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作者:水薙竜
掲載:good!アフタヌーン
出版社:講談社

放映データ

あらすじ

ごく普通の高校生・多華宮仄は掃除中 ゴミ箱に捨てられたぬいぐるみを見つける。そのぬいぐるみに書かれていた「晴れ 時々 校舎が降るでしょう」の文字通り頭上に校舎が降り注がんとしていた時、彼はクラスメイトであり、また強力な炎の魔女である火々里綾火に助けられる。この彼女との出会いをきっかけに、多華宮仄は己に眠る力を巡る魔女たちの戦いに巻き込まれていくこととなる・・・。

登場人物

火々里綾火
仄の同級生。抜群のスタイルを持つ美少女で校内の全生徒から「姫様」と慕われており、「火々里綾火親衛隊」なる組織まで存在するが、本人は気にとめていない。非常にクールでいかなる時も表情を崩さず、真顔でとんでもないことを言う。行動指針は極めてシンプルで全て「仄のため」(ウイークエンド戦の際には「本当は逃げ回っていれば良いだけの話だったのだけれど、どうしてもあの金髪女は自分の手で倒したかった」のが真の理由であるのに「街を救うため」と仄を言いくるめ、仄の命をさんざん窮地に追い込んだ事などから、「仄の為」という以外に自分の暴力欲求などを満足させる為とも思える節も多々ある)。それゆえ、他のことは一切意に介さない。母のかざねら親同士が決めた許婚でもある仄を溺愛して甘やかす一方、敵対する魔女や仄を傷つける者には容赦なく、魔女のみならず一般人にも発火魔法で攻撃しては、かざねからよく怒られている。仄との小6の時の交流の記憶は消されているが、仄を命を懸けて護るという使命だけは覚えている。彼への溺愛のきっかけは昔の記憶とうかがえる毎晩見ていた夢によるもの。中学時代に仄を探し当てて以降、ずっと彼の傍にいる(中2の春に探し当てた際に、かざねに「学校の偉い人になって仄と同じ学校に行かせて欲しい」と言い、高2の5月に仄が転校してくるまでの3年間は彼の傍にいた形跡はない)。また、仄を発見した際にはお腹の古傷(魔女形態によってはお腹が丸出しになって大きな傷が丸見えになるモノもある。しかし 綾火も仄もお腹の傷を見せている事にも見ている事にも気が付いていなかった。綾火は仄に見られたくないものだったが、アクシデントで見られてしまう。そこで綾火は仄に母の小町にも同様の傷がある事を知らされる)がうずいていた。また仄が街との契約をしたことをきっかけに実家のアトリエで仄との交流の記憶の一部、仄が命をかけて綾火の命を救った事等、を思い出す。工房の魔女の一員であり、以前よりずっと仄を陰ながら護衛していた(登校時間が同じ、同じクラス、隣の席、日直がいつも一緒など常に仄の傍に居たが、全く気づかれていなかった)。しかし、たんぽぽの式神による襲撃以降、積極的に仄の生活に干渉するようになる。白姫によるメデューサへの攻撃の余波で邸宅が全壊した後は、多華宮宅へ居候している。また、自身の権力による仄の生徒会長(強制)就任に伴い、自身は副生徒会長となった。仄を24時間守るため多華宮家で仄と同棲することになったが、仄が非常に奥手で古風な考えを持つために男女関係は全く進展していない(一方、綾火が仄の事を思う強さは非常に激しく、多華宮家に地下室を勝手に増設して毎日盗撮している仄の写真で一杯にしている。また仄のぬいぐるみを多数手作りし続けている)。正体は「ファイアースターター」(発火術師)と呼ばれる魔女であり、記憶はないが仄を主人とする騎士の契約(白姫からの力の供給、仄の受けたダメージを転移させて自分が代わりに受ける特権、の理由ではある。綾火の命はこの契約によって保たれており、契約の破棄や、主人である仄の死は綾火の死を意味する。通常の契約は主しか破棄できないが、綾火から破棄できるような特約事項が契約時につけられていた)を結んでおり、仄の体内に封印されている白姫から無限に近い力を供給されほぼ無敵となっている(敵はローブを着ており体重は軽くはなっているが、ローブを着ていない霞をやはりアイアンクローで引き上げているため、ローブの有無はあまり関係がない)。母 かざねの方針により中学時代には巨大な猛獣を魔法なしに素手で倒せるように鍛えられたため本人の身体能力による物理戦闘能力も高い。魔力を失う事態へと陥った時にウィークエンドの部下ジブラルタアルに襲われ巨大な岩でできたゴーレムを飛び膝蹴りで倒している。両腕でのアイアンクローで2人を同時に吊り上げる(敵はローブを着ており体重は軽くはなっているが、ローブを着ていない霞をやはりアイアンクローで引き上げているため、ローブの有無はあまり関係がない)ことができ、魔法も使わずに素手でKMM団を撃退するようになる。ドアノブや手錠などはその強力な腕力で素手で軽く破壊できる。虎を素手で倒して有名になった「熊殺しりのん」とは中学の時には良く理由もなく一日中殴り合っていた仲だった。身長に設定は無いと作者は言っているが仄より頭一つ分以上は高い(仄は普通の高校生と言っていることから極端な低身長ではなく、仄より頭一つ分以上は背が高いため身長190センチ程度とは推定される。なお、母のかざねの身長は2m超に描かれてしまっていると作者は語っている)。以前は人に謝るなどということは絶対にしない性格(綾火が棗に無実の罪で拷問した事を謝った際に、りのんに「100%自分に非があっても100%全力で糾弾する冷酷非情な姫様が...自分よりはるかに劣るか弱き小娘に非礼を詫びるとは...」と仄のせいでまるくなってしまった姫にショックを受けている)であったが、仄との生活で若干変わりつつある。

