魔法少女データベース。更新手伝ってくださる方、大募集中です。

作者:石踏一榮
イラスト:みやま零
出版社:富士見書房 ファンタジア文庫

本編
旧校舎のディアボロス
戦闘校舎のフェニックス
月光校庭のエクスカリバー
停止教室のヴァンパイア
冥界合宿のヘルキャット
体育館裏のホーリー
放課後のラグナロク
アクマのおしごと
修学旅行はパンデモニウム
学園祭のライオンハート
進級試験とウロボロス
補習授業のヒーローズ
イッセーSOS
進路指導のウィザード
陽だまりのダークナイト
課外授業のデイウォーカー
教員研修のヴァルキリー
聖誕祭のファニーエンジェル
総選挙のデュランダル
進路相談のベリアル
自由登校のルシファー
卒業式のグレモリー

番外
転生天使にラブソングを
マツレ☆龍神少女!

アンソロジー等収録
リアス・イン・ワンダーランド(『ファンタジア文庫25周年アニバーサリーブック』に収録)

あらすじ

駒王学園に通うイッセーこと兵藤一誠は、女生徒達から変態扱いされ彼女もできない事で、寂しい思いをしていた。ある日、黒髪美少女の天野夕麻から声をかけられ、彼女から初めて恋の告白をされる。しかし 夕麻は初デートの帰り際に堕天使レイナーレとして本性を現し、一誠を殺害する。レイナーレは、一誠の持つ神器が危険な神器の可能性があると認識した堕天使組織「神の子を見張る者」(グリゴリ)の上層部から、神器排除のために送り込まれた刺客だったのだ。そして 一誠の命が尽きる間際に、一誠が持っていた召還カードから学園一の美少女リアス・グレモリーが召還され、一誠を悪魔として転生させる。翌朝 リアスの使いとして、木場祐斗が一誠をオカルト研究部へ招き、姫島朱乃と塔城小猫を紹介する。その後 一誠はリアスから身の回りに起きている事態を説明され把握する。数日後の登校途中で、金髪美少女のアーシア・アルジェントと出会い教会近くまでの道案内を頼まれる。女性に優しい一誠に好意を持ったアーシアは一誠に再び会う約束をする。そして アーシアと再び会う度に親しくなる。しかし 堕天使を治療できる神器「聖母の微笑」(トワイライト・ヒーリング)を持つアーシアにレイナーレの魔の手が襲いかかろうとしていた。

第一章『赤龍帝覚醒』編
(第1巻〜第2巻)

第二章『乳龍帝誕生』編
(第3巻〜第6巻)

第三章『英雄(ヒーロー)おっぱいドラゴン』編
(第7巻〜第12巻、8巻は短編集)

第四章『おっぱいドラゴンと愉快な仲間たちの伝説』編
(13巻〜 13巻・15巻は短編集)

登場人物

駒王学園関係者
グレモリー眷属
駒王学園旧校舎に居室を構える。表向きはリアスを部長とする「オカルト研究部」を名乗っている。 初期メンバーは、リアス・朱乃・木場・小猫・ギャスパーの5人。本編開始時に人や戦いを引き寄せるドラゴンの力を持つイッセーを始めに、神器「聖母の微笑」を持つアーシア、「伝説の聖剣デュランダル」の使い手ゼノヴィア、天使長ミカエル直属の「転生天使」の「A (エース)」イリナ、元オーディンの護衛でアースガルズ出身のロスヴァイセ、名門悪魔フェニックス家の長女のレイヴェルなどが加入していく。ただし、レイヴェルは客分、イリナは天界からの出向で、眷属ではないためレーティングゲームには参加できない。かつて禍の団の首領だったオーフィスも保護下にあるが、経歴が経歴なだけに公にはできない存在であり、力を封印したり経歴を誤魔化すなどの様々な偽装が行われている。 情愛限りない主君リアス、力有る物を引き寄せる赤龍ドライグ、誰彼とも別け隔てなく接する赤龍の主イッセーの影響の結果、元は敵味方相対していた者達が仲良く賑やかに結びついている、端から見れば異様な混成チームとなっている。「赤龍帝」イッセーを筆頭に、「聖魔剣使い」木場祐斗と「雷光の巫女」姫島朱乃の覚醒、各勢力の危険分子集団「禍の団(カオス・ブリゲード)」のテロ阻止など様々な殊勲を挙げ、12巻のラストで3人とも中級悪魔昇格を果たした。チームの実力はサイラオーグ率いるバアル眷属との試合に勝利した事で若手四王の1位となっている。悪魔全体の中での実力も、曹操やアザゼルからレーティングゲームの上位陣に匹敵すると言われている。中でもイッセー・木場・ゼノヴィア・ロスヴァイセの実力は上級〜最上級悪魔クラスと評価され、近いうちに上級悪魔への昇格も検討されている。「乳龍帝おっぱいドラゴン」が放送されるようになってからは「乳龍帝&スイッチ姫と愉快な仲間たち+α」と呼ばれるようになる(+αはイリナ)。 総じてパワー偏重の傾向が著しく、実戦になれば相当の事態も跳ね返す一方、レーティングゲームでルール上の制限をかけられると大幅に持ち味を削がれるという欠点があり、テクニックタイプの相手にも弱みを突かれ易いので相性が悪いと指摘されており、当人たちもそれらの弱点を自覚して克服しようとしている。
リアス・グレモリー
3サイズ:99/58/90
身長:172cm
体重:58kg
種族:純血悪魔
ランク:「王」
駒王学園3年生で、オカルト研究部部長。魔王サーゼクス・ルシファーの妹で、「元72柱」グレモリー家の次期当主。使い魔は、コウモリ。人型に変身でき、一誠に転生悪魔になるきっかけを与えた。レイナーレに殺害されたイッセーを悪魔に転生させた張本人であり、現在のイッセーの主。自身の眷属悪魔に対する慈愛の情が深く、イッセーのことも転生当初から可愛がっていたが、フェニックス家との婚約問題の解消に尽力してくれたことがきっかけでイッセーに恋心を抱くようになる。当初はオカルト研究部の部長と部員、グレモリー眷族の主と眷族悪魔という立場や、上記のイッセーの恋愛面のトラウマから関係が進展しなかったが、その後、紆余曲折を経て、バアル眷属とのレーティングゲーム終了後、イッセーからの告白を受け入れて恋人同士になる(イッセーが死から戻ってきた後は、益々彼に対する依存が強くなっている)。悪魔としての能力は高く、母方のバアル家から「滅びの力」を受け継いでおり、自身の髪色から「紅髪の滅殺姫(べにがみのルイン・プリンセス)」の異名を持つ。また、赤龍帝であるイッセーをはじめとして強力な眷属を形成した功績から、ソーナ・シトリー、サイラオーグ・バアル、シーグヴァイラ・アガレスと並んで「若手四王(ルーキーズ・フォー)」と称されている。ただし、異常な面子が集うグレモリー眷属の中では戦闘力が下のほうであり、ふがいない自分を苦々しく思い新たな力を得るべく朱乃と共に修行に明け暮れ、兄 サーゼクスとは違う滅びの力の使い方を見出す。なお、作中では本人の豊満な胸が「覇龍」で暴走状態に陥ったイッセーが正気を取り戻す決め手になったり、その後のイッセーの独自のパワーアップに繋がる効果など、「リアスのおっぱいがイッセーの制御スイッチになっている」ことから、作中では「スイッチ姫」とも呼ばれている。

アーシア・アルジェント
3サイズ:82/55/81
身長:155cm
体重:44kg
種族:人間→転生悪魔
ランク:「僧侶」
あらゆる負傷を治癒できる神器「聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)」の所有者。かつては教会のシスターであり、とても深い信仰心と神器を使って人々の負傷を癒していたことから「聖女」とされ敬われていた。しかし、傷を負って倒れていた悪魔ディオドラ・アスタロトを治癒した日を境に一転して「魔女」呼ばわりされ、異端として教会から追放されてしまう。その後、レイナーレに神器を狙われ、一度は死亡するものの、後にリアスの眷属悪魔として転生を果たす。転生後は駒王学園に転入し(学年は2年)、オカルト研究部にも入部する。レイナーレとの一件で、自分のことを命がけで助けようとしたイッセーに恋心を抱くようになり、転生後は兵藤邸にホームステイしている(イッセーの両親からは実の娘のように可愛がられており、アーシア自身も2人のことを実の親のように感じている)。また「かつて教会に身を置いていた」という共通点があるゼノヴィアやイリナとは行動を共にすることが多く、このほか、松田や元浜、桐生藍華といった面々とも親しい。イッセーは彼女を妹分として保護感情で捉えているが、彼女自身は女性としてイッセーを求める感情を明確にしている。むしろ周囲の面々からこそ認知されており、リアスや朱乃ですら、アーシアの存在は別格として認めている。戦闘では主に回復による後方支援に回っており、戦闘力は皆無に等しい。しかし、回復役などというものは通常存在しない(後に、三大勢力合同の調査で世界中を探した際に同じ神器の所有者が他にも数名いる事が分かり、敵対勢力に悪用されないよう即座に保護された)ため、回復アイテムのフェニックスの涙以上に貴重な存在であり、掛け替えのない戦力として重要視されている。アーシアは傷ついた者は誰であろうとも見過ごしに出来ない優しい心根を持つために、「敵・味方を区別して回復行動に移れない」という欠点があるが、グレモリー眷属は誰もその点を責めない。後にアザゼルから「黄金龍君・ファーブニル」との契約を引き継ぎ、「龍使い」の片鱗を見せている。そのファーブニルからは「アーシアたん」と呼ばれ、大いに気に入られている模様。なお、名前の由来は同名の女優である。

ラッセー
アーシアの使い魔。蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)のオス。成竜ともなれば見上げる程の大きさになるが、今はまだ頭に載るくらいの大きさの子竜であり、最近はオーフィスと共に居ることが多い。雷撃を放つ能力があり、主に危害を加えようとする者には容赦なく雷撃を浴びせる。希少な魔物であり、たとえ運良く出会えても契約など普通は無理な相手であるため、ザトゥージを驚かせた。名前の由来は「雷撃」+「イッセー」。

