『ひぐらしのなく頃に雪女は』NM編

642 ◆uC4PiS7dQ6 sage 2008/10/14(火) 22:57:47 ID:pqjWjH+v
1
 ――カナカナカナカナカナカナカナカナカナ。


 蜩(ひぐらし)の鳴いた日。日遅れの夏日。体温調節も上手く出来ずに汗が全身を伝う。
 こんな日は嫌い。こんな暑い日は嫌い。こんな暑さで理性を失う自分は大嫌い。
 ジワジワと……
 熱線でアスファルトを唐揚げる太陽が真上で輝き、スピーカーから流れる鐘の音が現在時刻を示し、それに続くクラスメイト達の雑音が私の交換神経を逆撫でる。
 「ふちゅっ、ふあぁっ……」
 私は教室の机に突っ伏し、遠くで囀(さえず)る虫の鳴き声を拾うだけ。
 犬のように口を開け、ヨダレを垂らして机の上に溜まりを作り、
 「こんな、はず、じゃ……」
 まともに呼吸すらできずに涙する。

 私は雪女。この学校の……このクラスの中では及川氷麗。
 若もそれを容認してくれて、一緒に登下校もしてくれて、学園生活は順風満帆……だった筈なのに。

 ……失敗だった。

 先日の連休に故郷へ戻るべきじゃなかったんだ。
 人間で言う所の『おたふく風邪』、雪風邪を移されたんだから。
 それが今、発病した。
 「すみ……ません、わか……」
 雪風邪。雪女が死ぬまでに一度だけ掛かる種族特有病。
 でもそれだけ。気温が二十度以上でしか発病せず、即治療も可能で、発病しても僅か二十四時間で自然治癒する軽いモノ……だけど。

 「わた、ひ……もうラメ、れふ……」
 今日は休日を挟んでのテスト最終日。昼で全ての日程は終了。ホームルームも終わった。
 後は待つだけ。他のニンゲンドモが帰るのを待つだけ。
 若が私の傍に来るのを、口唇から唾液を溢れさせて待つばかり。
 私の病を『たった一つの方法で』治してくれるのは若だけだから。
 「わかぁ、っはぁ……」
 絶え間無くアドレナリンが分泌され、瞳孔は拡大し、血管は細まり、下着が張り付くまでに汗で濡れ、ヨダレは机の脚を下って床まで汚し……喉が、咽が、ノドが。凄く、敏感になってる。
 息を吸うだけで酸素がノドの奥を擦って行く。
 息を吐くだけで二酸化炭素が喉を押し拡げて行く。
 口を紡げば、その中に唾液が満たされ、ぐちゅぐちゅとイヤラシイ音で舌と歯茎に絡み付いて行く。
 それだけで、舌も、ノドも、歯茎も、歯も、唇も、全てが気持ちいい。
 「はぁっ、はうぅっ……」
 まるで口からノド奥にかけてが性感帯になったみたいに、アソコになったみたいに、ジンジンと熱く痺れて若を求めてた。
 言葉すらきちんと発音できないのに、咽頭だけが小さく震えて、チンポ欲しいよって悶え続けてる。
 ああっ……えっちくて、はしたないノド穴に、早く若のセイエキを注いでくださいな。




2
 私は突っ伏したまま顔を上げない。上げれない。クラスメイトの戯言なんかに耳は貸してやらないんだ。てか、早く帰れ、帰りなさいよっ!

