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作者:サイトウケンジ
漫画:奈央晃徳
掲載:月刊ドラゴンエイジ
出版社:富士見書房

放映データ

ノベライズ
深夜挿話(ナイトエピソード)と過去記憶(ロストメモリー)
悠久図書館(エターニティライブラリー)と錬金術少女(アルケミックガール)

あらすじ

春日アラタは、同居人である従姉妹 春日聖と共にごく普通の日常生活を過ごしていた。ある日 太陽が黒く見えたことをきっかけに世界に違和感を覚えたことを語るアラタに対し、聖は突如豹変した。混乱するアラタの前に武器を持った謎の少女 浅見リリスが現れ、聖とアラタに敵対する。アラタは自分の住む街が「崩壊現象」なる謎の現象で既に失われていること、現在の世界はアラタの願いにより創られたものであることを知らされ、聖はアラタに魔導書を託し異界へと消えてしまう。崩壊現象の調査のために魔導学園よりこの地に派遣されたという リリスに魔導書の引き渡しと世界の原状復帰、聖に対する記憶の消去を要求されたアラタは、自身も魔道士となって崩壊現象の謎を解明し、異界に消えた聖を救うことを宣言した。アラタは世界に5つのみ存在する魔導学園の一つ、王立ビブリア学園へ入学するが崩壊現象に遭遇した際に魔王候補と目されて伝説の魔導書を託されていたアラタを待ち受けていたのは学園において各書庫にある「秘奥義」(ロスト・テクニカ)を習得した者の一人であったリリスと他6人の秘奥義の習得者、計7人の美少女魔道士「トリニティセブン」であった。こうして「魔王の因子」を持つ魔王候補となったアラタと彼を取り巻くトリニティセブン、そして 魔道士たちによる、ラブコメ&時々シリアスな魔法学園物語が幕を開く。

登場人物

王立ビブリア学園
トリニティセブン
浅見リリス
「トリニティセブン」の1人。17歳、身長:162cm、スリーサイズ:B 89/W 55/H 89。専門術式は錬金術(アウター・アルケミック)。「書庫」は色欲(ルクスリア)(「書庫」が色欲であることに対しアラタには「身体が物凄くエッチだからって研究するものまでエッチにしなくても」と言われている)、テーマは生命(アビエス)。若年ながら教授職に就く、スタイル抜群で容姿端麗な少女。赤毛のロングヘアに右片方のみをお下げというヘアスタイルで、ベレー帽を着用している。会話では常に敬語を使い、普段は厳格な態度をとるが、相手がアラタだとスケベな行為に対して本調子でならなくなる。下着は主に縞パンを着用している。戦闘時は、錬金術によって自身の魔道書をさまざまな銃に変化させて戦う戦闘スタイルを持つ。援護射撃に回ることが多い。天空図書館での調査では、操られたルーグの攻撃を受けた際にアラタや聖と同じく魔王因子を持っていることが判明したため、アビィス・トリニティから「我が娘・リリス=アザゼル」とされて捕らわれの身となる。その後、アビィスの手で「最後の鍵」である「アエーシャマ」に顕現させられるも、アラタの「支配領域」により解放される。アラタに好意を抱いているようであるが、作中で明言されてはいない。しかし、キスされると勘違いした際には恥じらいながらも受け入れるつもりであったり、天空図書館の一件以降は無意識に見惚れてしまうようになるなど、早いうちからアラタへ好意を抱いたことは明確に描かれている。また、ほかのトリニティセブンからはそれを指摘されたり、前述のスタイルと絡めてスケベな言動に翻弄されることも多い。

神無月アリン
「トリニティセブン」の1人。16歳、身長:156cm、スリーサイズ:B 83/W 56/H 84のCカップ。「専門術式は聖儀術(カオシック・ルーン)。「書庫」は憤怒(イラ)で、「テーマ」は崩壊(ルイーナ)。所持している魔道書は「黄昏の真説(ラグナ・ユグドラシル)」(未使用時は左手の指輪に収納されている)。所持している武装は「魔槍ゲイボルグ」。自称「魔王の嫁」を目指している、聖と容姿がそっくりな少女。アラタが入学初日に入浴に行った際、男性用の浴場にて初登場。天然キャラで、たとえ、浴場で裸体を異性に見られても一切恥じらいを見せないうえ、怒ることもない。「難しいのね・・・」が口癖。アラタのことは「だんな様」と呼ぶ。その後 アラタ、リリス、レヴィ、セリナの4人がアラタの自室にいた時、「魔王候補を窮地に立たせることで崩壊現象が起きる可能性がある」と学園長に言われたために部屋ごと結界を張り、動向を観察した。アラタたちが結界から脱出した翌日、「魔王候補」の観察と称して、アラタをつけまわす。その際、自身が魔王の伴侶になるのだと告げると、メイガスモードを発動させ、アラタの魔力の制御を崩壊させることで「崩壊現象」を引き起こした。現在の世界での魔王の番とされているが、一個人としてもアラタに明確な恋愛感情を抱いており、彼にかけられる言葉で頬を染めたり嬉しがるなどしている。短編小説版では「大好きなだんな様」とまでいっており、彼といつまでも一緒にいたいと願っており、トリニティセブンとの浮気は仲間である解釈から容認している。

