魔法少女データベース。更新手伝ってくださる方、大募集中です。

作者:矢吹健太朗
掲載:週間少年ジャンプ→少年ジャンプ+
出版社:集英社

あらすじ

不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる現代の日本。妖と戦う忍者「祓忍」の少年・風巻祭里は、妖が好きな幼なじみの少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦っていた。ある日、強大な猫の妖シロガネがすずを食らおうと襲いかかり、祭里は祖父から受け継いだ封印術を使って辛くもシロガネを撃退するが、往生際の悪いシロガネは、自身の秘術「性醒流転」でなんと、祭里を女性の肉体に変えてしまう。祭里は、力を封印され弱体化したシロガネを今度こそ退治しようとするが、それは自身が二度と男に戻れなくなることを意味する。それでも、すずを守るためならばと受け入れる祭里であったが、すずは祭里への恋心と罪悪感から強く反対し、シロガネと和解するよう主張する。やむをえず、祭里はシロガネを飼い猫という名目で自分の監視下に置くと宣言し、当面の問題は先送りにされる。ここに祭里・すず・シロガネの三者による恋し恋され、食い食われの奇妙な三角(トライアングル)関係が形成される。

登場人物

風巻祭里
花奏すず
シロガネ
風巻纏ー
山瀬いぶき
二ノ曲刃夜
香炉木恋緒
ラチカ
カゲメイ
かなで
比良坂命依

用語

妖(あやかし)
一般的に語られる妖怪とほぼ同義の存在で、本作では人や動物などのさまざまな思念(おもに魄)が集まり意思を得た存在とされる。その姿はある程度の魂力ないし魄力の持ち主、最低でも妖という存在を「事実として認識していなければ」視認することができず、視認されるには妖側が視認できる姿に「変化」する必要がある。小さく愛嬌のある姿をした無害な妖が大半であるが、邪悪な思念から生まれた妖はほかの妖を食べることで大型化・狂暴化し、やがて人間そのものを食らう脅威となる。悪意なく人間に危害を加える妖の場合はむやみに退治はせず、捕獲後に人間への恐怖心を植え付ける「おそろしの儀」を掛けたうえで山へと帰すが、シロガネは「あくまでも人間側の定めた基準だろう」と指摘する。

異魂(イコン)
人間の負の残留思念の集合体で、いくつもの人間の叫ぶ顔を模した黒煙のようなまがまがしい姿をした妖。人間の集まる都市圏に現れ、憑依した人間や動物の生命力を奪って成長していく性質から人に害する存在となるため、近年祓忍のあいだでは自然発生した妖よりも優先される討滅対象となっている。初登場時はルーシーに取り憑いて彼女の生命力を奪い、精神世界で異形の姿に変貌してルーシーに襲いかかるが、祭里の不浄吸扇で浄化される。

人妖(ジンヨウ)、異妖(イヨウ)
異魂から強大な進化を遂げた妖の最上位種。人型の人妖と異形をもつ異妖に大別されるが、データが少なく祓忍の間でも詳しいことは分からないことが多い。人に危害をおよぼすものや、人間社会に適応して暮らしているものがいる。

祓忍(はらいにん)
古来より妖退治に従事してきた「妖祓い」の一種。退魔師としての霊力と技能をもった忍者で、封印や自然現象を操るさまざまな術を駆使する。祭里の出身である「風巻家」をはじめとする複数の流派が存在し、それぞれが得意とする術や技能をもつ。各流派は江戸時代に徳川幕府が秘密裏に設立した「祓忍組合」というネットワークに属しており、各地にある支部を介して怪異の情報収集や治安維持を行っている。

祓忍具(はらいにんぐ)
祓忍が使用する霊力や術が施された武具。

風車(かざぐるま)
祭里が愛用する祓忍具。外見は折り紙製の風車と変わらないが、口に咥えることで術を発動するための集中力を高めたり、妖の存在を探知するアンテナのような役割を果たす。女性化後の祭里は髪飾り代わりに頭に差すようになる。

祓忍装束(はらいにんしょうぞく)
祓忍の仕事着。おおむね普通の忍装束のデザインをしている。平時はチョーカーやバッジなどの携帯に適した形状となっており、「着装」の掛け声で特撮ヒーローのように瞬時に纏うことが可能。霊力のない一般人に認識されなくなる術式も込められている。

風魔手裏剣(ふうましゅりけん)
祭里が愛用する恋緒特製の手裏剣。風の術を込めることで切断力をより増幅させる。

魂(コン)、魄(ハク)
本作における生物のエネルギーの概念で、「魂」は精神力、「魄」は肉体に内包される生命力を指す。祓忍はこの魂の力を高めることで、身体能力の強化やさまざまな術の行使を可能としている。

風巻家
祭里の生家で、風の術を得意とする祓忍の名門。

二ノ曲家
風巻家と並び称される祓忍のエリートで、緩急自在の神速の体術を得意とする。表向きは出前の速さが売りの蕎麦屋「ニノそば」を営んでおり、周辺一帯に多くの土地をもつ地主でもある。

香炉木家
祓忍具の製作・販売を生業とする職人一族であるが、かつては香炉の香りを用いた祓い師の一族だった。表向きは「おもちゃのコウロギ」という玩具店を経営しており、店内には普通の玩具に紛れて一般人には認識できない祓忍具が陳列されている。

妖巫女(あやかしみこ)
生まれながらけた外れに強い魄をもつ希少な人間。作中では「生命(いのち)の過剰分泌(シロガネ談)」「濃厚な蜂蜜のごとき甘さ(シロガネ談)」「超ハイカロリーの悪魔的限定スイーツ(すず談)」「人にして妖(宗牙談)」などと称され、その力を食らおうと狙う強力な妖を引き寄せる性質から、古来の人間社会では迫害対象とされ、妖への供物として犠牲になった者もいる。

命光輪(めいこうりん)
妖巫女の真骨頂とも言える戦闘形態で背後に魄力の光輪を背負う。現在のすずは自身の力だけでは発動できない。

命玉(めいぎょく)
魄力を凝縮した玉で、適量であれば他者を癒やす力となるが、過剰なまでに魄力を込めたそれは生命活動を暴走させて枯らしてしまう。

小美呼市(おみこし)
本作の舞台となる架空の町。祭里たち主要人物が通う北彩高校(ほくさいこうこう)や、すずの両親が営む喫茶店「Melody Bell」がある商店街「わっしょいロード」などが存在する。

花鳥風月(かちょうふうげつ)
祭里・すず・弥生・ルーシーの4人組の通称。祭里と親交を深めた弥生からの提案により、SNSのグループ名として4人の名字から取って名付けられる。

雑記



情報更新者

どなたでも更新可。情報の追加・補足歓迎します。
画面上の編集ボタンをクリックすれば編集できます。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます