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作者:池田美代子
イラスト:琴月綾(第1期)→戸部淑(第2期・新 妖界ナビ・ルナ)
作画:菊田みちよ
掲載:なかよし
出版社:岩崎書店 フォア文庫→講談社 青い鳥文庫

解かれた封印
人魚のすむ町
黒い森の迷路
火をふく魔物
光と影の戦い
赤い花の精霊
青き竜の秘宝
白銀に光る剣
なぞの黒い杖
黄金に輝く月
三人の日常

新 妖界ナビ・ルナ
妖界への帰還
果て遠き旅路
ガラスの指輪
水底に沈む涙
星夜に甦る剣
ひと粒の奇跡
悪夢へのプロローグ(おもしろい話が読みたい! マジカル編に収録)
刻まれた記憶
瑠璃色の残像
空と月の幻惑
宿命の七つ星
流星の蜃気楼
天泣(てんきゅう)の道なり
伝説の御子へ

漫画版
妖界ナビ・ルナ(1)
原作(1) 第1章から戦闘終了に相当する。特装版のみ「別冊ナビ・ルナVol. 1」が付属、短編「マッチ売りのルナ」や作者あとがき等を収録。

妖界ナビ・ルナ(2)
原作(1) 最終章から原作(2) 戦闘直前に相当する。特装版のみ「別冊ナビ・ルナVol. 2」が付属、番外編「届かなかった手紙」と作者あとがき等を収録。

妖界ナビ・ルナ(3)
原作(2) 終盤から原作(3) 中盤に相当する。特装版のみ「別冊ナビ・ルナVol. 3」が付属。番外編「もっけ、JKの味方になる!?」、「タイとの生活。〜カザンの日記から〜」等を収録。

妖界ナビ・ルナ(4)
原作(3) 戦闘から原作(4) 戦闘直前に相当する。特装版のみ「別冊ナビ・ルナVol. 4」が付属。番外編「ルナたろう」等を収録。

妖界ナビ・ルナ(5)
戦闘から原作(5) 土の玉登場に相当する。特装版のみ「別冊ナビ・ルナvol. 5」が付属。番外編「銀色の姫君に永遠の愛を誓う」等を収録。

妖界ナビ・ルナ(6)
原作(5) 悠久の玉登場から原作(6) 第1章に相当する。特装版のみ「別冊ナビ・ルナvol. 6」が付属。番外編「スネリと猫の館」等を収録。

妖界ナビ・ルナ(7)
原作(6) 第2章に相当する分と番外編「妖界に消える二つの月」を収録。特装版のみ「別冊ナビ・ルナvol. 7」が付属。番外編「もしもねがいがかなうなら・・・」、「あした地球が滅亡するとしたら」、戸部淑書き下ろしの絵等を収録。

あらすじ

竜堂ルナはもうすぐ4年生になる少女。赤子の頃、児童養護施設・星の子学園の前に置き去りにされて以来、ここで育ってきた。ある夜、かまちにサエが誘拐されるという事件が起こる。そしてこの事件を発端に、不可解な出来事が連続して発生する。最終的にルナは己の秘密と使命を知り、悪い妖怪を妖界に連れ戻す、妖界ナビゲーターとして旅立つ。四人の妖怪を妖界へ帰し、四つの玉を集めたルナ。しかし 次の妖怪が見つからないまま、大晦日を迎え、その夜、突然四つの玉が光り出す。光が指し示した先はルナの産まれた場所であり、妖界と人間界を繋ぐ入口のある夜鳴島だった。そこへ向かう途中、ルナはタイと都和子先生と再会し、都和子先生は二人の秘密を語り始めた。やがて都和子先生が語り終える時、タイとカザンはルナ達に攻撃を始める。かくして伝説の子の戦いの火蓋は切られた。

