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イラスト:島田フミカネ
出版社:角川書店

アニメ版
第1期
放映データ

第2期
放映データ

ブレイブウィッチーズ
放映データ

小説版
ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊シリーズ
スオムスいらん子中隊がんばる
スオムスいらん子中隊恋する
スオムスいらん子中隊はじける

ストライクウィッチーズ 乙女ノ巻1〜4巻

漫画版
ストライクウィッチーズ 蒼空の乙女たち コンプエースVol.3〜Vol.5まで連載。
ストライクウィッチーズ 天空の乙女たち 月刊コンプエース2008年3月号〜2009年1月号まで連載。全2巻

劇場版
ストライクウィッチーズ 劇場版

あらすじ

地球とよく似ているが魔力が存在する世界の20世紀初頭、突如出現した異形の敵「ネウロイ」の圧倒的な戦力と瘴気の汚染による大陸侵略が進んでいた。人類は唯一の希望として、魔道エンジンによる飛行脚「ストライカーユニット」を唯一駆ることの出来る魔力を持つ少女「魔女(ウィッチ)」による「機械化航空歩兵(ストライクウィッチーズ)」に望みを託した。

「スオムスいらん子中隊シリーズ」
1939年、ネウロイの攻撃により欧州本土が危機に晒されるなか、戦場から遠く離れた扶桑皇国では陸海軍のウィッチを義勇兵として派遣することになった。皇国近海で起こったネウロイによる襲撃事件「扶桑海事変」において活躍し、国民的英雄となった陸軍のウィッチ穴拭智子は、欧州カールスラントへの派遣を前に意気上る心境でいた。しかし、彼女が送り込まれたのは、欧州最北の辺境スオムスであった。他にも本来の所属国で活躍出来ず、つまはじき同然の扱いでやってきた実力もやる気も半人前のウィッチたち。そんな彼女たちの寄せ集め集団「いらん子中隊」こと「スオムス義勇独立飛行中隊」は、様々な問題を抱えながらもネウロイの脅威に立ち向っていく

アニメ第1期
1944年、既に欧州本土の大半がネウロイの勢力に落ちてしまっていた。世界各国は事態の打開を図るために一大反攻作戦を計画。そのための戦力の一環として連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」を組織し、各国のトップエースや将来有望な若いウィッチを招聘することとなった。そんな中、扶桑皇国の一女学生であった宮藤芳佳は、その類い希なるウィッチとしての素質を見込まれて「STRIKE WITCHES」の教官・坂本美緒にスカウトされる。父親の死のトラウマから戦いを嫌い当初は入隊を拒んだ芳佳だったが、戦火の中で人々を守るために自分の果たすべき役割を悟り、父親の遺産とも言えるストライカーユニットと共に戦列に加わることとなった。

アニメ第2期
1945年春、第504統合戦闘航空団による人型ネウロイとのコミュニケーション実験が行われているヴェネチア上空に、突如巨大なネウロイの巣が新たに出現し、以前のネウロイの巣は破壊されてしまい、人類は再びネウロイとの戦争を余儀なくされてしまう。第501統合戦闘航空団解散と共に除隊して扶桑皇国に戻っていた宮藤芳佳は中学校を卒業し、診療所を継ぐことを決めていたが、そこに亡くなったはずの父親からの二通目の手紙が届く。手紙のことで坂本美緒を訪ねた芳佳は、欧州で緊急事態が発生したことを伝えるリネットからの無線を聞くが、一度は美緒にお前はもはや軍人ではないとして追い返されてしまう。その後、美緒が飛行艇で欧州へ向かうことを知った芳佳はストライカーユニットを装着して美緒を説得し合流、再び欧州へ向かうのだった。

ブレイブウィッチーズ(「ストライクウィッチーズ」第1期と第2期の間の物語)
1944年9月、第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」を中心とした連合軍の活躍で、ガリア共和国上空のネウロイの巣が消滅、欧州西部の安全が確保された。これを機に、連合軍は本格的に欧州中央〜東部方面への反抗作戦を計画。オラーシャ帝国ペテルブルグに基地を構える、第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」にも出撃の命が下されようとしていた。人類の希望を背に、勇気あるウィッチ達が、東欧の寒空を駆け巡る。

登場人物

小説版
スオムス義勇独立飛行中隊
穴拭智子
迫水ハルカ
エルマ・レイヴォネン
ウルスラ・ハルトマン
エリザベス・F・ビューリング
キャサリン・オヘア
ジュゼッピーナ・チュインニ

漫画版
蒼空の乙女たち
諏訪天姫
中島錦

天空の乙女たち
竹井醇子
諏訪五色
中島疾風
九字兼定

アニメ版
連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」
宮藤芳佳
坂本美緒
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ
リネット・ビショップ
ペリーヌ・クロステルマン
エーリカ・ハルトマン
ゲルトルート・バルクホルン
フランチェスカ・ルッキーニ
シャーロット・E・イェーガー
サーニャ・V・リトヴャク
エイラ・イルマタル・ユーティライネン

イラストコラム版
ウィルマ・ビショップ
ヘルマ・レンナルツ
黒江綾香

インターネット版
世界の航空歩兵シリーズ
ハイデマリー・W・シュナウファー
ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ
ライーサ・ペットゲン
アメリー・プランシャール
フェルナンディア・マルヴェッツィ
ルチアナ・マッツェイ
マルチナ・クレスピ
連合軍第502統合戦闘航空団「BRAVE WITCHES」
アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン
管野直枝 
ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
ヴァルトルート・クルピンスキー
エディータ・ロスマン
グンドュラ・ラル
ジョーゼット・ルマール

使い魔

小説版
穴拭智子 キツネの「コン平」
迫水ハルカ 三毛猫 
ウルスラ・ハルトマン アナグマ
エリザベス・F・ビューリング ダックスフンド
キャサリン・オヘア アライグマ
ジュゼッピーナ・チュインニ ヤマネコ

漫画版
竹井醇子 紀州犬の血統と思われる白犬。
諏訪五色 キツネ
中島疾風 ネコ

アニメ版
宮藤芳佳 豆柴の「九字兼定」
坂本美緒 ドーベルマン
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ 灰色狼
リネット・ビショップ スコティッシュホールド
ペリーヌ・クロステルマン シャルトリュー
エーリカ・ハルトマン ダックスフンド(使い魔が垂れ耳のためか、魔法を使う際も獣耳は現れず、髪の先端の色が変化する。)
ゲルトルート・バルクホルン ジャーマンポインター
フランチェスカ・ルッキーニ 黒ヒョウ
シャーロット・E・イェーガー ウサギ
サーニャ・V・リトヴャク 黒猫
エイラ・イルマタル・ユーティライネン 黒狐

イラストコラム版
ウィルマ・ビショップ スコティッシュホールド
ヘルマ・レンナルツ 黒猫
黒江綾香 薩摩犬

インターネット版
ハイデマリー・W・シュナウファー シロハヤブサ
ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ 鷲
ライーサ・ペットゲン モズ
アメリー・プランシャール アナウサギ
フェルナンディア・マルヴェッツィ マーモット
ルチアナ・マッツェイ グレイハウンド
マルチナ・クレスピ ホロニーズ
アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン ホッキョクグマ
管野直枝 ブルドッグ(元・自宅の番犬)
ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン フェレット
ヴァルトルート・クルピンスキー ワイマナラー
エディータ・ロスマン キツネ
グンドュラ・ラル 狼
ジョーゼット・ルマール ペルシャ猫

用語

機械化航空歩兵(ストライクウィッチーズ)
魔力を原動力とする「魔道エンジン」により空を飛ぶことを可能にした「ストライカーユニット」を唯一動かすことの出来る少女「魔女(ウィッチ)」により編成された対ネウロイ戦闘部隊。魔道エンジンにより魔力を増幅することによって、通常の人が持つことも困難な銃火器も軽々と持ち、魔法陣による防御シールドを張ることが出来、ネウロイが放つ「瘴気」の中でも影響なく活動することが出来る。軍人であるため、普段から軍服を着ているが、ストライカーを装備する必要上から上着のみを着用する。腰の部分にはパンツ状のズボンを穿き、脚部は素足(またはスニーカーソックスのような長さがとても短い靴下を履いてか)か、スパッツ・ハイソックス・ニーソックス・サイハイソックス・タイツ・ストッキングなどを履いている。扶桑皇国海軍のみは、スクール水着状のボディスーツを着用し、その上にセーラー服か士官服を重ねている。また、扶桑皇国陸軍では巫女装束に小具足を組み合わせたより戦闘的な服装をまとう者も多く、小説版の主人公である穴拭智子もこれにあたる。ちなみに、劇中ではこれらのスタイルは人々には自然なこととして認識されているらしく、彼女らは自分の格好に羞恥心を感じることは無い。なお、飛行脚を装着する時は使役する使い魔の影響で、その使い魔の耳と尻尾が生えるため、尻尾との干渉を避けるため穿いているものはローレグが多く、スクール水着状のボディスーツには尾部に穴が空けられている。魔女でも必ずしも航空歩兵になれるというわけではない。

