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作者:伊藤いづも
掲載:まんがタイムきららキャラット
出版社:芳文社

あらすじ

家族と共に家賃の安いアパートに住む女子高生、吉田優子は、幼い頃から病弱で家がとても貧しいこと以外、ごく普通の女子高生を自認していたが、ある日 角としっぽが生えて闇の一族「まぞく」としての力に覚醒する。優子は、母親清子から自分がまぞくの血筋であることを知らされ、シャドウミストレス優子(シャミ子)という活動名を授かり、ハニワの置物に封印されていたメソポタミア文明時代のご先祖(リリス)からは、光の一族の巫女(魔法少女)を倒すという使命を任せられる。吉田家が貧しいのは永きに渡る光の勢力との戦いに敗れ続けた結果であり、出稼ぎから帰ってこないとされている父親ヨシュアも、実は魔法少女によって、吉田家で机代わりになっているミカン箱に封印されていた。しかし 生まれつき病弱で、人並み以下の戦闘能力しか持たないシャミ子は、近所で偶然見かけた魔法少女の千代田桃が、走ってきたダンプカーを片手で受け止めるのを目の当たりにして戦意を喪失する。シャミ子は、クラスメイトの佐田杏里の紹介で、桃が同じ高校の生徒であることを知らされ戦いを挑むが、ドジで虚弱なシャミ子と、既に世界を救った経験もあるという桃では、勝負の体裁にすらならない。それ以来、シャミ子は桃との勝負やまぞくとしての務めに悪戦苦闘を重ねて、桃に借りを作り続ける毎日を送っていた。不本意ながら宿敵であるはずの桃と次第に親しくなっていくシャミ子だが、実はシャミ子と桃の間には先代からの因縁があり、シャミ子が生まれつき病弱な理由、ヨシュアがミカン箱に封印されている理由、桃が探している義理の姉の行方、近所の商店街で人気のゆるキャラの出自、シャミ子のアルバイト先の人々といった様々な事柄は、全て一つの線で繋がっていた。真相を求める探索の最中、精神世界で危機に陥ったシャミ子の元に駆けつけるため、桃は一時的に闇の魔法少女へと闇墜ちするが、そのことで桃の力は弱まってしまう。自分の出生の秘密や桃との因縁を知り、そもそもミストレス(女帝)を名乗っているのに独りで戦うのはおかしいという周囲からの突っ込みを聞き入れたシャミ子は、手下を増やすためにも、桃と共に、闇と光の両面から多魔市の平和を守るため協力し、ゆるやかな日常生活の傍ら、さまざまな困難を解決していくことになる。

登場人物

吉田優子
千代田桃
リリス
陽夏木ミカン
吉田良子
吉田清子
リコ
千代田桜
ウガルル

用語

闇の一族
神話の時代に光の一族が定義し「世界の矩」から外れた、異形の姿の者や異能を持つ者、まつろわぬ者の総称。形骸化した決まりごとに基づく定義であり、世界に害を及ぼす存在であるかどうかは関係がないとされる。

まぞく(魔族)
闇の一族。表記ゆれがあり、「魔族」と漢字表記されることもあるが、「まぞく」と平仮名表記されることも多い。

光の一族
天地開闢の時代には荒ぶる全能の存在であったとされるが、「世界の矩」を定義した勢力は人に溶け込むことで自然消滅したとされる。

魔法少女
光の一族と契約を交わした人間の少女。過去には巫女と呼ばれていた。契約を交わした時点で肉体は再構成され、身体の大部分が高密度のエーテル体に置き換わり、超人的な身体能力や回復能力を得られる。戦闘フォームと呼ばれる衣装に変身することで更に能力が高まる。ただし大量の生き血を奪われるなどして魔力を使い果たすとエーテル体を維持できなくなるため、拡散して身体が消滅してコアと呼ばれる状態になり、死ぬわけではないが自力では復活できない状態になってしまう。なお契約を解消すれば数日で普通の人間の身体に戻ることができる。戦闘フォームへの変身には変身卍句(へんしんバンク)と呼ばれる舞いの儀式によって光の力を身体に降ろす必要があり、その間は無防備になるものの、熟練することによって時間を一瞬にまで短縮できる。まぞくを倒した報酬としてポイントが貯まり、集めた点数に応じた願いを叶えることができる。過去にはまぞくを狩ることに積極的な魔法少女が多かったとされるものの、物語開始時点では穏健派が主流になっているとされる。