新 妖界ナビ・ルナ
妖界への道を封印したルナは、妖界で平和な生活を過ごしていた。しかし、世界を支配する力を持つ「悠久の玉」が何者かによって盗まれてしまう。ルナは行方不明になった兄を捜す、ソラウとふうりと共に再び人間界へ旅立つ。ルナと同じく妖怪と陰陽師の血をひく少女、ナナセと出会ったルナたち。護神剣と破妖剣を求めるナナセとの戦いは、ナナセと双子の姉の雛子が命を失うことによって終わる。そして、兄を捜していたソラウとふうりも、それぞれの兄の無事を確認する。世界を支配せんとする真の敵で、ナナセと雛子の父親・カイリュウの望みに従い、ルナは二人の亡骸と共に、最後の戦いを挑みにいく。

登場人物

竜堂ルナ
人間で陰陽師である父親竜堂清吾と妖怪で沢白国の姫である母親レンメイから生まれた半人半妖であり、伝説の子の片割れ。焦げ茶色の長髪と色白の肌の他、時折緑色に見える茶色の大きな瞳を持つ。 赤子の頃、都和子先生によって星の子学園に連れてこられて以来、そこで平穏に暮らしていたが、スネリやもっけとの出会いをきっかけに父にかけられていた第三の目に施されていた封印が解かれて覚醒した。人間界に現れた妖怪の邪気を祓い清め、妖界に還す妖界ナビゲーターとして旅立つ。旅立った当時は小学4年生になる直前。うなじに第三の目を持ち、それを開眼させることでうず目になり、最高の動体視力と超運動能力を得る。九字や呪符といった陰陽道の術などを駆使する。性格は天然で優しく勇気があり、かまちにもっけが傷つけられるまで、怒ることを知らなかった。とても食いしん坊で、特技は学食のメニューを当てること。一番好きな食べ物はやきそばで二番はお好み焼き。運動オンチでカナヅチだが、初恋相手の幹太郎に教わり泳げるようになった。幼い頃のニックネームはリュナ。誕生日は1月1日。母・レンメイはルナとタイを産むと同時に死んでしまい、父・清吾はルナの第三の目を封じるため、その命を犠牲にした。 妖怪としての力が目覚めてからは、その寿命の永さゆえに成長速度が著しく遅くなっているが、本人はまだそのことには気づいていない。 妖界にいるときは妖怪の血が目覚め、銀髪となり、狐の尻尾も生えていたが、人間界に戻った時は人間として暮らしていた頃と同じ姿になっている。 名前の由来はルナから。 漫画版では、髪色が明るい茶色になっている。リボンを外す時は基本的に “封印解除。第三の目を開眼する” と言う。第三の目が開眼すると目がうず目に変わる他、髪色は銀色に変化し、性格も冷たい様に見えて感情的なものになる。また、銀髪は普段は首に蝶々結びにされている赤いリボンでポニーテールに結われる。結印ができないために結界を張れない。妖界への道を開く時は、結印する代わりに呪文を唱える。旅立った当時は小学4年生になっている。食いしん坊なルナでも一つだけ嫌いな食べ物は蒟蒻であることが漫画版で明かされた。食べた時の感触が苦手らしい。

透門ナナセ
新妖界ナビ・ルナから登場する悪しき少女。額に梵字が刻まれており、眼と首から下が機能していない為に同じく額に梵字が刻まれた黒い大きな獣に乗って移動していた。現在はケンガが失敗したのを理由に、ケンガの力を用いて身体の全機能を取り戻している。駿いわく彼と同じ位の年齢。性格は冷酷で残虐。朱雀や青龍を傷つけ、白虎を護神剣に封印した張本人。フラヒドリと同じ冷たい炎を出せる。ヒュウやシフウをカザンの魂の器にする実験体にしていた。父は焔紅国王族の妖怪カイリュウ、母は透門家の血を継ぐ人間・透門早葉で、御庫裏雛子の双子の妹。母は雛子と自身を産んだ直後に透門家と父を恨んで罵倒して亡くなったと聞かされている。赤子の頃は貧しい夫婦の元に預けられていたのだが、その家族は金をもらうのと引き換えにいやいや育てたに過ぎず、妖怪故に普通の人間と成長が違う上にうず目を持つ彼女を化け物と気味悪がり、愛情の欠片もなく死を望むなど酷い仕打ちをしていた。母や姉の雛子には一切の肉親としての情はなく、父親にしか心を開かず、本人は完全な妖怪だと自称している。ただ、透門家の血縁であることは誇りに思っている。一人称は『私』。自身の野望の為なら他者はもちろん自身の肉体さえも犠牲にする強い野心を持っていたが、肉体が溶け始め使い物にならなくなりそうだった為にために姉の雛子の肉体を奪うも、最後は雛子の魂が戻った為に1つの体に2人分の魂が入って苦しんでいたところを、雛子が肉体に致命傷を負わせた為に雛子と共に亡くなった。

