楽のように風間が投げすぎで使いつぶされることはなさそうだ。

〇注目選手
投手 風間球打:世代最速の157kmをマーク。先発しても最終回に150kmを超えるスタミナオバケ。いかにも野球脳の親につけられた様な名前だが、野球漫画のような活躍に期待したい。ちなみに読みは「きゅうた」。


*山形  日大山形 4年ぶり18回目

腰椎分離症を抱えながら強行出場の4番・伊藤がそれでも打率5割超で9打点をマークする驚異の勝負強さを発揮。
投手では斎藤、大類、滝口の3枚は計算が立ち、5試合でやらかしは1つのみと打つだけではなく守りにも自信がある好チーム。
ボーイズ ビー アンビシャスでおなじみの校歌もベスト4進出の2013年夏以降は勝って歌う機会がない。
その時に2年生ながら2番セカンドで4試合フル出場の中野拓夢が今年阪神のルーキーとして大活躍中。甲子園で躍動する先輩にあやかれるか。

*宮城  東北学院 初出場

センバツ出場校の仙台育英や柴田が早々に敗退、東北もベスト8で敗退する中で、直接手を下さずにちゃっかり優勝してしまった。
打線は6試合で61安打53得点。しかし毎試合で失点を許し、計18失点。エラーも8個出してしまった。
また、5試合で先制を許している。投手層が薄く先制されても強力打線でねじ伏せるチームのようだ。
夏こそセンバツ組と対戦してないが、今期春には準決勝で仙台育英と対戦。4-5で逆転サヨナラ負けを期している。
スコアだけ見れば全国区の強豪と互角の勝負を繰り広げ、その後の3位決定でも勝利。
悲願の初出場だがマグレではないことを証明したいところ。

*福島  日大東北 18年ぶり9回目

昨年独自大会を含み聖光学院の14連覇中だった夏の福島。そのうち5回決勝でぶつかり全て敗れた永遠の2番手がようやく甲子園に帰ってきた。
聖光への直接のリベンジこそならなかったが、聖光の前に夏の甲子園に出場した光南にも2006年の決勝で敗れていたのでこちらには雪辱達成。
チームを率いる宗像監督が大会前、選手たちに今季限りで勇退することを伝えたことも発奮材料の一つになったか。
練習試合を含めてもあまり逆転勝利がなかったというが、準々決勝から3試合連続で逆転勝利。粘りが加わったチームが久々の聖地で躍動するか。

<関東>

*茨城  鹿島学園 初出場

3種類のスライダーにカットボールを操るエース・藪野が軸。決勝でも相手打線を3〜8回はノーヒットに抑えて流れを渡さなかった。
そんな3年生エースを2年生が多い野手陣が盛り立てる。受けるキャッチャー・高久がリードを先導し、船田・羽鳥の1・2番がチャンスを作って
県大会では背番号14ながら決勝では5番に入り決勝の2点タイムリーも放った平塚が中軸に座るなど、若いチームの勢いを感じる打線になった。
そんな若いチームを引き締めるのが経験豊富な70歳の鈴木監督。「戦いの5則」を掲げ、自ら選手の勧誘に動くなどフットワークも軽い。
インターハイ出場を決めているサッカー部があるように、どちらかといえばサッカーの方が有名だった鹿嶋市からは初の甲子園出場。
とはいえ、地元には強豪社会人野球チームの日本製鐵鹿島があり、あの伊藤拓郎が籍を置いているが、呪いは大丈夫だろうか。

*栃木  作新学院 10大会連続16回目

聖光学院(福島)の記録ストップにより、継続中の最長連続出場記録の保持者として甲子園にやって来ることとなった。
的確な継投策や、準決勝・決勝のノーエラーに代表される堅実な守りなど、今年も名門らしい地味なバランスの取れたチームになっている。
だが、個性派は背番号10桁の中に眠っている。決勝で代打お誕生日の戎(えびす)はこの夏全て代打で3打数3安打、打率10割を誇る代打の切り札。
背番号16ながら全試合5番でスタメン出場の平塚はネクストに入る前に腕立てをしてから向かうルーティンを持つムードメーカーだ。
平塚が準決勝・決勝と音無しで途中交代となったのが気がかりではあるが、彼ら個性派の活躍があれば今年も上位戦線に殴り込みをかけてきそうだ。

