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あらすじ

一カ月前、ヒベルニア王国の東部にある辺境の町、リズヴァーンに大きな城が墜ちた。太古の昔より空にあり、ジグラートと呼ばれる四つの浮遊城のうちの一つ、ギルタブリルと名付けられたもっとも大きな城であった。それがどういう城であったのか、なぜ浮かんでいたのか、そしてなぜ墜ちたのかはわからないままだが、今では観光客が訪れる状態である。そんなリズヴァーンでモンスターの目撃情報が相次いだ。エクリプスと呼ばれるその魔法生物は、過去に災厄や戦争などの非常事態が起きる前に現れたことから、「破壊と混乱の使者」と呼ばれていた。ヒベルニア王国の王女は非常事態を回避すべく、一人のエージェントを派遣する。その名はジード=ハマル。王国情報局の若き天才であった。エクリプスの撃退と現れた理由の探索、さらにエクリプスの出現はギルタブリルが墜ちたことと関係があるのかを探るべく、ジードはアブソリュート魔導学院に編入した。

登場人物

ミリアム=アルニラム
アブソリュード魔導学院2年生で所属は2-A。学生会の一員。おっとりとした顔立ちと、ピンクの長い髪が特徴の美少女。何事に対しても一生懸命なのだが、ドジで天然ボケなところがあるため、いつも他人に迷惑をかけてしまう。知り合いに対しては朗らかで人懐っこくて無頓着だが、実際は引っ込み思案であり、特に男性に対しては奥手。その場の勢いで手を挙げてしまう癖があり、それでいつも失敗する。不幸の神様に取り憑かれていると思われるほど運が悪く、その不幸体質は自らも自覚している。お人好しで面倒見は良く、料理が得意。運動は苦手。魔法の授業が苦手であり、どうしてアブソリュードに入ることができたのか周囲に不思議がられるほど赤点ばかりである。使えるのは簡単な魔法と回復魔法程度。相手の身体がかゆくなるというオリジナルの魔法を世界で初めて編み出したが、はっきり言って何の役にも立たない。魔導触媒として、ジードから赤い指輪を受け取る。その見た目と性格のよさから人気は高く、学院内では「ミリアムさん・むっちゃ大好き」、略してMMM(最後のMはリーダーにも意味不明)という親衛隊が結成されている。10年前の8月31日に起きた大事件と、その事件と時を同じくして起きた謎の大爆発によって住んでいた家が崩れ落ち、両親はともに下敷きとなって亡くなった。以後は他の町にいる親族に優しく育てられた。学院に現れたエクリプスの手から助けられて以来ジードのことを慕っており、相手の迷惑を顧みずあれこれと世話を焼き、手助けをしようとする。そして成り行きで念願が叶い、ジードの助手となった。

テミス=ベード
アブソリュード魔導学院2年生で所属は2-A。ミリアムの親友。艶やかな黒髪をポニーテールにしている美少女。女性ながらも武士の雰囲気を漂わせているが、耳年増であり下ネタに弱く、クールな表情が崩れ感情を表に出してしまう。興奮したら剣を抜く癖がある。古風なところはあるが几帳面で真面目であり、同級生や親友のミリアム相手でも敬語を使ってしまう。心配性で、責任感が強い。自らにも厳しく、成績は優秀。しかし見た目と異なってがさつなところがあり、細かいところは気にしない性格。名家の箱入り娘であるため、料理などの家事はまったくダメ。緑茶が好み。常に持ち歩いている魔導触媒の剣は、1500年も昔から家に伝わるものであり、“闇斬”と呼ばれる。魔法の成績は優秀で、小さい頃から教えられてきた武道も強い。エクリプス程度なら一人で倒すことができる攻撃力を持っている。ミリアムの保護者を自認しており、ミリアムがジードに世話を焼くのを追っているうちに、成り行きでジードの助手となった。自らはジードやミリアムと比べて常識人と思っているが、所々でもっとも非常識な行動をとってしまう。

フォルトゥナ=クルサ
ジードをターゲットとする暗殺者。自称IQ140の天才。金髪でツインテール、釣り目が特徴の美少女。由緒正しい暗殺者一家の次期総領。幼少時より暗殺の仕事をこなしてきた。とある人物よりジード暗殺の依頼を受けてリズヴァーンへやってくるが失敗したため、アブソリュード魔導学院1年へ転入する。転入後もジードへしばしば奇襲をかけるが、全て交わされている。魔導触媒は殺傷能力がある大きな鎌の“グリムリッパー”。通常は魔法によって空間に隠している。暗殺時にはゴスロリ系の黒い服にミニスカート、さらにブラッディウィングと呼ぶ羽を付けているが、それらは先祖代々伝わる戦闘服である。魔力容量はかなりのものであり、魔力を隠す能力に長けている。ブラッディウィングによって魔力を使わず空を飛ぶことができるものの、攻撃自体は単調であるため、暗殺には罠を仕掛けることが多い。普段から大言壮語を吐く自信家で、暗殺者のくせに自己陶酔しやすく切れやすい。感情をすぐ表に出し、喜怒哀楽が激しく、人の目を気にしすぎる欠点がある。相手を小馬鹿にする態度、言動をとることが多く、口癖は「死ねばいいのに」。料理は上手。胸が小さいことを気にしており、ペチャパイと呼ばれると怒り出す。