御庫裏雛子
新妖界ナビ・ルナ「瑠璃色の残像」から登場する不思議な力(透視の様な物)を持つ清楚な雰囲気の美少女。ふうりの兄、シフウの獣姿を言い当てた。実は大食いで、宿命の七つ星ではシチューのおかわりをあと5杯くらいほしいと頼み、ソラウに心配される場面がある。赤子の頃に坊石山の農具小屋に捨てられていた所を村人に発見され、子供のいなかった御庫裏家夫婦の養女となった。小・中・高と共に学校には通っていない。正体はナナセの双子の姉であるが、妹とは逆に育て親には恵まれていた様子で比較的平穏な生活を送っていた。後に溶けて使い物にならなくなった肉体の代わりを欲していたナナセによって肉体を奪われてしまい、ルナのペンダントに魂を一時的に入れられる。最後は妹ナナセを止められるのは自分しかいないと悟り、ルナに自分の魂をナナセの魂が入っている自分の身体に戻してほしいと頼んで自分の身体に戻り、それでナナセが苦しんでいる隙をついて剣で頚動脈を切りナナセと共に亡くなった。誕生日は9月14日(おとめ座)。血液型はAB型。絵画と料理が得意。画家はモネが好きで、得意料理はコロッケ。一人称は『私』。

妖怪
主要
スネリ
ルナを守るために妖界からやってきた、レンメイに仕えていた妖怪の女性。 姿を消す、人の記憶の一部を消す、毛に念をこめて飛ばす、人間に変化するなどの多彩な妖力をもつが、体力はあまりない。妖怪などの匂いを追うこともできる。本来の姿は見えない霧だが、普段は白猫の姿に変化している。白猫の姿は妖界では菫色の目の人間大の猫で、人間界では琥珀色の目の普通の大きさ。人間に変身すると、短髪のモデルのようにスタイルのいい女性の姿(作中では “イケテルバージョン” と表記されている)になる。見かけは若いがレンメイより年上。白猫の姿のスネリは、梨子にとてもかわいがられていた。 包容力があり、ルナに対しては優しく、ルナのお姉さん的存在。妖界にはキンカという名の虎に似た恋人がいる模様。栄養バランスにうるさい。納豆の匂いと寒さが苦手。香りのいいフルーツを食べたいらしい。 現在ルナが身に着けているペンダントリングとチョーカーはスネリの一族が代々伝説の子に渡すように受け継いできた物。モデルはスネコスリ。名前の由来はスネコスリと妙見菩薩の真言。漫画版では、瞳の色が青味が強い黒に統一されている。もっけに対してはきつい態度をとるが、ルナには甘く猫語らしきものを口走ってしまうこともしばしば。本来の姿は巨大な猫だったが、生き返った後は妖力が弱まり、普通の猫と同じ大きさになった。リボンはレンメイから預かって来た物で、首に巻いていない。また、持って来たピンクダイヤモンドの粒数とカラットが変更されている。

レンメイ
ルナとタイの母親で、三百年生きた狐の妖怪。妖界では沢白国の姫だった。うず目を持つ。うず目ではない時は緑色にも見える黒目である。巨大な妖力を持ち、人間界に結界が張られてもなお、妖界と人間界の行き来ができる唯一の妖怪だった。そのため、時々人間界で暮らさざるをえなかった妹のレンスイ(都和子先生)の様子を見に行っていた。そのときルナの父親と恋に落ち、自らの命と引き換えに、ルナとタイを産んだ。出産と同時に命を落としたため、命日は1月1日。ちなみにレンスイの他にも兄(レンヒ)がおり、今の沢白国の王を務めている。

