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メーカー:07th Expansion

あらすじ

時は、1986年10月4日。舞台となるは、大富豪の右代宮家が領有する伊豆諸島の六軒島。年に一度の親族会議を行う為に、当家の親族達が集結しつつあった。一見和やかに、久しぶりの再会を楽しむ親族たち。しかし、島で待っているのは「当主死亡後の財産分割問題」という、親族同士に暗雲を呼び込む議題。かつて当主が、島に隠れ住んでいるとされる魔女ベアトリーチェから、資金調達の担保の為に授けられたとされる10トンの金塊を巡って、長男の横領を疑う親族たち。それに対して、親族たちの困窮を見透かすかのように、反撃に出る長男。さらに余命の迫った当主は、自らの命だけでなく、親族郎党・資産のすべてを生贄として捧げ、最愛の魔女ベアトリーチェの復活を願っていた。そして、まるで彼らを閉じ込めるかのように、島は台風によって外部から隔絶され、巨大な「密室」と化してしまう。魔法陣が描かれた殺人現場から、次々と新たな犠牲者が出ていく中、魔女ベアトリーチェからの予告状が続々と届けられていくのであった・・・。

登場人物

ベアトリーチェ
右代宮家で魔女と呼ばれている存在。千年を生きた黄金の魔女にして“無限の魔女”。1人を“無限に”殺す力を持つ。Episode1の「お茶会」にて初めてその姿を現す。一人称は「妾」。「本作で起こる殺人事件は自分が魔法によって直接、もしくは間接的に起こしたものだ」と主張しており、それを納得しようとしない戦人との間で推理ゲームを行っている(Episode2以降)。既に人間の域を逸脱し、悪魔のように人間に召喚されては対価と引き換えにその力を貸し与えているという。金蔵との契約で右代宮に富を与えたということで「右代宮家顧問錬金術師」を自称している。六軒島の広大な未開の森の主として右代宮家で語り継がれてきた存在であり、今なお外界から隔絶された六軒島に不穏な気配を漂わせている。その性格は高圧的かつ我侭で、魔女達の中でも一際残忍であると言われている。自分を敬わない者には攻撃的な感情を露にし、激しい罵りの言葉を浴びせる。しかし、一部のニンゲンに対しては手助けの魔法を施したり、慣れ親しもうとするなど好意的な一面を見せることも多く、時には子供のように我侭を言うなど非常に気まぐれで起伏の大きい内面もある。好きなものは紅茶とアイスクリームで、嫌いなものは退屈と、自分を否定する者。その実体は「ニンゲンの誰かではなく、この世界のルールが擬人化した存在」とされているが、幻想浸食の進行によって六軒島に顕現し、眷属や魔女の家具を従えて物語を引っ掻き回す。また、メタ世界では、物語上の絶対的真実を“赤文字”で語ることで戦人の推理を否定し、苦しめる。強力な力を持つ魔女だが様式美に拘る為、その行動には無駄が多く、時に遊びが入っているとさえ言われており、ラムダデルタは彼女を「軽くて広い弾幕」、またはジャンケンの「グー」と称した。

ベルンカステル
千年を生きたカケラの魔女にして奇跡の魔女。起こりうる事象の可能性が“ゼロでない限り”必ず成就させる力を持つ。無数の平行世界(本作では平行世界のことを「カケラ」とも呼んでいる)を渡り歩くことができる“航海者”と呼ばれる魔女で、ベアトリーチェと戦人の推理ゲームを観戦しに来ている。Episode1の裏お茶会から登場し、ベアトリーチェの目を盗んで「あなた」に助言を与える。運命や可能性を視覚化できる世界に住まうといい、人間の運命を鑑賞し、時に干渉する。かつて“ニンゲン”だった頃、ラムダデルタの手による過酷な運命に囚われ弄ばれた経験を持つ。ラムダデルタ曰く、長く過酷な運命を強いられた結果心が壊れ、今の残酷な魔女になったらしい。その運命を強いた当時のベルンカステルの主はフェザリーヌらしき描写がある。ベアトリーチェを「ベアト」と呼ぶ。好きなものはワインと辛い物で、嫌いなものは退屈と学ばない者。彼女の力は、強い魔力と引き換えに「心が割れて」しまったらしく、人間らしい温かい感情をほとんど失っている。自身を「世界で一番残酷な魔女」と表現しており、家族の帰還を願う縁寿を駒として利用したり、ベアトリーチェを「私たち(ベルンカステルとラムダデルタ)のお人形」と称し嘲笑するなど、己の勝利や退屈を紛らわすためには手段を選ばない残酷な一面が出ることもある。