風間レヴィ
「トリニティセブン」の1人。17歳、身長:148cm、スリーサイズ:B 78/W 54/H 77。専門術式は忍法術(シャーマニック・スペル)。「書庫」は嫉妬(インウィディア)で、「テーマ」は期待(エクスペクト)。秘奥義は混沌渦界(リヴァイア・サン)。殺人術から房中術に至るまで、様々な術を駆使する忍者(くノ一)の少女。その実力は世界トップクラスで、戦闘能力に限定すれば5本の指に入るほどである。手裏剣をかたどった髪留めでポニーテールというヘアスタイルで、左目部分は髪で隠れている。マフラーを常に首に巻いており、海水浴や入浴の時もそれを取ることはない。下着を着用していないため、作中でも戦闘時は尻が露わになることがある。アラタとリリスの会話から性的な想像をしたり、リリスの胸を幾度も揉んでいることからアラタと同様、スケベな一面も垣間見える。トリニティセブンの中で唯一 アラタのすっぽんぽん魔術を被ったことはなく、第38話で全裸をかけたアラタとの鬼ごっこを制し、全裸は免れている。会話では語尾に「〜っス」と付く。単独行動を主とする忍者ゆえ、誰かに期待することはない。

山奈ミラ
「トリニティセブン」の1人。16歳、身長:152cm、スリーサイズ:B 79/W 55/H 78。専門術式は映晶術(ゲヘナ・スコープ)。「書庫」は傲慢(スペルビア)で、「テーマ」は正義(ユースティティア)。王立図書館検閲官主席の肩書きを持つ少女。あらゆる魔力を反射させる(跳ね返す)という水晶「鏡の国の書」を所持しており、アラタのすっぽんぽん魔術の直撃を受けた者の中で唯一 それを跳ね返しているが(「嫌な予感がした」との理由であるため、自動的に反射したわけではない)、第20話において、メイガスモードが発動できない領域で「書庫」に接続した影響で、着衣が破かれて全裸になっている。アキオと共に行動している(その現れとして、揃ってワンポイントのリボンを右側の髪の毛に結んでいたり、レストランで一緒にアルバイトに勤しんでいたりしている)。先輩であるアキオを慕っており、レヴィからはソフトな百合などと言われた。現在は威圧的な性格だが当初は自身の魔力が暴走するとの理由で誰にも近寄らないというほどの引っ込み思案だった。当初 アラタには「不浄な男」と呼ぶほど敵意を向けていたが、王立リベル学園の調査時に魔力が使えなくなった際に気遣って励ましてくれたことから好意を抱き、「アラタさん」と呼ぶようになる。その後は「ツンデレ娘」とも呼ばれ、アリンの「デレたの?」との指摘に対して「デレてません!」と返答したり、ほかのトリニティセブンからも「丸くなった」と言われる。また、ウサギ柄の下着を着用したり、レストランではウェイトレス姿で給仕としてアルバイトをしたりなど、かわいい一面も垣間見える。なお 下着に関しては、アキオ曰くアラタを意識してから柄物を穿かなくなった。

不動アキオ
「トリニティセブン」の1人。18歳、身長:170cm、スリーサイズ:B 82/W 56/H 83。専門術式は真言術(マントラ・エンチャント)。「書庫」は暴食(グラ)で、「テーマ」は信仰(フィデス)。天空図書館付近の出身で、元・秘宝巫女(スプリガン)。王立図書館検閲官第参席の肩書きを持つ長身の少女。制服はワイシャツ(ボタンを軽く留めた程度)に、丈の長いスカート(スリット入り)というスタイルで着こなしている。大雑把かつ豪快な性格で、得意とする足蹴りは床や壁を破壊する威力を持つ。「魔道研究大決戦」開催の時点で、自身の真言術は治癒能力を習得するまでに向上している。魔力が消耗すると、小柄な修道女姿に変化する。ミラと共に行動している。ミラと同様にアラタのことを意識しているが、ミラのように明確な敵意を持っているわけではなく、本人も「意外と息が合う」と言っている。リーゼの襲撃を受けた際に彼女の帰還を願い、ミラと共にアラタに自身の真言術をコピーさせる修行を行う。また、アラタには天空図書館で自身の過去を同情せず受け止めてくれたことから好意を抱き、「愛しのにーちゃん」と呼ぶようになる。非番時は「書庫」と関係してレストランで調理師のアルバイトに勤しみ、来店客へ料理を提供することもある。