姫島朱乃
3サイズ:102/60/89
身長:168cm
体重:54kg
種族:転生悪魔(ハーフ堕天使)
ランク:「女王」
駒王学園3年生で、オカルト研究部副部長。悪魔としての階級は中級悪魔(第14巻時点)。堕天使と人間のハーフであり、父は堕天使の組織「神の子を見張る者」の幹部・バラキエル、母は神社の娘・姫島朱璃。和風な佇まいの美少女で、駒王学園ではリアスとともに「駒王学園の二大お姉さま」と称されている。使い魔は、幼少時からの友達である小鬼。幼少の頃、朱璃が堕天使と結ばれたことを快く思わない親族によって、自宅を刺客に襲撃されて母を喪う。この襲撃事件がきっかけで「堕天使」という存在そのものを忌避するようになり、家を飛び出して朱璃から習った除霊術や雷の力を使い食料を稼ぐなどして各地を放浪しているときにリアスと出会って転生したという過去を持つ。そのような経緯から、父バラキエルとも襲撃事件以来疎遠となっていたが、内心では父のことを慕っており、後にイッセーの尽力で和解に至る。魔力の扱いに秀でており、戦闘では雷を操って攻撃する(後に、イッセーのドラゴンの気を吸い取っていた影響で、雷を放つ際にドラゴンの形状に変化するようになる)。加えて堕天使としての力を開放することで雷に光力を上乗せすることも可能であり、作中の登場人物からはその戦闘スタイルから「雷光の巫女」という二つ名で呼ばれる(ただし、物語序盤では堕天使の力を封印しており、そのときは「雷の巫女」と呼ばれていた)。戦闘力はリアスに匹敵するが、魔力の扱いに秀でる一方で近接戦闘を苦手としているため、作中では「僧侶」属性の悪魔とは相性がいいが「戦車」属性の悪魔とは相性が悪い。異常な面子が集うグレモリー眷属の中では戦闘力が下のほうであり、バアル眷属とのゲームでは悪魔上層部からの評価も散々だった。そのためリアスと共に修行に明け暮れ、ロスヴァイセにも教えを請う事で最大の欠点とされる防御力を魔力ではなく魔法で補う事で向上させた。またイッセーの腕からドラゴンの力を吸い続けた結果魔力が変質し、意思を持った魔力の塊である雷光龍(東洋の龍を模しており、雷だけでなく様々な属性で発動可能)という新しい力が発現。アザゼルの協力により、堕天使の力を(一時的に)完全に発動する腕輪も得て実力を高めている。現在の目標は腕輪無しの自力で堕天使化出来るようになる事。普段は温厚な性格だが、リアスからは「究極のS」と評されており、戦闘時には普段とはうってかわって攻撃的な一面を見せる。一方で、幼少時の襲撃事件のトラウマから精神的に脆い一面も抱えている。その事からイッセーへの愛欲はリアスと劣らぬほど激しい。グレモリー眷属の中でも最もイッセーに精神的に依存しており、イッセーがサマエルの呪いを受けて消息不明となった際には理性の働きを失うほどのショックを受けていた。自身の主であるリアスとは付き合いが長く、木場からは「部長の懐刀」と評されている。普段はリアスのことを「部長」と呼んで敬語で接しているが、プライベートでは対等な友人関係であり、作中では2人でイッセーを取り合う光景がしばしば描かれている。

塔城小猫
3サイズ:67/57/73
身長:138cm
体重:31kg
種族:転生悪魔(猫又)
ランク:「戦車」
駒王学園1年生で、オカルト研究部部員。元は妖怪の猫又であり、耳は猫耳となっている。また、「シロ」という白猫の使い魔を所有している。あまり感情を表に出さず、基本的に口数は少ないが、時折強烈な毒舌を言い放つ。また幼児体型(特に胸を)であり、自身もそのことを気にしているが、駒王学園では猫耳と相まって、マスコット的なロリ少女として人気を集めている。眷属悪魔としての武器は怪力と高い防御力であり、加えて猫又の能力を使うことでさらに戦闘力を強化することができる(当初は、姉の黒歌のように暴走する事を恐れて猫又の力と仙術を使用していなかった)。また仙術も一部ではあるが扱うことができ、作中では位置探査や治癒といった技を披露しているほか、仙術を使って身体に闘気を纏わせることで一時的に戦闘力を向上させることも可能(身体に闘気を纏わせた状態は、作中では「猫又モードバージョン2」と呼ばれており、このとき小猫の尾は2本に分かれる)。一方で、様々な規格外の力が集うグレモリー眷属の中で自分が最弱だという自覚があり、自分は役立たずだと悩んでいた。ヴァーリチームのメンバー・黒歌は実姉であり、かつては共に暮らしていたが、あるとき黒歌が自らの主を殺害して逃亡したため、その責任を押し付けられる形で処分されそうになった過去を持つ。その後、サーゼクスによって窮地を救われ、リアスの眷属悪魔となるが、転生後も黒歌に対してはわだかまりを抱き続けていた。しかし、ヴァーリチームとの共闘を経て姉のことをある程度信用するようになり、現在は役立たずな自分から脱却すべく姉から本格的な仙術修行を受けており、ついでに妖術も教わっている。イッセーが卑猥なことを考えていると容赦なくツッコミを入れている(その場に居合わせなかった場合でも幻聴という形で小猫のツッコミが入る)が、冥界で姉の黒歌から体を張って守ってくれてからは彼に対しては好意を寄せるようになり、作中ではイッセーに対して逆プロポーズをしている。レイヴェルとは、イッセーを巡る恋のライバルであり、作中ではイッセーに対して以上の毒舌を向ける事もあり喧嘩が絶えないが、心の底から嫌っているわけではなく転校初日に人間界に不慣れなレイヴェルの面倒を見てあげているなどしている。なお、「小猫」という名前は、悪魔に転生した後にリアスが命名した名前であり、転生前の名前は「白音(しろね)」という。

ゼノヴィア
3サイズ:87/58/88
身長:166cm
体重:56kg
種族:人間→転生悪魔
ランク:「騎士」
元はカトリック教会の聖剣使いで、生まれながらにして高い聖剣使いの因子を持つという希少な存在。アーシアに負けないくらい敬虔な信徒だったが、神の不在(死)を知った事で教会より異端認定され、その両方の出来事のショックからリアスの眷属となって悪魔に転生した。そして、リアスのはからいで駒王学園2学年に転入する。少しばかり思慮が足りない所が欠点だが、デュランダルを用いた戦闘力は強大で、リアスや朱乃をかなり上回っている。アーシアやイリナとは大の親友で、教会トリオを結成してよく三人で行動している。悪魔に転生してからは「強い子どもを産みたい」という望みを抱くようになり、赤龍帝であるイッセーに「子作り」と「その練習」を迫るようになる。本来は聖剣デュランダル(後に改良されてエクス・デュランダルに)の使い手だが、デュランダルが強力過ぎて扱い辛いため転生前は「破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)」を主に用いていた。悪魔に転生後はエクスカリバーを教会に返還したため、イッセーから聖剣アスカロンを借りて戦うこともある。相手の不意を付いた初撃が得意であり、戦闘開幕と同時に敵にいきなりデュランダルを用いた強烈な一撃を放つ事が多い。剣士としては、技術面は木場に劣るがパワーで圧倒的に勝るタイプで、破壊力特化のデュランダルとの相性はとてもいい。しかし、「時間を掛けて短所のテクニックを補うよりも、強みのパワーを伸ばす」という彼女のテクニック軽視志向は、同じ騎士としての木場の負担をさらに増やしていた(教会時代は破壊の騎士と呼ばれていた。悪魔に転生してからもパワー重視志向は変わらず、同じ騎士の木場が深刻だと思うほどだった)。後に、ミリキャスに自分の弱点を散々指摘された事が相当に堪えた様で、現在はテクニックを磨く事の重要さに目覚めてエクス・デュランダルの力を十全に扱えるようになるための訓練を行っている。

紫藤イリナ
3サイズ:87/59/89
身長:164cm
体重:不明
種族:人間→転生天使
とても能天気な性格をしているイッセーの幼馴染で(幼少時は男の子顔負けのやんちゃを発揮しており、再会するまではイッセーからは男の子だと思われていた)、擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)を扱うプロテスタント教会所属の人工聖剣使い。後に天使長ミカエルの使徒に選ばれて転生天使「御使い(ブレイブ・セイント)」となる。「御使い」としては「A(エース)」に位置づけられているが、常々自信満々に「私は天使」と吹聴するため、彼女の立ち居振る舞いを知る者達からは天使に相応しくないと「自称天使」という不名誉な渾名を付けられている。幼少の頃はイッセーとよく遊んでいたが、プロテスタント教会に才能を買われて英国に転居し疎遠となっていた。奪われた3本の聖剣を奪還する任務を帯びてゼノヴィアと共に来日し、偶然にも悪魔となっていたイッセーと再会。しかし、追跡していたフリードに返り討ちにされて聖剣を奪われる。事件解決まで治療のためソーナ会長に預けられていたが、そのおかげで神の不在を知らされず異端とならなかった。全てが終わった後、ゼノヴィアの聖剣と奪還した聖剣の破片を手に帰国したが、この際に悪魔に転生したゼノヴィアに辛辣な言葉を浴びせてしまったようで、再会した時に彼女に謝っていた。その後、ミカエルの命を受けて天界側のスタッフとして駒王学園2学年に転入する。この時にミカエルより神の不在を知らされているが、ノリの軽い彼女は信仰の対象を即座にミカエルへと変えてしまっている(神の死を知った時は、ショックは大きかったらしく七日七晩も寝込んでいた)。天界からの出向組であるためグレモリー眷属ではなく、またオカルト研究部にも入部していないが、よくオカルト研究部の部室にいるため、作中ではオカルト研究部員として扱われることが多い。イッセーに対して好意を抱いており、天使に転生してからはイッセー絡みでたびたび堕天しかけている。アーシアやゼノヴィアとは親友であり、共に「教会トリオ」を結成しているが、信仰する宗派の違いからゼノヴィアとはしばしば口論に発展する事がある。

