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作者:藤本ひとみ
文:柳瀬千博(ビーズログ文庫)
イラスト:しもがやぴくす&みらい戻(コバルト文庫)・えとう綺羅(ビーズログ文庫)
出版社:集英社 コバルト文庫(ユメミと銀のバラ騎士団)・エンターブレイン ビーズログ文庫(夢美と銀の薔薇騎士団)

コバルト文庫
月光のピアス
星影のブレス
オンディーヌの聖衣
黄金のダガー
天使のカンタレラ
銀のメサイア
緋のチェイカー

外伝
銀狼ロマンス『ひとみWorld夢辞典1』収録(1990年11月)
白鷹どりいむ『ひとみWorld夢辞典2』収録(1991年7月)
銀狼より愛をこめて『ひとみ愛ランド』収録(1991年8月)

ビーズログ文庫(改作・完結に伴い、一部登場人物が追加されいる。リメイクに伴い、『ユメミ〜』とはタイトルが一部変更されている。外伝「銀狼ロマンス」「白鷹どりいむ」「銀狼より愛をこめて」は未収録。)
序章 総帥レオンハルト
月光のピアス
星影のブレス
オンディーヌの聖衣
サラマンドラの聖冠(旧作『黄金のダガー』の改作)
天使のカンタレラ
真夏の恋の夢(過去ファンブック収録の3篇を収めた短編集)
銀のメサイア
グノームの聖剣(旧作『緋のチェイサー』を大幅に改作)
終章 レオンハルトよ永遠なれ

あらすじ

同じ学校の先輩である鈴影聖樹の家に招かれた佐藤夢美は、ある部屋に置かれていた箱を手に取る。そのとき窓からサッカーボールが飛び込み、夢美が持っていた箱に当たってしまう。開いてしまった箱から光が発し、その場に駆けつけた高天宏、光坂亜輝、冷泉寺貴緒は、月光を浴びたとき、または夢美が胸を「ドキッ」とときめかせたとき、それぞれ 狼・猫・鷹に変身するという呪いがかけられてしまった。夢美もまた、3人に呪いをかけた「月光のピアス」が、耳から外れなくなってしまう。鈴影は、「月光のピアス」の呪いは秘密結社「銀の薔薇騎士団」から失われてしまった「三宇宙四聖霊の聖物」が全て揃えば解けるという。かくして、夢美たち4人は呪いを解くべく、鈴影に協力し「三宇宙四聖霊の聖物」を探すこととなった。

登場人物

佐藤夢美
母を亡くして以来、双子の弟達と父の面倒をみている高校2年生。家事全般を得意としている。「三宇宙四聖霊の聖物」の一つ、「月光のピアス」が耳に刺さり、取れなくなったことからこの物語は始まる。

用語

三宇宙四聖霊の聖物
秘密結社「銀の薔薇騎士団」の至宝。通称「七聖宝」。月光のピアス・星影のブレス・太陽のリング・サラマンドラの聖冠・オンディーヌの聖衣・風のシルフの聖十字・土のグノームの聖剣の計7つ。

星影のブレス
銀の薔薇騎士団が有する「七聖宝」のひとつ。別名<保留のブレス>とも呼ばれ、身につけることで肉体から飛び立とうする魂を体の中に留めることができる。

水のオンディーヌの聖衣
銀の薔薇騎士団が有する「七聖宝」のひとつ。身に付けたものは不老不死の効果を得る、別名<永遠の聖衣>。しかし その力と引き換えに、あるものを犠牲にしなければならない。

火のサラマンドラ
自然を思うがまま操る力をもち、これをかぶると、体内に火のような欲望が生じ、理性を焼き尽くすと言われている。

黄金のダガー
刃身に「我は挑戦する」の文字が刻まれた金の両刃の短剣。

太陽のリング
別名「王者のリング」とも呼ばれ、これを身に見つけた人は他者を服従させることができる。しかも、リング自体が意志を持っており、自ら持ち主を選ぶ。

天使のカンタレラ
オーディン帝国皇帝家に伝わる秘薬。二人で同時に飲めば、その二人は瞬間に恋に堕ち、生涯深く愛し合う。その思いの強さは、離れて暮らすことができないほど。

風のシルフの聖十字
別名「先見の十字」。数々の高価な宝石がはめこまれた十字架。中央には一瞬だけ未来が映るという水晶がり、なかにはイエスが磔刑になったときの十字架のかけらが入っている。

千年メサイア
インド・ジョドメルに伝わる伝説で千年に一度、銀色の満月が昇り、その光とともに姿を現す救世主(メサイア)に自らの罪を告白するとずべてが許され、新しいの命と人生を得ることができると言われいる。

土のグノームの聖剣
別名「断絶の剣」。この世のすべての菅家、あらゆる絆を一太刀で切ることができる。

緋のチェイカー
長老<ゲローン>派全体会議に属する極秘機関で総師を厳しく監視をする。ほかにも「黒」、「青」のチェイカーがあり、「緋」色は総師の処刑命令を遂行する。

貴女(ダァム)
秘密結社「銀の薔薇騎士団」の騎士(団員のこと)に霊感を与え、騎士に崇拝される騎士団の象徴たる少女のこと。尚、現実社会では騎士が終生、愛と忠誠を捧げる淑女のこと。または女性騎士(Dame knightの女性形)を指す。

烙痕(スクティグマタ)
別名「魔女の噛み痕」。人間以外の存在のエネルギーを作用した際、その跡に残る印。

雑記

1989年から1993年にかけて、集英社コバルト文庫から刊行され、続編は『サラマンドラの聖冠』というタイトルであることのみ明かされていたが出版されず、未完のまま絶版となった。2013年4月から、加筆及びイラストを一新してエンターブレインより『夢美と銀の薔薇騎士団』として復刊(リメイク版の刊行)が開始された。

藤本ひとみが『序章 総帥レオンハルト』に寄せた序文によれば、『ユメミ〜』の執筆が中断した後もファンからの復活の要望が多数あり、自身も復刊の意思を持っていたが、執筆のための時間と体力は確保できたものの、時代遅れだとして各出版社から断られ続けていた。『ユメミ〜』のファンの編集者のおかげでようやく復刊できたといい、元の物語を残しながら新しい物語を挿入するのに腐心したという。『終章 レオンハルトよ永遠なれ』後書きによれば、結末を巡って藤本と柳瀬とで侃々諤々の議論の末に完成にこぎつけたという。『序章 総帥レオンハルト』と『終章 レオンハルトよ永遠なれ』は完全書き下ろしの新作である。『サラマンドラの聖冠』は『ユメミ〜』での予告から20年を経ての刊行であるが、旧作の改作がメインとなっている。

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