倉田ユイ
「トリニティセブン」の1人。14歳、身長:154cm、スリーサイズ:B 84/W 55/H 83(「夢の世界」のユイはB 87/W 59/ H88のGカップ)。専門術式は重唱術(アーク・シンフォニー)。「書庫」は強欲(アワリティア)で、「テーマ」は友情(アミキティア)。所持している魔道書は「アレイストの魔譜」。長い間、夢の世界で過ごしていた魔道士の少女。学園長に次ぐ枢機クラスの魔力を持っており、それを抑えるために地下迷宮で眠りに就いていた。現実の世界と「夢の世界」とで容姿が異なり、前者は小柄ながら胸の発育が良い体形で、後者は前者より背丈が大きく大人びている。アリン曰く、夢の世界のユイは彼女自身の「理想の姿」であるという。アラタの手を取って自身の胸を触らせるなど、アリンと同様に恥じらいを見せない。バイオリンの演奏を得意とする。アラタの魔力がアリンによって暴走させられた際、ミラとアキオによって命を狙われた彼を自身の「夢の世界」に引きずり込むことで救出し、さらにアラタに自身の起こした「崩壊現象」を制御するヒントを与える。しかし、魔王候補であるアラタを夢の世界に入れたことで影響を受けたユイ自身の魔力は後に暴走し、学園内の魔力の少ない生徒を眠りに就かせる「崩壊現象」を引き起こす。その後、アラタやほかのトリニティセブンによって救出され、彼へ好意を抱くようになる。それ以降、アラタに積極的に抱きついたり頬にキスをするなど、作中に登場する女性では一番素直な好意を示しており、アリンには「ユイは愛人でいい」とまで言い切っている。事件解決後は普通に学園生活を送るようになったが、これはアラタの魔術によって自身から溢れ出る魔力が打ち消されたためである。

リーゼロッテ=シャルロック
「トリニティセブン」の1人。17歳、身長:155cm、スリーサイズ:B 85/W 56/H 84。専門術式は数秘術(ロゴス・アート)。「書庫」は怠惰(アケディア)で、「テーマ」は停滞(スタグナ)(福音探求会所属時のテーマは不明)。秘奥義は時空裂壊(バアル・ペオル)。セリナの双子の姉で、かつて 王立図書館検閲官次席の肩書きを持っていた少女。自ら魔王候補となり、アジト(永劫図書館)から「崩壊現象」を引き起こし、「トリニティセブン」全員の魔力を奪おうと目論んでいた張本人で、魔道極法(ラスト・クレスト)で作り上げた時空裂界での戦いで一方的な展開に持ち込むも、自分の行動を予測されて真言術を撃ち込まれて敗北する。アラタたちに敗れた後は、彼らを現実世界に送り戻す代償として、「超高速の世界」に居残ることとなる。セリナとは対照的に胸の発育が良く、メイガスモードでは露出の多いコスチュームを身にまとう。ルーグとの戦いでは、セリナの肉体を借りる形で(精神体のみ)現実世界に戻り、トリニティセブンとして復帰。その後は天空図書館にてアラタが魔王兵器の手によって暴走寸前になりかけた所を助け、彼に数秘術を会得させたことで肉体と共に現実世界への帰還を果たす。現実世界帰還後は経緯は描かれていないがビブリア学園へ復帰している。アラタには他のトリニティセブン同様好意を抱いており、「どんなお礼でもしてあげたい」と口にしている。アナスタシア=Lと出会った際には「アラタの夜の愛人」と名乗っている。なお、短編小説によるとセリナ曰く「経験はないのに慣れた女の子のフリをしている」らしく、本人は「経験はないけど知識は豊富」と慌てて返している。

在校生・関係者
セリナ=シャルロック
リーゼロッテの双子の妹でカチューシャ代わりの眼鏡(逆ナイロール)とツインテールがトレードマークの少女。17歳、身長:155cm、スリーサイズ:B 80/W 56/H 82。「書庫」は怠惰(アケディア)で、テーマは束縛(リガーレ)。所持している魔道書は「アルキタスの複写本」。新聞部に所属しており、カメラを片手にスクープを求めて取材活動に余念がない。姉と共に勤勉に励んだため、成績は優秀。姉とは対照的に胸の大きさは控えめで、アラタ曰く「お手頃サイズ」である。ルーグとの戦いで姉のいる「超高速の世界」をカメラで「停止」させ、姉の意識を自身の肉体に束縛させることに成功する。

魔道書
ソラ
アラタが所持する「アスティルの写本」が魔術により、人の姿に変化した「少女」。年齢不明(外見年齢は12歳)、身長:145cm、スリーサイズ:B 76/W 54/H 76。ゴシック系の服をまとい、腰まで届くロングヘアに、大きなリボンを付けている。口調は常にボーイッシュな口調。普段は気楽で楽しい性格だが、戦闘においてはかなりの腕でアラタやトリニティセブンをサポートする。以前の所有者である聖から「ソラ」と名付けられたことからアラタたちの前でもそう名乗っている。元々はイリア同様聖の魔道書だったが、聖が行方不明になって以降アラタが所持している。アストラル・トリニティの存在を知っている。