 私が求めているのは若だけ。若の声だけを待ち、若の足音だけを待ち、若との時間だけを待ち侘びてる。
 異性で在り人間の……人間に近い者の精液を摂取するしか、この雪風邪を治す方法は無いから。

 ――カナカナカナカナカナカナカナカナカナ。

 汗で髪が肌に張り付く。
 汗で制服が肌に張り付く。
 性器になった咽頭が熱くトロけて、食道のシワとヒダが、出入りする空気をきゅうきゅうと締め付けて擦れる。
 「あふっ、ふんんっ……」
 あぁ、駄目だ。
 口も閉じれないよ。こんなにノドが敏感でエッチになってるのに、ドロドロでジュグジュグの唾なんか飲み込んだら、それだけでイキそうになっちゃう。
 こんな私を見たら、若はどう思うのかな?
 淫乱とけなされる? 変態と罵られる? そして犯される?
 欲しいよ……私を卑下る若の言葉が、若の舌が、若の唾液が! このだらしないエッチ穴を、若のチンポで塞いでください! 私のノドマンコでじゅぶじゅぶしてっ! 一緒に気持ち良くなりたいですっ!!
 感じる……口の中がリアルタイムで変化してるのを。
 ベロは顎下の位置まで伸び、食道は体液を得易くする為に拡張し、唾液は思考能力を麻痺させる匂いを香らせる。
 雪女が雪風邪を発病させた日、一生に一日だけ膣になる咥内。
 そうよ……今日だけ私の口は、若の体液を、唾液を、精液を。貪(むさぼ)り飲み込む膣穴に役割を変える。
 「んふっ♪ わきゃ……」
 若の事は私が一番良く知ってるんだ。オナニーの回数だって知ってるの。
 若は知らないだろうけど……初めてのキスも、精通フェラも、寝てる間に私が、変態妖怪が、ぜーんぶ奪っちゃったんですよ? あははははははははっ♪

 だからもう少しだけ待って私のノド奥。
 もう少しで若は来るから。
 もう少しで若は落ちるから。
 女子中学生の及川氷麗に堕とされるから。
 すぐにチンポごちゅごちゅ突かせて、新鮮なせーしを泳がせてあげるから。

 「わかぁ……わきゃぁ……」
 妄想ばかりがキャパシティを超えて膨張し、それ以外の思考を徹底的に排除する。
 だからどれくらいの時間が経過しているのかも分からない。
 一秒? 一分? 一時間?
 わかるのは……
 「雪お……氷麗、さん? 気分でも悪いの?」
 愛しい人の足音と声が、雪風邪を発病させた私に届いたと言う事だけだ。




3
    『ひぐらしのなく頃に雪女は』NM編




 ――空は雲無く朱く色付く。


 テストが終わり、図書室で調べ物して、数時間近く経ってから気付き、多くの罪悪感を連れて待ち人の所へ。
 「雪女まだ待ってるのかな? もしかしたら帰ってるかも……」
 誰も居ない図書室を出て、
 誰もいない廊下を走り、
 誰もイナイ階段を下りて、
 物音一つしない教室の前で入り口の戸へ手を掛け……
 「んっ?」
 ようとして異変に気付く。

 「あまい……」
 匂(にお)いだ。とても甘い匂い。焼きたてのパンに蜂蜜をたっぷり掛けた様な……食欲を、人の欲を誘う甘い匂い。それが締め切った扉を破り、教室の外にまで漏れ広まってる。

 ハニートースト? ホットケーキ? とっても……美味しそうだ。

 そう思ってしまったら抗え無い。
 自ら甘い匂いを放ち、寄って来た虫を食べてしまう植物が在ると言う。
 そんな知識が頭を過ぎるが、この好奇心には勝てやしない。
 「どう、なってるんだ……」
 響き出す鼓動を押さえ、ゆっくりと戸をスライドさせ、匂いの充満する教室へと、足を踏み入れた。



 ゆき……おんな?



 窓から夕日の紅が差し込んで。それが唯一の光で。教室の全景を黄金色の稲穂畑に幻視させる。
 その中で一人……腰まで伸びる黒髪をトレードマークに、及川氷麗が稲穂の中に。
 後ろの列で、
 窓側の列で、
 教室の左端に存在する本人の席で。