*群馬  前橋育英 5大会連続6回目

ケガでキャプテン・皆川を欠いていた状態とはいえ、春は公立校相手にコールド負けを喫してノーシードからのスタートとなった夏。
メンバーの試行錯誤が続いた中、エースとして外丸が一本立ちしたのが大きかった。6試合全てに先発し、安定して試合を作っている。
決勝では夏だけでお誕生日9本・健大高崎のスペクタクル打線を12回までたった4安打に封じきっている。守備も6試合でやらかし1つのみと鉄壁だ。
打の中心でもあるキャプテン・皆川はリリーフとしても登板可能。どん底から這い上がったチームが一気に2度目となる夏の頂点まで駆け上がるか。

*埼玉  浦和学院 3年ぶり14回目

3年前は記念大会で南北分割だったので、「埼玉代表」としての出場は8年ぶり。マモノ民に「夏に弱い」と言われ続けたモリシが面目躍如、最後の夏を甲子園で迎える。
投手陣の層が厚く、2年生エース宮城、内野を守りつつリリーフ登板する吉田匠、準決勝でロングリリーフをこなした金田の3本柱を擁する。
7試合中5試合が1失点以内、残り2試合は打線が10桁得点と投打がうまく噛み合い、危なげなく勝ち上がってきた。
その投手陣をリードする捕手の吉田瑞は打撃でも4番を担うが、何より注目すべきは主将としてのリーダーシップ。
なんとモリシから継投の判断をほぼ一任されており、「代理監督」と呼ばれているという。
甲子園でマモノにのまれ、「ヨシダ」と書かれることがないよう祈りたい。

*千葉  専大松戸 6年ぶり2回目

決勝戦はタイブレークの延長13回に満塁お誕生日が飛び出してのサヨナラ勝ち、これを打ったのはレフトを守る吉岡だった。
専松のレフトと聞いてピンとくる人もいるか。センバツの中京大中京(愛知)戦でダイビングキャッチに失敗、ランニングお誕生日を許したのが彼だ。
そんな吉岡をセンバツ終了後に持丸監督は2ヶ月間主将として抜擢。主将の経験を通じて精神的に成長を遂げると、県大会では打率5割超。
当初は2番打者だったが、準決勝からは1番に抜擢されての活躍。誰よりも春の雪辱を期する男に注目したい。
冬から春にかけてストレートの最速を6km上げたエース・深沢は夏に自己最速をさらに更新。エースも健在で甲子園初勝利からの大躍進もあるか。

*東東京  二松学舎大付 3年ぶり4回目

東東京大会優勝の原動力は、なんといっても秋山・布施のダブル左腕。
4試合合計わずか1失点でベスト4まで勝ち上がり、準決勝も2失点に抑え、帝京の堅守のほころびをついて奪ったリードを守り切った。
第1シードの関東第一との決勝では秋山が3安打完投の上、自分で3安打して打たれた分取り返すという独壇場。
試合前は「関東第一に勝てるイメージがわかない」「秋山が完封するしかない」とネガティブ思考が目立った監督も、期待通りの選手の活躍を受けて「甲子園では優勝を目指します」と大きく出た。
過去3回の夏はいずれも初戦が2回戦で、1勝で敗退という結果だった。何の因果か今回も2回戦からのスタートだが、ポジティブ思考でジンクスを打破できるか。

*西東京  東海大菅生 4年ぶり4回目

センバツ8強入りの実績と前評判通りに、強い勝ち方で西東京を制した。
投げては投手5枚看板の小刻みな継投が機能し、6試合でわずか6失点。バックも合わせて3失策と安定感がある。
打線も足を絡めて勝負強く、特に3番の堀町は決勝でランニングお誕生日を放つなど躍動している。
ベスト8といっても、春は良い記憶ではない。準々決勝で中京大中京(愛知)のエース畔柳に完封され、守りでもバント処理ミスなどが出て6失点。眠れなくなるほどの悔しさを味わった。
夏の初戦は大阪桐蔭とぶつかる。春の悔しさをバネにした猛練習の成果を出すのに、相手にとって不足はない。

*神奈川  横浜 3年ぶり19回目

混戦も予想された神奈川大会だったが、ふたを開けてみれば横浜が全盛期マシンガン打線のような得点力で他を圧倒した。
なにせ6試合中5試合をコールド勝ちで決勝まで進み、その決勝も17-3の大勝。チーム打率は.469である。
投手はというと、もともとのエースだった金井が肘の故障で外野に回り、代わって好投したのが杉山。甲子園では背番号1をつける。
1年生ゆえの経験不足という心配はあるが、コールド連発で球数がかさんでいないのは好材料だろう。
選抜王者の東海大相模がコロナに沈んだ夏、やっぱり主役は神奈川だと言わせる実力は十分だ。

