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作者:井上堅二
イラスト:葉賀ユイ
出版社:エンターブレイン ファミ通文庫

あらすじ

「こんな教室は嫌じゃああっ!!」 アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、クラス代表の雄二をたきつけて戦争を始める。それは、学園が開発した試験召喚獣を使い上位組の教室を奪うという危険な賭けだった!?

登場人物

Fクラス
姫路瑞希
島田美波

Aクラス
霧島翔子
工藤愛子
木下優子
佐藤美穂

Bクラス
岩下律子
菊入真由美

Cクラス
小山友香
山下清美

Dクラス
清水美春
玉野美紀

Eクラス
中林宏美
古河あゆみ
三上美子

クラス

Fクラス
学園最底辺のバカ達が集うクラス。男子47名、女子2名、「秀吉」1名在籍。設備は廃屋そのもので、通常の机と椅子、及びチョークなどの消耗品すらまともに支給されず、足の折れた卓袱台と腐った畳、綿の殆ど入っていない座布団での授業を強いられている。既に最低の設備であるが、試召戦争の結果次第ではまだ下が存在する。上記の通り学年中のバカの溜まり場だが学力の代わりに様々な特殊技能を持つ者も多く在籍しており、特に主要人物の中にはその気になればAクラスやBクラス相当の学力はあるのだが、様々な理由(言語の違いにより問題を読めない、部活動の為におろそかになる、等)によって実力を発揮できてない者もいる。

Aクラス
学園最高成績者50人のクラス。男子24名、女子26名在籍。前面には大型スクリーン(電子黒板)が設置され、各生徒には個人用冷蔵庫(食料・お菓子入り)・個人用エアコン・ノートパソコン・リクライニングシート・システムデスクなどが支給され部屋の調度も高級ホテル並みという他のクラスと比べても特権的な設備を誇る。最下位のFクラスを見下すような生徒は意外と少なく、友好的な生徒が多い。

Bクラス
設備の詳細は不明だが、エアコンは存在するらしい(雄二の策略によりDクラスに室外機を破壊されたが、以後どうなったかは不明)。なお雄二曰く(代表が代表なだけに)あまりまとまりが無いとのこと。

Cクラス
元々の設備の詳細は不明だが1巻で(雄二の策略により)Aクラスに戦争を挑み敗北、Dクラスと同じ設備になる。現在は二学期になり、元の設備に戻っている。

Dクラス
「ちょっと貧しい普通の高校レベル」の設備を持つ。エアコンは無い。それ以外の詳細は不明だが、クラス代表の態度からFクラスとの落差は相当激しいようである。

Eクラス
雄二曰く「体育会系クラス」。部活を中心に学園生活を送っている生徒が殆どで部活に打ち込んでいるため成績は悪いが、体力や運動神経はかなりのものらしい。部活に念頭を置いている生徒が多いため、試召戦争にはあまり興味が無い模様。

召喚獣

姫路瑞希
西洋風の鎧に巨大剣、腕輪の特殊能力は「熱線」、オカルトが増加した際の変化は、本質の「(性的な意味の)大胆さ」が影響して「サキュバス」となる。メンテナンスによる装備更新により2学期に入ってからは、よりしっかりした鎧と前より更に長く大きくなった剣に変化した。

島田美波
軍服にサーベル、オカルトの比率が増加した際の変化は、「壁のごとき部位」という本質が影響、「ぬりかべ」になった。メンテナンス更新により2学期は騎士鎧にランス(オカルト版同様本質が影響されて、盾代わりのまな板にならないかと心配していた)。

霧島翔子
武者鎧に日本刀。

工藤愛子
セーラー服に大斧。腕輪の能力は大斧に電気の付加。オカルト版は「のっぺらぼう(のっぺらぼうの尻目)」。影響した本質は「顔がない⇒素顔を見せない」のように思われたが実際は「見せ(脱ぎ)たがり」。特殊能力なのかは不明だが一瞬で全裸になって敵を倒し、また服を着るという早業を見せた。