 椅子に座り、
 机に俯(うつぶ)せ、
 微動さえせずに存在する。
 「ねぇ、眠ってるの?」
 振り返らぬまま後ろ手に戸を全閉し、彼女へ呼び掛けながら近付き歩く。
 「それとも気分が悪い?」
 甘い匂いに包まれて、小さな小さな息使い。
 静なる教室で生を感じさせる、たった一つの息使い。
 聞こうとしなければ聞こえない、僕だから聞こえる音。
 ぢゅくっ、きゅぅぅぅっ、ぐぢゅる……

 「雪お……氷麗、さん? 気分でも悪いの?」
 席の前に立ち、突っ伏す彼女の身体を見下ろす。




4
 視界に写るのは雪女。気丈で、優しくて、仲間で、部下で、家族で、母で、姉で在る人。
 そんな大切な人だから、突然の変化に驚き戸惑う。

 「わかぁ……やっと、来てくれたんれふねっ? じぇんじぇん、きてくへないからぁっ、わひゃひ……こんなになっちゃいましゅた♪」
 甘い匂いを香らせて、ゆったりと頭を上げた雪女の顔は、常識を吹っ飛ばすのに余裕なテンプテーション。
 「ッ!!?」
 瞳は潤んでて、頬はピンク色にほてってて、口の周りはヨダレでベトベトで、濡れて隙間無く張り付いた制服は、下着まで透視させて雪女の華奢なラインを浮かべ……
 くちゅくちゅと唾液を反芻させながら、嬉しそうに僕を上目で見上げてる。
 「わかぁっ……わたひの病気をっ、んっ……治して、くだひゃひ」

 ――この言葉に、オカシイ箇所は『どこも無い』。
 ぬちゃぁ……と唇を目一杯に広げ、ノドの奥をピクピクとヒクつかせて痙攣させてる。
 ダラリとピンク色の長い舌を垂らし、その上に在る無数の触ヒダは、ネバつく唾液と絡んでトロットロにヌメっていた。。
 「ゆきおん、なっんっ……」
 ゴクリと喉が鳴る。一瞬で僕は捕らえられたんだ。虜にされた。視線も、体動も、ファスナーの金属部分を押し上げて、痛いくらいに勃起してるペニスも。
 この場から逃げ出そうとかは思いもよらない。

 唯々、あの口の中に……




5
 夕日が差し込む静かな二人だけの教室。雪女は椅子に座り、僕は机を挟んだ位置で立ち尽くす。その位置関係は変わってない筈なのに、気持ち良さそうな口の中に吸い込まれる……そんな倒錯した錯覚に陥ってしまう。
 「わかっ……若にとって、私ってなんですか?」
 雪女は両手を伸ばして僕の両手首をそれぞれ掴み、目と口の形を三日月にして今更な質問を投げて寄越す。
 雪女。僕を幼少の頃から世話してくれた。
 「ぼ、くにとっ、て、雪女は……仲間で、部下で、母で、姉で……」
 途切れ途切れの台詞で、自白剤を射たれた様にゆったりと想いを吐き出す。
 「そして女ですよ、若の女です。若の女の及川氷麗です!」
 そう駄目押されると、そうなのかな? って気になってくる。
 「雪女は……僕の女なの?」
 もう、どうだって良いや。
 「私は女子中学生。若の女。だから……」
 右手が引かれ、そのまま雪女の顔前へ。
 指を丸められ、人差し指だけを伸ばした形で、蒼く肉厚な唇の前に差し出されてしまう。期待、してしまう。
 「雪女、舐め……んんっ!?」
 期待に漏れず。雪女は微笑みながら目を細めた後、ブチュリと水音を響かせ、その指を嬉しそうに根元まで咥え込んだ。
 柔らかく濡れた唇で根元を挟んで、長く伸びた舌で指を二周もする程に巻き付く。ヌルヌルの舌ヒダで根元から指先までを擦り、ゆっくりと顔を前後させて指を扱いてゆく。
 どこまでも上目使いで……

 「らからぁっ! この……ちゅぱっ、えっちぃくちまんこにぃ……んぢゅ、ゆびじゃらくてぇ……わきゃのおちんちんをいれへっ、ぎゅっぽぎゅっぽ、ひてもいいんれふよぉっ!!」
 ぢゅっぷ、ぢゅっぷ、ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ……
 指を舐められてるだけで気持ちいい。そうさ、誰だってこうなるよ! 指フェラしながら顔を前後に動かされて、舌できゅうきゅう締め付けられて欲情を煽られれば、誰だってこうなる!
 「本当? 本当に、ココを使っても良いの?」
 僕のペニスはガチガチの棒状。雪女の動きに合わせて指を抜き差し、これからする事の最終確認。
 我慢なんて、できやしないから。万が一断られたりしたら、僕は確実に雪女をレイプする。そんな確信が有る。食道までペニスを打ち付けて、雪女がえづいたって止めない! 胃袋まで精液を流し込むんだ! そうだよ、だって雪女がそうしてって言ったんだからっ!
 「ちゅっ……ぷはぁっ! んふっ、良いれふよ若♪ わたひのクチマンコ……いっぱい、れいぷしてくだしゃひ♪」
 雪女はフヤけた指から満足気味に口を離すと、腰を上げて椅子の横に出て、自らの唾液でべちょべちょになるのもお構いなしに腰を着けてアヒル座りした。
 あーん♪ と、再び開かれる雪女のハメ穴。




6
 「ふぅっ、ふぅっ! 雪女っ、雪女ぁっ!」
 急いでジッパーを下げ、トランクスを僅かにズラし、ブルンと勃起したままのガチガチを外気に晒す。
 なんなんだよもうっ! そんな舌足らずな声で、そんなエロい台詞ばっかり言われたら、そんなエロい口の中を見せられたらぁっ!
 息を荒くしたまま両手で雪女の頭を掴んで固定し、既にカウパーがほとばしってるペニスを、白いほっぺにグリグリ押し付ける。
 そして蒼く艶めいた唇の間に標準を合わせ、
 「ひゃんっ♪ そんなにガッつかないでくだしゃ……んむぅぅぅぅぅぅぅっ!?」
 最奥まで一気に腰を打ち付けた。
 「ぐぎっ、ぎっ……うわぁぁぁぁぁぁぁああああああぁっ!?」
 あまりの気持ち良さに、無意識に退け反って叫び吠える。
 プルッとした唇の間、シモフリの様にピンクの柔肉に掛かる糸を引くヨダレ。ヌルヌルの頬肉に挟まれ、キツキツの食道にカリ首を締め上げられ、竿部分にはギュルギュルと舌が巻き付いてうねる。
 「ぢゅぷっ♪ んちゅんぢゅ、わきゃぁっ……きもちいいれふか?」
 まるで四つの搾精生物が、チンポから精液を吸い上げる為だけに協同作業している感じ。
 そんな違う刺激を一度に受けたら、チンポがバカになっちゃう。
 ねっとりとした舌ヒダで裏スジを扱かれて、ゾリゾリとカリを引っ掻かれたら、射精するしか考えられないチンポバカになっちゃうよ!
 しかも雪女なのに、中はトロけそうな程に熱い。ドロドロの涎蜜に満たされて、上目使いで美味しそうにチンポをしゃぶる、ぼく専用のオナホール。
 「ううっ、気持ちいいよぉ、腰が止まらないよぉ、僕のチンチン……溶けて無くなっちゃいそうだよぉっ!!」
 唇の間から、コリコリの扁桃腺の先に有る食道まで。腰を降るストロークを最大にして雪女の咥内を犯す。
 ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん! ぱちゅん!
 腰を引いて、
 ぢゅぶぢゅぶぢゅぶ……
 打ち付ける。
 ぢゅぷん!!

