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作者:鴉ぴえろ
イラスト:きさらぎゆり
出版社:KADOKAWA ファンタジア文庫

あらすじ

パレッティア王国王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアは、ある日 前世の知識や常識を思い出す。それをきっかけに魔法に強い情熱を抱くものの、魔法の適性がなかった彼女は、魔法科学という新たな技術体系を編み出した。飛行魔道具『魔女箒』もその産物の一つであり、その夜間飛行テストを行った晩、制御失敗により貴族子女らの通う学院の夜会会場へと突入する。そこで弟王子アルガルドがマゼンタ公爵家令嬢ユフィリアに婚約破棄を突き付ける場面に遭遇し、放っておけないと感じたユフィリアを、強引に自分の離宮へと連れ帰った。その後、アニスフィアはユフィリアを助手とすることに決め、二人は絆を深めていく。

登場人物

アニスフィア・ウィン・パレッティア
パレッティア王国第一王女。奇行が目立つ事から奇天烈王女の名を欲しいままにする。前世に日本人だった記憶を持ち、魔法に強い憧れを持っている。先天的に魔法が使えない体質だった為、科学の知識を利用して魔法を疑似的に再現する学問である魔法科学、略して魔学を提唱。前世の知識を活かして開発・研究に勤しむ。単独でドラゴンを狩りに行ったり、魔物討伐に冒険者として参加したりと破天荒でやりたい放題をしていて、両親の頭を悩ませている。自身の背中に魔石を溶かし込んだ刻印を刻んでおり、身体能力の強化や魔力の操作に関しては追随を許さない技量に達している。王位継承権の問題から結婚を大層嫌がっていた。王位継承権も放棄していたが、色々あって復権する事となる。王位を巡る問題解決の奔走の最中にユフィリアと想いを通じ合わせ、王位継承権を剥奪・廃嫡となったアルガルドと和解した。ユフィリアが女王に即位した後は休養期間を挟み、その後は新設の魔学省の裏方に控え、新鋭達の補佐に回っていた。都市開発計画が持ち上がった為、責任者として赴く事に。この二年の間で少しだけ身長が伸びたものの、まだ平均から見れば背丈が低い。しかし胸は育ったと言われている。本人に言うと顔を真っ赤にして怒り出すので注意が必要。

ユフィリア・フェズ・パレッティア
マゼンタ公爵家の令嬢。アルガルドの婚約者であり、次期王妃として育てられていた。天才的な才女で、勉学から魔法、政治から武芸に至るまで完璧とも言われた。厳しい教育もあっての事だが、それ故に人間性に欠ける部分があり、紆余曲折の果てに婚約破棄を宣言される。アニスフィアの助手として拾われ、彼女の事を知り、魔学という学問に関心を持ち、自分の事を受け入れてくれたアニスフィアに忠誠に近い好意を抱いている。他者への悪感情を抱きにくいが、同時に好感情も抱きにくいので人間味に欠ける所がある。だが、精霊契約を果たす事で改善の傾向が見られる。その為、子供っぽい一面をアニスフィアやレイニ、イリアといった気心が知れた面々には見せている。アニスフィアの自由と心を守る為、女王に即位。その後は若年ながら敏腕を見せ付けて誰からも敬服される女王として勤め、プライベートではアニスフィアを最優先する困った所を見せつつも、日々充実して生き生きとして過ごしている。

イリア・コーラル
従者でありアニスフィア専属侍女。元々は王宮に勤め、権力志向の強い実家から有力貴族へのお手つきになる事を願われていた。アニスフィアに見初められ、アニスフィアの専属侍女となり彼女の魔学の研究に巻き込まれるように。そのまま実家に連れ戻されそうになった時にアニスフィアが庇った事から彼女に深い忠誠を抱いている。それでも忠誠故にアニスフィアへの扱いが雑になる時もある。しかし深い愛情も持っており、従者でありながら姉のようにアニスフィアを見守ってきた人物である。レイニのヴァンパイアの魅了の力を受けて感情面に揺らぎを見せるようになり、その後はレイニの良き先輩として振る舞っていたが、関係の変化があった後はレイニの恋人としてレイニに迫った婚約の申し出を処理し続けた。アニスフィアと離れるようになって、彼女も少しずつアニスフィアから自立しつつある。最近の趣味はレイニを始めとした後輩をからかって遊ぶ事である。

レイニ・シアン
元々は平民として育てられ、母親を失った後は孤児院で育った孤児。その後で男爵の娘とわかって貴族令嬢となる波乱の人生を過ごした。アルガルドを含めた多くの有力者の息子達を魅了してユフィリアの弾劾の切っ掛けを作った。平民として過ごしていた為、貴族としての心構えもマナーも中途半端で浮いていた為、ユフィリアに窘められる事が多かった。その正体はヴァンパイアのハーフ。本人はまったく認識しておらず、無意識に発動していた能力を制御出来なかった事が事の発端となった。元々の性格は天真爛漫な少女だったが、様々な人生の荒波に揉まれてすっかりと無気力になっている。無自覚なヴァンパイアの力で人間関係が拗れる事が多く、悲観的で他者といる事を苦痛に感じる。それを悟らせない演技力も身についてしまったが、滲み出る気質が薄幸の美少女として映る悪循環に。アニスフィアの下に正式に保護される事になってから、ようやく安寧の場所を手に入れたと思っている。その後、イリアとの関係に変化があって彼女とは恋仲に。翻弄されながらも仕事にプライベートも充実した日々を送っている。

シルフィーヌ・メイズ・パレッティア
パレッティア王国の先王妃。外交官も兼ねていた為、よく国外に交易の為に外遊をしていた。少女にも見えかねない容姿で年齢に見合わぬ美貌を保っているので溜息を吐かれる事が多い。王妃時代は相応しくあろうと自分を戒めていた為、ストイックに見られていた。その実、家族への溺愛で溢れていて、本人も自分には似合わないとそういった面は隠している。おかげで子供達への対応が厳しくなってしまった事を密かに悔いている面もある。適性の魔法は風だが、その風の特化型の魔法使いとして王国最強の名を手にした事もある。アニスフィアのやらかしが「また王女様か」と言われる要因はこの人にもある。メイズというミドルネームは、もう存在しない彼女の家名の名残である。今は一線を退き、相談役として収まりながら娘達の成長を見守っている。

ネルシェル・マゼンタ
マゼンタ公爵夫人。普段は嫋やかな女性だが、怒らせると怖いと評判の女性。怒らせなければ無害な人物で、むしろ穏やかで話の聞き上手でもある。先代国王夫妻がアニスフィアを授かった頃にまだ独り身だったグランツの所に押しかけ婚約をした。政務に励みたいグランツを上手く誘導し、仮初めの婚姻関係を結んでから着実に距離を詰めた。見事にグランツを惚れ込ませた手腕は身内の間では武勇伝のように語り継がれている。本人は「魔法適性に惚れ込んだだけで、人柄にまで惚れ込むとは思いませんでした」と語る。かつての魔法省入りを打診されていた話もあったが、断った経緯がある。今でもその探究心は尽きておらず、縁を切ってしまったとはいえ娘であるユフィリアと接する時間を得る為に魔法談義の時間を取っている。

ハルフィス・アンティ
アンティ伯爵家に嫁いだ若き夫人。元々はネーブルス子爵家の娘だった。魔法の腕がそこまで冴えず、魔法省の道に進んでいた婚約者マリオンとの仲が危ぶまれるなどの危機があり、それを切っ掛けとしてアニスフィアの教え子となる。魔学の薫陶を受けた彼女は己の才能を開花させ、魔学省を先導する才女として活躍している。要領は良い為、次々と仕事を抱え込む。時たま過負荷で人格が壊れる。アニスフィアも驚くような発明品を発明する事もあり、頼もしい次世代を担う人材である。

アリアンナ・シアン
ドラグスに一目惚れをして、電撃婚約後電撃結婚を果たした元恋する乙女。子爵家の末女で自由な立場ではあったものの、その電撃さにちょっとした注目を集めて二人のラブロマンスが話題になった事も。趣味のお菓子作りはその時の経験で身についた。ドラグスが別の女性を愛しても構わない、と年の差などから悩んでいたドラグスの心を溶かした。その優しさは義理の娘であるレイニにも遺憾なく発揮され、今ではレイニも尊敬する母親である。レイニがちゃんと心を預けられる人を見つけた事にホッとしている。

シャルネ・パーシモン
実家の領地が天災で、家計が火の車になっている子爵家の女の子。その領地に精霊資源の採掘地を抱えていた為、アニスフィアの改革によって救われる結果となる。魔法が使えずとも様々な功績を残したアニスフィアに憧れ、彼女の専属侍女となる事を夢見て領地を出て王都へとやってきた。領地が天災によって食べるものが少なかったので狩りで獣を狩って食料を集めるなどしていたので、狩りが得意である。

モニカ
今は没落したシャルトルーズ伯爵家の血を引く庶子。母はシャルトルーズ家に仕えていた侍女だったが、練習相手として寝室に連れ込まれモニカを孕んだ。その果てに縁を切られ、慎ましく生活をしていた。母の死後、孤児院に預けられて生活をしていた。自分がシャルトルーズ家の血を引いているという事を周囲に隠しながら生きて来た。実は孤児院時代にアニスフィアと顔を合わせていて、密かにアニスフィアに対して憧憬の念を抱いていた。その後、シャルトルーズ伯爵家の没落の経緯を聞いて罪悪感を抱く事となる。今は魔法の腕を上げながらアニスフィアの役に立とうと邁進中。

プリシラ・ソーサラー
アニスフィアの新しい専属侍女となったソーサラー伯爵家の娘。普段の振る舞いからも本心を見せるような事をしない為、非常に妖しい雰囲気を纏っている。ユフィリアの事を好きだと言ってはいるが、それも本気なのかはわからない。ただわかるのは侍女として有能であり、秘書としての仕事も出来るという事。

用語

魔法
精霊に働きかけ、魔力を代償に行使する現象。魔法を使えるかどうか、どんな魔法が使えるかは個々人の適性により決まっており、適性がない魔法は行使することができない。

魔法科学
魔法の適性がなかったアニスフィアが編み出した学問。革新的な技術だが異端視する者も多い。

精霊
世界中に存在し、彼らに魔力を提供することで魔法は行使できる。狂信的な信仰を持つ者もいる。

精霊石
精霊の力を秘めた石であり、これが有れば魔法の適性がなくても限定的に魔法を使うことができる。一般的には精霊からの贈り物とされているが、アニスフィアは「精霊の死骸みたいなもの」と説明している。

アルカンシェル
ユフィリア専用の魔道具であり魔剣。その名前は「虹」を意味し、色んな属性の魔法を行使できる魔杖。

雑記



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