魔女(ウィッチ)
物語の世界には魔力が存在し、その魔力を発揮でき、唯一ストライカーユニットを使うことが出来る少女達の総称。普段は魔力のフィールドを張ったり、ちょっとした質量の物を動かしたり、ごく稀にほうきで空を飛ぶ程度だが、ストライカーユニットを装着した時は魔力の増幅で様々な能力を発揮できる。魔力を使える人間は圧倒的に女性が多く、しかも魔力の影響か容姿に優れた女性が多い。さらに10代をピークに年齢と共に魔力を失うことが多く(ごく稀に、アニメ版の宮藤一族の女性のように一生魔力を持つ女性もいる)、中でも魔法シールドを失うことでネウロイと戦う戦士としての寿命が終わってしまう。この理由から兵役期間がとても短いので、人々から「儚い花」さながらの憧れの象徴とされている。彼女らのピンナップなどのファングッズは飛ぶように売れ、男達は機材整備担当の部門にこぞって志願するほどである。しかしやはりウィッチを「女性」として見てしまう男性兵士は後を絶たず、特にロマーニャ公国の兵士は元来の協調性の無さから色々と問題を起こした。この解決策として、現場で触れる男性兵士にとってウィッチが必ず「上官」となるよう、ウィッチの入隊時の階級が軍曹となっているのである。

使い魔
ウィッチが魔力を使う時、そのコントロールをサポートする存在。外見は犬やネコなどの普通の動物の姿をしているが、一部の高位の使い魔は人間並みの知性を持ち、しゃべることもできる。使い魔が使役されている間、ウィッチにはその使い魔と同じ耳と尻尾が現れる。また、使い魔の種類によってその動物の特性(ウサギの場合耳がよく聞こえる、ネコの場合夜目が利く、など)を得ることもできる。ウィッチ一人に一匹必ず契約し、その契約方法は使い魔自身がウィッチのお尻にタッチすることによりなされる。

ストライカーユニット
人類が発明した、魔力を動力にする「魔導エンジン」により駆動される機械装置のことを指す。これを装着することによって、一部の訓練をつんだウィッチにしか出来なかった飛行能力や身体能力強化、防御魔法などを特別な訓練無しに使えるように出来る。基本的な出力は搭載された魔導エンジンによって決まるが、使用者のコンディション次第で許容範囲以上の出力を出すことも出来る。用途によって形態は航空タイプ・陸戦タイプなどがあり、それぞれ現実世界での航空機と戦車・装甲車に相当する。

飛行脚(航空用ストライカーユニット)
魔力で発現した飛行魔法を使い、飛行することの出来る足に装着するタイプの推進機。他にも魔力を増幅することにより重い銃火器を持つことができ、防御シールドを張ることにより使用者を護る等補助的な役目も果たす。その装着時の姿は、脚の大腿部までがストライカーユニットの内部に収納されているかのように見えるが、実際はユニット内部は魔導エンジンなどの機器が入っており、脚を収納するスペースはない。装着部にある魔力フィールドによって脚は別次元へ移動し、大腿部でユニットと固定されることになる。プロペラのように見えるものは、高速かつ連続に発生する飛行魔法が大気中のエーテルと反応して可視化したものであり、実体はない。そのため通常のレシプロ戦闘機では不可能な空戦機動が可能で、劇中では偶然の産物ながら超音速飛行も達成している。膝の所で脚を曲げることは出来なくなるため、基本的に地上の移動は考慮されていない。離陸の時は、魔導エンジンの始動によって魔法陣の姿をした魔力フィールドを発生させ、その上を滑走して飛び上がることになる(OVA版では先端に収納式の滑走用車輪が付いている)。なお、機体名は第二次世界大戦時に使われた航空機から引用しており、アニメ版では大戦中・後期の機体(例:零式艦上戦闘機、メッサーシュミットBf109など)が、小説版では大戦初期の機体(例:キ27、ハリケーンなど)が登場している。デザイン面では、イラストコラム版連載時など初期には膝の部分に関節があり通常の脚同様に曲がるという設定が存在した。また増加艇体と呼ばれる別ユニットを腕に装備する、あるいはウィッチがそれにまたがるという現在のそれとは異なるギミックを持ったものもあった。しかしアニメ版開始までにはそれらの設定はオミットされて現在の姿となっている。またイラストコラム版では現実のジェットエンジン・ロケットエンジンに相当する噴流式魔導エンジンを備えた高速機も登場している。なお、アニメ版では航空用ストライカーユニットを開発したのは宮藤芳佳の父である宮藤一郎博士であり、以前からの艇体にまたがったり別のエンジンユニットを必要とした形から、彼の魔導理論を元に脚に「履く」スタイルに昇華されたのである。その時テストを担当するウィッチとして深く開発に関わっていたのが、当時の若き坂本美緒である。また、ストライカーユニットは分割する事で小スペースで収納する事も可能で、美緒が負傷し扶桑へ帰還する際、車椅子に収納していた。