*山梨  日本航空 13年ぶり6回目

春関東でセンバツ王者の東海大相模を破ったことは記憶に新しい。しかし県内では新チーム以降、秋春と2季連続の準優勝と悔しい思いを経験。
夏に向けて準備を進める中、6月に校内でクラスターが発生し70名以上がコロナ感染。あらゆる部活動がインターハイ辞退するが、野球部は大会出場。やはり野球は特別なようだ。
しかしクラスター後練習は一切できず、ぶっつけ本番の形で大会を迎えることとなる。
初戦こそ調整不足で格下の公立相手に4安打サヨナラと苦戦するも、試合を重ねるにつれ徐々に調子を取り戻し、準決勝では宿敵・東海大甲府から3本塁打を放ち快勝。勢いそのままに優勝してしまった。
打撃はまずまずのようだが守備でのミスが目立ち、やはり練習不足がうかがえる。甲子園までに調整できるか。

〇注目選手
投手 ヴァデルナ・フェルガス:ドイツとハンガリーのハーフの父と、台湾の母を持つ。カナダで暮らしたこともあり英語が堪能。
野手 エドポロ・ケイン:ナイジェリアの父と韓国の母の間に産まれたハーフ。日本育ちで心は生粋の関西人。

<北信越>

*新潟  日本文理 2大会連続11回目

2年生エースで打っても3番を張る田中がチームの中心。準々決勝では延長10回に決勝タイムリーを放ちながら完投すると、
投げる方で温存された準決勝ではその分とばかりにお誕生日2発、決勝ではその温存に応えるように3失点完投とフル回転だった。
田中に負けじと、後ろを打つ4番の主将・渡辺も打率こそ振るわなかったが決勝の満塁お誕生日を含む2お誕生日とここぞの場面で一発がある。
162センチの小柄な切り込み隊長・土野(はの)が全試合マルチ安打と脇役も充実。初戦で流れを掴めば上位に一気に勝ち上がる可能性も十分だ。

*長野  松商学園 4年ぶり37回目

右の渡辺創、2年生サウスポーの栗原の活躍に加え、秋のエースながら春以降ケガに苦しんだ右の今井が復調気配。
元々秋はエースで4番を張っていた男が決勝では決勝タイムリーを放ち4回無失点リリーフと額面通りの活躍を見せた。
名前の由来がサッカーの中田英寿であり、ちょっと親の願いとはズレたかもしれないが名前負けしないだけの能力は秘める。
大正で8勝、昭和で21勝、平成で10勝を挙げており、4元号勝利達成はすなわち節目の甲子園40勝目となるが今年で達成となるか。

*富山  高岡商 4大会連続21回目

昨夏の県独自大会でコールド負けの屈辱を味わい、春の県大会も決勝で敗戦。ともに相手は高岡第一だった。
因縁の相手に決勝で大勝した高岡商が、4大会連続の夏切符を勝ち取った。
打線の中心は石黒。2年前の夏、1年生離れした華麗な守備でスレを魅了した遊撃手だが、甲子園で三塁打を放ったパンチ力に磨きをかけ、今夏はお誕生日3発。
他にもここぞで長打を期待できる打者がそろい、5試合中3試合が10桁得点だ。
初戦が松商学園との隣県対決となり、北信越大会と揶揄する向きもあったが、気負いのない戦いにつなげられるか。

*石川  小松大谷 36年ぶり2回目

7年前と同じ8点差で迎えた9回の守りだったが、今度は1点も許さずに試合を締めて現校名になっての初出場をついに掴み取った。
打つ方では冬場に課した1日1000スイングの素振り、守っては27個連続アウトを取らないと終わらない「27アウトノック」
さらに体力強化に11キロのアップダウンを走り抜く「山ラン」といった厳しい練習の果てにようやく頂点の座に辿り着いている。
奇しくも7年前の大逆転負けで知名度が上がり、地元中学生の流出が収まったという怪我の功名も。36年前に挙げられなかった初勝利を目指す。