イリア
アラタの2つ目の魔道書「イーリアス断章」が、人の姿に変化した「少女」。年齢不明(外見年齢は16歳)、身長:157cm、スリーサイズ:B 83/W 57/H 84。元はソラと同じく、聖の所有する魔道書でアラタの街の崩壊現象以前に、聖が魔道士としての活動を行っていた際に聖の容姿でアラタの世話をしていた。崩壊現象後、聖の差し金で亜空間内の王立リベル魔導学園を空間転移ののち、アラタを誘い出し「聖が世界を滅ぼすまで共に過ごそう」と学園内に幽閉しようとした。また、アラタに対して特別な感情を持っているそぶりを見せ、他の女と一緒にいるのは許せないと語る。その際、ミラを抹殺しようとするが、アラタの魔王因子が人格化した「アストラル・トリニティ」の出現で、その存在を知らなかったことに腰を抜かし、その支配の力によって阻止される。その後、元に戻ったアラタの発言に対して共に行くことを決意し、学園から脱出する際にアラタに魔力を供給することで貢献した。魔道研究発表大祭においては、売り子として働いた。

王立アカーシャ学園
アナスタシア=L
黒髪のロングヘアの少女。17歳、身長:162cm、スリーサイズ:B 86/W 55/H 87。一人称は「ボク」で、ボーイッシュな口調で話す。自身の魔術は精霊の力を利用しているものと信じており、アラタと接触した際も「『彼は悪人ではない。』と精霊が教えてくれたもの」と語っている。登場人物からは『復活の聖女』と呼ばれており、現在のアカーシャ学園には存在しないことになっている。しかし 17年前には確かにアカーシャ学園に在籍しており、17年前に別世界の魔王によって色欲のトリニティセブンであるリリスが送られ、「同じ書庫(アーカイブ)のトリニティセブンは一つの世界に一人だけ」という原則により、一時消滅した。そして 現在に復活し、アカーシャ学園の学園長と共に行動している。

福音探求会
マスターリベル
元・王立リベル学園の学園長にして「大魔公」の1人。年齢不明(外見年齢は10歳)、身長:146cm、スリーサイズ:B 74/W 56/H 77。専門術式は星辰術(サモン・アストロジー)。「書庫」は暴食(グラ)で、「テーマ」は神聖(サンクタス)。福音探求会のメンバーの1人。風貌は若々しいが、口調は年老いている。

春日聖
福音探求会のメンバーの1人。16歳、身長:156cm、スリーサイズ:B 83/W 56/H 84。元々はアラタの下へ派遣された、元・王立リベル学園の魔道士。「書庫」は憤怒(イラ)で、「テーマ」は崩壊(ルイーナ)、創造(パルタム)、分解(アナリシス)の3つ。「アスティルの写本」と「イーリアス断章」の元々の所持者でもある。両親が事故で他界したため、アラタの「従姉妹」の名目で彼の家で生活していた。世話好きで口うるさいところもある。「崩壊現象」で「無の世界」に飛ばされる寸前、アラタに伝説の魔道書「アスティルの写本」を手渡す。現在の聖はアラタの知る聖ではなく、魔王因子をその身に宿して世界を滅ぼそうと目論む強力な魔道士となっているが、それはトリニティセブンと出会った魔王が世界を滅ぼし、また世界が生まれては魔王が滅ぼすという破滅のループから、魔王候補であるアラタを救うための行動であったことが語られる。魔王因子を用いることで「崩壊」、「創造」、「分解」の3つのテーマを極めており、トリニティに達している。異空間にアラタを閉じ込めることに失敗したため、「憤怒」の顕現装束「セイタン」をまとってトリニティセブンと対決するが、魔王因子を持つアラタとリリスの「メテオ・ドラグナー」に敗れ、一時休養を余儀なくされた。アラタには昔から好意を抱いており、短編小説ではアラタとは実際に血のつながりがあることが明かされた。聖はアラタの魔王候補としての力が無ければ、「アラタさんのお嫁さん」になるという夢を抱いていた。

ルーグ
福音探求会のメンバーの1人。18歳、身長:160cm、スリーサイズ:B 82/W 55/H 83。「書庫」は嫉妬。「テーマ」は誠意。高速で戦う「光輝術(イルダーナハ)」の使い手である少女。着物風の和服を身にまとい、右目は眼帯で覆っている。一人称は「当機」。戦闘中でも相手の戦闘能力を分析するほど冷静沈着な性格だが、笑いを棒読みするほど感情表現が苦手で、言葉の意味が理解できないなど天然な一面も持つ。トリニティセブンとの戦いで敗北した後はマスターリベルに見放され、首に魔力抑制の拘束具を付けられたうえで捕らわれの身となるが、アビィス・トリニティとの戦いの最中に逃亡し、福音探求会に自力で復帰する。

用語

トリニティセブン
聖ビブリア学園において各書庫にある「秘奥義(ロスト・テクニカ)」を習得した7人に与えられる称号でリリス、アリン、レヴィ、ユイ、ミラ、アキオ、リーゼの7人が該当する。

トリニティ
三位一体の意。それが転じて魔道用語として「3つの魔導を極めし者」の意味となっている。通常、魔道士は自らの「本質・塊の質」とは正反対のテーマを1つしか研究できないが、何かしらの方法でテーマを3つ手に入れた場合に「トリニティに達する」ことができる。それを達成した魔道士は、この世界の真理に触れるともされ、すべての魔導士が目指す究極の魔道の形とされる。アラタの魔王名「アストラル・トリニティ」は、3つの魔道を極限にまで極めた者という意味も含んでいる。