ラムダデルタ
千年を生きた絶対の魔女。1人を“絶対に”殺す力を持つ。ベルンカステルと同じく、無数の平行世界を旅することができる“航海者”。ベアトリーチェの後見人でもある。Episode2の裏お茶会から登場。「努力の結実」を象徴する存在であり、人間たちからも崇められているらしい。誰の努力を報うかは気まぐれだが、一度力を発揮すると圧倒的なパワーで全てを瞬時にねじ伏せることができる実力の持ち主。しかし猪突猛進する所が欠点で、そこをベルンカステルに付け込まれ単騎にて敗れたことがある。しかしベルンカステル当人は彼女を非常に苦手としており、「二度と戦うのはごめん」とのこと。「ラムダデルタの力はベアトリーチェと相性が良く、ベアトリーチェの“無限”を殺せる」とも語っている。彼女自身は比較的ベアトリーチェに協力的だが、ベルンカステル同様「あなた」に助言をする。ベルンカステルのことを「ベルン」と呼ぶ。真の目的は「推理ゲームの永遠の引き分け」であり、ゲームに干渉し戦人を手助けするベルンカステルを永遠に勝負を終わらせないことで自身の鳥篭に閉じ込めること。ベルンカステルに強く執着しており、目的の達成のために縁寿に協力を求めたりもする。ベアトリーチェの後見人であり、彼女が後見人を辞めればベアトリーチェは“ニンゲン”に戻ってしまうとのこと。

ワルギリア
プブリウス・ワルギリア・マロ。ベアトリーチェの生家の顧問魔術師だった女性。先代の無限の魔女。ベアトリーチェは彼女から無限の魔法を教わり、その座を後継した。また「ベアトリーチェ」の名前はもともとはワルギリアのものであり、無限の魔女の座とともに現在のベアトリーチェに譲り渡したものである。「ワルギリア」という名前はEpisode3での戦人との邂逅で、名前がないと不便だからと便宜上名乗ったもの。その名前は「ベアトリーチェの元へ導くもの」を意味しているとされる。ベアトリーチェは彼女のことを「お師匠様」と呼ぶ。外見は優雅な洋風の貴婦人を思わせ、丁寧な口調で話す。思慮深く穏やかな性格だが、Episode4の予期しない状況ではパニックに陥りやすい一面も見せている。ワルギリアが「無限の魔女」の座についていた頃は、人々の幸せのために無限の魔法を使っていた。そのため、無限の魔法を残虐な殺人のために使っている現在のベアトリーチェに胸を痛めている。Episode3ではベアトリーチェをこらしめるために戦人に協力したが、Episode4ではロノウェやガァプと共にベアトリーチェ(及び自身を召喚した金蔵)に協力して黄金郷へいたる儀式を遂行させていくなど、謎めいた存在である。

エヴァ・ベアトリーチェ
右代宮絵羽が心の奥底に住まわせていた「もう一人の私」が魔女として顕現した存在。Episode3で絵羽が黄金を発見したことをきっかけに誕生した。黄金発見の報酬として、黄金と無限の魔女の称号と「ベアトリーチェ」の名を継承している。継承に関する後見人はラムダデルタ。エンジェ(魔女としての右代宮縁寿)からは「黒き魔女」とも呼ばれる。その外見は右代宮絵羽の少女時代の姿であり、性格はベアトリーチェ以上に残虐。襲名して間もなく無限の魔法を使いこなしたり、防弾結界を瞬時に形成するなど非常に魔法的に優れている。口癖は「ヘソでも噛んで死んじゃえばぁ?」。エンジェにとっては、六軒島事件の後の世界で自分を不幸にさせる原因となった「絵羽に取り付いた憎悪」の象徴として認識されている。絵羽と同じく憎悪にとらわれた霞の中にもエヴァの存在を見たこともあった。