*福井  敦賀気比 3大会連続10回目

福井では2019夏から負けなしの県内27連勝、新チーム後の秋・春北信越大会連覇。まさに無敵の強さを誇っている。
夏予選は4試合41安打34得点で失点は5。しかし残塁が38と、ちと多いのが気になるところか。
失点を許したのは1試合だけだが、初回に先制され、しかも2本塁打を許す試合だった。
だが慌てず繋ぐことを意識するバッティングで見事逆転勝利。
指揮官も「逆転勝利した経験は大きい」と手ごたえを感じた。

<東海>

*静岡  静岡 2大会連続26回目

秋、春と東海大会進出を逃してきたチームはさほど有力視されていなかったが、夏は総合力の高さを見せて勝ち抜いた。
見た目的にも成績的にも目を引くのが、192cmの長身右腕・高須。
力みのないフォームで球速が落ちないスタミナもあり、決勝を含め4完封の不動のエースだ。
無失策と守備も堅く、大会を通じて、高須を温存した4回戦で1点取られた以外失点していないという抜群の安定感を誇る。
打線も三振が少なく、足を絡めて着実に点を取る。4番池田は決勝でチーム初アーチを含む4安打と好調で、甲子園でも打線を引っ張ってくれそうだ。
旧制中学時代に全国制覇もしている古豪だが、近年は初戦敗退が目立つ。18年ぶりの夏の白星、さらに上位進出も窺う。

*愛知  愛工大名電 3年ぶり13回目

準々決勝で東邦、準決勝で中京大中京、決勝で享栄。「愛知私学4強」の他3校を順々に撃破する完全制覇で甲子園行きを決めた。
チームの大黒柱は左腕エースで4番でキャプテンの田村だが、この3試合はいずれもファーストで先発している。
代わりにマウンドを預かった寺嶋が躍動。東邦打線を9回3安打に抑えると、続く中京大中京戦も1失点完投と貫禄の投球を見せた。
6試合で16犠打という数字を見ると「メイデン野球か」と思いがちだが、決勝では連打で相手先発をKOするなど力強さも兼ね備えている。
夏に2勝できれば40年ぶりになるが、さらにその上を目指し、節電の汚名を返上したい。

*岐阜  県岐阜商 9年ぶり29回目

県岐商vs市岐商、公立商業校マニア歓喜の決勝は県立が8回の逆転で勝利。名将鍛治舎監督が母校に戻って3年で初めて夏の切符を手にした。
春に140キロカルテットが注目された投手陣は、さらに1人加わってクインテットとなり、うち4人が岐阜大会で先発を経験する変幻自在の起用を見せた。
センバツでは2人しか姿を見せずに終わっただけに、夏は勝ち進んで層の厚さを余さず発揮したい。
打線も捕手でキャプテンの高木を中心につながりがあり、毎試合3回までに点を入れている。序盤でリードを奪って継投で逃げ切る必勝パターンがはまれば上位も狙えるだろう。
昨夏はコロナで県独自大会を辞退し、甲子園交流試合ではやらかし連発と踏んだり蹴ったり。今夏の躍進で上書きできるか。

*三重  三重 7年ぶり13回目

6試合でチーム打率.510の100得点は一見とてつもない破壊力にも見えるが、初戦で63安打で65点取った試合がある分かなり下駄を履かせた感はある。
とはいえ、その試合を抜きにしても残り5試合を全て10桁安打、打率.358なのだから、繋がりのある打線が持ち味といえるだろう。
春に県大会初戦でコールド負けを喫すると、夏にかけて正捕手の服部や正ショートの品川が骨折するなどアクシデント続きだった逆境を乗り越えた。
7年前の夏は準優勝、前回甲子園に出場した3年前の選抜もベスト4と、近年甲子園に来ればインパクトを残すだけに今回も期待が持てそうだ。

<近畿>

*滋賀  近江 3大会連続15回目

春の県大会の3回戦で立命館守山に敗れ、2016年以来5年振りのノーシードからの登場となった。
とは言え大会が始まれば全試合で6点以上を取り、決勝では立命館守山を6-0で倒しリベンジを達成し4連覇を果たす。夏にしっかりと仕上げてくる湖国の王者の貫禄を見せつけた。
2年生の山田は投げては21回自責点0、打っては2本塁打と投打共に活躍が期待出来る。また投手陣にはMAX148km/hの岩佐もおり選手層は厚い。
今年は近江高校が甲子園で準優勝になってから丁度20年となる。この節目の年に近畿地方最後の未優勝県に優勝旗を持ち帰る事は出来るのか。