用語

ヒベルニア王国
周辺諸国が共和制や民主制に移行する今も君主制を維持する。議会があり、民衆の権利もある程度認められているが、王室侮辱罪は処刑される。

アルビオン帝国
ヒベルニア王国の隣にある国。君主制で、皇帝に全ての権力が集中しており、表現の自由すら認められていない。100年と少し前、アルビオン帝国第二の都市であり、軍事拠点でもあった都市が、たった一体の謎の魔法生物によって、一夜にして破壊しつくされた。後に「神の怒り」「神罰」とも呼ばれるこの事件により、その都市は現在でも立ち直っていない。

ベルファースト
ヒベルニア王国の王都かつ最大都市。王城ディバインヒルがある。

リズヴァーン
ヒベルニア王国の東部辺境に位置し、歴史ある由緒正しい町。観光客と留学生が多数訪れることと、緑が多く、歴史遺産があることから王国でも有数の、美しく豊かな町である。治安が良く、ここ数年は殺人事件すら起きていない。名産品はカボチャ。

ジグラート
太古の昔から空にある四つの浮遊城。ただし名前は後世の人類が付けたものであり、正式な名称は不明。一つの例外を除き、速度に多少の幅はあるものの、ある一定の軌道をゆっくりと飛行している。人類が文字を使って記録を残すようになった五千万年から六千万年前より浮かんでいる。近くまで辿り着くことはできるが、理解不能な不可視の力で押し戻されてしまうため、内部に到達したものは一人もいない。誰がどのような理由で作ったのか、どのような力で飛ばしているのかは不明。空に浮かぶ四つの城のうち、ギルタブリル、ウガルルム、ウリディシムの三つまでもが、リズヴァーンの周遊飛行ルートに入っている。一カ月前、町の中心から約30km離れた平原に、もっとも大きい城であるギルタブリルが墜ちて粉々になった。その事件はギルタブリル・クラッシュと名付けられている。

アブソリュート魔導学院
リズヴァーンにある最大の魔導学院。駅から約15分の位置にある。国外にもその名は通じており、魔導士を目指すものにとっては事実上の最高学府となっている。学院から約300m離れたところに男子寮と女子寮がある。裏庭には森と呼べるほどの樹木が茂っている。警備はとても厳しく、感知の結界と、悪意ある存在を遮断する魔法の結界が常に張られている。制服やネクタイの色は、緑が3年生、赤が2年生、青が1年生。

エクリプス
石で作られた悪魔の像という見た目を持つ二足歩行の魔法生物であり、「破壊と混乱の使者」とも呼ばれるモンスター。大きな角と薄気味悪く輝く目を持っている。鋭いかぎ爪を用いた物理攻撃と、魔法による攻撃を行う。無尽蔵のスタミナがあるため、まったく疲れを見せずに攻撃を仕掛けてくる。また魔力耐性が高く、特定の呪文はまったく効かない。大抵の物理攻撃は、石のような身体で跳ね返してしまう。獣のような声を発するが、知恵を持つかどうかは不明。ある程度強力な魔法を持つ魔導士か、熟練の剣士であれば撃退することは可能。普段はほとんど出てこないが、地震などの大災害時や、戦争の前などに現れる。特に非常事態には大量に湧いて出て、阿鼻叫喚の地獄を引き起こす。負の怨念を好むのではないかと考えられているが、その行動原理は不明。約100年前にアルビオン帝国で起きた「神の怒り」と呼ばれる事件の10日前にも一体のエクリプスが現れており、町の守護隊に撃退されている。羽の付いた上位種はグレイター・エクリプスと呼ばれ、空を飛ぶことができる。エクリプスより頭が良く、より強力な魔法を使うことができる。

エンゲロス
「神の怒り」事件を引き起こした飛行タイプの魔法人形。相手の魔法を無効化する紫色のバリアと装甲による高い防御力と、滅びの雷と呼ばれる爆撃による攻撃力を持つモンスター。

ドラゴン
最強の幻獣。頭がよく、ブレスと呼ばれる高熱の息によって攻撃する。ドラゴンの種類にはいくつかあるが、黒いドラゴンはブラックドラゴンと呼ばれ、魔法の扱いに長け、時には呪いをかけてくる。ドラゴンの中でももっとも強いのはエンシェント・ドラゴンである。

魔法
人間のみが持つ精神エネルギーである魔力を使って魔導式を編み、自然界に普遍的に存在する力であるエーテルを導き出すことにより、万物に宿っているエネルギーである魔導力を発現させ、影響力を行使する結果発動するものである。魔法の成功は、どれだけ精密な魔導式を編めるかにかかっている。魔法の威力は、個人が持つ魔力の大きさによって変わってくる。魔法には大きく分けて攻撃魔法と回復魔法がある。火や水などの四大元素魔法、エーテル系の無属性魔法などがあり、もっとも難しいのは時空間系の魔法。人類が使える魔法は約1000種類。魔導式は遺跡等から発掘されたものであり、現在の人類が新しく開発したり改良したりすることはできない。エクリプスなどのモンスターの動力源は魔導力であり、魔力を持っているわけではない。

雑記



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