多華宮霞
仄と同じく冬月高校に通う妹。平然と兄の部屋へ入り浸ったり、彼の入浴中に一緒に入ろうと全裸で浴室へ乱入するなど、独自の兄妹観を持つゆえに理不尽な義務と権利を要求するうえ、何かにつけて追及しまくるほどのストーカーでもある。普段は平穏を装っているが、兄に関することに際すると前述の理由から暴走する。兄との結婚を夢見る、封印が解けて狙われる身となった兄との駆け落ちを目論んだこともあるなど、兄に対する感情は恋愛のそれだが、性知識が疎いこともあり全く自覚していない。図らずも天敵である綾火と同じく、兄のことを一番に考えている。実は冬月市の街を護る5人の魔女の1人候補(欠員が出た場合の補欠)で、師匠はりのん。仄の「家にいる時と休日」の護衛担当。背中に「正義」の刺繍をした個性的なハーフコート状のマントを羽織り、ぬいぐるみを操る。

摩訶ロン
14歳の誕生日に仄からプレゼントされたクマのぬいぐるみ。名前の由来は仄の大好物であるマカロンから。霞次第で自在に巨大化でき、彼女に駆られる形で戦う。霞に指示されなくても独自に動いたり表情を変えるなど、普段から自我を持っていることがうかがえる。綾火を酷く恐れているが、理由は不明。

白姫エヴァーミリオン
仄の体内へ5つの封印を施されて眠っていた魔女。メデューサに襲われて綾火が窮地へ陥った際、仄がクロノワールシュヴァルツから渡された力を引き出す飴をなめたところ第1の封印が解け、一時的に具現化した。仄のことを気に入っており、「仄きゅん」と呼ぶ。現在は眠っているが、いずれ5つの封印が解けて復活する。仄とりのんの決闘中には第2の封印が解け、ウィークエンドとの戦いの中で第3の封印が解けた。全ての魔法の根本たる元素魔法クラフトワークの中でも、あらゆる破壊と再生を司る火の魔法「ファイアクラフト」を操る。自らの魔力を分け与えることで眷属を作り出せる、数少ない存在でもある。