*京都  京都国際 初出場

夏は初出場とはいえ、春の選抜、近畿大会と結果を残してきたチームは京都大会でも本命の一角と目されていた。
そんな「追われる立場」を苦にせず勝ち抜いたあたり、早くも新たな強豪校の風格を感じさせる。
投手陣は選抜でも活躍したエース左腕の森下と、近畿大会で好投を見せた右腕平野の2年生コンビが軸。
ただ準決勝、決勝と「平野が序盤で降板→森下ロングリリーフ」の展開が続いており、「森下頼み」になると球数制限に不安も残る。
選抜は好投していた森下が最後に崩れて逆転サヨナラで敗退しただけに、投手が楽に投げられる展開をつくれるかがカギといえそうだ。
そんな投手陣の女房役・中川は4番として打撃でもチームの要。中川や、外野手兼任の平野を中心に打線は6試合69安打と好調で、援護を期待できる。
選抜では韓国語の校歌と日本語訳がスレで流行した一方、選手は誰もwiki入りしなかった。夏はプレーで爪痕を残していきたい。

*大阪  大阪桐蔭 3年ぶり11回目

東の横綱・モンマとのそろい踏みはならなかったが、西の横綱西谷監督が3年ぶりに夏の土俵舞台に立つ。
大阪大会では選手層が頭一つ抜けているとの前評判通りに、ベスト8までは全てコールド勝ちだったが、準々決勝はリードを許してから8回の逆転で突破。
準決勝は打倒桐蔭をスローガンに勝ち上がってきた関大北陽と7-7からの延長タイブレークの末12-10という壮絶な試合を勝ち切り、
決勝も興国を相手に、9回表に2点差を追いつかれながらもその裏にサヨナラ勝ち。悪い流れを振り払う強さも発揮してきた。
昨秋の近畿大会は決勝で智弁学園(奈良)に敗れ、春の選抜はまたしても智弁の前に初戦敗退。
5月の近畿大会決勝ではサヨナラ勝ちして一応のリベンジをしているが、やはり甲子園の借りは甲子園で返したい。
智弁も奈良代表を勝ち取り、舞台は整っている。

○注目選手
松浦慶斗:プロ注の150km左腕。日本ハムジュニア出身という道産子だけに夏の暑さへの対応が心配されるところだが、
準決勝に救援で7イニング投げた翌日の決勝を完投し、「カレーも2日目の方がおいしい」と不敵なコメントも出した。
甲子園でも抜群のスタミナを見せてくれそうだ。

*兵庫  神戸国際大付 4年ぶり3回目

昨夏は県独自大会が開かれるも、8強を選ぶまでで終わるという消化不良の大会。2年ぶりに頂点を決する夏を制したのは、センバツ出場のセントマイケルズだ。
チームの自慢は7試合全てで6得点以上を挙げた打撃。明石商、東洋大姫路、報徳学園、関西学院と常連校を次々と打ち崩してきた。
お誕生日7発、三塁打6本の長打力を、広い甲子園でも爆発させたい。
投げては2年生の楠本がエースナンバーを背負うが、兵庫大会では計6人が登板。臨機応変の起用でリードを守り切る。
今年初めて甲子園で行われる女子高校野球の決勝には、神戸弘陵が進出を決めている。神戸勢で決勝そろい踏みとなるか。

*奈良  智弁学園 2大会連続20回目

打率6割超の4番前川を中心に、打撃に力がある。4試合連続10桁得点で決勝まで快調に進んだ。
決勝の相手は高田商。準決勝でセンバツ4強の天理を逆転サヨナラで下しており勢いがあるかとみられたが、智弁が1点を先制された直後の1回裏に6点を奪って流れを渡さなかった。
投手陣は2年前に夏の甲子園を経験した西村・小畠が粘り強く、1イニング2失点以上がない。
夏は直近の3回の出場で計1勝と波に乗れないことが多いが、投打のバランスに優れたチームで躍進を目指す。
8強以上へ進めば智弁対決の可能性も。魔曲と本家偽魔曲の競演は実現するか。

