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作者:遠藤達哉
掲載:ジャンプ+
出版社:集英社

あらすじ

東西の間に鉄のカーテンが下りて十余年、隣り合う東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)の間には仮初の平和が成り立っていた。西国から東国に送られた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)は、東西平和を脅かす東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務オペレーション〈梟〉(ストリクス)を命じられる。黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、養子を探して孤児院で少女アーニャと出会う。ロイドは知らないがアーニャは超能力者で心を読むことができ、彼の心を読んで賢いふりをしたため、難関イーデン校に合格できると考えたロイドは彼女を養子にする。実はそれほど賢くないアーニャにロイドは四苦八苦させられるが、なんとか筆記試験に合格するがしかし 次の面接試験に「両親」揃って来るよう指示されたため、ロイドは急いで妻役の女性を探すことになり、その矢先に2人はヨル・ブライアという女性と出会う。彼女は公務員をしているが裏の顔はコードネーム「いばら姫」で密かに殺し屋をしていたが、婚期の遅れを周囲に揶揄され、他人の注目を避けるために形式上の恋人を探していた。心を読む能力によってヨルが殺し屋であることを知ったアーニャは、好奇心からヨルが母親になってくれるよう仕向ける。恋人役を探していたヨルと、妻役を捜していたロイド、そして「わくわく」を求めるアーニャの利害が一致し、3人は互いに素性を隠しつつ、即席の家族としての生活をスタートさせる。

登場人物

アーニャ・フォージャー
ボンド

用語

地理
東人民共和国(東国、オスタニア OSTANIA)
本作の舞台となる架空の国。首都:バーリント。通貨単位はダルク。通貨の補助単位はペント。政治的には複数政党制がとられ、「国家統一党」「国民党」などの政党が存在する。かつて戦争で深刻な被害を受けており、未だに復興途上にある。

バーリント
東国の首都。本作の主な舞台。路面電車が走り、空港や水族館がある。

ミュンク地方
政府の支配がおよんでいない一帯にレンタル可能なニューストン城がある。

西国(ウェスタリス WESTALIS)
東国の西側にある架空の国。黄昏(ロイド)の祖国。東国と同じくかつて戦争で深刻な被害を受けており、黄昏も戦災孤児である。東国とは互いに諜報員を放ち合っている。

東国関連
イーデン校(イーデン・カレッジ)
東国バーリントにあるエリート校。全校生徒2500人。6〜19歳までの13学年制で、学年毎に8クラス(1組スペクター、2組クライン、3組セシル、4組ウォルド、5組マルカム、6組ハミルトン、7組ヴィリアーズ、8組ローズ)に分けられる。アーニャの同級生に当たる1年生は228名。学費は年間500から600万円程度で、寮費は別に必要。敷地の大きさは「ちょっとした町レベル」で、小高い丘、川、湖、牧場、小さい古城などの施設が点在する。学業・スポーツで優秀な成績を収めたり、社会奉仕活動で表彰されたりするなどで星(ステラ)と呼ばれる褒賞を貰える。星を8つ獲得すれば、皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)と呼ばれる特待生となり、親と共に懇親会に出席できる。反対に定期考査で赤点を取ったり、暴力行為などの不品行をしたりすることで雷(トニト)と呼ばれる罰点を受け、雷が8つ溜まると即時退学となる。親がイーデン校OBであるかどうかや、寮生と通学生の間で対立・不仲があり、イジメを生んでいると噂されている。

国家統一党
デズモンド率いる東国の政党。対西国強硬派であり東西平和を脅かす存在。WISEの監視対象であり、デズモンドの動向を探るべく黄昏が東国に送り込まれた。かつては一強の与党だったが、現在では融和路線派の国民党の後塵を拝している。

国家保安局(STATE SECURITY SERVICE、SSS)
東国の防諜機関。いわゆる秘密警察。ユーリが所属しており、国内の治安維持を担い、スパイ狩りや市民の監視を任務とする組織。スパイの情報提供者(スティンカー)とみなした者には拷問を加えることも辞さない。

スパイウォーズ(SPYWARS)
アーニャが好きなスパイアニメ。書籍もある。主人公はボンドマンで、フォージャー家の飼い犬ボンドの名前の由来になった。

プロジェクト〈アップル〉
IQの高い動物を人為的に生み出す研究。東国政府が軍事目的で行っていたが、研究途上で当時の政権が崩壊し、中途半端な成果に終わったとされる。研究機関が解散した後、実験動物たちは裏社会に流され、テロなどに悪用されていた。一部の犬はWISEが引き取って調査したほか、被検体8号(ボンド)はフォージャー家が飼うこととなった。

ガーデン
「いばら姫」ことヨルが所属する暗殺組織。依頼を受け、対象人物の殺害や、襲撃者の排除という形での護衛などを請け負う。ヨル以外にも複数の殺し屋を雇っており、フランキーいわく兵士1人で1個中隊を殲滅できる力を持つ。依頼の際は花屋にまつわる隠語を用いて殺し屋へと連絡するのが特徴で、ボスを「店長」、標的を「お客様」、暗殺行為そのものを「接客」と呼ぶ独特の文化がある。裏社会では名の知れた組織であるとされるが、情報屋のフランキーですら存在を確認できておらず、黄昏も「半分都市伝説みたいなもの」と述べている。

西国関連
西国情報局対東課〈WISE〉(たいひがしか〈ワイズ〉)
黄昏の所属する諜報機関。シンボルマークは眼を模しており「東国を見張っている」という意味がこめられている。

オペレーション〈梟〉(オペレーション〈ストリクス〉)
黄昏に与えられた作戦。「デズモンドに接触するために、偽装家族を作って彼の次男ダミアンが通うイーデン校に養子を通わせる」ことが任務。「入試の達成」がフェイズ1、「懇親会への出席」がフェイズ2となっている。黄昏はアーニャの成績不良からフェイズ2であるプランA達成は困難とみなしており、独自にアーニャとダミアンを仲良くさせてデズモンド家に接触するプランBを同時進行する。

その他
戦争
かつて東国・西国を巻き込んだ大規模な戦争。これにより西国に住んでいた黄昏は住む町を破壊され戦災孤児となる。東国でも大きな戦禍を残しており、未だ復興期にある。また、この戦争にかかわった多くの軍人らが精神を病んでいる。現在ではかりそめの平和が保たれているものの、戦争を知らない世代が増えており、東側では対西国強硬派が台頭している描写がある。

きめらちょうかん
アーニャのぬいぐるみ。ライオンのような顔で2本の角とこうもりのような羽を生やした姿をしている。「ひみつそしき〈ぴーつー〉」のボスという設定。

ぺんぎんマン
黄昏が水族館で手に入れたペンギンのぬいぐるみ。アーニャよりもかなり大きい。「ひみつそしき〈ぴーつー〉」の新人という設定。ボンドの嫉妬を買ったために破かれてしまうが、黄昏によって修復される。

ダルク
作中で使用される通貨。通貨記号はD。1ダルクは約320円である。補助通貨としてペント(P)も存在し、100ペント=1ダルクである(なお、ユーロ導入以前のドイツでの通貨がマルクとペニヒだった)。

雑記



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