歩行脚(陸戦用ストライカーユニット)
飛行脚と同じく足に装着するが、飛行能力はなくキャタピラ状の装置で陸上を移動する。航空歩兵よりも大威力・大重量の火器を携行可能で、対ネウロイの地上戦の切り札として各地の戦線に投入されている。だが、空からの攻撃には無力に等しいので、航空歩兵による制空権の確保が絶対条件となっている。飛行適正能力を必要としないので、ネウロイとの戦闘に参加するウィッチの中ではむしろこのユニットを装備して地上で戦う者の方が多い。なお、機体名は飛行脚と同様に、第二次世界大戦時に使われた戦車から引用している(例:ティーガー)。

ネウロイ(異形の軍)
1939年、突如世界各地に出没した正体・目的共に不明の謎の軍隊。外形は金属で出来た航空機や陸上兵器のような姿をしている[5]。大きな建造物も一瞬で破壊しうる圧倒的な攻撃力を持つ上、「瘴気」を撒き散らしながら進行するため、通常の人間では遠距離からの攻撃以外なす術がない。大地を腐らせ金属を根こそぎ吸い尽くし、さらには金属や廃材などで兵器を生産、増殖を繰り返す。侵略された土地は瘴気によって人が住めなくなるため、数々の国が滅ぼされた。幸いにも大河・海洋などの水を渡るのを嫌い、山脈を越えるのに手こずっているため、人類はそれらを防衛線としている。種類は小型の戦闘兵器から超大型兵器まで様々な物が存在する。周囲の金属を同化して自己再生する能力を持つため、通常兵器で撃破することは困難である。弱点は、魔力による攻撃に弱いことであり、ウィッチが使う魔力を付加した弾丸・刀剣などで再生能力を大きく減ずることが可能である。これを利用すれば機関銃などの歩兵の携行できるサイズの兵器で、十分なダメージを与えることが出来る。また逆にネウロイ側の対空攻撃も防御魔法でほぼ防ぐことが出来る。コアと呼ばれる中核部分を破壊されることで無力化、崩壊する。小説版では学習能力もあるらしく、年々改良・大型化され、そして「ウィッチと同じ力を持ちたい」と、ウィッチを真似て創った「ウィッチもどき」までもが登場した。アニメ版にも登場し、小説版では実弾で攻撃しているが、アニメ版ではレーザーなどの光学兵器で攻撃している。また、ネウロイの目的であるが、小説版では「侵略」という純粋な目的で侵攻しているかのように見える描写がされている。一方、アニメ版では1939年に巣が現れた時はただ静観するだけで、巣の中に戦闘機が入り込んだ後に兵器が現れ侵攻を開始し、受動的に反撃したとも取れる動きを見せている。ウィッチもどきが芳佳と接触した際にも自分のコアに触れさせようとするなどむしろ友好的な態度を示し、巣の中にも危害を加える事なく招き入れていたりする。そして、明らかな敵意を持って攻撃した坂本・ウォーロックに対しては容赦なく反撃している。これらの事実から、ネウロイが必ずしも「侵略」という目的だけで行動しているわけではない可能性も出てきている。

魔導エンジン
魔女の持つ魔力を増幅させ、推進力などのエネルギーに変換するエンジン。OVA版では球体型をしているが、アニメ版ではモデルとなった現実の航空用エンジンに近いイメージの機械として描かれている。16世紀、ブリタニアのウィッチ、ジェイミー・ワットが魔法力を蒸気機関で増幅させる「魔導機関」を発明したことが始まりとされている。1903年12月には、リベリオンの魔女姉妹、ライト姉妹が魔力を機械で増幅して飛行する「動力式飛行機械」で、世界で初めての単独飛行に成功した。アニメ版の時代では、ストライカーユニットの推進機関に使われている他、交通機関や産業の動力にも使われているなど様々な分野で活用されている。なお、魔法力に頼らない現実世界のそれと同様の蒸気機関や内燃機関も並列して存在し、ウィッチ以外でも動かせる航空機・自動車・船舶・鉄道車両などが普及している。

