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作者:増田英二
掲載:週刊少年チャンピオン
出版社:秋田書店

あらすじ

考えていることが顔に出てしまい嘘や隠しごとが出来ず、アナザルと呼ばれる高校生の黒峰朝陽は、クラスメイトであるミステリアスでクールビューティーの白神葉子に恋をする。ある日、朝陽は偶然にも「実は私は吸血鬼」である葉子の秘密を知ってしまい、その秘密を守り抜くためになし崩しに「お友達」になる。しかし 次第に「実は私は宇宙人」「実は私は狼男」「実は私は悪魔」「実は私は未来人」といったような面々が周囲に増えて行き、中には朝陽に好意を覚える女性も少なからず、葉子の恋愛に対する鈍感さも相まって、朝陽の恋の行方は望むと望まざるとに関わらず迷走していく。

登場人物

主要人物
白神葉子
朝陽の同級生。実は吸血鬼の父親と人間の母親のハーフ(混血)。身長164センチメートル(+ヒール5センチメートル)。体重49キログラム。12月1日生まれ。B型。好きなものはコウモリ、ロシアンシュー、エビ。嫌いなものはおばけ、水泳、十字架、にんにく。特技はどんなことでも深く悩まない。趣味はコンビニの菓子パンのポイントを集める。正体がばれると学校を去らねばならないという約束を父親としているために、「口数が少なく他人と関わらないミステリアスな女生徒」として振る舞っていたが、それは単に喋ったり笑ったりすると牙が見えてしまうため。実際はごく陽気でフランクな性格の持ち主であり、素では関西弁を話す。両親の出会いのエピソードに憧れ高校に入学して1年余り。秘密を隠すこと自体が学園生活の中心となり失望しかかっている時、朝陽に正体がばれてしまう。朝陽たちと仲良くなってからは徐々に自分らしさを出すようになっていくが、自分の正体を知る人物以外と話す時は、牙が見えないよう手で口を隠して話している。食べ物に目がなく、しょっちゅう腹を鳴らしているなど、朝陽や友人たちからも「食いしん坊」であると認識されている。「クールビューティー」を自称し、たまに獅穂のアドバイスで色気を出そうとするものの、そちら方面には全く素養がない。獅穂から「やる気を出すと失敗する」と評されるなど、基本的に空回るタイプ。みかんからは、同じ傾向の紫穂・渚・華恋と合わせて「ドヤ顔四天王」と呼ばれている。本人は恋愛には聡いと思っているようだが、朝陽の好意、および自分の真意に長らく気づかず、男女の間がらではなく、友情であると思っていたほど鈍感で、朝陽は渚に気があるものと勘違いをしていた。修学旅行の後、紆余曲折を経てようやく恋人関係になり、バカップルだったり初心だったりと何とも言えない様子となっている。人間とのハーフであるためか、一般的な吸血鬼のフィクションにおける弱点の内、十字架は「ちょっとイラっとくる」、ニンニクは「目がシパシパする」、流水は「ぶるっとくる」、招かれていない家に入る際は「すごい後ろめたい」程度と、見ても触っても極端な問題はない。太陽光を浴びても、すぐに日焼けするくらいで翌日には回復し、日焼け止めを使用することでその問題も解決している。また、運勢に関して特殊な才能があり、おみくじは確実に凶を引き、ロシアンシューは大抵数少ない当たりを引く(それぞれへの反応は普通の逆だが)。秘密を把握している相手は、渚・獅穂・茜・華恋の4名。