工房の魔女
火々里かざね
綾火の母であり、冬月高等学校の理事長。冬月市の工房長でもあり、工房の魔女(主に綾火や霞)が引き起こした事態の収拾などを裏で行っている。「終わりの魔女」の称号を持っている実力者。終わりの魔女としての名は「バッドエンド」。白姫を抑えられるほどの力を持ち、「竜の歯(ドラゴントゥース)」「拷問屋」「迷探偵かざね」などの異名を持つ。親戚からも畏れられ、怒ると角が生える。その実力は不完全なメデューサでは手も足も出ず、白姫と契約した綾火さえ母には敵わないと考えるほど。 コーヒーなどに角砂糖を山盛りで入れるほど、常軌を逸した極度の甘党である(この性質は娘の綾火も同様)。理知的だが考察力に欠け、要所要所で見当違いな推察をしてしまう(そのうえ若干親バカ)。頭は良いがバカとクロノワールやメデューサから評されている。そのせいか、白姫の封印が解けたことにはウイークエンド戦までは気づいていない。理事長の前はこけし職人をしていた。近年の学生時代は冬月市の女番長であり、仄の母の小町とはその当時からの親友。仄が傷つこうが綾火が死のうが封印だけは解かれるなと綾火には言っていた。封印が1つでも解けたらかざねが仄ごと封印すると周囲は考えていて、綾火は封印が1つ解けた仄を護るため母を倒そうと必死になった。ところがいつの間にか封印が全部解かれたらかざねが全てを終わらせる、に基準が甘くなっていた。ウイークエンド戦の際にはかぜねは力が回復していたにもかかわらず参戦もせず、仄(白姫)が奪われても仕方が無いと考えていたという。敵であろうが娘であろうが基本的に敬語を使う(口調は傲岸不遜だが)。仄にも年上には敬語を使う事と躾けた。昔の思い出として十字軍遠征やフランス革命を思い出している(娘曰く天然理心流の使い手で新撰組にもいたとのこと)ことから、数百年を生きていることがうかがえる。塔の魔女のクロノワールとは知人であり、理事長代理を任せたこともある。かざねとクロノワールの出会いについては魔女の恋人に描かれている。

お福
「こけし職人」の異名を持つかざねがフランス人形から感化されて創り出した、大きなこけしの使い魔。着物姿でフワフワ浮く雲の上に乗っている。顔の正面はおかめのようなにこやかな顔をしているが、後頭部には角を生やした「ダークお福」の顔がついており、緊急時には顔がそれに変わって喋れるようになる。

深影栞
火々里家に仕える工房の魔女。深影恭一郎の姉で、棗の母。女郎蜘蛛を使役する魔女で、火々里家の護衛を一任されている。蜘蛛との契約によって呪いを受け、また両手の掌に印があり、隠すために手袋をしている。苛烈な性格で実娘の棗であっても容赦がないが、過去から小町とその息子である仄には非常に甘い。多華宮家の幸せが人生の目的の1つとなっており、恭一郎を洗脳して仄に歪んだ感情を持たせたり、また棗を仄と結婚させるつもりだった。そのため、綾火とは仲が悪い。学生時代に掌を見られたことでいじめを受け小町に助けられる。その後、自身が休学となって、代わりに小町がいじめの対象となり、恩返ししたいと考えている。この件があり、小町や彼女を助けたかざねとは親友同士となる。

氷尾真冬
火々里家に仕える工房の魔女。凍子の母。由緒ある魔女の末裔だが、真冬自身の能力は低く、現在は没落している。火々里家に使用人として住み込みで働いており、栞からはいつも小言を言われている。能力の高い娘・凍子が自慢。

ローランとウィネ
メデューサを管理しているドイツのローテンブルクの工房から派遣された、「刺青の魔女」と呼ばれる姉妹。自分より高位であるかざねに対しても、慇懃無礼な口調で話す。ルフという巨鳥に乗る。捕縛状態のメデューサをかざねから強引に奪ったため、最終的にメデューサを逃がしてしまう羽目になる。