連合軍統合戦闘航空団
世界各国の激戦区にて、それぞれの国から優秀なウィッチを募り編成した戦闘航空団。ブリタニア連邦の第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」の他、ロマーニャ公国の504、東部戦線の502、503、ウラル方面の505やスオムスの507などがある。元々は1939年にスオムスで編成された「いらん子中隊」ことスオムス義勇独立飛行中隊がはじまりであり、違う国の違う人種が協力しあって戦果を挙げたのが世界各国の軍に高く評価された。しかし初めの内はそれぞれの国は自国のエースを他国に輩出させる事に躊躇い、実現は困難とされたが、当時のブリタニア空軍大将ヒューゴ・ダウディングは義勇独立飛行中隊の戦果を最も高く評価し、カールスラント・ガリア・オストマルク三カ国のブリタニアへの国民大撤退作戦「ダイナモ作戦」にて優秀なウィッチもブリタニアに集結したのを機にチャーチル首相に積極的に進言・尽力し、初めての連合軍統合戦闘航空団である 第501戦闘航空団「STRIKE WITCHES」が結成された。やがて第501戦闘航空団の成果は他国でも認められ、次々と連合軍統合戦闘航空団が正式採用された。スオムス義勇独立飛行中隊も正式採用された後に第507連合統合戦闘航空団に昇格した。

人類連合軍兵器・軍用機材

航空用ストライカーユニット
零式艦上戦闘脚
使用軍隊:扶桑皇国海軍
主な使用するウィッチ:宮藤芳佳、坂本美緒、迫水ハルカ、竹井醇子
扶桑皇国の主力ストライカーユニット。長い活動時間と高い運動性が特徴であり、魔力が少ないウィッチでも扱える上に、身体への負担も少ない。技量に優れたベテランのウィッチが操れば、その運動性能を生かして大きな戦果を挙げることができる。反面、防御力が低く、被弾すれば致命傷になりやすいので、空戦技術でカバーできない新人ウィッチでは生存性が著しく落ちることになる。特に、長い活動時間を必要とせず、むしろより高い攻撃力と防御力を要求される欧州の空戦ではその弱点が顕著に表れることとなり、後継機の開発が急がれている。今次大戦の開戦当初、試作型の十二試艦上戦闘脚がスオムス戦線を初めとした欧州派遣部隊に投入された。その運用結果は良好で、魔導エンジンを瑞星から栄12型に換装してパワーアップを図った上で十一型としての制式採用にいたる。その後、航空母艦での本格運用を考慮して翼端を折りたためるようにした(空母艦内の狭い通路でウィッチがストライカーユニットを装備して移動する際に邪魔になるため)二一型が本格的に量産され、同国海軍の主力となった。後に、さらに魔導エンジンをパワーアップすべく栄21型に換装し、活動時間を犠牲にして攻撃力と防御力、機動力を向上させた三二型、そしてそれを航空母艦用とした二二型が開発された。モデルは大日本帝国海軍の零式艦上戦闘機。

スピットファイア
使用軍隊:ブリタニア空軍
主な使用するウィッチ:リネット・ビショップ、エリザベス・F・ビューリング、ウィルマ・ビショップ
ブリタニア連邦の代表的ストライカーユニット。基本設計が極めて優秀で、様々な改良を加えつつ、今次大戦の開戦から終戦まで第一線で活躍した。稼働時間が短いが、防空戦闘が主だったブリタニア空軍にとっては大きな問題にならなかった。しかし、反攻作戦が本格化し、長い航続距離が必要とされるようになった時には同機の改造では対応しきれず、結局侵攻作戦用に別のユニットを用意する必要があった。広くバリエーションが存在するが、イラストコラム版では、1941年当時の量産型であるMk.II、小説版ではマーリン45魔導エンジンを搭載するMk.V、アニメ版では同60エンジンに換装して性能向上を図ったMk.IXが登場している。中でも、Mk.IXはその新兵でも扱える癖の少なさと、基本性能の高さからMk.Vと並んで大量生産され、大戦中の主力ユニットとして活躍している。モデルはイギリス空軍のスーパーマリン スピットファイア。

VG.39
使用軍隊:ガリア空軍、自由ガリア空軍
主な使用するウィッチ:ペリーヌ・クロステルマン
ガリア国営航空工廠が開発したストライカーユニット。宮藤一郎博士の研究成果を元に、既に開発途中だったユニットを改良したVG.33が開発されたが、ネウロイのガリア侵攻時には試作機が作られた段階でしかなく、実戦には間に合わなかった。ガリア壊滅後にヒスパニアへ疎開した同工廠は、引き続き開発を行い、VG.33の非力なクワドラ12Y-31魔道エンジンを、より強力なクワドラ12Y-89魔導エンジンに換装したVG.39を完成させた。この機体は従来より出力が1.4倍も向上し、速度や機動性も大幅に改善した。この機体のテストは、主にペリーヌ・クロステルマンによって行われ、良好な成績を収めた。しかし、同工廠は生産能力が低く、ガリアのウィッチ達の大半にはこの機体は行き渡らなかったため、VGシリーズを使用したウィッチよりもブリタニアやリベリオンから供与されたユニットで戦った者の方が多い。そう言う意味では不遇な存在のユニットと言えるが、稼働時間は短いものの基本性能は悪くなく、使用するウィッチの技量によっては十分に戦える機体である。モデルはフランス空軍のVG.39。