崩壊現象
特定の地域・範囲が重力震動や磁場発生により大破壊を引き起こす現象。一度でも引き起こすと廃墟と化し、生命そのものも消滅する。一方で、崩壊現象が完遂する前に崩壊現象の「基点(コア)」を破壊すれば、その現象もストップして、元来いた生命も戻ってくる(倉田ユイの崩壊現象の様に、書庫毎に発生する現象は異なるが、最終的な生命の消滅という結果自体に変わりはない)。

魔道書
魔道士が持つ魔術に関する内容が収録された禁忌の書物。一般の人間がそれを手にしたりすると精神崩壊を起こし、最悪な場合、命に関わることもあるため、高位の魔道士のみ手にすることが許されている。魔道士を目指す生徒の大半は、それを手にするために研究に励むことになるが、アラタの場合は生まれつき魔道の素質があるため、それを既に手にしている。巻物、水晶、杖といった別の形での魔道書も存在する。

伝説の魔道書
元々は高位魔道士である聖が所持していた「アスティルの写本」と「イーリアス断章」のこと。どちらとも伝承でしか確認されたことはなく、加えて自我を持ち、自らの意志で持ち主を選定する。魔術から世界の真理に至るまで、この世界全ての知識や知恵が収められている。「アスティルの写本」は解析や実行を得意とし、「イーリアス断章」は解読や補助を得意としている。

アスティルの写本
伝説の魔道書と呼ばれ、異界の知識が宿ると言われている魔道書。所有者は春日アラタ。通常の魔道書では叶わない高度な魔術も所有者の魔力を経て容易に発動できるほどに強力な魔道書で、アラタをマスターとした場合は、世界構築や他者の魔術のコピーなどを可能とした。3つのプロセスを経ることで他人の魔術を使えるようになる、プロセスは「テーマの概念」(クリア条件は、魔術の名称および実行を目と耳で確認すること)、「基盤の理解」(クリア条件は、その魔道の始祖魔道士の名を現在の魔道士から知らされること)、「理性」(クリア条件は、魔道基礎の分析および分解〈すっぽんぽん魔術の行使によるメイガスモードの強制解除〉)。魔道書としては常軌を逸しており、単体で魔術を行使したり会話することも可能。さらに、物語開始当初アラタの願いに従い、崩壊現象前の日常をほぼ再現した亜空間を生成していたが、それについても謎が多い。

書庫(アーカイブ)
傲慢(スペルビア)・嫉妬(インウィディア)・憤怒(イラ)・怠惰(アケディア)・強欲(アワリティア)・暴食(グラ)・色欲(ルクスリア)の、7種類の大罪が冠された魔道上の分類。人間の脳では認識不可能な高次元の階層に存在している。生命を持つ肉体では到達できないため、魔道士たちは意識・精神をその階層まで飛ばすことで「書庫」に接続する。魔道士の研究で必須となる魔道の「テーマ」は、この7種類の何れかに属している。書庫および後述のテーマは、基本的に本人から一番遠いものを選択する必要がある。

テーマ
魔道士が研究するための題材となるもの。魔道士見習いは、まずそれぞれの「テーマ」探しから始まる。たとえ同一の「テーマ」があったとしても、個々の印象などが違ってくるため、決して同一の魔道は成立しない。そして 魔道士自身の「テーマ」を研究し、成果を出して「実行」に移すことで術式(魔力)を使うことが可能となる。以下に「テーマ」がどの「書庫」に存在しているかを記す。
傲慢(スペルビア)
真実(ヴァラム)・総括(シンセンス)・審判(アルビテル)・正義(ユースティティア)・支配(インペル)

嫉妬(インウィディア)
希望(スペーロウ)・勇気(ヴァータス)・幻想(リディカル)・解放(ソルヴォ)・誠意(フェイス)・期待(エクスペクト)

憤怒(イラ)
勝利(ウィクトリア)・調和(コンコルディア)・分解(アナリシス)・創造(パルタム)・開拓(カルチュア)・崩壊(ルイーナ)

怠惰(アケディア)
停滞(スタグナ)・誓約(オブシディス)・静寂(コンフュート)・空虚(インフレクィンティア)・束縛(リガーレ)

強欲(アワリティア)
慈愛(カンティネオ)・後悔(リトリート)・成功(フラックス)・賢明(セイピエンティア)・友情(アミキティア)

暴食(グラ)
神聖(サンクタス)・無限(インフィニティ)・発展(アウクタス)・幸福(フェリクタス)・循環(シルクィタス)・信仰(フェデス)

色欲(ルクスリア)
終焉(ターミナス)・虚無(ヴァニタス)・安息(スィレオ)・博愛(ディリゴ)・消滅(フォール)・永遠(エヴァーラスティング)・生命(アビエス)

