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【定義】

観世音菩薩を讃えるための称号。直訳すれば「かつて正法を明らかにした如来」ということだが、今は観世音菩薩として現前しているとする。
南無過去正法明如来、観世音菩薩として現前す。妙功徳を成じて大慈悲を具す。一身心に於いて千手眼を現じ、法界照見して衆生を護持し、広大なる道心を発さしめ、円満神呪を持せしむ。 四明知礼『千手眼大悲心呪行法』

道元禅師は、この称号をもって観世音菩薩は諸仏よりも貴い存在であるとされる。
いま道取する大悲菩薩といふは、観世音菩薩なり、観自在菩薩ともいふ。諸仏の父母とも参学す、諸仏よりも未得道なりと学することなかれ。過去正法明如来なり。 『正法眼蔵』「観音」巻

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