 「わたひもっ、ふんんっ、きもちゅいいれふっ♪ 若のチンポしゃんが、ノドの奥にごちゅんごちゅん当たっへましゅう♪」
 嘘じゃない。まるで痒い所を掻かれてるかの様に気持ち良さそうな顔で目を細めてる。額や頬には濡れた髪が張り付き、水っ気たっぷりの身体でチンポを咥えて喜ぶ。
 ぼくも口横からヨダレが垂れてるって気付いてるけど、それを拭おうなんて思わない。そんな間が有ったら、一突きでも多くこのハメ穴の感触を味わいたい。
 「ううっ……つらら! ツララ! つらら! つらら! つららっ!」
 ぢゅぽん! ぢゅぽん! ぢゅぽん! ぢゅぽん! ぢゅぽん! ぢゅぽん!




7
 気持ち良すぎて腰が砕けそう。ペニスの中心で膨張する管は睾丸から精液を吸い上げ、尿道まで輸送して来てる。
 つまりイク寸前。イク寸前の噴き上がるような快楽を、少しでも長く味わいたいが為だけに堪えてる。でも無理、もう限界、雪女の口にナカ出ししてやるんだっ!!
 「だちゅてっ! わたひのオナカをっ、わきゃの濃ゆいざぁめんでいっぱいにしてくだしゃい♪」
 エロ過ぎなんだよぉ……そんなに、欲しいなら、ノドの奥まで、胃袋までっ、注ぎ込んでやるっ!
 ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅぷんっ! ぢゅぷんっ! ぢゅぷんっ!!
 「ふおぉぁぁぁぁぁぁぁぉぉぉぉぉおおおおおっ!!」
 ここが学校だって関係なしに絶叫し、食道の奥までねじ込んだペニスから、昇り積めた白濁を遠慮無くブチ撒ける。
 びゅるぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!! びゅくっ! びゅるびゅるびゅくっ! びゅくびゅくびゅくん! ドクドクドクドクドクン……
 「ふぎゅっ!? ふん……ふっ、んぢゅんぢゅんぢゅ、ちゅるちゅる……ぷはぁっ、ふふっ、おにゃかいっぱいです♪ そんなに私を孕ませたかったんですか若♪ 着床させたかったんですか?」
 溜まっていた精液は、全部雪女の食道に放出した。胃袋まで流し込んだ。
 雪女は口の中に垂らされた残り汁まで飲み下し、それでも足りないと先っぽを舐めて次の射精を促してる。
 そんな後継を、雪女の頭を掴んだまま、ボーッと眺めてた。
 ボーッっして、五回も呼吸が終わった頃、
 「あ……れっ? ぼく、何してんだろ?」
 急速に意識が覚醒する。まるで霧が晴れたように……

 ぢゅるぢゅる、もぎゅもぎゅもぎゅ、ちゅるちゅるちゅるちゅる……

 頭痛いし、気持ちいいし、なんで……雪女が僕のチンコ舐めてるの?
 「決まってりゅやないれふかぁ♪ わきゃはこれから、私にぃっ、れいぷされりゅんでしゅよぉっ♪」
 ちゅぽん! と破裂音を鳴らて口を離すと、片手で軽く僕の胸を押した。
 「えっ、レイ……うわぁっ!?」
 かるーく、力なんか入ってなかったのに、呆気なく後ろに倒れ、水音を響かせて床に背中を着けてしまう。
 理由はすぐに解った。腰が、立ってたのも不思議な程にガクガクと震えていたんだ。それに身体から生命力を抜かれたような脱力感。
 床は一面に粘着質なトロトロの液体でコーティングされてる。それを伝い垂らしているのは、ぼくの腰に跨がり、舌を出して微笑み見下してくる雪女。