魔道士(メイガス)
人の道ではなく、「魔」の道を選んだ人達の総称。一般的に解決不可能な未解決事件や魔道的事件を調査・解決するのが主な役目である。世界の理(ことわり)から逸脱し、異世界・異次元・超常現象などの研究を続けるため、その人のずれた精神・主張が基礎的資質となっている。人間の倫理観から逸脱した思想家がほとんどを占め、王立ビブリア学園に代表されるように魔道士を育成する組織の中で、最低限の倫理を遵守してもらっている。また、事件など問題解決をするごとに、学園から成功報酬が日本円で支給されるが、ほとんどは魔道研究のために用いる魔道具などの購入資金に充てられる。

(魔)術式と詠唱
魔道士が魔術を行使するための基本行程。儀式(イニシエーション)とも称される。魔道士が個々に持つ魔道書に術式行程を登録しておき、それを実行して魔術を発動させることを「術式(マクロ)」、それを実行するためのポーズ・仕草などを「詠唱(スペル)」とそれぞれ称される。ただし、術式を一度でも登録すると、定まった詠唱以外で魔術を発動させることができない。一文字でも言葉を間違えただけでも、魔術が暴走して、異なる効果が発生してしまう。

メイガスモード
魔道士が魔道書を使い、「テーマ」を実行するために本人が思い描いた容姿に「変身」すること。変身後の衣服は、変身前の衣服から構成されるため、仮に破けたりすれば、元の衣服も破けてしまう。しかし、魔力が回復すれば、異なる物質・魔力からメイガスモードに変換することも可能。この状態の時は、一般の人間よりも魔力に精通した存在となるため、人間界における物理法則に囚われることがなくなり、人間が作り出した武器などは通用しなくなる。

王立図書館検閲官(グリモワールセキュリティ)
「崩壊現象」を完全に除去するために任命された集団。王立ビブリア学園の在校生の中から優秀な魔道士が選任され、さらにその中から、主席検閲官および次席・参席が、学園内で単一魔道に精通した「トリニティセブン」から選任される。現在においては首席をミラ、次席をアラタ(リーゼの代わり)、参席をアキオが担当している。世界のどこかで「崩壊現象」が発生、または発生が予想される場合に派遣され、それを破壊・停止することが主な任務である。現在、世界中で危険レベルの高い「崩壊現象」が発生しており、ミラとアキオの二人が任務に就くことがほとんどとなっている。構成員の数は多くないものの、公表されてはいない。

すっぽんぽん魔術
アラタが最初に覚えた魔法の蔑称。天空図書館での一件以降、支配領域(インペル・マジェスター)という名称がついている。本人の「テーマ」である「支配」の魔力が四方へ発散したもの。「世界構築」が可能なレベルに属する魔力により、その場にある魔力が一時的に支配され、「魔力消去(アンチマジック)」が発動。その結果、メイガスモードが強制解除され、全裸になってしまうという最強のアンチマジックでもある。しかし、対象よりも強い魔力を持っていなければ解除できない。ミラの魔法などで反射された場合、自分にも効果が及ぶ。ちなみに、第5話でセリナの水着にも通用したのは、魔道士は自分の水着や衣服を魔術で構築することが多いためである。最新刊時点では錬金術を応用することで支配の魔力を弾丸にして打ち出し、部分的に魔法消去を行えるようになっている。

魔道学園
王立ビブリア学園を含めて、世界に5つの魔道学園が存在し、その内、王立校はビブリア学園、リベル学園、アカーシャ学園の3つ。世界で認められた「大魔公」レベルの者が学園長に就く。学園ごとに魔道研究の方針が異なるため、協力関係になることは皆無。学園は遺跡や神聖な場所の跡地に建設されるため、その場所に関する謎が多い。王立ビブリア学園も太古の遺跡跡に建設されたため、地下の巨大迷宮など未解明な所がある。

王立ビブリア学園
各国からの資金供給により運営されている、全寮制の超秘密教育機関。極秘裏で未解決事件や魔道的事件を調査・解決するための魔道士(メイガス)を育成する。また、敷地内には特別療養を目的に造られた露天風呂施設(温泉)もある。

王立リベル(魔道)学園
学園全世界にある王立魔道学園の1つ。学園長は王立ビブリア学園と同じく「大魔公」レベルの者が就いていた。この学園には「トリニティセブン」に相当する魔道士はいなかったものの、魔道に関する宝物が収められており、「魔道具」の研究に関しては他の魔道学園の追随を許さなかった。現在は建物や敷地を含めて消滅し、廃墟が残るのみである。

枢機(カルディナリス)クラス
魔道士の最高位「大魔公」に次ぐ魔力を持つ。生まれつき魔力を宿していることが多い反面、その制御が難しく、「大魔公」に上りつめることができない。その結果、魔力が暴走して消滅もしくは魔物化することが多い。ちなみに、アラタが該当する「魔王クラス」はランク外で特別枠の扱いとなっている。

魔物
魔道士が研究の末に、魔力などが暴走してしまった際に生まれた残滓のようなもの。その魔道士の意志がなくなり、単に魔力を求める「影」となってしまう。その強さは生前の魔道士のクラスから反映されるが、「暴走」した状態になるため、さらに強力になることもある。Dの幻魔(コードD)の幻想種も確認されており、暴走した魔力が幻想種の「存在性」を得ることで、さらに強い魔物に化したものとされている。

