幼羽衣狐?×幼リクオ

827 幼羽衣狐?×幼リクオ sage 2009/09/30(水) 01:44:14 ID:F8I5+Syv
ロリ狐?とショタリクオで投稿します。
エロ無しで暗い内容の上に無理矢理な設定なんでご了承下さい

それは、まだ奴良リクオが幼かった時の思い出…
当時幼かったリクオは元来の悪戯好きがたたって友達が一人もいなかった。
母である若菜はその事が悩みの種であったが、その不満はある日のリクオの一
言で解決してしまう

リクオ「友達が出来たんだw!!」

リクオによると、その友達は女の子であったらしい。若菜自身もリクオに初め
て人間の友達が出来たのが嬉しく、自分も挨拶に伺いたかったがリクオに止め
られてしまう。

リクオ「お姉ちゃんは大人が嫌いなんだから、お母さんが来ちゃ迷惑だよ!」

こう言われると大人は引き下がるしかないが、いつも嬉しそうに遊びに行くリ
クオの姿に若菜はただ笑みを浮かべていた

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リクオ「お姉ちゃ〜んww!!」
少女「……!…リクオくんw」

待ち合わせ兼遊び場所の神社で友達と合う。友達は何故か自分の名前を言わな
いため、リクオは彼女を「お姉ちゃん」と呼んでいた

リクオ「遅れてごめん、待たせちゃた?」
少女「ううん、私も今来たところだからw」
リクオ「そお?じゃあ早速遊ぼうよ!」
少女「うんw」

遊ぶといってもやる事はいつも鬼ごっこだった。
捕まえては追いかけて、追いかけては捕まえての繰り返しだった

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少女「…………ねぇ、リクオくん」
リクオ「うん?なぁにお姉ちゃん」
少女「…………私と…友達になってくれてありがとう…………………」
リクオ「え?」
少女「……………………ううん、何でもないの!また明日も遊ぼうね!」
リクオ「?、うん!」






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帰路につき、屋敷の門を開けるその少女の顔はさっきまでとは別人だった。
可憐なその顔は不安で陰っていた

メイド「おかえりなさいませ、お嬢様」

家政婦が機械的に話し掛けてくる。

メイド「奥様が書斎でお待ちです」
少女「……………………………分ったわ、ありがと」

覇気の無い返事をすると少女は書斎に向かった。

 …………トントン…………キィ……ガチャン…………

少女「お母さま、ただ今帰りました。」
母「……………………」

暫くの沈黙のあと、少女の母親は冷たい目で語りかけた
最近学校の成績が下がっていること、どこの馬の骨とも分からない下々の少年
と遊びほうけていること…

少女の家は旧華族であり、父親は財政界に強い影響力を持つ人物であった。
しかし、同時に大量のスキャンダルを隠し持つ人物でもあり、周囲の人間から
は恐れられていた。
その影響は娘であるその少女も例外ではなく、彼女の姓が周囲の人間を恐れさ
せ、彼女を孤独にしていた。
唯一、奴良リクオを除いて……

だが母親はそんなことなど気にもとめず、さらに彼女を孤独にした。
今後一切、通学以外の外出を禁止したのである。

少女「そんな……………………嫌です!!」
母親「?!」

いままで自分の言う事を素直に聞き入れてきた娘の反抗に母親は怒った。
親子といっても、実際にこの母娘に血縁関係はない。少女は亡き前妻の遺児で
あった。
そのため、後妻である今の母親にとって少女はたんなる道具でしかなかった。
思いどおりにならない道具ほど煩わしい物はない。
刹那、母親の手が少女の首に伸びた

少女「…………っぐ?!」

首を絞められている、そう認識したと同時に苦しさが襲ってくる。
必死で抵抗するも子供の力で大人にかなうはずもなく、しだいに視界がぼやけ
てくる

少女「(そんな………嫌だ…………嫌………リクオくん!…)」

目頭に涙が浮ぶと、目の前の母親の顔が酷く醜く歪んだ。
そして少女の意識は途絶えた…





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少女「…………はぁ…はぁ……はぁ…?!」

気がついたら母親が血を流して倒れている。

 ………パチパチパチ………

何処からともなく拍手が聞こえてくる

???「お見事です、お嬢様」
少女「…………爺?」

乾いた拍手をする老人を少女は知っていた。この家の執事筆頭であり、唯一自
分の味方である人間だった。

少女「……爺が…私を助けてくれるために、お母さま…を?」
???「いいえ、それは違います。羽衣狐様自らでですよ」
少女「…………え」

『羽衣狐』その言霊を聞いた瞬間少女の思考は止まった

???「まだ思い出しませんか?」

老人は懐からナイフを取り出すと母親の腹を割き肝を取り出した

???「……………………さぁ」

取り出した肝を少女の前に差し出す。
それはまるで熟した果実の様にみずみずしかった。

少女「………………………………」


おぞましい筈なのに、少女は魅入ってしまう。唇が肝にふれた時、少女の思考
は潰えた。

そして一人の少女が消失し、一匹の妖が産声をあげた

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???「よくやった、これで宿願の復活だ」

リクオ「…………お姉ちゃん?」

羽衣狐「…………リクオくん」

羽衣狐は邪気に当てられ意識を失いかけているリクオに悪戯に語りかける。

羽衣狐「次は…………京都で遊びましょ…………」





2011年05月29日(日) 00:40:24 Modified by ID:99JzfgdaZg




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