夢見鏡
原作第1巻第11話で、シャミ子が夢の中でリリスから渡されたアイテム。これを用いて桃の夢の中へ潜入することにも成功する。シャミ子の魔力によって具現化されるが、夢に入るためには目標の夢が映った瞬間を狙って叩き割る必要があるため使い捨て。ただし侵入した経験のある相手や、相手の許可がある場合には、もっと簡単に侵入できる。

ナントカの杖
第3巻から登場。シャミ子の父ヨシュアの持ち物だった魔法の武器。ヨシュアと千代田桜の消息を探る過程で、桜の導きを得たシャミ子が発見し、シャミ子に継承される。普段は食器のフォークの姿をしているが、シャミ子が「棒」と認識する範囲であれば、あらゆる棒状のものに形状を変化させることができ、物干し竿や食器などの日用品として便利に使われている。夢の中の精神世界ではある程度は空想上の武器に変化させることも可能。元々はメソポタミアで作られた杖とされ、アで始まる横文字系で印象の薄い名前があったとされるが、シャミ子の母清子やリリスが名前を忘れたため、名称不明の杖となっている。

すぎこしの結界/魔法少女よけの結界
吉田家や純喫茶あすらの玄関に貼られている結界で、せいいき桜ヶ丘に住む古参のまぞくたちの家々に千代田桜が施した。まぞくを光の一族や好戦的な魔法少女から保護するためのもので、招かれざる客の運命を操作して追い返したりすように仕向けたり、無理に押し入ろうとした者の体調を悪化させたりする効果がある。部外者が結界を破壊しようとすると反撃を受けるため、結界を突破するには住人から家に招かれるか、半径1キロメートルに及ぶ結界の効果範囲外から超音速で侵入して反撃前に破壊しなければならない。また、住人が魔法少女と会うことを繰り返すと「結界の定義」が薄れてしまい、いずれは効果を失ってしまう。桜が作成した結界はセンスと技術を必要とする高度なものだが、簡易版としてゴキブリなどを退散させられる「虫よけの結界」があり、多少の製図技術と魔力とチラシなどの紙があれば、桃とシャミ子でも作ることができる。

ぽっきんアイス
劇中に登場するポリエチレン詰清涼飲料。第3巻の結末で誓いの証として用いられるなど、シャミ子と桃が重要な会話を交わす場面で繰り返し小道具として登場する。

せいいき桜ヶ丘(せいいきさくらがおか)
物語の主要な舞台。多魔市(たまし)という市に所在する設定の、桜の名所にもなっている閑静なベッドタウン。神話の時代から現代まで続く光と闇の勢力争いの中立地帯となっており、しがらみから逃れた両勢力の人々がゆるやかに共存している。住人はそのことに慣れており、他の地域の住人から見れば特異な状況にも動じない。せいいき桜ヶ丘駅を中心に、ショッピングセンターマルマ、たまさくら商店街、桜ヶ丘高等学校といった施設が並んでいる。森や山が近く、北部には多魔川(たまがわ)という河川が流れている。

ばんだ荘(ばんだそう)
シャミ子を含む吉田家が住んでいるアパート。建物は古く傷んでおり、廃屋に間違われるような見た目となっている。光の一族または闇の一族であれば簡単な手続きで格安で住める「光闇割」という割引があり、物語が進むにつれて桃やミカンなど、多くの主要登場人物が引っ越してきて住みつくようになる。

奥々多魔(おくおくたま)
都内にある秘境。原作第1巻第3話で、電車で居眠りして駅を乗り過ごしたシャミ子が到着し、その後も探索や修行、キャンプの舞台として登場する。千代田桜の私有地となっている山があり、貴重な霊水の湧き出る泉があるため、罠や見張りの使い魔で守られている。山には多魔川の水神である蛟が封印されている。

メソポタミア
シャミ子の父ヨシュアの出身地。劇中ではしばしばメソポタと略される。リリスにとっては封印されて間もない全盛期を過ごした地域のひとつであるため、古代メソポタミア文明期の知り合いも多いとされ、歴史や文化に詳しい。

雑記



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