G55チェンタウロ
使用軍隊:ロマーニャ空軍
主な使用するウィッチ:フランチェスカ・ルッキーニ
ロマーニャ製の機体に、カールスラント製のエンジンを組み合わせた、いわば混血のストライカーユニットである。そもそも、ロマーニャ公国は優秀な魔導エンジンの開発が思うに任せなかった。一方でアルプス防衛に多くのカールスラント軍が派遣されていた経緯もあって、そのストライカーユニットの整備・修繕を行う場合も多かった。その中で、既存のロマーニャ製機体にカールスラント製DB 601魔導エンジンを搭載する試みが行われ、成功を収めた。これがMC.202フォルゴーレ(稲妻)である。その後、さらに強力なDB 605エンジンが開発された際に、それを搭載したユニットの開発がロマーニャでも行われた。MC.202はMC.205に発展し、ファロット社は頑丈で空力的にも優れた機体、G55を作り上げた。G55はチェンタウロ(ケンタウルス)の名称がつけられ、制式採用とされた。高々度性能、実用上昇限度ともに優秀で、公国軍の期待は高かったが、生産は遅々として進まなかった。加えてカールスラントから輸入したDB 605エンジンは数が不足し、同エンジンをライセンス生産したファロットRA1050RC58ティフォーネ(台風)も完成が遅れた。そのために完成した機体は一部のエースの専用機として使用された。モデルは旧イタリア空軍のフィアットG55チェンタウロ。

P-51
使用軍隊:リベリオン陸軍
主な使用するウィッチ:シャーロット・E・イェーガー欧州戦線で不足するストライカーユニットの生産を補うため、ブリタニアはリベリオンのノースリベリオン社にユニット生産を打診した。その時にブリタニア側は他のリベリオンのメーカーの機体をライセンス生産することを持ちかけたが、同社は敢えて自社開発の道を選び、計画立案からわずか9ヶ月で試作機を完成させた。当初は、搭載されていた魔導エンジンの問題で高々度性能が不足していたが、スピットファイアなどと同様のマーリン系エンジンに積み替えるとこの問題は解決、高速と長い航続距離、高々度性能を兼ね備えた優秀な機体に変身したのである。そして、マーリンエンジンをリベリオンでライセンス生産することになり、P・マーリンV-1650型として量産された。こうしてP-51B型・C型が完成し、後には機体形状を変えてさらに性能がアップした決定版、D型が作られた。D型は、魔力配分の効率化とマッピング変更を容易にする改良が施され、戦場での使用目的に合わせたセットアップがその場で可能である。モデルはアメリカ陸軍のP-51。

Bf109
使用軍隊:カールスラント空軍、スオムス空軍
主な使用するウィッチ:ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、エーリカ・ハルトマン、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ、エイラ・イルマタル・ユーティライネン、エルマ・レイヴォネン、ミカ・アホネン、ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
メッサーシャルフ社が製作したストライカーユニット。世界的に最も有名なユニットの一つであり、大戦を通じてカールスラント空軍の主力機として活躍した。同機は、小型で空力特性に優れる機体に大出力を誇る魔導エンジンDB系を搭載することによって、これまでのストライカーユニットを大きく凌駕する速度をマークすることが可能となった。反面、航続距離は短く、ウィッチにとっては癖があり扱いにくい機体となっている。これは、開発にあたったメッサーシャルフ社の設計主任がウィッチではなく、しかも運用性よりも絶対性能を重視する設計思想を持っていたためだと言われている。実戦投入後は、現場から問題点が数多く指摘され、特に後に戦闘機隊総監となるウィッチ、アドルフィーネ・ガランドからは大きな改善の要求が寄せられた。これらによって同機は次々と改良が進められ、多くのバリエーションを生みながら性能・生産数共に世界トップクラスを誇るユニットであり続けることになる。E型からF型になった時は機体構造が大きく改修され、運用性も少しは改善された。このF型のバランスの良さを好むウィッチは多い。そして、魔導エンジンをDB 601からDB 605に換装したG型が製作され、大戦後期の主力ユニットとなった。同機はカールスラントの他にも周辺諸国で数多く使用された。特にスオムスでは多くのエースが愛用し、戦果を挙げることになった。また、生産工場が南リベリオン大陸のノイエ・カールスラントに疎開しており、ネウロイの攻撃に晒される事なく安定した生産が可能だった事も、同機の評価を高める一因となった。モデルは旧ドイツ空軍のメッサーシュミットBf109。