朱美みかん
朝陽の幼馴染で、新聞部員の眼鏡少女。身長160センチメートル。体重46キログラム。9月21日生まれ。A型。好きなものは朝陽、ゴシップ、お金、牛肉。嫌いなものはチーズ、納豆等の発酵食品。特技は節約。趣味はお菓子作り。常にデジカメを携行しており、通称「オレンジ」。人が困ったり嫌がる姿を見るのが大好きで、逆に喜ばれるとテンションが下がるという性格の持ち主で、ついた渾名が「外道クイーン」。実態はルール無用の外道ではないこと(あからさまな捏造報道以外は必ず本人に報道する旨を告知する等)を桜田に看破され、その際に自身の秘密とも言える内面を僅かに晒した。また、家族思いで、家計の足しにするために校内新聞を有料にしている他、バイトもしている。眼鏡は伊達で、幼い頃に朝陽からもらったオモチャの眼鏡である。外道な性格になるためのスイッチとなっており、かけていないと素直で良識的な面が目立つようになる。学校の七不思議の調査を行っていた際、学内の人外ほぼ全てと遭遇、茜・渚に関してはごまかされたが、凛の秘密は共有するに至り、その秘密は特にばらすこともなく、普通に接している。むしろ異常慣れした朝陽より冷静に突っ込むことも多い。凛が未来人であることと自分を「おばあちゃん」と呼ぶことが発覚した際に朝陽への好意を完全に自覚。いたたまれずその場から逃げ出してしまうも、追ってきた朝陽に対して振られるのを覚悟した上でその本心を打ち明ける。しかし、朝陽のフォローから「自分は女性として見られている」ということを初めて知り、改めて朝陽を自分のものにしようとあれこれと努力をするようになる。その行動は思いがバレていることもあって極めて積極的な反面、奥手な一面も見せる。「ロシアンシュークリーム」と呼ばれる凶悪な味のお菓子を作るのが得意だが、朝陽に言わせると普通に作ればちゃんと美味いシュークリームを作れるらしい。このロシアンシューは一度黒歴史レベルで自爆したことがある(遭遇した渚が戦場を超えるレベルの恐怖を覚えたほど)。絵文字で表すと「(○Σ○)」という表情となって意識を失い、珍妙な行動に出てしまう。時に開発者のみかん自身も自爆を受けてしまうことがある。あまりの危険度に、愉快犯以外何者でもない茜にも「それ以上はやめておけ」と真剣に止められている。2年生(コミックス1巻から10巻)は黒峰らとは異なるクラスであったが、3年生(コミックス11巻以降)では同じクラスになった。箱女から驚愕の未来を知らされ、その真相を知るために動いている(その未来はある意味現在の彼女にとって朗報に近い。それでも躍起になってその真相を追うのは、望む結果を自分自身で掴まないと納得できないため)。

フクちゃん
長年愛用されていたみかんの伊達眼鏡。実は福の神見習いが宿っている。ただし神としての実力は微妙で、ほぼお喋りな眼鏡でしかない。みかんが眼鏡をかけるようになってからの出来事や彼女の心情を全て知っている。よかれと思って福の神の力を行使したことでかえって面倒な事態を引き起こしたり、みかんを改心させるため秘密を暴露するなどの悪意の無い言動から、当のみかんからは疫病神扱いされている。結果的に朝陽へのアプローチを邪魔することも多く、外出する時には部屋へ置き去りにされることが多くなった。他にも「幸福請負人」フクの介先輩(サングラス)、「幸福百科辞典」フク太郎先輩(厚底メガネ)、「幸福大先生」フク蔵さん(パーティー眼鏡)などの、何故か全員が眼鏡に宿っている福の神仲間がいる。フクちゃんを含め鳩を使役して咥えさせることで移動も可能となった。なお、凛のいた時代でも、紐を通して首から下げる形で引き続きみかんと一緒におり、凛も知っている模様。