都和子先生/レンスイ
星の子学園の元先生。栗色の髪と目を持つ。レンメイにそっくりらしい。実は銀狐の妖怪で、レンメイの妹。つまりルナとタイの叔母に当たる。凄まじい妖力を持つ姉とは対照的に、生まれつき妖力がなかったために人間界に住むことになり、レンメイの力を借りて人間の姿に変化する。その長命ゆえに住居と仕事を転々としながら暮らしていた。レンスイがルナ達を生むことに対するたった1人の理解者で、お産の際には看護師として立ち合った。ルナには自分との関係を伏せ、置き去りにされていたとしてその時に勤めていた星の子学園に連れて来た。星の子学園を去った後は、行方不明のタイをずっと探していた。他人の妖力を増幅させる能力を持つ。古ぼけた指輪を持っていて、それを依り代に、自らの命と引き換えて毒に侵されたルナを回復させる術を行った。 漫画版では最初から人間の姿であり、古ぼけた指輪は持っていない。灰色がかった黒髪と赤目を持つ。妖力がないため、王宮に幽閉される生活を送っていた。そのため、外界に憧れており、それを見たレンスイに人間界に連れて来られる。タイが誘拐され残されたルナを守るために、星の子学園に勤める。ルナが2年生になった時、沙李の存在を知り、タイを沙李の手から救い出すために、タイを捜す旅に出る。星の子学園を去った後、タイを捜しつつ向日葵学園でも勤め、そこでは病気がちの瑠璃を励ましていた。唯一使える術は自らの命を削って対象を回復させるものになる。その危険さゆえ、レンメイからは使用を禁止されていたが、スネリ、もっけ、ルナ、タイをその術で回復させ、命を落とす。

サネル
妖界ナビ・ルナII-(1) に初登場。スネリの妹。両親は他界しているため、スネリが人間界に行っている間はもっけの母親と暮らしていた。温和な性格で、ルナともすぐ仲良しになった。普段は猫の姿だが、ルナのために人間の姿でいる。猫の姿は若葉色の瞳を持つ、スネリより一回り小さい白猫。人間の姿は肩より長い黒髪を後ろで括り、目元はすっきりとした少女である。13歳。裁縫は得意だが、姉のスネリとは違い、料理は苦手。

ふうり
妖界ナビ・ルナII-(1) に初登場。ルナ達が書院で出会った妖精のような姿をした愛の妖怪。水色のツインテールが特徴だが、栗色に変えることもできる。本来は優しく無邪気だったが兄のシフウが行方不明になって以来、粗暴な性格へと豹変する。愛の妖怪は人のために妖力を使わなければならないのだが、私欲のために妖力を使っていたために小さな姿となっていた。実は術をかけられており、ルナの力で本来の自分を取り戻し、その後はルナと行動を共にする。人間界では小鳥の姿にも変化することができる。風を操り光の速さで飛ぶ。
ツインテールにしているのは、兄シフウが冒険や修行のお土産に、必ず一対のリボンや髪飾りをくれるからだという。モデルは風狸と雷獣、ティンカー・ベル。

第一部
しずく
妖界ナビ・ルナ(2) のキャラクター。ルナ達が訪れた港町で、大道芸をしていた女性でユイの兄・リョウの恋人。水を自在に操ることができ、ふとした瞬間に緑色に見える目を持つ。実は人魚で、好奇心で人間界に来たのだが、すぐに足で歩くのが困難になってしまう。さらにユイを救うために禁じられていた “火に触れる” ことをしてしまったために、人魚に戻ってしまい、寿命もわずかになってしまった。普段は美しい姿をしているが本当は恐ろしい姿であり、ゆえに人間の姿を保ちリョウと幸せになりたい一心で、“ひいらぎや” に代々伝わる、願いが叶う水晶玉を盗む。それがしずくが触れた瞬間に融けてしまったため、悠久の玉を欲するようになり、ルナに悠久の玉のありかを問い、彼女を襲う。最後は改心しルナにより妖界に戻された。水の玉を持っていた。漫画版では歌手も勤めており、声を利用してスネリやもっけを操るなどの能力も見せる。水を自在に操る能力で水でできた鳥を作り、ルナを自分の居場所まで案内させた。水晶玉はタイからもらうように変更されている。