エンジェ
右代宮縁寿の魔女としての姿。「黄金」「無限」「反魂」の三つの称号を持つにも関わらず、魔女と魔法を否定するためにベアトリーチェと対決する「魔女狩りの魔女」。縁寿は幼い頃にマリアから魔法の手ほどきを受け、魔女同盟マリアージュ・ソルシエールの一員となったが、ひょんなことから魔法を否定し馬鹿にする発言を行ったため、同盟から破門される。六軒島事件の後、絶望にくれていた縁寿は真里亞が残した日記の中でマリアと再会し、魔法修行を再開。原始の魔女見習いとなるが、魔法の力は現実の自分を救ってくれないことに絶望しまたも魔法を否定する。それから数年後の1998年。右代宮最後の生き残りである縁寿は右代宮のあらゆる財産と権利を継承する。この時「黄金と無限の魔女ベアトリーチェ」の名も継承され、彼女は三度魔女となった。継承の後見人はベルンカステル。1998年世界では彼女の魔力は減衰していたが、真里亞との記憶から真の魔女として開眼し、煉獄の七姉妹を家具として呼び出せるようになる。そして、六軒島大量殺人事件の真相を巡る旅を通じて「魔法とは何か」を完全に理解し、最終的に魔法の存在を肯定するに至った。数奇な運命の中で魔法の素晴らしさを知り、そして魔法の空しさも同時に悟った彼女は、魔法を肯定しながらも魔女の敵に立つことができる唯一の存在である。Episode4ではメタ世界でも18歳の姿で登場し、戦人の推理をサポートしている。ただし「メタ世界で正体を明かさない」というラムダデルタとの誓約のため、戦人に対して「グレーテル」という偽名を名乗っている。

マリア
右代宮真里亞の魔女としての姿。無から有を創造できる「原初の魔女」。眷属としてさくたろうを創り出した。魔法について凄まじい素質を持ち、ベアトリーチェに見込まれてベアトリーチェと魔女同盟マリアージュ・ソルシエールを結成する。マリアの魔法は世の中を全てポジティブに考えることができる幸せの魔法であり、マリアージュ・ソルシエールの魔法もかつては人々を幸せにする魔法を作り出していた。しかし、真里亞が楼座から虐待を受け続けたことからマリアージュ・ソルシエールは変質。いかにして他者を傷つけることができるかという黒き魔法の研磨に執着するようになる。真里亞は魔法についての様々なことを日記に残しており、六軒島事件の後は縁寿がそれを所有している。縁寿は真里亞の日記を読むことで、その日記の中でマリアと邂逅することができる。その魔女マリアは黒く染まる前の白き魔女として現われ、外見こそ9歳の右代宮真里亞ではあるが、幼児性があまり強調されていない少女として描かれている。日記の魔女マリアは縁寿にとっては導き手にして師匠である。

古戸ヱリカ
Episode5終盤、戦人を倒したため魔女となったヱリカ。二つ名は「真実の魔女、仮」。後見人はベルンカステル。犯人を夏妃と断定し、これを戦人に認めさせるために戦った。その後、新たなるゲームプレイヤーとなる。魔女でありながらニンゲンでもあるという非常に特殊な存在。

フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ
八城十八の魔女としての姿。同時に、八城十八が作り出す「偽書」の中に登場するキャラクターでもある。千年を生き飽いた、尊厳なる観劇と戯曲と傍観の魔女。かつてはゲームマスターとして数多くの名勝負を作り出してきたらしいが、現在はその栄光は遠い過去のものとして忘れ去られている。外見は八城十八と同じだが、頭部に馬蹄状の飾りのようなものをつけている。これは記憶補助具であり、これがないと自身の性格や個性が保てないほど老いている。フェザリーヌは物語を観測する際、自分から全てを覗きこむのでなく、「巫女」に指定した人物に物語を観測させ、その巫女から物語を聞き取ることを好む。つまりフェザリーヌの巫女とは物語の朗読者である。巫女を通じた形でしか物語が観測されない以上、フェザリーヌの観測は制限されていることになるが、それがフェザリーヌを退屈という病に倒れることを防いでいる。Episode6では、エンジェがこの巫女に抜擢されている。ベルンカステルは彼女の過去のゲームの巫女である。