8
 まるで雪女自身が溶けているかの様に全身を濡らし、水分を床へと垂らし伝わせて行く。
 「ああん♪ 若のチンポしゃんカワユイ! チンポしゃんまだまだ元気だよぉっ♪ もっともっと搾り取ってあげますからね♪」
 そのまま僕が動けないのを確認すると、クルリと逆に跨ぎ直し、四つん這いになってペニスの先端にキスをした。
 だから僕の目前には、濡れて張り付き、縦スジやクリトリスの形までハッキリと浮かび上がった下着越しの女性器。
 水分を吸って重くなったスカートはめくり上げられ、お尻の穴の場所まで覗かせる。
 フリフリと誘惑的に振られる尻肉。腰は抜けて力は入らない筈なのに、下半身の一部だけは血が勢い良く流れ集まり、再び硬度を取り戻そうとしていた。
 そう思った次の瞬間には、根元まで雪女の口穴に沈み込み、欠けた記憶も蘇らせられる。
 ぢゅぶぶぅぅぅっ! ぎゅぽ、ぎゅぽ、ぎゅぽ、ぢゅるぢゅるぢゅるぢゅる……
 「ひうっ!? もう出ないよ雪女……もう出ないからぁっ、もうチンチン気持ち良くしないでぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
 イッたばかりのチンチンは、必要以上に舌の動きを感じてしまう。
 「なに言ってゆんでひゅかわきゃ! 私の風邪は、じぇんじぇん治ってないれふよっ!」
 ヌルヌルの唾液に塗れた両手で竿を押さえて皮が戻らなくし、細長い舌先で先端の溝をほじろうとする動きだ。
 きっとチンコの中まで舌を挿れて、玉から直接精液を吸い取る気なんだ! 
 脱出しようと雪女のお尻を押してみても、力が入らないから全く無意味。逆にパクパクと開閉するアナルに目が行って、余計にチンコを大きくしてしまう。オシッコの穴を拡張させ易くしてしまう。
 ぢゅるり、んぢゅんぢゅ、ぢゅぷぢゅぷぢゅぷぢゅぷ、ぢゅっぷ! ぢゅっぷ! ぢゅっぷ! ぢゅっぷ!!
 「あっ、あっ、あうっ、あんっ! はぁっ、も……だめえぇっ!」
 唇も、舌も、頬も、ノドも、それぞれが別の生物みたいに蠢き、ペニスに人外の快楽を与えて精液を搾り取ろうとする。
 それに加え、頬をすぼめての高速ディープスロート。肉の歯で丁寧に咀嚼されながら揉み解(ほぐ)されるかのような感覚。ノドの奥にゴツゴツと先端が当たる度に、唾液とカウパーの混ざった汁が飛び散り、瞬く間に二度目の絶頂へと導かれてしまう。
 「んくんく、んくっ……ちゅぱっ、ちゅっ、ふふっ……女の子みたいに喘いじゃってぇ、かっわいいんだからん♪ 若のチンポしゃんチョーかわゆいっ♪ ちんぽタンのおクチにちゅっちゅして、きゅっこきゅっこしちゃいますね♪♪」

 きゅっこ、きゅっこ、ぢゅっこ、ぢゅっこ、ぢゅこぢゅこぢゅこぢゅこぢゅこっ!!
 亀頭だけを口に含んで吸引し、そこから下はネバつく体液に艶めく手で握られ、ぬちゃぬちゃと淫音を鳴らしながら激しく扱き立てられる。
 「はぁっ……ひゅうぅ……ひゅうぅ……」
 全くと言って良い程に力が入らず、静かに呼吸をしてるしかない。
 でも二回目の射精は目前。何とかしなくちゃいけない。このまま流されて射精してしまったら、取り返しの付かない事になる気がする。何とかして、ヤメさせないと。




