【定義】
越前宝慶寺2世、大本山永平寺5世である義雲禅師の語録。侍者の円宗・空寂が集めた。延文2年（1357）刊行の同語録は元々は1巻本であったが、江戸期に入ってから増広されて、正徳5年（1715）に刊行されたときには2巻本となった。
【内容】
延文2年刊行の1巻本は、檀越であった藤原朝冬の発願により、義雲禅師の法嗣で、永平寺6世の曇希禅師の校勘を経て刊行されている。内容は、宝慶寺・永平寺での上堂語、そして小参・法語・小仏事・偈頌などを収めている。なお、この刊行は道元禅師『学道用心集』とともに行われたが、日本曹洞宗にて行われた最初の開版事業であった。
時代は下り、宝慶寺30世の龍堂即門は、先の1巻本に加え、宝慶寺室中から見出された、永平寺語録・小参、及び賛・偈・鐘銘・正法眼蔵品目頌などを併せて拾遺1巻とし、卍山道白による序、窮谷愚中の跋、龍堂自身の拾遺序、義雲禅師略伝、面山瑞方の跋を付して2巻本とし刊行した。
現在、このテキストは、『曹洞宗全書』「語録一」、或いは『大正蔵』巻８２などで見ることが可能。
【註釈書・解説書等】
・面山瑞方（または斧山?玄鈯）『義雲和尚語録聞書?』（『続曹洞宗全書』「注解一」）
・沢大雲『義雲録輗��?』（『曹洞宗全書』「注解三」）
・篠原壽雄『日本の禅語録四 義雲』（講談社、1978年）
同著は書き下し、現代語訳を入れる。
越前宝慶寺2世、大本山永平寺5世である義雲禅師の語録。侍者の円宗・空寂が集めた。延文2年（1357）刊行の同語録は元々は1巻本であったが、江戸期に入ってから増広されて、正徳5年（1715）に刊行されたときには2巻本となった。
【内容】
延文2年刊行の1巻本は、檀越であった藤原朝冬の発願により、義雲禅師の法嗣で、永平寺6世の曇希禅師の校勘を経て刊行されている。内容は、宝慶寺・永平寺での上堂語、そして小参・法語・小仏事・偈頌などを収めている。なお、この刊行は道元禅師『学道用心集』とともに行われたが、日本曹洞宗にて行われた最初の開版事業であった。
時代は下り、宝慶寺30世の龍堂即門は、先の1巻本に加え、宝慶寺室中から見出された、永平寺語録・小参、及び賛・偈・鐘銘・正法眼蔵品目頌などを併せて拾遺1巻とし、卍山道白による序、窮谷愚中の跋、龍堂自身の拾遺序、義雲禅師略伝、面山瑞方の跋を付して2巻本とし刊行した。
現在、このテキストは、『曹洞宗全書』「語録一」、或いは『大正蔵』巻８２などで見ることが可能。
【註釈書・解説書等】
・面山瑞方（または斧山?玄鈯）『義雲和尚語録聞書?』（『続曹洞宗全書』「注解一」）
・沢大雲『義雲録輗��?』（『曹洞宗全書』「注解三」）
・篠原壽雄『日本の禅語録四 義雲』（講談社、1978年）
同著は書き下し、現代語訳を入れる。
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