*和歌山 智弁和歌山 4大会連続25回目

今年の智弁和歌山の甲子園への道のりは、平坦ではなかった。
初戦の相手はあの古豪箕島。
準々決勝では初芝橋本にタイブレークまで持ち込まれ、サヨナラで辛くも勝利した。
世代ナンバーワン投手とも呼ばれる小園と強打者・松川を擁し、決勝まですべてコールドで勝ち上がってきた市立和歌山の方が前評判は高かった。
そんな苦しい展開をものにしてきた要因としては、伝統の粘り強い打撃に加え、充実した投手陣の貢献が大きい。
エース中西をはじめ、伊藤・高橋・塩路と他校であればエース級の投手を四人揃え、全員が先発を経験している。
中谷監督に代替わりして以降、一昨年の池田、昨年の小林と投手力の強化が著しく、この夏の甲子園でも新しい強さを持った智弁和歌山を見せてくれるのではと期待させてくれる。

<中国>

*岡山  倉敷商 9年ぶり11回目

昨年の交流試合で仙台育英(宮城)に快勝を収めたが、その試合に出場した2人が今年のチームを引っ張っている。
エース左腕の永野は準決勝、決勝でいずれも完投。準決勝ではサヨナラタイムリーを放って182球投げた自分をジエンゴした。
主将の山下は決勝戦で接戦にケリをつけるサヨナラタイムリー。2年生も多いメンバーの中で培った経験を遺憾なく生かした。
逆魔曲としてもマモノ甲子園では有名な桃太郎サンバは交流試合では応援VTRのみでの披露であったが、
今夏は人数制限はあるものの吹奏楽部もスタンド入りできるという。ソーシャルディスタンス桃サンの威力やいかに。

*広島  広島新庄 5年ぶり3回目

広島商や広陵など常連校が早々と姿を消し、ノーシードの公立校同士が準決勝でぶつかるという波乱を見せた広島大会だが、センバツ出場の広島新庄が地力を発揮した。
春は智弁学園相手に左右エースがともに失点して敗退したが、あの時と同じチームではない。注目すべきは背番号18の西井だ。
センバツではベンチ入りを逃してボールボーイだったが、筋トレが奏功して急成長を遂げる。
初戦の3回7奪三振で監督の信頼を勝ち取り、チーム最多の33回を投げて失点は5。遅咲きの3年生左腕が聖地のマウンドで躍動する。
打線は機動力を主眼としつつも、4回戦で3者連続お誕生日など爆発力も備える。
過去甲子園出場は4回の新興校だが、いずれも初戦は突破している。今夏の相手は横浜と強敵だが、ひるまず戦いたい。

*鳥取  米子東 2大会連続15回目

鳥取大会は開幕早々、部員でもない「関係者」のコロナ感染を理由に辞退させられた米子松蔭が全国区の話題に。
一転して出場を認められた松蔭が、2戦目10-11の死闘で力尽きたように、今夏の鳥取のトレンドは打撃戦であった。
決勝はともにそれまで3試合中2試合で10桁得点している米子東と鳥取商の県立校対決。
取りつ取られつのシーソーゲームは、米子東が9回裏3点差を4番太田の3ラン一発で追いつき延長に突入、
10回表に鳥取商が1点を入れるも、その裏1死満塁からエース舩木佑の逆転サヨナラ2点タイムリーで決着した。
この決勝だけで二塁打7本、どこからでも点が取れる打線を武器に甲子園に乗り込む。
目指すは35年ぶりとなる夏の白星だ。

*島根  石見智翠館 2大会連続11回目

尻上がりに調子を上げた石見智翠館が2大会連続で夏の切符を手にした。
3-1、1-0と接戦を制して8強入りすると、続く2試合はいずれもコールド勝ち。
圧巻は決勝で、エース山崎琢がなんと15奪三振ノーヒットノーラン。昨年秋に肩を痛めて半年以上マウンドを離れていた右腕の完全復活を、打線も8得点で祝福した。
左腕3人をそろえた控え投手に、1失策の守備と総合力が充実している。
出場は11回目だが、「江の川」から現校名に変わって以来甲子園での勝利がない。「智翠館高校」の校歌を勝って響かせたい。

*山口  高川学園 5年ぶり2回目

チームの大黒柱は予選5試合を一人で投げぬいたエース左腕の河野颯(はやて)。
落差のあるスプリットと70km台のスローカーブを織り交ぜて打者を幻惑し、防御率1.15と快投している。
投球を組み立てる捕手はキャプテンの山崎帆大(かいと)。風と凧の名コンビでチームも浮揚といきたい。
怪物・江川にあやかって卓と名付けられた源は打撃で貢献するムードメーカー。続く4番の立石は決勝で1本塁打3打点を挙げた。
バッテリーの結束と中軸の好調。念願の甲子園初勝利に向け視界良好だ。