Mig60
使用軍隊:オラーシャ陸軍
主な使用するウィッチ:サーニャ・V・リトヴャク
オラーシャ帝国のMig(ミール・ガスゥダールストヴァ)設計局が開発した最初のストライカーユニットである。同設計局は、伝統的に奇数番号を戦闘機に、偶数番号を爆撃機に使用しており、ストライカーユニットには新たに50番台を加えて番号が付けられることになっていた。しかし、オラーシャにおけるユニット開発は難航し、他の設計局と共同開発が行われた。そこで製作されたいわば共通フォーマットのユニットをベースに、各設計局が独自にアレンジを加えていったのである。Mig設計局はこうして誕生したユニットに50番台ではなく60番を与えた。これは、一説には同局が完全自主制作したユニットに51番を与える予定だったためと言われている。だが、工場の疎開で品質が安定しなかったことや、設計を急いだことによりMig60には数多くの不具合が発生、実用化までにはそれらを克服する必要があった。同機は、他の設計局のユニットに比べて高速性が勝っていたが、航続距離や機体強度に問題を抱えていた。これらを改良して、魔導エンジンをAM-35Aに積み替えた結果、高々度性能に優れた機体となった。オラーシャの戦線は東と西に分断したため、欧州方面に残されたウィッチは本国からの補給を受けることが困難になり、カールスラントやブリタニアで入手可能な部品でユニットに現地改修を行う例が多かった。劇中のサーニャの機体もこれに当たる。実在機のモデルはなく、メカ娘にて初出の完全な架空機である(しかし、Yak-1を参考にしていると思われる)。

Fw190
使用軍隊:カールスラント空軍
主な使用するウィッチ:ゲルトルート・バルクホルン、ウルスラ・ハルトマン
フラックウルフ社が開発したストライカーユニットであり、Bf109のバックアップ用のユニットとして開発された。高い性能を持ちながらも癖のあるBf109に対し、同機は設計主任が元ウィッチだったこともあって、ウィッチ側から見た「自分が使うならばどのようなユニットがよいか」という視点が設計に徹底的に反映された。無骨で頑丈な構造や操作性の良さ、ウィッチ個人に合わせてのセッティングも容易になるなどBf109に比べて運用性は大きく向上し、整備製や生産性も高くなった同機は、軍にとってもウィッチにとっても理想的なユニットになった。だが、フラックウルフ社は会社規模が小さく、ノイエ・カールスラントへの疎開の際にも現地工場の立ち上げに手間取り、量産体制に遅れが出た。このことから、Bf109を押しのけてカールスラント軍の主力ユニットになるまでには至らなかった。当初はBMW製の空冷魔導エンジンを搭載していたが、高々度性能向上のために液冷エンジンを搭載した発展型が作られた。これがD型である。この型はいくつかのプロトタイプが製作されており、A-6型にユングフラウマーギッシュバウ(Juma)213A-1魔導エンジンを搭載した機体がD-6型と仮称され、第501統合戦闘航空団のゲルトルート・バルクホルン大尉によって実戦テストが行われた。大尉によるテストの結果は良好だったが、機体安定性の強化などの問題が新たに浮上した。これらを解決するために機体の延長や細かい改修を行った機体が、D-9型として量産化された。D-9型は汎用戦闘機として活躍し、さらに高々度性能を高めた改修型も開発されている。モデルは旧ドイツ空軍のフォッケウルフ Fw190。

96式艦上戦闘脚
使用軍隊:扶桑皇国海軍
主な使用するウィッチ:坂本美緒
宮藤博士が、自らの「宮藤理論」を確立する以前に製作したストライカーユニット。魔導エンジンは別艇体に搭載されており、それをウィッチが片手で保持して飛行する必要があった。坂本らの手によって扶桑海事変にこの機体が参戦したことにより、様々な問題点が判明した。それらを克服するための研究が、後のストライカーユニットのスタイルを確立することになってゆく。