認識顕現(リアライズ)
リリスが錬金術を発現するための詠唱。自らの魔道書を20種以上の銃のほか、さまざまな形に変化させることができる。幅広い知識量、あらゆる「物質」を作り出せる技術、そして それらを安定して使える魔力から、リリスは「天才」と称されるようになり、若くして教授職へ就けたのである。

永劫図書館
王立ビブリア学園に封印されていた、異世界の図書館とみられる遺跡。すでに廃墟となっており、関係する秘密はないと思われていたが、世界を破滅へ導く「魔王の因子」が封印されており、魔道士がそれを抵触することは禁忌となっていた。永劫図書館のみならず、世界各地に「禁忌」が封印されている場所が存在し、世界に関する禁断の知識が眠っていると言われている。

天空図書館
王立ビブリア学園付近の廃墟で、上空に存在する遺跡。かつてアキオの故郷でもある街があったが、天空図書館の古代兵器によってアキオ以外の全てが消滅させられた。結界によって肉眼では見えないようになっており、魔王因子に反応し、結界を破ろうとする者に対し迎撃を行ってくる。ルーグの神話武装もここに封印されていたもの。古より天空に在り世界の全てを見守り、叡智を司ると語り継がれており、ビブリア学園長曰く、魔王に関する知識が眠っている。他にも多くの古代兵器が封じられている。一度中に入れば魔道昇降機でしか外に出られないほか、図書館の内部には魔王因子を持つ者に対し魔力の流れを乱す攻撃を行う巡回セキュリティが存在する。

魔道極法(ラスト・クレスト)
7種の魔道分類に「在る」と云われる究極魔道。「トリニティセブン」に代表される高位クラスの魔道士は、この魔道極法に到達した者で、そこまでたどり着くためには生まれ持つ才能と「テーマ」の詳しい研究が重要となる。なお、7種の分類の始祖は、この魔道極法を使ったことにより絶命もしくは消滅したことになっており、それを使うには生命に関係した代償が必要となる。

時空裂壊(バアル・ペオル)
「怠惰」の魔道極法。超高速(むしろ亜光速)の世界を展開し、限りなく時間が停止した状態にすることが可能であるうえ、発動した本人は自分と任意の存在を通常進行の時間に戻すことが可能。停止状態の存在はダメージも進行しないため、一切の攻撃が効かなくなる。代償は、展開した超高速世界から脱出できなくなること。

光輝術(イルダーナハ)
魔道体系の一種。その名の通り「光」を研究・実践する魔術で、それを極めた者は「光の速度」を得ると言われている。実際、肉眼では認識不能な動きを可能とした究極の体術。人智よりずば抜けた速さにより、人間の五感では「光」でしか認識できないというもの。ルーグが片目(右目)を眼帯で覆っているのは、世界を「平面」として把握することで、「点と線の概念で光を描く」という魔道を実践しているためだが、実際に光の速度に達するわけではなく、あくまで「目に見えない速度」という解釈である。

神話武装
神話・伝承で語られている伝説の武器で、世界のどこかで封じされている。神話の持つ「伝承」をそのまま「能力」として使用できる以外に、所持者の魔力や身体能力を向上させる効果もある。それぞれの武装には個々に対応したテーマが存在し、それにちなんだ特殊能力を保持している。通常、魔道士は一つのテーマしか持たないため、使いこなせる神話武装もその一つとされていたが、ルーグは魔王因子の力を使うことで、3種の神話武装を駆使し、トリニティに達した。

魔槍ゲイボルグ
「憤怒」の神話武装の一種。使用者の聖儀術を強めると同時に、身体能力も武装の達人クラスにまで達する。所持契約の際には「誓約」を必須とし、形態に関係なく「誓約」に違反した場合、所持者の心臓が貫かれる呪いがかけられる。一般の魔道士が持つだけで、達人クラスまで能力を引き上げるため、トリニティセブン級の魔道士がその槍を持てば、様々な敵対者を屠る脅威となりうる。

戦神武装「神王槍グングニル」
対魔王兵器の一種。魔槍ゲイボルグの封印を解くことで起動する。作中でアリンがグングニルを発動させてトリニティに達しているため、ゲイボルグとは別のテーマを持っていることがうかがえるが、詳細は不明。

「勇気武装」光穿槍ブリューナク、「誠意武装」光斬剣フラガラッハ、「開放武装」光剣翼クラウソラス
ルーグが顕現させた神話武装。元は天空図書館に封じられていた物。

魔王兵器
真の魔王が所持した時、世界の崩壊が始まるとされる伝説の魔道書同様に存在しないものとされていたほどの武器。魔王兵器の封印は「真の魔王」の資格者しか解くことは出来ず、魔王因子を所持していれば誰でも扱えるわけではない。使用には3つ以上の書庫を取得する必要があり、不足している場合は使用者の魔力を暴走させることで果てしない力を補おうとする。独自の思考を持っており、魔王の補佐が可能で、人間体に変化することも可能。