ロスヴァイセ
3サイズ:96/61/89
身長:173cm
体重:不明
種族:ヴァルキリー→転生悪魔
ランク:「戦車」
アースガルズの主神・オーディンのお供を務めていた半神ワルキューレの1人。オーディンが日本の神々と会談を行うために来日した際、その御付きとして共に来日するが、アースガルズの悪神・ロキの件に対処しているうちにいつの間にかオーディンが帰国しており置いてけぼりを喰らってしまう。護衛が主神を放り出して自分ひとり遅れて帰国するなどとんでもない事態であり、もはや帰るに帰れなくなったと途方に暮れていた所をリアスに好条件を提示されて承諾。悪魔に転生し、グレモリー眷属最後の駒「戦車」として仲間に加わる。この件をかなり根に持っており、オーディンと再会した際にはその恨みを晴らすべく襲い掛かった事がある。北欧系の術式魔法や精霊魔法に長けており、必殺技はあらゆる属性と種類の攻撃魔法を一斉に展開して相手に叩き込むフルバースト。その威力は強大で、戦闘力はリアスや朱乃をかなり上回る。当初は攻撃魔法重視に傾倒しており、「戦車」でありながら防御面を若干軽視していた。しかし、英雄派のヘラクレスとの戦いで容易に防御を破られ敗北した事で戦車としての自分の特性を見つめ直すようになり、里帰りして行った修行により北欧のシールド系魔法を片っ端から習得して鉄壁の防御力を入手。現在は名実共に眷属の盾役兼砲台役を務めている。北欧の片田舎の出身。性格は真面目で規律に忠実たらんとしているが、堅物すぎてどこか抜けているところがある。質素倹約をとても重視するため、服装はジャージを好み100均巡りが趣味と金銭面にはシビアで、浪費には厳しい態度をとる(修学旅行先の京都で「洋服崩壊」を喰らった際に、裸にされた事よりも服をバラバラにされた事を怒った為、イッセーを逆に困惑させた)。イッセー曰く「100均ヴァルキリー」で、美人なのに残念な人という認識。年齢は10代でイッセー達と大差ないが、祖国では飛び級を果たして大学課程まで修了した才媛。 転生後、最初は学生として駒王学園に所属するようリアスに言われたが、今更高校の授業を受けても仕方がないとこれを辞して教職を望んだ。しかし、歳が近い事から生徒達には「ロスヴァイセちゃん」と呼ばれて親しまれており、教師としての威厳はあまりない。ヴァルキリー時代から溜め込んだストレスゆえに、少量のアルコールが入るだけで劇的にタガが外れて暴れる。両親は北欧の神に仕える戦士で家に帰る事は稀だった為、幼少時は祖母に育てられたお婆ちゃんっ子だと判明。祖母と会話するときだけかなり重度の方言に戻るため、新たな残念属性が追加されたとイッセーが述懐している。祖母へのご恩返しも含めて、何もない故郷にディスカウントストアを建てることを目標にしている。

レイヴェル・フェニックス
3サイズ:85/59/84
身長:153cm
体重:不明
種族:純血悪魔
ランク:「僧侶」
「元72柱」フェニックス家出身の、金髪ツイン縦ロールの少女。「悪魔の駒」では「僧侶」の駒を割り当てられており、三兄・ライザーの眷属を経て現在は母親の眷属となっている。兄・ライザーの眷属として当初はオカルト研究部の面々と敵対していたが、リアスの婚約を巡ってライザーと決闘するイッセーの勇姿を見て好意を抱くようになる。その後、見聞を広げるために駒王学園に転入し、オカルト研究部に入部する(ただし、グレモリー眷属ではないため客分扱いとなっている)。オカルト研究部入部後は、サーゼクスの要請を受けてイッセーのマネージャーに就任する。マネージャーとしては非常に優秀で、中級悪魔試験に挑むイッセーに資料を用意したり、魔法使いの契約が始まってからは学園での休み時間も利用してイッセーの契約相手に相応しい魔法使いを選別したりするなど、イッセーが申し訳なく思う程に頑張っている。イッセーに対して好意を抱いているが、自身が良家のお嬢様として育ってきたこともあって素直に好意を伝えられずにいる。しかし、イッセーが「人型のドラゴン」として復活してからは自身の感情に素直になり、わがままな一面や甘えん坊な一面も見せるようになっている。駒王学園では小猫やギャスパーのクラスメイトであり、小猫とはイッセーに好意を抱くライバル同士の関係にある。そのため小猫とは喧嘩が絶えないが、本気で嫌っているわけではなく、喧嘩してもすぐに仲直りしている(作中では小猫の姉の黒歌に対して、「小猫さんに手を出したらクラスメートとして許さない」と言い放った事もあった)。

シトリー眷属
駒王学園にいる悪魔の眷属の1つ。主に生徒会のメンバーから構成されている。
支取蒼那/ソーナ・シトリー
3サイズ:77/57/83
種族:純血悪魔
ランク:「王」
駒王学園3年生。駒王学園生徒会長。魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹で、「元72柱」シトリー家の次期当主。厳格な性格だが根は優しく、中級・下級・転生悪魔でも別け隔てなくレーティングゲームに参加できる学校を冥界に作ることを夢としている。「王」としても、リアス、サイラオーグ・バアル、シーグヴァイラ・アガレスとともに「若手四王」と称される実力者で、冥界では知略を駆使して戦う戦術家として評価が高い(一例として、アガレス眷属とのスクランブル・フラッグは、作中の評論家から「隠れた名勝負」と絶賛を受けている)。ただし、趣味のお菓子作りの腕前だけは壊滅的に下手(シトリー眷属は全員、ソーナのお菓子作りの腕前は熟知しているが、真実を告げればソーナ本人がショックを受けてしまう上に、怒り狂ったセラフォルーが制裁を喰らわせるため、何も言えないでいる)。自身と同じく四大魔王を兄弟に持つリアスとは、幼い頃から一緒に遊んだ親友だが、縁談問題などリアスが抱える悩みに対しては、冥界の常識に囚われて有効な対応が取れずにいた。そのため、リアスの悩みを解消したイッセーに対しては嫉妬心を抱きつつも感謝している。今では名前でお互いを呼び合うくらい関係が深くなっていて、一部の眷属からは一誠と付き合っているのではと噂されるくらいだが、イッセー自身は匙の気持ちを知っている為申し訳なく思っている。また、自身に好意を寄せる匙に対しては弟のように想っており、加えて彼を慕う眷属もいることから手は出せないと考えている。

真羅椿姫
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「女王」
駒王学園3年生。駒王学園生徒会副会長。眼鏡をかけた黒髪ロングの女子生徒。武器は長刀で、加えてカウンター型神器「追憶の鏡(ミラー・アリス)」を有する。性格はクールだが、グレモリー眷属とのレーティングゲームがきっかけで木場に好意を抱くようになり、木場の前では普通の女の子になる。

由良翼紗
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「戦車」
駒王学園2年生。体術に秀でる女子生徒で、現在はアザゼルから人工神器「精霊と栄光の盾(トゥインクル・イージス)」を供与されている。好みの男性は「泥臭いタイプ」で、学園の男性悪魔の中ではイッセーが好み。

巡巴柄
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「騎士」
駒王学園2年生。退魔を生業とする一族の出身。普段は日本刀を武器としており、加えて現在はアザゼルから人工神器「閃光と暗黒の龍絶刀(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・サムライソード)」を供与されている。

ベンニーア
種族:転生悪魔(ハーフ死神)
ランク:「騎士」
冥府の最上級死神・オルクスと人間の間に生まれた少女。言葉遣いが若干体育会系。トンネルを潜り抜けるように転移の魔法陣を使うことができる。父親やハーデスのやり方が気に入らず、冥府を出奔し、「騎士」を探していたソーナのもとに自らを売り込み、彼女の眷属となる(当初はシトリーの「騎士」は別の人物が受け持つはずだったが連絡がつかなくなっていた。最初は死神という事で警戒されたが「おっぱいドラゴン」のファンという一点を信用され「騎士」になった)。マントの裏におっぱいドラゴンの刺繍が有る程の熱烈ファン。キャラクターのイメージはガンダムデスサイズ。

花戒桃
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「僧侶」
駒王学園2年生。現在はアザゼルから人工神器「刹那の絶園(アブローズ・ウォール)」を供与されている。当初は木場に好意を抱いていたが、イッセーに何度も立ち向かう匙を見て匙を好きになり、“元ちゃん”と呼ぶようになる。匙がソーナ会長に想いを抱いている事は知っているが、その会長は一誠に目が向いている事にかなりうれしそうな反応をする。

草下憐耶
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「僧侶」
駒王学園2年生。お下げの女子生徒。現在はアザゼルから人工神器「怪人達の仮面舞踏会(スカウティング・ペルソナ)」を供与されている。

仁村留流子
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「兵士」
駒王学園1年生。現在はアザゼルから人工神器「玉兎と嫦娥(プロセラルム・ファントム)」を供与されている。匙に惚れている。そのせいか、会長と一誠をくっつけるような言葉を一誠に送る。

悪魔の存在を知る生徒
安倍清芽
駒王学園3年生。テニス部部長。魔獣使いの家系の出身(清芽の父親といとこも魔獣使いである)で、様々な魔獣を従えている。父親が決めた見合い話を破談にするためにオカルト研究部に協力を依頼し、イッセーを彼氏役として借りることで破談に成功する。破談後に一誠を意識するようになったが、イッセーのリアスへの態度を見て身を引いた。

クリスティ
清芽が従えているメスの雪女(イエティ)。ナックルウォーキングとドラミングが得意で、必殺技は冷凍ブレス。外見がゴリラそっくりで雪女に対する夢を壊したため、イッセーからは「ゴリスティ」呼ばわりされている。ステファニーという姉がおり、そちらは清芽の父親に仕えている。

エステリーナ
清芽が従えている人魚(脚が生えたマグロ)。歌が得意だが、エラ呼吸しかできないため、陸上で活動できる時間は短い。

高橋輝空(たかはしスカイ)
清芽が従えている鳥人。神戸出身だが名古屋コーチンの能力を有しているため飛ぶことはできない。おまけに鳥頭。

加茂忠美
駒王学園2年生。陰陽師の家系の出身で、独自に除霊を行っている。武者修行中にミルたんに惨敗し、このままでは家の存続に関わるとして再戦を挑む。

悪魔陣営
古の戦いに置いて魔王を始めとした多くの上位悪魔を失ってしまっている。サーゼクスを初めとした新たな四大魔王の元、旧魔王の血族を初めとした主戦派を追放し、平和主義に転換。「悪魔の駒」を用いて転生悪魔を増やし、勢力を立て直そうとしている。特撮番組「乳龍帝おっぱいドラゴン」が流行るほど平和だが、前魔王派とのいざこざや血統を重んじる貴族主義、それを前提にした合理主義など、いまだ多くの問題を抱えている。
セラフォルー・レヴィアタン
現・魔王「レヴィアタン」。元の名はセラフォルー・シトリーといい、ソーナの実姉に当たる。四大魔王の1人として冥界の外交を取り仕切っているほか、映画などの娯楽作品のプロデュースも手掛けている(その中には自身を主役にしている「魔法少女マジカル☆レヴィアたん」も入っている。また「乳龍帝おっぱいドラゴン」が始まってからはイッセーに対して対抗心を抱いている)。ノリと話し方がとても軽い少女。超ド級のシスコンであり、ソーナのことを貶されると烈火のごとく怒り狂う(コカビエルが駒王学園を襲撃してきた際に、サーゼセクスかセラフォルーのどちらを呼ぶべきとなった時には、ソーナが穢されると知ったら、セラフォルーが即時に堕天使に戦争を仕掛けかねないと思われていた)。また魔女っ子趣味で、自らもよく魔法少女のコスプレをしているが、当の魔女たちからは「魔女について間違った認識を広めている」としてクレームをつけられており、「禍の団」の魔術師派閥・ニルレムでは暗殺対象に挙げられている。氷の魔力の扱いに長けており、「零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)」という技を持つ。威力も強大で、豪獣鬼との戦闘では、魔力攻撃で広大な荒地を全て凍らせた。