<四国>

*香川  高松商 2大会連続21回目

2年生ながら打線の中心として注目を浴びるのが中学時代に軟式日本代表を経験した浅野。
準々決勝で満塁お誕生日、準決勝では9回に同点の2点タイムリー、決勝では決勝点となるお誕生日と何かと持っている男だ。
俊足・強肩も併せ持っており、準決勝以外全てで2番に入る最強2番の申し子的存在の活躍がチームの命運を左右するか。
センバツは2016年の準優勝の記憶も新しいが、夏は一昨年に23年ぶり出場で初戦敗退しており、25年ぶりの夏勝利と大正・昭和・平成に続く4元号勝利を狙う。

*徳島  阿南光 25年ぶり2回目

設立は3年前。96年夏に甲子園に出た新野と、元巨人・條辺の出身校阿南工が合併してできた。
その25年前の新野を甲子園に導いた中山監督の指揮の下、全力野球で甲子園の切符をつかんだ。
鋭いカットボールで打たせて取る2年生エース森山と、野手の堅守が噛み合ったマモリズムのチーム。
準々決勝は鳴門渦潮に2-0、準決勝は徳島商に2-1と、常連校を接戦で競り落とし、決勝も2-2の9回サヨナラタイムリーでものにした。
定年間近の中山監督にとっては最後の夏。1試合でも多く戦いたい。

*愛媛  新田 初出場

古参の高校野球ファンは、校名に覚えがあるかもしれない。1990年選抜で初出場ながら準優勝と躍動し、「ミラクル新田」と呼ばれた。
一方で夏はこれまで「愛媛の準優勝」が7回というシルバーコレクターっぷりだったが、ついに悲願の県代表を射止めた。
初めのうちは低打率に悩んだが、四死球をうまく点につなげて勝ち上がり、準決勝は9得点、決勝は12得点と打線も復調。この勢いを甲子園でも維持したい。
そんなチームの中心は何と言っても古和田。4番投手でキャプテン、投げない時はキャッチャーという大活躍を見せている。
遠くアメリカで大谷翔平が二刀流で大活躍しているこの年、愛媛の四刀流もミラクルを起こせるか。

*高知  明徳義塾 2大会連続21回目

プロ注の剛腕森木を擁する高知との決勝。明徳の智将・馬淵監督の徹底した森木対策が実った。
釣り球の直球や空振り狙いのスライダーを見切り、四死球、暴投、失策と相手の隙は逃さず食らいついて球数を投げさせる。
9回、とうとうストライクが入らなくなった森木を降板に追い込み、救援を打ち込んで決勝点をもぎ取った。
森木とのエース対決を制したのが明徳の左腕・代木。準決勝は4回途中でKOされた後自らお誕生日を放って逆転につなげ、
決勝でスク水を決めるなどジエンゴ能力も高い。強気すぎて最終回に交代拒否も見せたがご愛敬としておこう。
初戦の相手は県岐阜商。鍛治舎監督との名将対決に注目だ。

<九州・沖縄>

*福岡  西日本短大付 11年ぶり6回目

エースの大嶋は決勝で自己最速を更新する144キロの真っ直ぐを持ちながら、決勝の初球に89キロのカーブを投じたり、
さらには3年間ほとんど封印状態だったチェンジアップを解禁して相手打線を翻弄するなど、緩急自在の好投手。
打つ方でも3番に入る大型ショートの林に、上背はないものの高校通算22本塁打とパンチのある4番の三宅、
1年生ながら1番セカンドを任される江口など、要所要所にタレントを擁している。福岡勢で最後に全国の頂を極めた学校が今一度頂点を狙う。

*佐賀  東明館 初出場

夏の甲子園で6年連続初戦敗退中、最後の勝利から8年経つ佐賀勢に新風を吹き込むことができるか。春夏通じて初出場だ。
2年生エース・今村は打たせて取る投球が持ち味で、準決勝は8回、決勝は完封したがいずれも奪った三振はわずかに1つ。
それだけにバックは守りで盛り立てたいところ。事実、決勝はノーエラーで流れを相手に渡さなかった。
受けるキャッチャーでキャプテンの加藤は走攻守に加え、投にも秀でたチームの精神的主柱だ。
というのも、秋には左手の指を骨折して投球を受けられないと見るや、投手として出場し当時は背番号1まで背負っていた。
この夏はキャッチャーに専念しているが、甲子園でも登板はあるか。属性過多のキャプテンにも注目したい。