木下優子
西洋鎧にランス。

佐藤美穂
ネイティブアメリカン風の衣装に鎖鎌。

岩下律子
西洋風の鎧と剣。

菊入真由美
律子のものと似た西洋風の鎧と剣。

清水美春
グラディウスを手にロリカ・セグメンタタを身につけたローマ兵風の装備。オカルト版は「迷ひ神(迷わし神)」。影響した本質は「人としての道に迷っている」。

中林宏美
キャッチャー用のプロテクターに右手にバット、左手にミット。

三上美子
貫頭衣に魔法書を携えた魔法使い風の姿。

試験召喚システム

召喚獣
化学とオカルトと偶然によって完成した「試験召喚システム」によって姿を現す、召喚者をデフォルメした姿の分身。全長は80cm程。文月学園の敷地内で起動キー「試獣召喚【サモン】」を詠唱することにより出現する。テストの点数に比例した強さを持ち、召喚獣による「設備の異なる教室状況」を改善するためのクラス間抗争「試験召喚戦争」(通称「試召戦争」)を行う。戦わせることが目的のため、たとえ1桁の点数でもゴリラ並みのパワーを持つが実際にはホログラムのようなもので召喚獣が触れることが出来るのは原則として召喚獣だけであり特殊な処理がされた文月学園以外の場所では立つこともできない。

テスト
試験召喚システムに対応した学力試験。通常のテストと異なり点数上限が存在せず、時間内であれば無制限に問題を解くことができる。基本的には「1科目につき400点以上」が成績優秀者の目安となる。なお許可を取れば、点数上限のあるテスト問題を申請することもできる。現在確認されている教科は現代国語、古典、数学、物理、化学、日本史、世界史、現代社会、英語、保健体育の10教科に加えそれらの合計である「総合教科」の11教科である。

召喚フィールド
召喚獣は、教師の展開する半径10メートル程度(個人差あり)の召喚フィールドの中でのみ使用できる。なお2つ以上のフィールドを極端に近い位置で展開すると、フィールドが互いに「干渉」し消滅する。

戦闘システム
テストの点数は召喚獣のヒットポイントのようなものに変換され、攻撃や防御をするごとに減少する。点数が0になった召喚獣は「戦死」し、戦死した召喚獣の親は戦争終結までの間、補習室での地獄の補習を受けることとなる。テストの点数は自動回復しないが、別室で「補給テスト」を受けることにより点数を回復することが出来る。実戦では操作の習熟や戦略・戦術により、点数差が覆されることもしばしばである。

腕輪
テストの点が400点以上の生徒の召喚獣には腕輪が与えられ、様々な特殊能力が使用可能になる。ただし能力行使には点数消費を激しくするリスクも伴う。なお特殊なものとして、召喚フィールドを操る「白金の腕輪」が存在する。

物理干渉能力
観察処分者と教師の召喚獣は物理干渉能力を持っており、荷物運びや物体の物理的な破壊などを行なうことが出来る。しかし物理干渉能力を持つ召喚獣は、召喚獣に与えられたダメージに対するフィードバックがある。これには荷物運びによる疲労なども含まれるため、そういった教師の雑用は観察処分者が行なうことになる。召喚野球大会において一時的に2-F、3-A両チームにフィードバックを採用したが、圧倒的高得点者による瞬殺で犠牲者が続出した。