ルシファー眷属
グレイフィア・ルキフグス
サーゼクスの「女王」にして妻。普段はグレモリー家にメイドとして仕えており、グレモリー眷属のスケジュール管理を任されているが、かつてセラフォルーと「最強の女性悪魔」の座を争ったほどの実力者で、自身の髪色から「銀髪の殲滅女王(ぎんぱつのクィーン・オブ・デイバウア)」という異名を持つ。「番外の悪魔」ルキフグス家の出身で、当初は旧魔王派に属していた。夫であり自身の「王」でもあるサーゼクスとは、旧魔王派と新魔王派という派閥を越えて結ばれた仲であるが、プライベート及び公務の両方で容赦ないツッコミを入れるなど完全に尻に敷いている。12巻では、死んだと思われた一誠がグレートレッドと合体した状態で戻ってきたときは、いち早く一誠であると見抜き、無事戻ってきた事を喜んでいた。

グレモリー家
ヴェネラナ・グレモリー
リアスとサーゼクスの実母。バアル家の出身で、「亜麻髪の絶滅淑女(あまがみのマダム・ザ・エクスティンクト)」の異名を持つ。娘のリアスと外見が似ているが、髪は亜麻色。イッセーに礼儀作法や家のしきたりについて仕込み、夫と同じく、リアスとイッセーを結婚させようと目論んでいる。

ライザー・フェニックスの眷属
ユーベルーナ
ライザーの「女王」。炎の魔力の扱いに長けており、魔法の杖から強力な炎を放つことができる。ライザー眷属の中ではレイヴェルからもかなり期待されている。朱乃からは「爆弾女王(ボムクィーン)」と呼ばれるが、本人はあまり気に入っていない。頭を使った戦法を得意とし、レーティングゲームでは子猫と木場に闇討ちするという戦法をとっている。

カーラマイン
ライザーの「騎士」。頭にバンダナ、西洋風の鎧を身にまとった少女剣士。短剣を武器としており、剣の刃に炎を纏わせて戦う。剣で戦うことしか頭になく、レイヴェルからも呆れられているが、リアス眷属とのレーティングゲームでは木場と互角にやり合うなど実力は高い。

シーリス
ライザーの「騎士」。大剣を武器としており、剣を振るうことで衝撃波を発生させることができる。カーラマインがスピード重視なら、彼女はパワー重視といった戦法をとる。

イザベラ
ライザーの「戦車」。顔の片側に仮面を被った格闘家。
リアス眷属とのレーティングゲームではイッセーと対戦して敗れるものの、その後もイッセーに対しては友好的な言動を見せている。レイヴェルに続く、イッセーの2人目の理解者にして、眷属の中で一誠の洋服崩壊を喰らった4人目。

雪蘭(シュエラン)
ライザーの「戦車」。カンフーを得意とする中華風の少女で、戦闘では両手両足に炎を纏って攻撃する。レーティングゲームでは、同じルークの小猫と対峙したが、パワー攻めの小猫に敗北。イッセーの洋服崩壊の犠牲にはならなかったが、ミラとイル&ネルがその技の犠牲になるところを目撃している。

美南風(みはえ)
ライザーの「僧侶」。十二単を着た和風少女。レーティングゲームでは、大した活躍もできなかった。

ミラ
ライザーの「兵士」。和服を着た棒術を扱う少女。ライザー曰く「俺の下僕では一番弱い」が、棒術を得意としており、イッセーとの初対戦では、イッセーが本気を出していなかったとはいえ彼を一撃で撃退している。神器持ちではないがレーティングゲームを多く出ているため、一誠や匙よりも実戦経験豊富といったところ、だが二度目の対戦では棒をへし折られた上に、洋服崩壊を喰らい敗北。

イル&ネル
ライザーの「兵士」。双子の姉妹で、チェーンソーを使って相手を追いかけ回す。ミラと共にドレスブレイクを喰らい敗北。

ニィ、リィ
ライザーの「兵士」。猫娘型悪魔。種族的には、小猫と同種。猫のように身軽な動きで一誠を相手にした。言葉には必ず「〜にゃ。」を付ける。

シュリヤー、マリオン、ビュレント
ライザーの「兵士」、だが三人とも木場に一刀両断されて敗北。木場の実力を見くびっていたのが敗因である。同時に朱乃の簡単なトラップにも引っ掛かっている。

バアル家
サイラオーグの実母。「元72柱」ウァプラ家の出身。実子サイラオーグが「滅びの力」を受け継がなかったため、バアル領の辺境に追いやられる。幼少のサイラオーグに対しては、「魔力が足りないならそれ以外の力を身につけて補いなさい」と諭す一方、裏では滅びの力を持たさずに産んだことを悔み続けていた。その後、悪魔特有の「眠りの病」を発症し、シトリー領の病院に入院していたが、イッセーの「乳語翻訳」の影響を受け、グレモリー眷属とバアル眷属のレーティングゲーム終了後に目覚める。

サイラオーグの眷属
コリアナ・アンドレアルフス
サイラオーグの「僧侶」。「元72柱」アンドレアルフス家の出身。ビシッとしたスーツを着込んだ金髪の女性。

クイーシャ・アバドン
サイラオーグの「女王」。「番外の悪魔」アバドン家の出身で、あらゆる攻撃を吸収し、属性を分解して特定の攻撃のみを撃ち返す「穴(ホール)」という特性を持つ。サイラオーグを愛している。

元72柱
リリティファ・ウェパル
人魚の悪魔。「元72柱」ウェパル家の末裔で、古の大戦で家が傾いていたところに新魔王派・旧魔王派の争いが起こったため、どちらの派閥にも与することができず人間界の海に隠れ住んでいた。その後、純血悪魔のグラッグ・フォルネウスに狙われ、彼の眷属悪魔にされそうになるが、現在は冥界政府によって保護され、グレモリー領の湖で暮らしている。「リリティファ」という名前は、リリーナ・ドーリアンとティファ・アディールに由来している。

エニーレィ・ヴァサーゴ
「元72柱」ヴァサーゴ家の次期当主候補で、イオラヴァの婚約者。アスタロト家と懇意であり、アスタロト家が没落する原因を作ったリアスとイッセーに敵意を持っていたが、イオラヴァの愛犬ボブがお茶会で騒動を起こした後、リアスとイッセーに対して、イオラヴァのせいで迷惑をかけたことを素直に詫び、事態を収拾してくれたことに謝意を表した。

堕天使陣営
悪魔・天使と並ぶ三大陣営の一角で、「欲望」に目覚めたことで「堕天」した天使の集団。アザゼルを中心に「神の子を見張る者(グリゴリ)」という組織を結成しているが、現在は「禍の団」(後述)に武闘派が流れたことに加え、勢力の増加に対する関心が薄いため陣営としては縮小傾向にある。一方で神器の研究には熱心であり、また他の陣営と比して勢力圏内の人口密度が低いことを逆利用してリゾート開発を進めている。
教会
レイナーレをトップとしている、非合法の悪魔払い組織。
レイナーレ
堕天使の1人。「神の子を見張る者」の末端メンバーであり、非合法の悪魔払い組織「教会」のトップ。妖艶でスタイルが良い美女であり、加えてアニメでは黒いボンデージ姿を披露している。イッセーを危険視した「神の子を見張る者」上層部の命令を受け、「天野夕麻」という偽名を用いてイッセーの彼女となり(実際は遊んでいただけで、その本心は初心で間抜けな男の相手は退屈で疲れるだけというもの)、初デートの帰り際にイッセーを殺害する。その後、アーシアの神器「聖母の微笑」を狙って彼女に近づき、命と引き換えに神器を奪う事に成功するが、悪魔に転生したイッセーと赤龍帝の篭手の前に予想外の敗北。夕麻の姿に変身してまで馬鹿にしていたイッセー相手に命乞いをした事が致命的な失策となり、眷属を貶された怒りに燃えるリアスによって完全に滅せられた。完全に騙されていたとはいえ、イッセーにとってレイナーレは初めての彼女であり、暇潰しに弄ばれたという事実は彼女の消滅後も消えないトラウマとなってイッセーの心を苛む要因となった。

天界陣営
悪魔、堕天使と並ぶ三大陣営の一角で、天界に住まう天使の集団。「熾天使(セラフ)」という組織を結成している。神がいないと純粋な天使の数を増やすことができない(天使と人間のハーフもいるが、複雑な儀式が必要な上に「一切の劣情を起してはいけない」ため数は極端に少ない)ことに加え、邪なことを考えると堕天使となってしまうが、現在は「悪魔の駒」の技術を基にした「御使い」を使って転生天使を増やし、勢力の増加を図っている。
ガブリエル
四大熾天使の1人。天界一と名高いスタイル抜群の美女で最強の女性天使、「御使い」ではハートの札をつかさどる。冥界でも人気が高く、セラフォルーからは密かにライバル視されている。

グリゼルダ・クァルタ
転生天使。駒王学園がある地域の天界スタッフを統括する女性で、イリナの上司に当たる。またゼノヴィアとも面識があり、ゼノヴィアにとっては幼少の頃から頭が上がらない存在。ガフリエルの部下であり、「御使い」では「Q(クイーン)」と位置づけられている。そのため、「クイーン・オブ・ハート」の異名を持つ。