朱雀
四神の一人で、南の方角を司る孔雀に似た赤い鳥の神獣。ルナ達の前には、赤い衣におかっぱの黒髪、燈色の瞳を持つ少女の姿で現れた。怒りっぽい性格である。人々に忘れ去られ、自らが朱雀であることも忘れていたところを紅見草の精霊の魂に捕らえられ、長い間自らが紅見草の精霊であると勘違いしていた。悪しき力を感じることができる。

人間
透門沙季
闇の陰陽師。すべての謎を知る黒髪を一つ結わえした、黒目の女性。見かけは若いがタイによれば200年以上も生きているらしい。妖界から人間界の道を封鎖する際、竜堂家の祖先の過失により透門家の祖先が死んだこと、竜堂家の祖先はその失敗を闇に葬り、封鎖を自分の手柄にしてしまったことから、竜堂家の血を引くルナたちに復讐しようとする。また、悠久の玉を使って人間界の支配を企むなどの野心もある。タイを連れ去り、彼に過酷な人生を強いた張本人でもある。祖先の償いを口実に、ルナ達を苦しめ、タイの命を奪った。第三の目を手に入れルナ達を追い詰めるが、その凄まじい妖力で弱っていたところをタイによってとどめを刺される。漫画版では黒髪黒目ではなく一つ結わえもしていない。赤子嫌いという設定が追加されている。着物を着て古風な喋り方をし、脇息や簾、煙管を用いるなど、年寄りらしくなっている。

用語

妖力
妖怪のもつ力のこと。この力で様々な術を扱う。

人間界
人間の世界、この世のこと。

妖界
妖怪の世界のこと。昔は妖界と人間界は自由に行き来することができたが、悪い妖怪が人間界を征服しようと企んだため、それを阻止しようとしたルナの父の祖先により、人間界に結界が張られたので、レンメイ以外の妖怪は行き来ができなくなった。悠久の玉をまつっていた五つの祠のうちのひとつ、夜鳴島が地震で島もろとも沈んでしまったことにより、再び行き来できるようになった。

沢白国
妖界にある小国。数字は七十三。現国王はルナの伯父。前国王はルナの祖父レンヒ。つまりルナはこの国の王女でもある。

蓮々村
沢白国の王都。スネリの家はここにある。

合歓村(ねむそん)
西岳の麓にある村。対極図を水と陸で描く池がある。池のバランスが崩れると良からぬことが起きる。池の水底には天馬の樹が沈んでおり、焔紅国や人間界に繋がっている。 ヒュウは西岳に登山する際、この村を立ち寄り、シフウはこの村で修行をしていた。 ヒュウは池のバランスが崩れているとき、ポッチが落とした水瓶を拾い上げるために水を吸い上げた結果、池に吸い込まれてしまう。シフウも力試しをするために水を吸い上げ、吸い込まれたらしい。

波鈴村(はりそん)
新妖界ナビ・ルナ 第2巻でルナ達がある術を解く際に見た幻に蓮カップの開催地として登場する。

淡獅村(たんしそん)
波鈴村同様に登場する。

蓮カップ
トライアスロンの競争大会。トライアスロンは現実のそれより過酷で、棄権者には弱虫、臆病者等のレッテルを貼られるが、優勝者はキングオブ蓮カップとして皆の憧憬の対象となる。

焔紅国(えんこうこく)
沢白国と敵対する国。数字は九十九。

安荘村(あそんむら)
国境近くにある寂れた村。

回龍村(かいりんむら)
焔紅国の首都。天馬の樹に繋がる池がある様子。

黄麟国(おうりんこく)
ルナ達が偽名を名乗る際、この国の名が用いられた。

虚九山(こくさん)
里李族が棲む山。龍の肝が唯一生えている。

第三の目
ルナのうなじ、タイの右手のひらにある目。伝説の子の証。これを開眼させることで、ルナとタイはうず目になり、妖力を使うことができる。ルナの第三の目はルナの父により封印され、かさぶたで覆われていたが、人間界に張られた結界が破られたことにより、封印が解けた。第三の目が開いていると体力を無駄に使ってしまうため、ルナはスネリの一族に代々受け継がれていたチョーカーで第三の目を塞いでいる。陰陽術でも第三の目は得られるが、うず目にはなれない。