さくたろう
原初の魔女マリアが作り出した眷属で、マリアの一番の友達だった少年。楼座が真里亞の誕生日に贈ったライオンのぬいぐるみが依り代になって誕生した。年齢は真里亞と同じくらいで、性格は天真爛漫で真里亞が本来持っている明るさを受け継いでいる。口癖は「うりゅ〜」。優しい性格で、楼座との親子関係のきしみで真里亞が落ち込んでいる時のなぐさめ役でマリアは「さくたろ」と呼んでいる。1986年の親族会議より以前に、真里亞の挙動に対して激昂した楼座が真里亞の目の前でライオンのぬいぐるみを引き裂いたため、六軒島事件の時点ではさくたろうは消滅したとされているが、六軒島事件より未来の世界ではエンジェが日記を通じてさくたろうと出会っており、その存在には謎が多い。

煉獄の七姉妹
ルシファー
七姉妹の長女で「傲慢」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔ルシファー。実は七姉妹の中では最弱でそれがコンプレックスとして彼女を蝕んでいる。妹たちに対して傲慢に振る舞うことでかろうじて長姉としてのプライドを保っている。本当は屈服に悦を感じている。

レヴィアタン
七姉妹の次女で「嫉妬」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔レヴィアタン。残忍な性格で他者をいたぶるのが好きだが、本当は泣き虫という側面もある。行動が遅く、何でも他の姉妹より一歩遅れてしまう。自分が嫉妬し続けた時間だけ自身の移動速度を速めることができ、その速さは音速を超える。

サタン
七姉妹の三女で「憤怒」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔サタン。姉妹たちのまとめ役で、騒がしい姉妹たちを厳しく叱るため全員から恐れられている。逆に彼女を叱る者が姉妹には皆無なため、寂しさを感じている部分もある。

ベルフェゴール
七姉妹の四女で「怠惰」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔ベルフェゴール。他者にかいがいしく尽くす少女だが、その目的は主人を自分に依存させて怠惰な豚にすることである。逆に自分に対して親切にされることには慣れていない。古風な言い回しを好み、魔の眷属としては律儀な性格。

マモン
七姉妹の五女で「強欲」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔マモン。何でも欲しがる少女で、独り占めを好む。気に入った相手からの寵愛を独り占めにするために、相手に尽くす努力を惜しまない側面もある。六軒島事件の後の世界では縁寿にとっての一番の友達となり、魔女エンジェにとっての眷属的な存在となる。

ベルゼブブ
七姉妹の六女で「暴食」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔ベルゼブブ。美食家にして大食家。姉妹の中では和ませ役である。戦人とクロワッサンの奪い合いをするなどの場面も見られる。

アスモデウス
七姉妹の末妹で「色欲」を司る。キャラクターのモデルはキリスト教の悪魔アスモデウス。姉妹たちから一番可愛がられているが、その反面、一人前の大人になりたいとあせっている側面がある。その一つの手段として恋人を作ろうとしているが、相手に高望みをしすぎており上手くいっていない

シエスタ姉妹近衛兵
シエスタ45
シエスタ姉妹兵の索敵担当。黄金の弓射出時における目標までの距離や方向を正確に計算することができる。性格は気弱で、謝るのが口癖。沈黙が苦手で、誰かに命令されていないと落ち着かない性質。

シエスタ410
シエスタ姉妹兵の射撃管制担当。45から送られてきたデータを元に、実際に黄金の弓を射出する。ひょうひょうとした性格で、笑い声は「にひ」、語尾は「にぇ」。常に誰かに構っていてもらいたい寂しがりやな面もある。戦人の力を認めており、しばしば敵でありながら彼を応援するような態度が見られる。

シエスタ00
シエスタ姉妹兵の小隊長。隻眼らしく右目に眼帯をつけている。前衛や偵察に優れており、高い制圧力を誇る。しかしその強力すぎる力は戦場でも非人道的だと嫌われる。