街を護る五人の魔女
氷尾凍子
氷を操る工房の魔女で街を護る五人の魔女の一人。綾火、鬼灯火苗とは親戚関係。仄や綾火と同じく冬月高校の生徒であり、副生徒会長。身に危険が及ぶとその度合いに応じて魔力を発揮するタイプで、命の危険を感じると街を大寒波で包み込むほどの潜在力を秘めている。氷の魔法を研究する由緒ある魔女の末裔であるが、色々なことがあって没落しており、火々里家の離れの小さな小屋で両親と11人の妹と暮らしている。そのため苦学生であり、生徒会がない日は様々なアルバイトをしている。「姫様」の特権「生殺与奪権」により綾火が副生徒会長となった以降、副々生徒会長という微妙な地位に移った。綾火を過剰に敬愛している。主食はアイス。

乙女橘りのん
冬月高校の2年生。冬月市の番長で、通称「熊殺しのりのん」(かつて冬月高校の元生徒会長と共に、動物園から脱走した「熊吉」という名の虎を締め落としたことがあるため)。口調は丁寧だが性格は凶暴。しかし 友達思いでもある。が、思い込みが激しく、単純。額の3本傷は対虎戦における名誉の負傷で、頭に血がのぼると傷口が広がり血が滲む。普段は気狂みパジャマ集団「天竺」のリーダーだが、街を護る5人の魔女の1人で実質的リーダーでもあり、霞の師匠。パワー系の魔女で、身体の一部、または全体を鋼鉄で覆う魔法「スティールコーティング」を使う。元生徒会長とは中学時代の親友。頭には番長の証「竜の歯(ドラゴントゥース)」を装着している。初登場時は暴力事件を起こして停学中の身だったが、親友である生徒会長から相談を受けた際に「多華宮仄に散々弄ばれて捨てられた」という言葉を鵜呑みにしてしまい、天竺のメンバーを総動員して校舎に破壊の限りを尽くし(この時、かざねは出張中で、理事長代理として学校にいたクロノワールは「カオスでいいのう」と事態の収拾に全く動かなかった)、仄に決闘を申し込んだが、KMM団が乱入したことをきっかけに綾火に制裁を受けて倒される。後日、騙されたことを知って激怒し、生徒会長に制裁を加えた。

深影棗
冬月高校の生徒。工房の魔女で街を護る5人の魔女のリーダー。深影恭一郎の姪。伝統ある魔女の一族・深影家の次期当主候補で、得意分野は「分析」と「解体」。ウィークエンドに対し瞬時に全爆弾を解除する力量を持つ。性格はどこか頼りなさげで、母 栞にはまったく逆らえない。常に手袋をしているが、これは母の呪いを遺伝しているため。叔父の恭一郎は魔法の師であると同時に愛しており、恭一郎が悪く言われると必死に弁明する。母によって歪められた彼を真人間に戻すのが目標だという。

昏峰あとり
冬月高校の生徒で、街を護る5人の魔女の1人。諜報担当。獣耳を持ち、寡黙で会話は相棒の人形を使った腹話術で行う。相棒は「口が悪くて熱血漢」という設定。大剣「アーロンダイト」と鉄製の「そろばんブレード」を持っている。火々里家に仕えている。

塔の魔女
クロノワールシュヴァルツ・シックス
仄と魔女たちの接触後に冬月市に現れた塔の魔女。一人称は儂(わし)。見た目は少女だが数百年を生きており、かざねとは古くからの知人。ワニの使い魔(鰐紳士)を連れている。かざねに「魔女たち(ヴァルプルギス)の夜」の始まりを告げ、仄にかけられた封印を解くように彼へ飴玉を与えた。その後は「綾火の排除」を避けて封印が完全に解けるのを待つ日々を送っている。メデューサの真の目的を理解したり、ウィークエンドに利用されていることに気づきながらそれに乗り、計画が失敗した彼女を一蹴する強さを見せたりするなど、底の見えない存在。本気で戦闘を行う際はトカゲのような姿に変化する。名前が長いため、場合によっては「クロノワール」と表記されることもある。