うず目
レンメイの血をひき、妖力を持つ者だけが持つ、特殊な目。黒目の部分のみ赤くなり、その中は渦を巻いているようになる。うず目は最高の動体視力をもつと言われており、またうず目の神経は脳をも支配し、超運動能力を生み出す。うず目でいると、動物達に警戒されてしまう。

悠久の玉
ルナとタイの祖先が、人間界と妖界の間に結界を張るために使われた玉。ルナの父がルナとタイの第三の目を封印する際にも使われた。妖怪が手に入れると、その妖力が無限大になるため、妖怪達に狙われている。伝説では、悠久の玉の行方は伝説の子だけが知っている、とあるが、ルナは知らなかった。火の玉、水の玉、金の玉、水の玉、土の玉をそれぞれ対応する島の石板に祀り、タイが呪文を唱えると二剣山の谷間から現れた。八方玉とは双子の様な関係。

八方玉(はっぽうぎょく)
妖界ナビ・ルナII-(1) から登場。悠久の玉と対になる紅水晶の玉。悪しきものが悠久の玉か八方玉に触れるともう片方が砕けると言い伝えられてきた。ルナとタイの祖先が妖界と人間界の間に結界を張る際、妖界に投げられた。沢白国王族のみが触れる事を許される。沢白国王宮の謁見の間に安置されていたが、何者かが悠久の玉に触れたため、8つの破片に砕ける。7片はルナが、残りの1片はスネリが持つ。ルナ達を悠久の玉の元へ案内したり、青龍やスネリ達と繋ぐなどする。

ペンダント
ルナが学園に来たときから持っていたペンダント。ペンダントトップは平らなリングとそこにぴったりはまるメダルに分かれており、ルナが持っていたのはペンダントリングだけで、メダルはもっけの祖先からもっけへと譲り渡されていた。ペンダントリングもスネリの家系が預かっていたが、スネリの手からは渡されていない。メダルの表には五芒星が、裏には九字の漢字が、リングには “竜堂 ルナ”、“RUNA RINDOU” と彫られている。このペンダントを使い、ルナは妖界への道を開く。タイも似たペンダントを所持しているが妖界への道は開けない。漫画版ではペンダントの装飾が大幅に追加されている。メダルはレンメイからもっけが預かっていた、ということになっており、くちばしに隠してもいない。

木箱と巻物
ルナとタイが持っていた、オルゴールほどの大きさの質素な木箱。封印が施されており、解くには第三の目をくぼみに押し付ける必要があった。巻物は紫の紐で留められており、中には伝説の子の伝説が書かれている。巻物はもともと焔紅国が所有していたのだが、妖界と人間界を繋ぐ道が封印される時、ルナとタイの先祖が奪い取った。そのため、焔紅国関係者は伝説の子の伝説について知っていた。巻物は元は1つだったが、清吾の手によって2つに破られ、前半部分がルナの木箱、後半部分がタイの木箱にそれぞれ入っていた。ルナの木箱には鷲の絵と言葉、タイの木箱には獅子の絵とルナのものとはまた別の言葉が書かれている。 漫画版では蓋がまるく、金具が所々にあり、模様が書かれている。

破妖剣(はようけん)と護神剣(ごしんけん)
妖界ナビ・ルナ(8) から登場。ルナとタイの先祖と沙李の先祖が、人間界と妖界を封印する際につくった二口の剣のこと。破妖剣は陽剣、護神剣は陰剣で、破妖剣は持ち主を選ぶ代わりに護神剣より強い。破妖剣は沢白国の王宮の一角に、護神剣は泰志堂に安置されていた。破妖剣には北極五星と北斗七星、南斗六星、青龍と白虎が、護神剣の表には日輪と北斗七星、青龍、朱雀、裏には月輪と南斗六星、白虎と玄武が彫られている。四神を宿らせているが、つくる際に事故が起き、不完全な状態のままだったが、妖界ナビ・ルナ(10) でルナの手により、完成した。その後ナナセが護神剣に白虎を封印し、ルナを斬る。モデルは破敵剣と護身剣。 漫画版では第5章でルナとタイがペンダントから取り出して戦った。その時に破妖剣が折られる。