キ27 97式戦闘脚
使用軍隊:扶桑皇国陸軍
主な使用するウィッチ:穴拭智子
中島飛行脚が開発したストライカーユニット。優れた格闘戦能力を持ち、その軽快さを活かして接近戦を行えば敵を翻弄することができる。だが、搭載されたマ1型乙魔導エンジンは出力が低く、速度面ではすでに時代遅れになりつつある。モデルは大日本帝国陸軍の九七式戦闘機

キ43 一式戦闘脚「隼」
使用軍隊:扶桑皇国陸軍
主な使用するウィッチ:加藤武子、黒江綾香
キ27の後継機として開発されたストライカーユニット。マ25魔導エンジンを搭載し、高速性能が向上している。しかし、陸軍上層部の要求によりキ27に負けない格闘戦能力を盛り込んでもいる。劇中では、小説版の序盤で登場するのみで、モデル機の有名さに比べて目立たない存在である。モデルは大日本帝国陸軍の一式戦闘機「隼」。

キ44 二式戦闘脚「鍾馗」
使用軍隊:扶桑皇国陸軍
主な使用するウィッチ:穴拭智子、中島錦
中島飛行脚が開発したストライカーユニット。マ1型乙に対して1.5倍の出力を持つマ41魔導エンジンを搭載。エンジン直径が太いため、ややずんぐりしたシルエットの大振りなユニットになっている。その高速を活かした一撃離脱による戦法を得意とするが、反面、鋭敏すぎる操縦性や高い着陸速度により、技量の優れたウィッチでなければ扱いにくい機体でもある。モデルは大日本帝国陸軍の二式単座戦闘機「鍾馗」。

キ61 三式戦闘脚「飛燕」
使用軍隊:扶桑皇国陸軍
主な使用するウィッチ:諏訪天姫、加東圭子
扶桑皇国では珍しく液冷魔導エンジン「マ40」を搭載したストライカーユニット。Bf109とよく似たスマートな機体が特徴。P-51と同様に胴体下部に放熱器(ラジエーターとオイルクーラー)の空気取り入れ口(インテーク)が見られる。モデルは大日本帝国陸軍の三式戦闘機「飛燕」。

G50フレッチア
使用軍隊:ロマーニャ空軍、スオムス空軍
主な使用するウィッチ:エルマ・レイヴォネン、ジュゼッピーナ・チュイン
ロマーニャのファロット社が開発したストライカーユニット。今次大戦の開戦時において既に旧式化しており、二線級のユニットとして扱われていた。スオムスに余剰になった機体が供与され、それでも貴重な戦力となった。モデルは旧イタリア空軍のG50。

He112
使用軍隊:カールスラント空軍
主な使用するウィッチ:ウルスラ・ハルトマン
カールスラントのハインツェル社が開発し、Bf109と主力機の座を争ったユニット。結局Bf109に破れ、制式採用されなかった。少数生産されたうちの1機が、ウルスラと共にスオムスへ送り込まれたと思われる。モデルは旧ドイツ空軍のHe 112。

ハリケーン
使用軍隊:ブリタニア空軍
主な使用するウィッチ:エリザベス・F・ビューリング
ブリタニアのストライカーユニット。スピットファイアが採用される前の主力機であった。速度性能・旋回能力共にスピットファイアに劣っていたが、射撃時の安定性はこの機体のほうが優れていた。モデルはイギリス空軍のホーカー ハリケーン。

バッファロー
使用軍隊:リベリオン海軍、スオムス空軍
主な使用するウィッチ:キャサリン・オヘア、エイラ・イルマタル・ユーティライネン
リベリオンのビヤスター社が製造したストライカーユニット。直径の大きいサイクロン魔導エンジンを搭載し、短い機体のため、極めてずんぐりしたスタイルになっている。F4Fが配備されたことにより旧式となり、スオムス空軍で使用された。しかし、当地では優れたウィッチの手によって戦果を挙げ、高い評価を得ることになった。モデルはアメリカ海軍のF2Aバッファロー。

F4Fワイルドキャット
使用軍隊:リベリオン海軍
主な使用するウィッチ:キャサリン・オヘア
1939年時点でのリベリオンの新型艦載用ストライカーユニット。バッファローに比べて最高速度、運動性能、特に旋回性は大幅に向上している。小説版の序盤にてキャサリンが使用。

陸戦用ストライカーユニット
マチルダII
使用軍隊:ブリタニア陸軍
主な使用するウィッチ:マイルズ
ブリタニア王国陸軍が使用する陸戦用ストライカーユニット。火力は平凡なものの、その高いシールド強化能力には定評がある。北アフリカの戦線にも派遣され、同地での地上型ネウロイを相手に大きな戦果を挙げている。モデルはイギリス陸軍のマチルダII歩兵戦車。

雑記



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