鰐紳士
クロノワールシュヴァルツからセバスと呼ばれている、スーツとハットを華麗に着こなす人型のワニの使い魔。両頬に大きな傷がある。クロノワールシュヴァルツの命で、冬月市の塔の魔女全員を力づくに集めるなど、高い実力を持つ。

メデューサ
塔の魔女であり、KMM団団員たちの師匠。物だけではなく概念すら石化させることが出来る、クラフトワークの一つである土の元素魔法アースクラフト「石眼石手」を持つ。弟子思いで団員たちを「娘」と呼び、彼女たちから慕われている。かざねにより石封(モノリス)に封印されていたが、仄を手に入れるべく、自力で封印を破って逃亡し、かざねの自宅を訪れた彼と綾火を襲った。一時は綾火を圧倒するが、自身が不完全だったことと白姫の登場により、敗北する。かざねに(白姫の復活が)ばれないようにと多華宮家へ隠されるが、結局はKMM団の暴走によって仄が捕縛されたせいでかざねに見つかってしまい逃亡。生活費のため就職活動をしながら逃亡生活を送っている。「石眼石手」を継承した何代目かの「メデューサ」であるが、現在は力の源である目と手を封印されたため、不完全な形でしか利用できない状態となっている。クラフトワークによる破壊は工房長の街との契約でも修復できず、それゆえかざねは自宅の破壊をメデューサによるものと勘違いして白姫の封印が解けたことに気付かなかった。

ウィークエンド
大勢の部下を引き連れ、仄の中に眠る白姫の力を手に入れるために冬月市へやってきた塔の魔女。かざね同様「終わりの魔女」の称号を持った実力者であるが、名前は「終わりの魔女」としての名であり、本名は不明。戦闘力は高くない一方、それを圧倒的な知略や戦略で補っている。しかし、自身の策に絶対的な自信を持つあまり、想定外のことが起きると脆い一面がある。古い魔女を嫌い、部下は全て若い魔女。塔・工房問わず若い魔女に敬意を払っており、部下の人望は厚い様子。若い頃に白姫と関わり、彼女の圧倒的な「破壊と再生」に魅入り、以後破壊と再生の魔法研究の道に進んだ。戦場を好み渡り歩く中で、爆弾魔法兵器「ゲヘナの火」を開発。魔女のみならず一般人をも殺すその力は世界を変えうるものと認められ、魔女最大の名誉「アルティマシュリ行き」を命じられるが拒絶。その結果「終わりの魔女」の称号を受け、逃亡生活に入った。そして白姫エヴァーミリオンの力を得るべく数年がかりの計画を練り、メデューサやクロノワールを利用して白姫の封印を解いた後に行動を開始。事前に仕掛けておいた爆弾魔法で町全体を攻撃し、かざねの魔力を奪って彼女を無力化した。また、全身に爆弾を仕掛けた人質を用いるなど、工房の魔女たちを翻弄するが、仄と綾火の想定外の行動を前に計画が狂い撤退。彼女を喰らおうと現れたクロノワールとの戦闘に敗北し、かざねに捕縛されて囚われの身となった。主な戦闘方法は事前に町中に仕掛けておいた爆弾魔法だが、他にも魔法を封じられた際に使用する通常の爆弾、自身がダメージを受けた際に瞬時に発動する自動再生魔法(再生時間はダメージ量に比例する。常時起動させているため、ダメージを負った場合、回復にかかる魔力消費が激しいため、攻撃魔法が使えなくなる)、使い魔らしき巨大な生物を使役する魔法を使用している。

ジブラルタアル
塔の魔女で、ウィークエンドの部下。土を操作する魔法を使う。魔法の使えない綾火と対峙し、自身の魔法で生み出したゴーレムを操って一時は優位に立つも、魔法が無しでも高い身体能力を持っていた綾火の反撃により、顔面に飛び膝蹴りを受けて敗北する。