禍の団(カオス・ブリゲード)
三大陣営の和平・協調路線をよく思わず、破壊と混乱を起こそうとするテロリスト集団。各勢力の過激派が集まっているが一枚岩ではなく、複数の派閥が生じている。
ヴァーリチーム
「禍の団」の特殊部隊。リーダーのヴァーリ・ルシファーと彼を慕うメンバーで構成されており、他の派閥と違って異なる種族で混成されている。「禍の団」でも最強クラスの部隊であったが、英雄派の策略により現在は、メンバー全員が「禍の団」から脱退している。以後は、いかなる勢力にも属さず未知のものを求め、世界各地を放浪している。
美猴(びこう)
ヴァーリチームのメンバー。闘戦勝仏の末裔である猿の妖怪で、変化の術を得意とする。比較的軽い性格で、ラーメンに造詣が深い。また下品な言動が多く、チームの一員であるフェンリルからの評価は下の下で、リアスからは「スイッチ姫」という二つ名をつけた張本人として恨まれている。戦闘時には、最上級悪魔で元龍王のタンニーン相手でも臆することなく戦うほどの勇猛果敢を発揮するが、先祖である初代孫悟空こと闘戦勝仏には冷汗を流す程に頭が上がらず、以前は逃げ回っていたがヴァーリがサマエルの毒に侵されるとヴァーリを助ける為に闘戦勝仏に援助を求めた。

黒歌(くろか)
3サイズ:98/57/86
身長:161cm
体重:不明
種族:転生悪魔(猫又)
ヴァーリチームのメンバー。妖怪・猫又の中でも強い力を持つ「猫魈(ねこしょう)」で、小猫の実姉。かつては眷属悪魔だったが、後に妹を守るために自らの主を殺して逃亡し、SSランクの「はぐれ悪魔」となっている。仙術の使い手であり、眷属悪魔として転生した際に「僧侶」の駒を2つ消費するなど、最上級悪魔に匹敵する実力を有する。しかし、思考が快楽的かつ短絡的で常に盛っているため、フェンリルの本能によるヒエラルキーでは微妙な評価。現在は小猫の求めに応じ、兵頭邸に滞在して彼女に仙術を教える一方で天龍との子供が欲しいと公言しており、ヴァーリにはその気がない為、イッセーを誘惑している。小猫とは実の姉妹だが、和服を着るのが間違っていると言わんばかりのダイナマイトボディの持ち主で、しどけなく着崩している。

ルフェイ・ペンドラゴン
アーサーの妹で、魔法使いの衣装に身を包んだ少女。ヴァーリチームのメンバーで、普段はフェンリルと行動を共にすることが多く、フェンリルからはルフェイ嬢と呼ばれて特別視されている。「乳龍帝おっぱいドラゴン」の大ファンで、イッセーに出会ったときには感激していた。ヴァーリチームが「禍の団」を脱退した後は黒歌と共に兵藤邸に入り浸っており、半ば居候化している。元々は魔術師の組織の一つ「黄金の夜明け団」に所属しており、ペンドラゴン家の魔術師としてその将来を有望視されていたが、聖王剣「コールブランド」を持ち出して家を飛び出した兄のアーサーを追って「禍の団」及びヴァーリチームに入った経緯を持っている。黒歌からイッセーの魔法使い契約候補として挙げられ、レイヴェルに実力・家柄共に理想的な契約相手だと評価されるが、テロに加担していたことが弊害となり、契約に関する問題は保留になっている。

旧魔王派
旧・四大魔王の血族やその一党で構成された一派。自分たちを「真なる魔王の血族」と称しており、現・四大魔王を「偽りの存在」として憎んでいる。当初は「禍の団」の最大派閥であったが、現・四大魔王への私怨に逸って無謀な勝負を挑んで返り討ちに遭った結果、幹部クラスの大半を喪うなど勢力が激減し、現在は活動を停止している。
カテレア・レヴィアタン
旧・魔王「レヴィアタン」の血を引く女性悪魔。レヴィアタンの座を奪ったセラフォルーを怨んでいる。三大陣営の首脳会談を襲撃するが、アザゼルに敗れて死亡する。「カテレア」という名前は、カテジナ・ルースとレディ・アンに由来している。

英雄派
「禍の団」の派閥の1つで、伝説の英雄の子孫や神滅具を有する人間から構成されている。神器の所有者を拉致・洗脳して各勢力に送り込んだり、神器を実験して明らかになった「禁手へ至る方法」を自分たち以外の神器所有者にリークしたりしている。
ジャンヌ
ジャンヌ・ダルクの魂を受け継ぐ女性で、神器「聖剣創造」の所有者。京都ではイリナを圧倒する程の力を見せ、超獣鬼が冥界に来襲した際には「魔人化」してヘラクレスと共にシトリー眷属を襲撃し、グレモリー眷属が駆けつけると朱乃、ゼノヴィア、イリナの三人に押し込まれるも避難中の子供を人質にとるなどヘラクレス同様に外道な性格を見せる。しかし復活したイッセーの前に敗れ、ヘラクレスとともに冥界に捕縛される。

妖怪
九重(くのう)
京都を取り仕切る九尾の狐・八坂(やさか)の娘。女子小学生のような外見だが、狐の耳と尻尾が生えている。須弥山の神々との会談に向かう途上で「禍の団」英雄派に攫われた母を憂い、修学旅行で京都へやってきたイッセーのことを犯人と勘違いして襲撃する。誤解が解けた後はイッセーたちと行動を共にし、母を救い出してくれたイッセーに好意を抱くようになる。その後、母や仲間の妖怪とともに、豪獣鬼の対処に追われる冥界の助っ人として再登場する。

吸血鬼
ヴァレリー・ツェペシュ
ギャスパーの幼馴染で、ハーフヴァンパイアの少女。吸血鬼の二大派閥「ツェペシュ派」に属している。かつてギャスパーが「忌み子」として城に幽閉されていたときに生活を共にし、後にギャスパーを外に逃がすのに尽力した恩人のような存在。ギャスパーが出奔した後に神滅具「幽世の聖杯(セフィロト・グラール)」に目覚め、現在はその力をツェペシュ派の強化に使われ、カーミラ派からは討伐の対象とされている。

エルメンヒルデ・カルンスタイン
吸血鬼の二大派閥「カーミラ派」の幹部カルンスタイン家の女性吸血鬼。純血の吸血鬼としての価値観に凝り固まっており、「吸血鬼」か「それ以外」かで物事を判断する。また、地位のない者の意見は端から受けつけない。

赤龍帝
歴代最強の赤龍帝
男性:ベルザード
女性:エルシャ
それ以外の歴代赤龍帝は「真紅の赫龍帝」発現後は「覇龍」を卒業し「乳力(にゅうパワー)」に目覚めたが、サマエルの呪いに侵されたイッセーを護って消滅した。最後に彼に残した言葉が「ポチっとポチっと、ずむずむいやーん!」だった。

用語

悪魔関連
駒王学園
グレモリー家次期当主のリアスが日本に滞在する際に与えられた領土であり、所有物。学園のトップも殆どが悪魔関係者で占められる。普通の人間の生徒も在籍しているが、リアス達の正体が悪魔である事は知らない。

オカルト研究部
駒王学園旧校舎に居室を構える「リアス・グレモリー眷属」の表向きの看板。リアス・グレモリー眷属を筆頭にメンバーの殆どが悪魔で構成されている。

悪魔
文字通りの悪魔であり、人間の願いを叶え魂を奪う(原則として契約した者のみ契約を達成した後で魂を奪い、それ以外の無関係な人間からの魂は奪わないことにしている)。伝説に言われるような異形の姿を持つ者はあまりおらず大半は人間と変わらない外見をしている(上級を含めて魔力に余裕のある者は見た目の姿は自分の好みに変えている)。背中にはコウモリのような翼があるが、普段は見えないように体の中に引っ込めている。冥界に住み永遠に近い(1万年以上?)寿命を持つかわりに非常に出生率は低く増えにくい。兄弟姉妹でも数10歳〜100歳以上の差があるのは当たり前で10歳程度の差は近い方である(その為か、サーゼクスやセラフォルーの様に兄姉が弟妹を可愛がりすぎる傾向もある)。先の大戦で人口が激減し、種そのものが存続の危機にある。神・天使・光などとは先天的に相いれない性質を持っていて、力の弱い悪魔は太陽の光の下では倦怠感や力の減少がみられるが、上級悪魔などの強力な悪魔は昼間でもほとんど問題なく動くことができる。しかし、聖水・聖剣・十字架など神聖なものは天敵であり、低クラスのものであっても上級悪魔にすら脅威となるほか、神に祈りをささげる行為などでもダメージを受ける(アーシアとゼノヴィアもたびたびお祈りをしてはダメージを受けていたが、後にイッセーがミカエルにシステムの修正を依頼した結果、お祈りをしても大丈夫になった)。

転生悪魔
「悪魔の駒」を適正数与えられ、他の種族から悪魔に転生した者たち。悪魔としての能力に加えて、元になった種族が本来持っていた能力も併せ持つ。転生の際には、命を落とした者でも生き返ることが出来る。

魔王
ルシファー・ベルゼブブ・レヴィアタン・アスモデウスの四人が四大魔王として君臨していたが、先の大戦で全員死亡。その後、魔王は先代の血筋ではなく現在最強の悪魔四人(サーゼクス、アジュカ、セラフォルー、ファルビウム)に引き継がれ、先代の血筋のものは他勢力との徹底抗戦を主張したため、冥界の片隅へ追いやられた。それを良しとしない先代魔王の血筋のものは「禍の団」へ「旧魔王派」として参加、クーデターを企てる。現四大魔王は非公式に「魔王戦隊サタンレンジャー」を結成していたり(四大魔王にグレイフィアを加えての5人組で構成されている。)、自身で企画したアニメの主演を自分で演じるなどプライベート時に非常に「カルい」のが特徴。そのためか魔王の家族は全員しっかりしている。

バアル家
魔王に次ぐ権力を持つ大王家。魔王は世襲ではないため、家柄としては72柱最上位に位置しており、そのため上役内の「貴族派」などは現魔王より重要視している。あらゆる存在を消滅させる「滅びの力」を持つのが特徴。このこともあって現魔王を筆頭に恋愛結婚が浸透してきた現在でも「力」を確実に受け継がせようとする「側室制度」が残っている。が、次期当主であるサイラオーグに「滅びの力」が受け継がれず、逆にグレモリー家に嫁いだヴェネラナ(現バアル家当主の腹違いの姉)の子供であるサーゼクスとリアスが強力な「滅びの力」を得てしまった為、グレモリー家を敵視している。