*長崎  長崎商 5年ぶり8回目

野球は9回2アウトから、という格言を体現してしてみせた。連続よんたまなどで作ったチャンスから同点に追いつくと、
延長戦も2アウトから決勝点をもぎ取るという、いかにも古豪らしい粘りの野球を見せて5年ぶりに甲子園にコマを進めてきた。
投打でチームの軸になる城戸が秋に2ヶ月病気で離脱する間に、田村が台頭しダブルエース状態に。初戦以外は全てこの2人の継投で勝ち上がった。
5年前の甲子園では5安打3点に封じられたが、「その時よりは打てる」と自信も見せる監督。聖地での勝利を69年ぶりに挙げられるか。

*熊本  熊本工 2大会連続22回目

打率5割超の切り込み隊長・古閑を筆頭にコツコツつないでチーム打率も4割超。お誕生日0のパワー不足が逆に繋ぐ意識を育てたと監督が語る。
結果、当たりだすと止まらなくなる。初戦では同点で迎えた6回に一気に10点取ってコールド勝ちに結びつけると、
準決勝では2回に9点の強烈な先制パンチ、決勝でも5回に5点、6回に8点の猛攻で相手を沈めているだけに要警戒だ。
一昨年の夏は初戦に延長12回サヨナラお誕生日で激勝を飾るなど、古豪ながらまだまだ第一線で戦える力を持つ。久々に上位に顔を出せるか。

*大分  明豊 4年ぶり7回目

センバツ準優勝の前評判通りの強さを見せて夏も甲子園に帰ってきた。
この夏はエースナンバーの京本が更に成長。準々決勝と決勝を一人で投げきるなど、背番号1にふさわしい投球を披露した。
更にセンバツを経験した財原、太田に加え、1年生の森山がマウンドを経験するなど、春からの上積みがかなりありそうな様子。
4年前の夏にベスト8に進むと、一昨年のセンバツでベスト4、今年のセンバツで準優勝と出場する度に階段を一段ずつ登ってきた。
決勝で敗れた東海大相模(神奈川)が不本意な形で大会を去っただけに、その分まで夏を盛り上げてほしいところだ。

*宮崎  宮崎商 13年ぶり5回目

この春52年ぶりにセンバツに出場した古豪が、春夏連続で聖地の土を踏む。
投手陣はエース日高から2年生の長友につなぐのが勝利の方程式。決勝では打線好調の延岡学園を相手に、日高が7回3安打、長友が残る2回を6人でシャットアウトして零封勝ちした。
打線も派手さはないものの、5試合で14メイデンなど小技を絡めて競り合いをものにしてきた。
春は初戦で強豪・天理(奈良)に当たり、4失策で自滅という悔いしか残らない負け方をした。夏も初戦が智弁和歌山でくじ運は相変わらずだが、持てる力を出し切りたい。

*鹿児島  樟南 5年ぶり20回目

県大会をほぼ一人で投げ抜いたエース左腕・西田はセンバツで活躍した明豊・太田の中学時代のチームメイト。
当時は西田がエースで太田が2番手Pということもあり、この春の明豊の活躍に大いに刺激を受けたのは間違いないだろう。
一足先に甲子園行きを決めたかつての仲間に追いつけ追い越せ、といきたいところ。
名前の「恒河」はガンジス河に由来するが、これは実家が寺であることもルーツの一つか。
なお、同じガンジス河由来で「恒河沙」というとてつもなく大きい数の単位があるが、防御率恒河沙超えなど無いよう願いたい。

*沖縄  沖縄尚学 2大会連続9回目

沖縄独自の緊急事態宣言発令もあり、練習環境についてはどこも苦労した沖縄の代表の座を勝ち取った。
もちろんこの学校も例外ではなく、春の緊急事態宣言明けで全体練習解禁になった初日には足を攣らせる選手が続出したとか。
その教訓を活かしたか、全体練習が出来ない期間の個人練習は敢えて気温の高い日中に行い、高温対策を施して夏を駆け抜けた。
一昨年の夏は初戦敗退となり令和初勝利はお預けになっているだけに、まずは常連らしく1勝を勝ち取って流れに乗りたいところ。

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2021年08月21日(土) 10:53:34 Modified by ktp625




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