シエスタ556
シエスタ姉妹兵の分隊火力支援担当。敵を攻撃するよりも味方を守ることにその力が発揮された。過去の黒い魔女との戦いですでに戦死している。おっとりとした性格でトランペットが得意だったらしい

魔法理論

六軒島の事件においては魔女や魔法の影が常にちらついているが、これらは曖昧模糊としたものではなく、明確な理論や思想の元に存在するものとなっている。この事から、魔法と自称されるものの正体を探ることもプレイヤーに求められている推理要素の1つになっている。

『無限』
魔女ベアトリ−チェの持つ魔法大系にして称号。作中では「一人を“無限に”殺す力」ともされており、無限の魔法を使えば、殺したものを生き返らせてはまた殺す、という残酷で恐ろしいことが可能である。死者を生き返らせるという意味では後述の称号『反魂』と類似するが、この魔法では死者を生き返らせたままにはしておけず、最終的に必ず殺さなくてはならない。(つまり、死という事実は回避できない)

『黄金』
魔女ベアトリ−チェの持つ魔法大系にして称号。過去に10トンもの黄金を生み出したとされる。また、本編中では「黄金郷」と呼ばれる理想郷の伝説が語られており、「黄金の魔女」の称号を持つベアトリーチェは、魔法の儀式を完成させることで六軒島の住人たちを黄金郷へ招待することができるとされている。

『奇跡』
魔女ベルンカステルの持つ魔法大系にして称号。事象を何度も繰り返すことで、確率が完全な0%でない限りは必ず自分の思ったとおりの結果を導き出すことができる。例としては、スゴロクでサイコロの目が6になるまで何度も振りなおすことを『奇跡』の魔法という。

『絶対』
魔女ラムダデルタの持つ魔法大系にして称号。努力が必ず報われるようになる魔法であり、努力に応じただけの結果がもたらされる。強固な意思の力があれば、どんな不可能なことでも自分の思い通りの結果が導かれる。

『千年』
多くの魔女たちが持つ称号。千年(もしくはそれ以上)の長き時を生きることができることを表す。あまりに長く生きていると退屈により滅びることがあるらしく、退屈を避けるために刺激を求める魔女も多い。中にはニンゲンをいたぶって退屈を紛らわすものもいる。

『原初』
魔女マリアの持つ魔法大系にして称号。想像したものをゼロから創造する魔法。

『反魂』
魔女エンジェが習得しようとした魔法大系。文字通り死者を蘇らせる魔法。

『真実』
探偵古戸ヱリカが習得しようとした魔法大系にして称号。「真実に堪える」魔法。

『観劇』
魔女フェザリーヌの持つ魔法大系にして称号。メタ世界のさらに外側から『うみねこのなく頃に』の世界を観測することができる。つまり、我々プレイヤーとほぼ同じ立場。

用語

魔法
魔女や悪魔が使う超自然的な力のこと。不可能を可能にする万能の力のようにも見えるが、実際にはいくつかの魔法大系に分かれており、系統ごとに得意とする魔法が異なるようである。また、反魔法力のある者たちの前では魔法は使えない。

魔女
魔法の使い手のこと。男の場合は魔術師と呼ばれるが本質は変わらないようである。

ニンゲン
魔女や魔法と言った幻想の世界と関わりが薄い者たちのこと。カタカナで書かれる。生物学的な「人間」とは別の意味だと思われる。

反魔法力
魔法を信じようとしない力。多くのニンゲンが持ち、魔女やそれに類する者からは度々「毒素」と称される。反魔法力が高い場所では魔法は効果を発揮しないため、本作においては「魔法を信じない者の前では、魔女は魔法を使えない」という法則が存在している。魔法を信じようとしない者に魔法を信じさせるためには、「ニンゲンでは不可能なことが行われた痕跡を残しておき、それを目撃した者が『ここで魔法が使われたんじゃないか』と思ってしまうようにする」という方法しかない。その痕跡というのが本作で頻発する「見立て殺人」である。

対魔法抵抗力
魔法的脅威に対抗する力。数値で表されることもあり、これが極限まで高まった場合は神話級魔法攻撃も通用しなくなる。

召喚術
異界から幻想の住人たちを呼び出して、自分の命令に従わせる魔法。本編中に出てくる多くの魔女が使用できる。

カケラ
魔女たちの中でも「航海者」と呼ばれる上位の存在が認識している特殊な概念。カケラとはいわゆる平行世界のようなもののことらしく、可能性の数だけカケラは存在する。航海者たちはカケラを自由に移動することができる。