ニーチ
ウィークエンドの部下。水鏡の魔法によって対象を真似る能力を持っている。霞と対峙し、自身の魔法で複製した巨大化摩訶ロンを駆って互角以上に渡り合う。最後は戦いの余波で校舎から転落しかけたかざねを助けようとした霞の隙を突き、彼女を追い詰めるも、突如現れたメデューサによって石化される。

メテオラ
仮面を着けた塔の魔女で、ウィークエンドの部下。棘の付いた球体を隕石のように降らせ、攻撃する。偶然世界に侵入し、深影恭一郎と対峙するも敗北した。

エヴォーク
ウィークエンドの部下。治癒魔法を使う。

星組
あい
星組のリーダー。金髪に赤色が一房混じった少女。普段は迷子に親切に接する優しさを見せる一方、魔女としての目的のためにはそれらを意に介さない「塔の魔女」らしい魔女。大型の剣と二丁拳銃(グロック17)を使う。使用する弾丸は根の部分が星型になっている。仄を狙って冬月高校へ転校するもクロノワールから洗脳を受け、その洗脳をかざねに解いてもらう条件として、仄に手出ししないことを約束させられている。

まい
右側頭部にサイドポニーにして結んだ髪と褐色の肌が特徴の魔女。使用する武器や魔法は不明。星組で飼っているリャマに乗って登校する。

みい
狐耳、狐尾の魔女。巨大なハサミを武器に戦う。使い魔はお面をつけた狐で、みいがクロノワールに洗脳されている間はクラスで飼われていた。

KMM団
倉石たんぽぽ
KMM団のリーダー格。動物の耳(いわゆるケモミミ)に縦長の瞳という身体的特徴からも、人間とは異なる種族である(第1巻カバー裏の解説によると、哺乳類ネコ目ネコ科の猫娘。ネコのように発情期があり、一旦発情するとしばらく扱いが大変になるとのこと)。仲間からは「たんぽぽちゃん」、仄からは「耳の人」と呼ばれる(たまに「クライシスさん」または「クレイジーさん」と呼ばれるなど、まともに呼ばれたことの方が少ない)。塔の魔女として最初に仄を襲撃し、彼に魔法世界の存在を知らしめるきっかけとなった。その後、仲間と共に冬月高校へ転入し、仄の肉体に宿る白姫を狙って綾火や霞との戦いを重ねる。しかし、KMM団で最も攻撃的な性格から暴走しやすくトラブルメーカーであるため、綾火の忠告に反発して手柄を示そうとメンバーを引き連れて動いたことで、メデューサの所在をかざねに知らせてしまうという大失態を犯している。式神使いでもあり、「白ウサ騎紙(きし)団」と呼ばれるうさぎ兵士の数十体を一度に指揮できる。しかし、どれも組成成分は紙なので火には非常に弱く、綾火とは根本的に相性が悪いものの、当の本人は懲りもせず反省もしない。

目野冥
たんぽぽと行動を共にし、黒いスライムを操って空間歪曲魔法を使う。右目に眼帯を着けており、お揃いの眼帯を着けたコーストフェンリルという種の狼の赤ちゃんを飼っている。赤ちゃん狼は自力で歩けないので、冥が肩に乗せていつも連れている。

飾鈴
愛称はカザリン。たんぽぽと行動を共にし、死霊使いの一種である骨使い(ボーンアニメーター)。鼻歌をよく歌っているが、口数は少ない。

宇津木環那
たんぽぽと行動を共にし、魔物を収めた大きな呪文書「ブラックヴァイス」を使う。一人称はアタイ。獣耳好きでたんぽぽと仲が良く、天然ボケな彼女の突っ込み役でもある。常に白目。

桂虎鉄
たんぽぽと行動を共にし、日本刀「虎鉄」を扱う。KMM団だけでなく、剣道部にも入部届を出している。

用語

冬月市(とうげつし)
仄や綾火が住んでおり、物語の舞台となる街。かざねが冬月市の工房の魔女を束ねる工房長を務め、12区内100名以上の工房の魔女が存在する。

冬月高校
仄たちが通う高校であり、冬月市における魔女の工房。理事長はかざね。独自の規律があり、文化祭の時期に頭脳・容姿などが最も優秀な生徒を投票で選出する。その者は「王子様/姫様」と呼ばれて全生徒の模範となり、「王子/姫」は理事長に次ぐ権力を持つという慣習がある。