アガレス家
魔王の代理人としての地位を持つ大公家。魔王、バアル家に次ぐ権力を持つが、いわゆる「中間管理職」で苦労が絶えない。

72柱
大戦以前に存在した純血の上級悪魔が連なる名門の家系。全員が爵位を持ち、一族ごとに数十もの軍勢を率いていた。現在ではそのほとんど(72家中39家、全体の約54.2%に達する)が断絶し軍勢と共に滅びるか、生活が立ち行かなくなったりして冥界辺境や人間界の奥地に隠棲していることもあって、かつての序列とは乖離しつつあるため(現在レーティングゲームトップランカーであるディハウザーの「ベリアル家」は旧序列では68位)、「元72柱」とも表記される。大戦後は若い世代を重視して(少なくともここ5 - 6代は)次期当主が成長すると跡目を譲って隠居する事になっている。だが「純血」や古くからの手法を重視する風潮も残っており、深刻な問題ともなっている。断絶したとされる家は混血と言う形で存続している可能性もある。いくつかの家の末裔が確認されており、発見した場合は保護する様、現政府からは通達が出ている。人間と混血したことで神器を手に入れた者もいる。

番外の悪魔(エキストラ・デーモン)
前述の「72柱」に含まれない上級悪魔。グレイフィアの「ルキフグス」や「メフィスト・フェレス」「アバドン」などがあるが、それらも多くは断絶しているか冥界の奥地に隠棲し新旧両派閥からは距離を置いている。
グレモリー家
現ルシファーを輩出した名門。元72柱56位。強力な魔力と、紅い髪を持つのが特徴。深い情愛を持ち、眷属を慈しむ一族。その分「身内」に手を出された場合、その怒りは凄まじい。日本の本州と同程度の面積の領土を持ち、広大な眷属用の城を幾つも持つ。領地の特産品は非常に評判がよく産業も発達しており非常に豊か。また、人間界にも秘密裏に進出しており、ホテルを運営していたりする他、最近では冥界の大ヒット番組「乳龍帝おっぱいドラゴン」の著作権を初め、関連商品を大々的に売り出すなどして新たな収入源を得ている。

アスタロト家
現ベルゼブブを輩出した名門。元72柱29位。次期当主であったディオドラが禍の団に通じていたこともあり、現当主が解任された上、次期魔王を輩出する権利を失う。

シトリー家
現レヴィアタンを輩出した名門。元72柱12位。

グラシャラボラス家
現アスモデウスを輩出した名門。元72柱25位。次期当主が事故死しており、行状には問題のあるゼファードルが繰り上がりで次期当主になり、さらに当人がレーティングゲームで再起不能になるなど、先行き不安な状況に陥っている。

フェニックス家
不死身の能力を持つ名門。元72柱37位。文字通り不死身の再生能力とあらゆるものを焼き尽くす炎をもち、レーティングゲームでその能力の恐ろしさを冥界中に響きわたらせた。倒すには神や魔王に匹敵する一撃を放ち消滅させるか、その精神を断ち切るしかない。いかなる傷も直すフェニックスの涙を生み出すことが出来るため財政はかなり潤っている。現代の上級悪魔には珍しい子沢山な家系で現当主もルヴァル、次男(冥界メディアの幹部)、ライザー、レイヴェルの四人兄妹である。

下級 - 中級悪魔
いわゆる冥界における一般市民。前述の種存続問題もあって軍・警察などの治安維持機関(もしくは各上級家に直接仕える者)以外は基本的には非戦闘員とされている上、過去の階級観によってレーティングゲームへの参加条件も「眷属悪魔になる事」のみと言う狭き門となっている。眷属になった後に相応の実績・実力を身に付ける事で推薦を受け、昇格試験(筆記と試合形式)に合格する事で中級にランクupできる。

上級悪魔
「悪魔の駒」で眷属悪魔となり、中級に昇格し実績を積んだ者たちが上層部の承認を受けて爵位等を与えられ「王」として認定される。最近では純血に限らず、混血や転生悪魔の台頭が著しい。元72柱を始めとした純血の名門出身者は成人すると同時にここに入り「王」として眷属を率いることになる。

最上級悪魔
魔王を除き、冥界にも数えるほどしか存在しない最強の悪魔。冥界での貢献度、ゲームでの成績、能力。それらすべて最高ランクの評価を得て初めて得られる、悪魔にとっての最上級の位。レーティングゲームランキングトップ10はほとんど移動しておらず、そのキングは全員が最上級悪魔であり、トップ3は魔王にも匹敵する力を持つと言われる。

はぐれ悪魔
転生により下僕悪魔となったが、強力な力に溺れ、主を殺しお尋ね者となった悪魔。契約の有無関係なしに人間を襲う極めて危険な存在。例外としては下僕となる際に不利な契約を結ばされたり、黒歌の場合の様に主側に問題があった物もある。

神器関連
神器(セイクリッド・ギア)
「聖書の神」が作ったシステムで不思議な能力を所持者へ与える。与えられる能力は様々だが、発現するのに「使い手の善悪」は関係ない上、教会内でも神器の存在を知る者は上位者に限られるためか神の奇跡よりも「悪魔の業」と誤解され迫害を受ける所有者も多い。先天的に神器を宿すのは人間、もしくは人間の血を引く者のみだが持ち主から奪い自身に移植するなどして後天的に神器を手に入れることも可能。ただし強制的に神器を抜き取られた者は大抵死亡する。手に入れた場合にしても神器の能力・力によっては元々持っていた能力が使えなくなったり神器の制御に才能のほとんどを費やす事になりかねない。ドラゴンを始めとする強大な神獣、魔獣を封じた神器は強力だが、封じられた存在が目覚めていないか、活動を停止した状態だと最低限の機能しか使えなくなる。

神滅具(ロンギヌス)
神器の中でも、神すら滅ぼすことが可能な力を持つと言われる特殊な神器で現時点で13種(そのうちの4種は上位神滅具)が確認されている。「二種類以上の能力をあわせ持つ」特徴があり、一例として「赤龍帝の籠手」は力の倍増+力の譲渡となるほか、持ち主が所持しているか「生きている」限り、同じ能力を持つ神器は存在しないと言う唯一無二の神器。古来より所有者は三大勢力いずれかの監視下に置かれていたが、今世においてはその所有者の発見や特定に難航している(イッセーの場合も「危険かもしれないから処分」→「ザコ」→「やはり危険、しかも神滅具持ちだった」と二転、三転した)。また、二天龍を始めとした強大な神獣・魔獣を封じた神器は他の神器に想定外のイレギュラーを引き起こす要素を持つ。

禁手(バランス・ブレイカー)
神器の力を高め、ある領域に至った者が発揮する力の形。基本的には元の力のスケールアップだが使い手の認識によって別物に「化ける」こともある。使いようによっては「世界の均衡を崩す力」と言う意味でそう呼ばれる。また、本来の禁手とは異なる形の「亜種」の存在も確認されている。

覇龍(ジャガーノート・ドライブ)
ドラゴンなどを封じた神器でその力を強引に開放する禁じ手。発動させれば一時的に神をも上回る力を発揮するが、それと引き換えに命を落とすか寿命を著しく縮める。発動する際には神器内に存在する「歴代所有者の残留思念」の声が響き渡る。強力な魔物を封印した神器の場合は「覇獣(ブレイクダウン・ザ・ビースト)」で「覇龍」と同じで命の危険がある。

反転(リバース)
神器や各種能力の特性その物を逆転させる。カウンター系神器の応用能力だが研究段階であり、使用するにはリスクが大きい。

人工神器
「神の子を見張る者(グリゴリ)」における研究の結果、開発された神器の模倣品。一般的な神器に毛が生えた程度から龍王クラスの力を封じた物まで存在するが、パワーよりも応用性など「使い勝手の良さ」が重視されている。14巻から三大勢力内に提供されて試験的な運用が始まっている。

通常神器
聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)
対象がどんな種族でも回復させることが可能な神器。どんな傷でも完治させるが体力までは回復できない、失った部位の再生もできない模様。通常は直接触れていなければ回復は不可能だが、使い手の能力次第で効果範囲の拡大や回復の力を離れた相手に飛ばすこともできる。

魔剣創造(ソード・バース)
魔剣を創造できる神器。あらゆる属性の魔剣を創造できるが、創造した剣の強度はオリジナルの魔剣に及ばない。木場 祐斗が所持しており、本編での禁手は「双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)」で、魔剣に加えて聖剣を創造することができる。また、創造した魔剣と聖剣を融合させることで、両方の特性を兼ね備えた「聖魔剣」を創ることも可能となる。ただし、これは木場が聖剣の因子を受け、かつ、神の不在によって至ったイレギュラーな禁手とされている。

聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)
聖剣を創造できる神器。あらゆる属性の聖剣を創造できるが、創造した剣の強度はオリジナルの聖剣に及ばない。禁手は「聖輝の騎士団(ブレード・ナイトマス)」で、聖剣を持った甲冑騎士を複数創り出して使役することができる。禁手の亜種としては、創造した聖剣で形作ったドラゴンを使役する「断罪の聖龍(ステイク・ビクティム・ドラグーン)」、龍を模した甲冑の騎士団(この騎士団には、亜種の使い手である木場と同等の身体能力を付与することができるが、第14巻時点で付与できる能力は「スピード」のみ)。を創造して使役する「聖覇の龍騎士団(グローリィ・ドラグ・トルーパー)」が登場している。

黒い龍脈(アブソーブション・ライン)
五大龍王の一角「黒邪の龍王」ヴリトラの力を宿した神器の1つ。対象と自分を接続し、対象の力を吸うことができる。また、自分側のラインを別のものに接続することも可能。
使いこなせば、逆に対象の方に力を送ったり、力だけではなく血液などを吸い取ることも可能だが高い集中力が必要になる。ヴリトラの力を持つ神器は多数存在するが大別すると仕様の違いはあるが「邪龍の黒炎(ブレイズ・ブラック・フレア)」「漆黒の領域(デリート・フィールド)」「龍の牢獄(シャドウ・プリズン)」に「黒い龍脈」を加えた四種類。

邪龍の黒炎(ブレイズ・ブラック・フレア)
ヴリトラ系神器のひとつ。解呪の難しい黒い炎を放つ。

漆黒の領域(デリート・フィールド)
ヴリトラ系神器のひとつ。相手の魔法力を削る。

龍の牢獄(シャドウ・プリズン)
ヴリトラ系神器のひとつ。黒い炎が相手を四方から囲み、壁のように立ち昇り動きを封じる。射程範囲内入れば発動できる。

停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)
視界に入った物の時間を停止できる神器。人間や悪魔などの行動も停止させることができるが、使い手よりも上位の実力者を停止させることはできない(作中ではサーゼクス、セラフォルー、グレイフィア、アザゼル、ミカエルには効力を発揮しなかった)。視覚を利用するという特性上、弱点も多いが、使いこなすことができれば、任意物体の時間のみを停止させるといった使い方も可能になる。