シュレディンガーの猫箱
量子力学の有名なパラドックスの1つ。量子力学の世界では素粒子レベルの現象は人間が観測するまではあらゆる可能性が交じり合っている状態だという考え方があるのだが、その考え方だと、「ランダムな確率(本来は放射線の発生)で毒ガスが出る箱の中に猫を入れた場合、箱の中の猫が死んでいるか生きているかは箱を開けて中を確認するまでは決定されない」という奇妙な論理がまかり通ってしまうというもの。魔女によると、1986年10月6日の六軒島は物理的にも魔法的にも外界から隔離されており、「猫箱が開けられる」(これがどういう状況を示すかは不明)まではどんなデタラメな虚構も否定しきれないとされ、それゆえに本作のテキストには虚実が混ぜられている。

ゲーム盤
無限の魔女にして黄金の魔女であるベアトリーチェが作り出した魔法概念。「カケラ」とは似て非なるもの。「ゲーム盤」は1986年10月4日から5日の六軒島を再現した擬似世界とでもいうべきものであり、『うみねこのなく頃に』の多くのエピソードはこの魔女のゲーム盤上で行われている舞台劇のようなものとされている(真実は不明)。メタ世界に登場するキャラクターたちは、物語世界を文字通りのゲーム盤のように俯瞰できる。

ゲームマスター
ゲーム盤を作り出すことができる魔女・魔術師のこと。ゲームマスターとなった魔女・魔術師はゲーム盤上のほぼ全てのキャラクターを「駒」として自由に行動させることができる。そして、メタ世界に閉じ込めたニンゲン側プレイヤーと推理合戦を行うために、「駒」を売りようしてゲーム盤上の世界に不可能殺人事件を演出しなくてはならない。魔女と推理合戦をすることになるメタ世界のニンゲンもまた、自身を「駒」としてゲーム盤の世界で動かすことができる。また、ゲームマスターは上述したシュレティンガーの猫箱理論により、ゲーム盤上の世界に魔法幻想を顕現させることができる。

煉獄の七姉妹(Seven sisters of purgatory)
ベアトリーチェの上級家具である。強力な力を持ち自らの意思でも行動できるが、術者の命令には逆らえない。本来の姿である煉獄の七杭に姿を変えると、より一層の力が発揮される。それぞれ七つの大罪に該当する悪魔の名前と対応する性質を持つ。 ベアトリーチェに喚起された時には共通して残酷な性格であるが、エンジェに喚起された時は一転して明るく、何人かは子供らしさも見せる。また、前者は互いの弱みを握ってはそれを振りかざして一人を苛め抜くなどのやり取りが多いが、後者は口喧嘩は多いものの、仲の良い姉妹であることを強調する描写が多い。

シエスタ姉妹
ベアトリーチェの友である“竜王ペンドラゴン”が所有している兵団のことである。盟約によりベアトリーチェに貸し出されることもあるが、彼女らの召喚には相当の魔力が必要で、ベアトリーチェでも滅多なことでは召喚できない。姉妹兵たちは軍楽隊風の制服を着込んだ少女の姿をしており、頭部にウサギの耳を付けている。シエスタ姉妹兵は「黄金の弓」と呼ばれる光弾で敵対する目標を攻撃する。この光弾は複雑な軌跡を描くことで目標を追尾することができ、あらゆる隙間に入り込むことができる。黄金の弓が一度放たれると、目標となった者はどれだけ遠くへ逃げてもどこへ隠れても射殺されてしまう。なお、姉妹兵たちは数人で小隊を組み、連携した攻撃で敵を確実に葬る戦術を好む。EP5以降では古き盟約により天界の存在であるアイゼルネ・ユングフラウ、ひいてはベルンカステルらに協力し、幻想の存在でありながらニンゲン側の存在として戦う。しかし前述の通り元は幻想の存在であるため、ベルンカステルらが勝利した暁には処刑される運命にある。

雑記



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