文月学園におけるクラス設備の奪取・奪還および召喚戦争のルール
一、原則としてクラス対抗戦とする。各科目担当教師の立会いにより試験召喚システムが起動し、召喚が可能となる。なお、総合科目勝負は学年主任の立会いのもとでのみ可能。
二、召喚獣は各人一体のみ所有。この召喚獣は、該当科目においてもっとも近い時期に受けたテストの点数に比例した力を持つ。総合科目については各科目最新の点数の和がこれにあたる。
三、召喚獣が消耗するとその割合に応じて点数も減点され、戦死にいたると0点となり、その戦争を行っている間は補習室にて補習を受講する義務を負う。
四、召喚獣はとどめを刺されて戦死しない限りは、テストを受けなおして点数を補充することで何度でも回復可能である。
五、相手が召喚獣を喚びだしたにもかかわらず召喚を行わなかった場合は戦闘放棄とみなし、戦死者同様に補習室にて戦争終了まで補習を受ける。
六、召喚可能範囲は、担当教師の周囲半径10メートル程度(個人差あり)。
七、戦争の勝敗は、クラス代表の敗北を持ってのみ決定される。この勝負に対し、教師が認めた勝負である限り、経緯や手段は不問とする。あくまでもテストの点数を用いた『戦争』であるという点を常に意識すること。

その他のルール・慣習
・上位クラスは宣戦布告を断る事は出来ない。上位クラスは試召戦争によるメリットは全く無いため、布告した生徒は上位クラスの生徒達にしばしばリンチを受ける。敗北した側が下位クラスだった場合、下位クラスの設備が1段階下がる(Fクラスの場合、ちゃぶ台&畳からみかん箱&ござ、その下は画板&シートになる)。
・基本的に代表を討ち取るまで戦いは続くが、両者が望めば勝敗なしでの終結も可能。そのためクラス代表が撃破された場合でも撃破した側が敗北設備を交換か条件を呑んでの引き分けなどの二択を提示した場合、勝敗なしでの決着もあり得る。
・勝敗が決した場合、負けたクラスは3ヶ月の間自分達から試召戦争の申し込みはできない(ただし、勝敗が発生しなかった場合は適用されない)。これは負けたクラスがすぐに報復を行うことによる戦争の泥沼化を防ぐ為。
・両クラスの合意の上で且つ、テストを使っていれば別の方法(代表を選出しての「一騎打ち」など)での勝負も可能である。
・戦争に負けてランクを落とされた設備は学期が変わる毎にリセットされる。
・試召戦争が行われている間は、クラス代表は居場所を公開する義務がある。
その他
1学期終了時にはシステムの調整に失敗したことで「オカルト」の部分が強調されてしまい、召喚獣の頭身がリアルになった上で怪物化してしまうという不具合が発生した。どのような怪物になるかは召喚者の特徴や本質によって決定される。また学園長の意図的な調整により、体育祭用の「野球装備」や召喚者の本音を口に出す仕様などが登場している。

観察処分者
学生生活を営む上で問題のある生徒に課せられる処分。基本的には教師の雑用係でありバカの代名詞、およびバカに対する見せしめとも言える称号。現在文月学園でこの処分を受けているのは明久のみ。雑用をこなすため、観察処分者の召喚獣は特例として物に触れることができる。このため壁を破壊するなどの行為も可能だが、召喚獣の受けた痛みや疲労は召喚者にフィードバックされる。

白金の腕輪
新たに開発された試験召喚システムの補助アイテム。召喚獣ではなく生徒が装備する。起動キーを唱えることにより、召喚システムに介入する効果を発動する。ただし設計上のバグにより、使用者の点数(総合科目)が一定水準を越えると暴走するため低得点者しか使えないという欠点を持つ。召喚大会の賞品とされたが、この不具合発覚に伴い低得点者である明久・雄二に回収が命じられた。

同時召喚型
明久が所有する。使用者の点数を二分してもう一体召喚獣を呼び出す機能を持つ。ただし主獣(メイン)と副獣(ダブル)2体の動きを一人で制御しなければならないため、操作には多大な集中力を要し長時間の使用は厳しい。総合科目の平均点程度で暴走するため、現状では明久しか使用する事が出来ない。起動キーは「二重召喚【ダブル】」。

代理召喚型
雄二が所有する。使用者の点数によって範囲が変る召喚可能場(フィールド)を作成する機能を持つ。このため教師の立ち合い無く召喚獣を召喚することが可能。使用する教科はランダムで設定される。起動するためには点数を消費する。起動キーは「起動【アウェイクン】」。

雑記



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