火々里綾火親衛隊
生徒会直下精鋭部隊で、仄の前の生徒会長が総指揮を執っていた。綾火のファンクラブ運営、スケジュール管理、護衛などを務める。仄のことは「姫様の隣に居座る身の程知らず」との認識で一致しており、彼に激しい殺意と憎悪を向けて排除を目論んだが、失敗に終わる。

バベル
冬月高校の裏山に高くそびえ立つ学園長邸宅。お金が貯まるたびに増築して階が増えることから「バベル」と呼ばれていたが、白姫のファイアクラフトにより全壊した(クラフトによる破壊のため、原作のウィークエンド編、最後の仄による修復でも直っていない)。破壊当時はメデューサが脱獄していたため、かざねはメデューサのアースクラフトによって破壊されたと勘違いした。

工房の魔女
正式名称「アルティマシュリアの工房の魔女」。本部はアルティマシュリ(=世界の果て)に存在する。人が集まり町となった場所に工房を建て、その町で魔法が悪用されないように管理する。夜に活動することが多いため、魔女姿は黒が基本となっている。普段は箒で町を見回っており、町を守護するのは5人の高校生と決まっている。

塔の魔女
正式名称「象牙の塔の魔女」。象牙の塔とは、研究に没頭して現実社会からかけ離れた学者や学者の理想郷のような意味合いを持っており、研究成果を出すためなら他人や社会がどうなろうと意に介さない。魔女姿が白めなのは、象牙色をシンボルカラーとしているためである。かざねが発令した魔女狩りにより、冬月町内の塔の魔女はほぼ全滅した。

KMM団
塔の魔女5人組で作成した同好会。メデューサの弟子でもある。同好会名は環那が命名しており、何の略なのかもたんぽぽは知らないが実は正式名称は「ケモミミを身近で愛でる団」。部室が割り当てられていたが、メデューサ戦の煽りを食らって校舎ごと爆砕され、綾火により多華宮家で居候(という名の隔離)の身だったが、たんぽぽが綾火の忠告を無視してメンバーと共に暴走したためにメデューサの所在を知らせてしまった。その後、かざねからも「ザコだから」という理由で放免され、正式に多華宮家の居候の身となる。メンバー全員、あまりにも単純すぎる嫌いがあり、クロノワールシュヴァルツをして「リアクションが薄い」「メデューサめ、(こいつらを)甘やかし過ぎじゃ・・・」とぼやかせている。

星組
詳細不明。一応それなりに勢力はある様子。

ローブ
魔女の纏う外套。一般人が魔女に気づく事が出来なくなる呪い(まじない)がかけられており、纏えば一般人は魔女を知覚できなくなり、無意識に魔女を避けるようになる。魔女同士には効果は無い。呪いはローブを纏った時に発動し、人に触れるとその効果を失う。他にも体を軽くしたり、箒を収納する等、色々な機能が備わっている。

魔女たち(ヴァルプルギス)の夜
仄(厳密にいえば彼の中に宿る白姫)を巡り、工房の魔女と塔の魔女が繰り広げる戦争のことを指す。

魔女狩り
相手側の魔女を殲滅・捕獲する行為。通称「カチコミ」。本編ではメデューサの襲来及び白姫の覚醒と攻撃によって邸宅が全壊させられたことへの怒りから、冬月町内の工房の魔女全員に緊急招集を発令・執行している。

ノブレス・オブリージュ
強さとは気高さと美しさをもってなされるという、魔女の古い契約。気高さと美しさをもって行動する際、契約者は10倍の魔力を得られるが、二重契約などの契約違反を犯した場合は10分の1の魔力となる。