魔眼の生む枷(グラヴィティ・ジェイル)
視界に捕らえた範囲内に重力場を発生させる神器。使い手次第では一気に押し潰すことも可能だが、一時的に敵の足を止めるなどサポート向きの能力。

追憶の鏡(ミラー・アリス)
鏡を出現させ、その鏡が破壊された時にその衝撃を倍化して相手へ返す神器。あくまで衝撃を返すだけなので、武器の特性は影響しない(例えばデュランダルで破壊したとしても聖なるオーラが返るわけではない)。

闇の大盾(ナイト・リフレクション)
影を操る防御系の神器。攻撃を防ぐ以外にも影の中に攻撃を吸いこみ別の影から放出することが可能。禁手は「闇夜の獣皮(ナイト・リフレクション・デス・クロス)」影の鎧で物理的攻撃はほぼ無効化され本来の能力も健在。赤龍帝と戦ったことで発現した少々イレギュラー的な禁手。

龍の手(トゥワイス・クリティカル)
一定時間、使い手の力を2倍にする神器。外見は「赤龍帝の籠手」と似ている。神器としてはありふれた物だが、等級にバラツキがあるとはいえ「ドラゴンを封じた神器」なため、潜在能力は高い。亜種も登場しており、ジークの物は籠手ではなく背中から「龍の腕」が生えてくる。「禁手」は更に3本増えて(腕の数だけパワーが倍増する)自前の腕と合わせて6本の腕を操る「阿修羅と魔龍の宴(カオスエッジ・アスラ・レヴィッジ)」。

巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)
攻撃と同時にその個所を爆発させる神器。「禁手」は「超人による悪意の波動(デトネイション・マイティ・コメット)」全身からミサイル状の突起物を生やし、撃ちだす。

異能の棺(トリック・バニッシュ)
一定時間特定の対象の能力を封じる神器。しかし完全に封じるには所有者の全力を費やさなければならないので味方なしでの使用はリスクが高いどころか無意味。

幻映影写(ドリームライク・カース)
対象を特定の空間に閉じ込め、その中で術者の思い通りの幻術を見せる。直接的な攻撃力は皆無だが、内部では一定以上の異能が使えない上に時間の感覚も狂うため、精神的に大きなダメージを与えることができる(しかし、外部からの攻撃には脆い)。「禁手」は実在する平行世界を空間内部に投影できる「永久に包まれた幻想郷(パラセレネ・ユートピア)」

人工神器
墮天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)
アザゼルが作り出した人工神器。五大龍王の一角「黄金龍君」ファーブニルの力を宿している。強制的に覚醒させることで疑似禁手状態「墮天龍の鎧(ダウン・フォール・ドラゴン・アナザー・アーマー)」となるが一種の暴走状態なため、戦闘後には核となるファーブニルを封じた宝玉を残して消滅する。アザゼルがファーブニルとの契約を解いた事で失われた。

精霊と栄光の盾(トゥインクル・イージス)
アザゼルが作り出した人工神器。精霊との契約によって多様な防御特性を発揮する盾で、ヨーヨーの様な飛び道具としても利用できる。

閃光と暗黒の龍絶刀(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・サムライソード)
アザゼルが作り出した人工神器。凄まじい攻撃力を持つ日本刀型の神器で、原型はアザゼルが天界時代に書いたレポートに記した両手剣型人工神器「閃光と暗黒の龍絶剣(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード)」(この人工神器はアザゼルにとっての黒歴史で、一時期「閃光と暗黒の龍絶剣(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード)総督」と呼ばれていた)。

刹那の絶園(アブローズ・ウォール)
アザゼルが作り出した人工神器。腕輪型で広範囲に防御結界を瞬時に展開できる。

怪人達の仮面舞踏会(スカウティング・ペルソナ)
アザゼルが作り出した人工神器。無数の仮面を操り、索的・諜報・守備と応用範囲の広い神器。

玉兎と嫦娥(プロセラルム・ファントム)
アザゼルが作り出した人工神器。近接戦闘の機動力強化に特化した脚甲型。

レーティングゲーム関連
悪魔の駒(イーヴィル・ピース)
かつての戦争で大きく人数を減らした上級悪魔達が、チェスの特性を取り入れた少数精鋭の制度。軍団を持つ代わりに、「駒」として少数の下僕悪魔に強大な力を分け与える。それぞれ「女王×1」「僧侶×2」「戦車×2」「騎士×2」「兵士×8」の属性が与えられ属性に合わせた能力を持つ。通常は一人につき駒ひとつだが、潜在能力値の高い者は複数の駒を消費する(強力な神器を持つ者が多い)。有名な上級悪魔の下僕になればレーティングゲームに参加し自らが上級悪魔になれる可能生が開ける上、主から直臣として領地の一部が譲渡されるため、下級、中級悪魔にとって下僕悪魔となることは憧れである。また同じ駒なら「王」同士で折り合いがつけばトレードすることができる。

変異の駒(ミューテーション・ピース)
悪魔の駒における本来、複数の駒を使うであろう資質を宿した転生体を一つの駒で済ませてしまう特異な駒(主である「王」のレベル向上によって変化することもある)。

レーティングゲーム
勢力を大きく減退させた悪魔が、転生により強力な眷属を増やし、かつ仲間を減らすことなく実戦経験を詰めるため、現政権で優遇されているゲームであり、実力主義の冥界ではゲーム成績が爵位や地位にまで大きく影響する。爵位持ちの上級悪魔達が、自身「王」と下僕を文字通りチェスの駒として、対戦相手の駒と戦うゲーム。基本的に成人した悪魔しか参加することが出来ない。ゲームではおよそあらゆる戦法が認められており(相手の心理内容を読むなど、あまりに有利過ぎる技は禁止される場合もある)、戦闘不能となった駒は強制的に除外されて治療を受けるため、死者は出ないようになっている。純血の上級悪魔だけが通うことが出来るレーティングゲーム学校が存在する。神器を体に宿した、優秀な人間を自分の下僕にするのが最近の流行。優秀な駒はステータスになる。しかし、中には不利な条件・不本意な形で下僕になった者も多く、禍の団・英雄派の情報工作によって「禁手に至った神器所有者」の造反も心配されている。強力な力を持ち、様々な方面で活躍した下僕は上級悪魔に昇進し爵位を与えられ独立することも出来る。その際は自らがキングとなり新しい下僕悪魔を作り出すことも可能。ただし最初の契約は生きているため、自らの主の眷属であることにはかわりない。三大勢力の和平締結を切っ掛けに各神話体系勢力との緊張緩和・協調体制への移行が進んでおり、将来的には天使・堕天使を始めとした他勢力チームの参加も打診されている。

御使い(ブレイブ・セイント)
神の消失によって新しい眷属を生み出すことのできなくなった天使側が生み出した新制度。「悪魔の駒」と人工神器の技術を組み合わせて開発された天界の新技術により、トランプに倣ったA(エース)からQ(クイーン)12枚のカードで対象者を天使へと転生させる。当然、転生した者も邪な考えを抱けば堕天してしまう為、転生天使となる者は信仰深い信徒やエクソシストの中から厳選されている。そのシステム上「ジョーカー」と呼ばれる存在も示唆されている。スートは上級天使たちがそれぞれ好みで選ぶ。四大熾天使(セラフ)ではミカエルがスペード、ガブリエルがハート、ラファエルがクラブ、ウリエルがダイヤ。

聖剣
聖なる力を宿した剣。聖剣は剣身から強い光力を発するため、悪魔は聖剣に触れただけで大きなダメージを負う。聖剣を扱う者を作中では「聖剣使い」と呼び、教会にとって強力な戦力として扱われている。聖剣は因子のある者しか扱うことができない性質を持ち、使い手となれる程の因子を持って生まれる者の数は非常に少ない(ゼノヴィアとアーサーはこちら側)。過去には、僅かながらも素質を持つ人間を材料にして集めた因子を凝縮、これを移植して人工聖剣使いを作り出す「聖剣計画」が実行された。計画のあまりの非道さに首謀者が破門された後も、教会では人死にまでは行かないレベルでの研究は継続され、三大勢力の和平により研究が中止されるまで人工聖剣使いは生まれていた(イリナはこちら側)。

エクスカリバー
かつて最強とも謳われた伝説の聖剣だったが、大昔の戦争で折れてしまう。その破片を教会が回収し、錬金術を用いて7つの特性を7本の聖剣に分けて作り直された。当然ながら一本一本の力はオリジナルには及ばないが、芯となっている破片さえ無事なら剣自体は破壊されても再生できるため、強奪された際には破壊してでも回収しろという命が下されていた。現在はデュランダルと同化して「鞘」として使用されている。

破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、破壊力に特化されており7本中最大の攻撃力を誇る。カトリック教会が保管しており、ゼノヴィアが悪魔に転生するまで使用していた。エクス・デュランダルとなってからは破壊力の更なる上乗せを司り、現時点でゼノヴィアが唯一使いこなせる能力。能力を同時発動(擬態+破壊、天閃+破壊など)させてその攻撃力を高める事も可能。脳筋気味なゼノヴィアとの相性は抜群であるため、一時期は他の能力全てを放棄してこれだけでやろうというパワーバカ思考に傾倒していた。

擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、使い手のイメージ力次第でその形を自由自在に変えられる応用力の高さを持つ。プロテスタント教会が保管しており、紫藤イリナが使用していた。エクス・デュランダルとなってからは、ゼノヴィアにとって一応使えるが使いこなせるとまでは行かない能力。バアル眷属とのゲームにおいて、ロスヴァイセが借りて自分の姿に擬態させた。現在ゼノヴィアはこの能力を使いこなすべく、元使い手のイリナからレクチャーを受けている。

天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、使い手のスピードを底上げして高速の攻撃を繰り出せる。教会から奪われた1本で、フリードが所有し祐斗との戦いで使われた。
エクス・デュランダルとなってからは、ゼノヴィアにとって一応使えるが使いこなせるとまでは行かない能力。

夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、相手を幻術で惑わせたり眠っている間にその夢を支配したりすることができるという魔法的側面の強い能力。教会から奪われた1本で、フリードが所有していた。エクス・デュランダルとなってからは、ゼノヴィアが魔法方面に疎いためその習得に手間取っており、苦手としている能力。

透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、剣および使い手を透明化できる。教会から奪われた1本で、フリードが所有していた。エクス・デュランダルとなってからは、ゼノヴィアにとって一応使えるが使いこなせるとまでは行かない能力。バアル眷属とのゲームにおいて、ロスヴァイセが借りて姿を隠すために使用した。