黒皇剣ジュデッカ
天空図書館の2つの魔王兵器のうちの1つ。所有者は春日アラタ。使用条件は「トリニティに達していること」、「支配をテーマにしていること」、「魔王因子を持っていること」。回収した時点ではアラタがトリニティに達していなかったためにジュデッカの解析の際に、エラーが起き暴走(魔王化)を引き起こした。使用者以外が触れた場合、その者の魔力を吸収する。春日アラタの数秘術取得後は無事に使用者として認められ、それにより魔力の使い方の向上およびジュデッカの補佐により魔術の複数同時使用が可能になっている。

赫皇剣カイーナ
天空図書館の2つの魔王兵器の内の1つ。所有者はアビィス・トリニティ。『魔王兵器』と呼ばれる、魔王に達した魔道士専用の武具の1つ。所持及び使用できるのは『赫の魔王』でもある『アビィス・トリニティ』のみである。元々はアビィス・トリニティの世界に存在していたが、アビィスが自身の世界を滅ぼしたことで時空・次元・世界を渡り、天空図書館に封印されることとなった。『第一の門』を具現する魔王兵器であり、その持ち主を『世界を超える者』にする力を秘めているとされる。

顕現装束
セイタン「憤怒」に対応した悪魔の名称にして、それを司る最高位魔道の別称。「憤怒」を極め、魔道の根源に達した際に手に入れられる力。メイガスモードの上位武装である、セイタン・フォームを纏うことができ、書庫に存在する様々な魔道を駆使することが可能となる。各書庫には、それぞれ悪魔が存在し、個々の魔道極法にもその名が使われている。

アエーシャマ
「色欲」に対応した悪魔の名称にして、それを司る最高位魔道の別称。作中ではアビィス・トリニティが自身の力を取り戻すために強制的にリリスに纏わせている。

福音探究会(イシュ・カリオテ)
元・王立リベル学園のマスターリベルをはじめ、春日聖やルーグなどの魔道士が所属する集団。王立リベル学園を自主的に崩壊させている。「魔王討伐」を目的とし、この世界が魔王によって滅ぼされる前に魔王を滅ぼし、「世界を生まれ変わらせない」という概念を覆して世界を作り直す活動を主としている。人数や規模など素性は不明だが、全ての魔道士が「魔王因子」を宿していることや、何かしらの方法で3つの魔道「トリニティ」に達していることから、禁忌の手法を用いているものと見られる。現在はトリニティセブンに復帰しているリーゼも、かつてはこの集団に所属していた。

超古代魔術(ハイ・エンシェント)
現代において、解読や解析がされていない古代魔術体系の総称。魔術は元々家系のみに引き継がれる秘伝であるため、後世に残す魔道士がいなくなった家系の魔術は受け継がれなくなり、魔術形式や痕跡のみが残る。その場合、解読や解析は困難となり、超古代魔術と化す。かつて、古代に栄えた魔道文明では、滅亡した魔術体系も数多く存在し、現在でも世界各地に遺跡や魔術が眠っている。各地に存在する「図書館」と称される遺跡や「神話武装」なども、この超古代魔術によって生み出されたものとされる。

秘宝巫女
「スプリガン」と称される女性たちのこと。秘宝や古代魔術の遺産が存在している遺跡を守護する一族で、その封印を破られないように守ることを使命とする。元々、高い魔力を持つ一族で、あらゆる高位魔術を駆使することでも有名である。アキオの家系は代々「真言術」を継承しており、彼女の母も腕が立つ実力を持っていた。「神」と呼ばれる存在から、その使命を賜ったとも言われ、秘宝巫女は信仰心の強い者が多い。かつては世界中の遺跡に存在していたとされるが、今ではその数が急激に減少してしまった。

異世界魔王
並行世界に存在、もしくは存在していた「魔王」・「魔王候補」のこと。天空図書館には世界を滅ぼすとされる2種の「魔王兵器」が封印されているため、魔王因子に反応する守護装置が数多く存在している。その装置の1つに挙げられるのが、「魔王を倒す魔王」として召喚された「アビィス・トリニティ」である。完全に覚醒した魔王を召喚しているため、一部の力しか発揮できないにもかかわらず、実力は一般的な魔導士を上回る。その一方で、あくまで装置として存在しているため、天空図書館の外部へ出ることができず、長年、遺跡の中を過ごしている。

最後の鍵
「ザ・ラストキー」とも称される。異世界とをつなぐ力を持っているとされる概念武装。リリスの場合、自分が生まれた世界と異世界をつなぐ力を持っているが、彼女が生まれた世界は既に魔王の手で滅ぼされているため、仮につないだとしても異世界間同士の移動は不可能。あらゆる伝説や伝承にも記されており、理想郷や桃源郷、霊界にもつなげられると云われている。真の「最後の鍵」はあらゆる異世界への扉を開くとされ、その存在は「鍵」で「扉」にもなりえる。

時空王輪廻(バアル・リンカネート)
魔道極法レベルの魔力を魔王であるアラタとリーゼロッテが一緒に制御することで対象の魔術そのものを巻き戻す、時間跳躍(タイムリープ)の術式。相当な技術が要求される。

雑記



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