指輪とペンダント
妖界ナビ・ルナII-(1) から登場。指輪は兄シフウからふうりが、ペンダントは兄ヒュウからソラウが貰い所持している。ある梵字が刻まれている。所持者にそれぞれ害を与えていたが、ルナの手により解除された。害はなくなったが、その後も活動している。

ガラスの指輪
新妖界ナビ・ルナ(1) から登場。歪んだ形状をしているが、不思議な魅力がある名前の通りガラスの指輪。上記の指輪とペンダントと同じく、梵字が刻まれている。ある術がかけられていたが、ルナ達が発見したときは既に解かれていた。現在はルナが所持している。

赤い石
駿の村で水害を起こし、幻を見せていた石。やはり梵字が刻まれている。これも現在はルナが所持している。

星の子学園
両親がいない子供や、事情により両親と暮らせない子供達がいる、養護施設。本来は赤ちゃんは預かることができないのだが、ルナは都和子先生にしか懐かなかったため、特例として育てられることになったという。

夜鳴島(よなきじま)
レンメイがルナとタイを産んだ島。ルナとタイの父がその島に残った最後の祠を守っていた。地震によって沈んだが、土の玉以外の玉が周りの島に祀られたことで、島の一部である二剣山の部分が海上に現れた。 漫画版では玉を祀っていない時期から姿を現している。

九字
9つの印のこと。結んだり、切ったりする。現在、3種類が確認されている。

禹歩(うほ)
反閇ともいう。ルナが何かを浄化するときに使う術。星の名を唱えながら、対象の周りを円を描くように歩く。

呪符
術を込めた和紙のこと。様々な種類がある。呪文にも幾つかの読み、略式が確認されている。

妖界ナビ・ルナ(2) 人魚のすむ町
港町
ルナ達が訪れた、異国情緒ただよう港町。スネリが妖怪の匂いを感じ取った。モデルは横浜。

コーポ八百八
港町でルナ達が住んでいたアパート。築30年の木造2階建て。ペット禁止。玄関は新聞紙ほどの広さで、部屋はひとつ。ルナ達は収入がほとんどないので、安いおんぼろアパートに泊まることが多い。

水晶玉
願いの叶う水晶玉。緑色に光る。実はしずくの母が、人間界に行こうとしていた妹がまた妖界に帰ってこられるようにと、自らの寿命・妖力と引き換えに作ったもの。人魚であるしずくの手に渡ったことで融けてしまった。水晶玉の液体を人間が飲めば、その人間の寿命と引き換えにしずくは帰ることができる。死にそうなしずくのためにリョウは自らこれを飲もうとしたが、ルナに阻止された。

伝説
じっちゃんがルナに話した、不思議な女の伝説。年をとらない不思議な女と、願いを叶える水晶玉の話。実はその女はしずくの叔母である。

妖界ナビ・ルナ(3) 黒い森の迷路
果南島(はてなじま)
半分近くの面積を “楽園” というテーマパークが占めている小さな島。旅行客の連続行方不明事件が起こっていた。モデルは沖縄。

ハイツ海ぼうず
果南島でルナ達が住んでいたアパート。コーポ八百八に負けないおんぼろさ。海を見下ろす高台にある。

島の御霊(しまのみたま)
果南島にある魅惑の森の、洞窟の奥にある玉。住民からは島の神と呼ばれている。

やまびこ
幹太郎が経営する、オープンテラス式の喫茶店。カンタロウケーキとカンタロウジュースの “カンタロウセット” が、果南島の旅行客の間で密かなブームになっていた。

妖界ナビ・ルナ(4) 火をふく魔物
風の町
風が強くふく町。妖怪の匂いを感じ取り、ルナ達はここにやってきた。

カルメラ荘
風の町でルナ達が住んでいたアパート。おんぼろだが、風呂はある。ルナ達の部屋は前の住人がヘビースモーカーだったらしく、ヤニくさい。

フラヒドリの玉
フラヒドリの爪が封印されている玉。しくしくと泣き声を発したり、光ったりする。ユージを操り、火事を起こしていた。

妖界ナビ・ルナ(6) 赤い花の精霊
日向村
村民が原因不明の熱におかされ、倒れていく事件が発生している村。戦国時代の武将の秘湯として知られた温泉地に近く、低い山に囲まれた集落で、北の町よりも温暖な気候。

紅見草(あかみそう)
マメ科の花で、レンゲに似ている。日向村のある地方にしか咲かない花で、味は食用菊のような味。根に解毒作用があり、昔は薬の代わりとされていた。昔はたくさん咲いていたが、その数は減少し、今ではまったく見られなくなった。群集する習性があり、そのさまが “真っ赤に染まった海” のように見えることから “紅海草” と呼ばれ、それが訛り “紅見草” と呼ばれるようになった。

妖界ナビ・ルナ(7) 青き龍の秘宝
留茅湖(るちこ)
険しい山の頂にある湖。中央には湿原がある。龍にまつわる民話に関わっている。

龍の笛
朝香の祖母に受け継がれていた笛。満月に五色の雲がかかったとき、レンがこの笛を吹くと龍が現れた。

妖界ナビ・ルナ(8) 白銀に光る剣
ねこやしき
すべての商品名が奇天烈(例としてチーズの手、カスタードの鼻)なことで有名なベーカリー。ルナ達がここを訪れたときは未だ開店したばかりだった。ここでルナは梨子とぶつかり、キーホルダーを拾う。

あんず
梨子の家族が経営している喫茶店。アンティークなランプが飾られている。

キーホルダー
梨子とナツメが所持している、剣型のキーホルダー。凝った造りで鞘から剣を抜き出せる。梨子のは赤、ナツメのは青を基調としている。駿尾の張った結界を通るために必要だった。

もみじのトンネル
あんずの付近にある稲荷神社の脇の細い山道のこと。妖界のような雰囲気がある。ここでもっけは沙李の気配を感じる。

陣伍寺(じんごじ)
鷹羽山にある寺。一本の檜で造られた薬師如来像がある。モデルは神護寺。

泰志堂(たいしどう)
陣伍寺内にある堂。陣伍寺が火災に遭ったとき、泰志堂だけは焼けなかった。重要文化財。同じく重要文化財である弘法大師と護神剣が安置されていた。モデルは大師堂。

雑記

岩崎書店から、II期も併せ全12巻刊行。フォア文庫による整理番号では「B 小学校中・高学年向き」であるとされている。I期は琴月綾が絵を手がけていたが、II期からは戸部淑に変更されている。I期は愛蔵版も出版されている。講談社の少女漫画雑誌『なかよし』で2008年8月号から2010年8月号にかけて、菊田みちよ作画で漫画化もされている。また、原作者の池田美代子が同誌の増刊号である『なかよしラブリー』に番外編として小説にはない書き下ろしのストーリーを提供することもある。

2008年9月発売予定だった妖界ナビ・ルナII-(3) については、一度は2009年1月に発売予定を延期した。しかし、その延期した発売予定月の、岩崎書店ウェブサイト出版中断のお知らせが掲載され、著者体調不良のために出版中断が決定したことが発表された。同年3月に講談社青い鳥文庫のウェブサイトにおいて、妖界ナビ・ルナII-(3) として岩崎書店から発売される予定だった「ガラスの指輪」を、「新 妖界ナビ・ルナ (1) ガラスの指輪」として発売することが発表され、5月の新刊一覧に追加された。その後、刊行月が6月に変更になり、同時に紹介ページが同サイトに掲載され、正式に青い鳥文庫で再開されることが発表された。

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このページへのコメント

私も、妖界ナビ・ルナ大好きです。速くアニメしてほしいです。それと、コメント増えたらいいですね。        特にレンメイと、ルナが、好きです。          これで、さようなら。

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Posted by りあ 2011年10月08日(土) 08:28:56 返信

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