藍澤渚
朝陽のクラスの委員長。実は地球を観察する目的でやって来た宇宙人。身長162センチメートル(本体16センチメートル)。体重48キログラム(本体100g)。6月23日生まれ。AB型。好きなものは猫、地球の漫画、朝のランニング(外部ユニットとの連動性を確かめるという目的で行われる。また、本人もコックピットでランニングマシンらしきもので実際にランニングしている)。嫌いなものは兄、未熟な自分。特技はたいていのことは一度説明を受ければできる(自覚なし)。趣味は特訓。生真面目で融通の利かない性格をしており、生徒達からは「アイアンレディ」と呼ばれている。人間大のボディは「外部ユニット」と呼ばれる精密なロボットであり、本体はそれをそのままスケールダウンしたような体長10センチメートル程度の小型の宇宙人で、頭部から触覚のようなものが生えている。普段はロボットの後頭部にある髪飾りの様なネジ型のハッチから出入りしている。外部ユニットはロボットであるものの体温や柔らかな質感など、人間と大差がない。体内の蓄電池を動力源としており、携帯電話などと同様に定期的な充電が必要。外部ユニットと本人は感覚を共有しており、外部ユニットが疲労すると本体も疲労するし、ロシアンシューを外部ユニットが食した場合は本人にも影響が出る。地球潜伏作戦第08小隊所属の軍人であり、故郷である母星では兄の涼と共に射撃やサバイバル技術などを鍛えられていた。地球に来てからも外部ユニットに入った状態ではあるが続けているが、渚が兄の本性に気付き始めたことが原因で、訓練上の立場が母星にいた時代とは逆転している。外部ユニットに乗っていない時は護身用にライフル型の銃を所持しているが、威力は非常に弱く人間の頭に命中しても、多少痛がる程度。喋り方はステレオタイプの軍人そのもの。1年生の時点(物語の開始以前)に、朝陽から好意の視線を向けられたことがあったが、任務を優先させるという理由で「告白される前に」バッサリ断り、朝陽にトラウマを与えた(友人たち曰く「闇討ち」)。その経緯上、当初みかんからは「いけ好かない自意識過剰女」と毛嫌いされていた。放課後に朝陽と葉子が(素の状態で)話している場面にたまたま出くわし、葉子の正体を知ってしまったが、その際、葉子を他の星の宇宙人と勘違いしたことで驚きのあまり頭部から飛び出してしまい、自らの正体をさらしてしまうことになった。以後は「お互い秘密を口外しないようにする」という約束を交わし、一応の友人として付き合いはじめる。そのうち朝陽のことが気になっていく様子が描かれており、朝陽への好意を自覚したあとは、一度振ってしまっている負い目と友人である葉子への気遣いのために身を引くつもりでいたが、葉子に「気兼ねしなくていい」と言われたことで少し気が晴れ、以後は下の名前で呼び合う、親友と呼んでも差し支えない間柄となる。修学旅行時に(逃亡しつつだが)朝陽に正式に告白し、後に朝陽が葉子に告白するにあたって振られており、達観を口にするが、その後もたびたび朝陽にアプローチしてしまう。秘密を把握している相手は、葉子・茜・華恋の3名。

紫々戸獅穂/獅狼
葉子の幼馴染。実は狼男。ただし、主人格の獅穂は女性であり、月(満月でなくても写真など直視でなくても可)を見る度に「狼男の獅狼」と意識・肉体がスイッチする(ただし、服装はそのままであり、獅狼に変身した際は、下着姿であったり、はだけたセーラー服であったりと変態のような有り様になる)。身長172センチメートル。体重54キログラム。7月23日生まれ。O型。好きなものは犬、エロ本、深夜のコンビニ。嫌いなものは本音トーク、片付け。特技は早脱ぎ。趣味はTバック集め(獅穂)。身長182センチメートル。体重78キログラム。7月23日生まれ。O型。好きなものは晴れた日の洗濯、亞華里伝説。嫌いなものは片付けられない女。特技は整理整頓。趣味は筋トレ、ゲーム(獅狼)。獅穂は、自他ともに認める「痴女」である(華恋の色欲の羽根を受けた際は、逆に肌を晒すのを極端に恥ずかしがった)。後述の使命は獅狼が受けたものとして、自身は中立の立場を取る。下ネタ関係でボケることが多いが、痴女というキャラクターを除けば基本的には常識人で、他キャラの言動のせいでツッコミ側に回ることも多い。凛に対しては他の人物にはない妙に子供じみた対抗心をみせることがあり、みかんからはいい友人同士と評されている。料理は下手で、片付けも苦手。恋愛面においては極めて敏感であり、周囲の女性陣が自覚しないうちから彼女たちの全てを察することができるほどだが、自らけしかけるようなことはせずあくまで静観を貫いている。下宿のマンションは渚と隣同士。獅狼は狼男なのだが、外見でそれらしい点は牙のみであり、本人もコンプレックスがある。獅穂とは対照的に硬派な性格だが、料理をはじめとする家事全般も得意としている。葉子の父親 源二郎から現状確認の命を受けており、正体がバレているようなら連れ戻すため転校してきたが、その任務はうやむやになっており、源二郎をいらだたせている。獅狼は、見た目も格好も喋り方もヤンキーそのもの。かつて伝説的な不良であった明里に憧れに近い感情を持っているが、恋愛感情は抱いておらず、それゆえに明里から手痛い仕打ちを喰らった。秘密を把握している相手は、葉子・茜・凜の3名。

黄龍院凜
朝陽の1学年下に編入してきた少女。実は50年後の未来からやってきた、朝陽の孫。黄身長149センチメートル。体重39キログラム。3月20日生まれ。O型。好きなものはかっこいいもの、みかんの作るハンバーグ。嫌いなものはピーマン、算数。特技は素早くボタンを留める。趣味は必殺技開発。龍院は父親の姓。中二病的な物言いが多い。未来での通称は「閃光のボタン留め」の二つ名で呼ばれ、腰に下げた剣を振るうことで、スタイリッシュに空いたボタンを閉じる(服装を正す)ことができる。彼女にとって朝陽は同年代ながら祖父という印象のまま接しており、やたら柔らかいものを差し入れたり肩車をせがんだりしている。未来世界では「カリスマ痴女II世」なる女性に世界をほぼ支配されており、凜はレジスタンス活動として歴史を変えるために過去にやってきた(女性に興味がないか主導権を握りたいタイプ以外の9割の男性は篭絡され、女性は痴女化している)。そのため獅穂に対し敵対心が強かったが、飄々とした態度で流されることが多く、奇妙な友情も生まれつつある。同時に社会勉強も兼ねているらしく、祖母に自炊するように言われている模様。他の登場人物に漏れずに間抜けな点も多く、禁止されていること(未来の情報を過去の人間に伝える等)をうっかり口にしてしまっては、その都度未来に帰れるまでの期間が延長されている。朱美みかんと関わりがあり、彼女をおばあちゃんと呼んでいるが(当然ながらみかんはそう呼ばれるのを嫌がる)、朝陽とみかんの未来については明らかにされていない(みかんが凛の祖母であったとしても、祖母は父方・母方の2人がありうる。また、「おばあちゃん」を年嵩の女性の意味で呼んだ可能性もあり、みかんが朝陽と結ばれたと断定できないことがのちに指摘されている。ただし、当初彼女を「おばあちゃん」と呼んではいけないという様子を見せているため、可能性が0でもない)。少なくとも、「未来にやってきたみかんが朝陽に告白して振られる」「みかんは朝陽と結婚できていない」というところまでは既定事項。タイムマシンは自律するドラゴン型住居であり、限られた人間しか見ることができないということだが、少なくとも家族である朝陽、および目にした人外の面々全員とみかんは見えている。入る際は、剣を首の辺りに突き立てる必要がある。秘密を把握している相手はみかん・獅穂の2名(未来には渚の宇宙船が普通に空を飛んでいるため彼女の秘密も知っている可能性はあるが、作中では描かれていない)。

高校の生徒・教師たち
紅本茜
朝陽や葉子の通う学校の校長。実は年齢数千歳の悪魔。身長148センチメートル。体重40キログラム。1月1日生まれ。B型。好きなものはお菓子、地位、名誉。嫌いなものはおばけ、きのこ派・たけのこ派の論争。特技はイタズラ。趣味はのぞき見。外見は角が生えた小柄な女子生徒だが、幻覚・実体を伴う分身・千里眼・念動力など極めて強い超常の力を持つ。しかし、本来の年齢にそぐわない(むしろ外見通りかそれ以下の)精神年齢の持ち主なため、周囲には全く畏怖されておらず、初めの内は校長であることすらなかなか信じて貰えなかった。学力も高校の問題でさえ解けない程度である。色気も葉子に面と向かって馬鹿にされるレベル(葉子本人も同レベルだが)。なお、葉子・渚・獅穂・凛といった人外や戸籍不詳な人間が入学できているのは茜の工作によるもので、当然彼女たちの正体も把握している。かつて葉子の両親が在籍していた頃は担任教師で、源二郎の額に十字傷をつけた張本人でもある。無類のお菓子好き(中でも藍沢の作ったお菓子が好物で、何らかの形(殆ど悪徳商法そのもの)で彼女に手作りお菓子を要求することもある)で、お菓子の補充が途絶えるとお菓子を求めて凶暴化する。子孫(玄孫)である明里に対しては、独身であることや過去をからかう言動も多いが調子に乗り過ぎては折檻や説教などをされている。超常の力を悪用して極めて悪趣味な悪戯や覗きを繰り返す一方で、恋愛に疎い葉子や渚の心情を看破し、核心を突いて彼女たちに行動を奮い起こさせることもある。他にも何だかんだで年長らしい配慮を見せる時もある(結果が伴うかは別)。後述の華恋とはその関係上浅からぬ因縁を持つが、もっぱら茜が一方的にからかう状態。しかも、かなり都合よく利用しているなど酷い扱いが目立つ。しかし、7巻巻末のおまけにて、明里に「あのケチな校長が素直に奢る相手を他に知らない」と語られるなど、それなりに良好な関係ではある模様。

紅本明里
朝陽のクラスの担任(担当教科は英語)。茜が高祖母に当たる。悪魔の血統は薄く、基本的にただの人間。身長180センチメートル。体重62キログラム。1月12日生まれ。B型。好きなものは酒、車、力比べ。嫌いなものは結婚式の招待状、女子会。特技は両手同時に素手でリンゴを握りつぶせる。趣味は自分磨き。茜との関係性から、校内の人外たちのことは把握している。色々問題を巻き起こす朝陽たちや茜に頭を悩ませているが、葉子の正体がバレて不本意な退学をする事態は避けたいと思っており、生徒たちへ掛ける情は厚い。度々ビールを飲むなど酒好きで、酔い過ぎて問題を引き起こすこともある。スタイルも人柄もいいものの色気には欠け、未だ独身(交際経験すらない)。また、その事を非常に気にしており、年齢や独身などの禁句に触れれば、生徒にすら容赦しない。茜を止められる唯一の人物であり、校長と一教師という立場上敬語で接しつつも、凄まじい威圧感や実力でおとなしくさせることができる。また、朝陽同様保護者兼ツッコミ役でもあるため、同時に突っ込むなど変な息の合い方をしている。実は元ヤンで、「亞華里」と呼ばれる100もの伝説を残す不良だったが、本人にとっては黒歴史らしく、写真や当時の件を公開されるのを強く嫌っている。

銀華恋
朝陽の学校の生徒会長。実は天使だが、天使の輪を紛失(実は茜によって、天使の輪を生徒会室の蛍光灯として使われているものの、華恋本人はそれに気付いていない)してしまっており、堕天使≒悪魔と名乗っている。身長150センチメートル。体重42キログラム。12月31日生まれ。O型。好きなものは感謝の言葉、思いやり。嫌いなものは特になし。特技は人の願いを叶える。趣味はベルマーク集め。悪魔である茜とは数百年に渡り、何度も殺し合った関係であるらしい。他人のトラブルや不幸を見過ごせない作中屈指の善人。悪魔の角(偽物)を装着し、禍々しい雰囲気で迫りくるが、思いやりあふれる言動ですぐに本質を悟られてしまう。悪魔らしく契約のもとに願いを叶えようと唆すが、求める代償が「心からのお礼の言葉」なのでその度に「天使だ」と心の中で突っ込まれている。あるいは、対比で茜が「悪魔だ」と突っ込まれる。源二郎の依頼で、葉子を実家へ連れ戻すために悪魔を名乗って登場。超常力と恐怖で朝陽もろとも支配する寸前までいくが、根っからの「天使」気質で情に絆され、悪魔ではないとバレてしまう。結果、朝陽達の協力者となった。葉子同様に普段は天使の羽根を隠しているが、驚いたり動揺したりすると飛び出すのも同じである。彼女の天使の羽根の1枚1枚に暴食・色欲・強欲・憤怒・怠惰・傲慢・嫉妬の7つの力があり、標的に刺すことでその力を相手に宿すことができる。学生の視点で学校を支えて欲しいという茜の依頼で、20年に渡り生徒会長を務めており(ただし茜の本音は学生相手なら給料を払わなくてもいいからである)、毎年の卒業式では送辞と答辞を1人で読み上げている。この学校の卒業生である葉子の両親とも学生時代を共にしており、吸血鬼である源二郎と天使である華恋は、葉子・渚と全く同じパターンで人外であることを晒しあっていた。実は「幻の生徒会長」という七不思議の一つだったのだが、人外たちと茜(「謎の校長」・「神出鬼没の角女」の2枠)によって7枠全て埋められ、七不思議から外されてしまっている。当初は朝陽たちの上級生であったが、卒業式とその後の始業式を経て、同じクラスとなった。秘密を把握している相手は、葉子・渚・獅穂・茜・弓の5名。ただし、獅穂はあまり絡むことがない。

緑苑坂弓
第92話から登場。黒峰たちのクラスの副担任。長髪を一つに纏めたクールビューティーの和装美女だが、その正体は葉子の父 白神源二郎本人。獅狼(獅穂)、華恋と刺客を送り込んだものの埒が明かなかったため、本人が乗り込んできたが、他の登場人物の例に漏れず早々に朝陽に正体がバレる。その後も(茜に)頼まれた以上はと、1年間は副担任を続けるつもり。あまり親子関係が良好とはいえない普段の姿と違い、こちらの姿だと親バカ要素が前面に出やすい。女性への変身は茜の魔力によるもので、桐子には秘密ということになっているが、ほぼバレている。髪の色は名前に含まれる「緑」ではなく、緑は和装の布地の色となっている。

桃地結香
第105話より本格的に登場。鳴のクラスメイト。実はくノ一で、背中の腰部に巨大な手裏剣(本人曰く「家の鍵」)を背負っており、くないやまきびしも携帯しているなど、忍者なのにまったく忍んでない(本人曰く、忍んでないから忍者だとバレないと思ったらしい)ため、クラスメイトから忍者としてしっかり認識されている。運動能力は高く、住宅の屋根伝いに走って通学が可能。異常に惚れっぽい性格で、105話だけでも朝陽や岡田に一目惚れし、黒パンツ・マント・ネクタイ・覆面という有様の朝陽にさえときめいた。この際、少女漫画風の描写になる。実は50年後の未来からやってきた未来人で、凛と同じくレジスタンス活動に従事している。住居も凛と同様の自律する巨大な鷲型タイムマシン。朝陽のことをおじいちゃんと呼ぶが、血縁関係はなくレジスタンス活動のために(未来の)朝陽の家の同居していたため愛称としての呼称。124話にて、獅穂と嶋田の間にできた娘が母親であることが本人の口から明らかになった。また、渚のことを知っており、彼女の忍術は渚に関連があるらしいことが僅かに語られている。

水奈川咲
第109話から登場。鳴のクラスメイトで委員長。長い髪を2つに編み込まずに結わえて垂らし、丸眼鏡の少女。蝙蝠の羽根のような装飾のあるカチューシャをしている(カチューシャも実際は頭部に生えている羽根を隠すためのカモフラージュである)。一人の時は「〜だべ」などの方言が出てくる。実はサキュバスの一族であり、「カリスマ痴女」に痴女リンピックで敗れお株を奪われたため、カリスマ痴女の打倒と一族の復権に情熱を燃やしている。胸が小さめだが、本人曰くカリスマ痴女に敗北した日から一族の夜遊びが過ぎて睡眠不足になったためらしい。だが、閃の読んでいるエロ本(閃は「保健体育の教科書」と称している)に顔を赤らめ、葉子とのセクシーポーズ対決では引き分けに終わるなど、サキュバスであるにも関わらずそっち方面の素養は残念なレベル。サキュバスとしての特殊能力として、男性の鼻血などから精気を摂取することで胸が大きくなるなどの変身ができる(それでも凛には無視される)。また、魔族系の種族なので茜のことを知っている。痴女力を物理的な体感として表現するキャラで、同レベルの葉子も同様の演出が発生するようになった。

箱女(仮称)
ダンボール箱状のものを被って顔を隠している女子生徒。114話終盤に登場し、みかんに未来世界で朝陽と葉子が結婚していないことを告げる。箱女はみかんによる呼称であり、名前はコミックス13巻時点では不明。

登場人物の家族たち
白神桐子
葉子の母。人間。温厚そうな外見に反して、強かで腹黒い一面を隠し持つ。源二郎とは朝陽と葉子同様に高校で知り合い、葉子は聞かされた源二郎と桐子のエピソードに憧れて高校編入を決意した。

「カリスマ痴女」
獅穂/獅狼の母。その痴女っぷりは「痴女力」という言葉で表され、多くの男性を惹きつけ、鼻血を噴出させる。外見が描かれたのは第77話で、それまではグラビアのようなポーズをとった長髪の女性シルエットの想像図や、周囲にできた男の人だかりからふきだしのみが描かれていた。その後はたまに現れたり、4ヶ月に1度開催されている痴女リンピックなるイベントでの活躍が語られている。

雑記



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