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踵骨骨折

【概念】

踵骨骨折のほとんどは高所からの転落により、踵部を打撲して起こる圧迫骨折?で、両側性のこともある。稀にアキレス腱の急激な緊張・牽引により踵骨隆起の上方が裂離することがある。後距踵関節?内に骨折線が及ぶものにおいては、良好に整復されたとしても、後遺症として疼痛が残存しない症例は非常に稀である。


【症状】

受傷直後より、踵部への荷重が不能となるため、歩行はもちろんのこと立位保持なども困難になる。皮下出血、腫脹が著明であり、局所の圧痛と足関節運動に伴う痛みが激しく見られる。


【診断】

受傷機転や圧痛により、踵骨の骨折疑いを持つことは簡単である。X線撮影により前後左右方向の他、軸写とAnthonsen法で撮影する。可能ならば、CT撮影により踵骨骨折の立体像の把握も必要なる。完全な踵骨体部骨折では、上方からの距骨の圧迫により踵骨は扁平化する。X線左右像で踵骨隆起の上端の踵骨の上方頂点を結ぶ線、およびこの点と前距骨関節面の先端を結ぶ線でなす角は通常20〜30°であるが、骨折があるとこの角度が減少する。

【X線】

軸写像
踵骨外壁の膨隆や後距踵関節面の骨折線を観察できる。

アントンセン斜位像
距骨下関節転位の程度を観察できる。内果部直下から頭側に25°、背部に30°の方向で撮影する。

【治療】

早期整復と整復後の早期運動が望まれる。しかし、踵骨骨折は治療の難しい骨折である。それは、以下の理由が挙げられる。
高所からの落下・転落が受傷機転として多いため、粉砕骨折を呈しやすい。

荷重骨であるため、完全な固定が必要となり骨萎縮を伴いやすい。

骨体部骨折では外傷性偏平足が起こりやすい。
などが挙げられる。したがって治療方針も個々の症例を十分に検討しながら、機能的な治癒を目指さなければならない。
1.踵骨隆起の剥離骨折
踵骨の転位を有しないもには、保存療法を考える。急性期は全免荷にて固定し、積極的に自動運動を行わせる。また、転位を有するものは、アキレス腱の牽引により踵骨の骨癒合が得られにくくなる。そのためアキレス腱外側部に小切開を加え、尖足位として整復位を保持して固定する。また、転位の強い症例では、海綿骨用螺子で固定する。強固に固定できればギプス固定は必要がなくなる。

2.関節内骨折
早期運動によって関節拘縮と骨萎縮?を予防し、適合性をもった距踵関節面を再構築することを目的とする。麻酔下で徒手整復を行う場合もあり、患者を腹臥位として膝関節90°屈曲させ、術者は踵骨に両手掌をしっかり把持する。同部を上方に力強く牽引しながら踵骨を内外反を繰り返して整復する(大本法)。
関節内骨折においては、どの治療法も早期運動を提唱しており、予後も比較的良好になる。


【私的見解】

踵骨骨折は、後遺症として疼痛が長期間残存する厄介な疾患である。
重度の粉砕骨折?患者は、車椅子生活を余儀なくされる場合もある。また、踵骨骨折で重要なのは二次的障害を予防することである。つまり、拘縮や骨萎縮?はリハビリテーションの進行を妨げる要因となるため、早期運動を心がける。
2007年12月06日(木) 22:33:08 Modified by medireha_jiten




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