9
 「ちゅくちゅっ……チンポしゃんピクピクしてきましたねぇ、ビューしちゃいましゅか? もうイキましゅか? わたひなんてぇ……んぢゅう、もう二十回イキしてまちゅ♪」
 そう語る雪女のローライズパンツはぐっしょり。透明な糸が太腿を伝って落ち、僕の胸元までぐっしょりと濡らしていた。
 てか、何でこんなパンツ穿いてるんだよぉ!? 大事な所が殆ど隠れて無いじゃないか!?
 前はクリトリスと縦スジ部分がギリギリ見えないくらいしか生地が無くて、後ろに至ってはお尻の穴がギリギリ……アウトだよっ! ちゃんと見たら、はんぶん直で見えちゃってるじゃないか!?
 こんなの下着じゃないよ。こんな……っ、そうだ! 雪女を驚かせられれば、僕の上からどいてくれるかもしれない。ならっ……
 「ゆき、おんな……おねがいだから、やめ、て……」
 力を振り絞って右腕を上げ、一応の最終警告。
 「わきゃぁっ、はやくビューしてっ、ビューちてぇっ♪♪」
 やっぱり、ダメ、か……
 外はいつの間にか暗くなり、満月は夕日に代わって在った。
 ゴメンね。でも、雪女が悪いんだからね?
 上げた右手の人差し指を、お尻へ張り付いてるパンツに引っ掛けて僅かに下ろし、まる見えになった尻穴に中指の指先を当てる。
 ぷにぃっと柔らかな感触。その瞬間、雪女は手を止め、口を離してゆっくりと僕に振り返った。
 「そ、そうだよ……チンチンから離れないと、お尻の、穴に……指を、挿れちゃうんだからな? わかったら、はや、く……どい、て」
 お尻の穴に何かを挿れられるなんて、誰だって嫌に決まってる。雪女だってきっと。
 そう思って、眺めた雪女の表情は、とてつもなく妖艶な笑顔。淡い月明かりを浴びながら、ニィッと口元を吊り上げて笑う。
 「どうぞ、若の、お好きなように」
 そして再び顔を反らすと……

 ちゅぐっ、ちゅぶぶぶぶぶぶぶっ……
 ペニスの全景を、四つの搾精生物の住む肉壷へと閉じ込めてしまう。
 舌の触ヒダがねっとりと這い回り、余す所無く締め付けてエサをねだる。
 「はあぁっ!? ぎっ……もう、しらないからね!?」
 限界だよっ。雪女、ゴメン!!
 
 ぢゅぶぅぅっ!
 心の中で謝り、一息で根元まで突き刺した。
 なのに変だ。
 「にゃふん!? あ、あっ……けちゅアクメいい、よぉっ……はぅっ。し……て。チンポしゃんきもちよくしましゅからっ、もっとしてぇっ♪♪」
 雪女は痛がる処か、上半身をのけ反らせてオネダリしてる。
 尻穴だって、まるで中に汗を掻いてるかの如く、濡れて水気を帯び、驚くほど簡単に指を迎え入れた。
 グリグリと円を書くように虐め動かしても、指の通りに尻肉は形を変えてピッタリと吸い付いてくる。
 それにこの穴は一方通行。挿れるのは楽だったけど、抜こうとするのは許可してくれない。
 集まったシワや、へりのコリコリが、それ自体に意志を持ってるかのように指を咥え込んで、きゅうきゅうと擦りながら締め上げる。
 これじゃ、ダメだ…
 もう、ダメだ…
 「ちっくしょ、う……いいかげんにぃっ……しろぉっ!!」
 本当に最後の抵抗。指をカギ状に曲げて、腸ヒダを引っ掻き起こしながら一気に外へと引き抜く。




10
 指先からお尻の穴へと、名残惜しでる様に透明な糸の橋が架かり……

 「ぢゅるぢゅッッ!!!」
 凄まじい吸引音と共に、腰が浮かび上がりそうな、これまでと比べ物にならない刺激をペニス全体に送られる。
 ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅぶ! ぢゅっぶ!! 

 「はぁっ! はぁっ! はっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 あっ、イクッ……
 ビゅるびゅぅぅぅぅぅっ!! びゅるっ! びゅるびゅるびゅるっ! ドクンドクンドクンドクン……
 「んふぅっ♪♪ ぢゅちゅ、ぢゅちゅ、ぢゅちゅ……んくっ。ちゅるちゅるちゅるちゅる、ちゅぴゅっ♪」
 二度目の射精。二度目の搾精。二度目の精液も、雪女は苦も無く胃に収めて行く。
 「ひゅうぅ……ひゅうぅ……」
 今度こそ全ての精を吸い取られた。言葉も吐き出せ無い。
 それが雪女にも伝わったのか、漸くペニスから口を離して立ち上がってくれる。
 やっと、終わったんだね? もう、いいんだね?
 「迷惑をおかけしました……若のおかげで、すっかりと完治しました♪」
 立ち上がって跨いだまま、僕の顔へと身体ごと振り返って一礼する。
 治った? やっぱり終わったんだ……疲れたよ。早く帰って寝たい。雪女に肩を貸して貰ったら歩けるかなぁ? それでも歩けなかったら、おんぶさせよう! それぐらいのワガママは言っても良いよね、うん。