祝福の聖剣(エクスカリバー・ブレッシング)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、信仰に関与した力を持ち聖なる儀式(祓い師の力をアップさせたり信徒に幸運を授ける等)で使うと効果を発揮する。戦闘面では、悪魔や吸血鬼を聖なる祝福で弱らせるといった使い方になる。正教会が保管しており作中唯一単独登場していない剣だったが、現在はエクス・デュランダルに統合されている。エクス・デュランダルとなってからは、独特の才能を必要とするため習得に手間取っており、ゼノヴィアが苦手としている能力。

支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)
エクスカリバーから生み出された聖剣の1つで、伝説の魔物から魔法に至るまで様々な存在を意のままに操ることができる。失われた聖剣とされていたが「禍の団」のアーサー・ペンドラゴンがヴァーリと共に探索し発見。フェンリル支配の目的が完遂して用済みになったため、ゼノヴィアに譲渡された。エクス・デュランダルとなってからは、ゼノヴィアが最も苦手としている能力。意のままに操るどころかただ発動させるだけでも苦労している。

アスカロン
かつてゲオルギウス(聖ジョージ)が用いていた龍殺し(ドラゴンスレイヤー)の聖剣。天界で保管されていたが、三大勢力の和平の証として悪魔のイッセーでも所有出来るよう三陣営各トップの手による仕様変更術式を施された後、天使長ミカエルより直接譲渡された。普段は「赤龍帝の籠手」に融合する形で所持され、剣術の出来ないイッセーにとっては拳打に龍殺しの属性を乗せるための道具でしかない。しかし、本来の聖剣として篭手から分離させることも可能であり、作中では木場やゼノヴィアがイッセーから借りて使用することも多い。

デュランダル
エクスカリバーと並び称される程の伝説の聖剣。今代の使い手はゼノヴィア。斬れ味だけなら最強だが、使い手の言う事を聞かないじゃじゃ馬で、必要以上の破壊を周囲に齎す危険極まりない代物。加えて使い手の気質が破壊力に反映される性質を持ち合わせるなど、「破壊の聖剣」とは比べ物にならない程の力を有する。常に周囲に攻撃的な聖オーラを放出し続けるため、普段は亜空間に格納しておいて必要とする時に召喚する。他に、聖なるオーラが他の聖剣にも効果を与えてその力を高めるという独自の特性があり、2振りの聖剣を同時に使用して大出力の波動を放つ技(通称デュランダル砲)をゼノヴィアが編み出している。この技の威力はエクス・デュランダルとなって更に凶悪化している。シトリー眷属とのゲームで木場に貸し出されたことがある。パワータイプのゼノヴィアとテクニックタイプの木場とでは気質が異なるため威力が大幅に下がるが、その分周囲への被害を抑えられる。

エクス・デュランダル
他の聖剣の力を高めるというデュランダルの特性を研究した末に生みだされた合体聖剣。デュランダルの制御不能なオーラを外に漏らさないため、錬金術を用いてエクスカリバーを「鞘」に変えて被せる事で力の受け皿とし、オーラを制御可能にしつつも二つの聖剣の力を相乗させてより凶悪な破壊力を生み出す事に成功した。その改修の際にエクスカリバーはデュランダルと同化して一つの剣となったが、7つの能力は失われる事無くより進化している。所有者であるゼノヴィアの合意があれば、聖剣使いの因子が無くても短時間だが能力の恩恵が得られるという特殊能力も獲得している。当初は教会が保有していた6本分のみで鞘が作られており不完全だった。使う際には鞘の各部がスライドして変形し、その中からデュランダルの刀身が現れる機構になっている。また、この鞘を展開して出てきた柄を引き抜けば、一時的に分離させて聖剣状態に戻すこともできるというギミック満載な剣となっている。オーフィスをめぐる戦いで曹操によって鞘を破壊され、エクス・デュランダルとしての機能を失い刀身にも大きなダメージを受ける。その後、破片に戻った6本と譲渡された「支配の聖剣」を加えて天界で修復された。全7本が融合した真のエクスカリバーとデュランダルのハイブリッドとして完成したエクス・デュランダルは、形の変化こそ無いが以前とはまるで違うと感じられるほどの圧縮された濃密なオーラで覆われている。その多彩な能力で、曹操の禁手「極夜なる天輪聖王の輝廻槍」ともいい勝負が出来る程の強大な剣となっているが、ゼノヴィアは未だ全ての能力を使いこなせずその修行に苦労している。

聖王剣コールブランド
地上最強と称される伝説の聖剣。神々しいまでの聖なるオーラを放つ宝剣で、代々ペンドラゴン家に国宝として伝えられてきた。強者との戦いを求めるアーサー・ペンドラゴンが勝手に持ち出して現在の所有者となっている。次元を切り裂いて道を作る、空間ごと削り取って敵を攻撃する、百単位の下級死神を一掃してみせる等の強力な能力を有する。

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
聖剣の1つ。現在は折れており修復を行っている。

魔剣
悪魔・悪神の力、または単純に「魔法の力」を付加された剣。伝説に残る物は、威力もさることながら強力な呪いを帯びており、使い手にすら「不運・不幸」をもたらす。現時点で作中に登場している伝説の魔剣は全て木場が所有者となっているが、どれも持ち主が呪われるか使うたびに何かを削られるリスクがある魔のアイテムであり、魔剣を直接振るう事のデメリットを避けるために龍騎士団に持たせて使う方向性を模索している。

魔帝剣グラム
何もかも切り刻める凶悪な切れ味と、強力な龍殺しの呪いを有する最強の伝説の魔剣。魔剣の帝王とも呼ばれる。己の意思で使い手を選ぶ魔剣で、剣に認められなければ所有者にはなれない。ジークフリートが今代の使い手として所有していたが、魔人化で人を捨て過ぎた彼を見限り、戦闘の最中に使い手を選び直して木場の物となる。この剣の龍殺しの呪いは非常に強力で、龍の属性を持つ者がその力を高めると使い手であろうと関係なく呪われる模様。そのため「龍の手」を宿していた前所有者ジークフリートは、滅多な事では力を全開で使えなかったのではないかと木場は推測している。イッセーに近づけるだけで影響を及ぼす程の龍殺しの力を持つため、ゼノヴィアのデュランダルと同じく普段は亜空間に格納している。木場曰く、「デュランダルの魔剣版」と言わしめるほど強力な魔剣だが、強力である事と引き換えに全開で力を使うと消耗が激しく、連続使用すれば体力や魔力のみならず命まで削られかねない。そのため、一発で決められる状況でなければ使えないと木場は述懐している。

バルムンク
ドリル状のオーラをまとい、突き出す事で竜巻状の破壊の渦を放ち空間を削り取りながら攻撃する伝説の魔剣。己の意思で使い手を選ぶ。ジークフリートが所有していたが、彼の死後は木場を使い手に選ぶ。グラムと同様に普段は亜空間に格納している。

ノートゥング
薙ぐだけで空間を裂くことができるほどの切れ味重視の伝説の魔剣。己の意思で使い手を選ぶ。ジークフリートが所有していたが、彼の死後は木場を使い手に選ぶ。グラムと同様に普段は亜空間に格納している。

ディルヴィング
振り下ろしただけで地面にクレーターを穿つ事ができるほどの破壊力重視の伝説の魔剣。己の意思で使い手を選ぶ。ジークフリートが所有していたが、彼の死後は木場を使い手に選ぶ。グラムと同様に普段は亜空間に格納している。

ダインスレイブ
振るう事で巨大な氷の柱を多数生み出して攻撃できる伝説の魔剣。己の意思で使い手を選ぶ。ジークフリートが所有していたが、彼の死後は木場を使い手に選ぶ。グラムと同様に普段は亜空間に格納している。

その他
フェニックスの涙
いかなる傷も「その場で」癒すことが可能なアイテム。涙はレーティングゲームにも使用され、高値で取引されているためフェニックス家の財政は潤っているという。しかし、元々大量生産がきかない上に「禍の団」のテロ活動によって需要が激増。値段も天井知らずに上昇している。その上、裏で「禍の団」も密かに入手しており、冥界の戦士に行き渡らず、テロリストの手に渡ってしまうという皮肉な事態を招いている。「禍の団」がフェニックスのクローンを用いて作った偽の「涙」が闇のマーケットに流れている。


オーフィスが生み出すことができ、飲み込むと強力な力が手に入る。見返りとして何らかの誓約を受けると思われる。「禍の団」の「英雄派」は神器に絡みつかせることで拉致・洗脳した神器所有者を監視している。現在、オーフィスが「有限」となってしまったことにより、力を増強する蛇は生み出せなくなっている。

魔人化(カオス・ブレイク)
「禍の団」英雄派が作り出したドーピング剤。旧魔王の血族の血が加えられており、神器の能力を強制的に引き出す効果がある。使用時には「業魔人(カオス・ドライヴ)」と呼称される姿となる。絶大なパワーを発揮するが、この状態の時はフェニックスの涙での回復を受け付けない。

冥界
悪魔、堕天使が暮らしている。地球(人間界)でいう「地獄」に近い。地球(人間界)とほぼ同等の広さをもつ紫色の空の異世界。海が存在しないために陸地は人間界の大陸より遥かに広い。悪魔・堕天使共に数が激減している為、手つかずの土地も多く、辺境には手が回り切らない部分も多い。グレモリー家なども眷属となった悪魔に「かなり大雑把に土地を分け与えて」いたりする。

次元の狭間
様々な世界の隙間に存在する「無の世界」。そこには何も存在せず、完全なる静寂がある。オーフィスやグレートレッドの生まれ故郷。

乳龍帝おっぱいドラゴン
冥界で放送されている子供向け特撮ヒーロー番組。元々はシトリー戦で「おっぱい」という単語を連呼したイッセーに付けられたあだ名だったが、それが冥界の子供たちの間で大受けした事に目をつけたグレモリー家によってテレビ番組化された。放送開始早々に視聴率が50%を超える大ヒットを記録し、関連グッズも続々発売されており、著作権を仕切るグレモリー家の貴重な収入源となった。登場人物はイッセーを初めとしたグレモリー眷属がモデルになっており、彼らの冥界における人気が爆発的に増加。特にイッセーは冥界の子供たちのヒーローと化している。

雑記



情報更新者

どなたでも更新可。情報の追加・補足歓迎します。
画面上の編集ボタンをクリックすれば編集できます。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます