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作者:藤咲あゆな
絵:藤丘ようこ
出版社:ポプラ社 カラフル文庫

目覚めの刻
華麗なる罠
忘れえぬ絆
青の間奏曲(インタールード)
風のキセキ
月下の戦慄
片翼の天使
揺れる明日
銀の夜想曲(ノクターン)
黒闇の残響
真白き閃光
運命の螺旋
憂いの迷宮
翠の輪舞曲
哀しみの檻
孤独の騎士
罪深き姫君
昏き森の柩
藍の独奏曲(アリア)
鈍色の波動
BLOOD
秘めた願い
紅の協奏曲(コンチェルト)
偽りの王子
刹那の境界
軋む地平線
禁断の系譜
夢幻の離宮
破魔の聖女
明日への扉

あらすじ

孤児院で育った小学5年生の少女 紗綾(サーヤ)は赤子の頃、名前を書いた紙とともに施設の門前に置き去りにされていた。施設の子供達と仲良く暮らしていたある日、突然現れた兄と名乗る青年に引き取られる。引越しと転校を繰り返して神舞町にたどり着いたサーヤは神舞小学校に転入後、数回続けて事故に遭いかけた。そして、同じ小学校に通うマテリアルたちが集まる「怪奇探偵団」と出会う。その後、クラスメイトである黎夜(レイヤ)が、生き別れた双子の弟であると知ったサーヤも、名前を記した紙以外の唯一の持ち物であった小さな笛を介してマテリアルとして覚醒する。悪魔が多く出現する神舞町を守るため、マテリアル同士協力して悪魔を少しずつ倒していく日々を送るサーヤたち。だが、サーヤとレイヤの出自が原因で、戦いは次第に過酷なものへと変わっていく・・・。

登場人物

マテリアル
日守紗綾
マテリアル:破魔のマテリアル
児童養護施設「ひまわり園」で育った少女。料理や編み物、裁縫などが得意。生後数ヶ月の頃、施設の門前に置き去りにされた。そのときに持っていた小さな笛(実はアーティファクト「破魔の笛」)と、自分の名前が書かれたメモを今でも大事にしている。父は魔王で黎夜の双子の姉。通称は「サーヤ」。破魔のマテリアルは唯一悪魔を退じることができるマテリアルで、悪魔が近くにいれば首筋が刺すような痛みを覚えるという感知能力も備える。また、力の媒介となるアーティファクトがなければ力を使えず、サーヤは母から引き継いだアーティファクト「破魔の笛」を元のサイズ(フルートくらい)に戻して吹くことで発動する。ただし、笛を吹くまでは無防備な状態に陥るため、単独行動は危険。1月生まれと推測され、ひまわり園では睦月姓を名乗っていた。5年生になってから、生き別れた兄を名乗った悪魔 ディエリに引き取られ、立花姓を名乗る。なお、6年生に進級した際、レイヤと共に母の姓である日守姓を名乗ることになった。本性を現したディエリを撃退した後は、黎夜の保護者であった雫沢圭吾の友人・伊吹涼に引き取られ、喫茶店『Windmill』の2階に住み込む。弟 レイヤに対しては、長い間その存在を知らずにいたため、どこまで踏み込んでいいか分からず戸惑っている。外見は母・綾香に生き写しだが、活発な綾香とは対照的におとなしい性格(ただし、伊吹曰く「芯の強さや頑固なところはそっくり」)で、「孤児」であることを理由にいじめを受けていたことがあるため、クラスメイトや友人との関係が悪い方へ変化することに怯える。また、ひまわり園では年下の子の面倒もよく見ていたためか周囲に気を使いすぎる癖がある。悪魔に乗っ取られて後輩たちを襲うことがないよう雪成が現役組と距離を取る道を選んだため、2度と心の距離が縮まらないことを寂しく思うなど、雪成に対して恋愛感情めいたものを持っている。6年生になるとクラスメイトの宇佐見岳から思いを寄せられ、本人は戸惑う。好きな色はピンクやライトグリーンなど淡い色。得意科目は家庭科、苦手科目は体育。趣味は編み物・裁縫。

日守黎夜
マテリアル:光のマテリアル
サーヤと同じ小学5年生。サーヤの双子の弟。通称は「レイヤ」。無愛想な少年だが大の姉ラブで、サーヤに優しくする人(レイヤ曰く「サーヤに当然のように微笑みかけ、サーヤの微笑みを当然の様に受け止めるヤツら」)に嫉妬するほど。翼や尚紀に気に入られたサーヤがよく口説かれているため、彼らを睨み据えていることも(「殺人光線」と称される)。しかし、サーヤが伊吹を信頼していることは認めている。身体能力が高く、女子からの人気も高いが本人は姉しか見ていない。光のマテリアルは、防御のための盾を出現させたり、生成した光の剣を飛ばすことで攻撃する、戦いに特化したマテリアル。その能力は攻守ともに最強クラスと言われる。魔界で暮らしていたが、ある事情から単身人間界へやってきた。当初は甥として雫沢圭吾に引き取られており、雫沢姓を名乗っていた。また、作中序盤で本性を現したディエリと戦った際、身体を魔界に運ばれたため、8巻まではサーヤの持つペンダントに魂を宿らせていた(圭吾は「家族の都合で急に引っ越すことになった」と転校を演出した)が、この状態では能力が防御に関するものに限定される。その後取り戻した身体には、身体を乗っ取っていた兄 ユウヤの記憶が残っており、度々その記憶に苦しめられることに。現在は、サーヤと共に『Windmill』の2階に住む。好きな色は深緑や群青といった落ち着いた色。得意科目は国語、苦手科目はなし。趣味は読書。

風見志穂
マテリアル:風のマテリアル
サーヤたちと同じ小学5年生。クール系美少女。徹平の幼稚園時代からの幼馴染で、ずっと片想いしており、その後結ばれた。年上の徹平に勉強を教えるほど頭がよく、身体能力もそこそこ高い。料理は下手だが、サーヤが教えたパリパリサラダだけは上手に作れるようになった。また、編み物も苦手。サーヤとレイヤが魔王の子供であることを知って一時距離を置くが、改めてサーヤから打ち明けられた際に本音を話したことで吹っ切れた。徹平卒業後は怪奇探偵団のリーダーとなる。風のマテリアルは風を操って攻撃する攻撃型マテリアルだが、人々が口にする噂話を風を利用して収集することも出来る。風見家は町の旧家の1つであり、厳格な家庭。志穂の祖母・志野も元マテリアルで、現役マテリアルのフォローをする大人たちの中では「烈女」として有名であり、圭吾たちは頭が上がらない。誕生日は1月28日。好きな色は白や水色といった爽やかな色。得意科目は算数、苦手科目は家庭科。趣味は知識を増やすこと。

稲城徹平
マテリアル:土のマテリアル
小学6年生(11巻で中学1年生)。志穂の幼稚園時代からの幼馴染。食いしん坊でやんちゃだがやるときにはやる少年で、小学生時代は小学生マテリアルが結成する「怪奇探偵団」のリーダーだった。中学入学から2日目に、灰神兄弟によって生徒会補佐という名の「生徒会の雑用係」にされてしまうが、根が単純ゆえに気づいていない。土のマテリアルは大地や地属性を持つ物を操って攻撃する攻撃型マテリアルだが、それらに残された情報を読み解くこともできる。しかし 徹平は、この情報収集を苦手とする。誕生日は5月17日。好きな色はオレンジ、赤、黄色などの元気の出る色。得意科目は体育、苦手科目は体育以外。趣味は食べること。

灰神翔・翼
マテリアル:火のマテリアル(二人で力を合わせると炎のマテリアルとなる)
中学2年生(11巻で中学3年生)の双子のマテリアル。一卵性双生児なことだけあって顔がそっくり。見分け方は前髪の分け目の位置と私服時の服装(白い方が翼で黒い方が翔)。大人気兄弟ユニット「アクセル」である。火のマテリアルは炎を操って攻撃する攻撃型のマテリアルで、双子の力を合わせると強大な力を発揮することができる。自分達より前から戦っていた雪成が次第に力を失っていくのを傍で目にしていたことから、力が弱まってもある程度戦えるようにと、度々新技を開発している。誕生日は8月2日。好きな色は翔が黒で翼が白。得意科目は翔が音楽、美術、体育で、翼が国語、英語、体育。苦手科目は翔が地理、翼が数学。趣味は翔が写真、翼がピアノ。

鳴神京一郎
マテリアル:雷のマテリアル
11巻から登場する中学2年生のマテリアル。雷使いの家系である鳴神家の分家に生まれた。小学5年の時に母親が病死して以来、父親と折り合いが悪い。彼の家は5代前からマテリアルを輩出していなかったため柊会には参加していないが、各属性のマテリアルの系図をまとめた資料にはきちんと記されていた。あることがきっかけで力が目覚め、その力に脅えていたところをかつてサーヤたちに倒された雷使い クレイドの弟であるアンベルに付け込まれ、徹平やサーヤたちを敵とみなして戦うことになってしまった。また、アンベルの策が原因で、力の暴走を恐れるあまり不登校になっていたが、仲間と巡り会えたことで登校するようになった。雷のマテリアルは文字通り雷を操って攻撃する攻撃型マテリアル。覚醒して日が浅い上、訳の分からない異能に怯えていたことが原因で、まだうまく力を制御できないが、13巻では手のひらから生成した雷を鎌のような形にして悪魔を薙ぎ払う技を習得した。誕生日は12月14日。好きな色は紫色・臙脂色。得意科目は社会、苦手科目は音楽。趣味は星空を眺めること。

夕夜
マテリアル:闇のマテリアル
サーヤとレイヤの二つ年上の兄。父である魔王と敵対しており、魔王を倒すためサーヤの力を欲する。しかし、サーヤやレイヤに対して、彼なりに愛情を抱いている様子。通称は「ユウヤ」。魔王に身体を滅ぼされ、魂だけの存在にされたためいつも誰かを乗っ取っている。闇のマテリアルは、影を操って身動きを封じるなど、暗いところで本領を発揮するマテリアル。サーヤたちとは違い、魔王の血が濃く現れたが故のマテリアルで、破魔の笛の音色に弱い。

元マテリアル
伊吹涼
元風のマテリアル。15巻時点で26歳。喫茶店『Windmill』(ウィンドミル)の店長で、サーヤの里親。割と無口で無愛想だが、無関心なようできちんと周囲に気を配っている。また、料理のことになると研究熱心な一面も。彼の父もかつては風のマテリアルだったため、店はマテリアルたちの活動拠点のひとつでもある。神舞東高時代に生徒会長を務めていたが、祖父のような政治家には向いていないと悟ったらしい。国会議員や大臣を歴任したこともある祖父は、現在町長を務めており、マテリアルと悪魔の戦闘の際に残る情報を操作するなど、協力している。小学3年の頃には力をある程度使えるようになっており、夏休みごろから戦列に加わる。7つ年上の綾香とはよく喧嘩していた。サーヤとレイヤが闇に転じた場合、2人を殺すという使命があるが、もとから殺す気はない。右肩に「闇の刻印」があり、ごく稀に痛むことがある(サーヤたちには「古傷」とごまかしている)。誕生日は10月2日。好きな色はワインレッド。趣味は料理研究。

日守綾香
元破魔のマテリアル。日守三兄弟(ユウヤ・サーヤ・レイヤ)の母親。マテリアル引退前後に、当時王子だった現在の魔王のところへ行ってしまったらしい。圭吾から『破魔の聖女』の二つ名で呼ばれては、「名前負けしてないか?」という恥ずかしさもあって拳骨で応じる活発な少女。なお二つ名の由来は、雫沢家の古文書にあった「破魔のマテリアルを持つ女性」を指す言葉。料理が苦手で、伊吹には「食材に対する冒瀆」とまで言われるほど壊滅的。日守家は光のマテリアルを多く輩出してきた家系であるため、幼い頃はマテリアルの素質を持ちながらもなかなか力が覚醒しないことで苦悩していたが、小学5年の時に破魔のマテリアルとして覚醒。しかし、彼女や圭吾が現役の頃には光のマテリアルを輩出してきた家系は日守家以外が絶えてしまっていたらしい。なお、サーヤが持っている黒い石のペンダントはもともと彼女が持っていたもので、レイヤが魔界から持ってきた。圭吾に生まれたばかりのサーヤを預け、行方不明に。サーヤとレイヤは「彼女は亡くなった」と聞かされている。

稲城冬華
元マテリアル。現役のころは植物のマテリアルだった。徹平の母親で美人だが、息子に対して容赦ない発言も多い。

凍堂小夜子
元マテリアル。雪成の母親で、現在はカルチャーセンターや大学でフラワーアレンジメントを教えている。マテリアルとしての期間は重ならなかったものの綾香とは仲がよく、その忘れ形見であるサーヤやレイヤを「悪魔の子」と毛嫌いしていない。息子がサーヤに向ける思いを見抜いている。

用語

神舞町
主な舞台となる町。都心にほど近く、都心にある大学のキャンパスがいくつか置かれている。魔界との道が繋がりやすく、人間界に降りてきた悪魔を倒すためマテリアルたちが人知れず暮らしている。町長をはじめ、マテリアルを多く輩出してきた旧家の協力のもと、戦闘の痕跡を消したり、元マテリアルが現役の後輩マテリアルのために情報収集する拠点となる場所がいくつかあったりする。もともとは「降魔町」だったらしい。

マテリアル
古くから悪魔を倒してきた能力者たち。光、火、風、大地など人によって使える能力が異なる。能力の覚醒時期は小学3年生頃が多く、早い人では中学生、遅くても高校生で能力が失われる。力を使うと体力を消耗する。一般人と比べると精気が強いため、能力の強化を狙う悪魔がターゲットにすることもある。日守家や風見家など能力者を多く輩出してきた家系も存在し、マテリアルだった血縁者と同じ能力を持っている人も。その血を守るため、同じ能力を持っていた元マテリアル同士の結婚が暗黙のうちに奨励されており、幼いうちから「婚約者」状態の者もいる。違う能力のマテリアルと結婚して子供が生まれた場合、力が覚醒するまでどちらの能力を持っているのか分からない。また、一般人にはこの異能のことを隠して暮らしている。両親が元マテリアルであれば、能力に対する知識や理解もそれなりにあるため家庭内で力を隠す必要はなく、家で遊びながら力の制御を覚えることも、両親に相談することも出来るが、京一郎のように突然変異的に能力が覚醒した場合、それらが出来ないため、孤立しがちである。現在、神舞町には7人のマテリアルがいる(8巻の途中で雪成の力が消えた後に6人となったが、12巻で京一郎が新しく入ったため)。

柊会
元マテリアルやマテリアルを多く輩出してきた家系の関係者による、マテリアルたちの後方支援を目的とした組織。マテリアルの能力が悪魔を祓うものであるため、「魔除けの葉」として有名な柊を名前にした。自治体や町内にある公共機関への影響力は強い。日守家のマテリアルである破魔と光を引き継いだサーヤとレイヤを、悪魔の血を引く「忌み子」としてよく思っておらず、戦列に加われる年頃の子供マテリアルを持つ親達は、2人に自分たちの子供を近づけることを恐れている節がある。

魔界
悪魔や怪物がたくさんいる世界。魔王が支配している。

悪魔
人の精気を食べて生きる。下級悪魔と上級悪魔が存在する。下級悪魔は動物などに擬態するが、どこか異様であり、マテリアルたちが灰色の靄を探すことで確認する。上級悪魔には男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵、大公の位があり、その上に魔王が君臨する。また、爵位は魔王から与えられる。力を欲する本能を優先して動く下級悪魔とは違い、奸智に長けている。精気を吸収することで強くなり、姿形が変わったり、人間の姿をとることができる様になる。また、相性しだいでは心に闇を持つ人間や精気を吸った人間を乗っ取ることも可能で、その場合は乗っ取った相手の記憶や知識を得て乗っ取った人間になりすますことができる。

雑記




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このページへのコメント

面白いですよね!
友達とはまってしまいました!
図書室でほこりを被っていたところを発見したので宝物のようでした!
でも長い間誰も読んでいないのはとても悲しいです…

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Posted by リリカ 2021年09月11日(土) 15:39:40 返信

面白いですよね!
友達とはまってしまいました!
図書室でほこりを被っていたところを発見したので宝物のようでした!
でも長い間誰も読んでいないのはとても悲しいです…

0
Posted by リリカ 2021年09月11日(土) 15:39:37 返信

面白いですよね!
友達とはまってしまいました!
図書室でほこりを被っていたところを発見したので宝物のようでした!
でも長い間誰も読んでいないのはとても悲しいです…

0
Posted by リリカ 2021年09月11日(土) 15:39:32 返信

マテマテ、一番大好きです!

0
Posted by こはる 2021年04月19日(月) 16:48:58 返信

大好きなのに、知っている人が周りにいなくて悲しい、、

0
Posted by りな 2019年10月13日(日) 15:14:28 返信

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