 「ですからね若? 治してくれたお礼に、私の初めて……プレゼントしちゃいます♪」
 はっ? 雪女は、頬を赤く染めて、耳まで染めて、笑顔で、何て言ったの?
 ローライズパンツを膝上まで下げて、仰向けのまま動かない僕を見下ろしてる……

 「赤ちゃんルームに射精したいですか?」
 首を横に振る。

 「あれっ……口の方が良いんですか?
 首を横に振る。

 「もうっ、どっちなんですか?」
 首を横に振り続ける。

 「あっ、わかりました! 馴らしてくれたお尻の穴に挿れたいんですね? この変態さんめぇ♪♪ 良いですよ若……おけちゅにハメハメして良いですよ」
 本当に治ったのかすら怪しい。ぼく涙出てるよね? 気付いてないの?
 雪女は興奮気味にフーフーと鼻で息をしながら、口にスカートの裾を咥え、両手は自らを支える様に肛門近くに添えて、少しずつ少しずつ、腰を下ろし始める。
 女の子がオシッコするみたいに腰を下ろして行き、それに比例させて尻肉を両手で掻き分け、ぐちぃっ……と挿入口を拡げて行く。
 ちゅくっ……
 「ふんん♪ わきゃのしゅじゅぐち、あたっへりゅよぇっ♪♪」
 柔らかな肉穴は萎えかけのペニスでも難無く先端を包む。
 「ふぅぅっ……ふぅっ!?」
 後は重力のまま……ヌルヌルのヒダ壁を、ゴリゴリとえぐりながら沈み込んだ。
 「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!? いちばん奥までぇっ!! いちばんおきゅまでチンポしゃんキテりゅよぉっ♪♪」
 痛いくらいに締め付ける腸壁。柔らかいし、蕩けそうなぐらいに熱くてヌメってるのに、食道よりも更にキツくヒダを絡み付かせる。
 雪女だって痛みを感じてると思うのに、お尻の穴がめくれてると心配させるほどに勢い良く腰を引き上げ、そこから一気に打ち落とす反復動作を止めようとしない。
 「はぁん♪ わたしがっ……んひゃあぁぁぁぁっ♪♪ 妖怪雪女とも在ろう者が……あっ、あんっ♪ お尻でアクメするなんてぇっ!!!」 
 雪女は僕の胸に両手を着き、一心不乱に腰を振って快感を得ようとしてる。
 パンツは伸び切ってズレ落ち、とっくに足首の位置。
 そんで僕の意識も、一緒に伸び切れた。

 視界が白くなって、チンコは気持ち良くて、また出そう。

 ――びゅるびゅるびゅる。





オチ

――――――。





 雪女「……ってな具合に若とのチョメチョメに持って行くから。青田坊、あんたは明日、学校休みなさい」

 青田坊「頼むからちゃんとしてくれ」
 黒田坊「頼むからちゃんとしてくれ」
 首無し「頼むからちゃんとしてくれ」
 毛倡妓「私が真のヒロイン毛倡妓よ」
 カッパ「頼むからちゃんとしてくれ」
 納豆小僧「頼むからちゃんとしてくれ」
 レオパルドン「頼むからちゃんとしてくれ」


 雪女「……ちぇっ」





   『ひぐらしのなく頃に雪女は』NM(ながい もうそう)編




 おちまい。



2008年11月17日(月) 19:18:21 Modified by ID:P3EJOw3Z0Q




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