不和のリンゴ
世界の果ての「ヘスペリデスの園」に植えられた果実。一時的に魔女の力を融合する。ただし、元から別の魔女と契約している魔女が使用した場合は契約違反の「二重契約」となり、弱体化する。

終わりの魔女
魔女に与えられる称号の1つで、正しくは「存在するだけで世界を終わりに近づける忌むべき魔女に与えられる称号」。一定年数を生きたり魔力があるレベルまで達するなど、様々な条件を満たすことで与えられる。作中でこの称号を持つ者は、かざね(バッドエンド)とウィークエンドが確認されている。終わりの魔女に指定された魔女は通常は指名手配されて刺客に追われることになり、魔女としての活動が行えなくなる(終わりの魔女として指定されているかざねは指名手配されていないが、その理由は不明)。

アルティマシュリ
偉大なる魔女たちの住む世界の果てにある街。一定以上の成果を上げて上層部から認められた魔女だけが、行くことを許可される。ここでは永遠の命を与えられ、好きなことをいつまでも自由に研究できる。魔女にとってアルティマシュリ行きは自分の力や研究が認められた証として名誉なことであり、それらは大魔女として永遠に魔女歴に刻まれる。

街との契約
人が集まる場所には数年経過すると人の意識集合体が生じ、街を守ろうと働く。それは大きな1本の樹という形で現れ、歴代の工房長はこの樹との契約を義務付けられている。契約者は樹に魔力を提供する代わりに樹は街に結界を張る。街に魔力を吸われるため、並大抵の魔女では契約を行えない。街に甚大な被害が出て契約者が魔力を使い切ると契約が解除され、契約者不在の状況になり、契約を前提に魔法を行使している工房の魔女は魔法の行使が不可能になる。

結界
街と工房の魔女(原則としてその街の工房長が契約を行う)との契約によって生じる結界。魔法による破壊行為が起きた際は一般人を守り、建物を修復し、記憶を改竄し、魔法による破壊行為を無かったことにする。発動のタイミングは様々であり、街は一般人の回復を最優先するため、魔法による破壊行為の発生から即座に一般人の記憶が消されるわけではない。街全体に甚大な被害が及んだ場合は、街は一般人の魔法によるダメージの治療の後、特殊な結界(偶然世界)に一時的に避難させ、街が修復された後に記憶を消し、元の世界へ戻す。発動範囲・時間は契約後に書き換えることが可能なようで、平和な街ほど魔法による軽いダメージは無視する・夜の数時間のみ契約を機能させる等、契約の負担を減らして履行する街が増えている。契約者は契約を履行している間は魔力を提供し続けないといけないため、街の外へ出られない。結界による保護対象(一般人以上)も指定可能なようで、かざねが契約者の時は魔女は回復しなかったが、仄が契約者の時は塔の魔女を含めた全員が回復している。クラフトによる破壊行為は結界の修復対象外であるため、ファイアクラフトの力によって破壊されたバベルは修復されなかった。

偶然世界
街が魔法被害にあった一般人を避難させるための特殊結界。塔の魔女が侵入しているため、外部から侵入が可能な領域であることがうかがえる。作中では仄(精神体)と塔の魔女メテオラに侵入されている。

傾国の君
クロノワールが白姫の封印を解くために精製した飴玉状の魔法薬。生成には膨大な魔力を必要とする。

火弾の射手
綾火が仄から一定以上の魔力量を引き出した状態(テンペストモード)の時に出現する竜。射撃攻撃が可能で、作中ではビームのような物を発射し、建物に甚大な被害を出している。

ゲヘナの火
ウィークエンドの爆弾魔法の一つ。冬月市を爆破するのに用いられた爆弾の原型として、ウィークエンド・かざね・クロノワール等多くの魔女が一般人同士の争い(戦争)等に参加していた頃にウィークエンドが編み出した魔法兵器であり、ウィークエンドが終わりの魔女として指定された理由の1つでもある。血の契約を施せるが、爆弾にこの契約がなされている場合は、起爆及び解除は血の契約者にしか行えない。

雑記



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